モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2006年09月

コメントに返信。

昨日の記事に以下のようなコメントをいただいた。適切でタイムリーな質問であったので、僕なりに丁寧に答えようとしたら、コメント欄に入り切らなくなってしまった。なので、本日は緊急に記事にした。

まずはきっかけとなった質問から。
「侍の主張は良い方か悪い方かにこだわっているのではないでしょうか。
人の思考は複雑で斜線を引くなら右上がりの線ではないでしょうか。
美味しい派か愉しい派か。しかしこの場合、美味しい派は第三象限を
許せないでしょうし、愉しい派も第三象限を許せない。
そもそも、第三象限を如何に侍は語るのか。第二/四象限を語るのは
用意だが、第三象限を如何に侍は語るのか。語ってくれ、侍を名乗るなら。


マトリクス様、
そもそも今回「良し悪し」という言い方をしたのが誤解を深めたかもしれません。その点はお詫びをしておきましょう。
今回僕が「良し悪し」としたのは、普段僕が使う「好き嫌い」という意味です。

おっしゃる通り、人の思考は複雑で複合的です。僕の狙いは、例えばあなたのように僕の語ることを聞いた人がふと足を止めてシングル・モルトに思いを巡らせてくれることです。その点には感謝をします。

「複雑なことは複雑なままで良いのではないか」
という立場を僕は取ります。ただ、複雑なことは分かり難いので、分かり易くしたいとは思います。分かり難いことはシングル・モルトを好きになってくれる人を減らしてしまうかもしれません。
確かに分かり易くすることは、単純にすることでもあるので、複雑さから遠ざけることになります。しかし、「理解」を単純にしたところで、「事態」の複雑さは変わりません。なので、その反復は「複雑なことは単純にならない」との思いに至らせ、「複雑なことをそのまま受け止める」という態度に至ります。

あなたの場合、このマトリックスにどんな酒をイメージしましたか?
それがある程度具体的にイメージできるなら、それが非常に個人差のあることにお気づきでしょう。あなたの「良し悪し(好き嫌い)」はあなただけのものなはずです。そして、あなたのそれは誰にも馬鹿にされるべきものではありませんし、あなたは誰かのそれを馬鹿にすべきでもありません。

僕が言いたいのは、美味しい派も愉しい派もそこに固着するなということです。斜めに線を引いてみせたのは、視野を広く持て、ということが言いたかったからです。そうすることで、美味しい派の人は「あまり美味しくはないけれど、愉しいもの」、愉しい派の人は「あまり愉しくはないが、美味しいもの」に目が向かうのではないかということです。そう提案したかったのです。

第三象限については以前僕はこう言っています。
「酒は思い出の中にあるものでもあるから。例えば、貧乏な頃に世話になった「安酒」には心許せる懐かしさがあるものだ。そういう酒は忘れることがないし、時々思い出してみたくもある。」

あなたは第三象限にどんな酒を入れますか。
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凄いぞ、イチロー。(4)

相変わらずの出来事に、もう皆様もそうそう驚くことはなかろうが、タイトルのイチローさんとかけ離れて話は先に進む。とはいえ、今回は大丈夫。必ず話を戻してみせる。でないと、イチローさんにも失礼だし。

マトリックス2マトリックス-3さて、昨日はこのようなグラフを使って、あなたならどこに線を引いて「良し悪し」のボーダーとするか?と、問い掛けさせていただいた。「おいしい―まずい」軸の真ん中辺りに直角に交差する線を引いて、その「おいしい側」を「良し」とするポジションを取ることも、「愉しい―つまらない」軸の真ん中辺りに直角に交差する線を引いて、その「愉しい側」を「良し」とするポジションを取ることも、それは人それぞれ、どちらが「良い悪い」ではない。それこそ、「好き嫌い」の問題である。

とはいえ、線を引いた結果、その「まずい」側や「つまらない」側を「良し」とする人は少ないはずだろう。もちろんそんな人がいても、それを「間違ったこと」だとは思わない。しかし、「不思議だな」とは思ってしまう。

確かにそんな人は時々いる。そんなことが「不思議ではない」ことが時々あるのだ。何故なら、酒は思い出の中にあるものでもあるから。例えば、貧乏な頃に世話になった「安酒」には心許せる懐かしさがあるものだ。そういう酒は忘れることがないし、時々思い出してみたくもある。

まぁ、そんな話は改めてまた別の機会にさせていただこう。これ以上話を逸らすわけにもいかぬ。

その「おいしい」側、あるいは「愉しい」側を「良し」とする立場は、先ほども申し上げたようにそれぞれ「間違ったこと」ではない。ただ、僕が(謙虚な気持ちで)皆様に申し上げたいのは、「おいしい」シングル・モルトだけが「良い」、あるいは「愉しい」シングル・モルトだけが「良い」という立場から、身動きが取れないくらい固着しないでいただきたい。と、そう願わずにはいられない。

マトリックス4さて、そこで提案である。もしも、あなたがそこに線を引くのなら、それを斜めに引いてみていただけないだろうか。「おいしい」側を「良し」とする方は、少々おいしくないところがあるが、「十分に愉しいのでOK」と思っていただきたいし、「愉しい」側を「良し」とする方は、少々つまらないところがあるが、「十分においしいのでOK」と思っていただきたい。

「おいしい」あるいは「愉しい」、それぞれ自分の志向するところとは違うところに位置するシングル・モルトは、実は数少なくない。しかし、そんなシングル・モルトにもほんの少し寛容であって欲しいと、切に願うのである。そして、その方が愉しみは広がるのではないかと思うのである。

次回で最後になると思うが、来週へ続く。
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凄いぞ、イチロー。(3)

昨日はごめんなさい。本日前置きはなし。本題に入る。

イチローさんの新しいシングル・モルトを飲んで、つくづく考えてしまったのである。「おいしい」と「愉しい」について思いを巡らせてしまったのである。

おいしいとは人の官能に関わることである。だから、「おいしいシングル・モルト」というのはその香と味わいが素晴らしいことを指す。もちろんシングル・モルトは飲み物であり嗜好品である。だからその好き嫌いは趣味嗜好の問題であり、人によってその好き嫌いに違いがあることは前提となる。「私が好きなシングル・モルト」は「誰かの嫌いなシングル・モルト」であるかもしれない。そしてそれは当然でもある。だからこそ、「良し悪しを語るな、好き嫌いを語れ」。常々僕は申し上げている。

嗜好品であるシングル・モルトのおいしさに比べたら、食べ物というのは潔い。本来、食べ物とは栄養を摂取する目的をもって口から体内に入れるものである。だから、似通った気候風土、同じような文化圏で育った人間同士は「おいしい食べ物」に共通点が多い。「私が好きな食べ物」は「みんなが好きな食べ物」であることが多いのだ。最大公約数を見つけやすいのだ。「みんなが好きな食べ物」にはある種のセオリーがある。

だからこそ、それに比べると、嗜好品であるシングル・モルトの好き嫌いは趣味嗜好の問題なのである。「良し悪し」を語ること、またそれを他人に押し付けることは、何処か愚かになってしまう。だから、「好き嫌いを語れ」と申し上げる僕であるが、できれば、自らの身勝手を自覚しつつ「好き嫌い」を語って欲しいと願うばかりだ。

