モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2008年12月

今年もお世話になりました。

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来年もよろしくお願いいたします。

例年のことながら、ジェイズ・バーは本日大晦日も営業しております。
普段より一時間ほどは早めの閉店となると思います。お許し下さい。
侍はカウンターで飲んでいるかと思います。なおさら、お許し下さい。

つい先ほど、今年のカレンダーを来年のものと取り替えました。永らく愛用させていただいている、イチロー選手のカレンダーです。秩父ではなく、シアトルのイチロー選手。今年のカレンダーをめくりながら、今年のことを思い直してみました。毎年のことですが、振り返れば色々なことのあった一年ですが、過ぎてしまえばあっと言う間。

人生とは生きることそのものでありながら、やり過ごすことでもあるのでしょうか。我慢ばかりでは切なくなります。夢を見れば、辛い今は通り過ぎて行くのかもしれません。夢を叶えようと思えば、力がいるでしょう。生きるために辛抱は必要かもしれません。

身の程を知ること。そして、夢を見ること。
これはあの有名なモルト侍の名言ですが、その繰り返しが人生なのでしょう。

夢を見れば、身の程を知らされます。身の程を知って、また次の夢を見たいと。
そう思う、大晦日の侍でございます。

打席に入らなければ、絶対にアウトにならないが、
打席に入らないと、絶対にヒットは打てない。

これも、モルト侍の有名な名言ですが、来シーズンは今シーズンよりも安打数を増やしたいと切実に願います。

帰り道のバイクで、小泉今日子の「あなたに逢えてよかった」を唄いながら、ほろりと涙をこぼした侍でございます。


来年も皆様の「感じる身体」を刺激しながら、愉しいシングル・モルトをたくさんご紹介して参る所存でございます。よろしく申し上げまする。

良いお年を!
モルト侍

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イチロー D−A C−10-2

12月30日(火)

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大晦日前日。今年もあと、48時間を切った。東京は晴れ。冷たい空気が身に沁みる。天気予報で知った気温より、随分と寒く感じる。

新しくリリースしたウィスキーの原稿を書き上げた。更新しようとして、写真を撮り忘れていることに気付く。何だか自分がバカバカしくて、予定していた原稿は来年に廻そうと思う。ここのところ、普段日常的にしていることができていない。溜息をついて、「情けない」とひとりごちた。

本当にありがたいことに、今年の12月は少しだけ忙しかった。心の底から「皆様のおかげです」と思う。素直な気持ちで手を合わせ、そう呟いた。それは、とてもありがたいことで、僕は皆様の気持ちにどのように応えて行くのかを、これからも考え続けようと思う。

体調も落ち着いた様子。風邪はほとんど完治。意外な収穫だが、タバコの本数が激減。来年は本気で禁煙について考えてみようかと思っている。元気になったら忘れてしまうのだろうか。

少しばかり精神的に参っていたのかもしれない。ここ最近は身体を削って働いていたような気がしていた。風邪のせいもあったかもしれない。忙しさもあったかもしれない。ただ、身体を削って働いて稼ぐ、という働き方は、僕をあまり幸せにしないと思っている。僕は被害者ではないし、お客様は加害者ではないのだから。

だから、僕は皆様に感謝をしたい。
今年もお世話になりました。ありがとうございます。


「愉しみを共有する」。
今年の年頭にジェイズ・バーの理念をそう決めた。

その理念は今後も変わることはない。それは、僕らを豊かにしてくれるだろう。僕はそう信じて止まない。必要なものは「感じる身体」だけである。来年もたくさんのウィスキーをご紹介し、いくつかの提案ができればと思う。生涯をかけ、人生を尽くし、立派なモルト売りになりたいと、やはり僕はそう思っている。

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ロングモーン 41 GM-2

スプリングバンク ファウンダーズ・リザーヴ 

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スプリングバンク FR久し振りに「当たり」のスプリングバンクだなと思う。「らしさ」と「美味さ」を兼ね備えた「スプリングバンク ファウンダーズ・リザーヴ」である。常々、好きなスプリングバンクを「テリヤキ」系と申し上げている侍であるが、このスプリングバンクには「テリヤキ」の素が入っている。しかし、残念なことに「テリヤキ」にはまだ遠い。

「テリヤキ」に程遠いのは確かであるが、だからと言って残念なスプリングバンクではないのだ。この「スプリングバンク ファウンダーズ・リザーヴ」に存在する旨味と甘味、塩辛さとスパイシーなホットさは、まさに、侍の思うスプリングバンクの良い側面である。最近はどうにも、スプリングバンクがネジレてしまっているように思えていた侍に、嬉しい1本である。

確かに最近は、「これは良い」と素直に言えるスプリングバンクに出会っていなかったな。
「スプリングバンクよ、何処へ行く」と言いたい気持ちもあった。
そんな中、久し振りの「当たり」である。

涼しげな草の香り、甘さはハチミツのように上質、ひと口飲めばその旨味に納得し、その塩辛さは適切な説得力を持ち、ちょうど良くスパイシーな様に軽くヤラレる。丁寧に探すなら、ココナッツも感じる。「うーん。OK!」。侍は思わずそう唸った。「良いじゃないか!」、そう思った。かつて飲んだおいしいスプリングバンクを、随分たくさん思い出させてくれた。

ただし、侍はこのスプリングバンクを絶賛はしない。もちろん、高く評価をしているが、絶賛はしない。何故なら、「こんなもんじゃないでしょ」と言いたいからだ。本来のこの蒸留所のポテンシャルは低いものではないはず。先ほど、「テリヤキ」の素と申し上げた通り、それが「素」であるなら、仕上がった先が飲みたいではないか。

「やればできる」のであるなら、是非ともやって欲しいのだ。
1杯、¥1,500である。
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さて、少し話は変わる。くどくて申し訳ないが。
先日、イチローさんの「クラブの10」を「トースト焦げちゃった」系であると申し上げた侍であるが、その件について少々補足をさせていただきたい。「クラブの10」はまた新たな側面を見せてくれるようになった。

「トーストの上にハチミツを塗って、バニラアイスを乗せたような香り」である。この香りには少々クラッと来た。しかし、くどいようだが、トーストは焦げている。本日ご紹介したスプリングバンクもトーストのニュアンスを持ち合わせているが、「トーストの焼き具合」からすれば、このスプリングバンクの方が余程適切である。

いづれにしろ、お試しあれ。

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イチロー D−A C−10

イチローズ・モルト・カードシリーズ 2種(3)

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イチロー D−A C−10-2さて、開封3日目にして、少々印象の変わった様子の「ダイヤのA」である。早くもその厚みを増して来たようだ。フルーツを混ぜたスポンジ・ケーキのようなニュアンス。思ったよりも「早かったな」というのが、素直な感想だ。当初の硬い印象が柔らかくなるまでに、大晦日くらいまでかかるかと思っていたが、既に上出来である。

