モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2009年08月

ハイランド・パーク 1994 15年 / エクスクルーシヴ・モルツ クリエイティブ・ウィスキー

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HIGHLAND PARK 1994 15Yo /  EXCLUSIVE MALTS

IMG_6166_1なかなか上出来なウィスキーだ。ミドル・クラスのウィスキーとして素晴らしいほどに最適である。オフィシャルもののスタンダード・ウィスキーでその蒸留所の名を売り、ボトルラーズもののミドル・クラスのウィスキーでその優位性と市場での地位を確固たるものとし、最終的にオフィシャルの長期熟成のウィスキーへと誘おうと、そのような戦略がこの蒸留所にあるのなら見事なものである。

さてさて、また勝手なことを考えてしまった侍であるが、その程度には十分素晴らしいウィスキーであろう。とは言え、気になるのは、この「エクスクルーシヴ・カスク」というブランド。市場では苦戦を強いられているとの噂もあり、「もう出ないのかしら?」と思っていたら、何とか新商品をリリースするに至ったようである。

IMG_6162_1「ミドル・クラス、価格はちょっと安め」。侍の中では、そんな認識のブランドである。実は時々「ハズレ」を引いたこともあったが(笑)、ぼんやりとした印象から言えば、(アイラを含めた)島モルト、あるいは、沿岸部のシングル・モルトにはハズレなし。との思いがある。一日に何杯かのウィスキーを飲もうと思うなら、「繋ぎの一杯」には欠かせない勝負強さを持つシングル・モルトが多いブランドである。野球に喩えるなら、「年俸の低いクラッチ・ヒッター」。そんな趣だ。

ハチミツのような甘い香り。心地良い暖かみ。とろりとした麦芽。薄くのばした水飴。適度に苦味。心地良く渋味。うるさくない飲み応え。思い出したようにキチンと塩味。隠し味にスパイシー。まさにハイランド・パークの煙。例えばいくつかのアイラ・モルトのように、フェノールや薬品臭のあるピーティではなく、焚き火のような太い煙たさ。過不足のないフィニッシュ。

とても良いハイランド・パークである。
1杯、¥1,300です。

話は変わるが、このとても良いハイランド・パーク、「3杯セット」でいかがだろう?
キーワードは「夢は夜ひらく」である。

♪ 15,16,17と私の人生、暗かった・・・
と続く訳だが、15年と16年と17年熟成のハイランド・パーク3本である。
エクスクルーシヴが15年、ザ・ウィスキー・エクスチェンジが16年、ピアレス・コレクションが17年。3杯立て続けにハイランド・パークを飲み比べてみるのも愉しい。

藤圭子を知らない方もいるのだろう。古過ぎるな(笑)。
知らない方はこちらを。昭和のブルースである。

♪ どう咲きゃいいのさ、この私
と問われるなら、この侍が咲かせてみせましょう。

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ジェイズ・バー 3杯セット 2100

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さて、世間ではすっかりシングル・モルト・ウィスキーが安い店として定着した様子の池袋のジェイズ・バーである。しかし、ただの安売りの店ではない。侍のポリシーは、「おいしいウィスキーを気軽に飲んで、愉しみを分かち合う」ということである。おいしいウィスキーは用意した。愉しみ方が分からないと言うなら、この侍がそのコツを伝授しよう。「感じる身体」があれば良い。

あとはあなたにとって、おいしいウィスキーを愉しむことが「気軽であるかどうか?」である。あなたがウィスキーを愉しむことを気軽にするために、

ジェイズ・バーではウィスキーの実質値下げに踏み切っている。

「3杯セット」と言っていただけるだけで、あなたはちょっと高額なシングル・モルトを安く愉しむことができる。


3杯セットポスター



3杯セットポスター-2


ジェイズ・バーのウィスキーがほとんどすべて、「3杯で¥2100」という恐ろしいほど安く飲める企画である。¥4,410(税込)未満という上限を設けてあるので、ジェイズ・バーの棚に並ぶすべてのウィスキーに利用することはできないが、ほとんどのウィスキーに適応されている。気になるウィスキーがあれば、気軽に相談をして欲しい。最近はこんなウィスキーの封を切ったばかりだ。ニューリリースを参考にしていただけるとありがたい。

そして、追加のお知らせである。
先日ご紹介した、「ポート・シャルロット」である。非常に好評であったが、先日木曜日で安売り期間は終了。しかし、この「3杯セット」をご利用のお客様に限り、安売りを続行する。「3杯セット」の後に(別にその前でも構わないが)、この「ポート・シャルロット」を飲んだ場合、安売りはそのまま、¥1,000でご提供したい。

皆様にご賛同いただけるとありがたい。ご利用をお待ちしております。
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ベンリアック 1990 19年 / ダグラス・レイン OMC

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BENRIACH 1990 19Yo / DOUGLAS LAING  OLD MALT CASK

IMG_6135_1もう3ヶ月も前の話になるのだが、5月の中頃にお呼ばれをして、ダグラス・レインのOMC(オールド・モルト・カスク)の試飲会に行って来た。リストにはずらりと美味そうなシングル・モルトが並び、ざっと10種類ほどのウィスキーを飲んで来たのだが、実は、この手の試飲会があまり得意ではない。どうにも、落ち着かないのだな。

