モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2005年10月

一筆啓上、ダン・イーダン(11)

豊富にある在庫をうまく使って「これこそが我が蒸留所のハウス・スタイル」と「比較的安価な売値」を両立させることが、オフィシャルのスタンダード品の存在意義であると僕は考える。同じことを飲み手の側から考えれば「蒸留所の個性らしきものが感じられること」、そして「手頃な価格とできる限り手に入れやすいこと」。そのふたつが実現できているかどうかがポイントになる。

少しだけ話を変えるが、「選択する愉しみ」あるいは「迷う喜び」のようなものもシングル・モルトの愉しみのひとつだと思う。好きな銘柄をひとつに絞り込んで、それだけを飲み続ける態度を僕は愚かだと言うことはできないが、違うものを試してみたら愉しみはもっと広がるのではないだろうか、すべての人にそう提案したいというのが素直な気持ちである。
そしてそのためには垣根は低くあって欲しいというのが僕の願いだ。だから、酒屋の棚にはできる限りたくさんのシングル・モルトが並んでいて欲しいと思うし、その値段はできる限り手頃であって欲しいのである。つくづく勝手な話であるのは承知の上だが、僕はオフィシャルのスタンダード品にそれを望んでいる。もちろんオフィシャルのスタンダード品だけがシングル・モルトではない。いろんな意味でレアなものに興味は尽きない。どれだけ高価なシングル・モルトがあろうと構わない。だけど、その価格が妥当であるかどうかに僕は常に目を配りたい。

シングルトンさて、この「一筆啓上、ダン・イーダン」、連載の第一回は、オスロスク(シングルトン)を取り上げて始まった。毎度のことでいちいち謝るのも恐縮であるが、念のためお詫びしておく。ダン・イーダンを脇に置いてこれから先、話はオスロスクについて進んでいく。繰り返される部分もあるがご了承願いたい。

オスロスク蒸留所は比較的新しい蒸留所だ。現在はディアジオ傘下に納まる蒸留所だが、創業時の所有者はその前身のIDV社。合併を繰り返し今のディアジオ社は非常に多くの蒸留所を所有するに至ったが、当時のIDV社も当然小さな会社ではない。その背景に豊富な資金力があったのかどうか定かではないが、オスロスク蒸留所は31万坪の広大な敷地に最新鋭の設備を持つ蒸留所としてスタートする。その創業は1974年。シングル・モルトを市場に送り出したのは80年代中頃。
下衆の勘繰りではあるのだが、80年代中頃といえば日本のバブル期にピタリと符合する。僕はどこかでIDV社は日本の好景気に照準を合わせ、オスロスク蒸留所を設立したのではないかと思っている。もちろんそれは偶然なのかもしれない。しかし結果としてオスロスク蒸留所のシングル・モルト「シングルトン」は景気の良い日本で好調にセールスを伸ばした。

80年代中頃の日本にはシングル・モルトの知名度などないに等しい状況である。スコッチ・ウィスキーと言えばブレンデッド・ウィスキー、銘柄で言えばヴァランタイン、オールドー・パー、シーヴァス・リーガル。年末になると「樋口可南子のセクシー・カレンダー」欲しさに、こぞってカティー・サークを買っていたそんな時代である。もちろんマッカランもスプリングバンクも手に入らないことはなかった。しかしそれらは非常に高価で、しかも「シングル・モルトって何ですか?」そんな時代である。

明日へ続く。
こちらの順位のご確認を、
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一筆啓上、ダン・イーダン(10)

シングル・モルトとは大麦の麦芽100%を原材料とし、単一の蒸留所のみで作られた、アルコール度数40%以上のウィスキーのことである。非常に大雑把な説明で本来はもっと細かい規定があるが、今日の話のネタには不都合がないので省略する。
ちなみに閉鎖や一時休業しているものをすべて合わせると、現在飲むことが不可能ではない蒸留所は100を超える程度にはある。つまり、「シングル・モルト・スコッチ・ウィスキー」とラベルに書いてあるならば、原材料は大麦の麦芽100%で、100を超える程度にはある蒸留所の中のどれかただひとつだけの蒸留所で造られ、アルコール度数は40%以上で瓶詰されたウィスキーということになる。

ということは、他の蒸留所で造られたシングル・モルトを混ぜなければ(自分のところの樽だけを使えば)、どれだけの数どう混ぜようとOKということであり、40%を切らなければ水を加えてもOKということになる。

もちろん僕はそのことに全く批判的ではない。「シングル・モルト・スコッチ・ウィスキー」を名乗るからには、最低限そのことをルールとして守りましょうと言っているのであって、ルールを守ってウィスキーを造ったからと言って売れる保障はどこにもない。ルールを守っただけで市場に受け入れられるウィスキーは造れない。僕が願うのは旨いウィスキーが市場に受け入れられることである。

さて、昨日僕は「オフィシャルのスタンダード品の味わいにバラツキが少ないのは、それが人工的に造られた味わいなのではなく、作り手の意図が表れた結果なのである」。という趣旨のことを申し上げた。

同じ蒸留所の熟成庫の中にあっても樽ごとにそれなりの個性があることは申し上げた。ネガティブな言い方をすれば仕上がりの品質にバラツキがあるということであるが、オフィシャルのスタンダード品の味わいにはバラツキが少ないということも申し上げた。そしてそのバラツキの少なさは人工的なのではなく、意図的なのであるとも。

では、作り手の意図とは何であるか?
それこそが彼らの意図するハウス・スタイルなのである。

もちろんこれは僕の見解である。

彼らには彼らの思う蒸留所の味があるのだ。「これこそが我が蒸留所の味わい」、それがあるはずなのだ。
誤解を恐れず言わせていただこう。「オフィシャルのスタンダード品」とは大量生産品である。大量生産品は大量に生産される。(当たり前過ぎるぞ!侍!)。「これこそが我が蒸留所の味わい」と「比較的安価な価格設定」との狭間で彼らは思い悩むのだろう。彼らの優位はひとつ。大量な在庫を押さえていること。その大量の在庫の中からベストな組み合わせを選び、「これこそが我が蒸留所の味わい」と「比較的安価な価格設定」とを両立させる。それこそが彼らの仕事ではないだろうか?

彼らの意図を受け、僕はどう振舞えばよいだろうか?
僕はそれを考える。
オフィシャルのスタンダード品に「手軽に購入できる価格設定と蒸留所の個性的な味わい」、そのふたつを汲み取ることができるなら、僕は彼らに賛辞を送りたい。

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一筆啓上、ダン・イーダン(9)

以前「一筆啓上、ダン・イーダン(5)」の記事の中で、
当たり前のことから確認をしておくと、ほとんどのオフィシャルもののシングル・モルトはシングル・カスクではない。つまりいくつかの樽を混ぜて(そして多くの場合水を加えて)味わいを均一にして瓶に詰める。いくつかの樽を混ぜるとは言っても他の蒸留所のものは混ぜない。シングル・モルトである以上あくまでも単一の蒸留所のものである。しかし、裏を返せば同じ蒸留所のものであれば何を混ぜてもいいのである。
と書いた。

グレンリベット12年、ロングモーン15年、そしてオスロスク蒸留所のシングルトン。
昨日の記事の繰り返しになるが、その3本はそれぞれの蒸留所のシングル・モルトの中で「スタンダード品」の要件を満たしていると僕は考える。いくつかの樽を混ぜて味わいを均一にして加水され瓶に詰められたシングル・モルト。また手頃に設定された売価。
もちろん味わいの質についても気になるところだが、グレンリベットが12年、ロングモーンが15年、オスロスク(シングルトン)が10年ということを前提にすれば妥当なところであろう。もちろんその「妥当」は価格と質が折り合っているということだ。少なくともそれぞれに文句はない。正直な僕の感想を言わせていただけるなら、ロングモーンには良心すら感じる。

再びであるが以前書いた記事「一筆啓上、ダン・イーダン(5)」の中で僕はこんな風にも言っている。
シングル・カスクの商品が多く出回るようになった昨今、「これは本当にこの蒸留所のシングル・モルトなのか?」、というシングル・モルトには良く出会うようになった。それはそれで愉しみのひとつである。確かにシングル・モルトの蒸留所には、蒸留所ごとにある一定の味わいの傾向というものが存在するし、大まかにそれを指してハウス・スタイルという言い方をするけれども、同じ蒸留所にあって樽が違うことでやはりこんなにも味が違うものなのかという事実がずしりと胸に落ちて来る。シングル・モルトを工業製品として考えればその品質のバラツキは非常にネガティブなものなのかもしれないが、出来上がったシングル・モルトは僕らにとって工業製品である以上に嗜好品である。「良いではないか、愉しめ」、僕はそう思う。

あなたは「おかしい」と思ったかもしれない。
蒸留所ごとにある一定の味わいの傾向というものが存在はするが、同じ蒸留所であっても樽が違うことによって「これは本当にこの蒸留所のシングル・モルトなのか?」と思うほどに味わいの違うシングル・モルトもあると僕は言った。
しかし、いくつかの樽を混ぜて味わいを均一にして加水され瓶に詰められたシングル・モルトこそがオフィシャルなスタンダード品であり、そのオフィシャルなスタンダード品にはバラツキが少ないとも言った。

