モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2008年03月

スタンダード18 2008年度版 発表!

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STD18-2008今年度のスタンダード18の内容は以下の通り決定いたしました。

銘柄の入れ替え以外は何も変更はなし。
1.ストレートで飲む
2.二杯同時に注文する。
3.一日に付き一回分(二杯)。

2杯で1,050円。


アードベック 10Yo・・・(アイラ)
オーヘントッシャン 10Yo・・・(ローランド)
ベンリアック キュリオシタス 10Yo・・・(スペイサイド)
ボウモア 12Yo・・・(アイラ)
ブナハーブン 12Yo・・・(アイラ)
クライネリッシュ 12Yo・・・(ハイランド)
クラガンモア 12Yo・・・(スペイサイド)
ダルモア 12Yo・・・(ハイランド)
ダルウィニー 12Yo・・・(ハイランド)
グレン・エルギン 12Yo・・・(スペイサイド)
グレンファークラス 15Yo・・・(スペイサイド)
グレンフィディック 12Yo・・・(スペイサイド)
グレンリベット 12Yo・・・(スペイサイド)
ハイランド・パーク 12Yo・・・(アイランド)
ロイヤル・ロホナガー 12Yo・・・(ハイランド)
オーバン 14Yo・・・(ハイランド)
スプリングバンク 10Yo・・・(キャンベルタウン)
タリスカー 10Yo・・・(アイランド)

以上の18銘柄。
もちろん、2杯で¥1000も変更なし。
入れ替え戦の結果、上記のような布陣でスタート。グレンキンチーとグレンモーレンジが降格組。それに伴ないベンリアックとロイヤル・ロホナガーが昇格。その他は残留組となった。

全体をシングル・モルトの森と考え、地域区分を林と捉え、蒸留所を1本の木に見立てて選んだ結果である。人気銘柄を考慮しつつ、全体のバランスに配慮し選んだつもりだ。明日の4月1日から1年間、どうか皆様、お付き合い願いたい。

よろしくお願いします。
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長熟フェア 第9回目

長熟9まずはお詫びから。
本日は11時まで貸切営業のため、通常の営業は11時半からになります。
よろしくお願いします。

長熟フェアも第9回目。
今回はグレンリベットが3本。
すべてシェリーカスク。
すべて熟成30年オーバー。

凄いぞ!
ハーフで3杯、大歓迎。
こんなチャンスは滅多にない!

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昇格候補決定(2本目)

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キュリオシタスさて、「スタンダード18 2008年版」、もうひとつの昇格候補を発表したい。
ベンリアック キュリオシタス 10年 46%

スペイサイドにありながら、55ppmのピートを焚き込んだシングル・モルト。ピートと甘味が調和の取れた様は、スタンダード・クラスのシングル・モルトにしては秀逸であると思う。清涼感を感じる味わい。ピーティなアイラ・モルトにコショウのニュアンスを感じることの多い僕だが、このウィスキーのピートには唐辛子のようなホットな辛さを感じることが多い。

グレンキンチーの降格に伴ない、スペイサイド・モルトから選んだ。

何だか今日はくたくた。
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昇格候補決定

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ロホナガーさて、「スタンダード18 2008年版」の昇格候補のひとつを発表したい。
ロイヤル・ロホナガー 12年 40%

かつて、ヴィクトリア女王が愛飲したと言われるシングル・モルト。1848年、ヴィクトリア女王が訪れたことをきっかけに王室御用達に指定され、それ以来ロイヤルの名を冠している。軽快なハイランド・モルトだと思う。軸足を麦芽風味に置き、薄味のフルーティ。僕にはそんな印象のウィスキー。

グレンモーレンジの降格に伴ない、ハイランド・モルトから選んだ。2007年版のスタンダード18は沿岸部に偏っていたので、今回は内陸部からの選出。
蒸留所の所在地は以下の地図でご確認下さい。

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ロホナガー所在地

スタンダード18 2008年度版(14)

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メニュー2頁僕はそろそろ自分の仕事のことについて語ろうと思う。僕は僕がお客さんをどのように見ているかを語ろうと思う。僕はいつでも目の前のお客さんに向かい、「この人はどんなシングル・モルトを飲んだら、おいしいと言うのだろう?」、そう思いながら仕事をして来た。人は「何を基準にシングル・モルトをうまいと言うのか?」、そのことばかり考えて仕事をして来た。

つまりそれはお客さんの中にある「判断基準」。
お客さん自身もまだ自分の中に「判断基準」があることには気付いていない。どうだろう、あなたには「判断基準」がないのだろうか?僕はそれが「ない」と言う人に問い掛けたい。もしも、あなたが「判断基準」のある人であっても、なかった頃のことを思い出して答えて欲しい。

もしも、あなたが自分の中に「判断基準」などないと言うなら、つまり、「何をおいしいと思い、何を苦手と思うのか」、あなたがまだ分からないというなら、あなたはある特定のシングル・モルトを指して、「おいしい」と言えるだろうか?もしも、あなたがそれを「おいしい」と言うのなら、あなたの中には判断する基準があったのではないだろうか?

あるシングル・モルトを飲んで、思わず「おいしい」と言ってしまう。それは、誰にでもあることだと思う。「何でおいしいと思ったか」を、あなたは説明できないかもしれない。でも、どうだろう?「おいしい」からには「おいしい」理由があるのではないだろうか?「おいしい」理由があり、その理由に対して、あなたの中には「合否判定」の「判断基準」があるのではないだろうか?