凛々しさを残しているが、こいつは随分と「エロい」ウィスキーになりそうだ。昨日は、「優れた骨格に適切な肉付き」と申し上げたが、「優れた骨格に十分な肉付き」と改めさせていただこう。ちょっぴりゆるい感じがよろしい。非常に複雑で華やか。しかし、バランスを崩さないところに凛々しさを感じる。イチローさんの話によれば、シェリー樽の中での熟成は3ヶ月だそうである。その短めの熟成は、バランスの良い仕上がりの要因のひとつかもしれない。

「クラブの10」についても書かねばなるまい。
どうにも「ダイヤのA」に気持ちが行ってしまうが、「クラブの10」も疎かにはできまい。

個人的な好みから言えば、侍はカード・シリーズの「赤いカード」の方が全般的に好きなのである。奥行き感のある柔らかい甘さを持った「赤いカード」。それが、侍の好みである。それに比べたら、「黒いカード」は全般的にクセっぽい印象が残る。それをある種の「飲み応え」と表現することは、もちろん、十分に可能である。「黒いカード」のファンがたくさん存在することも存じ上げている。

「できれば優しくして欲しい」のだな、侍は。
四角い感じよりは、丸い感じの方が良いのだ。年の瀬であるし。あんまり、闘いたくないのだな。だから、侍は「「赤いカード」の方が好みではあるのだ。「赤いカード」のドキドキして舞い上がる感じが好きだ。

イチロー D−A C−10「クラブの10」を悪く言うつもりはない。自らを振り返るなら、「ダイヤのA」を良く言ってあげたいだけなのだなとは思う。ただ、このブログを書くために、「クラブの10」をなんと言ってあげたら良いかと少々悩んだ末、いや、非常に申し訳ないが、イチローさんにも申し訳ないが、それ以上に、「クラブの10」に申し訳ないが、「クラブの10」の香りを嗅いで、

「トースト、焦がしちゃった」系の香り。
侍はそう思った。

侍のその感想はまったく正しくない。焦げていない。芳ばしいだけだ。
ただ、「ダイヤのA」がスポンジ・ケーキなら、「クラブの10」は硬いクッキーと思ってしまう。
改めて、自身の「イヂワルぶり」を反省する侍である。

「物言えば、唇寒し…」となりそうなので、やめておく。
しっかりした飲み応えのあるおいしいウィスキーであることに代わりはない。皆様の「唇」で味わって欲しい。侍も「クラブの10」が嫌いなのではない。「ダイヤのA」がお気に入りなだけだ。確かに、「どちらが好きか?」と訊ねられたなら、「ダイヤのA」と答える。で、「どちらがより嫌いか?」と訊かれたら……。

やめておこう。

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どんぐりマーク

イチローズ・モルト・カードシリーズ 2種

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イチロー D−2前回の「ダイヤの2」を、侍はカード・シリーズの数札中(つまり、絵札とA以外)の最高傑作と考えている。その話題性や受賞の実績などを考えれば、「クラブの2」こそを最高傑作と言う人がいるかもしれないが、個人的に「どれが好きか?」と訊かれるなら、間違いなく「ダイヤの2」と答えるだろう。「ダイヤの2」には開封したてから、仕上がっている印象があった。

涼しげにエステリーなウィスキーであった。そのエステリーな様は全般的にイチローさんのウィスキーの特徴のひとつであるとは思うが、涼しげに凛々しく感じられるところが「ダイヤ」の傾向であると思っている。そして、その傾向はフルーティな方向へと展開して行く。全般的には杏や、もう少し瑞々しさを感じさせるなら枇杷のよう。さらに、「ダイヤの2」はその華やかさに梅のようなニュアンスを感じた。

さて、「ダイヤの2」に続き、今回の「ダイヤのA」である。昨日も申し上げたが、侍の個人的な「期待度」からすると、注目は「ダイヤのA」。凛々しさを感じる佇まいの美しい女であって欲しいと願い封を切った。

イチロー D−A C−10-2ゆっくりとグラスに注ぐ。注ぎながら香りが立つ。華やかさより、力強さを感じる。それは、今、目の前にある香りではなく、ある種の予感としてイメージされる。凛々しさよりも、「太さ」として感じる。その線の細くない様子は、確かに骨太である。優れた骨格に適切な肉付きである。ただ、まだ少し遠くにいて、近くには来てくれないようだ。

このウィスキーは、少し時間が掛かるかもしれない。
少しと言っても、今週末くらいのことだとは思うが。

このエステリーな力強さと引き換えに、恐らくは様々にフルーティな側面を見せてくれると思う。開封して二日目の昨日、少しねっとりした果肉のような印象さえ持たせるようになっている。甘さを伴なえば、桃のようなニュアンスを持ち始める可能性を感じる。そのポテンシャルの高さは現在でも十分に理解できる。展開力が花開けば、違った愉しみを提供してくれるだろう。

骨太な飲み応えを十分に感じたいと思う方は、今がチャンス!

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どんぐりマーク

イチローズ・モルト・カードシリーズ 2種

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イチロー D−A C−10年の瀬にイチローさんからカードシリーズが4種類リリースされた。今回は4種類ともセカンド・カスクがシェリー・バットの4種である。事前にある情報筋から「4種類のシェリー」とは聴いていた。しかも、異なるシェリー・バット。

侍が仕入れたのはそのうちの2種。今月はちょいと仕入れが多過ぎた。例の高額モルトも仕入れてしまったので、控え目にさせていただいた。年明けに残っていれば、あと2種類を仕入れるかもしれない。

念のため、4種類の概要をご紹介しておこう。
Ichiro’s Malt CARD / Ace of Diamonds (ダイヤのA)
1986年蒸留、2008年瓶詰、セカンド・カスク:クリームシェリーバット
カスクNo:9023、瓶詰総数:527本、54.6%

Ichiro’s Malt CARD / CARD Ten of Clubs(クラブの10)
1990年蒸留、2008年瓶詰、セカンド・カスク:ペドロヒメネスシェリーバット
カスクNo:9032、瓶詰総数:576本、52.4%

Ichiro’s Malt CARD / Eight of Hearts (ハートの8)
1991年蒸留、2008年瓶詰、セカンド・カスク:スパニッシュオーク・オロロソシェリーバット
カスクNo:9002、瓶詰総数:617本、56.8%

Ichiro’s Malt CARD / Five of Spades (スペードの5)
 2000年蒸留、2008年瓶詰、セカンド・カスク:アメリカンオーク・リフィルシェリーバット
カスクNo:9601、瓶詰総数:632本、60.5%