それでは愉しいとはどんなことなのだろう。もちろん、「好きなシングル・モルトが飲めて愉しい」ということは基本中の基本である。ところが時々不思議なことが起こる。これもシングル・モルトが嗜好品である所以である。

マトリックスグラフを見て欲しい。
縦軸に「おいしい」と「まずい」、横軸に「「愉しい」と「つまらない」。このように考えると、4つのマトリックスが出来上がる。つまり「おいしくて―愉しい」、「おいしいけど―つまらない」、「まずいけど―愉しい」、「まずくて―つまらない」。

あえて伺おう、あなたはこのグラフに1本の直線を引いて、(あなたの中での)「良し悪し」をふたつに分けるとするなら、どこにその線を引くだろう。その線を縦に引くだろうか。横に引くだろうか。つまり、その線を縦に引いて「愉しいか―つまらないか」で「良し悪し」を判断するだろうか。その線を横に引いて「おいしいか―まずいか」で「良し悪し」を判断するだろうか。

明日に続く。
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凄いぞ、イチロー。(2)

イチロー H-9畏れ多いことに、目の前にいるイチローさんに向かって、
「イチローさん、これはきっと売れるよ」。
などと思わず口走ってしまった侍であるが、実はその時、何故自分でもそんなことを言ってしまったのか、良く理解していなかった。

その日、営業が終了した後、しみじみとそのことに思いを巡らせていたのであるが、今日はそのことについて書きたい。

昨日こんなことを言わせてもらった。
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失礼を承知で簡単にひと言で申し上げるなら、「落とし所を考えたか」との思いが侍にはあった。それは加水された46%というアルコール度数にも表れているのかもしれない。当然、飲みづらいほどに個性的などということはなく、飲み易いだけでつまらないということでもない。もちろん質が悪い訳などなく、丁寧で複雑なうまさを持つ(価格から考えても)良心的なシングル・モルトである。
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ごめんなさい。
眠いので今日はこれ以上書けません。
昨日はホントに疲れた。
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凄いぞ、イチロー。

イチロー H-9さて、チームは不振ながら今年も200本を越えるヒットを打った、シアトル・マリナーズのイチロー選手であるが、もちろん侍の指すイチローは彼のことではない。写真にあるイチローズ・モルトのイチローさんである。

実はジェイズ・バーに来ていただいたのが随分前のことで、およそ2ヶ月もの間、記事にもせず大変申し訳なく思っている。ごめんなさい。

以前にも、イチローさんのカード・シリーズのシングル・モルトについては記事にしたことがあった。今回もまた、新たにカード・シリーズを出すとのことでご挨拶に来ていただいた。以前のカード・シリーズは4種類。イチローさんにとってのファースト・リリース。どれも絵札の柄を使ったラベルであったので、それなりの気合(というより恐らくはイチローさんの意気込み)を感じる秀逸なシングル・モルトであった。

実は、イチローさんの意気込みを持つその熱いシングル・モルトが、高く評価され賞をもらった。ウィスキー・マガジン誌(第56号)の「ザ・テイスティングス」、ジャパニーズ・ウィスキー特集において、並み居る強豪を差し置いて最高得点を獲得。金賞、銀賞のダブル受賞である。いやいや、嬉しいニュースを持って来てくれたイチローさんに感謝である。あわてて酒屋に走った侍であったが、金賞を受けたダイヤのクイーンはどこでももう売り切れのようだ。残念。

もちろん、イチローさんの熱い思いのこもったシングル・モルトを高く評価する侍であるが、正直なところ、「もうちょっと、肩の力を抜いたウィスキーも飲んでみたい」と思ったのも事実だ。そして侍のそんな思いに寄り添うように出してくれたのが、「スクウェア・ボトル」。本心から言わせていただくが、この「ジャスト・ミート感」が侍は非常に気に入った。「ほどほど」とか「そこそこ」という言い方は失礼に当たるかもしれないが、とてもポジティブな意味で「しみじみ感」のあるシングル・モルトなのである。強烈に個性的でびっくりするだけがシングル・モルトではない。飲み飽きず、飲み続けることが可能なシングル・モルト。そんなウィスキーだって高く評価されるべきである。

さて、ウィスキー・マガジン誌で金賞を受賞するほどに評価を受けた、絵札の柄のラベルのシングル・モルト。確かにこれはよい意味でも個性的な部類に入るだろう。それに続き、侍の「もうちょっと、肩の力を抜いたウィスキーも飲んでみたい」との思いに応えるようにリリースしてくれた「スクウェア・ボトル」。その後に出たイチローズ・モルト、「カード・シリーズ」の第2弾。今回は初の数札に挑戦である。

「NINE of HEARTS」と「TEN of SPADES」、要するに「ハートの9」と「スペードの10」である。さて、イチローさんが数札に手を出したことの意味を考えてしまう侍である。

失礼を承知で簡単にひと言で申し上げるなら、「落とし所を考えたか」との思いが侍にはあった。それは加水された46%というアルコール度数にも表れているのかもしれない。当然、飲みづらいほどに個性的などということはなく、飲み易いだけでつまらないということでもない。もちろん質が悪い訳などなく、丁寧で複雑なうまさを持つ(価格から考えても)良心的なシングル・モルトである。

サンプルを持って来ていただいたイチローさんに侍は思わずひと言、
「イチローさん、これはきっと売れるよ」。

話が長くなりそうである。
続きは明日。
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そうそう、言い忘れた。
イチローさんの金賞、銀賞、ダブル受賞を記念して、本日より今度の日曜まで「カード・シリーズ・ハートの9」、一杯¥500である。

凄い氷。

南極凄い氷が手に入った。何が凄いかは残念ながら言えない。ここでは言えない。ここでは言えないが、店に来た人には教えられる。最近本当に手に入れるのが難しくなった「凄い氷」。ロックでどうぞ。ここでは言えないので、これ以上書けない。本日はこれにて。

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愉しみを分かち合う。

「セカイチBLT」をきっかけに「愉しむシングル・モルトのために。」という記事から始めて、長い間シングル・モルト業界のピラミッド構造とシングル・モルトの世界は森であるという話をして来た。今回の企画でも僕の意図を汲むように、ジェイズ・バーでシングル・モルトを飲む猛者を相手に、「未熟者」である中村君が堂々と優勝を飾ったことをとても喜んでもいる。

銘柄を特定することは難しくとも、違うものを飲めばそこに違いがあることには誰にでも分かるし、その違いを知ることはとても愉しいということを、僕は分かって欲しいと思っている。シングル・モルトの世界は森なのだ。散策してこそ愉しい。森を歩き景色を眺め、並ぶ木のその個性を知ることは十分な愉しみとならないだろうか。未知の領域に足を踏み入れることは確かにリスクを伴う。だけど、冒険がなければ世界は広がらない。同じ木の前に留まることも、いつも同じコースを辿ることも、安全ではあるけれどつまらないのではないだろうか。散策が愉しそうだと思うなら、たまには景色を変えてみるべきではないだろうか。