あなたは納得をしないかもしれない。ということを実は僕は危惧している。
僕が説明をすればするほど、「(僕のいうところの)蒸留所のオフィシャルのスタンダード品の味わいというのは人工的に作られたものなのか」。という風にあなたは思うかもしれない。
ある意味それはあなたの思う通りである。しかし言わせていただこう。蒸留所に保管された樽には樽ごとの個性はある。けれどオフィシャルのスタンダード品の味わいにバラツキが少ない。そのことを考えれば、それを指して「人工的に作られた味」と言うことは不可能ではない。しかし不正に不当に添加物が加えられている訳ではない。蒸留所には蒸留所ごとの個性がある。
あえて言わせていただこう。それは人工的なのではなく、意図的なのだ。

続きは明日。

ではあるが、何しろロッテである。
正直に言わせていただけるなら、僕はまだ夢から覚めたくなかったのかもしれない。移動日を挟んで夢のような日々は5日で終わった。5日で4連勝、ヴァレンタイン率いる千葉ロッテマリーンズは彼らの夢をカタチにしたのだ。彼らはその夢を現実の目標とし努力を重ね手に入れた。
僕は感謝をしなければならない。素敵な夢を見させてくれた彼らに。
僕は祝福をしなければならない。シーズンで一番最後の試合に勝った彼らを。
ありがとう、そしておめでとう。

日本シリーズの間、何とか1位でいたかったというのが本心でした。
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一筆啓上、ダン・イーダン(8)

僕にグレンリベットの個性は?と問われれば、
「柑橘類を思わせるフルーティ、華やかな香りが印象的。口に入れると微かな甘味が嬉しい」。
と答える。
シングル・モルトの父、マイケル・ジャクソンはその著作「モルト・ウィスキー・コンパニオン」の中で同様のことをハウス・スタイルとして述べている。

では、造り手である彼らはそれをどのように捉えているのであろうか?
もちろん僕は彼らと直接会いその語り口を聴いたことがない。確かに彼らは饒舌ではないかもしれない。これは憶測に過ぎないが、僕はこう思うのだ。

「オフィシャルもののスタンダード品にこそ、その蒸留所の個性は現れるのではないだろうか」。

確かにそれは解釈に過ぎない。しかし僕はそう解釈している。そしてもうひとつ大切なのは「オフィシャルもののスタンダード品」である以上、ある程度セールスの成り立つ商品でなければならない。セールスが成り立つというのは単に総売り上げの多寡だけを指すものではない。できる限り市場を席巻するという意味をも含む。¥10,000のものを1,000個売るより、¥1,000のものを10,000個売る方が勝ちということである。数量を根拠に売り上げを立てる。多くの人に手にとってもらえるかどうか。そこがポイントである。

あえて言わせていただこう。僕の思う優秀なオフィシャルもののスタンダード品とは、
その蒸留所の個性をしっかりと反映した味わいを持ち、しかも比較的安価でいつでも入手可能なシングル・モルトであること。である。

つまり、グレンリベットであるならこちら。

リベット12






ロングモーンであるならこちら。

ロングモーン15






そして、かつてのオスロスクであるならこちら。

シングルトン






それぞれに、僕の思う優秀なスタンダード品である。

さて、ダン・イーダンに話が及ばないまま明日へと続くのであるが、やはり昨日の日本シリーズ第3戦についてひと言申し上げねばなるまい(何で?)。

先取点を取り追いつかれ1対1で迎えた4回表、下柳は打ち取ったはずの内野ゴロふたつに負けた。ワンアウト1,2塁から里崎が打ったショートゴロは下柳の思惑を裏切りダブルプレーは崩れた。それでも下柳は彼らしく良く踏ん張り低目に丁寧に球を放り続けた。次に続いたのは今江。彼はこの甲子園に実力と共にラッキーを持って来たのかもしれない。ボテボテのサードゴロはセーフとなる。ダブルプレー崩れの1点とともにこの回2点目の追加点。

5回、6回とゲームは膠着状態が続く。下柳は腐らずに自分の仕事をこなした。結果として岡田監督は阪神自慢のリリーフ陣「J・F・K」を温存したまま甲子園に戻った。期待に応え藤川は伸びのあるストレートとフォークボールで6回のロッテ打線を封じた。
もちろん野球は何があるか分からない。ロッテ先発の小林も決して調子は良くないながら、変化球が決まり始めたのをきっかけにして調子を取り戻したようだ。あとアウト4つか5つ分くらいは行ける。僕にはそんな風に見えた。藤川の好投を思えばなおさら、ゲームはこの状態のまま続くのではないだろうか。ゲームが動くのは恐らく8回辺り、赤星に打順が回って来る頃ではないか。僕は展開をそう予測していた。阪神の猛追を逃げ切れるかどうか。そこがポイントになるのではないかと。

やはり、野球は何があるか分からない。
7回表、ビッグ・イニングになった。膠着状態を予測していた僕は完全に裏切られる。藤川のボールになる変化球に手を出さず、ストレートに的を絞ることでロッテ打線は藤川を崩した。静かにすべり出したこの回、確実にそして少しづつバッターをランナーに変え、福浦の満塁ホームランですべてが決まった。

夢を見ているようだ。3試合で33得点、失点2。
夢は続くのだろうか?そもそも僕は目が覚めることを望んでいるのだろうか?
「シリーズ制覇」、選手たちのその夢を彼らは手に入れることができるのだろうか?
今夜、夢はカタチになるかもしれない。

もちろん本日もうなぎをサービス。ご所望の方は7時半までに電話を。
もしも勝ったら、仕事なんかしないで飲みに行きたい。
たくさんの方と分かち合いたい。

皆さんのご支援、よろしくお願いします。
まずは順位の確認を、
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一筆啓上、ダン・イーダン(7)

さて、話を少しだけ元に戻そう。ご想像通り、本日もダン・イーダンに話は及ばない。
理由はどうあれ、シングル・モルトは蒸留所ごとに個性的な味わいを持っている。蒸留所ごとの個性の違いを確かめるために、わざわざスコットランドに行く必要はない。近くのバーに行ってロングモーンとラフロイグを一緒に頼んでみたらいい。飲み比べればそのふたつが違うことに、そこに個性があることに気付くはずだ。

何故違う味わいになるのか?
今日はそんな話はしない。

理由はどうあれ、結果として、シングル・モルトは蒸留所ごとに個性的な味わいを持っている。それは誰にでも分かることだ。その土地その土地で身近にあるものを上手に使い、おいしいシングル・モルトを目指した結果、蒸留所ごとの個性は現れるようになった。
「そもそも」という位置に立ってみれば、そんな風に蒸留所の個性というものは現れ始めたのではないかというのが僕の見解だ。ある意味「偶然の産物」として現れたその蒸留所の個性を造り手は自ら大切にした。彼らはそれを誇りに思い守ろうとした。それこそが伝統なのであろう。

英国政府公認蒸留所第一号として貫禄のある蒸留所、グレンリベット。
柑橘類を思わせるフルーティ、華やかな香りが印象的。口に入れると微かな甘味が嬉しい。そんなシングル・モルトだ。これは僕の見解だが、どんな資料を当たってみてもそんなに違いはないはずだ。もちろんこのシングル・モルトを苦手な人もいる。苦手な人の多くは「酸っぱくてツンと刺激臭がする」という。けれど「酸っぱくて」は「柑橘類を思わせるフルーティ」の、「ツンと刺激臭」は「華やかな香り」の、それぞれ裏返しである。同じように感じたものを「好きか嫌いか」。その差なのだと思う。そして多くの人が同じように感じるこのことこそがグレンリベットの個性である。

もちろんこの蒸留所にも伝統はあるだろう。伝統という言葉は大袈裟に過ぎるのかもしれない。やり方とかスタイルという言葉を使った方が分かり易いかもしれない。いづれにしてもそれらは蒸留所の個性を守るために必要なのだろう。
僕の思うところの「柑橘類を思わせるフルーティ、華やかな香りが印象的。口に入れると微かな甘味が嬉しい」。その蒸留所の個性が製品にきちんと現れるように、彼らは昔からのやり方を大切に守り仕事をしているのだと思う。
長い年月彼らの蒸留所は生き残ってきたのだ。当然彼らの作ったウィスキーも支持され続けている。今すぐ何かを変える必要はないし、むしろ変えるべきではないという判断の方が妥当であろう。彼らは蒸留所の個性とそれを裏付ける伝統を誇りに思い守るべきであると僕も思う。

であるなら、グレンリベットのシングル・モルト、かくあるべし。
という思いは造り手の側にあるのだろうか?
当然あるのだろうと、僕は推察する。

続きは明日に譲る。

さて、話は変わるが、本日は日本シリーズ第3戦。
マリン・スタジアムでの2戦はロッテの勝利に終わった。繊細にそして緻密に勝負を進め、得点を重ね相手先発投手を揺さぶり、2番手投手をホームランで打ち破りゲームを勝ち取った。先発のみならず中継ぎ陣をふたり潰せたのは結果として大きかったと思う。
勝因はいくつもあるが、僕が一番に注目するのはヴァレンタインは自らの選択と選手を信じたということ。
しかし、甲子園での戦いはそう簡単には行くまい。そのポテンシャルを考えれば双方の戦力に遜色はあるまい。ホームで勢いのついたロッテ、敵地で萎んでしまわなければ良いが。

ヴァレンタインはアウェイでの戦いを前に、今何を思っているのだろう。
この勢いのまま突き進めと思っているのだろうか?
気持ちを切り替え、気を引き締めよと思っているのであろうか?

