100718 岡林信康コンサートツアー2010 INTRODUCTION
東京追加公演 於CCレモンホール

今まで見て来た中で、一番最高と言える内容だった。



一部
(エレキバンド)
01 ミッドナイト・トレイン
02 あの娘と遠くまで
03 流れ者
04 君に捧げるラブソング
05 花笠道中
06 東京キッド
07 霧のハイウェイ

二部
(エンヤトット)
08 御歌囃子ソーラン
09 江州音頭物語
10 あらえっさっさ
11 角兵衛獅子の唄

(山下洋輔+平野融)
12 山谷ブルース
13 悲しき口笛
14 レクイエム〜麦畑のひばり〜

15 お祭りマンボ(山下+エンヤトット)

16 虹の舟唄(エレキ+エンヤトット)

アンコール
17 今夜は朝まで踊りましょ(エレキ+エンヤトット)



vo、ag 岡林信康

<エレキバンド>
ag 平野融
eg 徳武弘文
b 六川正彦
dr 浜口茂外也

<エンヤトット組>
ag、マンドリン、チャンゴ 平野融
スルド、鉦 吉田豊
三味線、鈴、コーラス 高橋希脩
尺八、笛 佐藤英史
和太鼓、コーラス 美鵬成る駒

p 山下洋輔



01 いきなり復活曲!(仙台でやったらしいので二回目) サビで浜口さんの走るようなドラムスが炸裂。オシャレになった松本隆のドラムスって感じもした。とにかく、この曲が生で聴けるとはという感動が早くもライ ブへの期待をもり上げる一曲でした。
03 リードギターを徳武さんにとられた、平野さんの嫉妬が怖いのでw これと「ラブソング」は平野さんのリードギター。タワレコの時とはまたちょっと違うしっとり歌い上げるフォークロック版。
04 弾き語りアレンジにそれぞれエレキバンドメンバーが静かに入っていく感じだったと思う。ビクター時代のシンセを主体にしたものとはまた違う味わい。
07 このバンドが一番演奏してる曲。それだけに、各所のアレンジの遊びがもの凄い。このバンドの代表曲といって差し支えないんじゃないか。最高の演奏でした。

09 「それぞーれグッドー!」でメンバー全員が声を合わせて笑ったw 岡林さんが笑っていたので、メンバー同士でこっそり用意していたのだろうか。間奏以外出番の無い佐藤さんが「はっ」とか「ほっ」とか合いの手を入れるよう になっていたw
10 エンヤトットでは、ほぼやっている定番曲ながら、今夜のは一段と激しく、完成度高かった。高橋さん(三味線)と佐藤さん(笛)のソロも一段と力が入ってい るように感じた。

12-14 もう、山下洋輔すげー、のひと言に尽きた。「悲しき口笛」はまったく新しい岡林信康を浮かび上がらせた名アレンジでしょう。これからのライブでもやるのか な。いくら名手の平野さんでも山下さんの代わりは重荷かもしれないけど……。

15 肘打ちの方の山下洋輔w まだ回数こなしてないせいか、歌詞間違えや硬い部分もあったけど、新しいエンヤトットの定番曲誕生の予感を感じさせる。肘打ち山下が参加する岡林曲だと他 に「ベンツの窓から」(92年)という曲もあったのだけど、さすがにそこまではやらなかった。

16-17 白眉。とにかく凄かった。エレキとエンヤトットが時に交互に、時に同時にガンガン責めてくる快感。和洋折衷の極み。エレキバンドと、笛だ和太鼓だを混ぜる バンドというのは割と他にもいるものの、やはりエンヤトットは「本職の民謡屋さん」がやっている部分が非常に強い。というかエンヤトットが完成されすぎて いて、悪く言えば、エレキはエンヤトットの味付けになってしまっている感もあるけど(もっとガンガン入って来て壊してほしい!)激しい和太鼓とスルド(ブ ラジルの太鼓)のリズムに、徳武さんのベンチャーズのフレーズが入ったりする所とかは、もうクラクラしてくる。エンヤトットはここまで来てしまったのか! という感動で胸が一杯です!是非ライブ盤か、改めてスタジオ録音してください!


全体を通して、「自由への長い旅」「チューリップのアップリケ」「26ばんめの秋」など定番中の定番曲がなかったことが印象に残りました。その 分、ある意味意気込みを感じる曲目ではあります。
「イントロダクション」を終え、次はいよいよ、「本編」という訳で、これからどんな展開をするのか楽しみにさせてくれます。
サンボとの対バンに始まり、野音、タワレコ、九段など東京の主要なライブはそれなりに見て来た中でも、昨夜は最も素晴らしいライブでした! まだ まだ63歳岡林は進化し続ける!




小ネタ

「ここは昔は渋谷公開堂と言って、私たちはよく「シブコー」と呼んでいた。「よし!今日はシブコーでコンサートだ!」と思うとぐっと力が入った が、今回は「(脱力調で)しーしーれもんほーるで」と上手く力が入らない」

「ZEPPツアーが発売と同時に7割近く売れて、慌ててその時ここだけが押さえられたので追加にしましたが、その後、いつまで経っても残りの3割 が売れないw 今日もガラガラじゃないかと思っていましたが……まぁ空席も見えますが、こんだけの人が集まってくれるというのは、まだ私の人気も捨てたもんじゃない。参 議院選に出ておけば良かったw」

エレキメンバー紹介、六川さんの衣装を「今日は特別に石炭夫のおじさんが」といじりまくる。六川さんもノリノリw

「そして、私は菅直人です」

エレキバンド「ピップエレキバン……って(イマイチ受けない空気を見て)これを福岡でやったときはドッと受けたんですけど、やはりあの時は謙虚さ を持っていっていて、今は受けて当然だろうと思っているのがいけなかったのかもしれません」
※岡林さん!「ピップエレキバンド」は友川かずきさんが相当昔にやってますよ!

「御歌囃子ソーラン」もうなにも言わなくても手拍子コーラスをやってくれる客に嬉しそうな岡林さん「さっきは変な手拍子があったが(「花笠道中」 などで観客の手拍子がgdgdに)エンヤトットになると、これがビシッと決まる!やはり我々にはこのリズムに乗る血が流れているのです!」

エンヤトットメンバー紹介、吉田さん「息子が成人するまで頑張るということにしていたのですが、もう15歳になります。あと5年は頑張ります」

「『レクイエム』で嬉しかったのは、ひばりさんの食事係だった人が、「毎晩寝る前に聴いています」と言ってくれたこと。なにやら悪い夢でも見てな いか心配ですが、ひばりさんに近い場所にいた人に褒められるというのは嬉しかった」

(虹の舟唄、沈む所)「要するに……私たちの舟は沈んでいくのでありました……しかし、なんの為に沈むのであるか、それは浮かび上がる為である。 沈むことを恐れてはいけない……そもそも沈むとは何か、何を持って浮かび上がるというのか、首相になることが浮かび上がることなのか?(やたら菅直人ネタ を繰り返す岡林さん)……ちなみに私にとっての浮かび上がることは……CDがたくさん売れることだ!」


関連:岡林信康「参院選に出ておけば良かった」
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20100718-655185.html