モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2009年07月

ボウモア 1993 16年 / ウィリアム・ケイデンヘッド

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
ボウモア キャンベル-2皆様に応援していただきたい侍である。「人気ブログランキング」

封を切って、まだ飲む前にその香りを嗅いだ時点で、既に「うまい!」と、そう言ってしまった侍である。このうまさには安心感がある。このウィスキーは飲み手をビックリさせるために存在していない。うっとりするような安心感を与える。ただ、そのうまさに驚くだけである。

もちろん、個別のウィスキーに対しては、いくらでも文句の付けようがあるだろう。このボウモアも例外ではない。「あれが足りぬ」、「この部分が不出来だ」。そう申し上げていてはキリがない。間違い探しを間違える人はいないし、後出しジャンケンで負けるヤツもいない。

「いやいや、60年代のボウモアの、あのマンゴー・フレーバーには及ばない」。
あなたがもしも、そう仰るならこの侍も認めよう。
さてさて、それなら、そんなボウモアが1杯¥2,100で飲めるかね?
侍はそう申し上げたい。

穏やかに入り、やがて大きく展開しフルーティ。最後は微かにマンゴー。落ち着いて塩味。柔らかく濃厚で、当然の如くしっかりとした飲み応え。口の中で大きく揺れる。心も揺れる。ロウソクのように滑らか。しかし、舌をしっかりと掴む。嫌味が少なく、大袈裟なところはまったくない。丁寧でありながら、お高く留まっていない。ただしっかりと自己を主張し、飲み応えのあるウィスキーらしく調和する。香ばしさの中に微かに佇むコーヒー豆のようなニュアンスが切ない。

ボウモア キャンベル-3侍、久々に絶賛のボウモアである。

ウィリアム・ケイデンヘッドのシングル・モルトも久々の入荷。
有楽町のキャンベルタウン・ロッホさんに行きなはれ!




順位だけでもご確認していただきたい。「人気ブログランキング」

ボウモア キャンベル-1

ボウモア 1994 14年 / (atcfオリジナル・ボトル)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
是非ともお願いをしたい「人気ブログランキング」
この記事を読んだすべての方がクリックをしていただけると、侍は確実に2位になります。
「人気ブログランキング」
よろしくお願いします。

さて、本日から真面目にニュー・リリースの記事を書いて、いつものペースに戻ろうとしていた侍であったが、朝方の焼肉屋の誘いを断り切れず飲んでしまった侍である。挙句の果てには「モルト待」(「侍」だろうが!)とまで罵られ、ちょっぴり傷付いた侍である。

気落ちして、「今日はごめんなさい」で済まそうと思ったが、やっぱり書く。

ボウモア 1994 14Yoもう随分前の話になるが、吉祥寺のヴィジョンさんの小川君に押し売りされたシングル・モルト。ボウモアである。相変わらずの洒落っ気たっぷりのラベル。「BOWMORE」ではなく「BOWMORE」。ご丁寧に「BOWWOW!」と訂正してある。「猛犬注意」ということか?迂闊に手を出すと、噛み付くぞと言わんばかりであるとのことだろうか?

しかし、犬は不在の犬小屋。
既に、野良犬になったか?

ひと口飲むとまさに海の塩味。
注意を促がされていたおかげで、噛み付かれることはなかったが。

香りはむしろ十分にフルーティ。ねっとりと甘い香りだ。口に含むと強い塩味。スパイシーでパワフル。海辺の潮風。身体にまとわり付くように磯臭い。あからさまにピーティではなく、フェノールも薄く、スモーキーとも違い、煙草の葉のような油っぽさ。ヤニっぽい飲み応え。振り返り改めてフルーティ。このブレ幅を「落ち着きがない」と感じるか、「心地良く揺れている」と思うかはあなた次第。

1杯、¥2,100(税込¥2205)である。
しかし、この1杯を「ハーフでOK」と思うなら、是非とも「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」をご利用いただきたい。昨日もお伝えしたが、他のボウモア2種とご一緒に愉しんでいただけて3杯で¥2,100(税込¥2205)である。

普通に3杯なら、¥6,200。「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」なら、¥2,100(税込¥2205)である。もちろん、ボウモアでなければいけないということはない。ほとんど何でも、3杯で¥2,100(税込¥2205)である。

さて、本日はこれにて。
そうそう、小川君。領収書はどうなったかね?

本日最後に、「人気ブログランキング」

犬小屋

飲み易いウィスキー(最終回)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
最近のリリースやはり本気で、まずは2位へ!「人気ブログランキング」

およそ半月に亘って続けて来たこの記事の連載であるが、本日終了しようと思う。
何しろ、ニュー・リリースの記事がまったく書けていない。半月の間に、実は4本の新入荷のウィスキーを提供している。写真の4本がそれだ。




左から、
ボウモア 1994 14年 / (atcfオリジナル・ボトル)
¥2,100

ボウモア 1993 16年 / ウィリアム・ケイデンヘッド(キャンベルタウン・ロッホ・オリジナル・ボトル)
¥2,100

ボウモア 1982 26年 / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション
¥2,000

キャパドニック 1972 36年 / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション
¥2,500

ボウモアを3本、立て続けにリリースした。この「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」の企画に合わせてという目論見があったのは確かだ。もちろん、この3種の飲み比べを行っても¥2,100(税込¥2,205)である。「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」を利用すれば、例えばそんな飲み方もできるということ。

普通に3杯飲んだら¥6,200(税込¥6510)が、ハーフ・ショット3杯で¥2,100(税込¥2,205)である。もちろん、ボウモアに良い印象を持っていない方は、わざわざ飲むこともないとお思いかもしれないが、むしろ、そんな方にも愉しみ易いようにと立てた企画だ。「ちょっとチャレンジしてみようか?」なんて思ったら、是非とも使ってみて欲しい「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」である。

4本のニュー・リリースの詳細については、明日からまたチマチマと書いていこうと思っている。ボウモアを3本続けたのにはそんな目論見があったが、そのうちの2本は「アズザクロウフライ」さんと「キャンベルタウン・ロッホ」さんのオリジナル・ボトル。どちらも気軽にウィスキーを愉しめる名店である。

もちろん、「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」を利用して愉しめるシングル・モルトは、そのボウモアの3本限りではない。上限が1杯¥4,200(税込¥4,410)未満のウィスキーと決めてあるが、つまり、それはジェイズ・バーの棚に並ぶウィスキーのほぼすべてということである。

例えば、このブログの「ニュー・リリース」をざっとご覧になって欲しい。上限を超えるウィスキーはほとんどない。だから、この中からほとんど何を選んでも3杯で¥2,100(税込¥2,205)ということ。あなたのウィスキーの愉しみを広げるためにこの企画を用意した。ジェイズ・バーに来たら、是非ともご利用いただきたい。もちろん、それらは「ほんの一例」でしかない。

オフィシャルのスタンダード・ウィスキーを見下すつもりはまったくないが、ある程度のポテンシャルを持ったウィスキーの凄さというものがある。そういうウィスキーを財布の中身を心配することなく飲めるように、「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」は用意されている。だから、僕はあなたに十分にポテンシャルの高いウィスキーを愉しんで欲しいと思っている。

僕はかなりの利益を削ることになるが、あなたの愉しそうな笑顔を見られたなら僕は嬉しい。
それで、良いのだと思う。
僕は十分に満足で、あなたもウィスキーを飲んで満足してくれるだろう。
誰をも困らせない関係はきっと長続きするはずだ。
思いやりに欠けた執着心を持つことは、誰かを困らせることになるだろう。

あなたに気持ち良くウィスキーを飲んでもらうために、
僕はこれからもこの場所で働き続ける。

皆様のご理解とご支持とご賛同を!「人気ブログランキング」


飲み易いウィスキー(12)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
キルケラン「どんなウィスキーが良いですか?」。
僕のそんな問い掛けに、「飲み易いウィスキーを」。そう答えるお客さんがいる。僕は当初、「ウィスキーが良く分からないので…」、だから、「飲み易いウィスキーを」。そういうことだと考えていた。だけどどうやら、話はそんなに簡単ではなさそうだ。

僕が「飲み易いウィスキー」について大いに悩んでいた当初、それは、「軽快で単調」なウィスキーを指すのかと思っていた。初めてウィスキーを愉しみ始めたようなお客さんには、やはり、複雑なウィスキーは圧倒的過ぎて愉しみ難いのかもしれない。僕はそんな風に考えていた。やはり初心者には、香りや味わいの構成力のシンプルなウィスキーの方が良いのだろうか?そんな風に。

だけど、ウィスキーの愉しさはその複雑さにこそある。僕は元来そう思っている。その複雑さをありのままに受け止めて、そこから自分で何かを発見する。そんな愉しみがあってこそ、ウィスキーなのではないだろうか?僕はそんな風に思っている。そして、それは「感じる身体」さえあれば、誰にでも愉しめることなのに、と。

ただ、「軽快で単調」なウィスキーの対極は何だろうと考えた。それは、「上質で丁寧で展開力に溢れた複雑」なウィスキーと言えるだろうとの結論に達した。そして、「上質で丁寧で展開力に溢れた複雑」なウィスキーと「軽快で単調」なウィスキーとを比べたなら、当然のことながら、「軽快で単調」なウィスキーの方が価格が安いということになる。

「飲み易いウィスキーを」。そう訴えるお客さんの中の少なからぬ方たちは「軽快で単調」な、つまり、低価格なウィスキーを求めているのではないだろうかということだ。思い立って色々なお客さんに話を聴いてみたが、意外なほど多くの方が、シングル・モルトの飲めるバーで痛い目にあっている。傷付いてしまったと言っても良いのかもしれない。

もちろんそれは、他人事ではない。僕だって、お客さんをそんな目に合わせてきたのかもしれない。そう思って、僕は少し寒気がした。ウィスキーに興味を持って、ウィスキーを飲んでみて、ウィスキーの愉しみを知ることなく、ウィスキーが嫌いになってしまう人が、僕が思うより以上にはいるのではないのだろうか?そう思ったのだ。

お客さんの言う「飲み易いウィスキー」が、まさに、価格の面でも「飲み易いウィスキー」であり、そこが大きな問題であるなら、僕はその解決に向けて動き出さざるを得ない。だけど、当たり前ではあるが安直な「安売り」は、ジェイズ・バーの利益を削ることだけでしかない。僕は決意を新たに安直ではない「安売り」にチャレンジしようと考えた。

だけど、僕は皆様に申し上げたいのだ。先日、僕が提案したような飲み方で、皆様はジェイズ・バーでのウィスキーが安価で飲めるようになった。しかし、僕が譲歩した代わりに、あなたにも歩み寄って欲しい。僕がウィスキーを「安売り」する代わりに、あなたにはウィスキーを愉しんで欲しい。

「どうしたら愉しいのか?」、「愉しみ方なんて分からない」。もしも、そう仰る方がいるのなら、是非ともジェイズ・バーに来て欲しい。ジェイズ・バーのシングル・モルトを安く愉しむ方法はこちらに書いた。「比べて飲む」、それが一番手っ取り早い。もちろん、既にウィスキーの愉しみを知る方も大歓迎である。安く飲めるのなら、なおさら良いではないか。