日本シリーズ第3戦、今夜決戦である。
もちろんジェイズ・バーにてTV観戦。
うなぎご所望の方、7時頃に電話を。(電話番号はこちら
ロッテの3連勝を願い、サービスさせていただく。

その代りと言っては何だが、こちらをお願いしたい。
順位のご確認を、
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一筆啓上、ダン・イーダン(6)

さて、本日もタイトルに反して「ダン・イーダン」に話は及ばない。「オフィシャルとボトラーズ」にタイトルを変更したいくらいだ。

こんなことを言い出すと、また刺客に刺されるのではないかとは思うのだが、やっぱり言ってしまう。

そもそもシングル・モルトの蒸留所ごとの味わいの違いなんてものは、偶然の産物に過ぎないのではないだろうか。と僕は思うのだ。
ある時期同時多発的にスコットランドのさまざまな地域でシングル・モルトは作られ始める。始まりのその当時、彼らは手近にあるものを上手に使ったはずだ。その水源も、大麦も、ピートも、その設備でさえ手に入れられるものをうまく組み合わせて使ったのだろう。作り手の努力と多くの幸運に恵まれた結果、いくつかの蒸留所は現在に至るまで生き残った。
製造工程の大まかなプロセスは変わらないが、その細部に対するこだわりは蒸留所ごとに伝統として残っているのだろう。その細部の違いこそが蒸留所ごとの個性につながる。僕は先ほどそれを「偶然の産物」と言ったけれども、「ぼんやりと仕事をしていたら、どんなものが出来上がるか分からない」、やはりそれが本当のことなのではないだろうか。そこから発生する危機管理意識は「正直なところ何でウチの蒸留所のシングル・モルトがこんな味になるのか分からないが、取り敢えず昔からやっている通りにやって行こうじゃないか」という形で現れ、それを指して伝統と呼んでいるのではないだろうか。結果として蒸留所ごとの個性はそこに現れる。
もちろん彼らは多くの試行錯誤を繰り返し、しかし失敗を繰り返さないように努力を積み重ねてきたのだろう。今後、科学技術は進歩し、彼らの伝統的な仕事には正当な意味が与えられ、それが正解であったことを裏付けていくだろう。けれどそれは裏を返せば、正解を選んだものこそが生き残ったということなのかもしれない。適者生存である。

「おいしいシングル・モルトを造る」という意味での適者。
「市場でセールスを伸ばす」という意味での適者。
そのふたつを両立できたものだけが生き残れる。

もちろんそんな話は大胆でしかも最悪なことに大雑把な憶測の域を出ない。だけど仕事の終わった店のカウンターで気になるシングル・モルトをゆっくりと飲みながら、僕はひとりでそんなことを考える。それもシングル・モルトの愉しみのひとつだと思うしそれは僕にとって至福の時間だ。

やはりもうひと言申し上げておきたい。
「おいしいシングル・モルトを造る」ために必要な戦略と戦術。
「市場でセールスを伸ばす」ために必要な戦略と戦術。
もちろんそのふたつは違うはずだ。後者に長けた者だけが生き残れる、そんな世の中にしてはいけない。だから僕はあなたにあなたの感覚を大切にして欲しいと思う。あなたが好きな酒はあなたのおいしい酒なはずだ。ブランドや権威に片寄りすぎないで欲しい。もちろんブランドや権威はそれなりの敬意を払われて当然とは思う。しかし、あなたがあなたの感覚を大切にしなくなった途端、あなたは「市場でセールスを伸ばす」ために必要な戦略と戦術に長けた者に騙されてしまうかもしれない。

だから僕はあなたにあなたの言葉でシングル・モルトを語って欲しい。

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日本シリーズ

本日は日本シリーズ初戦。
もちろん観る。
プレーオフは久しぶりに野球を愉しんだ。

7時開店。
もちろん、うなぎ付き。
7時半までにご来店の方にはサービス。
寿司の可能性もあり。

ついでに順位のご確認を。
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一筆啓上、ダン・イーダン(5)

「ダン・イーダンなら、素顔のロングモーンを見せてくれるのではないだろうか?」
昨日は記事をそんな風に締めくくった。さて、今日はロングモーンの素顔である。

もちろん、ブリストル・スピリッツ社のダン・イーダンが蒸留所の本来持つハウス・スタイルを忠実に再現する。ということを目的に存在するブランドなのかどうか僕にも良く分からない。しかし、ダン・イーダンの箱詰めされたボトルに一緒に入っている小冊子を読むと、
「シングル・モルト本来の特質を損なわないために(中略)すべてのボトルは最新の注意を払って(中略)すべての製造段階において、正確な作業手法に従って管理され点検されており、この作業の正確さは、年間ボトル数を限定させるのである。」
などと書いてある。

確かに丁寧な印象は与える。正確にしかも素朴に瓶詰作業を行いたいとの意思も伝わる。それが事実であればもちろんそれを評価したい。
しかしこの小冊子、英文を和訳したのであろうが、日本語の少し上手な外国人が無理やり仕事をさせられたような印象があって笑える。気になる人はジェイズ・バーにあるので読んでいただければと思う。

もちろん、どんなに「シングル・モルト本来の特質を損なわないために」ということを意図して瓶詰作業を行っても、その結果蒸留所の本来持つハウス・スタイルを忠実に再現することが可能なのかどうかは分からない。同じ蒸留所に保管されているすべての樽がすべて同じ味わいということはない。「これは本当にこの蒸留所のシングル・モルトなのか?」。たくさんのシングル・モルトを飲んでいるとそう思える商品はよくある。正確な作業手法に従って瓶詰を行えば、忠実に再現されるのはその「樽」の特質なのである。


話を膨らませてまた取り止めがなくなるのは覚悟の上だが、ひと言申し上げておこう。
いわゆる「オフィシャルもの」、蒸留所元詰めのシングル・モルトと「ボトラーズもの」、瓶詰業者のシングル・モルトの違いである。
ここ最近「ボトラーズもの」のシングル・モルトは「シングル・カスク」の商品が主流であると思う。「シングル・カスク」とはその名の通り、単一の樽のシングル・モルトである。シングル・モルトというのは単一の「蒸留所」のシングル・モルト。シングル・カスクとは単一の「樽」のシングル・モルト。お間違えのなきよう。
シングル・カスクの商品には概ねこのようにカスク・ナンバーが記載されている。そして最近はこのカスク・ナンバーの樽から何本瓶詰され、このボトルは何番目に瓶詰されたかということがボトル・ナンバーとして記載されることが多くなった。そんな番号が何の役に立つのだと言われれば、「確かにその通り」と言わざるを得ないが、好きな数字が入っていたり、いわゆるキリ番だったりするとちょっぴり嬉しい。ちなみに今までボトル・ナンバー「1」というボトルを手にしたことがない。やはりそういうものはコネのあるところへ出荷されるのであろうか。何だかちょっぴり口惜しい気がする。

早速やばくなって来た。話を戻そう。
シングル・カスクの商品が多く出回るようになった昨今、「これは本当にこの蒸留所のシングル・モルトなのか?」、というシングル・モルトには良く出会うようになった。それはそれで愉しみのひとつである。確かにシングル・モルトの蒸留所には、蒸留所ごとにある一定の味わいの傾向というものが存在するし、大まかにそれを指してハウス・スタイルという言い方をするけれども、同じ蒸留所にあって樽が違うことでやはりこんなにも味が違うものなのかという事実がずしりと胸に落ちて来る。シングル・モルトを工業製品として考えればその品質のバラツキは非常にネガティブなものなのかもしれないが、出来上がったシングル・モルトは僕らにとって工業製品である以上に嗜好品である。「良いではないか、愉しめ」、僕はそう思う。

ロングモーンところが、である。よく考えてみると、例えばこのオフィシャルもののロングモーンの15年は何でみんな同じ味わいなのであろうか?いやもちろん、厳密に言ってすべて同じ味わいということはない。3年前に作ったロングモーンの15年と今作っているロングモーンの15年は、専門家が正確に飲み比べたら微細な差があるだろうし、科学的に検査をしたら違いが出るのだろう。ロングモーンに限ったことではないが、僕が飲み比べてみても若干の味の違いを感じることはある。しかし「こんなもんロングモーンじゃねぇ」とテーブルをひっくり返したくなるほどのことは、ない。

当たり前のことから確認をしておくと、ほとんどのオフィシャルもののシングル・モルトはシングル・カスクではない。つまりいくつかの樽を混ぜて(そして多くの場合水を加えて)味わいを均一にして瓶に詰める。いくつかの樽を混ぜるとは言っても他の蒸留所のものは混ぜない。シングル・モルトである以上あくまでも単一の蒸留所のものである。しかし、裏を返せば同じ蒸留所のものであれば何を混ぜてもいいのである。
それでは彼らは「何でもいいから」とか「これ余ってるじゃん」とかそんな態度で出荷するシングル・モルトの樽を選んでいるのだろうか。いやそんな訳ではない。

そんな訳ではないと言いながら、真実は僕も知らない。知らないのでここから先は得意の憶測である。僕はこんな風に考えている。

突然で申し訳ないが本日はこれにて。
体力の限界である。眠い。
得意の憶測の話。続きは来週。
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一筆啓上、ダン・イーダン(4)

ダンイーダン4本最初にオスロスクを飲んで何かを感じたことをきっかけにして、ダン・イーダンに興味を持つようになった。ラベルにカスクNo.やボトルNo.が記載されていることにも「丁寧な印象」はあったし、40%でも43%でもなく46%に調整されたアルコール度数や比較的安価な価格帯には良心を感じた。
試しに仕入れてみるべきだろうとの判断の下、手に入れたのはロングモーン。

オスロスクの次をロングモーンにしたのには理由がある。昨日の記事の最後にオスロスクを指して「ハウス・スタイルに近いのではないか」と書いたのを覚えていらっしゃるだろうか?