2008年の年末にイチローさんは4種類のカードシリーズをリリースした。
侍が仕入れたのはそのうちの2本。「ダイヤのA」と「クラブの10」である。

ざっと眺めて思うところがある。ご存知の方も多いと思うが、今回もイチローさんのウィスキーはすべてファースト・カスクがホグスヘッドである。そして、セカンド・カスクがタイプの異なるシェリー・バット。結果として瓶詰総数が500〜600本程度となった訳である。恐らくは、一樽のシェリー・バットに二樽分のホグスヘッドということだろうか。

侍の個人的な「期待度」からすると、注目は「ダイヤのA」であった。侍はカードシリーズの「ダイヤ」全般に凛々しさを求めるのである。ダイヤは佇まいの美しい女なのである。年明けを前に、おめでとうではない。「愛(め)でたい」のである。今年の夏の終り、侍は「ダイヤの2」と愛し合ったのである。あの記憶はまだ侍の中で生々しい。

さて、続きは明日にすることにして、気になるお値段である。
「ダイヤのA」はハーフで¥1,500。
「クラブの10」は1杯¥2,000である。

早々に売り切れると思う。個人的に買いたい人は、
件の押売り屋、「よしのや」さん。
近くの酒屋、「升新商店」さん。
そして、ネット通販のない不親切な酒屋、「目白 田中屋」さんへ。

さらに、親切な読者の皆様は、「人気ブログランキング」

どんぐりマーク

数えてみた。

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一体どのくらいの数のウィスキーを紹介しているのだろうと気になった。気になったので数えてみた。今年の1月から、50本を越えるウィスキーを取り上げて記事を書いている。概ね週に1回というペースである。

悪くない数字だなと、自分では思っている。1年で50を超える出会いがあった訳だ。それらのすべてを写真付きで記事にして残してある。来年も再来年も、僕は同じことを繰り返していくのだろう。そんな人生も悪くない。

今年ももうすぐ終わるが、あと2,3本のウィスキーを紹介できると思う。

今日は月曜日。明日は祝日でお休みの方も多いと思う。
皆様のお仕事は今週いっぱいだろうか?

今年ももうすぐ終わりますね。
風邪も終りにしたい侍である。

ピンチでございます。お願いします!「人気ブログランキング」

年末だから

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今年もあと2週間を切った。今年の金曜日はあと2回。東京も寒くなりました。

早く正月にならないかな、などと、実はこっそり考えているが、ぼんやりしているとあっと言う間に年が明けてしまう。ただでさえ、今週はちょっぴりぼんやりモードだ。気持ちを引き締めて今年を乗り切ろうと思う。

今月は随分たくさんニューリリースをさせていただいた。
皆様、お忘れでないかと心配なので、今一度確認させていただきたい。

まずは、昨日お知らせした「インプレッシブ・カスク」2本。
「カリラ 1995 13Yo / インプレッシブ・カスク」、60.4%
「ラフロイグ 1998 10Yo / インプレッシブ・カスク」、59.2%
ともに¥1,000である。

続いて、
「ロングモーン 1966 41Yo / GM」まぁ、こいつは凄い。
売行きも良い。とても破格値であると思うのでお早目に。年が明けたら値上げをする予定です。
¥2,000です。

次は、
「ラフロイグ 1999 9Yo / TWE」
美しく逞しいラフロイグである。個人的にはインプレッシブ・カスクよりも好き。
¥1,700です。

意外に忘れてないですか?
「ローズバンク 1990 18年 / BBR」
侍が「これぞ、正真正銘のローズバンク!」と血迷ったローズバンクである。上品で花のようで爽やかで透明感があるのだ。このコには惚れる。
¥2,000なのです。

ボイスデールのダルモアや、クーパーズ・チョイスのマッカランなども、少ないながら残っている。残念ながら、オフィシャルのロングモーンピアレスのインペリアルは売り切れ。ブラインド・テイスティングは侍の分を残すのみ。

今年は一体何本のウィスキーをご紹介して来たのだろう?
そして、あと何本のウィスキーをご紹介できるだろう?

昨日のガンバには心打たれたな。
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インプレッシブ・カスク

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インプレッシブ 2本2本同時のリリース。共に淡い色のラベル。妖艶な出で立ち。淫靡だと思う。
淡い桃色のラベルはカリラ、同じく青色のラベルはラフロイグ。
「カリラ 1995 13Yo / インプレッシブ・カスク」、60.4%
「ラフロイグ 1998 10Yo / インプレッシブ・カスク」、59.2%
そのどちらも、飲み手の期待に応える仕上がりだと思う。

散発的に(ある意味それはゲリラのようかもしれない)リリースをしているような感もあるが、出るたびに飲み手の心をうまく捉えている「インプレッシブ・カスク」ではないだろうか。このブランドに対するある程度の安心感は既に存在すると思う。インプレッシヴ(印象的)な試みは現在のところ成功していると言えよう。

値段の付け方のうまさもあるかもしれない。ちょっとばかり、「うーん」と唸りながら、直後に「うん、買い」と呟いてしまう価格帯の設定。

インプレッシブ ラフロイグ「ラフロイグ 1998 10Yo / インプレッシブ・カスク」、59.2%
このウィスキーの魅力は「太さ」だな。良いラフロイグらしい「太さ」を持っている。頭の中のイメージをなぞるように太い。この飲み応えは、多くの人の支持を受けるだろう。ただ、当然ながら、上品さには欠ける。それもまた、個性だ。少々乱暴に飲んでも悪くない。

どこかに豆っぽい印象を持つのは侍だけだろうか?穀物の甘味の奥に、「裏ごししたソラマメ」のようなニュアンスを感じる。

上品さに欠けると言ったばかりだが、もちろん、上質で丁寧な印象のウィスキーではない。その点で言えば、先日のTWEのラフロイグの方が上だろう。個人的にはそちらの方が好みだ。ただ、全般的に受けがいいのはこちらのラフロイグかな。

インプレッシブ カリラ「カリラ 1995 13Yo / インプレッシブ・カスク」、60.4%
このウィスキーの魅力は「涼しさ」だな。良いカリラらしい「旨さ」も持っている。世の中でウケるカリラよりは滑らかかもしれない。「涼しさ」の背景にはフルーティが隠れている。リンゴのようだな。甘さと煙たさのバランスがまた涼しげだ。

ボリュームもあるし、終りも長め。悪いところは少ないが、凛々しさには欠けるかな。

桃と藍、ふたつの「インプレッシブ・カスク」。
どちらも¥1,000にてご提供。
ハーフづつ、2杯で¥1,000でもよし。

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お知らせを、いくつか。

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まだちょっと、体調の優れない侍である。
本日もちょいと軽めの記事でご勘弁を。