だから僕は目の前のお客さんの愉しそうな顔が好きだし、愉しくさせることのできた自分を誇らしくさえ思う。僕がこの仕事を続けて来られたのも、お客さんの「おいしい」と「ごちそうさま」のおかげだと思う。そして、お客さんのつまらなさそうな顔は、つらい。

もしもあなたが愉しみを広げたいと思うなら、少々のリスクを背負っていただかざるを得ない。リスクという言い方は確かに少々大袈裟に過ぎるかもしれない。あなたが危機にさらされるというは、つまり「まずくて飲めない」、か、「(値段が)高くて参った」のいずれかである。大丈夫、命までは取られない。とはいえ、日本では未青年の飲酒は認められてない。僕の仕事は子供を相手にしていない。あなたが大人であることは前提である。

飲み屋というのは大人が集まる場所である。大人が集まって「愉しくやろう」というのであるから、そこにはルールが存在する。それはマナーといっても良い。それを背負うのはしんどいだろうか。残念だがそこから逃げることはできない。それはリスクではない。愉しみを享受するためのコストである。請け負ったコスト以上のベネフィットがあれば良いではないか。大人なのだから。

もしもあなたが二十歳を超えて「まだ大人でない」という認識があるなら、ジェイズ・バーに来てみるといい。あなたに「年齢に見合った分だけの大人にはなりたい」という意思があるなら、あなたがここで大人に近づくことは十分に可能だ。ここには様々な大人のサンプルがある。そしてあなたは様々な大人のサンプルがあることに気付くだろう。

今日は何でこんなことを書いているのかというと、実は今週の水曜日、今年の11月に出版される予定のシングル・モルト関連の書籍の打合せを編集の方としていて、僕の仕事とは何だろうということに思いを巡らせてしまったからなのである。勢いに任せて小一時間も(気持ち良く)しゃべってしまった。

様々に思いを巡らせた結果、暫定的にではあるが、僕のシングル・モルト売りという側面にだけ光を当てるなら、それは「お客さんの背負うべきリスクをどれだけ下げられるか」ということに他ならない。そんな結論を得た。つまり、僕の仕事は突き詰めると、「まずくて飲めない」と「高くて参った」からどれだけお客さんを遠ざけておけるか、それにかかっているのだと思う。

それなりの経験と僕なりの自負を持って、これからも「あなたがおいしいと思う1杯」を僕は探して行こうと思う。

さて、最後にあなたの請け負うべきコストについて申し上げておきたい。それはつまり、「自分(の好き嫌い)を知ること」に他ならない。目の前の酒を飲み「あなたなりの感想」を持つことに他ならない。それが始まりである。

自分を知る人こそ、大人なのである。
大人の皆様、よろしくお願いします。人気ブログランキング

中村晴彦君のご褒美。

たどり着く場所「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」に優勝の中村君に、侍からプレゼントをしたい。

それは、いつでも構わない。できる限り中村君の体調が良い日で、あまり飲み過ぎていない時にジェイズ・バーに来て欲しい。侍は中村君を連れて旅に出ようと思う。シングル・モルトの森の散策にふたりで出かけようと思う。

森の奥深くまで、今まで中村君がたどり着いたことのないような場所まで、迷子にならないようにご案内したい。愉しんでもらいたい。戸惑うこともない。いつものように素直な感想を伝えて欲しい。繰り返すけど、中村君は何かを用意する必要はない。何かを知っている必要もないし、勉強もしなくて良い。いつものように「好き嫌い」を言ってくれれば良い。評論家ではないのだから「良し悪し」を語る必要もない。

僕は中村君の知っていることになんて興味はない。僕が知りたいのは中村君が「どう思ったか」、それだけ。

僕はいつものように目の前に2杯のシングル・モルトを差し出して、「どっちが好き?」って聞くから、中村君はそれに答えてくれれば良い。そしてできれば、その理由も教えてくれたら嬉しい。そしたら、次の1杯を僕は選ぶ。そしてまた僕は聞くよ、「どっちが好き?」。

何度かそれを繰り返すと、何処かにたどり着いてるよ。少し遠回りをするだろうけど。だから少し疲れるかもしれない。でも、それはきっと中村君の好きな場所だよ。どこを入口にして森に入って行くか、まだ決めていないけど。

スペイサイドの林はじっくり回るよ。イジワルかもしれないけどアイラの林も少しだけ。最近はアイランドの林にも興味があるみたいだね。

もしかしたら、最後には中村君でさえ意外と思う木の前で、僕はその歩みを止めるかもしれない。でもね、その木のとても上の方にきれいな花が咲いているんだ。それを見せてあげようと思う。


中村君ばかりズルイ。と皆さんは思うかもしれない。
でも大丈夫。中村君はいつ来るか分からないけど、もしもその当日、あなたが隣に居合わせたら、中村君に出した最後の一杯を半額で提供します。僕が中村君をどこに連れて行くか、見ていて欲しい。
ぼちぼちお願いしたい。人気ブログランキング
ピアレス2本

中村晴彦君の答え(3)

さて、問題Aに素直に取り組み、見事に正解であるミルバーンに辿り着いた中村君である。それでは、正解がハイランド・パークである問題Bに、彼はどのように挑んで行ったのであろうか。

アンケートの結果から察するに、彼は今回のハイランド・パークをミルバーンに比べ、より柔らかく地味な薄味で、甘味は少ないがより塩味を感じるシングル・モルトと捉えていたようだ。僕の立場からこの結果に考察を付け加えさせていただくことは「後出しジャンケン」に他ならないが、彼の持つこの感想は非常に妥当なものと思われる。ハイランド・パークはミルバーンに比べ「より柔らかく地味な薄味で、甘味は少ないがより塩味を感じるシングル・モルト」。正解がそれぞれハイランド・パークとミルバーンであることを知らされていたなら、なおさらそう思うのではないだろうか。

ふたつのシングル・モルトを飲み比べその距離感を彼はつかんだ。アンケートに答え、どちらがより甘いか、どちらがより濃いか、どちらがより柔らかいか、どちらがよりしょっぱいか、そしてどちらがより華やかか。彼はそのひとつひとつを自分の中に落とし込んで行った。結果としてその違い、その差異こそが、シングル・モルトの森の中での2本の木の距離となる。

問題Aはミルバーン。それがスペイサイドの林の1本の木であるとすると、その距離感はぼんやりとつかんだ。「であるなら、問題Bはハイランド・モルトではないだろう」、くらいのことは察しがついたかもしれない。問題AからBまでの距離はそんなに近くはない。

彼がシングル・モルト上級者でなかったことは幸いだったかもしれない。問題Aからある程度の距離があるのが問題Bだとしても、それはアイラの林に存在する木ではないと思ったかもしれない。上級者でないが故に「アイラ・モルトは全部ピーティ」という思い込みがあったかもしれない。問題Bにはあからさまなピーティなど存在しない。「問題Bはピーティではないからアイラではない」。彼はそう思ったかもしれない。確かにそれはある種の短絡に他ならない。今回の選択肢に挙げたブナハーブン(アイラ)はピーティなシングル・モルトではない。その選択肢はある程度の知識のある飲み手を戸惑わせるかもしれない。しかし、初心者には親切だ。結果として彼は選択肢から「アイラ」を外した。初心者に当たり易いブラインド・テイスティング。それは、僕の狙いでもあった。