オスロスク(あるいはシングルトン)の話はくどいのでもう止めようと思っていたのだが、これだけはやはり言っておきたくなった。
僕はシングルトンを今でも愛している。今はもう目の前にいないので、なおさら思いは募るばかりだ。ないものねだりであることも十分承知の上だ。でも僕はシングルトンの美しさに惚れていた。そう、シングルトンは美しかったのである。思い出の中にいるからこそ美しいということはあるのかもしれない。もう十分に時は過ぎ僕は少し冷静になれたのかもしれない。失ったものの存在は確かに大きかった。しかし、僕はもう諦めが付いたのかもしれない。

「彼女の本当の姿はどんな風だったのだろう?」。
僕は最近そんなことを思うようになっていた。熱に浮かされていた僕は彼女の本当の姿を見失っていたのかもしれない。恋のマジックである。彼女は化粧が上手かったのかもしれない。着るものに十分に気を使って僕の前に現れ、そして去って行っただけなのかもしれない。

そんなモヤモヤした気持ちの中で飲んだのがこの「ダン・イーダンのオスロスク」だったのである。正直に言わせてもらうなら、「やっぱり彼女は化粧が上手かった」のである。僕の言う彼女の「化粧」とは「微かに感じるシェリー」である。「微かに感じるシェリー」、この要因は彼女の魅力を十分に引き立てた。「ダン・イーダンのオスロスク」に僕はスッピンの彼女を見た。でも僕はそんな彼女が嫌いになった訳ではなかった。もう十分に時は過ぎ僕は少し大人になれたのかもしれない。素のままの彼女をそれでもいとおしいと思ったのだ。
「ダン・イーダンのオスロスク」、彼女となら僕はうまくやっていける。

やはり僕はイジワルなのかもしれない。他の女の子の素顔も確かめたくなったのである。
とりあえずは、ごめんねと言っておくが、オスロスクの次に標的にしたのがロングモーンだ。

僕の中でのスタンダードなロングモーンはやはりこちら。オフィシャルの15年ものである。
同じ文脈で話を進めさせていただくなら、昨日までのシングルトンは「麦の味わいに軸を置きながら、シェリーで薄く化粧を施されたシングル・モルト」ということになる。一方、ロングモーンも僕の中では同様に麦の味わいに軸を置いたシングル・モルト。しかしその化粧はシングルトンより少し厚い。さらにひと言付け加えさせていただこう。オフィシャルもの以外(瓶詰業者)のロングモーンに僕は共通して「辛味」を感じるのだ。その辛味の質の良し悪しがオフィシャルもの以外のロングモーンの良し悪しを決めると言っても過言ではない。その辛味が全体を引き締めアクセントとしてどのように存在しているか。長期熟成のロングモーンであれば「スパイシーな焼きリンゴ風」それこそが僕の中で極上のロングモーンなのである。それほどに重要なポイントである辛味。

オフィシャルの15年に感じられる辛味は少ない。厚い化粧の下に隠されているだけなのではないか?素顔の彼女はやはり「辛い」のではないだろうか?シングルトンの素顔を見てしまった僕にはそんな思いが生まれた。
ダン・イーダンなら、素顔のロングモーンを見せてくれるのではないだろうか?

素顔の彼女の話は、明日。
エロいぞ。侍!

是非とも皆様のご協力を。
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一筆啓上、ダン・イーダン(3)

ダン・イーダン、オスロスク「ダン・イーダン」のオスロスクを飲んで僕は何かを感じた。その時僕はそれをうまく表現することができなかった。言葉を失うほどの「うまい」ではなかったことも確かだ。しかしそれは「まずい」でもなく、何か違和として落ちて来たものでもない。むしろ「しっくりと来た」といった方がいいかもしれない。何か理解が訪れたと言えばより正確かもしれない。飲み進むうちゆっくりと、なかなかうまいという思いにも達するようになっていった。

僕の中ではやはり明らかに麦の味わいに軸足を据えたシングル・モルト。しかも甘味がしっかりしている。ゆっくりと香りも甘くなる。もちろん、良いところだらけのシングル・モルトではない。シングルトンに存在し僕が高く評価していた「微かなシェリー」は存在しない。「しっとり」としたシングル・モルトというほどではない。薄っぺらいとは思わないが柔らかくてコクがあると絶賛できるほどのこともない。
熟成年数は11年、加水タイプ、比較的安価なこの価格。職業柄かもしれないが、飲む前に大きな期待をしないシングル・モルトだ。いつも思うがこの手のシングル・モルトを飲む前に思うことは「リーズナブル」、つまり味わいと価格が妥当であるかどうか。

そして僕はこの「ダン・イーダン」のオスロスクに妥当であるという判断を下した。

正直に言ってしまえばポイントはひとつ。それは甘味だ。
先日僕はシングル・モルトを以下のように4つに区分して考えるようになったと言う記事を書いた。

A:アイラ・モルト
B:アイランズおよびキャンベルタウン、ハイランド・スペイサイドの沿岸部の蒸留所
C:ハイランド・スペイサイドの内陸部の蒸留所
D:ローランド・モルト

さらにこのA,B,C,Dは、
ダシの要素を感じるA,B。
ダシの要素を感じないC,D。
という風に2つに分けることができる。

オスロスク蒸留所は一般的な6つの地域区分で言えばスペイサイド・モルトということになる。僕の4つの区分、A,B,C,Dから言えばBかCということになるのだが、オスロスクは海に近い(沿岸部)の蒸留所ではない。つまりCに相当する。
このCに相当するということがどのような意味を持つのかというと、出来上がったシングル・モルトにコクを発生させるために「甘味」は非常に重要なポイントだということなのである。

一般的に言われるところのアイラ・モルトの特徴である「ピーティ」。すべてのアイラ・モルトがピーティな訳ではないということは前提として理解していただきたいが、ピーティであることは飲み手にある種の清涼感を与える。それは確かにポジティブな要因として評価の対象になる。しかしそれが過ぎれば清涼の度を超えて「痛い」というところにたどり着く。

フリスクあなたは「フリスク」を口に放り込みすぎて「痛い」と思ったことはないだろうか?あるいは「涼しいにもほどがある!」と。ピーティに過ぎるシングル・モルトは時々そういうものがあるのだ。もちろんそれも飲み手の個人差、好き嫌いの範疇であるが、「辛いものにこだわり過ぎて、どんどん辛くしないと気がすまなくなっている人」、と同じようになってしまうアイラ好きを時々見かける。
話を戻そう。
アイラ・モルトが「痛い」だけではなく、それを飲み手が「おいしい」と思う理由は「ダシ」なのである。主に海に由来するミネラルなものではないだろうか、というのが僕の見解だ。それはどこか精製塩と天然塩の違いに似ている。ただきれいに塩っぱいだけの精製塩。塩味に多くのミネラルを含みその味わいに奥行きを増す天然塩。

さらに話を戻そう。
僕の4つの区分、A,B,C,Dのうち飲み手に「おいしい」という印象を与え、ある種の旨味を与え、コクを発生させるために「ダシ」がキーとなっているのは、
A:アイラ・モルト
B:アイランズおよびキャンベルタウン、ハイランド・スペイサイドの沿岸部の蒸留所
なのである。

一方、
C:ハイランド・スペイサイドの内陸部の蒸留所
D:ローランド・モルト
は、いったいどのように「おいしい」と思わせているのかというと、また話が長くなってしまうのでとりあえず一言で簡単に言い切ってしまおう。それは「甘味」だ。
C,Dのシングル・モルトに「甘味」を感じるかどうかは非常に重要なのだ。もちろんただ甘過ぎれば良いというものではない。全体のバランスを考え「ほど良い程度」というものは存在するし、その「甘味」の質というものも重要だ。このC,Dについてはまた日を改めて記事にしたいと思うのでこの辺でやめておく。

さて、ついに最初の話に戻るが、
僕はこの「ダン・イーダン」のオスロスクに妥当であるという判断を下した。という話をした。そしてポイントは甘味だ。とも言った。
繰り返すが、僕の4つの区分、A,B,C,Dで言えばオスロスクはCに入る。つまりまずは「甘味」がポイントであるし、その程度と質は重要である。その意味においてさらにその価格も含め、「ダン・イーダン」のオスロスクは妥当であると僕は判断したのだ。
さらに飲み進むうち僕はちょっとしたことをひらめいたのである。

もしかしたら、このくらいの味わいがオスロスクのハウス・スタイルに近いのではないだろうか?と。

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一筆啓上、ダン・イーダン(2)

ダン・イーダン5本結局のところ昨日は僕が如何にシングルトンを愛していたのかという話に終始してしまった。今日は少々反省もあるので話を進める。タイトルの通りブリストル・スピリッツ社の「ダン・イーダン」というシリーズに的を絞って話を進めなければなるまい。

シングルトンが終売になって以来、オスロスク蒸留所のシングル・モルトから遠ざかっていた。「花と動物シリーズ」のオスロスクを含めいくつかの瓶詰業者のオスロスクを試してみたが、実のところどれもあまりピンと来ない。それらのオスロスク蒸留所のシングル・モルトに「しっとり」を感じなくなっていたからだ。しっかりと凝縮感のあるシングル・モルトという風に、ポジティブに評価してあげることは十分に可能なのであるが、どうにも僕の好みではないなぁというのが素直な感想であった。もちろん僕が「ないものねだり」をしているだけという可能性もあるし、「そもそもシングルトンはしっとりなシングル・モルトではない」という可能性だってあり得る。

しかし僕はそんな時に考え込んでしまうのである。
シングルトン亡き後のオスロスクには何故「しっとり」がなくなってしまったのか?