BLT R−13 1おかげ様で、「第13回 ブラインド・テイスティング」は完売。残りひとつは侍の分である。正月の愉しみとしたい。ジェイズ・バー店内で、お客さんのやっているブラインド・テイスティングを眺めながら、実は侍の解答はほぼ決まっている。悩ましいところはたくさんあるが、不正解であっても悔いのない解答にしたい。

それにしても、今回もまた「やりやがったな」という感じの忍者である。毎度のことだが、今回もまた「問題D」が曲者である。意外な選択肢が正解である。心に何かが引っ掛かっていたのだが、気付いて「なるほど!」と膝を打った侍である。グリコ・アーモンド・キャラメルなのだな。

ロングモーン 41 GM-2さて、大変に好評な「ロングモーン 1966 41Yo / GM」である。
これは旨いぞ。旨いだけではない。安いぞ。

「安いからこそ」ではあるが、既に半分売ってしまった。「年が明けたら、値上げ必須」と申し上げていたが、このボトルは2009年を迎えられないかもしれない。「嬉しい悲鳴」という状態なのだが、たくさんの人に愉しんでいただきたいと思うとちょっぴり切ない。気になる方はお早目に。侍も「売り切れです。ごめんなさい」とはあまり言いたくない。

ラフロイグ 1999 TWEどうしても、ロングモーンの影に隠れてしまっているが、「ラフロイグ 1999 9Yo / TWE」。こちらだって忘れないで欲しい。普段なら順調に売れる良い酒である。美しく逞しいラフロイグである。心惹かれる美しさ。身体を癒される逞しさ。「ボール支配率」だけが、勝敗を決めるものではないことを教えてくれるシングル・モルトである。

動揺することのない展開力。
足りないところは諦めろ。
自らのポテンシャルを信じろ。

さらに年末に付き、明日は某所よりリリースされた「ラフロイグ」と「カリラ」をご紹介したい。
こちらは予定通りのアイラ・モルトである。

さてさて、本日最後はガンバ大阪について。
美しく逞しい攻撃的なサッカーが、マンチェスター・ユナイテッド相手にできるだろうか?
攻撃的であることは、守備に脆いことかもしれない。

動揺することのない展開力。
足りないところは諦めろ。
自らのポテンシャルを信じろ。

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ローズバンク 1990 BBR-裏

風邪

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侍、年の瀬に風邪を引く。

実は昨日はお休みさせていただいた。
病院に行ったが保険証を忘れ、自費診療となる。
しくじった。

一昨日は早く店じまいして、焼肉屋と焼き鳥を喰いに行った。
身体は暖まったが、風邪を追い出すことには成功しなかったな。

昨日、今日と良く寝た。
人間は結構寝れるのだな。
寝れば回復する。回復は快復に繋がると良い。

ご心配なく、本日は営業いたします。

快復祈願。「人気ブログランキング」
ロングモーン 41 GM-2

第13回 ブラインド・テイスティング

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残りひとつです。
お早めに。

今日は眠いのです。
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BLT R−13 1

ロングモーン 1966 41Yo / GM

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ロングモーン 41 GM-1凄い。1966年蒸留、41年熟成である。
旨い。ファースト・フィルのシェリー・バットである。
濃い。41年熟成で、ファースト・フィルのシェリー・バットだからである。

41年の時を経て、ボトルに詰められ世にリリースされたシングル・モルト。この面構えに圧倒されるかもしれない。「ケルティック・ラベル」と言うのだそうだ。ゴードン&マクファイル社、最高峰だけに許された証しなのだという。

ロングモーン 41 GM-2時間の経過に耐え抜いたシングル・モルトなのだな。そう思う。並みのポテンシャルでは41年という時の積み重ねに、押し潰されてしまったことだろう。「ブランデーのようだ」とか、「ラム酒に似ている」という素直な感想にも頷けるところがあるが、41年の時を越え、これはまだ十分にウィスキーである。

「華やかさに欠ける?」。
そのような物言いには、あえて頷いておこう。しかし、飲み応えに欠けるだろうか?確かにこの複雑さは、あなたの「感じる身体」を混乱させるかもしれない。

「分かり難い?」。
個性が歪(いびつ)ではないからだろう。歪んでいるものは「個性的」なのだろうか?今時の流行の「個性」とは、皆一様に同じ方向に曲がっているだけではないのかね?

「展開力がない?」
その速度が遅いだけだ。それはジェット・コースターではない。大空を舞う熱気球のようにスリリングなのだ。確かに、お手軽ではない。

このウィスキーは、とことんまで上質で丁寧で穏やかなのだ。あなたの「感じる身体」には分かるはずだ。しかし、ジェット・コースターに乗るような「びっくり」は体験させてくれない。地上から30センチ浮いた熱気球はあなたを「びっくり」はさせてくれないだろう。だが、やがてそれは5メートル、10メートルと空を舞い始める。あなたの心が揺れ始めるのを、あなたは知ることになるだろう。

例えば遠くの、ひと塊の雲を眺めるようなものだ。風に吹かれて雲は動く。あなたは同じ雲を眺めている。しばらく雲を眺めた後、あなたは雲の形が変化したことに気付く。あなたは思い出せないだけだ。最初に見た雲の形を。ただ、あなたは同じ雲を眺め続けていたことだけは覚えている。このウィスキーもそのように変化する。

「ぼんやりしたウィスキーが好きだ」。
僕は何度か、そう語って来た。「しみじみと、おいしいウィスキーが好きだ」、「びっくりさせることを目的としたウィスキーはあまり好きではない」、「歪なことは個性的だろうか?」とも。

このウィスキーは教えてくれた。本当は僕が「ぼんやりしたかったのだ」ということを。

このウィスキーは歪ではない。上質で丁寧で個性的である。
そして、僕がこんなにも、ぼんやりとしてしまうことにびっくりしている。

最後にお値段のことを申し上げるのはお恥ずかしいが、
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ロングモーン 41 GM-裏

ラフロイグ 1999 9Yo / TWE

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ラフロイグ 1999 TWE本日ご紹介するのはザ・ウィスキー・エクスチェンジのラフロイグ。ギリシャ文字ラベルのボトルである。このボトル、随分と人気アイテムになって来た様子だ。お客さんにも評判の良いウィスキーを出して来る。どこかに「美しさ」を感じさせるギリシャ文字ラベルのウィスキーが、侍は好きなのである。さて、今回のラフロイグはどうであろう。

「美しさ」はある。ただ、どうだろう。ここ最近、いくつか90年代後半蒸留の熟成10年程度のラフロイグを飲んだが、ちょっと気持ちの良いフルーティさを感じることが多い。その気持ちの良いフルーティさは「美しさ」に通じる。ギリシャ文字ラベルだから、ではなく、最近のラフロイグは全般的に美しくなっているのだろうか?