ローズバンクという選択肢には彼も悩んだかもしれない。ローズバンクには「柔らかさ」がある。彼は問題Bに「柔らかさ」を感じている。例えるなら、その柔らかさは「しっとりとしたスポンジケーキ」のような柔らかさではなく、「口融けの良いウェハース」のような軽快さでもある。「柔らかさ」を軸に問題Bを理解するなら、答えをローズバンクにすることは妥当であると言えなくもない(事実ローズバンクとの解答は多かった)。しかし、彼は問題Bにより塩味を感じている。さらに問題A(ミルバーン)の方により甘味を感じている。そして、傍らのマイケル・ジャクソンの本に「ローズバンクは甘く花のようであるが、塩味があるとは書かれていない」のである。

さて、その選択肢をもう一度すべて記しておこう。
1. バルブレア(ハイランド)
2. ミルバーン(スペイサイド)
3. ハイランド・パーク(アイランド)
4. ブナハーブン(アイラ)
5. グレン・スコシア(キャンベルタウン)
6. ローズバンク(ローランド)

そして中村君はこう考えた。
問題Aをミルバーンとしたから問題Bはミルバーンではない。その距離感から言って、問題Bはハイランド・モルトであるバルブレアほど近くない。問題Bはピーティではないのでアイラ・モルトであるブナハーブンではない。ローズバンクであるなら、より甘くしかも塩味を感じないはずだ。結果として彼は選択肢からバルブレア(ハイランド)、ミルバーン(スペイサイド)、ブナハーブン(アイラ)、ローズバンク(ローランド)を外した。残るはグレン・スコシアとハイランド・パーク。正直なところ彼が何故グレン・スコシアを外したか、それは僕にも分からない。

最後にブラインド・テイスティングを愉しむコツである。
まずはしっかりと味わう。アンケートに答えながら、その違いを理解する(つまり距離感をつかむ)。そして、カンニングをする(つまりシングル・モルト関連の書籍を読みながら答える)。

中村君は言うのだ。
「すいません。ジャクソンください」。
それで良い。

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中村晴彦君の答え(2)

中村君は素直である。
今回の「セカイチBLT」に彼が優勝をした理由をひと言で簡潔に申し上げるなら、そういうことになると思う。ひと口飲んで、それを味わい香りを嗅いで、頭の中に浮かんだイメージを素直に言葉にした結果から、合理的に推論を組み立て、排除すべき選択肢を切り捨て、正解を絞り込んで行く。中村君本人の思いは「何となく、当たっちゃいました」、ということかもしれない。しかし、僕からすれば彼の所作はそのようにみえる。自然で素直な振る舞いから正解は導き出されるのである。

もちろん、彼はひとりの力で優勝を勝ち取った訳ではない。彼を助ける存在として傍らにいたのはシングル・モルトの父、マイケル・ジャクソンであった。「モルト・ウィスキー・コンパニオン」を読みながら彼は問題に答えた。

まず、自分が素直な感想を持つことが大切である。素直な感想をマイケル・ジャクソンにぶつけ、中村君はそこから正解を見つけた。アンケートの結果から彼がそれぞれの問題にどんな感想を持ったかを追いかけてみよう。

「どちらに味の濃さを感じますか?」、という質問に対して彼は「A」(ミルバーン)と答えている。そう答えた背景にあるのはミルバーンに存在する複雑さ、またはアルコール度数の高さかと思われる。今回のミルバーンとハイランド・パークを比べた場合、ミルバーンの方により強いインパクトを感じることからも妥当な答えだろう。

「どちらに甘味を感じますか?」、という質問にも「A」と答えている。問題に取り組みながら彼はポツリとつぶやいた。「結局、Aの方が甘いですね」。他の多くの参加者同様、彼もAに存在する塩味には苦しんだかもしれない。しかし、じっくりと味わううち少しづつ大きくなる甘味を彼はその特徴として採用したのだろう。結果としてどちらが甘いかと問われれば、Aが甘いと答えている。

「どちらに華やかさを感じますか?」との質問にも「A」と答えている。複雑な甘味、口の中で広がる感触、嫌味の少ない花のような香りは確かに「華やか」であると思う。しかし、この質問は何人かの参加者を戸惑わせたのかもしれない。他の質問に比べより主観について問われているような思いがあったのだろう。例えば、「どちらが濃いか?」、「どちらが甘いか?」、「どちらがしょっぱいか?」などという質問なら定量的に数値化しその度合いを測れそうな気がするが、「華やかさ」というのはどういうことか、少々面食らってしまった方も多かったのかもしれない。

僕の感想を述べさせてもらうなら、より華やかなのはハイランド・パークではなくミルバーン。反対語に思いを巡らせていただきたい。「濃い」の反対は「薄い」。これは異論がなかろう。「華やか」の反対は「地味」で良いのではないだろうか。今回のハイランド・パークとミルバーンを比べるなら、ハイランド・パークの方がより「地味」であり、ミルバーンの方は「華やか」だ。確かに、「華やか」にはポジティブなイメージが、そして「地味」にはネガティブなイメージが付きまとうかもしれない。しかし、「地味な方が好き」は十分にありだと思うのだが、如何だろう?

アンケートにおもしろい結果が表れている。最初の質問に「どちらが好きか?」を答えていただいた。これこそまさにあなたの主観について尋ねている。この質問に「B」(ハイランド・パーク)と答えた方はどうやら「どちらが華やかか?」という質問に苦しんだようだ。ハイランド・パークが好きと答えた方は8名。その半分が「どちらが華やかか?」と問われ「どちらでもない」と答えている。地味な方が好きな自分に戸惑ってしまったのではないだろうか。

さて、話を戻そう。
より甘く、華やかであるから、正解はスペイサイド・モルトのミルバーン。中村君はマイケル・ジャクソンと相談してそう答えた。まず、自らが素直な感想を持ち、蒸留所の特徴をマイケル・ジャクソンの著作からくみ取り、正解に辿り着く。妥当ではないだろうか。

懲りずに明日に続く。
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中村晴彦君の答え

結果好評のうちに終了した「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」であるが、一応本日を以って関連の記事は終わりとする。とはいえ、きっとまた思い出して書くだろうが。

いきなり話がそれるが、「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」というのも長過ぎるので、書き易く言い易いタイトルにしようと思う。勝手だが「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」には今後「セカイチBLT」という略称を使わせていただく。

それでは本題に入ろう。
今回の優勝者は中村晴彦君。喰い下がるラーメン屋を抑え、15点満点中14点の高得点で堂々の1位である。何しろ、あのラーメン屋をいい気にさせずに済んだことが嬉しい。僕からも感謝の気持ちを送りたい。何よりおめでとうございます。

