BS日本映画専門チャンネルで放送している
「二百三高地」をみました。
ちょうど、生誕60年を迎えた夏目雅子の
特集を1月から組んでいます。
3月が「魔性の夏 四谷怪談・より」と
「二百三高地」だったのです。
最近、日露戦争前後の世相を、ちとかじっています。
戦争そのものにも興味があるところでした。

乃木希典を仲代達矢が、伊藤博文を森繁久彌が、
児玉源太郎を丹波哲郎が、明治天皇を三船敏郎が演じています。
三船敏郎は、正月に時代劇専門チャンネルで見た
「日本誕生」では倭建命と須佐之男命を演じていました。
どうやら「古事記」「日本書紀」の世界は、時代劇のようです。
それはさておき、「二百三高地」には
福島安正も登場していたようで。気づきませんでした。
ドイツ駐在武官だった福島は辞任後、ポーランドからひとり
騎馬で、1年4か月かけてシベリアを横断し帰国しました。

以前、読んだ本のなかにありました。
 二〇三高地の攻防がクライマックスに達した明治三十七年十二月
三日、死屍に掩われた東鶏冠山北砲塁に、二本の赤十字旗が立ち、
全戦線の銃砲声がぴたっとやんだ。戦場掃除のため、つまり敵味方
双方が、それぞれの死体を収容しようという話し合いがまとまり、
一時休戦をしたのであった。両軍の使節団は、赤十字旗のもとに歩
み寄り握手を交わし合った。

(『NHK歴史への招待 第28巻 日露戦争』42ページ)
また「われよりは携えたコニャック火酒を贈り彼よりはマルテル酒
とロシアブドー酒が贈られて、午後一時ごろ、酒宴が始まった」

とありました。
ずっと気になっていました。
映画で、同じようなシーンが描かれていました。

かなりお休みしていましたが、
ひさしぶりの「乃木活」となりました。
そう、1年とすこし前。
乃木希典の生地から、東京で住んだ場所、旧乃木邸、
そして青山墓地、乃木神社へと何回となく歩きまわりました。
あわせて、港区立図書館と付属の郷土資料館、東京都立図書館、
東京都公文書館、東京法務局の港出張所をめぐりました。
神社の宝物殿にある刀二振りは
なんど見ても感慨深いものがあります。
そして今回の映画「二百三高地」です。
仲代達矢の乃木希典は圧巻でした。
あっ、ここでいう「乃木活」は「乃木希典の活動」のことで、
アイドルグループ「乃木坂46」のファン活動ではありません。
すみません。

写真はイメージです。
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