「昔は良かった」なんてことは、あまり言いたくないのだが、15年とか20年前くらいのラフロイグに、侍は「マスカット」的なニュアンスを感じることが多かった。瑞々しく適切な酸味を持ち、薄い甘味でさらりとしている。そんなラフロイグが好きだったのだが、最近のラフロイグがその方向へ近付いているなら歓迎をしたい。

ラフロイグの良さは「痛さ」ではなく「涼しげ」なのではないだろうか。

ラフロイグは「痛い方が好き」という方には、あまり歓迎されない傾向なのだろうか?個人的にはそう思わないが、どうだろう?飲み応えが足りない訳でもないので、もしも、「美しい」と思っていただけるのなら、悪いことではないと思うのだが、世のラフロイグのファンは、直線的でシャープな切れ上がりの良い飲み口を期待するのだろうか?

もちろん、この「ラフロイグ 1999 9Yo / TWE」だって、「美しい」だけではない。十分な「逞しさ」のあるシングル・モルトである。飲み手を驚かせるためだけに存在するシングル・モルトではない。

美しく逞しいラフロイグ、1杯¥1,700である。

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ラフロイグ 1999 TWE-2

忍者より、怪文書届く。(3)

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「いつもどんなシングル・モルトをお飲みになるのですか?」とか、「好きな蒸留所は?」とか、バーテンダーというものはカウンターの内側からお客様に聴く訳だな。もちろん、この侍も同様である。実のところ、あまり意味がないと思いながら。

で、例えばお客様はこう答えるのである。「ラフロイグを良く飲みますね」、なんて。で、例えばジェイズ・バーに、たまたまラフロイグが欠品していたとする。侍は申し訳なさそうに言うのだな。「申し訳ありません。ラフロイグを切らしておりまして…」。で、例えばお客様がこう答えたとする。「そうですか、じゃあメーカーズ・マークを」。

まぁ、侍はちょっぴり切なくなるのだな。ガックリ来ると言っても良いかもしれない。もちろん、お客様が悪いのではない。ラフロイグを欠品させた侍が悪い。しかし、蒸留所はラフロイグではないが、お客様が飲んで納得の行くシングル・モルト。ラフロイグ的な要素を持ち、蒸留所がラフロイグではないシングル・モルト。それを選ぶのも、侍の仕事であると自負しているからだ。

できる限り、「ラフロイグのどんなところが好きですか?」と聴いてみたい。そのお客さんにとって、ラフロイグ的な要素とは何なのか?侍はそれが知りたいのだ。そのお客様は、本当はラフロイグでなくても良いのかもしれない。アードベッグでも、タリスカーでも、プルトニーでも、ベンリアックでも気に入るかもしれない。それらにも、ラフロイグ的な要素はあるかもしれない。選択肢が増えれば、愉しみは広がる可能性があると思う。

ラフロイグに限ったことではないが、ある特定の蒸留所のシングル・モルトは一辺倒ではない。同じ蒸留所のシングル・モルトでも、ある種の広がりを持ち多面的である。固着したまま絶対に変わることのない蒸留所の個性というものはないと思う。確かに、ある種の傾向、ある程度の幅というものはあるだろうが、完全な個性というものは分かり難い。

逆に言えば、固着したまま絶対に変わることのない蒸留所の個性というものがあるなら、もっとたくさんの人がブラインド・テイスティングを当てているだろう。また、先ほどのそのお客さんは「すべてのラフロイグ」が好きだろうか?そのお客さんの嫌いなラフロイグがあるだろうことを、侍は否定できない。ラフロイグと表記されているシングル・モルトは、すべてラフロイグである。そして、その味わいはそれぞれ違うのだ。要はラフロイグにも色々あるということだ。

だから、実は「好きな蒸留所」の名を聴くことにあまり意味はない。
その蒸留所のシングル・モルトが好きな理由を理解できないと意味はない。

ブラインド・テイスティングで飲むシングル・モルトは、「身元不明」のシングル・モルトである。身元不明のシングル・モルトを飲んだら、まずは素直にあなたの「感じる身体」を頼りにしてみて欲しい。そして、自らに問い掛けて欲しい。「私はこのシングル・モルトが好きだろうか?」、と。やがてあなたは、そのシングル・モルトの身元を「答え合わせ」として知る訳だ。

あなたの解答が「正解」であったなら、あなたは嬉しいだろう。しかし、あなたはその「正解」に驚くかもしれない。あなたの解答が「不正解」であったなら、あなたは驚くかもしれない。

あなたの解答が「不正解」であったなら、あなたは「間違った」のだろうか?実は、そうではないかもしれない。あなたは「知らなかった」だけなのかもしれない。「正解」の蒸留所にも、ある程度の幅というものがあることを知らなかったのかもしれない。「こんな味わいのラフロイグがあるのだな」と、あなたはラフロイグのブレ幅を知れば良い。

どんな蒸留所のシングル・モルトにも、ある程度の幅というものがある。それぞれに幅があるのだから、他の蒸留所と「重なる部分」があることはおかしくない。つまり、「似たような味わい」になることがある。「似たような味わい」にならないのなら、誰にだって当てられるのがブラインド・テイスティングである。ボトラーズもののシングル・モルトを含めてブラインド・テイスティングを行って、毎回必ず全問正解という人がいるとは思えない。

さて、侍は今回から「ブラインド・テイスティング必勝法」を構築しようと思っている。

まず、最初に飲まない。
解答の選択肢(6つ)の蒸留所を確認する。
それぞれの蒸留所のイメージを頭の中で作る。
香りを嗅いで、熟成された樽の種類を予想する。
味わいと香りから、熟成年数を予想する。
予想した樽の種類と熟成年数とそれぞれの蒸留所のイメージを重ね合わせる。
その樽とその熟成年数で、その蒸留所のウィスキーがどのようになるのかイメージする。
そのイメージに一番近いものを解答とする。

まぁ、まずはそれでやってみようと思う。
正月の愉しみにしようと思う。

「ぼちぼち当てていただかねば」、なんて言われたくないのね、忍者に(笑)。

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ローズバンク 1990 BBR

忍者より、怪文書届く。(2)

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BLT R−13 1昨日、記事にするつもりだった話。一昨日の続きです。

僕らは大概、その銘柄を知らされてシングル・モルトを飲む訳だ。思えば至極当然、身元不明なものは誰だって飲みたくはないのだ。「危険なものを体内に摂取する可能性」。人はそれを排除したいと思う。だから、知らないものは飲みたくないと人は思う。それは真っ当な危機管理意識だ。だからこそ、「危ないものを口に入れずに済ますため」、人は嗅覚が発達したのだろう。

「身元不明なシングル・モルトをどうですか?」という訳だ。それが、ブラインド・テイスティングである。だから、なおさら心が揺れる。もちろん、お断りしておくが、僕らが飲まされるのは毒ではないのでご安心を。侍は忍者に「一服盛られる」訳ではないのだ。中身がシングル・モルトであることに変わりはない。いや、しかし、毒より辛いブラインド・テイスティングだろうか?