こと「安売り」に関して言えば、池袋のジェイズ・バーよりも安い店は探せばあるだろう。
しかし、ウィスキーの愉しませ方に関しては、僕は他に負けるつもりはない。

ハーフ・ショットで3杯は、確かに、酔っ払うには少し足りない量かもしれない。だけど、酩酊することだけが目的でなければ、そのやり方で十分にウィスキーの愉しみを知ることはできると思う。自らを初心者と自負する方は、是非ともこのモルト侍に相談をして「その3杯」を決めて欲しい。あなたの「好き・嫌い」は一般論では括れない。ましてや、価格だけでも。

あなたにはあなたの「好き・嫌い」があるはずだ。
僕はあなたにそれを知って欲しい。
そして、それが今後、変わっていくことも含めて。

先日はお伝えしなかったが、ジェイズ・バーのシングル・モルトを安く愉しむ方法に、もうひとつだけ条件を付け加えさせていただく。僕はこのようなやり方で、あなたにウィスキーを安く飲んでもらおうと思う。でも、その代わり、「あなたがウィスキーを愉しもうとすること」。それが、僕にとって一番大事な条件である。

ウィスキーを愉しむ人の裾野が大きく広がりますように。
ウィスキーを愉しむすべての方に、「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」
あなたが愉しそうに飲んでくれたら、僕はそんな嬉しいことはない。

ご賛同をいただける方は、「人気ブログランキング」

インペリアル-1

飲み易いウィスキー(11)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
スプリングバンク TWE-2皆様のおかげで現在3位、「人気ブログランキング」
ありがとうございます。

おいしいウィスキーを気軽に飲んで、愉しみを分かち合う。

それは長い間、僕がづっと目指してきたことである。ウィスキーを愉しむことは特別に面倒なことではなく、ウィスキーを感じることは誰にでもできることで、例えば、あなたがウィスキーを飲んで「おいしい」と思ったら、あなたはあなたの大切な人がその「おいしいもの」を「どう思うだろうか?」と思うだろうし、その「おいしいもの」を一緒に愉しみたいと思うのではないだろうか。

そう、あなたは愉しみを共有したいと思うだろう。
だから、おいしいウィスキーを気軽に飲んで、愉しみを分かち合う。
僕はそんな世の中を望んでいる。
ウィスキーを巡って、あなたの日常がそんな風であったら、それは素敵なことではないだろうか?
ウィスキーを愉しむことは特別に面倒なことではなく、むしろ簡単なことだと思う。
「感じる身体」があれば良い。
ウィスキーが面倒になることがあるかもしれない。
だけど、そんな時はあなたの中の「感じる身体」を思い出してくれれば良い。
ウィスキーの愉しみは、そこからしか始まらないと僕は思っている。

あなたが好きなものを、あなたが大切にしているものを、あなたが好きな人と同じように愉しめたら、あなたはそんな時間を心地良く思うのではないだろうか?それは、どんな人にとっても大切な時間なのだと思う。ウィスキーがそんな形で、人の暮らしを豊かにしてくれることを僕は信じて止まない。あなたのウィスキーが、そんな風であることを願って止まない。

ウィスキーは人のためにあるものだ。
つまり、あなたの人生を豊かに愉しくするためにある。
その豊かさと愉しさを手に入れることは、既に特別なことではない。
ウィスキーを愉しむことは特別に面倒なことではなく、むしろ簡単なことだと思う。

ジェイズ・バーで安くウィスキーを飲む方法はこちら。
そんなモルト侍を支持する方法はこちら。「人気ブログランキング」

カリラ IC 

ジェイズ・バー 3杯セット 2100

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!

ジェイズ・バーではウィスキーの実質値下げに踏み切っている。

そのことについては昨日お話をした。
本日はその件についてご報告をしたい。

3杯セットポスター



3杯セットポスター-2


詳細は改めて明日にでもご報告する。
もちろん、既に実施中である。
つまり、本日ご来店いただいても上記の条件でウィスキーを愉しめる。
期限付きの企画ではない。
今後も毎日行っていく。

ジェイズ・バーの棚に並ぶ、ほぼすべてのシングル・モルト・ウィスキー。
ハーフ・ショット3杯で、¥2,100(税込¥2205)

ご賛同の皆様、クリックをよろしくお願いします。「人気ブログランキング」

本日は、

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
実は本日のジェイズ・バーは、11時まで貸切の営業をさせていただいております。
通常の営業は11時30分から。
よろしくお願いします。

昨日お話をしたが、ジェイズ・バーは既に、

棚に並ぶウィスキーの実質値下げに踏み切っている。

対象となるのは、そのほぼすべて。ジェイズ・バーに来ていただければ、その全貌は明らかになるし、既に安く飲んでいただける状態だ。

マクダフ DT-P-SB-1つくづく考えたが、僕が掲げたいポリシーは「おいしいウィスキーを気軽に飲んで、愉しみを分かち合う」ということだ。シングル・モルトが愉しいということに、それ以上の素敵なことはないと思う。

おいしいと思うウィスキーを、気軽に飲んでもらって、できる限り低価格で提供できて、そんな経験を誰かと共有できて、あなたが愉しいと思う気持ちに共感してくれる誰かがいたら、あなたの人生はウィスキーを通じて、きっと快適になるはずだと僕は思っている。


ウィスキーはウィスキーを飲むことでしか上達しない。
ウィスキーが上達するために、「感じる身体」を手に入れることが必要だ。
「感じる身体」とは、ウィスキーの「好き・嫌い」を判断する基準があなたの中に出来上がること。
あなたの好きなウィスキーを、他の誰かは嫌いかもしれない。
他の誰かが好きなウィスキーを、あなたは嫌いかもしれない。
すべての人が、「これが一番好き!」というウィスキーは恐らくないだろう。
ウィスキーとはそういうものだ。
だから、あなた自身が個別のウィスキーの「好き・嫌い」を判断できるようになることで、
ウィスキーは愉しくなる。
他人の意見は参考にはなるだろう。
だけど、ウィスキーの「好き・嫌い」を決めるのはあなただ。
あなたにとってのウィスキーに、あなたの「好き・嫌い」以上に大切なものがあるだろうか?
あなたの「好き・嫌い」は一般論では括れない。

だから、あなたにはウィスキーを「感じる身体」が必要なのだ。
すべてはウィスキーを愉しむために。
ウィスキーはウィスキーを飲むことでしか上達しない。

「感じる身体」を手に入れるために、ウィスキーを習慣化することが必要だ。
いくつかのウィスキーを飲んで、その違いを感じ、あなたが感想を持つこと。
あなたはその感想に、差があることに気付くはずだ。
その「差分」こそは、あなたが「好き・嫌い」を判断する基準になる。
そうやってあなたは、あなたの中にある、好きな理由と嫌いな理由に気付くだろう。
気付いたなら、好きな理由が存在しそうなウィスキーを飲みたくなるだろう。
嫌いな理由を持つウィスキーにもチャレンジしたくなるだろう。

日々、新たなウィスキーが世に現れる。
瓶詰総数を売り切ったウィスキーは消えて行く。
長い時間を掛けて、盛んに生い茂っていた木が枯れて、また新たな木が生れるような、
生態系の中で変化をする、まるで森そのものが生物のようなありさま。
それが、ウィスキーの森である。
世界は膨らみ、そして、縮まり。
変化している。
世界は広がり、そして、動いている。

そこには大きな発見と驚きがあるだろう。
「感じる身体」を手に入れたあなたは、自分が反応することに驚くだろう。

「感じる身体」を手に入れるために、ウィスキーを習慣化することが必要だ。
ウィスキーはウィスキーを飲むことでしか上達しない。
だけど、できる限りたくさんの種類を、できる限り安く飲めるように。
だから、僕はそう思った。
思ったことを続けて行こうと思う。
づっと。

僕はウィスキーを巡る今の状況を変えたいと思っている。

だから、「人気ブログランキング」

葉っぱMWR

飲み易いウィスキー(10)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
久し振りの3位!「人気ブログランキング」

ストラスアイラ1957サッカーがサッカーをすることでしか上達しないように、ウィスキーもウィスキーを飲むことでしか上達しない。ウィスキーが上達するとは、あなたが手に入れた「感じる身体」を使って、複雑なウィスキーから何かを発見し、そこに驚き喜び、愉しめるようになること。別な言い方をするなら、ふらりと立ち寄ったバーでその店のバーテンダーと相談しながら、ウィスキーの森の散策で十分な満足を得られるようになること。

「感じる身体」はウィスキーを飲むことで上達する。上達することで愉しみ易くなる。様々なウィスキーを飲んで、その違いを感じ、そこに自分の好き嫌いがあることを知り、あなたは自分の好き嫌いを基準に、それぞれのウィスキーに香りと味わいの違いがあることを理解するようになる。アレとコレが違うのなら、あなたはソレをもっと好きになるかもしれない。

新たなウィスキーが世に出るたびに、ウィスキーの森は広がって行く。世に出たウィスキーが飲み尽くされるたび、森は小さくなって行く。膨らんで、縮まって、森はその形を変え、だから、森は生きている。ウィスキーは感じることで愉しめる。「感じる身体」は、習慣化することで手に入る。

目の前にウィスキーの注がれたグラスがあるなら、あなたにはそれを愉しむ準備ができているだろうか?代打に送り出されたあなたは、一塁ベースに向かって歩き出していないだろうか?ウィスキーを飲むことが習慣化され、結果として「感じる身体」を手に入れているなら、どんな時もウィスキーは愉しみ易くなっている。

ウィスキーを愉しむために「感じる身体」を手に入れて欲しい。
「感じる身体」を手に入れるために、ウィスキーを習慣化して欲しい。
ウィスキーはウィスキーを飲むことでしか上達しない。

「打撃練習用投手」を自負する僕は、真ん中高目のストレートばかりを投げようとは思わない。確かにそれは、多くの飲み手にとって打ち損じの少ないボールだろう。しかし、あなたのヒット・ゾーンはそこだけとは限らない。僕はあなたの「感じる身体」を感じながら、あなたが気持ち良くなれるようなボールを投げたいと思っている。

さて、僕は前々回の記事の最後に、「そのこと」について少し触れさせていただいた。長い間、「そのこと」が僕の心を曇らせていたことを告白し、向き合おうとしてこなかったことを反省し、何とか解決できないものかとの決意を表明させていただいた。

僕の言う「そのこと」とはおカネのこと。
つまり、1杯のウィスキーの料金のことである。

快音を響かせて、芯を捉えた打球が放物線を描いて外野に飛んでいく様は、何とも心地良いものだ。「打撃練習用投手」を自負する僕は、あなたにそんな気持ち良さを体験して欲しいと思っている。だけど、残念なことにジェイズ・バーはバッティング・センターではなく、結果として多くのウィスキーを飲んだ分だけ料金が発生してしまう。