誠にありがたい話で、呼ばれればホイホイと顔を出すのだが、正直に言うなら「良く分からなくなってしまう」のだな。気を緩めると、「何でも美味く感じてしまう」のである。「これも仕事だ」と気を引き締めると、途端にフィルタリング機能が過剰に作用して、侍の感じる身体は上手に働かなくなるようなのだ。

「どれも、これも、大したことない」なんてね。しかし、「大したことない」なんてことはなく、仕入れなかったウィスキーをどこか他のバーで飲んで、「あの試飲会で飲んだのに、何で仕入れなかったんだろう?」と、大いに嘆かわしい目に遭うのが落ちである。「心して、掛からねば」なんで思っていると、感じ過ぎるか、感じないかのどちらかに傾きがちだ。

IMG_6254_1さて、その5月の試飲会であるが、比較的冷静にウィスキーを飲めたと思っている。ただ、当日の夕方から仕事であることが少々切なかったのを思い出す。このベンリアックは、その時の試飲会で出会ったウィスキーである。

このベンリアックよりもっと個性的な、あるいは上質と感じさせるウィスキーはいくつかあったのは確かだ。ただ、このベンリアックがどういう訳か、侍の心を捉えた。ひと言で言うなら、素朴なベンリアックである。穏やかに落ち着き、ベンリアックらしさを丁寧に再現している。侍にはそのように感じたのだな。

先日は、ジェイズ・バーでもオフィシャルのシェリーをリリースしたばかり。また、オフィシャルにして、ヘビー・ピートなスペイサイド・モルトを市場に送り出し、ちょっとした話題になってから久しい。熟成20年を超えるようなウィスキーを、ボトラーズ各社からリリースしたことも評判が高かったと思う。振り返れば、精力的に新たな境地を開拓して行くかに見えたベンリアックである。

このベンリアックは、素朴に過ぎるだろうか?少なくとも強烈な個性を発揮するシングル・モルトではない。麦芽風味、ちょっとハチミツ風。思い出したのは、かつてのオフィシャルもの、10年のシングル・モルトだ。それに比べたら、価格の分だけ妥当にハイ・スペック。度数が高い分だけ切れ味が良く、加水が少ない分だけ凝縮感を持ち、19年という熟成期間はその分だけ上質である。

かつてのオフィシャルは10年。今回が19年。
立ち位置を変えず、10メートル先にボールを投げる。次に、19メートル先にボールを投げる。もちろん、落下地点に違いはあるが、そのふたつのボールの落下地点は、ボールを投げたあなたから見て、ほぼ一直線に繋がっている。ただ、到達した距離が違うだけ。試飲会の会場で、侍の中でそんな思いが落ちて来たのだ。

最近は様々なベンリアックがリリースされているが、そもそも侍の中でベンリアックとは、このようなウィスキーを指すのだよ、と。そんな思いを打ち明けたくなるようなウィスキーだ。この大げさではない佇まいが好きだ。

1杯、¥1,800です。

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お手頃シングル・モルト

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おかげ様で非常に好評な「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」であるが、おかげ様で価格的にお手頃な¥1,000程度のウィスキーが売れない(笑)。ポテンシャルの高いウィスキーを飲む愉しみというものを、侍は皆様にご紹介したかった訳であるので、この好評ぶりは誠に嬉しい限りではあるのだが。

さてさて、そうは言っても、皆様がご自宅で「家飲み」に気軽に1本購入できるようなウィスキーも、ちょっとお試し気分で味わってみていただきたいのである。世の中には安くて手に入れ易いウィスキーもある。「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」で十分にウィスキーを堪能した後は、この手のお手頃シングル・モルトで一息落ち着いて見てはいかがだろう?1杯目、あるいは4杯目には最適なウィスキーたちである。

まずは、ポート・シャルロット 2003 5年
PORT CHARLOTTE 2003 5Yo

IMG_6052_1輪郭の際立ったクレヨン画。甘さと力強さに特徴のあるシングル・モルト。煙たさの向こう側のバニラ・フレーバーに心惹かれるポート・シャルロットである。何と言っても、皆様に緊急にお伝えしたいのは、このウィスキーが安いのは今日まで!アタリのポート・シャルロットを仕入れたとご満悦の侍である。本日まで、お急ぎ下され。

1杯、¥1,000にてご奉仕。


続いて、ベンリアック 12年 シェリー・ウッド / オフィシャル
BENRIACH 12Yo SHERRY WOOD / OFFICIAL

IMG_5643_1コイツは良いぞ。「大騒ぎするほどのことはない」と言われたならまったく反論はしないが、コイツは良い。次回入荷時には、侍も自分の「家飲み用」に1本買おうかと思うほどに気に入った。既に市場に在庫は皆無な様子。今月初旬に国内に入って来たようであったから、あっという間になくなったのだろう。しかし、次回の国内入荷は10月頃とのことだ。マッカランにひと言申しておこう。うかうかするな。