シングル・モルト高級志向の方は少なからずいないこともないのがジェイズ・バーであるが、シングル・モルト上級者などほとんどいないと思われるのがジェイズ・バーである。上級者などいらない。しかし、愉しみ方だけは一流であって欲しい。僕の願いはそこにある。

さて、優勝の中村君ももちろん上級者ではない。さらにシングル・モルトに関して強烈な上昇志向がある訳ではなく、いくつかある愉しみのひとつとしてのシングル・モルト。そんな風に飲むのが中村君のスタイルのように思われる。20代後半。都内で働き一人暮らしのサラリーマン。(異論はあるだろうが)背の高い好青年風。それが中村君である。

中村君の人柄について語るのは本筋ではない。話を戻そう。
知識としてのシングル・モルトなどいらない。飲んで何を思ったのか。それを聞かせて欲しい。僕は常々皆様にそう申し上げている。つまり、シングル・モルトを愉しむのに、「好き嫌い」より以上に大切なことなどないのだ。広告や宣伝でどんなにその「おいしさ」が伝えられようとも、偉い人がどんなに「好きだ」と言おうとも、自分の中にある「好き嫌い」を大切にすることが肝心なのではないだろうか。シングル・モルトが嗜好品である以上、結局はそこに辿り着く。それは僕の変わらぬ持論である。

つまり、愉しみ方としての一流とは「自分(の好き嫌い)を知ること」に他ならない。

そんな意味においても、中村君はまだ一流とは言えない。そして、必死になって一流になろうともしない。だけど、ごく普通の生活者の視点で日常的にシングル・モルトを愉しんでいる。仕事帰りに、くだらん話をしながら、ちょっと一杯飲んで帰ろうかという時に、それがシングル・モルトであったら嬉しい。それ以上でもなく、それ以下でもなく、中村君はそんな風にシングル・モルトを愉しんでくれているようにみえる。そんな人が増えてくれることを僕は心から望んでいる。

そして、そんな人が1位になれるのが「セカイチBLT」であって欲しいのだ。そういう意味で中村君の優勝を実は僕はとても喜んでいる。「第1回 セカイチBLT」は「そんな人」が優勝したのだ。我が意を得たり。嬉しい限りである。

本日の記事の書き出しとは話が違うが、本来の「中村君の答え」は来週に。
「セカイチBLT」優勝のコツをお伝えする。

思い出したが、「恥ずかしい人の答え」については記事にしない。
たぶん。
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問題B(2)

ホイ22名の参加者のうち、4名の正解者しか出すことのできなかった問題Bである。正解はご存知の通りハイランド・パーク。ハイランド・パークを超えて選択肢の中から最多の票を得たのはブナハーブン。ハイランド・パークとブナハーブンが間違い易い可能性があることは既にお話した

私見だが、恐らくそれは「柔らかさ」を軸に考えることが可能ではないかと思われる。オークニーとアイラという違いはあれ、ハイランド・パークとブナハーブンは共に島モルト。海の影響を受けてそれぞれに「ダシっぽい」という印象があることはおかしくない。加水された商品であるならなおさら、その「ダシっぽさ」を背景に「しみじみと柔らかさ」を感じるのがハイランド・パークとブナハーブンではないだろうか。

6名の参加者が選んだブナハーブンであるが、実はこの6名の全員がAよりもBの方が「柔らかい」とアンケートに答えている。柔らかいと思ったからこそのブナハーブンであったのだろう。「柔らかいと思った」、そこまでは間違いがない。その判断は合理的ですらある。

さて、僕は皆様にひとつ告白をしなければならない。
この問題を作る前から、「問題に対して6つの選択肢を用意し、その6つの選択肢はハイランド、スペイサイド、アイラ、アイランド、キャンベルタウン、ローランドの各地域からそれぞれ1つの蒸留所を選ぶ」と申し上げてきた。

それでは何故僕がアイラの中からブナハーブンを選んで問題にしたのかということである。それは僕の作為であり、そこには意図がある。

アイラ・モルトの中にあって、ある意味ブナハーブンが特別であることを、飲み慣れた方ならご存知ではないか。ということなのである。そのブナハーブンの特別さとは「ピーティに過ぎない軽い風味」と言えるのではないだろうか。アイラ・モルトの中にあってそれは重要な意味を持つ。そのことを飲み慣れた方ならご存知なはずである。そして、だからこそ、ハイランド・パークかブナハーブンかで迷った。

一方、ブナハーブンを飲んだことのない「初心者」の方は、ブナハーブンを良く知らないまま選択肢を見て「アイラ・モルトなのだから、このブナハーブンっていう蒸留所もきっとピーティで痛いはず」と判断し、問題Bを飲んだ時の「柔らかい」という印象と合わせて、ブナハーブンを選択肢の中から外すのではないかと思ったのだ。

ハイランド・パークが正解である問題Bをブラインドで飲んで、「潮風とダシっぽさと柔らかさ」を感じ、答えがハイランド・パークかブナハーブンなのではないかと思ったなら、それは確かに上級者の合理的な判断である。

もしも、である。
僕が問題の選択肢のひとつにアイラの中から、ブナハーブンではなくアードベックを設定していたならどうだろう。問題Bに「あからさまなピーティ」を感じないことを理由に、あなたはきっと選択肢からアイラ・モルトであるアードベックを排除しただろう。

初心者の方に申し上げたい。
アイラ・モルトの中にあって、ブナハーブンはそのように特別である。
問題Bの答えをブナハーブンとしたあなたに申し上げたい。
気持ちは良く分かるが、もう少しです。

さて、本日最後にこの問題Bをキッチリ当てたラーメン屋の話である。
ラーメン屋はこの問題Bを15秒で当てた。

問題Bをひと口飲み、香りを嗅ぎ、恐らくラーメン屋は「潮風とダシっぽさと柔らかさ」を感じたのだろう。そこで一言、
「この煙ったいのはあれでしょ」。

ラーメン屋恐るべし、である。
ラーメン屋は決して上級者ではない。味覚と嗅覚に優れて、自分の感覚からブレない。

だから、今年も「秋そば」はうまい。
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問題B

ホイ問題:B
蒸留所:ハイランド・パーク
熟成年数:14年(1989年蒸留)
アルコール度数:43.0%
瓶詰業者:ブラッカダー
商品名:オールド・マン・オブ・ホイ

実はこの問題Bこそは多くの参加者を悩ませたのではないだろうか。
正解がミルバーンであった問題Aについては胸を張って「世界で一番当たり易い」と言える。何故なら、22名の解答者のうち7名が答えとした「ミルバーン」が最多であったからだ。最も多くの人が選んだ「ミルバーン」が正解であったのだ。

それを思えば、問題Bの解答は票が割れた。バルブレア、正解であるハイランド・パーク、ローズバンクがそれぞれ4票を集め、正解のハイランド・パークを差し置いて、最多である6名の参加者が選んだのがブナハーブンである。確かにハイランド・パークとブナハーブンには似たところがあることは以前記事にした。とはいえ、これほどまでに多くの参加者が間違えるとは予想していなかった。