ウィスキーはウィスキーを飲むことでしか上達しないのならなおさら、上達すればするほどカネが掛かるということになってしまう。もちろん、飲んだ分だけおカネが掛かるというのはお客さんにとっても道理ではある。他と比べてジェイズ・バーの料金が高いとは思わないが、「感じる身体」を持たないままの人にとっては納得の行かない金額であるのかもしれない。だけど、「感じる身体」を手に入れるために、あなたにはバッター・ボックスに立ち続けて欲しい。

「感じる身体」の育っていない方にこそ、様々なウィスキーを飲んで、その違いを感じて欲しいと思っている。2杯以上のウィスキーを比べて飲むというやり方は、確実に「感じる身体」を育てる。そして、そのために「スタンダード・18」という企画も用意してあるのだが、非常に切ない言い方をさせていただくなら、ウィスキーそのもののポテンシャルを考えるなら、1杯¥1,500を超えるようなウィスキーとオフィシャルのスタンダード品の違いは明らかだ。

スタンダードなウィスキー2杯の違いよりも、¥3,000のウィスキーをハーフ・ショットの方がよほど説得力がある。現実的な問題として、それは事実である場合が多いと僕は判断している。
だから、

ジェイズ・バーのウィスキーの実質値下げに踏み切ろうと思っている。

それは、ジェイズ・バーの棚に並んだほぼすべてのウィスキーを対象としている。そして既に、実験的にジェイズ・バーで実施されている。

詳細はまだ詰め切れていないところもあるが、理論的には、

¥5,000分のシングル・モルトを

¥2,100で飲むことも可能だ。



ということになっている。

今週は土日もブログを更新しようと思っている。
内容を詳細にお伝えしたいと思っている。

僕は今思っている。

池袋のジェイズ・バーはシングル・モルトが安い。

と、言われたいと思っている。

本日最後に申し上げておきたい。
池袋ジェイズ・バー、店主、モルト侍のポリシーを伝えしたい。

おいしいウィスキーを気軽に飲んで、

愉しみを分かち合う。



ではまた、明日。

モルト侍のポリシーは、皆様のご協力なくして成り立たない。「人気ブログランキング」

黒ロビン-126/126


あの感動を、もう一度!

飲み易いウィスキー(9)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
タケちゃんの追撃は恐ろしいが、次は北の大地のオッサンである。
応援をよろしくお願いします。「人気ブログランキング」

ボウモア 2000 BBRウィスキーを愉しむために、「感じる身体」より大切なものはない。

ウィスキーを酩酊するための手段ではなく、造り手側の表現を目的とした作品でもあるとみなすならば、鑑賞する僕らの側にもある程度の器量というものがいるだろう。つまり、それがウィスキーを「感じる身体」ということである。音楽を、絵画を、あるいは小説を、既に愉しんでいる人たちには、それらを愉しむことが既に習慣化されている。

それは、音楽を、絵画を、あるいは小説を、「感じる身体」があってこそのことだと思う。繰り返され、習慣化され、「感じる身体」はより一層上達して行く。ウィスキーを含めたそれらを作品とみなすならば、大切なのは実は「どう表現されたか?」ではなく、「どのように理解されたか?」なのかもしれない。だけど、心配は要らない。ウィスキーも慣れれば分かることなのである。

だから、僕とあなたの「感じる身体」に違いがあることは前提である。かなり似ている人というのはいるけれど、どこかに違いがある。例えばそれは、僕とあなたが同じ小説を読んで、まったく違った読書感想文を書いてしまうようなものだ。ただ、「あら筋を説明して」と聴かれたら、僕とあなたは同じようなことを答えるだろう。

ウィスキーの複雑さは造り手の表現そのものである。そこから何かを発見すること。それこそがウィスキーの愉しみであり、それを愉しむために「感じる身体」が必要であるのだと思う。「感じる身体」は誰にでもあり、それはトレーニングによって上達する。その上達は習慣化によって望ましい方向へ進むだろう。ウィスキーはウィスキーを飲むことでしか上達しない。ウィスキーを知らないことは、ウィスキーを愉しむ上でまったく弊害にならない。

世界に広がりがあることに、あなたはドキドキしないだろうか?

ウィスキーが上達するとは、別な言い方をするなら、ふらりと立ち寄ったバーで数杯のウィスキーを飲んで、ちょっと良い気持ちになりたいと思った時に、棚に並んだボトルを眺め、バーテンダーを相手にいくつかの会話を成立させ、相談をしながら、自分の体調と懐具合を気にした上で、最適なものを選び、組み立てられるようになることである。

ウィスキーを扱うバーの品揃えは、店ごとに異なったものになるだろう。つまり、バーによってウィスキーの森の形は違うのだ。ウィスキー愛好家を自認するすべての人が、それぞれのバーで、そんな風に気軽にウィスキーの森の散策を愉しめるようになったら…。それは、僕の願いが叶う日である。

ジェイズ・バーでウィスキーを愉しむお客さんというのは、長い間、概ね2種類だったと思う。ジェイズ・バーに来てウィスキーの愉しみを知り、自分なりの「感じる身体」を上達させていった人。そして、既にウィスキーの愉しみを知っていて、「感じる身体」を手に入れている人。必ずしもその本人が、「感じる身体」という言葉を以って、自分のウィスキーの愉しみ方を理解しているかどうかは別の話だが、僕に言わせるなら、その人にどの程度の「感じる身体」があるのかは、10分も接客をしていれば大体のことは掴める。

いづれにしても、「感じる身体」が出来上がってるのなら、そのお客さんの飲んだウィスキーに対する感想や態度、昔飲んだウィスキーの思い出、ちょっとした会話から想像できるその人の考え方などを参考に、僕なりのその人の「感じる身体」の形を想定し、いくつかのウィスキーを差し出してその感触を掴もうとする。

そんな時の僕は「打撃練習用投手」のような気持ちだ。気持ち良くヒットが、あるいはホームランが打てるように投げたり、苦手な球種の克服を望んでいるようなら、そんなことを念頭にボールを放り続ける。低目のスライダーが苦手なのだな、なんて思ったり、内角のボールを上手に打つな、なんて思ったり、ただ、やっぱり真ん中の高目は誰も打ち損じをしないな、と思ったり。

それが僕の仕事なのだ。確かに、一般的なストライク・ゾーンというものはあるのだろう。だけど、バッターが代わればその数だけヒット・ゾーンがある。審判がストライクと判定するボールと、あなたが打ち易い(あるいは打ちたい)と思うボールは違うのだ。一般的にストライクと言われるボールを、あなたが打ちたくないと思うことはまったくおかしなことではない。

僕はあなたのヒット・ゾーンにボールを投げたいと思っている。
ストライクを投げているのに、あなたが打てないのは間違っているとは思わない。

順位をご確認下さい。「人気ブログランキング」

スプリングバンク TWE-3

飲み易いウィスキー(8)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
どうやら、タケちゃんを抜いた様子。
順位のご確認を!「人気ブログランキング」

タムナブーリン OMC「○○をしたら景気が良くなる」とか、「○○をしたら東大合格」とか、僕に言わせるなら「話はそんなに簡単なことじゃないだろう?」ということである。事態はもっと複雑で複合的なのではないかということだ。「知識があればウィスキーを理解したことになる」というのも同様だ。知識はあるけど、ウィスキーが愉しそうじゃない人が、実はたくさんいる。

しかも、景気のため、あるいは東大合格のために、すべてを犠牲にして良いというものではないだろう。税金をジャブジャブ使って公共事業を増やしても、景気は良くなるのかもしれないが、本末転倒ということだ。もちろんウィスキーも同様で、借金をしてまで飲んでも仕方がない。要するにウィスキーは愉しみのためなのであるから。莫大な借金があなたを幸福にするとは思わない。

ウィスキーは複雑で、その複雑さを丸ごと受け止めるしかない。理解のために各要素を分解しても、バラバラになってしまうのはウィスキーの愉しみである。要素に分解することの弊害を僕は感じているが、その代表選手が例えば「ピート」である。ウィスキーの中に存在するピートは、確かに、誰にでも感じ易い特徴的な要素かもしれない。

だけど、ピートはウィスキーの中に存在する、複雑で複合的で複数ある要素のうちのひとつでしかない。ピートだけにフォーカスして、その「ある・なし」だけがウィスキーの「好き・嫌い」ではないだろう。その「好き・嫌い」を語っているうちはまだかわいいものだが、「ピーティなウィスキーだけが良いウィスキーである」なんて方を見ると、「いささか視野が狭すぎるのではないか」と言いたくなって来る。ピートの「ある・なし」でウィスキーの「良し・悪し」が決まる訳ではない。

「ピート」の他のもうひとつの代表選手が「飲み易いウィスキー」である。昨日もお話をしたが、この「飲み易いウィスキー」は初心者の方に良く使われるフレーズだ。「ウィスキーが良く分からないので…」、「飲み易いウィスキー」ということになるのだろう。ただ、「飲み易いウィスキー」にある種の軽快さをイメージするのかもしれない。「軽く飲めるウィスキー」ということである。

だけど、「飲み易いウィスキー」は、ウィスキーの持つ複雑さと対極のところにあるのではないだろうか。言い換えるなら「飲み易いウィスキー」は、残念なことにただ「単調」であるのかもしれない。その複雑さの中から何かを発見したり、その力強い展開力に身を委ね、めくるめく繰り返される官能的な経験こそがウィスキーの愉しみではないかと思う僕からすれば、少々切ない話でもある。

もちろん、僕だって「飲み易いウィスキー」が飲みたい日もある。「ヘビー・ピートなウィスキー」が飲みたい時もある。いくつかの選択肢があるなら、その日の体調と懐具合に合わせて、最適なものを選べば良いのだと思う。

それに、「ヘビー・ピートなウィスキー」が初心者に向かないなどということは、単なる思い込みに過ぎないと思っている。ウィスキーの持つ独特の臭味は、ある種の人たちにネガティブな印象を与えることがある。ある種のピーティさは「臭味消し」の効果を発揮することがある。だから実は、「ヘビー・ピートなウィスキー」が初心者に歓迎されることがある。

ウィスキーの持つ「甘さ」に惹かれる人がいる。ウィスキーの持つ「柔らかさ」に注目する人がいる。ウィスキーの持つ「濃さ」に心奪われる人がいる。ウィスキーの持つ「力強さ」に反応する人がいる。ウィスキーの持つ「華やかさ」に、あるいは、「凛々しさ」に惚れてしまう人がいる。例えばあなたが初心者で、あなたがどんなウィスキーを好きになるのかは誰にも分からない。

だから僕は、あなたを一般論で括ろうとは思わない。「ヘビー・ピートなウィスキー」以外で、「飲み易いウィスキー」が良いというのは、確かに一般的なのかもしれないが、それは安直な押し付けでしかない。僕はこれからも、そんなスタイルでウィスキーを薦めようとは思わない。