問いには解を立てなければならない。例えそれが仮説であっても。
まず当たり前のことではあるが、僕の飲んだ(「花と動物シリーズ」以外の)オスロスクにはシングル・カスクでアルコール度数がカスク・タイプ(樽出しのまま加水しないアルコール度数)のものが多かったということ。シングルトンは加水されアルコール度数を調整し43%で瓶詰されている。度数が高いことは確実に飲み応えを発生させる。その飲み応えは「切れ上がりが良い」とか「シャープで引き締まった」とかいう印象をもたらすことが多い。だからこそある意味シングルトンの加水された「ぼんやり」が、僕のぼんやり具合と波長が合っただけなのかもしれない。本来ネガティブな「ぼんやり」を、僕は「しっとり」と評価していただけのことかもしれない。その思いは実は今でもある。度数の高いオスロスクを飲んで、僕は「しっとり」がなくなったという印象を持ったという可能性はある。

また、かつてのシングルトンに微かに感じたシェリー。僕はこれを非常に高く評価していたのも事実だ。柔らかさとコク、まろやかで角が取れ、しっとりした印象、しかし総合的にはシンプルな味わい。それらの複雑な要素を「麦の味わいのしっとりしたシンプルなシングル・モルト」という形にまとめ上げるためにこの「微かに感じたシェリー」は十分に役に立っていたのではないだろうか?

蒸留所がディアジオの傘下に収まり、シングルトンが終売になって以来、「花と動物シリーズ」のオスロスクは、確かにスタンダードなオスロスク、シングルトンの正当な後継者というニュアンスで市場に迎え入れられたと思う。しかし僕の中ではどうにも納得の行かないことでもあった。
「花と動物シリーズ」のオスロスクは若干酸度が高くなった気がする。その酸味を捉えて「フルーティである」と言えなくもないが、僕の感覚で言えばそれは「ショウガ」に近い。悪い言い方になるが「エグ味が強く、固くなった」という印象である。そして何より「花と動物シリーズ」のオスロスクに僕はシェリーを感じない。かつてシングルトンに存在した「微かに感じたシェリー」。それはシングルトンをしっとりさせていたのではないだろうか?
もちろん今の話は僕の思い込みとそれを利用した仮説に過ぎない。

そんなある日、久しぶりに「ダン・イーダン」のオスロスクを飲む機会に恵まれたのである。
その時何かを感じたのだ。

結局今日もまたシングルトンとオスロスクの話に終始してしまった。
明日こそは。

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パリーグ・プレーオフ

今日は野球を見ようかな、なんて思ってます。
うなぎでも食うかな。

一筆啓上、ダン・イーダン

ダン・イーダン、ブラックラ数年前からちょっと気になる商品があった。「ダン・イーダン」というブランドの一連のシリーズといってもいいだろう。丘の上らしきところに建つお城のラベルが印象的だ。
ラベルの左肩にはカスクNo、右肩にはボトルNo(ものによっては瓶詰されたボトルの総数が表記されている)、中央上部には「ダン・イーダン」とこのシリーズのブランド名、その下に熟成年数、さらにその下に蒸留所名、その左に蒸留年度、その反対の右側には瓶詰年度。確かにそのラベルに何がしかのアピールはあった。個人的な感想の域を出ないが「丁寧で親切な印象」はあった。
ダン・イーダン、ブラックラ左側ダン・イーダン、ブラックラ右側







気付いたら結構な種類が揃うようになっていった。7つか8つほどの蒸留所の「ダン・イーダン」が酒屋の棚に並ぶようなこともあった。熟成年数は10年を少し超える程度、基本的には46度に加水、手頃といえば手頃な価格。ラインナップに並ぶ蒸留所も名の知れたものが多い。
しかし、そのうち何か買ってみようかと思いながら、どういう訳か手を出すことはなかった。「悪くはないんだろうなぁ」と思いながらも、今ひとつインパクトに欠ける。名の知れた蒸留所は揃っているが、「どうしても欲しい」というものはない。手頃な価格ではあるが、「だったらこっちの方が」と他のボトルに手が伸びていた。「思い切って買ってみようか」、というほどの価格でもない分だけ結局買わずに終わってしまう。そんな様子が真実であった。
あと¥1,000高くて、あと5年熟成年数が長い方が売れるんじゃないのかな?
我ながらアホな言い草であるが、酒屋の棚に並ぶシングル・モルトを眺めていると、時々そんなことを思う。


ダン・イーダン、オスロスクそうこうしているうち、先日ある店で「ダン・イーダン」のオスロスクを飲んだ。非常に好印象だったのである。僕の思うところの「リーズナブル」なシングル・モルト。「しっくり」来たのだ。



シングルトンかつてオスロスク蒸留所のシングル・モルトはシングルトンという名前で売られていた。懐かしいからという理由は大いにあるのだが、僕の中でこのシングルトンに対する評価は高い。今のような時代にあっては「凡庸」と言われがちであろうことは否めないが、「普通においしい」シングル・モルトであったと思うのだ。麦の味わいを軸に甘く柔らかいコクを持つライトなシングル・モルト。僕にとってそういう意味において評価の高いシングル・モルトだ。「ぼんやりしている」とか「飲み応えに欠ける」とか、そんな風に言われてしまいそうなのは十分に予測できるのであるが、とは言え「あなたはこれを嫌いにはならないでしょう?」。シングルトンを悪く言う人に僕はそう言いたい。

オスロスク蒸留所は比較的最近である1974年の創設。1986年に初めて瓶詰のシングル・モルトを送り出した。もちろんその時の商品名はシングルトン。そもそも蒸留所の名前を商品名としないシングル・モルトも珍しい。それはオスロスク(AUCHROISK)という蒸留所の名前が消費者には難し過ぎると生産者が判断した結果だ。
実はこのシングルトン、結果として主に日本に向けて出荷されていたのだ。そもそも生産者は日本の市場を見据えていたのかもしれない。背景には景気の良くなり始めた日本にターゲットを絞ろうという意図があったのだろうか。
オスロスク(AUCHROISK)よりはシングルトン(SINGLETON)。確かにその方が日本人には発音し易いだろう。SINGLETONと書いてあれば僕にだって声に出して注文できる。その判断はシングル・モルトの伝統を壊そうとしていると思われたのかもしれない。一部の懐疑的な人達の反応は「これはデザイナーズ・ウィスキーに過ぎない」というものであった。確かに当時の僕にも「蒸留所の名前を使った方がカッコいいんじゃないのかな」という思いはあった。

結果としてシングルトンという商品名に対する当時の生産者の判断は間違っていなかったのかもしれない。シングルトンは多くの人に愛され、悪くない程度にセールスは成り立っていたはずだ。でもその判断の正しさはバブル期の景気の良さを背景にしていたのかもしれない。
やがて時は過ぎ、オスロスク蒸留所は「シングルトン」として瓶詰をすることを中止する。街では酒のディスカウント・ストアが繁盛し、市場にはより安価で飲み易いブレンデッド・ウィスキーという選択肢が増え始めていた。

花と動物、オスロスクシングルトンが市場から消えて行くのと入れ替わる形でこの商品、「花と動物シリーズ」のオスロスクが現れる。僕の昔のメモから考えると2002年頃からのことだったと思う。「UD・クラシック・モルト・シリーズ」に関しては以前に記事を書いたけど、この「花と動物シリーズ」は傘下にある蒸留所ではあっても「UD・クラシック・モルト・シリーズ」に入れられなかった蒸留所を瓶詰している。

正直な感想を言わせていただこう。
「花と動物シリーズ」のオスロスクは、より「ぼんやり」しなくなったという意味において、確かにシングル・モルトらしくなったと言える。飲み手にキッチリと、より凝縮感をもたらすシングル・モルトだ。それはある種の「飲み応え」であると思う。けれども結果として僕が好んでいたコクのある柔らか味を手放すことになってしまったのではないだろうか。
麦の味わいに軸足を据えたシングル・モルトであることがオスロスク蒸留所のハウス・スタイルであるとの認識が僕にはある。確かにこの「花と動物シリーズ」のオスロスクも麦の味わいに軸足を据えたシングル・モルトである。しかしその麦の味わいは「焼き上がる前のピザの生地をそのまま口に放り込んだような」、そんな感触に近いのだ。香ばしく焼き上がったピザであれば、良く噛んで口の中で甘味を増しうまさを感じるはずではないだろうか。僕はそう思えてならない。
もちろんこれはあくまでも僕の感想である。

これがシングル・モルトを目指した結果なのであろうか?
シングル・モルトは個性的であらねばならないのだろうか?
ブレンデッドは普遍的なうまさを追求し、シングル・モルトは蒸留所の特徴を現す。
それは正しい態度なのだろうか?

