2018年1月28日(日)
藤原歌劇団公演
『ナヴァラの娘』(日本初演)『道化師』
東京文化会館 大ホール

たくさんのお客様の前で
無事に藤原歌劇団デビューして参りました。

*カーテンコール

藤原歌劇団に所属して2年。
日本初演の作品でプリマドンナデビューという大変光栄な機会を頂きました。

プレッシャーはなかったと言ったら嘘になりますが、
何よりもこの作品に出会えて、
アニタに出会えて、
素晴らしいスタッフ共演者の皆さんと『ナヴァラの娘』という舞台を創り上げていく作業は大変幸せな時間でした。
(特に通し稽古、そして劇場に入ってからの数日は「こんなに素晴らしい舞台を創って下さったのだから、後は私が私のやるべきことに集中するだけだ」と確信を持って「とにかく今自分が出来る最善を」ということだけを考える日々でした。)

*第1幕 アニタがアラキルのお父さんレミージョに結婚したいなら持参金を持ってこいと言われるシーン

*第1幕 酒場のシーン

*アラキルが死んでしまうシーン

戦争という苦しい背景を持ち、差別や孤独、殺人、お金というキーワードが出てくるこの作品で私は、何が出来るだろう。
稽古中ずっと考えていました。

そしてその答えは稽古を重ねるにつれて次第に明確になってきました。

ただ必死に生きる
アニタはただ必死に光と希望を求めただけだった
ただ、アラキルと幸せになりたかった
最後は狂気に包まれてしまうけれど
生きている時の命の輝き方はきっとものすごく強い輝きを放っていただろう...と

彼女の命の輝きを
お客様に見て頂きたくて、
当日も舞台で必死に生きました。

その結果お客様が口々に
「綺麗だった」「何故か涙が出ました」
「その透明感が一途な気持ちを表しているように感じた」
と言って下さるのは、きっと私にではなく彼女にだと思っています。

この数ヶ月毎日毎日一緒にいて、孤独も愛も狂気も、ずっと一緒に共有したアニタに、心からありがとうと言いたい気持ちです。

また会いたいけれど、そんな日が生きている中で来るだろうか。
そう思うと思わず涙が出そうです。

でも、感謝してその日が来ることを祈りつつ次に向かいます。

*素敵な共演者の皆さんと!

この公演に関わって下さった皆様
お越し頂きました皆様に感謝を込めて...

ありがとうございました!!!!!

大好きな皆様に、また必ず会えますように…☆


The debut of Japan Opera Foundation.
The title role: Anita of "La Navarraise" (The premiere of Japan) written by massenet.
28th January 2018 @Tokyo Bunka Kaikan

2018年1月28日 (日)東京文化会館
藤原歌劇団デビュー
マスネ作曲『ナヴァラの娘』(日本初演)タイトルロール、アニタ役