いくつかのウィスキーを飲んでもらいながら、あなたがどんな顔をするのだろうかと、僕はカウンターのこちら側でドキドキしながら眺めている。あなたがどんなウィスキーを好きになるのかは、あなたが決めれば良い。

究極の「飲み易いウィスキー」は、香りも味わいもまったく存在しないアルコールだろうか?
ならば、ウィスキーである必要すらないのかもしれない。
酩酊することだけを目的に飲酒をしているのなら、確かに、都合が良いのかもしれないけれど。
ウィスキーらしい飲み応えがあってこそウィスキーである。
あなたにとってのウィスキーらしさは、あなたが決めれば良い。

だけど、実は話はそんなに単純なものではないようだ。
やはり人は、自分に都合の悪いことからは眼を逸らしたくなるのだろう。確かに、「そのこと」は随分と長い間、僕の気持ちを曇らせていたのかもしれない。そして長い間、僕は「そのこと」に真剣に向き合おうとはして来なかったのだと思う。

あるお客さんと話をしていて、つくづく思うことがあった。
ある種のお客さんはリスクを回避するために、「飲み易いウィスキー」を欲しがるのかもしれない。
ウィスキーに傷付いた人たちの欲する「「飲み易いウィスキー」。
あるいは、極端に「ヘビー・ピートなウィスキー」。
ウィスキー売りのバーテンダーを生業とする僕は、その問題を解決できないものかと考えている。

皆様のクリックを!順位のご確認を!「人気ブログランキング」

イチロー 20年2ND

飲み易いウィスキー(7)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
イチロー ゲーム-2タケちゃんまで近いから、「人気ブログランキング」

さて、そろそろ本稿のタイトルである「飲み易いウィスキー」についてお話をしようと思う。

お客さんの使う「飲み易いウィスキー」という言葉には、「ウィスキーが良く分からないので…」という枕詞が付くことが多い。この連載の初回にお話をしたけれど、僕はお客さんに向かって、「どんなウィスキーが良いですか?」と質問させてもらうことがある。そんな時に、「ウィスキーが良く分からないので…」、「飲み易いウィスキー」となる訳だ。

ありがたいことに、池袋のジェイズ・バーも少しは「シングル・モルトの飲める店」として名の知られるようになって来た。僕自身は「シングル・モルトの愉しめる店」として有名になりたいとの野望があるが、良く考えれば同じこと。気にはしていない。「裾野を広げて、頂点を高くする」というのが僕の使命と考えているので、ウィスキーに馴染みのないお客さんは大歓迎だ。

個人的な関心は「頂点を高くする」ことよりも、「裾野を広げる」ことにある。それこそが、街場のバーの使命だと考えるからだ。だから、ウィスキーに馴染みのないお客様、自らをウィスキー初心者と自覚するような方に、ウィスキーの愉しみを伝えたいと思っている。そして、ウィスキー初心者の方は、皆様一様に「ウィスキーを知らない」、「ウィスキーが分かっていない」と思い込んでいて、僕はそのことにちょっぴり切なくなる。

僕は繰り返しお伝えしてきているが、
ウィスキーを知らないことは、ウィスキーを愉しむ上でまったく弊害にならない。
実はあなたにも、ウィスキーの違いについてなら分かるはずだ。
僕は今までの経験から、確実にそう思っている。

ウィスキーの中に存在する様々な香りと味わい。あなたはあなたの中にある「感じる身体」を使って、それを発見する旅に出るのである。旅に出るのなら、地図やガイドブックが必要なのではないか?あなたはそう言うのかもしれない。だけど、本当にそうだろうか?子供の頃を思い出して欲しい。「あの路地のその向こう側」。あなたはそれを見てみたかったのではないだろうか?

何故、見てみたかったのだろう?子供の頃のあなたは、地図とガイドブックを用意して、「あの路地のその向こう側」を目指しただろうか?あなたは「あの路地のその向こう側」に世界の広がりを感じたのだろう。

さて、あなたは今、「ウィスキーの森」の入口に立っている。

森は大きく、そして深く。果たして出口がどこにあるのかも分からない。1本1本の森の木を蒸留所だと思って欲しい。そして、その森がハイランド、スペイサイド、ローランド、キャンベルタウン、アイランド、アイラの6つの林に分かれていることくらい、このブログの読者のあなたなら知っているはずだ。森の入口に立つあなたは、その向こう側に世界の広がりを感じているだろうか?

その森は非常に魅力的だ。複雑で難解で、あなたを不安にするかもしれない。どうやって入ったら良いか。そして、どこに出口があるのか。あなたには分からないかもしれない。だけど、心配は要らない。あなたが一歩踏み出せば森へと入れるし、出口など特にないので、あなたが帰りたいと思った場所が出口だ。そして、実は入口さえ決まってはいない。

入りたい所が入口。
出たい時が出口。
目の前に森があるのなら、散歩を愉しめば良い。
時間が来たら、帰れば良い。
明日の仕事に差し支えないように。

久し振りにタケちゃんの上に行きたいのですよ。
向こうは向こうで、いろいろ苦労が耐えないようですが(笑)…。

「人気ブログランキング」
よろしくお願いします。

川崎1976

飲み易いウィスキー(6)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
三連休も最終日。
ジェイズ・バーにようこそ、「人気ブログランキング」

TNOアギー-3「ウィスキーが分からない」とあなたは思っているのかもしれない。だけど、「ウィスキーのすべてを知る者」など、どこにもいない。あえて言うなら、「知ること」と「分かること」は別のことだし、「分けること」は「分かること」ではない。シングル・モルトを6つの地域区分に分けたところで、ウィスキーを分かったことにはならない。「分けること」は「知ること」と「分かること」を助けてくれるだけである。

僕は「分かること」が一番大事だとは思わない。「愉しいこと」以上に必要なことなどあるだろうか?もちろん、「分かった!」と思えることは愉しみに繋がると思うから、そんな愉しみがあることを経験して欲しいとは思う。僕に「知っていること」があるなら、できる限りお伝えしたいとは思っている。だけど、僕が一番「分かって欲しい」と思うのは、あなた自身のことである。

蒸留所の所在地と電話番号を知ることより、「自分は今、どんなウィスキーを好きだと思ってしまうのだろう?」、あるいは「どうしてこのウィスキーが好きなのだろう?」。そんなことに注目して欲しい。世の中に出ている書籍や資料、あるいはインターネットの世界の中にその答えはない。それはあなたの中にある。

僕はあなたがその答えを見つける手助けを十分にして差し上げられると思うが、いくつかのウィスキーを飲んで比べて、その答えを最終的に見つけるのはあなただ。あなたは自分の中に「感じる身体」があることを知り、その「感じる身体」がどのような「好き・嫌い」の基準を持っているかを知り、自分の中の「感じる身体」がどんな風に反応するのかを愉しめるようになる。

僕はあなたの知っていることに興味はない。
あなたがどのように感じ、感じたことをどう思っているのかが知りたい。

自らの「好き・嫌い」の基準を知ったあなたが、あなたの廻りのウィスキーを、あなたの力で手繰り寄せ、あなたの中に既にある、あなた自身の「好き・嫌い」に照らし合わせて、そのウィスキーについて思いを寄せてみる。あなたの中の「感じる身体」は反応し、恐らくは、あなたの中にある種の「思い」が落ちてくるだろう。それは、非常に官能的なできごとで、それこそがウィスキーの愉しみであると僕は思っている。そして、あなたにはそんな飲み手であって欲しい。

サッカーがサッカーをすることでしか上達しないのと同じように、ウィスキーもウィスキーを飲むことでしか上達しない。「ウィスキーが上達する」というのはどのようなことか?と申されるのであるなら、あなたの「感じる身体」が日々のトレーニングの結果、それが、敏感で自在になって行くということである。

どんなにテクニックがあっても、試合に勝てなければあまり意味はない。どんなに知識があっても、ウィスキーが愉しくなければ意味はない。ドリブルの練習をして、テクニックが上がったとしても、ゲームに勝てるかどうかはまったく別の話だ。どんなにウィスキーの知識が豊富でも、ウィスキーが愉しめるかどうかはあなた次第である。

テクニックがあるだけではサッカーは上達しない。
知識があるだけではウィスキーは上達しない。
サッカーを上達させる手段は「習慣化」であり、ウィスキーもまた同様である。

すべての蒸留所の所在地と電話番号を知ることが、ウィスキーを愉しむための条件だとは思えない。「分けること」だけが、「分かること」ではない。要素に分解してそのひとつひとつのパーツを詳細に知ったとしても、全体を理解したことにはならない。何度も繰り返すが、「感じる身体」より大切なものはない。

ウィスキーは驚くほど複雑だ。より上質なウィスキーを愉しむようになれば、なおさら、そのことを知るようになるだろう。その味わいや香りの複雑さを要素に分解し、個別に理解をしようと思っても追い付かない。むしろ、バラバラに分解されてしまうのはその愉しみである。複雑なものを丸ごと受け止める必要がある。相手はひとつのまとまりを持って全体が構成されたウィスキーである。

サッカーがサッカーをすることでしか上達しないのと同じように、「感じる身体」も違うウィスキーを飲むことでしか上達しない。ウィスキーを愉しくさせるのは、「感じる身体」を習慣化することである。それこそが、言うなれば「センス」ということであろう。トレーニングによって磨かれ、輝きを放つものである。

サッカーを上達させる手段である日々のトレーニングは、できる限り愉しい方が長続きするだろう。ウィスキーならなおさら、「愉しむこと」を目的としているのだから、日々のトレーニングの中に愉しみを見つけられなけれはウンザリするだけである。たとえウィスキーが上達したところで、日々飲むウィスキーが愉しくないのなら、それは、あまりよろしいことだとは思えない。

日々の愉しいウィスキーを。
僕は願って止まない。

三連休も最終日。
休まず頑張った侍を応援していただきたい。「人気ブログランキング」

ストラスアイラ1957

飲み易いウィスキー(5)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
世の中は三連休。僕は休むことなくこのグログを更新しようと思っている。
だから、「人気ブログランキング」

キルケラン人というのは「気付いたらそうなっている」ものなのである。だから僕は、あなたが「気付いている」、「気付いていない」に関わらず、あなたが「どうなっているのか」を知りたい。あなたの中に既にあるウィスキーに対する「好き・嫌い」の基準。それを知ることは、あなたに「どんなウィスキーを提供したら良いか?」を判断する基準になり得るからだ。それが、ウィスキー売りのバーテンダーを自負する、僕の仕事のスタイルである。

ただ、「気付いたらそうなっている」あなた自身も、「何故そうなのか?」は良く分からない。だけど、「好き・嫌い」の基準だけは存在している。だから、初めて飲む「アレとコレとソレ」のウィスキーに対しても、「アレとコレが好きで、ソレが嫌い」とあなたは言うだろう。「アレとコレ」とには好きな部分があり。「ソレ」には好きな部分がないか、あるいは、嫌いなところがある。