僕はうまいシングル・モルトが好きだ。

さて、話がそれてしまう前に、
明日へと続く。

ジェイズ・バー・モルト・ファイルでオスロスクを検索してみて下さい。

ついでと言ってはなんですが、
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最近思うこと。

ここのところ連敗の続く侍であるが、つくづく思うことがある。負け惜しみではない。
と思うのだが。

なるほど、刺客のおかげだなと、そんな思いはあるのだが、いい線行ってるなと、そう思うのである。刺客との闘いも先月、今月と負けたし、悪代官との闘いにも負けた。しかしそんなに口惜しくないのである。「そんなに間違ってないんじゃないの」との思いがある。

ハイランド、スペイサイド、ローランド、アイラ、アイランズ、キャンベルタウンと一般的な6つの地域区分であるが、最近分かってきたことがある。ブラインド・テイスティングの際、侍はそんな風にシングル・モルトを区分していない。

実は最近、ブラインド・テイスティングで正解を当てるために、次のA,B,C,Dの4つに蒸留所を分けて考えている。

A:アイラ・モルト
B:アイランズおよびキャンベルタウン、ハイランド・スペイサイドの沿岸部の蒸留所
C:ハイランド・スペイサイドの内陸部の蒸留所
D:ローランド・モルト

このA,B,C,Dは2つに分けることができる。
ダシの要素を感じるA,B。
ダシの要素を感じないC,D。
何度も繰り返すが、侍の言うシングル・モルトを表現する時の「ダシ」とは、塩味とヨードなどを含むミネラルなものである。A,Bには概ね共通してそれを感じる。その上でよりピーティなのがアイラ・モルト、つまりAである。だから非常にピーティなジュラ蒸留所のシングル・モルトが問いとして立てられたら、アイラ・モルトつまりAにカテゴライズしてしまうだろう。
C,Dつまりハイランド・モルトやスペイサイド・モルトにもピーティなものはある。しかし、C,Dには概ね共通して「ダシ」を感じない。ピーティであっても「ダシ」を感じなければ、A,Bましてやアイラ・モルトではない。もちろん「ダシ」以外のところでコクのあるシングル・モルトならたくさんある。共通して「ダシ」を感じないのがC,Dであるが、その違いは芯のあるなしなのである。Cつまりハイランド・スペイサイドの内陸部の蒸留所は柔らかいものでもその中心に芯があるものが多いし、Dつまりローランド・モルトはその芯を含めて溶けてなくなる。一般駅には「より軽快なローランド・モルト」ということである。だからダルウィニーほどもローランド地方に近い蒸留所になるとローランド・モルトつまりDにカテゴライズしてしまう可能性は高い。

どうやったら当てられるか?
そんなことばかり考えてシングル・モルトを飲んでいても全然つまらないのであるが、しばらくはそんなことが続きそうだ。日々精進である。そんなことに飽きたら確実にうまいシングル・モルトをゆっくり飲めば良い。

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ハラキリ・モルトのご案内

ハラキリ、エルギンどういう訳だかハラキリ・モルトが毎月の定番となってしまいそうだ。来月は避けたい。本音である。しかも今月はひどい目にあった。刺客が注文していない商品まで送ってきたのである。敗戦続きの侍に追い討ちを掛けようというのか。その悪徳ぶりは悪代官そのものではないのか。おぬし、悪代官の軍門に下ったか。
しかし、手に取ってみれば欲しくなる。返品はしない。心配するな、金なら払う。

昨日も少し紹介したが、今回のハラキリ・モルトはブラッカダー社のロウ・カスク・シリーズ、1975年、29年熟成、54.7%である。
正直に言わせていただくと、少々ビックリした。昨日までは「今回はきっちりと濃い目のシングル・モルトだろう」と思っていたが、予想以上にバランスが良い。もちろん味わいは十分に「濃い目」の部類に入るが、とても飲みやすい。どんな人にもおいしいと思っていただけるシングル・モルトだ。ロウ・カスクにして「うるさくない」シングル・モルトだ。

テイスティング・ノートを記しておく。
***********************
爽やかさを感じさせつつ苦い香り。軽快で華やか。ゆっくりと甘く、やがて微かにクリーム、あるいはチョコレートのよう。
予想を気持ちよく裏切るバランスの良さ。少しづつゆっくりとコクのある甘味が強くなるが初めのうち甘味は少ない。苦味は若干強めだがねっとりと上質にオイリーな要素を背景に違和感を覚えさせない。微かに赤さびのようなニュアンスを感じるが、ポジティブに程度良い飲み応え。飲み飽きず飲み続けられる贅沢なシングル・モルト。
***********************

気に入った。
もちろんハラキリ価格。1杯¥1,200にてご提供。
売り切れ御免。

間に合う方も、間に合わない方も、
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ご協力を。

一筆啓上、輸入業者のシール(2)

こんな記事よりも、皆さんやはり気になるのは「ハラキリ・モルト」なのではないだろうか?
だよな。

今回侍が刺客に泣く泣く買わされたのはグレン・エルギン。ブラッカダー社のロウ・カスク・シリーズ、1975年、29年熟成、54,7%である。
先月の「ハラキリ・モルト」、グレン・キースは正直あまり評判が良くなかったが、今回はきっちりと濃い目のシングル・モルトだろう。そもそもがグレン・エルギン、ブラッカダー社のロウ・カスク、29年熟成となれば飲み応えに関しては間違いないはず。
だよな、刺客。お前がそんなに悪いもん薦める訳ないよな。
今日か明日には入荷の予定。

さて、ここから先は前回の記事の続きである。
輸入業者のシールがいかに邪魔者であるかということを前回記事にした。ボトル裏側のラベルは貴重な情報源であることも多いからだ。

ブラックラのナンバー今日はそんな例をもうひとつ記事にしたい。
こちらは前回の記事でも取り上げた「ダン・イーダン」のブラックラ。表のラベルの右肩を見て欲しい。「Bottle No.」の欄に「25」と表示してある。そしてその下に「/500」とある。つまりこれは「500本瓶詰したうちの25番目」という意味である。



ベンリアックのナンバーこちらも見ていただきたい。こちらは「ダン・イーダン」のベンリアックである。同じデザインのラベルの同じように右肩にボトル・ナンバーが表示してある。しかしこちらは「Bottle」の表示の下に「No.156」とだけ表示してある。上のブラックラのように「/500」にあたるような表示がないのだ。つまり瓶詰されたボトルの総数が分からない。「何本瓶詰されたうちの156番目」かが分からないのだ。


ダン・イーダン裏シールつきそんなことを知ったところで何になるのだと言われてしまったら身も蓋もないのだが、そんなことが気になる侍である。できれば知りたい。そこでやはり剥がすのである。
こんな風では裏側のラベルに何が書いてあるのかまったくわからない。



ラベル裏ボトル総数で、やはり出てくるのである。「(Total Bottles 295)」と表示されている。しかも赤い字で印刷してある。裏側のラベルを見て初めて分かる。「295本瓶詰したうちの156番目」ということである。このシールを剥がすまでは瓶詰総数が何本なのかは分からない。

シールの貼り方に異議あり、残念!

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さて、本日は22時45分から、日本代表ヨーロッパ遠征「日本×ウクライナ」である。時間が時間だけにうなぎはご勘弁をと思っているがTV観戦はする。うなぎ屋もそんなに遅くまでは開いていなかったと思う。しかし、ちょうど昼飯時(僕らの)なんだな。

残り2戦

9月から始まった「パンダ」を賭けた勝負もあと残り2戦となった。
つまり、先週金曜日、侍は負けた。

惜しかったのである。あと一歩、あと少しだったのである。
つまり負け惜しみであるのだが。

正解はグレンロセス。ドイツのボトラーズもの、熟成年数は31年、カスク・タイプ51.3%。
この問いに侍はストラスミルと答えた。

差し出された小さなボトルの色を見る。こってりと濃い目の琥珀色、若干赤みがかっている。素直に旨そうな色だなと思う。グラスをふたつ用意しそれぞれに注ぐ。ひとつは味わうために、ひとつは香りの変化を追うために。
まずグラスを鼻に近づける。芳醇な良い香り。甘く非常にフルーティ。ボリューム感のある香りだ。一口飲んでみる。とても厚みがある。「今回は随分良い酒、用意してきたな」、素直な感想だ。ねっとりと甘いフルーツの味わい。プラムあるいは非常に熟したオレンジのよう。若干の心地良い苦味はオレンジに近い。もちろんこの苦味は非常に好印象だ。甘味と酸味のちょうど良い引き立て役になっている。さらに甘味を軸に考えると酸度の高い桃のようでもある。
トータルで考えるとドライ・フルーツのようである。しかしこの甘味と苦味とコクを考えると、何かひとつの種類のドライ・フルーツではなく、数種類の果物のドライ・フルーツをみじん切りにして一度に口に入れよく噛んでいるような状態。とても複雑である。もちろんとても愉しみの大きなシングル・モルトだ。
とても厚みのあるところ、非常に滑らかであること、そしてフルーティであることに間違いはないのだが、どんなフルーツであるのかうまく特定できないところを考えると明らかに長期熟成であるだろうとの判断は立った。

まずは弁明から。
「ジェイズ・バー・モルト・ファイル」のグレンロセス・1978を検索してみて欲しい。ドライ・フルーツを感じる長期熟成タイプのシングル・モルト。侍の中でそれはグレンロセスなのである。
そう、第一印象で実は侍は正解を獲得していた。その時、神は舞い降りたのである。

「普通に考えたら、これはグレンロセス、あるいはミルトンダフなんですよ」、「熟成年数は28〜32年くらい」。
一言口にして刺客の反応を見る。微かに眉を動かす刺客であったが、この男10ヶ月の間に随分とタフになったようだ。心の動きが顔に現れないようになっている。実のところ、少々ひるんだ侍であった。「当たってるんじゃないの?」、と思っていたからである。正直「間違えたか?」、という疑念が生まれた。今までの刺客ならこんな時「ムムム」という顔をするのだ。