だから、あなたがそのシングル・モルトを思わず「おいしい」と言ってしまったら、あなたの中にはその「判断基準」が存在するのだと、僕は思っている。シングル・モルトにおいしい理由があり、あなたの中に判断基準がない限り、あなたは思わず「おいしい」と言うことはできないのではないだろうか?それは、僕がシングル・モルトを飲む人を考える最初の前提である。

どんな人にも、シングル・モルトに対する(あくまで個人的な)、合否を判定する「判断基準」は存在する。

飲み手の判断基準は飲み手によって異なる。同じものを「おいしい」と言う人と、「苦手」と言う人は存在するし、同じものを同じようにおいしいとは思わないこともある。

そのことを自らに説明する手立てが、僕には必要だった。飲み手はウィスキーをどのように捉えているのか?お客さんの好みを探りたいと願って仕事をして来た僕だ。お客さんの判断基準は次のようなものではないかと思っている。僕はとりあえず、その判断基準にお客さんを当てはめて考える。

それは「ふたつの軸」と「それぞれ3つの要素」。
「ふたつの軸」は「傾向の軸」と「相対の軸」から成り立つ。
「傾向の軸」は「フルーツ」「麦」「ダシ」の3つの要素から成り立つ。
「相対の軸」は「抜ける⇔沈む」「硬い⇔柔らかい」「濃い⇔薄い」の3つの要素から成り立つ。

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スタンダード18 2008年度版(13)

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メニュー僕は今日もまた、グラスにウィスキーを注ぎ、そのグラスをお客さんに差し出す。僕はお客さんがどんな様子でそれを飲むのかを見つめ、声を掛けて話を聴く。お客さんの思いが感想となり、その人の口から何かが語られるのを待ち続ける。僕は昨日も今日も同じことを繰り返し、また、明日も同じように働くのだろう。ずっと続けて来たことを、ずっと続けて行くのだろう。

その繰り返しは、僕に何かを感じさせるようになった。それは、僕がお客さんに注目し、お客さんの中の「判断基準」に思いを寄せて来たからだろう。「判断基準」。つまりそれは、お客さんが「どんなものをおいしいと言ってしまうか?」。ただ1人のお客さんを目の前に、その人を「一般論」の中に閉じ込めることが僕には愚かに思えた。

僕にとって、目の前のその人は「非常に特別で一般化の通用しない、個別のケース」なのだ。
少なくとも、僕はそう思っている。

誰かが好きなシングル・モルトは、他の誰かにとって苦手かもしれない。たくさんの人が嫌いと思うシングル・モルトを、あなたはおいしいと思うかもしれない。だから、生まれて初めて飲んだシングル・モルトを「苦手」と思った人が、シングル・モルトのすべてを嫌いと思ってしまうことが僕には残念でならない。

例えば(以前も話題にしたことがあるが)、「飲み易いシングル・モルト」にあなたなら何を選ぶだろう?それは確かにグレンフィディックかもしれないし、グレンリベットかもしれない。あるいはそれが、アードベッグでも僕には不思議ではない。

それは「飲み易い」の「判断基準」に依るからだ。「柔らかさ」を軸に「飲み易い/飲み難い」を判断する人は、グレンフィディックを「飲み易い」と言うだろう。「スッキリ」を軸に「飲み易い/飲み難い」を判断する人は、グレンリベットを「飲み易い」と言うだろう。シングル・モルトの持つ独特の臭味に対して「臭味消し」の役割を果たすピートが有効に作用する人は、アードベッグを「飲み易い」と言うだろう。それらはとても個人的なことだ。あなたが目の前にいないと、僕にもそれは理解できない。その理解を手に入れて、初めて僕は「次の1杯」を選択することが可能になる。

もちろん、すべての人の「判断基準」がそこにあるとも思わない。ただ、僕はたくさんの人とその「判断基準」について話をして来た。だから僕には分かることがある。「何が飲み易いか?」と聴かれ、「グレンフィディック」と答えるか、「グレンリベット」であるか「アードベッグ」であるか。それはその人の「判断基準」に依るものなのだ。「判断基準」が違えば、もちろん答えも違う。

僕はそれを、「ふたつの軸」と「それぞれ3つの要素」と考えている。
次回、そのことをお話したい。

下降気味、順位をご確認下さい。「人気ブログランキング」


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スプリングバンク 1993 14年熟成 / キングスバリー・シングル・カスク

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スプリングバンク KSC先週末に彼女の悪口を言わせていただいたばかりなので、彼女(スプリングバンク)の名誉のために本日はひと肌脱ごうかと思う。彼女のすべてが悪い訳ではないのさ。

さて、まずは彼女(スプリングバンク)よりも前にキングスバリー社を褒めておこうと思う。ちょっと前の話になるが同社は「ザ・セレクション」というブランドを立ち上げた。いわゆる廉価版のシングル・モルトと言っても良いだろう。43%のシングル・モルトを手頃な価格で出している。各蒸留所から1ロット、熟成年数10年弱程度の2〜4樽程度を選び加水して瓶詰。

KB ザ・セレクション度肝を抜かれるというほどに「うまい!」と叫んでしまうことはないが、身近なシングル・モルトであることは確かだ。オフィシャル商品の延長線上という位置づけにあり、オフィシャル商品と同列の価格帯でありながらボトラーズ・ウィスキー。シングル・カスクではないが、使用した樽の数は2〜4樽程度。オフィシャル・ボトルほどには味わいの標準化はなされていない印象だ。

蒸留所の原酒本来の持つ味わいを追及するのは、ボトラーズ・ウィスキーの存在意義のひとつかもしれないが、この「ザ・セレクション」シリーズはそこまで大上段に振りかぶった商品ではない。むしろ、そのちょっと肩の力の抜けた様が好印象だ。「ボトラーズって何?」という方にも気軽に選んでいただけることだろう。

ここ最近のシングル・モルト・ウィスキー全般の価格高騰には頭を悩ませるばかり。このようなコンセプトのブランドは大歓迎の侍である。

記憶が定かではないが、キングスバリーから「シングル・カスク」というブランドが出たのは一昨年の末ではなかったかと思う。ちなみに今回ご紹介するスプリングバンクは昨年末のリリースだ。そのブランド名からも分かる通り、こちらはシングル・カスクの商品。アルコール度数は46%。つまり、シングル・カスクであることと、度数が46%であることは先ほどの「ザ・セレクション」に比べ、「一回り格上」なのである。そして、その価格も「一回り格上」である。

で、現在のところ、侍はこの「一回り格上」感に対する価格を妥当と考えている。

最後に彼女(スプリングバンク)についてひと言。
チャーミングな14歳の彼女。これが30過ぎの「自称:いい女」なら文句のひとつも言いたくなるが、この歳なら十分にキュートだ。バーボン・ウッド、ホッグスヘッド。麦の味わいを軸として、苦く塩味があり若干コショウのよう。若さのせいだろうか?46%以上には飲み応えを感じる。力強さを持ちながら穏やかなフィニッシュ。

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スプリングバンク KSC-2

長熟フェア 第8回リリース

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長熟8本日より、第8回目のリリースの長熟フェア。
何と言っても今回の目玉はスプリングバンク。
この当時、侍が惚れたスプリングバンクである。
昔、好きだった人と久し振りの再会。そんな気分になる。
昔と変わらぬままだろうか?