アンケートの結果を見ると問題Bには問題Aにはない特徴がある。「どちらに柔らかさを感じるか」との質問に対して、「B」と答えた参加者が圧倒的に多いのだ。確かに度数の違いがあることは大きいが、全体の86%(19名)の参加者が「B」を柔らかいと答えているのだ。このアンケート結果には僕も大いに共感する。この程度に加水された上質なハイランド・パークに「しみじみ」とした柔らかさを感じることは、ハイランド・パークを飲む愉しみのひとつでもある。

柔らかさを軸に少し話を進めるなら、ローズバンクにも「3回蒸留」に由来するものかと思われる柔らかさを感じることもあるし、ブナハーブンにもハイランド・パークと同じように島モルトに共通するダシっぽさから柔らかさを感じることも多い。さらに、ブナハーブンは概ねピートの少ないアイラ・モルトである。つまり、薬味としてのピートの少ないブナハーブンは結果として柔らかさを感じることは多い。

確かに、バルブレア(ハイランド)やミルバーン(スペイサイド)のようなシングル・モルトにも、モノによっては「柔らかい」と思わせることはあるが、その背景には甘味の存在が欠かせないのではないだろうか。その甘味が上質であるなら、その「柔らかさ」はより「ねっとり」と感じる。僕の場合、その「ねっとり」を背景に「柔らかさ」は「滑らかさ」に感じることが多い。

それを思うと、今回圧倒的な多数によってミルバーンよりもハイランド・パークを、より「柔らかい」と答えてくださった皆様を誇らしくすら思う僕である。

次回に続く。
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問題A(3)

先週末、前回の記事の続きである。
塩味と辛味のイメージに引きずられることなく、見事に問題Aをスペイサイド・モルトのミルバーンでると正解まで辿り着くことのできた参加者は7名。実はこの7名にはちょっとした共通点があるようだ。

話が前後してしまったが、今回のブラインド・テイスティングで参加者にアンケートに答えてもらった。問題に出したふたつのシングル・モルトを「事前情報と先入観」抜きに飲んだら、いったい皆さんはどんな印象を持つのか、僕は個人的に非常に興味があったのだ。さらにアンケートに答えることで、A,Bふたつのシングル・モルトの違いを、自らのイメージの中に落としこむことが可能になるのではないかとの狙いもあった。それは、シングル・モルトの森の中での2本の木の距離感をつかむことに通じる。アンケートの内容は以下の通り。

1.A,Bどちらが好きですか?
2.A,Bどちらに味の濃さを感じますか?
3.A,Bどちらに柔らかさを感じますか?
4.A,Bどちらに甘味を感じますか?
5.A,Bどちらに塩味を感じますか?
6.A,Bどちらに華やかさを感じますか?

実に興味深いことに、問題Aの7名の正解者のうち、「4.A,Bどちらに甘味を感じますか?」との質問にBの方が甘いと答えた参加者はたったの1名。また、「6.A,Bどちらに華やかさを感じますか?」との質問にBの方が華やかと答えたのも1名。つまり、BよりもAの方が「甘く華やか」と感じた参加者がこの問題に正解している。

蒸留所の選択肢は、
1. バルブレア(ハイランド)
2. ミルバーン(スペイサイド)
3. ハイランド・パーク(アイランド)
4. ブナハーブン(アイラ)
5. グレン・スコシア(キャンベルタウン)
6. ローズバンク(ローランド)
この中で「甘く華やか」なシングル・モルトを選べと言われれば、スペイサイド・モルトであるミルバーンを選ぶのが妥当ではないだろうか。

次回に続く。
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ニュー・リリース

ニューリリース月曜でもありますし、久々にジェイズ・バーの店内で販売中のシングル・モルトの宣伝などさせていただければと。本日はちょっとばかり遅い時間になってしまいましたが、いやいや、手抜きなどではございません。

写真左はウィスキー・ガロアのグレンエルギン。滑らかなコクのある甘いシングル・モルト。
うまい。

写真右はオールド・モルト・カスクのボウモア。ちょっと古めの瓶詰だが、昨日勢いで開けてしまった。シェリー・カスクで化粧香つき。
面白い。

さて、先日の「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」であるが、参加者の得点を集計し優勝者が決まったので店内に貼り出した。写真をご覧ください。

結果発表

問題A(2)

ミルバーンさて、今回の「問題A」つまり正解であるミルバーンであるが、実に悩ましい特徴を備えたシングル・モルトであった。それは、このシングル・モルトに存在する微かな塩味である。

実は今回の「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」であるが、問題に解答をしていただくだけでなく、いくつかのアンケートを取らせていただいた。そのひとつに「A,Bどちらに塩味を感じますか?」というものがあり、問題Bであるハイランド・パークに比べ問題A(つまりミルバーン)の方が塩味を感じるとした方が、何と14名もいたのだ。全体の63.6%の解答者が、アイランド・モルトであるハイランド・パークよりもミルバーンの方に「塩味を感じる」と答えているのである。

ちなみにハイランド・パークの方に「塩味を感じる」と答えた方は7名。「どちらでもない」と答えた方は1名。

スペイサイド・モルトにもかかわらず、アイランド・モルトよりも「塩味を感じる」と言わせてしまうミルバーンである。確かに、悩ましい特徴を備えたシングル・モルトであった。「世界で一番当たり易い」と銘打つブラインド・テイスティングでありながら、申し訳ないとは思うが。

問題Aの不正解者は15名。その間違えた15名のうち、A(ミルバーン)よりもB(ハイランド・パーク)の方が「塩味を感じる」と答えた方はたったの3名(20%)。つまり、「Aの方が塩味を感じるからスペイサイド・モルトではないだろう」と考えたのかもしれない。

一般的にスペイサイド・モルトの特徴は「甘味が強く、華やか」との印象はあるかもしれない。概ねその通りという意味で、僕もそれに反論をするものではないが、もちろんそうでないシングル・モルトもある。スペイサイド・モルトに限らずハイランド・モルトでも沿岸部の蒸留所には塩味があってもおかしくはない。僕自身もこの問題A(ミルバーン)には微かながら確実な塩味を感じる。確かに、ミルバーン蒸留所は内陸部の蒸留所ではないことは明らかである。わりと海に近いところには存在する。もちろん、思いっ切り沿岸部というほどのものではない。また、全般的なミルバーンの特徴というところから見ても、この塩味の存在は例外的ではあると思う。

ただ、事前に正解がミルバーンであることを知っている僕から言わせると、「塩味は微かであり、この程度なら許容の範疇」というのが素直な感想であった。

今回、A(ミルバーン)よりもB(ハイランド・パーク)の方に「塩味を感じる」と答えてしまった理由は、私見であるが以下のようなものではないだろうか。

確かに今回のミルバーンには微かながら確実に塩味を感じる。その事実は大きな前提となる。しかし、解答者の多くの方が問題Aのテイスティングの最中に思わず口にした、「塩辛い」という言葉が鍵を握っているのではないだろうか。