「アレとコレ」にはあなたの基準に沿った、共通する傾向があるのかもしれない。あなたの嫌いなソレにはその特徴がないということかもしれない。同様の特徴を持つウィスキーを、あなたは好きになる可能性が高い。あなたにとって「アレとコレ」がどのように共通の特徴を持っているのか。それを探ることが僕の仕事である。それは一般論では括れない。非常に個別で具体的な、「あなたのこと」である。あなたは特に「一般的」に合わせることはない。あなたの基準を探ることで、僕はあなたに合わせようと思っている。

たとえば、A,B,C,D,E,Fという6種類のウィスキーがあったとしよう。そして、あなたがもしも、「A,B,Fが好き」と言ったとしよう。僕に言わせるなら、A,B,Fはあなたにとっての共通の傾向があるということだ。その流れを汲んで次の一杯を提供するか、あるいは、展開を変えて違うものを体験してもらうか。僕はいつも、そんなことばかり考えている。

たとえば、A,B,C,D,E,Fという、6種類のウィスキーを飲み干したあなたの目の前には、今、6つのグラスが並んでいる。中でも一番のお気に入りはBの様子だ。「バニラのような、メイプル・シロップのような、この香りが好きです」とあなたは言っている。言いながら、何度も何度も手に取ったグラスを鼻腔に持って行く。そんな時のあなたの顔は、とても官能的だ。

だけど、どうしてだろう?たった今、好きだと言ったそのBのグラスを、あなたは自分の身体から一番遠いところに置いている。何度も何度も手に取って、その香りを嗅ぎなおすのに…。「好きだけど、嫌い」なのかなと、そんなことを僕は思う。人の気持ちは複雑だ。「好きだけど、悔しい」のかもしれない。好きならば、手元に置けばいいのに。

「バニラの思い出ってありますか?」、僕は思い立ってそう聴いてみた。

「お菓子とか甘いものは大体好きなんですよ」と小さな前置きをしてから、あなたは話し始めた。「だけど、こういうバニラの香りの香水は使わない」と、Bのグラスを指した。自分の身にまとうものとしてのバニラは嫌いでも、自分が愉しむものとしてのバニラは好き。そういうことだろうか?あなたの目の前にはずっと、一番嫌いと言っていたDのグラスが置かれている。

Dのグラスからは、恐らく今でも、切れ上がりの良い少々シャープな柑橘系の香りがしているはずだ。レモンとオレンジの中間のようなシャキっとした華やいだ香り。だけど、彼女はそのDのグラスを愉しめない様子だ。もしかしたら、彼女はそんな柑橘系の香りの香水を使っているのかもしれない。人の気持ちは複雑だ。見せたい自分と、自分が欲しいものは違うのだな。

あなたは自分が嫌いなものを手元に置いて、好きなものを遠ざけている。
あなたのウィスキーの「好き・嫌い」を知ることは、あなた自身を知ることになる。

明日も、「人気ブログランキング」

葉っぱMWR

飲み易いウィスキー(4)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
土曜日の更新に付き、「人気ブログランキング」

ボウモア 2000 BBR-2それは、食べ物の「好き・嫌い」に限ったことではないが、人というのは概ね「気付いたらこうなっていた」というものである。気付いたら音楽が好きになっていたり、映画が好きになっていたり、カレーライスが嫌いになっていたり、痩せた男が嫌いになっていたり。もちろん、ウィスキーが好きになっていたりすることもある。

音楽が好きな人も、音楽なら何でも良いという訳ではないだろう。僕はどちらかというと、ウィスキーなら何でもOKっていう方だけど、それでも、ウィスキーの中に「好き・嫌い」や「優劣」はある。それは、「気付いたらこうなっていた」というもので、その背景にある明確な理由は僕にも分からない。確かに僕は、いろんなウィスキーを許容できるようになってきたのかもしれない。だけど、「やっぱりこういうの好き」というウィスキーはある。

ただ、あなたがそれを好きだと言うのなら、あなたの中にはそれが好きな理由がある。
まだ、あなたが気付いていないだけなのかもしれない。

音楽が好きな人にも、初めて聴く音楽というものがあるはずだ。そして、初めて聴くその音楽にも、「好き・嫌い」の判断を下してしまう。その人には「好き・嫌い」を「感じる身体」があるからだ。熟慮の上の意図的な判断ではなく、思わず判断してしまう「好き・嫌い」という状態である。つまり、その音楽を初めて聴く前から、その人の中に好き嫌いの基準があり、その人の口から思わず出てしまう「好き・嫌い」という感想は、既にその人の中に存在する基準をもとに判断される。

人というのは「気付いたらそうなっている」ものなのである。
その基準が形作られる経緯は、記憶が遠過ぎて既に僕らの意識からは闇の中だ。

ウィスキーも同様であると僕は言いたい。初めて飲むウィスキーは、未だ知らないという意味において「未知なるもの」ではある。普段飲んでいるのとは違うウィスキーを初めて飲む時、つまり、あなたが「アレとコレ」の違いに気付く瞬間である。しかし、その初めての瞬間にも、既にあなたの中には基準があるのだ。

たとえ、あなたが生れて初めてウィスキーを飲むのだとしても、食べ物や他の飲み物の中にある味わいや香りを感じたことがあるはずだ。だから、あなたは味わいや香りの中に既に「好き・嫌い」の基準を持っている。だから、その基準を背景にあなたは「好き・嫌い」を判断することが可能だ。だから、あなたは「ウィスキーが分からない」はずがない。

ウィスキーを飲んだことがないあなたの中にも、既にウィスキーの「好き・嫌い」を判断する基準はある。それをもとに、あなたはある特定のウィスキーに対して「好き・嫌い」の感想を述べることが可能だ。ある特定のウィスキーの「好き・嫌い」をあなたは「分かっている」はずである。

人というのは「気付いたらそうなっている」ものなのである。だから僕は、あなたが「気付いている」、「気付いていない」に関わらず、あなたが「どうなっているのか」を知りたい。あなたの中に既にあるウィスキーに対する「好き・嫌い」の基準。それを知ることは、あなたに「どんなウィスキーを提供したら良いか?」を判断する基準になり得るからだ。それが、ウィスキー売りのバーテンダーを自負する、僕の仕事のスタイルである。

世の中は三連休。僕は休むことなくこのグログを更新しようと思っている。
だから、「人気ブログランキング」

お願いします。

キルケラン

飲み易いウィスキー(3)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
もう少し、上に登りたい。「人気ブログランキング」

キルケラン-3あなたがある特定のウィスキーを嫌いだと言っても、ウィスキーは傷付かない。あなたの評価は日本のウィスキー市場に影響を与えない。だから、あなたは自らの「感じる身体」に素直であれば良い。ただ、あなたが嫌いなウィスキーを、他の誰かが好きである可能性は十分にある。必要なのは、悪意を持たないこと。そして、ちょっとした大人の配慮だけだ。

さて、ウィスキー評論家ではないあなたのために、大人の配慮のちょっとしたコツをお伝えしておこう。それは、「良し悪し」を語らないことである。「好き・嫌い」を語れば良い。あなたが好きなウィスキーを「悪い」と言われたら、あなたは不愉快な思いをするかもしれない。ただ、どうだろう。「嫌い」と言われたなら、「仕方がない」と思えないだろうか。何しろ、あなたの中にも「好き・嫌い」はあるのだから。

「好き・嫌い」というのは感想に過ぎない。客観的なデータの裏付けなど必要ない。気軽で良いのだ。公正である必要もない。そもそもが感想である。もちろん、あなたが優秀な感想文を書きたいと願っているのであるなら、何某かの裏付けが必要となるかもしれない。ただそれは、その感想文にあなたが説得力を持たせたいと思っているからに他ならない。ひと口のウィスキーを飲んで、ふと漏らしてしまう程度のひと言に、如何ほどの説得力が必要だろう?

もちろん、説得力のある感想文というのはとても素敵な考えだ。僕もあなたも、人というのは共感を求める生物であるから。命ある限り、人は誰かから「なるほど」と言って欲しい生物である。話をすれば「なるほど」と頷いて欲しいと思い、料理を作れば「おいしい」と言って欲しいと思い、そして、ウィスキーを造る人たちもまた同じである。

料理を食べた時に、あなたは「おいしい」と言ってしまうことがあると思う。恐らくほとんどの人が、日々の暮らしの中で、飲酒の回数より食事の回数の方が多いはずだ。だから、多くの人は、自分の酒の好みより、食事の好みの方が詳しいはずだ。だから、どんな人も、好きな酒よりは好きな食べ物に詳しいことの方が一般的である。

さて、あなたにも好きな食べ物があると思う。
そこで、僕はあなたに問い掛けたいのだ。

あなたは何故、その食べ物が好きなのだろう?「おいしい」と思うから、と言うのなら、何故、それを「おいしい」と思ってしまうのだろう?もちろん、多くの人はその理由について考えない。「好きなものは好き」なのである。ただ、あなたが「おいしい」と思ってしまう背景には、あなたがまだ気付いていない理由がある。

それは、食べ物の「好き・嫌い」に限ったことではないが、人というのは概ね「気付いたらこうなっていた」というものである。気付いたら音楽が好きになっていたり、映画が好きになっていたり、カレーライスが嫌いになっていたり、痩せた男が嫌いになっていたり。もちろん、ウィスキーが好きになっていたりすることもある。

皆様に順位を確認していただきたい。
「人気ブログランキング」

ピアレス ハイランド・パーク-2

キルケラン ワーク・イン・プログレス / グレンガイル(オフィシャル)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
キルケラン-2KILKERRAN Work in Progress / GLENGYLE

公にはファースト・リリースとのこと。蒸留所の設立が2004年であるから、5年物にして初めてのウィスキーということである。これまでも何度か、グレンガイル蒸留所のウィスキーを見かけたことはあったが、侍はこれが初めて。何しろ、一般向けのファースト・リリース。一般人には初めてということだ。全世界で12,000本限定。

12,000本という数は「限定」というには少々大きなロットだなという気はするが、「それしか造らない」というなら、確かに「限定」である。ただ、日本には一体どのくらいの本数が入荷したのであろうか?日本市場に向けてのリリースが先週末辺りだったと思うが、巷の酒屋さんで現在、在庫を持っているところは少なくなってしまった様子だ。

ご祝儀相場といった人気もあるのだろうが、比較的手頃な価格設定も悪くない。そもそも、日本への入荷数が少なかったのかもしれないが、意外なほどに国内市場から在庫が枯れるのが早くて驚いている。

キルケラン-3「Work in Progress」、つまり、発展途上であることを自ら申し出たこのウィスキーの仕上がりは、「なかなか悪くない」。スプリングバンクでフロア・モルティングされた麦芽を使い、スプリングバンクと同じ水で仕込まれたこのウィスキーには、麦芽を背景とした甘味と微かなバニラ風味、硬質な印象の塩分とサビっぽい印象のピートが個性的だ。

「スプリングバンクの野望」は完成するのだろうか?ロングロウ、ヘーゼルバーンとかつて実在した蒸留所の名を復活させて来たスプリングバンクである。キャンベルタウンにあって、既に一人勝ちの様相を呈している同蒸留所である。スプリングバンクはキャンベルタウンに、自らが覇権を握る王国を築きたいとの野望を持っていると侍は考える。キャンベルタウン王国の偉大な王となるためには、その家臣の数は多い方が良いということだろう。