銘柄を知らされてからウィスキーを飲むと、やはり、そこにはある種の思い込みが生まれる。長熟のグレンリベットを「ロイヤル・ロホナガーです」と言われて出されても、僕には分からない可能性が十分にある。「こんなロホナガーもあるのだな」というくらいにしか思わないかもしれない。さすがに「アードベッグです」と言われたら、「???」な顔をすると思うが。

そもそもが「身元不明」な訳だ。答えはまだ、誰にも分からない。「ロイヤル・ロホナガーです」とも、「マッカランです」とも、「アードベッグです」とも言われずに提供されるウィスキー。もちろん、僕らの心は揺れるのだ。それでは、僕らは何を試されるのだろう?侍がその問いに答えよう。ブラインドテイスティングで、僕らは「感じる身体」を試されるのだ。

事前の情報と先入観がない分、僕らはその「感じる身体」を十分に使う必要がある。「正解が当たれば嬉しい」のがブラインド・テイスティングであるが、僕らは自らの「感じる身体」がどのようなものであるのかを、ブラインド・テイスティングによって知ることができる。解答が不正解であっても、不正解な理由に納得することが多い。結果として、僕らは「感じる身体」を鍛えることができる。

銘柄を知らない分だけ、僕らは「感じる身体」だけでウィスキーを愉しめば良い。普段は「アードベッグしか好きじゃありません」なんて言っているあなたが、アードベッグとラガブーリンの違いをまったく感じないことがある。柔らかく甘いスペイサイド・モルトを「おいしい」と思うことがある。銘柄を知らない分だけ、思い込みがない分だけ、僕らはウィスキーに素直になれる。

素直になった僕らが頼りにできるのは、「感じる身体」しかないのだ。
もしかしたらあなたは、「アードベッグです」と言われて提供されたウィスキーが好きだっただけかもしれない。

ブラインド・テイスティングは「感じる身体」のブレを修正するかもしれない。不正解を恥じることはない。例え不正解であっても、不正解の内容に納得すれば良いのだ。「あんなものは、当たる方がおかしい」。侍はそう思うのだな。ゲームだから仕方がないが、これだけは言っておきたい。そもそも出題者の忍者はイヂワルである。

さて、恥かしげもなく「忍者はイヂワル」と言ったついでに言わせてもらおう。
侍は今回こそ優勝を狙っている。

で、話を替えよう。
ブラインド・テイスティングを「愉しむ」コツである。「当てる」コツではない。

いつもと同じように今回のブラインド・テイスティングも、それぞれの問題に対して、解答の選択肢が6つ用意されている。問題Aを飲んだら、その解答の選択肢が6つあるのだな。で、飲んだ後にその6つの選択肢を眺めて、「どれに一番近いかな?」なんて具合に解答を決めるのが一般的なのであろうが、それは「おやめなさい」と侍は提案したい。

あくまでも「愉しむ」コツについて提案しよう。「当てる」コツはまた明日お話しよう。
自らを上級者と思う方は勝手に愉しんでいただきたい。侍は「不慣れな方」に向けて提案したい。

飲む前に、まず、選択肢を良く見ること。そして、6つの選択肢のうち「飲んだことがあるもの」に「○」を付けていただきたい。「飲んだことがないもの」には「×」。そして、「○」を付けたものに「好きな順」に番号を付けてもらいたい。

さて、それでは飲んでいただきましょう。そして、感じていただきたい。あなたはそれが好きだろうか?それとも、嫌いだろうか?そして、どのくらい好きだろうか?とっても好きなら「1番」を付けた選択肢かもしれない。嫌いなら「最後の番号」の選択肢かもしれない。

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ローズバンク 1990 18年 / BBR

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ローズバンク 1990 BBRまずはお詫びから、
昨日はブラインド・テイスティングの記事の続きを書くと申し上げたが、USBメモリに保存したはずのファイルが壊れてしまった様子。店のPCのHDDには保存してあると思うので、続きは明日にさせていただく。何だか面白くないが仕方ない。これも、忍者の呪いか?ある種の陰謀、妨害工作である。なかなか手強いぞ。

で、本日は急遽、ニューリリースのご紹介である。
「ローズバンク 1990 18年 / BBR」である。BBRがウイスク・イーのために瓶詰した商品ということだ。

ローズバンクと言えば、「今更ながら、閉鎖が悔やまれて仕方のない蒸留所」というポジションにいるような気がする。1993年に閉鎖というのだから、「どうにかならなかったのかね?」というのが素直な気持ちだ。「別に閉めることもなかろうに」と思ってしまう。しかも、閉鎖されてなお、「ローランド・モルトの本流」という風格まである。

「ローランド伝統の3回蒸留」と言ったところで、現在は一体いくつの蒸留所が「3回蒸留なの」って程度のものだし、そもそも蒸留所の数自体減った訳だな。「売れないから、なくなる」って言うのは確かに道理だ。「いらない蒸留所から閉鎖して行く」のだろうが、一体ローズバンクのどこが「いらない蒸留所」なのかね?

閉鎖の決定を下した責任者は?と言いたいところだが、ウィスキーのビジネスは難しいのだろう。

さて、ここ最近じわじわと人気蒸留所になりつつあるローズバンクであるが、「閉鎖したので、もうすぐなくなるよ」と言われないと、欲しいと思わない我々消費者にも、その責任の一端はあるのだろう。「ローズバンク再開」のニュースもチラホラ聴くが、真偽のほどは分からない。昨年までの全般的な「強気な設備投資」の話は今後も堅調だろうか?

結果として、ローズバンクが再開を果たしても、その歴史が途切れてしまったことに変わりはないのだ。

ローズバンク 1990 BBR-2さて、今回の「ローズバンク 1990 18年 / BBR」である。ひと口飲んで思ったのは、「これこそ保守本流のローランド・モルト、正真正銘のローズバンク!」侍はそう思った。素敵においしいローズバンクと思う。良いトコ取りのローズバンク。

確かに、そう思った侍であった。上品で花のようで爽やかで透明感がある。飲み手に媚びることなく、美しく芯が通っている。個性を主張し過ぎることなく、美味しいウィスキーであろうとする。草花のようでありながら、少しだけフルーティな顔を覗かせるところが、ちょっぴりローズバンクらしくないかとは思うが、美味しいならば良いかと思った。

そう思ったのだが、件の「押売り屋」に言われて「むむむ」と思った。
このローズバンク、リフィル・シェリーである。

リフィル・シェリーのローズバンクだったとは…。

あまり見かけた記憶がない。
あまり飲んだことがないローズバンクを「正真正銘のローズバンク!」などと思うこの侍もいかがなものかと。少し反省の侍であるが、美味しいので許せ。