写真左から、
スプリングバンク ディスティラリー・コレクション 1975年蒸留 31年熟成 58%
カリラ シールダイク 1991年蒸留 13年熟成 57.7%
アードモア ザ・ウィスキー・エクスチェンジ 1994年蒸留 11年熟成 61.1%

侍は世に出たスプリングバンクのすべてを飲んでいる訳ではないが、30年を超える程度に長期熟成のスプリングバンクで、これほどまでにその品質と価格が折り合った1本はこれを最後にない。2002年の瓶詰だ。

ここ最近のスプリングバンクに関して言わせていただけるなら、そのブランドに甘んじて「少々高め」の価格設定に思えてならない。

非常に申し訳ないが、残量が少ないため、今回ばかりはハーフショットのみでのお取扱とさせていただきたい。

晴れるといいな。
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ミズナラ・ウッド・リザーブ

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イチローC−Q、FV、MWRミズナラ・ウッド・リザーブに関わるある噂をご存知だろうか?
このシングル・モルトが「ブレンデッド・モルト」であることは皆さん既にご存知と思う。「ブレンデッド・モルト」、つまり、昨年11月に世間を騒がせた「ギンコー」と同じように、いくつかのシングル・モルトが混ざっている訳である。

さて、そうなれば、あの「ギンコー」の時と同じように、「中身は何であるのか?」という憶測が行き交う。「ギンコー」に関しては口を閉ざして、一切それに答えようとしなかったイチローさんである。そうは言っても「蛇の道は蛇」、侍もかなり確度の高い情報を手に入れ、「恐らくはこれが答えに違いない」という確信を持っているが、イチローさんの方は「ノー・コメント」。関係各方面に配慮せざるを得ないイチローさんの立場もあるだろうから、それも致し方あるまい。

生涯、解の出ない問いを求め続けるのも悪くない。答えの分からぬまま、「ギンコーには恐らくあの4つの日本の蒸留所のシングル・モルトが入っているのだな」と想像を巡らせるのも愉しみのひとつである。

今回のミズナラ・ウッド・リザーブも、「解なき問い」で終わるのだろうと侍は高を括っていた。「ブレンデッド・モルト」というからには2種類以上のシングル・モルトがブレンドされている。その中のひとつは確実に羽生蒸留所。その他の蒸留所については、お決まりの「ノー・コメント」であるだろうと。

愚かであった。

ミズナラ・ウッド・リザーブについて、事情通の情報筋から間違いのない話を聴いた。その話を聴いた時、侍にはかなりの衝撃が走った。その背景から考えても「なるほど」とうなずける整合性の取れた情報だ。「そういうことか!」と。

早速イチローさん本人に確認を取った。侍の知ったその蒸留所の名を告げるとイチローさんは「その通り」と答えた。侍はミズナラ・ウッド・リザーブの中身が何であるかを知っている。

知っているが、それが何であるかを残念ながらこの場で公表できない。イチローさんから口止めされてしまった。恐らくは日本の代理店に対する配慮であろう。蒸留所の名を公表することはできないが、イチローさんから他にも話をうかがった。まだ、多くの方も未確認の情報をご提供したい。もちろん、蒸留所の名は出せない。

ミズナラ・ウッド・リザーブに使われているシングル・モルトは2種。もちろん、ひとつは羽生蒸留所。ふたつの蒸留所のシングル・モルトの比率は「ざっくりと半々とお考え下さい」とのことだ。また、「最低熟成年数が8年以上」とのこと。「ピーテッド・タイプの原酒も使用」とも。

さて、結局のところ侍は蒸留所の名を直接お伝えすることはできないが、イチローさんのメールを何度も読み返してみると「ヒントだったら出しても良いよ」と読むことは可能だ。以下のギリギリの話から皆さんに読み取っていただきたい。

その蒸留所は大手資本の傘下に収まることのないという意味において「個人オーナーの蒸留所」である。元々、イチローさんは自身の蒸留所設立の前、どこかの蒸留所でトレーニングをする必要があると考えていたようだ。そこでいくつかの蒸留所に声を掛けたが、すべての条件を満たした上でイチローさんを受け入れてくれたのがその蒸留所だとのこと。数年前に蒸留所のオーナーが代わり、それ以降「ピーテッド・タイプ」のシングル・モルトをリリースするなど、積極的に動いている様子の蒸留所だ。

どうやら、イチローさんの方で必要に迫られ「押し掛けて行った」というのが実情のようだ。昨年の6月イチローさんが「どこで何をしていたか?」、ご存知の方ならもう答えは分かるだろう。その際、イチローさんはその蒸留所に1週間滞在し2仕込を行ったそうだ。蒸留所オーナーからは「どこを見ても良いし、どこに入っても良い」と言われたそうだ。ありがたいことだっただろう。「疑問点や興味のあることも現場のスタッフに直ぐに聞くことができました」とのことだ。

それ以上のことは侍の口からこの場では申し上げられませぬ。
続きはジェイズ・バーにて。
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スタンダード18 2008年度版(12)

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アードベッグ裏僕は長い間、お客さんを見つめて来た。そして、シングル・モルトを差し出し続けてきた。