キルケランさて、王の力を借りて復活をしたこのグレンガイル蒸留所。ロングロウとヘーゼルバーンが単なる「セカンド・ラベル」、「サード・ラベル」であるのとは異なり、独立した自らの敷地と製造設備を持つ蒸留所である。ただ、残念なことに商標権の問題で「グレンガイル」を商品のブランド名には使えないようだ。キルケランは地元の聖人の教会を意味するらしい。

もちろん、このグレンガイルもかつてキャンベルタウンに実在した蒸留所の名前。キャンベルタウン不遇の時代の波にさらわれて、1925年に閉鎖。在庫の樽は競売に掛けられ、設備もほとんどが取り外されたことだろう。しかし、その建物だけは残った。ライフル協会や農業組合に使われた後、2004年に蒸留所として復活した。

キャンベルタウンの「新たな」蒸留所としては、125年ぶりとのことである。

スプリングバンクの野望が「キャンベルタウン王国の復権」であるなら、侍もそれを静かに見守ろう。夢や野心を持つこと自体は悪ではない。ただ、「殿、ご乱心」に注視をするだけである。

1杯、¥1,000です。

いきなり「解散」じゃ、誰も付いて来ないだろ?
「人気ブログランキング」

キルケラン-裏

飲み易いウィスキー(2)

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
「人気ブログランキング」
皆様のご支援をよろしくお願いします。

葉っぱ-2その違いに気付くことは、あなたが個別のウィスキーに対して、「好き・嫌い」の判断を下し始める可能性に繋がる。「アレとコレ」に「好き・嫌い」が発生することに気付いた時、ウィスキーはまた一段と愉しくなる。

あなた自身の「感じる身体」について、あなたは不安かもしれない。果たして自分には「感じる身体」があるのだろうか?と。もちろん、心配は要らない。ジェイズ・バーに来れば良い。僕は「アレとコレ」を出して、あなたは「アレとコレが違う」ことに気付き、あなた自身が「感じる身体」を持っていることが証明される。

「アレとコレ」の違いを知った後は、「アレとコレ」に「好き・嫌い」があるかどうかである。
どうだろう?僕はあなたにひとつ質問をしたい。

あなたの職業はウィスキー評論家だろうか?もしも、そうでないなら、あなたは勝手で構わない。勝手という言い方は、確かに少々乱暴に過ぎるかもしれない。だから僕は、素直であって欲しいと思っている。僕は常々、ウィスキーは「感じること」が大事だと申し上げている。あなたがウィスキーを「感じる身体」を持ち、あなたが「感じること」に素直であれば良いだけだ。

あなたがある特定のウィスキーを嫌いであることは、あなたが「感じること」に素直である限り、他の誰にも止められない。そして、あなたが「そのウィスキー」を嫌いであると表明しても、日本のウィスキー市場にはまったくと言って良いほど影響を与えない。

サッカーはボールを巡って争う多人数のゲームである。ボールを巡って走り回るすべてのプレイヤーと違い、サッカーというゲームの中で、ボールだけが唯一疲れない。ウィスキーを巡って、その周りに集う僕らも同じである。ウィスキーだけが唯一傷付かない。あなたが好きなウィスキーを、他の誰かが嫌いだと言っても、傷付くのはあなたであってウィスキーではない。

僕らはウィスキーの周りを自由に走り回れば良いのだと思う。ウィスキーを巡ってその周りに集うあなたと誰かは、ウィスキーによって結ばれるかもしれない。あなたと誰かはパスを交換するように、ウィスキーに関わる情報を交換すれば良い。さらに一段とウィスキーの愉しみは広がって行くことだろう。

あなたがある特定のウィスキーを嫌いだと言っても、ウィスキーは傷付かない。あなたの評価は日本のウィスキー市場に影響を与えない。だから、あなたは自らの「感じる身体」に素直であれば良い。ただ、あなたが嫌いなウィスキーを、他の誰かが好きである可能性は十分にある。必要なのは、悪意を持たないこと。そして、ちょっとした大人の配慮だけだ。

「人気ブログランキング」
よろしくお願いします。ピンチです。

ストラスアイラ1957

飲み易いウィスキー

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
葉っぱMWR僕には、ウィスキー売りのバーテンダーだという自覚がある
だから、「この人はどんなウィスキーが好きなのだろう?」。あるいは、「どんなウィスキーが似合うのだろうか?」。仕事中の僕はいつだって、そんなことばかり考えている。そして、僕にはまったく悪意はないのだが、お客さんに向かって「どんなウィスキーが良いですか?」と質問させてもらうことがある。ただ、僕のその問い掛けは、お客さんを困惑させてしまうことがある。

「どんな?」と言われても、どのような選択肢があるのか分からない。

困惑しているお客さんの本音は「ウィスキーって言ったら、アレに決まってんだろ。アレだよ!」ということなのかもしれない。その人にとってのウィスキーが一種類でしかない可能性は、もちろんある。それ以外しか考えられないのなら、「アレだよ!」に決まっている。その「アレだよ!」はサントリーの山崎かもしれないし、ワイルド・ターキーかもしれないし、バランタインかもしれない。

いづれにしても、それ以外には考えられないという状態に近い。

それが、おかしなことだとはまったく思わない。ウィスキーって言うのは、こんなにもたくさんの種類があって、「違うものを飲んだら、違う味わいがあるのだな」ということに気付いていないだけのことだ。それは、その人が「間違っている」のではないから、僕は間違いを正そうとは思わない。だけど、大切なのはその人が「知らない」ことではなく、「気付いていない」だけのことなのだと思う。

だって、飲めば誰でも気付くから。
ことウィスキーに関して、実体験を伴なわなければ気付くことはない。
要するに、飲んでいなから「気付いていない」だけのことなのだ。

だから僕は、「教えてあげよう」とは思わない。いつだって「気付いてもらおう」と心掛けている。そして、違うものを飲んでもらったなら、違う味わいがあることには誰だって気付く。そうやって、ウィスキーというカテゴリーの中に違う種類のウィスキーを見つけて行く。その人にとってのウィスキーが一種類より以上に増える瞬間の始まりである。

「ウィスキーって言ったら、アレに決まってんだろ。アレだよ!」という人が、「なるほど、アレとコレは違うのだな」と気付く瞬間である。僕はそんな時に、実は心の底からドキドキしている。その人のウィスキーが始まる瞬間に立ち会えたのだから。そんな時の僕はとても興奮している。「アレとコレは違う」、それは、すべての始まりである。

その違いに気付くことは、あなたが個別のウィスキーに対して、「好き・嫌い」の判断を下し始める可能性に繋がる。「アレとコレ」に「好き・嫌い」が発生することに気付いた時、ウィスキーはまた一段と愉しくなる。

「人気ブログランキング」

ニュー・リリース経過報告

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
週の始まりはまずこちらから、「人気ブログランキング」

最近、ジェイズ・バーでのニュー・リリースが続いたので、少し整理をしておきたい。

まずは、キルホーマン ニュー・スピリット 2年 / オフィシャル。
「KILCHOMAN New Spirit TWO YEARS」

キルホーマン357意外にも、あまり売れていない感じである。もちろん、デキの悪いシングル・モルトとは思わぬが、良くも悪くも「予定通り」という感触なのだろう。ベースの品質が安定しているのならば、良いことだとは思うのだが。前回お知らせした時には、まだ抜栓していなかったので、その中身について言及することはできなかったが、「予定通り」である。繰り返すが、このブレのなさは悪くない。この味わいが好きな方は結構いると思う。

1杯、¥1,000である。

続いて、スプリングバンク 1994 14年 / ザ・ウィスキー・エクスチェンジ。
「SPRINGBANK 1994 14Yo / THE WHISKY EXCHANGE Greek Label」

スプリングバンク TWE-2夏向きのシングル・モルトとの認識である。この涼しげな飲み口が好きだ。どうしたって、夏よりは冬のウィスキーの方が飲み心地の良さを感じてしまう。だけど、このシングル・モルトの持つ清涼感は十分に夏だからこそ美味い。ミントや柑橘系フルーツの軽快さ。スプリングバンクにしては珍しい飲み心地だと思う。ギリシャ文字ラベルだからだろうか?どうにも、乳酸菌飲料的なニュアンスを感じてしまう。

1杯、¥1,900です。

お次は、グレンアギー 1980 28年 / スコッチ・モルト・セールス チール・ナン・ノク
「GLENUGIE 1980 28Yo / SCOTCH MALT SALES  TIR NON OG」

TNOアギー-1高額なシングル・モルトであるにもかかわらず、ゆっくりと売れている。この力のあるウィスキーらしいウィスキーは、ジェイズ・バーの何人かのお客さんの気持ちをしっかりと掴んだようだ。「ただの美人」ではない彼女のポテンシャルの高さは、これからも多くの人を官能的な心地良さへと誘うだろう。抜栓したばかりの頃、松ヤニのようなちょっとしたネガティブな印象を殊更にお伝えしたが、随分とこのウィスキー全体の中に溶け込んだ様子だ。

1杯、¥3,000です。「人気ブログランキング」


さらに、葉っぱ(緑)
「Ichiro’s Malt Double Distilleries」

葉っぱ-2ギンコーが世の中から消えつつあるようなので、イチローさんのウィスキーの中で現在ジェイズ・バーの定番と言ったらコレ。先日、「金の葉っぱ」が出たばかりなので、こちらの方は「緑の葉っぱ」と言っていただきたい。世間では「ダブル・ディスティラリーズ」であるが故、通称「DD」というのだそうだが。

実は結構ソーダ割がイケルと思っている。ストレートで飲む時に感じる凝縮感がそのまま残る。
1杯、¥1,000です。

続いて、ピュア・モルト・MWR・リーフ・ラベル / イチローズ・モルト
「Ichiro’s Malt Pure Malt MWR Leaf Label」
葉っぱMWR「MWR」は「ミズナラ・ウッド・リザーブ」の略。「ミズナラ・ウッド・リザーブ」としては3回目のリリースとなる。前回までと同様の「ブレンデッド・モルト」である。当然のことながら、羽生蒸留所のシングル・モルトをキーにして、手持ちの数種類のシングル・モルトをブレンドしている。

先日のちょっとしたエピソードをお伝えしておこう。実は営業終了後のお客さんのいないジェイズ・バーで、ちょっと気になってほんの少しだけこのウィスキーを飲んだ。その数日前に始めてこのMWRを飲んだ時に、「上手く説明できないが、感じている何か」があったから。「ドアの向こうに誰かがいる気配」とでも言ったら良いだろうか?見えないのだが、誰かがいる。そして、そこにいるのがどんな人なのかは分からない。