90年代蒸留のローズバンクなどが出てくると、やはり、「カウントダウン」って気になってしまうのだよ。(だって、93年でラスト・イヤーだもの)。

1杯、¥2,000でお願いしたい。

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ローズバンク 1990 BBR-裏

忍者より、怪文書届く。

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BLT R−13 1少し前のことになるが、忍者より怪文書が届いた。また、例のブラインド・テイスティングを始めるかもしれないという。まぁ、侍にも「やれ」と指令が来た訳だな。「嫌なら、やらなくても良いよ」と言われても、やらない訳がない。「やれ」というからには、やるのだな。残念なことに、本家の方は早々に完売の様子だ。少しだけリニューアル。小さなラベルが綺麗になった。

ご存じない方のために、簡単にそのルールを説明しておこう。ブラインド・テイスティングとは、日本語で言えば「利き酒」のことと思っていただきたい。あるウィスキーを飲んで、そのウィスキーがどこの蒸留所のものであるのか当てろということである。問題はA,B,C,Dの4問。つまり、4杯のウィスキーを飲むことになる。

僕らがウィスキーを飲む時には、大概そのラベルを見ながら飲むことが多い。銘柄を知らされずに飲むということはほとんどないだろう。ブラインド・テイスティングの愉しみのひとつは、先入観を排除してウィスキーを飲むということでもある。「新入荷のダルモアです」、なんて言われたら飲みたくなるのが人情だ。「さて、どんなダルモアかな」なんて言いながら、僕らは飲むのが普通な訳だ。

先入観を排除して飲む愉しみについて、ちょっとだけ話をさせていただきたい。侍も自らチャレンジするまでは気付かなかったが、蒸留所名を知らされずにウィスキーを飲むと、「心が揺れる」のだ。ブラインド・テイスティングの一番の愉しみはそこにある。

例えば、「新入荷のマッカランです」なんて言われると、僕らは大概、自分の中に既に持っているマッカランのイメージを頭の中に作ってしまう。侍の場合、それはひとつの質感を持ったカタチとして現れる。「マッカラン、蒸留年度、熟成年数、樽の種類、アルコール度数」、それらは、頭に作るイメージの起点になる。

そのイメージは、フィルムのように頭に現れる訳だ。「新入荷のマッカラン」を飲んだら、そのフィルムの隣に、新しいもう一枚のフィルムが並ぶ。ゆっくりと飲み進めると、新しいフィルムには「新入荷のマッカラン」のイメージが浮かび上がって来る。最後はその二枚のフィルムを重ね合わせることになる。ディティールの違いを確かめる。

二枚のフィルムの違いが明らかになる。既に持っていた「頭の中のマッカラン」と「新入荷のマッカラン」。その違いを確認しながら飲む。「なるほど」と納得したり、時には「合点が行かぬ」と驚いたり。もちろん、「新入荷のマッカラン」そのものを愉しむことを疎かにしてはならないが、違いが明らかになれば、その差異を確認し、そこに好き嫌いの判断を下す。

思えば侍にとって、新入荷のウィスキーを飲むという行為はそのようなものであったのだ。

どうやら、話が長くなりそうな予感がする。
手短に済まそうとは思うが、来週月曜に続きを書こう。

で、本日より、「第13回 ブラインド・テイスティング」スタート!
1680円である。安い!
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分けること。(21)

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まず、僕はあなたに問い掛けたい訳だ。
地域区分ごとに、その味わいに特徴が「あるはず」だろうか?
それは、なければおかしなことだろうか?

例えば、コカコーラとペプシコーラは確かに味が違うだろう。キリンの生茶と伊藤園のお〜いお茶も味が違う。それらは味わいを標準化することを目的とした、大量生産される工業製品だからである。それらは、同じ味になるように作られている。

シアトル・マリナーズのイチロー選手がホームランを打つことは、おかしなことだろうか?内野安打を打たないイチロー選手は「間違っている」のだろうか?

アイラ・モルトはすべてピーティでなければならないだろうか?確かにあなたは、切れ上がりの良いピーティな飲み応えのあるアイラ・モルトが好きになったかもしれない。あなたはブナハーブンを許せないかもしれない。しかし、アイラ島に存在する蒸留所はアイラ・モルトなのだ。ブナハーブンはあなたに許可をもらって操業している訳ではない。

イチロー選手は今年、213本の安打を打っている。そのうちの6本がホームランだ。ホームランを打つイチロー選手を、「イチローらしくない」とあなたが思うのはあなたの勝手だが、アイラ・モルトにもそのくらいの確率(以上)で、あなたが「アイラ・モルトらしくない」と思うウィスキーがあるかもしれない。グレンリベットがアイラ・モルトとして売られていたら、確かにそれは「間違っている」が。

地域区分ごとに、あるいは蒸留所ごとに、確実な味わいの特徴があり、それを見極めたいと願うのを、まずは諦めたらどうだろう。僕はあなたにそう提案したい。あなたに一生は「間違い探し」に費やされてしまうことだろう。そんなことより、シングル・モルトを愉しんでいただきたいと、僕は心から思うのだが。

しかし、あなたはやがて知るだろう。地域区分ごとに、あるいは蒸留所ごとに、確実とは言わないまでも、ある種の傾向があることを。それを感じることなら多く体験するはずだ。

地域区分や蒸留所名を知ることは、あなたのシングル・モルトの知識を整理してくれたかもしれない。しかし、そうやって各フォルダに収められたあなたの知識は、必ずしも、あなたの「感じること」と一致しない。あなたは「感じること」をフォルダに収めようとして、それがなかなかうまく収まらずにイライラしているかもしれない。

あなたの「感じること」は、あなたの「蒸留所別」のフォルダにはうまく納まらない。すべてのカリラは、すべてがまったく同じ特徴を持っている訳ではない。それは、グレンリベットもロングモーンも同じことだ。樽が変われば、違う印象を持つことはおかしなことではない。違う印象を持つ、同じ蒸留所のウィスキーを、「同じフォルダに収まらない!」と、あなたは文句が言いたそうだ。

「感じること」を整理するのに、地域区分は役に立たない。「蒸留所別」に考えることも役に立たない。あなたは「感じる身体」を持っている。だから、あなたには別の切り口が必要なだけだ。

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VM CC マッカラン 中

分けること。(20)

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ウィスキーに興味を持ったあなたは、ウィスキーに関する情報を集めるようになる訳だ。興味の対象を知りたいと思うことは何も不思議なことではない。知らないことを知りたいと思うことを好奇心というのだ。あなたの好奇心は、あなたの世界を広げることだろう。そして、あなたの好奇心が、あなたに愉しみを提供することだろう。

ウィスキーに興味を持ったあなたではあるが、しかし、あなたはまだ「ウィスキーの世界」全体を知らない(しかし、心配は要らない。僕だってそんなことは分からないさ)。ただ、どうやらあなたは、ウィスキーの中でもシングル・モルトに興味を持った様子だ。そして、シングル・モルトを一括りに考えるようになった。そして、一括りにしたシングル・モルトを、地域区分に分けることを知った。

シングル・モルトを「広さ」を持った「面」として捉えようとした訳だ。あなたはその「面」の内側に興味を持ち始めた。そして、その「面」はいくつかの領域に区分することができることを知った。それが、地域区分だ。

かつて、僕は皆様にお話したことがある。シングル・モルトは森である、と。その森はいくつかの林に分けることが可能だ。つまり、地域区分である。そう、皆様もお気付きの通り、スコットランドにあるそれぞれの蒸留所は一本の木と考えれば良い。「あなた」である彼も、シングル・モルトをそのように捉え始めたようだ。さて、彼はその森を自由に散策することが可能になるだろうか?