僕は最初、とても驚いたことがある。「僕がおいしいと思うシングル・モルトを、すべての人がおいしいと思う訳ではないのだ」と。今思えば当たり前のそのことに、僕は最初、少なからず驚いた。そのことで僕は、途方に暮れたのだと思う。ほんの少しではあるけれど。

「僕がおいしいと思うシングル・モルトを、すべての人がおいしいと思う訳ではない」のなら、僕はどうやってシングル・モルトを薦めたらいいのか分からなかったし、少し考えて「お客さんの好みを探るしかないのだ」と思いに至った。

それは悪くないことだった。幸運といっても良いかもしれない。「お客さんの好みを探るしかないのだ」と思いに至らなければ、オーダーを受けないと何もできないバーテンダーになっていただろうし、自発的に明確なオーダーをしないお客さんを悪者扱いしていたかもしれない。その態度は今の僕とはかけ離れたやり方だ。

世の中にはウィスキー鑑定家、シングル・モルト評論家、もちろんそれから研究者もいる。ジャーナリスティックな視点であれ、アカデミックな立場であれ専門家は存在する。僕らバーテンダーの仕事も確かに専門的ではあるけれど、その内容は目の前のお客さんのアテンドが主だ。お世話係と言っても良いと思う。

僕らバーテンダーを含めたシングル・モルトの専門家の中で、僕が「これだけは、そうそう負けない」と自負できる能力が僕にはあると思っている。それは僕の仕事がお客さんのアテンドが主だという自覚から生まれた。営業中のジェイズ・バーで、僕の視線はウィスキーよりお客さんに向かっている。だから僕は「お客さんの好みを探ることができる」。

その味覚と飲んだウィスキーの数で鑑定家には敵わない。その知識に話が及べば評論家には敵わない。最も当然だが、ウィスキーの作り方からすれば、蒸留所の職人さんには敵わない。でも、僕は「お客さんの好みを探ることができる」。それは、鑑定家にも評論家にも蒸留所の職人さんにも優っていると僕は自負している。僕の視線はウィスキーよりお客さんに向かっているから。

僕の視線は世の中の大衆に向かっていない。ジェイズ・バーのカウンターに立つ僕は、一般消費者の動向に注目していない。僕の眼差しはカウンターに座る特定の個人に向かっている。それは、今夜ジェイズ・バーのカウンターに座るかもしれない「あなた」だ。

僕らバーテンダー以外の専門家の眼差しは、世の中の多くの人たちに向かうのだろう。それは広い視野と深い知見が必要な仕事だろう。僕自身も欲して止まない視野と知見だが、今夜の僕にはより以上に必要なものがある。一般消費者の動向が分からなくとも、僕は目の前の「あなたの好み」を知りたいと思う。僕は長い間ずっと、それが知りたくて仕事をして来た。

だから、僕には鑑定家にも評論家にも研究者にもできないことができる。目の前のあなたが「何が好きなのか」を一緒に探すことができる。

少しづつ、それができるようになって来た。
それは、僕が目の前の特定のお客さんを見つめ続けてきた結果だ。
それは、ある程度普遍化できる考え方だと思う。
それを、皆様に知っていただきたいと思う。

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降格候補、発表!

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さて、本日は「スタンダード18 2008年度版」に向けて「2007年度版」からの降格候補2銘柄を発表したい。

侍、苦渋の決断である。
昨年世話になった18銘柄にはそれぞれ思い入れもあるが、「去るものがあり、来るものがある」。去ったものには敗者復活戦を期待しようじゃないか。

今年度の降格候補は、
グレンキンチー
グレンモーレンジ
以上の2銘柄である。

もちろん、まだ「候補」の域を出ていないが、侍の中ではほぼ決定である。異論反論のある方は是非ともジェイズ・バーへ。お話だけはうかがう。

さて、降格があれば昇格がある。昇格に関しては侍もまだ混沌とした状況だが、ひとつだけ決めたことがある。昇格のひとつは必ず「ハイランドの内陸部の蒸留所」から出す。現在のハイランドは沿岸部に偏り過ぎであった。是正をしたい。

イチローズ・モルト驚愕の新事実!侍は公表できるのか!?
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キンチーモレンジ

スタンダード18 2008年度版(11)

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イチローD−Q僕はウィスキーより以上に複雑な味わいを持つ酒はないと思っている。そして、多様性こそをその愉しみの源泉とするのがシングル・モルトであると思っている。多様な森の全容をぼんやりと理解するようになると、どのゾーンが好きなのかを自ら納得するようになると思う。「18分の2の選択」は確実にあなたを変えて行くだろう。あなたには¥1,050を負担していただきたい。

シングル・モルトを愉しむのに何かを知っている必要はない。知らないと愉しめないということはない。味わって何かを感じられれば良いと思う。思いを巡らせ、感想が浮かぶことが大切だと思う。「18分の2の選択」は確実にあなたに何かを感じさせるだろう。僕はあなたが知っていることに興味はない。あなたの思ったことが知りたい。

すべての蒸留所の住所を覚えることはシングル・モルトを愉しむのに有効なことだろうか?もしも、あなたが蒸留所見学をしたいと思ったときには役立つかもしれないが、今夜どこかのバーでシングル・モルトを飲もうと思っているあなたには必要がない。「これだけは覚えていただきたい」というような必要最低限の知識もない。シングル・モルトを愉しむのに、必要不可欠な前提条件などひとつもいらない。

さて、僕はそろそろ自分の仕事のことについて語ろうと思う。僕は今まで、自分がどのようにシングル・モルトを見つめているかについて多くを語ってきた。当然、視点が替われば、つまりあなたの眼から見れば、それは僕と違ったように見えると思うが、僕もあなたも自分がどのようにシングル・モルトを見つめ、どのように感じるかこそが大切ではないかと僕は訴えたい。

そんな僕はそろそろ自分とシングル・モルトのことではなく、自分の仕事について、つまり、自分とお客さんについて語ろうと思う。より分かり易く言うなら、「僕がお客さんをどのように見ているか?」ということである。