数日経って、今日はその扉が開くのではないかと思ったのだ。「この前は、きっとまだ尋ねて来て欲しくなかったんだな」。そんなことを勝手に思った。「今日はドアを開けてね」と思いながら、グラスにウィスキーを注ぐ。鼻をグラスにねじ込んだのだが、残念なことにその日も扉は開かれなかった。「まぁ、仕方がないさ」そう言って、ちょっとした予感があったので、グラスをカウンターの上にそのままにして帰った。

翌日、予感は的中したのだ。夕方ジェイズ・バーに着いて、カウンターの上のグラスを手に取って、本当に軽く鼻に近付けると、強烈なメイプル・シロップとココナッツの香り。なるほど、と頷く。扉の向こうに隠れていたのは「メイプルちゃんとココナッツちゃん」のふたり。グラスに注いだばかりのウィスキーに、そのふたりを感じることはちょっと難しいかもしれない。だけど、このウィスキーの持つ複雑さの背景には、確実にそのふたりがいる。

さて、最後はストラスアイラ 1957年 / ゴードン&マクファイル
「STRATHISLA 1957 / GORDON & MaCPHAIL」

ストラスアイラ1957深く、甘く、柔らかく、丁寧で上質にして、複雑。
問答無用のシングル・モルトである。

多くの方が侍の呼びかけに応じ、「定額給付金フェア」で購入したチケットを持ってジェイズ・バーに来ていただいた。すべての方が満足。使用期限なし、金額の上限もなしのこのチケットである。どうぞ、お使い下さい。

好評につき完売となった、「定額給付金フェア」のチケットであるが、皆様の熱いご要望に応じて同じような企画を再び行おうかと思っている。現在、詳細を含め企画を立案中。大変申し訳ないが、「定額給付金フェア」ほどの大盤振る舞いはできない。しかし、当然皆様にお買い得なものにしたいと考えている。しばしお待ちいただきたい。

最近、「手軽でおいしく、愉しいシングル・モルト」について、あれこれと考えを巡らす侍である。

侍の順位にご注目!
「人気ブログランキング」

モヒート

金曜の夜にモヒートはいかがだろう。
東京の朝は嫌な風が吹いている。

強い風に煽られて、バイクのハンドルをしっかりと握りしめて帰った。鈍色の雲が空を覆っている。南の空に雲の切れ間。とても淡い朝の青空が覗く。風に砂粒が弾き飛ばされる。むき出しの頬に当たる。しっかりと口を閉じた。風がなければ、少し蒸したのだろうか。強くはあるが柔らかい風。湿り気を持っている。

東北地方は激しい雨との予報。東京は一日中曇りの予報。窓の向こうで、雲がゆっくりと動く。雨上がりのような天気。雨は降っていなかったけれど。それとも、これから降るのだろうか?いづれにしても、湿った一日になりそうだ。

そんな夜の初めの一杯は、モヒートが良い。

「人気ブログランキング」

モヒート 2008

ピュア・モルト・MWR・リーフ・ラベル

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
「良い感じ」なので、ここはひとつ。皆様のご協力を!
「人気ブログランキング」

正式名称は「Pure Malt MWR Leaf Label」と言うのだそうだ。
ジェイズ・バーでは「葉っぱの金」と呼ばれているが。

葉っぱMWR「MWR」は「ミズナラ・ウッド・リザーブ」の略。最初に「ミズナラ・ウッド・リザーブ」がリリースされたのが、昨年の3月、およそその半年後に第二作目の「ミズナラ・ウッド・リザーブ」が世に出て来た。その二作目から「ミズナラ・ウッド・リザーブ」は「MWR」と略号化された。その時侍は、この略号化は以後の定期的なリリース、つまり定番化を目論むものだろうと考えた。

イチローさんに直接問いただすと、
「さて、MWRは、また、リリースできればいいなぁ、と思っております」などと、しれっと答えたイチローさんであった。そうは言いながら、「やる気満々だな」とは予測していた。

で、今回は「ミズナラ・ウッド・リザーブ(MWR)」三作目のリリース。
そのうち出るなと思っていたので、「遂に」という感あり。

実は個人的には、「イチローズ・モルト・15年」のリリースを待ち望む侍である。先日の秩父詣での時に、そのリリースを催促すると「そのうちやります」というようなお返事であった。「イチローズ・モルト・15年」には羽生蒸留所のスタンダード感がある。その「15年」を軸として、多様性を持ち様々に展開する「カード・シリーズ」。そして、「15年」の向かう方向から大きく道を外れることなく、その先へと飛躍する「20年」。それぞれに、ポジションのしっかりしたラインナップだと思う。

イチローズ・モルトの中でも、個性を持ちつつ穏やかな飲み心地、手に取り易い価格設定。それらの点で優れたのが「イチローズ・モルト・15年」の特徴だ。日本のウィスキー市場の中でも、その存在意義は大きいと思うのだが。

さて、「イチローズ・モルト・15年」の話はまたの機会にして、本日は「MWR」である。

金の葉っぱ今回の「MWR・リーフ・ラベル」も前回までと同様の「ブレンデッド・モルト」である。当然のことながら、羽生蒸留所のシングル・モルトをキーにして、手持ちの数種類のシングル・モルトをブレンドしている。甘さを十分に引き立たせるために、ピーテッド・モルトを多めに使ったとのこと。

確かに、そのピーテッド・モルトは飲み手の舌をしっかりと掴むだろう。そして、その分甘味が浮き立ってくる。しかし、甘さだけに逃げることなく、適切に華やか。穏やかに長めな余韻。ほど良い果実味を持っている。硬質な殻を持っている様子だが、その厚みは薄く、弾けて瑞々しい。

前回の「MWR」の略号化からして、定番リリースを続ける意志を見せた様子である。今回はさらに力をいれ「リーフ・ラベル」(葉っぱ)となったようだ。侍は今後も、イチローさんが「MWR」を出し続けるだろうと思っている。結論から言えば、イチローさんはウィスキーのブレンドに愉しみを見出していると思うからだ。

前回の「MWR」のリリースの時に、イチローさんから伺った話にもそれは十分に表れている。異なる個性のウィスキーをブレンドすることに、イチローさんは愉しみを見出している様子だ。その愉しみを失わない限り、そして、手持ちの複数の原酒を持っている限り、イチローさんはこのような試みを続けて行くだろう。

1杯、¥1,000です。

「人気ブログランキング」

葉っぱMWR-2

ダウン

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
眠いので今日は寝たい。
早起きの皆様。おはようございます。
朝からスミマセンが、「人気ブログランキング」。よろしくお願いします。

金の葉っぱ先日、秩父蒸留所に行って来たことは、既に皆様にお伝えした。実はその時に、さり気なく、なおかつ当たり前のことのように、新製品の出荷作業がされていた。新・MWRである。「イチローズ・モルト・ダブル・ディスティラリーズ」(通称葉っぱ)のデザインを踏襲したラベル。前回が緑なら、今回は金色に輝く「MWR」である。

実は秩父で試飲をさせていただいた。ああいう場所でイチローさんのウィスキーを飲むと、迂闊にも「何でもおいしい」と感じてしまう侍である。今回の新・MWRはジェイズ・バーでは未開封。気になるその中身については、後日またご報告させていただきたい。

前回が緑の葉っぱ、今回は金の葉っぱ。
この葉っぱのデザインを持つ両者に、何か共通点はあるのだろうか?
「あるのだろう」、とお答えしておこう。

前回の「イチローズ・モルト・ダブル・ディスティラリーズ」はその名の通り、ふたつの蒸留所のシングル・モルトがブレンドされている。羽生と秩父であった。今回の金の葉っぱも、羽生のシングル・モルトを軸としたブレンデッド・モルトとのこと。

出荷する金の葉っぱならば、と憶測を巡らせるなら、
今後、イチローさんが瓶詰するブレンデッド・モルトはこれからも「色違い」で葉っぱのデザインのラベルになるのかもしれない。

東京は雨降りで涼しそう。
ぐっすり眠れれば良いのだが。

久々に上位進出の予感。よろしくお願いします。
「人気ブログランキング」

ストラスアイラ 1957年 / ゴードン&マクファイル

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
STRATHISLA 1957 / GORDON & MaCPHAIL

ストラスアイラ1957-21950年代のシングル・モルトをあなたは飲んだことがあるだろうか?
うまい。うまいぞ。

1957年にスペイサイドのストラスアイラ蒸留所で、このウィスキーは生れた。シーヴァス・リーガルの原酒なることなく、もっと早い時期に瓶詰されることもなく、このシングル・モルトは2007年に瓶詰された。およそ50年の熟成期間。今から52年前の蒸留。当時、この蒸留所に働いたスタッフのうち、未だそこに働く方はいるのだろうか?あるいは、何人の方が未だ存命であるだろう。

ストラスアイラ1957命の水だけは生き残った。

どのような味わいなのか、あるいはその香りについて、多くを語ることは避けておこう。しかし、侍は呼び掛けたい。特に「定額給付金フェア」でチケットを購入した方に呼び掛けたい。

「来なさい」。そして、「使いなさい」。

「ストラスアイラ 1957年 / ゴードン&マクファイル」、1杯、¥5,800である。
ハーフで¥2,900である。

チケット1枚でハーフ・ショット7杯飲める。チケットは1枚¥4,000。
つまり、1杯当たり¥571である。

例えば、ということでご紹介しておこう。

グレンアギー 1980 28年 / スコッチ・モルト・セールス チール・ナン・ノク
こちらは1杯¥3,000である。

ロイヤル・ロホナガー 1986 22年 / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション
こちらは1杯¥2,100である。

ストラスアイラ 25年 / ゴードン&マクファイル
こちらは1杯¥2,000である。比較のためにも飲むべし。

タムナブーリン 1968 40年 / ダグラス・レイン OMC
こちらは1杯¥3,200である。

キャパドニック 1972 36年 / ピアレス・コレクション ダンカン・テイラー
こちらは1杯¥3,000である。

ラフロイグ 1998 10年 / ミルロイ(atcfオリジナル・ボトル)
こちらは1杯¥2,000である。

さらに、今回の「ストラスアイラ 1957」を加えて合計7杯。通常のジェイズ・バーの価格なら、何と驚くことに、¥10,550なのである!それが、¥4,000で飲める。あなたなら飲める。

以上、7杯は「例えば」の話である。
ほんの一例でしかない。

来てね。

そして、クリックね。「人気ブログランキング」

ストラスアイラ1957-3

スプリングバンク 1994 14年 / ザ・ウィスキー・エクスチェンジ

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
SPRINGBANK 1994 14Yo / THE WHISKY EXCHANGE Greek Label

スプリングバンク TWE夏向きのシングル・モルトだと思う。涼しげなウィスキーだ。ラム樽の熟成とのことだが、それに支配され過ぎたウィスキーではない。ただ、このウィスキーの持つある種の清涼感を身近に思うたび、海辺のバーベキュウで飲むラム・コークを記憶の中から手繰り寄せてしまう。それが、単なる思い込みなのか、それ以上のものなのかは分からない。