もちろんこれはファイナル・アンサーではない。侍の独り言である。
「いやいや、とは言ってもこれは間違ってるんですけどね」。
必死にその場を取り繕う侍である。

先ほど「明らかに長期熟成」であるとの見解を申し上げた。しかしこのシングル・モルト、まだまだかなりの張りがあるのだ。例えば8年もののシングル・モルトのように荒々しさはないが、枯れた味わいというものをほとんど感じない。まだまだフレッシュを感じる。「間違えたか?」、またもや疑念の浮かぶ侍である。
「もしかしたら、20年位かもしれないなぁ・・・」。
弱腰である。

実はこの時点で侍の姿勢は崩れた。
そもそもグレンロセスと思いながら、ミルトンダフまでをも引きずり出すその根性が弱腰であった。華やかさと芯の強さ、滑らかさとコクのあり方、それらからある程度以上には長期熟成のスペイサイド・モルトであるだろうとの予測は立った。その視座に立てばミルトンダフとの見解は必ずしも間違いであるとは言えないが、ミルトンダフはより繊細で軽快、そしてより華やかであるはずではないのか。

崩れた姿勢は立て直さねばならぬ。
思い出すのだ。そう、直感だけを頼りにしてはいけない。合理的に推論を立てて行かねばならぬ。それを思えば先ほどの台詞、「いやいや、とは言ってもこれは間違ってるんですけどね」、これは考え方としては正しい。直感は舞い降りてしまうのである。確かにグレンロセスは舞い降りて来た。しかし、しばらくそれを横に置き正しい道筋に沿って自らの考えを組み立てていかねばなるまい。

恐らくはスペイサイド、もしくはハイランド。ローランドではない。もちろんアイラでもない。アイランズでもないし、キャンベルタウンでもない。ハイランドであったとしても沿岸部のモルトではない。
狙い目はやはりスペイサイド、しかもフルーツの味わいを軸としたシングル・モルトだ。

例えばダラス・デュやクラガンモアのように麦の味わいを軸としたシングル・モルトではない。ぼんやりと頭に浮かぶのは、アベラワー、ダフタウン、グレンロセス、グレンリベット、ロングモーン、ミルトンダフ、ストラスアイラ、ストラスミル。

アベラワーであるとするなら、少し辛味が少ない気がする。切れ上がりのよさが足りないのだ。目の前にあるシングル・モルトは心地良い重みを持っている。

ダフタウンダフタウン。これは十分に可能性としてありうる。僕の頭の中には最近仕入れたコイツも浮かんだ。

グレンロセス。もちろん正解の可能性大だ。

グレンリベットとも似た旨みがあるが、時にグレンリベットはざらざらした印象を持つ。目の前にあるシングル・モルトには滑らかさがある。滑らかなグレンリベットもありうるが、概ね加水タイプであることが多い。目の前にあるシングル・モルトは恐らくカスク・タイプ。加水をしてアルコール度数を調整したようには思えない。もちろんそのことを背景として「フレッシュ」を感じているのであろう。

ロングモーンであるとしても、少し辛味が少ない気がする。ボトラーズもののロングモーンには概ね辛味を感じるのだ。ボトラーズもののロングモーンは確かにフルーティであることがあるが、フルーツの種類で言えば林檎のような傾向が多い。

ストラスアイラにも確かに時々フルーティを感じるが、目の前にあるシングル・モルトよりドライなはずだ。しかもストラスアイラにはタバコのようなもの、あるいはタンニンのようなもの、あるいは微かな化粧香のようなものを感じる。それらを背景にストラスアイラに感じるフルーツはバナナに近いと感じるのだ。少なくともストラスアイラに柑橘系のフルーツのニュアンスはあまり感じない。

ストラスミルストラスミル。そこまで来て、グッと来るものを感じてしまった。
思い出したのである。

実はそれ以降、どうにもならなかった。もう、頭から離れない。もちろん闘いの最中、このシングル・モルトを飲んでみた訳ではないのだが、「似てるはずだ」との思いが頭から離れない。こちらもジェイズ・バー・モルト・ファイルで検索をしてみて欲しい。似てるとしか言いようがない。確かに目の前のシングル・モルトの方が滑らかかもしれない。確かにストラスミルの方が凝縮感があり過ぎるかもしれない。

メモ最終的に3つに絞った。ダフタウン、ストラスミル、そしてグレンロセス。
ストラスミルに大きく丸を付けて刺客に渡す。





「ファイナル・アンサー?」
「ファイナル・アンサー」

「ざんねーん」

「えっ、何?グレンロセス?」
「そう、ロセスです」

おしっこを漏らしそうになりました。

神は舞い降り、そして去って行った。

3連休後はやはり順位が落ちるようです。
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本日うなぎの日

さて本日は、サッカー・日本代表ヨーロッパ遠征「日本×ラトビア」の試合がある。
つまり、うなぎの日である。皆様には7時にお集まりいただきたい。
うな丼サービス。ハーフタイムにうな丼を食べよう。
お待ちしている。

食べられない人も。
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一筆啓上、輸入業者のシール

今日、あの男がやって来る。侍の首を獲ろうと小さな瓶にシングル・モルトを詰めて刺客がやって来る。その話は、まぁ、後にするとして。

僕のブログこの「モルト侍」は土日をお休みとさせて頂いている。読者の方がどう思って読んでいただいているのか、僕としても不安なところは多いのだが、一日分の記事を書くのに長い時には2時間ほどかかってしまう。やはりこれは結構な労働である。正直なところ土日のブログの休日は気の休まる土日でもあるのだ。

実質的に今年の初めからスタートしたこの「モルト侍」、今月で10ヶ月になる。暇さえあればブログのネタを考えて日常を過ごすようになってしまった。幸いなことにそれが大きな負担なのかというとそうでもない。そもそもシングル・モルトを飲み続けて生きていこうという覚悟を持っているし、そのテイスティング・ノートを付け続けることもライフ・ワークだと思っているし、そんな日常を過ごしていれば、「ひとこと申し上げたい」とそう思ってしまうのが僕のようだ。そのことが誰かを喜ばせたり、誰かの役に立っているのであれば、僕も嬉しい。

来週からブリストル・スピリッツ社の「ダン・イーダン」というブランドについて記事を書こうと思っている。今日、あの男がやって来る。来週月曜は闘いの様子を記事にせねばならない。闘いの様子も一日で書き切れるかどうか分からないし、土日はブログは休みをいただきたい。今日から「ダン・イーダン」の記事を書いてしまうと間があいてしまう。段取りが悪い。

で、今日はちょっとした小ネタを挟みたい。
来週は「ダン・イーダン」を取り上げて記事にしたいとは先ほど申し上げた。記事にするのであればなおさら、そうでなくても新たなボトルを仕入れたらまずは写真を撮る。そしてその後にボトルをくまなく見る。見ているといろんなことに気付くからだ。

アードモア ダン・イーダンこちらは「ダン・イーダン」のブラックラ。
例えばですよ。このラベルのこの「ブラックラ」という表記が侍としては気になる訳です。酒屋に並んでいた時から気になる訳です。気になるから仕入れたといっても良い訳です。
「何でロイヤル・ブラックラじゃないの?」

ロイヤル・ブラックラの創業は1812年。創業者はウィリアム・フレイザー。内陸部、山奥という場所ではないハイランド・モルト。かといって思いっきり沿岸部というほどでもない。蒸留所の近くにはシェイクスピアの「マクベス」に登場するコーダー城がある。
味わいは基本的に麦っぽい。全般的に噛み応えのあるシリアルやナッツの印象のあるシングル・モルトだ。それを基調としてそこにどの程度フルーティな甘味やコクが乗っているかが勝負。侍の解釈ではそういうシングル・モルトである。

創業時の正式な名称からすれば「ブラックラ」なのであろう。シングル・モルトの父、マイケル・ジャクソンのモルト・ウィスキー・コンパニオンにも「ブラックラ」として紹介されている。しかしこの蒸留所、その売り先をローランドやイングランドに求めた結果(かどうか)、当時の国王ウィリアムズ言い傍い貌られ、1835年シングル・モルトの蒸留所としては初めてロイヤル・ワラント(王室御用達勅許状)を受けることとなる。つまりその結果「ロイヤル・ブラックラ」を名乗っても良いとされたのである。ちなみに他に「ロイヤル」と名の付く蒸留所は「ロイヤル・ロホナガー」「ロイヤル・ブラックラ」。「ロイヤル・ブラックラ」を含めて全蒸留所の中で3つ。

話を戻そう。
せっかく「ロイヤル」って付けてもいいのに、この「ダン・イーダン」は何で「ブラックラ」なの?
そう思いませんか?

酒屋の棚に並んでいる時から侍はそう思ってる訳です。そんな気分で仕入れて来たのですから、店に戻ってじっくりと見るわけですよ。隅々までじっくりと見たい訳です。まずは表をじっくり見ます。ロイヤルの付いていない理由を探します。表にはありません。裏を見ます。得意の「クルリ」ですよ。いつものように「クルリ」とひっくり返して裏を見たいじゃないですか。ところが、です。

ダン・イーダン裏シールつきどうです。こんな風ですよ。先日「Gotemba」の件で皆さんご存知でしょうが、侍は日本男児、英語は得意ではありません。しかしです。もしかしたら手がかりがあるかもしれないこの裏のラベルの上にこんな輸入業者のシールが貼ってある訳です。

「読めねぇよ」。

もちろんこの輸入業者のシールが悪い訳ではありません。中部貿易株式会社さん、ごめんなさい。確かに、このシールは貼らなきゃいけないことになってます。もちろん貼っていただいて結構です。

ダン・イーダン裏下でもね、ボトルの裏側にはラベルの下にちょっとスペースがあるじゃないですか。
ラベルの下の透明な部分があるじゃないですか。
そこに貼ってくれませんか?
そうしたら裏のラベルの文字が読める訳ですよ。
って言うか、このシール手貼りですよね。だったら貼る位置が決められている訳じゃないですよね。あなたの手でラベルの下に貼れば良いだけですよね。違います?