僕から見れば、シングル・モルトなどよりも以上にお客さんは多様性を持っている。シングル・モルトより以上に複雑な味わいを持つのが人だ。僕はいつでもシングル・モルトを丁寧に扱うことを信条としている。グラスに鼻を入れて香りを嗅ぎ、口に含み舌で転がしそっと飲み下す。僕はシングル・モルトの訴えを感じたい。いつでも。

シングル・モルトを愉しむお客さんは必ず何かを感じる。しかし、初めのうちそれは言葉にならない。僕はお客さんの訴えを感じたい。いつでも。でも、何かを感じたその人も初めのうちそれはなかなか言葉にならない。

僕はお客さんの話を聴くのが仕事だと思っている。やがてお客さんは言葉を獲得して行く。言葉の連なりはやがて話になる。あなたの話はやがて僕の心に共感を生む。

お客さんが言葉を手に入れるコツがある。それは、僕が長い間お客さんの話を聴き続けてきたからだと思う。話の聴き方。それは僕の集大成でもある。


「もしも私をシングル・モルトに例えるなら、それはどんなシングル・モルトになるでしょう?」
僕は時々そんなことを聴かれる。僕は感じたことを答える。
「それは、ダイヤのクイーンだと思います。でも僕はあなたにハートの7のようになってもらいたいと思う」。
僕は時々そんな風に答える。

来週は「降格候補の2銘柄」を発表する。
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イチロー H−7

公式見解(2)

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イチローC−Q、FV、MWRイチローさんの蒸留所が秩父にあることを皆様ご存知かと思う。イチローさんのメールによれば、侍のブログを読んでいただいた秩父のバーのお客様が、「ザ・ファイナル・ヴィンテージ・オブ・ハニュウ」と「ハッピーターン」の話で盛り上がっているとのことだ。秩父のバーということはイチローさんも良く行くあの店のことだろう。実は侍も一度訪ねたことがある。飾り気がなく派手過ぎないことを身上とする誠実なバーテンダーのいるあの店のことだろう。

飲み屋というのはそういう場所なのだと思う。どこからか人が集まり、夜毎酒を酌み交わし、身の回りのこと、遠くの聴いた話、かつて飲んだ酒、今まさに飲んでいる酒について語らう。どこでもさほど変わらない。そんな場所で、この侍の話を起点にそこに集まる人たちが酒について語り合ってくれたら嬉しい。「侍は面白いことを言うじゃないか」。あるいは「まったく信用がならない」。どちらでも構わない。

ひとつの酒を廻りすべての人がまったく同じ感想を持つことなどあり得ないと思う。感想に正解などないではないかと申し上げたい。自分の感じたことを語れば良いのだ。「ザ・ファイナル・ヴィンテージ・オブ・ハニュウ」にすべての人が「ハッピーターン」を感じることもないだろう。グラスに鼻を突っ込んでウィスキーを口に含み、「これに何か似たものはないか」と思いを巡らせ、侍の場合「ハッピーターン」がひらめいたということだ。

恐らくはどこかに「せんべい」のような芳ばしさを感じたからだろう。侍はこの「ザ・ファイナル・ヴィンテージ・オブ・ハニュウ」を高く評価しているし、この「やめられない旨さ」に「ハッピーターン」を連想したのかもしれない。後の話になるがこのシングル・モルトに「和の甘味を感じる」とおっしゃったお客さんがいた。それも至極納得である。

「私はこう思うが、あなたはどう思うだろう?」。そんなやり取りはシングル・モルトの愉しみを広げてくれるのではないだろうか。そんな風にシングル・モルトを語らう人が増え、シングル・モルトの愉しみが広がることが僕の理想である。侍はそのためにこの身を捧げたい。酒飲みとは元来勝手な生き物だろう。乱暴に過ぎることをよしとは思わぬが、思ったことを語れないのは不幸だ。

アイラ・モルトに正露丸が入っていないのと同じように、ハイランド・モルトにトフィーが入っていないのと同じように、「ザ・ファイナル・ヴィンテージ・オブ・ハニュウ」にもハッピーパウダーは入っていない。「添加物を一切使用していないシングル・モルト」とは一昨日のイチローさんのメールの言葉だ。「亀田製菓との提携を見抜くとはさすがです!!」とまで言ってくれたイチローさんだ。もちろんこれはイチローさん本人もおっしゃるように「冗談」。イチローさんと亀田製菓が手を組むことは今後もないだろう。

秩父のバーのお客さんは笑ってくれただろうか?
「分からなくはねぇな」と言っただろうか?「無理矢理だろ?」と思っただろうか?「そうじゃねぇな」と感じただろうか?もしも、そうなら、あなたにはどう感じただろう?「ハッピーターン」を感じた侍に「それも、どうかと思う」というなら、あなたにはどう感じただろう?

僕はそんなあなたが何を思ったのか知りたい。
もしも、飲んでいないなら、飲んでみて欲しい。
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公式見解

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イチローC−Q、FV、MWRさて、先日「ザ・ファイナル・ヴィンテージ・オブ・ハニュウ」を亀田製菓の「ハッピーターン」に似ていると申し上げた侍である。その際、侍は「ハッピーターン」の「ハッピーパウダー」について言及し、「ザ・ファイナル・ヴィンテージ・オブ・ハニュウ」には「ハッピーパウダー」が入っているのでないかとまで言わせていただいた。

もしもそんなことがあるなら、これは正に侍の大スクープであるので皆様には「他言無用」と申し上げた。まずはこの侍よりイチロー殿に質問主意書を送り、疑義を正していただこうということだ。

結果から申し上げるなら、イチローさんに先手を打たれた。こちらが話を聴く前に、あちらの方から先に答えを繰り出して来た訳だ。どうも怪しいと思ったら、あちらが先に動いた訳だ。イチロー殿、これが「にらめっこ」ならそちらの負けであるぞと、喜び勇んでメールを読んだのであるが。

さて、本日はこれにて失礼。
本日午後1時より、都内某所で試飲会に参加の予定の侍である。
まずは寝たい。続きは明日。
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スタンダード18 2008年度版(10)