今回の問題A(ミルバーン)に塩味の存在を確認することは十分に可能だ。塩分は少ないながら確実にある。さらに、ある種ミルバーンに見られがちな傾向としての「スパイシー」。63.0%というアルコール度数から感じる「痛さ」。また、シェリー由来の凝縮された苦味は「固さ」に通じるのではないだろうか。少ないながらの「塩分」に加え、「スパイシー(辛い)」、「痛さ」、「固さ」を以って、人にそれを「塩辛い」と言わせてしまうのではないだろうか。

良く考えていただきたい。
「塩味」+「辛味」=「塩辛い」ではない。
辞書を引いてみていただきたい。
「塩辛い」=「塩味が強い」、つまり塩分が多いことを指すのだ。

塩味と辛さを感じて、あなたがそれを「塩辛い」と思わず叫んでしまった瞬間。そこに存在する微かな塩味をあなたは過大評価してしまったのではないだろうか。

僕の目の前で数多くの挑戦者達は「塩味」に足元をすくわれ、スペイサイドとは違う林でずぶずぶと「底なし沼」に沈んでいった。一方、「塩味」に足を絡め取られることなく、その歩を進めることのできた猛者たちは、「塩味」とは違う何かをもう片方の眼でしっかりと見据えていた。

次回に続く。
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問題A

ミルバーン問題A
蒸留所:ミルバーン
熟成年数:20年(1982年蒸留)
アルコール度数:63.0%
瓶詰業者:ザ・ボトラーズ
カスク・タイプ:シェリー・ホッグス・ヘッド
カスクNo:1971

吸い込み過ぎると鼻に刺さるアルコール臭。キウイの皮の外側の香り。次第に甘く。微かにカカオ。特定のある種のコーヒーの生豆の香り。
スパイシー。アルコール度数の高さと重なり、舌にピリピリと刺激的。シェリー由来のものだろうか、非常に凝縮された苦味。酸度の高さと合わせて酒質の固さに表れる。非常に複雑であるがドライな印象。とても少ないが塩味。ゆっくりと実は甘いシングル・モルトであることに気付く。

以上が僕の「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」の問題A、つまりミルバーンに対するテイスティング・ノートである。

それを「ずるい」と言われては身も蓋もないのだが、今回の出題者である僕は正解がミルバーンであることを事前に知っている。テイスティング・ノートを残す時には、目の前にボトルを置いて記すのが常である。今回も同様に作業を行った。アルコール度数、熟成年数、そしてシェリー・カスクであること。それらはボトルを眺めればラベルに記されていることである。もちろん、中身がミルバーンであることもラベルに記載されているので、「一般的な」ミルバーン蒸留所の特徴を調べることは不可能ではない。

開き直るつもりはないが、それを思えば、僕のテイスティング・ノートのすべては「事前情報と先入観」とで成り立っているというのも事実のひとつの側面である。

もしも、その「事前情報と先入観」を廃してテイスティング・ノートを記すなら(つまりそれはブラインド・テイスティングと同じ状況なのだが)、僕は先ほどのものと同じようなテイスティング・ノートを記す自信はない。少なくとも断定的に物事を申し述べることはできない。

この度、「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」にご参加いただいた皆様。
本当にご苦労様でした。
不肖、モルト侍、心の底から感謝である。
ありがとうございました。

しかし、「事前情報と先入観」にまみれているからこそ、それはある意味「理に適った」テイスティング・ノートであるとも言えるのだ。例えばもしも、非常に高いアルコール度数で瓶詰されていることがラベルに記載されているにもかかわらず、「滑らかで、柔らかく、飲み易く、落ち着いた」印象を持ったなら、度数が低く感じたことを「意外にも」と表現しなければならない。

さて、今回ご参加いただいた方は全部で22名。しかし、優勝は21名の参加者で争うことになります。実は1名、「お名前」を書き忘れた参加者がおりました。「名前を書き忘れた人は0点です」と何度も言ったはずですが、残念です。「お名前」を書き忘れた方の最下位が決定しました(ごめんね、鶴ちゃん)。

問題A、蒸留所の正解者は7名。約3分の1の方が正解となりました。
蒸留所名を当てた方にはある種の傾向が見られます。それは「ブラインド・テイスティングで正解を出すコツ」かもしれません。

明日に続く。
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正解発表

これが答えだ!








問題:A(写真向かって右側)。
蒸留所:ミルバーン
熟成年数:20年(1982年蒸留)
アルコール度数:63.0%
瓶詰業者:ザ・ボトラーズ
カスク・タイプ:シェリー・ホッグス・ヘッド
カスクNo:1971

問題:B(写真向かって左側)。
蒸留所:ハイランド・パーク
熟成年数:14年(1989年蒸留)
アルコール度数:43.0%
瓶詰業者:ブラッカダー
商品名:オールド・マン・オブ・ホイ

詳細及び解説は明日。
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距離感をつかむ。(2)

昨日の続きである。
森と林と木、ということのイメージがつかみ難い方のためにエピソードをひとつ。
あなたが森と林というイメージのないまま、個別にいくつかの木についてはご存知であるという状況を前提にさせていただこう。つまり、蒸留所の地域区分など良く知らないが、いくつかのシングル・モルトを飲んだことがあり、そのうちのいくつかは好きであるというような状況だ。

例えば飲んだことがあるシングル・モルトが、
グレンリベット(スペイサイド)
アードベック(アイラ)
ブナハーブン(アイラ)
ハイランド・パーク(アイランド)
だとする。

その4本の木について、できる限りネガティブな視点を排除して、それぞれを好きな人の立場で簡潔に語らせてもらおう。

グレンリベットは時間とともに甘味を増す、柑橘系のフルーツのように爽やかである。
アードベックは土臭くあるいはスモークチーズのようなコクを持ち、ピーティな手応えと塩味を感じる。
ブナハーブンは麦芽風味の甘さを持ち、そして潮風を感じアーモンドの渋皮のような苦味が心地良い。
ハイランドパークは麦芽風味を軸に微かにハチミツのような甘酸っぱさを持ち、焚き火のようにスモーキー。

木の目の前に立ち、その木を愛でる人の立場から語らせていただくなら、そのようになるのではないだろうか。もちろんそれぞれの木は幹から枝がなり、葉を持ち、あるいは花が咲き、時に実も成っていることだろう。先ほど僕が申し上げたことは、ぼんやりとその木の全体を眺め涌き出てきた感想のようなものである。

森にこの4本の木しか存在しないとして、そこにはスペイサイド、アイラ、アイランドの3つの林しかないとして、簡単な地図を描いてみよう。例えばそれは次のようなものになる。

地図皆様にはそれぞれの木のこの距離について、思いを巡らせていただきたい。あなたがもしもこの4つを飲み比べる機会があれば、その違いについては絶対に感じることができるだろう。そして、グレンリベットからアードベックまでの距離が一番遠く、ブナハーブンとハイランド・パークまでの距離が一番近いことに気付くだろう。

アードベックとブナハーブンは同じアイラの林に存在するが、その距離はブナハーブンとハイランド・パークまでの距離よりも遠いのだ。つまり、アードベックとブナハーブンよりも、ブナハーブンとハイランド・パークの方が「似てる」ということである。アードベックとブナハーブンが同じアイラの林に存在するにも関わらず。