ダン・イーダン裏シールなしいろいろ文句を言ったが、実はそんなことは日常なのである。
で、仕方がないのでこのシールは剥がす。まず角をちょろっと剥がす。熱い吐息を吹きかける。ライターで暖める。ゆっくりと剥がす。その結果がこれである。




さて、皆さん嫌な予感がしているかもしれない。残念ながら、皆さんのその予感を当ててしまうかもしれない。来週から「ダン・イーダン」の記事を書くのに段取りが悪いので今日は小ネタだと言っておきながら、実はこの記事もまだ終わらない。長過ぎる前置きの結果、予定が狂うことは予定通り。

記事の予定は狂うのだが、本日刺客はやって来る。
是非とも皆様の応援を期待したい。
侍のハラキリ・モルトはこのブログの読者限定¥1,200でのご奉仕であるが、刺客のハラキリ・モルト(つまり侍の戦利品)は侍と刺客の闘いをご覧になったことのある方だけに¥1,200でご奉仕。パンダは見るだけではつまらない。
本日の闘いは恐らく10時過ぎ頃からのスタート。
多くの方に集まっていただきたい。

来れる方も、来れない方も、ついでに携帯電話の方も、
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闘いは明日

さて、いよいよ明日刺客との闘いを行う。
ここのところ連敗の侍である。明日の勝負は心して取り組みたい。

もうひとつ、気になる勝負が「ヤンキース VS エンゼルス」。今日はまだまだ眠れない。

昨日はシーズン最終戦の登板を回避したムッシーナが好投。松井もそこそこ活躍、リベラがきちんと幕を引いた。4対2のゲームを「締まった試合」とは言いがたいが、久々に点の取り合いにならず好ゲームの印象。今日の先発は恐らく王建民。シーズン後半少しづつ安定してきた彼のピッチングに期待したい。

こちらも準備があるので、本日の記事はこれまで。

毎度のことで申し訳ないが、皆様にはこちらをお願いしたい。
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緊急告知

今週金曜日(7日である)、刺客がジェイズ・バーに参る予定。
今月の闘いが行われる。
10月、11月、12月と「パンダ」を賭けた争いはあと3回。
是非とも皆様のご声援をお願いしたい。

侍が勝てば「パンダ」が手に入るし、刺客が勝っても侍の「ハラキリ・モルト」が手に入る。
皆様は見守るだけでお得。
もちろん見に来たことのない人は飲めない。
まだ闘いの様子を見たことのない人は是非とも。


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敗戦の弁

マッカラン・レジェンドさてさて、悪代官との闘いに負けてしまった。
侍の答えはアベラワー。正解はマッカラン。

負けは負けであるのだし、言い訳は無用であるとも思う。
しかし、敗戦責任というものは存在するであろう。その責任とは説明責任というところから存在すると思う。モルト侍にもアカウンタビリティはあるのだ。

まず一言申し上げておこう。この問題はずるい。

一般的に喧伝されているこの商品のコンセプトをお伝えしておこう。「量産する前の古き良き昔のマッカランの味わいを目指している」のである。であるが故の「マッカラン―グレンリベット」とのラベル表記である。

この問いに対する侍の態度に注目していただきたい。
(9月9日の記事より)
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香りを嗅いで少量ゆっくりと味わった。最初に感じたのは「かなりの部分、熟成の樽に影響を受けているシングル・モルト」、そんな印象だった。フルーティな甘味を感じたが、ネガティブに捉えるとフルーツの腐敗臭と言えなくもない。
かつて僕はミッシェル・クーブレーのクーブレー・クリアラックを指して「上品さの足りない田舎のブドウ・ジュース」と言ったことがあるけれど、それに近い ニュアンスが存在する。しかし、クーブレー・クリアラックに比べれば辛味の存在感が多いことが特徴であり大きな違いだ。とはいえ、「樽の影響を受けている シングル・モルト」その印象は拭えない。
(中略)
色を良く見る。若干のにごり。フルーティな甘味。辛味に特徴がある。樽の影響を多く受けているシングル・モルト。素直にシェリー・カスクと考えるよりも何か一癖ありそうな気がする。アイラ・モルトは排除できそうだ。アイランズでもない。ハイランド、スペイサイドの沿岸部でもないだろう。しかしその散り際の 鮮やかさに、恐らくはスペイサイド・モルトではないかとの予感が舞い降りた。
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もちろんこのスペイサイド・モルトという印象までは正解である。しかも「素直にシェリー・カスクと考えるよりも何か一癖ありそうな気がする」、と答えている。今回のこのシングル・モルト、ペドロヒメネス樽で熟成されている。結果として非常に濃厚な味わいである。

このマッカラン、かなりのクセ球である。
出題者として解答者を混乱させたいという意図は理解できぬ訳ではないが、悪代官殿、ちとイヂワルが過ぎるのではないか?

さて、侍はどこで間違ったのか?
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選択肢の中からスペイサイド・モルトを探す。
アベラワー、バルヴィニー、グレン・グラント、マッカラン、モートラック。
辛味に特徴があることを考えてバルヴィニーを外した。シリアルやナッツの印象を感じないところからグレン・グラントを外す。オフィシャルもののマッカランのシェリー・カスクの印象はない。
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ここで間違っている。この後、香りに微かなココナッツを感じてしまい、スプリングバンクではないかとの疑念がよぎったが、最終的にスペイサイド・モルトのアベラワーに答えは落ち着いた。しかし、「オフィシャルもののマッカランのシェリー・カスクの印象はない」との思い通り、正解はオフィシャルもののマッカランではない。繰り返すが「かなりの部分、熟成の樽に影響を受けているシングル・モルト」なのである。今風のオフィシャルのマッカランの味わいを踏襲したシングル・モルトではないのだ。
念のため一言申し上げておきたい。今回のこのマッカラン・レジェンドを飲んで「この味がマッカランなのか」とは思わないで頂きたい。マッカランの中にあって非常に特殊な商品である。

「素直に考えて外すのであればそれこそ本望。その失敗は明日への精進へとつながる」。
先日9月9日の記事でも侍はそう申し上げている。悔いはない。

もちろん負けは認めよう。しかしおぬしが勝った訳ではない。
11月、今度こそ侍は勝つ!
首を洗って待っておれ。
(その前に「参りました」って言うけど。)

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ブラインド・コンテスト

悪代官の登場で侍の闘いも複雑な様相を呈して来たのであるが、本日10月4日、ついにその結果が発表されるらしい。一昨日の記事にコメントを頂いた。
本来なら「恵比寿詣で」をし再びブラインド・コンテストにチャレンジをして、前回の解答であるアベラワーを変更することも辞さぬつもりであったが、先月中頃から風邪をひいて体調を崩し気味であった。体調のすぐれぬままチャレンジをしても良い結果は出ないと思い躊躇していたが、そんなうちに今回のブラインド・コンテストは定数完売、終了となってしまったようだ。

この記事を営業の終了したジェイズ・バーで書いている。現段階でその結果を僕は知らない。勝つ時は勝つし、負ける時は負ける。それが勝負だ。負けることは悔しいがそれも侍の器量の限界である。己の身の程を知らねばならぬ。

拙者も侍である。負けた時にはその責任の取り方、その処遇について考えねばならぬ。例えその相手がいかに悪代官であろうとも負けは負けである。
聞けばこのブラインド・テイスティング、今回限りの企画という訳ではなさそうだ。そこで、もしも侍がこの勝負に負けたなら、次回ブラインド・コンテストの開催中に「恵比寿詣で」をし、店に入り着席する前に「参りました」と言わせていただく。さらに自腹でブラインド・コンテストに参加する。いかがであろう。孤高のモルト侍、恥さらしお詫び行脚である。

さて、悪代官殿。そちらは何をしてくれますかな。

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10月のニュー・リリース

10月のニュー・リリース10月になったので今月のニュー・リリースをお知らせしておく。
写真左からスコッチモルト販売のロングモーン、1975年。ゴードン&マクファイル社のミルトンダフ10年。ダン・イーダンのアードモア12年。
驚くほどうまいロングモーン、¥3,800。納得のミルトンダフ、¥1,000。そして今月の¥600モルト、アードモア。

間違いのないうまさを持つロングモーンは格別であるが、しっとりとコクがありしかも華やかさを持つミルトンダフをぜひとも飲んでいただきたい。かつてゴードン&マクファイルから同様のデザインの1968ヴィンテージのミルトンダフを扱っていたことがある。このミルトンダフには「綺麗さ」では及ばないものの10年熟成にしてこのバランスの良さは秀逸。最近すっかり見かけなくなったこのミルトンダフ10年であるが、何の気なしに入った酒屋で3本の在庫に遭遇。全部買ってしまった。この味と値段に納得しない人は少ないと思う。

¥600モルトのアードモアであるが、ダン・イーダン全般について記事にしたいこともあり、話は後日とさせていただきたい。今回のニュー・リリースをきっかけに僕の中で納得することの多いアードモアであった。

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お知らせ

10月1日10月2日と2日続けて「池ブクログ」に記事を書いた。
読んで頂ければ幸いであります。

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