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メニュー1頁ジェイズ・バーの「スタンダード18」はいつでも2杯のシングル・モルトが¥1,050で飲める。そのフィールドには18銘柄のシングル・モルトが用意されている。18銘柄の中から2杯を選んで¥1,050。あなたのお財布にとても負担の掛からない企画だと思う。「好き嫌い」について、思いを寄せながらウィスキーを試してみて欲しい。あなたはきっと気付くはずだ。自らの中に「好き嫌い」に対してある種の傾向があることを。

あなたは似たようなものを好きと言ってしまうだろうし、同じようなものを嫌いと思ってしまうだろう。

確かに少しばかり時間は掛かるかもしれない。フィールドには18銘柄のシングル・モルト。その中から2杯づつ。すべてを飲み尽すまでに9日掛かる。その中から好きなものを2杯、あるいは嫌いと思うものを2杯、または気になるものを2杯。好きなものと嫌いなものを確かめるために2杯。そんな風に考えたら、キリがないとあなたは思うかもしれない。でも、どうだろう?あなたは一日に2杯より以上のウィスキーを飲んだことがないだろうか?

もしもあなたが、1日に2杯のシングル・モルトを飲むことをツライと思わないのであれば、そんな風に2杯のシングル・モルトを飲み比べ、「どちらが好きか?」を考えながら愉しんでみて欲しい。繰り返すうちにあなたはきっと気付くはずだ。自分が好きだと感じるものにある種の傾向があるということに。

繰り返すうちにそのデータの数は増える。データの数が増えれば統計の精度は上がる。そのうちあなたは、自分が好きだと言ってしまうものに、ある種の傾向があるということを納得するだろう。結局のところ、あなたは飲んでしまうのではないだろうか?だったら、そんな風に飲んでみたらどうだろう。その先に愉しみが広がっている予感を持たないだろうか?ぼんやりと、あなたはシングル・モルトの森の広がりを感じるだろう。

そして、まだ足を踏み入れたことのない場所へと冒険をしてみたくなるだろう。シングル・モルトの森のスペイサイドの林の、グレンフィディックとグレン・エルギンの木の間に、あなたなら何があると思うだろう。ある人はグレンロセスと言うかもしれない。また、ある人はリンクウッドと言うかもしれない。

あなたがどう感じるかは、僕にはまだ分からない。あなたも分からないと言うなら、あなたがその場所へ行ってみれば良いのだ。ほんの少しの勇気があれば、森の奥へと入って行くことは可能だ。その場所へ行けば、あなたには感想が生まれるだろう。森の18本の木について、少し詳しくなったあなたは、もう十分にシングル・モルトに対して何かを感じるようになっているはずである。だから、あなたの口から感想が生まれるだろう。

あなたは思ったことを語れば良いのだ。あなたはそれが「好きか?嫌いか?」。あなたはそれを「何に似ていると思ったか?」。たったそれだけのことだ。僕が知りたいのも「それ」である。感想に正誤はあるだろうか?あなたは「正解を導き出しなさい」と問われている訳ではない。あなたの感想は誰かを困らせるだろうか?あなたの感想が誰かを傷付けることがなければ、何も問題はない。


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長熟フェア「第7弾」発進。

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長熟7昨年末よりご好評のうちに進んでいた長熟フェアであるが、ロビンのおかげでその足取りが覚束なくなってしまった。急速にペース・ダウンしてしまったのである。さて、皆様にも思い出していただきたい。価値ある企画、「長熟フェア」である。今回は個人的に侍好みのシングル・モルトもある。いつもの通り、数量限定商品。お早目に。

写真左から、
グレンリベット、ディスティラリー・コレクション、1975年蒸留、31年熟成、55.2%。
ローズバンク、ザ・ウィスキー・エクスチェンジ、1991年蒸留、14年熟成、59%。
モートラック、クーパーズ・チョイス、1990年蒸留、15年熟成、46%。

まずは一番の目玉商品から。
グレンリベットにどのような印象をお持ちだろう?今回ご紹介するのは31年熟成のグレンリベット。このポテンシャルの高さ、この華やかさは非常に好印象。高次なレベルで素晴らしいが、しかし、どこか予定通りな味わいでもある。好きな人には「ドンピシャ」。「意外性」のないところが素晴らしい。

次はザ・ウィスキー・エクスチェンジのローズバンク。こちらは僕にとってとても意外なシングル・モルトである。とてもしっとりした口溶けの良いクッキー。少々芳ばしく、バターあるいはメープル・シロップ。そんな印象のローズバンクである。

ローズバンクにそんな印象を持つこと自体、僕にとっては非常に珍しい。僕の好きなローズバンク、うまいと思うローズバンクは簡単に言えば、「滑らかで軽快」なローズバンクだ。しっとりとシトラス系のフルーティな香りがすればなお良し。僕にはそんな思いがある。ある意味、このローズバンクは僕の「好きなローズバンク」とは対極である。そのローズバンクを僕は非常に気に入っている。

さて、最後はモートラック。ヴィンテージ・モルト社のこのクーパーズ・チョイス。実はこの「長熟フェア」の企画を通じて僕の中で非常に評価の高くなったブランドだ。今回の企画は毎回3本で構成されている。その熟成年数で言えば「長」「中」「短」という風に3本揃えてある。当然その差は価格にも反映し、値段で言えば「高」「中」「低」ということである。結果としてクーパーズ・チョイスはその熟成年数で言えば「短」に入ることが多く、その値段で言えば「低」の部類に入る。

この企画の中でも、カリラ、ボウモア、ローズバンク、そしてモートラックを扱ってきた。そのどれもが、「そこそこに素晴らしい」のだ。この「ちょうど良さ」、「底の堅さ」に僕はとても感心をした。どれを取っても非常に手堅い。ホームランは打てない。犠牲フライも上げられないけれど、センター前ヒットか送りバントなら確実に打てる。そんなバッターのようだ。