ここのところ、納得の行くスプリングバンクと出会うことが多くなった気がする。もちろん、このスプリングバンクにも大いなる満足がある。随分と長い間、スプリングバンクにはがっかりさせられることが多かった。人気蒸留所であるが故の悲しさを感じていた。有体に言ってしまえば、「少々高値に過ぎるのではないか」と、申し上げたくなるスプリングバンクのリリースが長く続いた気がする。

スプリングバンク TWE-2もちろん、侍も世にリリースされたすべてのスプリングバンクを飲んでいる訳ではないので、確かに迂闊なことは言えないのであるが、そんな流れがここ最近変わって来た様子だ。円高の影響もあるだろうが、「スプリングバンクであるが故に高い」のではなく、「上質であるが故にやむなし」というふうにはなって来たようだ。

侍の中で、「潮目が変わったな」思わせたのは、昨年暮のファウンダーズ・リザーブ。この上質な濃い口は十分にスプリングバンクを堪能させてくれる。ひと月ほど前に封を切ったBBRのスプリングバンクも、その素直で素朴な様が気に入っている。特別を主張し過ぎない穏やかさが好きだ。

当然のことながら、この侍の物言いは私見に過ぎない。個人的な解釈の域をまったく出ていない。ただ、ウィスキーなどというものは、方々でたくさんの人が勝手なことを言い合っているのが愉しいと思っている。どの道僕らの話なぞ、個人の感想の域を出ることはないのだ。言いたいことが言える健全さを大切にしたい。

なので、本日はひとつ、乱暴なことを言わせていただこう。

スプリングバンクだからと言って、余計に儲けようとするのはおやめなさい。僕ら飲み手を裏切り続けるなら、スプリングバンクと書いてあるだけで、僕らはそれを敬遠しかねない。無駄なことだったと気付いてからでは遅いのだ。今なら十分間に合う。

あくまでも私見に過ぎないが、昨年暮のファウンダーズ・リザーブを飲んだ時に、実は侍は「間に合ったな」と思ったのだ。これで、スプリングバンクの評判を無駄に落とすことはなくなったかも知れない、と。そしてもちろん、このTWEのスプリングバンクにも侍は「妥当!」の太鼓判を押そう。

ファウンダーズ・リザーブのスプリングバンクとは、まったく違った様子のスプリングバンクである。この愉しさとこの価格は妥当である。このスプリングバンクの持つ清涼感の背景にあるのはミントだ。柑橘系の爽やかさと相まって、重た過ぎないボディ。滑らかで余韻が長い。

1杯、¥1,900なり。

順位をご確認くだされ。「人気ブログランキング」

スプリングバンク TWE-3

キルホーマン ニュー・スピリット 2年 / オフィシャル

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
本日もピンチに付き、皆様のご協力を!順位をご確認下さい。「人気ブログランキング」

「KILCHOMAN New Spirit TWO YEARS」
2006年12月13日の蒸留、今年4月27日の瓶詰、熟成2年のキルホーマンである。

キルホーマン357さて、皆様に重ねて告白しよう。侍はこのキルホーマンに何度も騙されている。「これで最後」とか「もう出しません」とか、何度聴かされたことか。今年の秋には晴れて、シングル・モルト・ウィスキーとしてのキルホーマンがリリースされるとのことなので、「ニュー・スピリット」としてのキルホーマンは本当に最後だとは思うのだが。

キルホーマンの手先となって、この侍を幾度も欺いて来たのは件の押売り屋である。シングル・モルト・ウィスキーのキルホーマンが出てくれば、このような熟成足らずのニュー・スピリットが出ることもなかろうから、本当に最後だとは思うのだが、いやいや、ここまで来れば、いつまた騙されてもおかしくはない。熟成3年以上の樽を保有しているにも関わらず、「ニュー・スピリット」を出すことは不可能ではない。キルホーマン蒸留所では、日々ニュー・スピリッツが造られているのであるから。

どうなのだ、押売り屋?
本当のことを言え!

キルホーマン357-2前回の「キルホーマン ニュー・スピリット 2年」の瓶詰が昨年の暮のことであったから、「舌の根も乾かぬうちに…」とだけは言っておきたい。前回のカスクNo.が「No.303/2006」、今回のそれが「No.357/2006」。カスクNo.だって54番しか違わないじゃないか!

前回の「キルホーマン ニュー・スピリット 2年」と同じデザインのレベル。もちろん、カスクNo.、蒸留日、瓶詰日の記載は異なっている。バーボン樽であるところは一緒。

実はまだ抜栓していないので、その味わいは確認していないが、前回同様に麦芽の甘味と海から由来する塩味。発酵臭に混じってリンゴの香り。パンチのある旨味と強めなピートから来る芳ばしさ。そのような特徴のスピリッツであろう。青海苔をイメージしてしまうのは侍だけであろうか?

その軸のブレない有様こそが、このキルホーマンの良いところと思っている。それを基礎として、熟成を重ねた結果、その上に幾重にも複雑な要素を積み重ねて行けるようであったら、侍はこのキルホーマンを今まで以上に評価して行きたいと考える。

キルホーマンよ。お前の素性の良さは侍も理解している。
だから、これ以上「これで最後です」などと、この侍を騙すな。

1杯、¥1,000です。

傷付いた侍に一票!「人気ブログランキング」

キルホーマン357-3

カリラ 1995 12年 / インプレッシヴ・カスク BBR

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
CAOL ILA 1995 12Yo / IMPRESSIVE CASK BBR

まずは皆様の応援を!「人気ブログランキング」

カリラ IC どうやら巷では「イタ気持ちいい」と噂されている様子のカリラであるが、侍に言わせるなら「さほど痛くない」カリラである。加水された46%、カラメルのような甘さ、芳ばしいビスケットのような甘さ、シェリーに由来するであろうチョコレートの香り。もちろん、潮風のようであり、塩味も感じる。しかし、大袈裟にスパイシーな、ましてや、切れ味鋭いウィスキーではない。

むしろ、カリラの良さはダシの旨味に由来する、「痛くない穏やかさ」にあると思うのだが、
皆様はどう思われるだろう。

カリラ IC-2全般的にカリラという蒸留所には、「熟成のピークが若い頃にある」という印象がある。この12年という熟成年数は、ある程度の穏やかさを手に入れるのに十分である。むしろ、カリラには「無駄に長期熟成」ということがある。20年を超えるような熟成のカリラは、その出来映え以上に高額であることがある。

このカリラの12年という熟成と、この価格は適切にリーズナブルである。

カリラ IC-3先ほどは、このカリラの甘さを強調したが、このカリラの特徴はカリラらしい「旨味」である。「めくるめく」とは言わないが、十分に妥当な展開力を持つこのカリラである。ゆっくりとではあるが、次々と「次の味わい」を舌と鼻腔に感じさせてくれるカリラ。しかし、それらをバラバラな散発的なものにせず、しっかりと繋ぎ止め「同じ器」に盛り込んで提供する役割を果たすのに成功しているのが、この「旨味」なのだと思う。

さて、このインプレッシヴ・カスクの販売を手掛けるウイスク・イーさんであるが、今回のカリラはBBRとのコラボレーションということなのだそうだ。ここ最近、BBRからシングル・モルトのリリースが頻繁な気がしてならない。市場に多くのBBR瓶詰商品を見かけるようになった気がするのだが、気のせいだろうか?

カリラ IC-4ラフロイグインプレッシヴ・カスクのブランドで昨年の暮にもラフロイグとカリラがリリースされている。もう既に、ジェイズ・バーでは完売となっているが、前回のラフロイグと今回のカリラ、この2本のウィスキーのコルク栓に注目していただきたい。写真左が今回のカリラ、写真右は前回のラフロイグ。今回のカリラには当然「BBR」と刻印がある。前回のラフロイグには「G&M」とあるのがお分かりだろう。

国内での今後のBBRの動向に注目していきたい。46%というアルコール度数による飲み心地の良さ、そして、妥当な価格。飲み応えを壊さずにバランスの良さを保つなら、じわりと市場を拡大して行くかもしれない。

1杯、¥1,100です。

「人気ブログランキング」

大人の遠足−大人の満足

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
6月29日(月)、僕らは「大人の遠足」と称して秩父蒸留所を見学に行った。その遠足に大きな満足があったことに僕は感謝をしたいと思う。イチローさんを筆頭に蒸留所のスタッフの皆様、それから、バー・チェアリーの横田さんにも感謝である。

僕の秩父詣では、既に気持ちの中で「定点観測」といった域に達している。愉しみなことに変わりはないが、待ち焦がれたビッグイベントでは既にない。もちろんそれが、当たり前のことになったことに感謝をしたい。

池袋から電車で1時間半かからない。秩父に着いて蕎麦を喰い、蒸留所を一回りさせて頂いて、イチローさんの言うところの「事務所」でイチローズ・モルトを飲んで、イチローさんとウィスキーの話をする。近況を伺いながらウィスキーの、国産ウィスキーの、そして中でもイチローズ・モルトの未来に思いを馳せる。それは、ウィスキーを生業とする僕にとって至福の時間である。

さて、ゆっくりと一服したいと思う頃には既に時刻は夕方で、僕らは電車の出る時間までバー・チェアリーの横田さんのお世話になる。彼の丁寧な仕事振りに、僕らは心を落ち着かせ秩父を去ることになる。

イチロー ヘビー・ピーテッド今回のちょっとしたトピックは、ピートを多めに焚き込んだシングル・モルトの仕込みであった。僕は蒸留所のワタナベ君から事前情報として聴いていた。確かにそれは、ちょっとした愉しみであった。秩父蒸留所は来週から夏休みに入る。メンテナンスを兼ねて2,3ヶ月は休むことだろう。秩父でのピーテッド・モルトの仕込みは休みの直前に行いたいのだ。

メンテナンス時にはすべての製造がストップする。清掃と点検を行い、秋からの始動に備える。ピーテッド・モルトの製造の直後に、次の通常の仕込み行うとそこにピーテッド・モルトの影響が出てしまう。生産ラインが一本しかない秩父でのピーテッド・モルトの仕込みは、これからも夏休み直前だけということになるだろう。

これがまた、強烈な印象であった。製造棟の建物内に入った瞬間に、以前の印象とは違うのである。匂いが違う。イチローさんの話によれば、使用した麦芽はピートを51ppmに指定してあるとのこと。これでまた、イチローさんは切り札を一枚手に入れたなと、そう思った。

今回のもうひとつのトピックは「僕らの樽」のテイスティングだ。実は昨年の暮れに僕らはイチローさんの秩父のウィスキーをひと樽手に入れた。昨年暮の蒸留なので、熟成は半年程度。今のところ、「将来に非常に期待できる」という以外のコメントは避けたい(笑)。バーボン・バレルによる熟成。カラメルの香りと層を成したバニラの香りが印象的。

皆様にも「僕らの樽」をお土産として差し上げたい。
「お土産をちょっと飲ませて下さい」と気軽に仰って下さい。
タダで飲んで下さい。

「人気ブログランキング」

イチロー 僕らの樽
ツイッター
Counter
UL5キャッシング
QRコード
QRコード
Archives
  • ライブドアブログ