ついでに申し上げるなら、アードベックとブナハーブンの間には例えばブルイックラディが存在してもおかしくない。ハイランド・パークの右側、アイランドの林の中心辺りにジュラが存在してもおかしくない。グレンリベットから見て、アイラ(あるいはアイランド)の林との境界線辺りにミルバーンが存在してもおかしくない。

僕の地図の中で、それぞれの木はそれぞれの林に、そのように存在している。
皆様はどのように思うのだろう。
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距離感をつかむ。

「酒飲みの島の住人」になったあなたに、「シングル・モルトの森」を好きになっていただけないだろうか。僕がこのブログ「モルト侍」を始めたきっかけはそこにあった。森の中で迷子になっている人や、途方に暮れて座り込んでいる人のために何かできないものだろうかと思ったのも確かだが、シングル・モルトの森に興味を持ち、その入口で躊躇している人に声を掛けたかった。森の外から歩行者の視点で森を眺めていてもつまらない。

確かにいきなり空を舞う鳥の視点を手に入れることはできない。つまり、森に入ってすぐに自分なりの地図を描くことはできない。だけど、実は皆さん「シングル・モルトは森のようだ」ということを直観的に知っているのではないだろうか?

ここ何日か「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」をきっかけに、シングル・モルトをひとつの森と考えてみては如何だろうか、ということを訴えている。アクセス数のわりにコメントの少ないことで有名なこのブログであるが、その訴えに得心があった数名の読者の方からメールなどもらった。ジェイズ・バーに来店するお客さんにも共感をしていただいているようだ。それは非常に嬉しい。

嬉しいが、皆様が「なるほど」と膝を打つような気持ちになるのは、実は皆様の中に既に直観的にそのような気持ちがあるからなのだと思う。世の中にはたくさんの「シングル・モルト解説書」が出ている。それらは多くの場合「案内書」として役立っているのではないだろうか。もちろん名著は多い。僕自身もそれらの案内書にたくさん助けられている。だから、言葉にならないまま直観的に「シングル・モルトは森のようだ」と知っている方の多くは、それらの「案内書」の1冊や2冊は買われたことがあると思う。

しかし、多くの場合それらの「案内書」はそれぞれの木について、多くの示唆を与えてくれるが、森のように、あるいは林のように、という風にはシングル・モルトを捉えさせてくれない。誤解のなきよう申し上げておくが、僕はそのことを悪し様に言うつもりはない。木の集合体が林であり、林の集合体が森である。木について知ることを重ねていけば、やがてそのうち林と森を知ることになるのは当然でもあるのだ。それに何より、飲まなければ何も始まらないということの方が、もっとも異論のないことではないだろうか。

森と林と木、ということのイメージがつかみ難い方のためにエピソードをひとつ。
あなたが森と林というイメージのないまま、個別にいくつかの木についてはご存知であるという状況を前提にさせていただこう。つまり、蒸留所の地域区分など良く知らないが、いくつかのシングル・モルトを飲んだことがあり、そのうちのいくつかは好きであるというような状況だ。

例えば飲んだことがあるシングル・モルトが、
グレンリベット(スペイサイド)
アードベック(アイラ)
ブナハーブン(アイラ)
ハイランド・パーク(アイランド)
だとする。

残念だが、明日に続く。

さらに残念だが、「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」の正解発表は明後日くらい。
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残り1名分。

残り僅か。

「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」ぼちぼち終了です。
残りあと2名程度。急げ。
お楽しみの正解発表は恐らく来週火曜日あたり。

もうひとつ、
明日(日曜)深夜になるが、サッカー・アジアカップ「日本VSサウジアラビア」である。
軽く盛り上がりたい。
観戦希望者募集中である。
お集まりいただきたい。

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立ち位置を知る。(2)

自分なりのシングル・モルトの森の地図を用意することで、僕らはふたつの視点を手に入れることができる。歩行者の眼差しと空を舞う鳥の眼差し。森は林に分けられ、林には木が茂ることを思えば、鳥の眼差しで森を眺めることは、全体の中での自らの立ち位置を知るのに重要となる。しかし、シングル・モルトを愉しむとは森を散歩することに他ならない。つまり、それは歩行者の眼差しである。ところが、時に歩行者は森の中で迷子となる。

迷子にならぬために地図は必要であると、お考えだろうか?実は正解はその逆である。地図があるのだから、すすんで迷子になってみては如何だろうか?僕はあえて、そう申し上げておきたい。地図を持たず、シングル・モルトの森の入口で佇み、歩行者の眼差しで森を眺めているのは愉しいだろうか?せめて、出口に近い辺りまでは入っていただきたい。

少々乱暴な物言いだったかもしれない。昨日は皆様を「酒飲みの島の住人」であると言わせていただいた。確かに勝手な言い方であるが、僕はお客様がその島の住人であることを確認し、その上で島の中のどの森が好きなのかを判断することから僕の仕事が始まると考えている。人にはそれぞれ好みの森があるのだ。

残念だとは思うが、ジェイズ・バーはすべての森に対応している訳ではない。例えば日本酒と焼酎とワインを扱っていないのがジェイズ・バーだ。材料があり作り方が分かれば、当然カクテルを作る。あまり多くないがバーボンもごく普通にある。もっと少ないがラムもある。もちろん、シングル・モルトならわりと豊富に扱っている。

ジェイズ・バーはシングル・モルト専門店ではない。今のところ、そうなりたいとは思っていない。大前提として「街場のバー」でありたい。扱う商品がシングル・モルトに偏っているのは、僕が好きだからだ。

「すべてのお客様は平等であり、すべてのお客様に愉しみを伝えるのがバーテンダーの仕事である」、という言い方は正しい。しかし、僕は「酒飲みの島の住人」のすべてを喜ばせなければならないだろうか。だとすると、日本酒と焼酎とワインを扱うべきだろうか。だけど、すべてを用意すれば、すべてのお客さんにその愉しみは伝わるのだろうか。網羅することは免罪符を得ることになるかもしれないが、愉しみを伝えることにはならないのではないだろうか?

「すべてを用意したのだから、後は勝手に好きなものを選んで下さい」。
「シングル・モルトに関してはその愉しみを伝えることができます」。
僕は後者の態度を選んだ。
すべてに向かって訴え、何も伝わらなくなることを恐れた。何でもできる可能性を持つことは、何もしないことと一緒ではないだろうか?大切なのは愉しみを伝えること。僕はそう考えた。僕に伝えられる愉しみ。僕はそれを考えた。

もちろん、バーテンダーとして当たり前のことは当たり前にできるが、シングル・モルトに関してなら、それをより深く伝えることができるのではないか。

思い出して欲しい。あなたが始めて「酒飲みの島の住人」になった時のことを。
あなたはその時、どの森へと迷い込んだのだろう。あなたの始まりはどこだっただろう。
あなたはシングル・モルトの森の外にいるのかもしれない。もしも、違う森に興味を持ち、それがシングル・モルトの森でも良ければ、
僕がご案内いたしましょう。

明日も土曜日ながら、ちょっとした記事を書きます。
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