普段、この手の素晴らしさは他と比べ、埋もれてしまいがちなのだろうか?しかし、これより以上の長期熟成と比べると、このクーバーズ・チョイスの良さをしみじみと感じてしまった。「良くやっている」と評価をしたい。打順が4番ばかりのスラッガーを集めても打線が成り立たないのと同様に、並べて比べればこのシングル・モルトの良さは一層引き立つ。

雨降りの月曜に幸多からんことを。
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イチローズ・モルト、新作3種。

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イチローC−Q、FV、MWR実は今週初めからリリース済みだったのだが、ご紹介が遅れた。
写真左から、イチローズ・モルト カード クイーン・オブ・クラブス。真ん中がザ・ファイナル・ヴィンテージ・オブ・ハニュウ。一番右がミズナラ・ウッド・リザーブである。

クイーン・オブ・クラブス。
1988年蒸留、2008年瓶詰、56%、瓶詰総数330本。いつものカード・シリーズの通り樽をふたつ使っている。セカンド・カスクにニュー・アメリカン・オーク・ホグスヘッドとのことである。熟成20年、その色のワリに軽快な印象。ちょい苦めなプラム。さらりと甘いドライ・フルーツ。
1杯、¥2,400です。

ザ・ファイナル・ヴィンテージ・オブ・ハニュウ。
2000年蒸留、2008年瓶詰、60%、瓶詰総数438本。こちらはアメリカンオーク(パンチョン)で熟成。実は一番気に入った。こういうイチローズ・モルトを飲むと、この蒸留所の持つ本来のポテンシャルの高さを感じることができると思う。その味わいをひと言で説明するなら、亀田製菓の「ハッピーターン」である。侍の舌にはそう感じた。ハッピーターンの「ハッピーパウダー」をご存知か?ハッピーターンの味の特徴の素である、あのせんべいにまぶしてある魔法の粉である。

このザ・ファイナル・ヴィンテージ・オブ・ハニュウには、恐らくこの魔法の粉「ハッピーパウダー」が入っているのではなかろうか?イチロー遂に亀田製菓と提携か?先日は「ギンコー」で同業他社と手を組んだばかり。大麦麦芽の次は米なのか?

皆様、慌ててはいけない。イチローズ・モルトとハッピーターンの関係については、後日侍からイチローさんに確認をしてみる。どうか皆様、それまでは騒ぎ立てぬように。侍の大スクープを漏らしてはならぬ。
1杯、¥1,100です。

ミズナラ・ウッド・リザーブ。
こちらは例の「ブレンデッド・モルト・ウィスキー」である。蒸留年不明、2008年瓶詰、61%、瓶詰総数不明。リザーブ・カスク : ジャパニーズ・オーク・“ミズナラ” である。あなたの舌で確かめてみていただきたい。
1杯、¥1,000です。

そうそう、先日、秩父蒸留所から渡部さんにふらりと来ていただいた。10時近くの来店。聴けば、10時18分の終電で秩父へ帰るという。慌しい滞在だったが、何より嬉しい。ゆっくり話ができなかったことは残念だが、またそのうち逢える。いや、ハッピーターンについて聴くべきだったか?

ハッピーターンは「福が戻る」。
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イチローC−Q、FV、MWR(2)

スタンダード18 2008年度版(9)

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メニュー1頁シングル・モルトを愉しむのに、「好き嫌い」より以上に大切なことはないと思っている。何もウィスキーに限ったことじゃない。酒は全般的に嗜好品なのだ。あなた自身が好きなものを求めれば良いのではないだろうか。「目の前のこのウィスキーは自分にとって魅力的なものだろうか?」、結局のところそれ以上に大切なものはあるのだろうか?

「自分が好きと言えるウィスキーがある」。
僕はあなたにそうなって欲しいと思っている。

そして、できれば「何故好きなのか?」を説明できる人になって欲しいと思っている。あなたの「好き嫌い」にはある種の傾向があるはずなのだ。あなたはきっと似たようなものを好きと言うだろうし、同じようなものを嫌いと思ってしまうだろう。それを説明できるようになると、あなたはバーでシングル・モルトをオーダーする時に、失敗をする可能性が少なくなる。あえて嫌いと感じるだろうシングル・モルトにチャレンジすることすら可能だ。

「好き嫌い」について、思いを寄せながらウィスキーを試してみて欲しい。目の前に一杯のウィスキーしかなければ、それを考えるのは困難かもしれない。比較の対象がないから。しかし、目の前に二杯のウィスキーがあるなら、それは難しいことでも大変なことでもないはずだ。「どっちが好き?」ということなのだから。

世の中には膨大な種類のシングル・モルトが存在する。その中から二杯のウィスキーを選べと言われたら、あなたは途方に暮れてしまうかもしれない。何を選んだら良いか分からないかもしれない。さらにどれだけの費用がかかるのかすら分からないかもしれない。だから、あなたは困ってしまうかもしれない。だから、僕はそのフィールドを限定した。フィールドを一巡りしたら見えて来るものがある。

それが、「スタンダード18」なのである。
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スタンダード18 2008年度版(8)

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メニュー2頁こちらの続きです。
あなたは分からないと思っているだろうか?
ウィスキーの味の違いなんて、分からないと思っているだろうか?