あなたはいくつかの蒸留所の名を知り、その中からまたいくつかの好きな蒸留所を覚え、それぞれが地域区分に属することを理解している。聞き覚えのない蒸留所の名を告げられると、「スペイサイドの蒸留所ですか?」なんてことが言えるようになっている。とは言え、シングル・モルトの話ができる親しい友達がいないことに少し残念な様子だ。

色の濃いウィスキーを見て、「シェリー・カスクのシングル・モルトなのだろう」と思うようになったし、飲めばその味わいにも納得はするようになった。心地良いバニラの香りのするシングル・モルトが、「バーボン樽熟成なんですよ」と言われ、「ふーん、そうなんだ」と何かを感じたようだし、長期熟成のシングル・モルトの複雑な華やかさに驚きを隠せないこともあった。

しっかりと塩味を持ったシングル・モルトに感嘆し、「海の近くにある蒸留所なんです」と言われ納得したことがある。甘いシングル・モルトにハチミツのニュアンスを感じたこともあるし、煙たいシングル・モルトを「ピーティですね」なんて言うようにもなった。僕の言い方で言わせてもらうなら、あなたは「感じる身体」を手に入れているようだ。

あなたは既に、そのくらいの飲み手にはなっている。
ただ、少し困っている。
「分けること」の限界を感じているから。

地域区分ごとの味わいの特徴が見つけられずに困っている。

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よろしくお願いします。
ヘーゼルバーン2008-キャップ

ダルモア 1997 ボイスデール / BBR

ダルモア BBR ボイスデール-2「薄ぼんやりとした飲み易さが悪くない」。
オフィシャルのダルモア12年を、そのように評価する方も多いかもしれない。侍も悪い酒とは思わぬが、「箸休め」的な一杯以上には飲まなくなって久しい。おいしいダルモアには「ねっとりとした甘味」が必要だと思う。オフィシャルのダルモア12年は、飲み応えを求める方にはちょいと薄味に過ぎるかもしれない。

オフィシャルのダルモア・シガー・モルトは良いウィスキーだったな。真に「妥当な価格」という意味においてリーズナブル。多くの人に好まれる「ねっとりとした甘味」の存在するダルモアであった。最近見かけなくなったが、元気にしているだろうか?目白の田中屋さんにひっそりと生息していたはずだが、まだいるのだろうか?今時の立派な風なウィスキーたちに囲まれて、ちょいと恥ずかしげな装いだったのが気になる。

名も実も伝統もある蒸留所が、流行を意識してウィスキーを作ったかと揶揄されたこともあった様子だが、顧客志向と大衆迎合は違うはずだ。彼らが想定する顧客のニーズと、彼らのビジョンが合致する可能性があるなら、チャレンジする価値はあるだろう。ある程度の好意的な評価を下されたダルモア・シガー・モルトは、彼らのそれ以降のウィスキー作りに役立ったかもしれない。「ダルモア・シガー・モルトのようなダルモアのシングル・モルトを」というオーダーは、意外に少なくないのだ。

とは言え、ダルモア・シガー・モルトがダルモアの本流であるかというと、そうではないだろう。どこかに(微かではあるが)塩っぽさを感じさせるウィスキーでもあるのがダルモアだ。すべてのダルモアに共通した特徴ではないが、海の影響を感じさせることがある。旨味と甘味がほど良く混ざり合った様を感じさせるダルモアが侍は好きである。

ダルモア BBR ボイスデール-3さて、本日ご紹介するのはBBR(ベリー・ブラザーズ&ラッド社)のダルモア 1997 ボイスデールである。ボイスデールが何であるのか、ご存じない方も多いかと思う。もちろん、侍も知らなかった。聴いた話によれば、「ロンドンの有名な高級スコティッシュダイニング」なのだそうである。ウィスキー・マガジンの「アイコンズ・オブ・ウィスキー2008」においてレストラン・オブ・イヤーを受賞したそうだ。

で、そこのオリジナル・ボトルという訳だな。

基本的にはドライな印象のダルモアだな。少々スパイシーなところがある。ややオフィシャルのクライネリッシュに近い印象。シガー・モルト的なダルモアではなく、本流のダルモアである。しかも、オフィシャル12年のダルモアに比べ、「濃縮タイプ」である。めんつゆとは違うので薄めて飲まない方が良い。うるさくない飲み応えのあるウィスキーである。

リーズナブルな1杯¥1,000である。

ヤバイな、ちょっと風邪引きそう。
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ダルモア BBR ボイスデール-4

師走の侍、残業から始まる。

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さて、本日より12月が始まる。快晴の月曜日。今週も始まる。今日も朝が始まった。
いくつかの始まりが重なった本日であるが、侍の師走は残業から始まった。

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池袋の暴れん坊将軍と農業を志す青年が来店したのは午前4時。
まぁ、すぐに諦めた侍であった。
サービス残業の侍である。

ダルモア BBR ボイスデールさて、写真は先週よりリリースした赤いラベルのウィスキー。詳細は明日お伝えしようと思う。本日は疲れた。瓶詰はBBR、表のラベルに蒸留所名は表記されていない。しっかりしたウィスキーである。ハイランドのシングル・モルト。1997年蒸留の11年熟成。アルコール度数は46%。少しぼやけた印象のオフィシャル12年ものに比べたら、「らしさ」を感じる。

適切に濃い目なウィスキーだ。四角い角の立ったウィスキーだが、若々しくフレッシュという様子もない。飲み易い訳ではない。飲み応えはある。当然ながら、円熟の極みには到達していない。

1杯、¥900である。

さて、8時に帰った暴れん坊将軍であったが、支払いを済ませ、まだなかなか帰ろうとしない暴れん坊であった。侍はトイレを我慢した。暴れん坊が帰ってトイレに駆け込む。

サービス残尿。

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