答えを先に言わせていただこう。「分かるはず」である。

分かったことを説明するという状態には至らないかもしれない。しかし、あなたにも2種類のシングル・モルトのその味わいの差異を感じることは可能だ。「ウィスキーの味わいを説明できる」ということは、結果として「理解している」ことを証明している。「理解したからこそ説明できる」のである。

さて、それでは「理解」とは何であろう?
「分かる」とはどういうことであろうか?
それは「差異に気付く」ことから始まる。

違う銘柄の2杯のウィスキーを飲んだら、どんな人でもそこに「違いがあることを感じる」はずだ。もしもあなたが、「ウィスキーの味の違いなんて、分からない」と思っているなら、僕が選んだ18本のシングル・モルトの中から何でも構わない、2本の銘柄を選んで比べてみて欲しい。確かにその違いを言葉で説明することはできないかもしれないが、そこに確実な味わいの違いがあることをあなたは感じるだろう。そう、あなたはその「差異に気付く」はずだ。

説明ができないので胸を張って「理解している」とは言いづらいかもしれない。しかし、あなたはその違いを感じているはずだ。うまく説明はできないかもしれない。でも「これとこれは違うウィスキーだ」とあなたは思うはずだ。それは「分かる」の始まりである。

さて、あなたは「差異に気付く」ことに成功した。
それは「分かる」の始まりである。あなたはウィスキーを「理解」し始めたのである。

「差異に気付く」ことに成功し、ウィスキーを「理解」し始めたあなたに僕は注意を促したい。まず最初に、「私はどちらのウィスキーが好きだろうか?」と考えてみて欲しい。あなたは目の前の2杯のウィスキーの味わいの違いに気付いたのだ。そこに違いがあるなら、どちらかをより好きで、どちらかがより嫌いなはずである。何故なら、あなたはそのふたつを「違うもの」であると感じているのだから。違いがあるなら、好き嫌いもあるはずである。

「違うもの」であると感じているにも関わらず、「好き嫌いを断じることができない」というのなら、あなたは優しい人なのかもしれない。でも、心配はいらない。あなたの嫌いなウィスキーは、きっと誰かが好きなウィスキーなのだ。あなたの決定はウィスキーたちを困らせることがない。そもそも、あなたの決定は非常に暫定的なものだ。今日好きだったウィスキーが、明日は嫌いになっていることもある。しかし、毎日「好き嫌い」を決定して行くと、やがてその結果からあなたの「好き嫌い」の傾向が見えてくる。どうしても、「好き嫌いを断じることができない」というのなら、違う2杯で同じことをしてみて欲しい。

本日より、長熟フェア「第7回」スタート。
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お忘れではないだろうか?

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長熟6長熟フェア。
まだ、やっております。

現在、第6回目のリリース。
写真左から、
アデルフィのクライネリッシュ、1989年蒸留、13年熟成。
シールダイクのタリスカー、1984年蒸留、21年熟成。
ディスティラリー・コレクションのキャパドニック、1968年蒸留、36年熟成。

よろしくお願いします。
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昨日の侍


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スタンダード18 2008年度版(7)

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メニュー2頁その多様性こそをひとつの魅力とするシングル・モルトは、多様であるが故に複雑であり、複雑であるが故にその理解において煩雑になりがちだ。その煩雑さをひとつの「コスト」(費用)と考えてみてはどうだろうか。さて、ならばそのコストを請け負った結果、あなたはどの程度の「ベネフィット」(効果)を得ただろう?つまり結果として「あなたは愉しかっただろうか?」、ということである。

掛けた費用より効果が上回れば、つまり「愉しければOK」ではないだろうか?

「理解より大切なものはない」などと、もちろん僕は思わない。
「分からないとウィスキーは愉しめない?」、もちろんそんなことはない。
ただ、理解が深まれば愉しくなるのは、どうやら多くの人にとって事実のようだ。

しかし、念のため申し上げておきたいが、
「ウィスキーそのもの、それ自体に力がなくては何の意味もない」。
時々、圧倒的な力を持つウィスキーに出会うことがある。
そんな時、僕の心は震える。
だから、僕はウィスキーの作り手に感謝をし尊敬をする。
目の前のこの一杯のウィスキーに「何故こんなにも力があるのか」、僕はそこに思いを馳せてしまう。その意味を知りたいと、感じたいと思ってしまう。僕はウィスキーに、中でもシングル・モルトに、取り憑かれてしまったのだろう。

いずれにしても、僕らはウィスキー評論家ではないのだ。鑑定家でもなく、研究者でもない。僕らは愉しみのためにウィスキーを飲んでいる。そんな僕らが「もっと愉しくなるためにはどうしたら良いのだろう?」。それを探している。ただそれだけのことではないだろうか?僕はそんな人たちにこの「モルト侍」というブログを読んでいただいているのだと思うし、そんな人たちに僕のことを知って欲しいと思っている。

たくさんの人が、同じものを巡って、違う立場から、それでも同じように愉しめれば素敵だと思う。
愉しみを共有できればと思う。
すべては愉しみのためにある。
酒は悲しみも苦しみも失くしてはくれない。

生まれて初めて飲むウィスキーに圧倒的な力を感じてしまったら、それは確かに素晴らしいことだ。初めて飲むウィスキーを強烈に「うまい!」と思えたなら、そんなに羨ましいことはない。でもどうだろう?その気に入ったウィスキーだけを飲み続けていたら、やはり、どんな人だって飽きてしまうと思う。他にもたくさんあるのだから、試してみたら良いのにと思ってしまう。

シングル・モルトは森なのだ。それぞれの蒸留所を森にある木と考えよう。地域区分を森の中の林に例えよう。あなたはどこからか、シングル・モルトの森へと迷い込んだ。あなたはそれがシングル・モルトの森であることにさえ気付かなかったかもしれない。ふらふらと歩いて、あなたは目の前の木の元で足を止めた。その木の根に腰を落とし休んだ。そこから見た景色がいたく気に入った。心落ち着くその時間はあなたをリラックスさせたかもしれない。あるいは、高揚させたのかもしれない。

いずれにしても、それは素晴らしい体験だ。もちろん、心行くまでその場所で休んだら良い。だけど、少し元気が出て来たら、心に勇気が湧いたなら、立ち上がって森を散歩してみたらどうだろう?愉しいことばかりであることを、僕は保証できない。だけど、あなたはもっと素敵な場所を見つけるかもしれない。

僕はあなたを案内することができるかもしれない。だけど、あなたがその場所を気に入るかどうかはあなた次第だ。僕はあなたに森の歩き方を教えることができるかもしれない。歩き方を憶えたあなたは、自分で地図を作ると良い。あなたはきっと、自分でお気に入りの場所を見つけるだろう。歩き疲れたら声を掛けて欲しい。迷子になったら僕を呼んでくれ。

森の地図を作るスタンダード18。
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