1杯、¥900である。


カヴァラン / オフィシャル
KAVALAN / OFFICIAL

IMG_5328_1この涼しげな台湾の新しい蒸留所のウィスキーはソーダ割が良く似合う。ラベルの裏に「保存期限」が表記されていることも特徴であることは先日もご報告したとおり。意外なほど「都会っぽい」このウィスキーはなかなか悪くない。「なるほど」と、頷けるだけの愉しさを十分に持っている。ゆっくりと1杯飲みながら、台湾ウィスキー事情に思いを巡らせるのも悪くない。将来が愉しみで、そして、気懸かりなカヴァランである。

1杯、¥900である。


キルケラン ワーク・イン・プログレス / グレンガイル(オフィシャル)
KILKERRAN Work in Progress / GLENGYLE

キルケラン-裏いやいや、悩ましいほどに売れないな(笑)。ジェイズ・バーの事情に押し潰されてしまったような、このキルケランである。話題性はたっぷりで、方々の酒屋さんでは売切れ店も続出の様子だが、スプリングバンク蒸留所の野望、「キャンベルタウン王国の復権」を肌で感じるのには最適な素材ではないかと思う。何しろ、「王国の野望の尖兵」である。「敵にやられる前に、敵を飲み込め」と、侍からのご注進である。

1杯、¥1,000である。

さてさて、いづれにしてもシングル・モルトの安い、ジェイズ・バーからのお知らせでした。
繰り返すが、「ポート・シャルロット、¥1,000」は今日まで!

この厳しさを乗り越えるためにも、皆様の応援を!
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侍、安堵する。

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先週末にジェイズ・バーでリリースをしたポート・シャルロットである。ひと口飲んでホッと安堵した。正直に言えば「うまい」というより、「良かったぁ」というのがまず心に浮かんだ台詞であった。飲み下し、表情を緩め、そして、大きく頷いた。

IMG_6075_14年前の元気な小僧は、力強い立派な青年に成長していた。何とも嬉しい限りである。最近、どうにも不穏な動きのあるブルイックラディ蒸留所であるが、侍のもとを再び訪れることとなったこのポート・シャルロットは、非常に優秀な青年に成長し、その勇姿をご覧いただけることとなった。皆様にも、是非ともご紹介させていただきたい。


IMG_6052_15年熟成にしてこの程度に十分な厚みを持つことを、まず何より評価しよう。そして、しっかりとその輪郭の際立った様子。子供の描いたクレヨン画のようであるが、その才能に気付かされる。小手先のテクニックより、才気溢れる拙さを持っている。太くしょっぱい。むせるほどに煙たい。鋭くスパイシー。また、最大の特徴はバニラである。このスモーキーなバニラは、このウィスキーを十分に愉しいものにしている。

イメージをしてみて欲しい。
スモーキーの向こう側に、煙たいバニラ。
あなたはそのバニラの秘密を手に入れたくて、何度もグラスを鼻に寄せることだろう。
雲の向こうに、山の頂があるはず。
雲に隠れて、見えない。
雲が切れて、時々見える。

先週末のリリースにして、既に半分ほど売り切った。確かに、今週木曜日までの安売りであるから、侍も躊躇することなく皆様にお薦めできる。今だけ!お買得!のポート・シャルロットである。

1杯、¥1,000!今週木曜日まで。

売り切れ必須!と言いたいところだが、ご心配なく。
ジェイズ・バーにて3本入荷。
完売に対応策あり。

「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」にて、まずはお好きな高額ウィスキーを十分にご堪能下さい。最後の1杯は、このポート・シャルロットで決まり!あなたの胃袋と脳天に、十分な満足が落ちてくることだろう。

何を飲んだら良いか、お悩みの皆様。
この侍にご相談くだされ。
4杯目のポート・シャルロットに向けて、最適な4杯を組み立てましょう。

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ウィスキーの賞味期限(6)

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ボトルの中のウィスキーは変化する。開封した時の1杯と、最後の1杯はその味わいも香りも違って感じることがある。昨日と今日は違う日で、だから、僕の体調によって僕の「感じる身体」が違うことが、そのウィスキーを違った風に感じさせるのかと思ったこともあるけれど、だけど、そんなことはたびたび起こり、他の人に聴いてみても同じように感じる人が多いことを知るようになる。

だから、ボトルの中のウィスキーは変化をする。そして、変化したウィスキーは、美味しくなったと思わせてくれることが多い。そのことを指して「瓶内熟成」と呼ぶ人もいるようだけど、僕はあまり、その意見には賛成しない。樽の中でウィスキーが時間とともに変化したことだけを「熟成」と呼びたいと僕は思っている。

樽の中でウィスキーが変化するように、ウィスキーは注いだグラスの中でも変化をする。では、グラスの中の変化は「熟成」だろうか?もちろん、ウィスキーはボトルの中でも変化をするが、その変化は「樽の中での変化」と「グラスの中での変化」と、どちらにより近いだろう?ボトルの中でのウィスキーの変化は、「グラスの中での変化」により近いと思う。

だから、僕はボトルの中での変化を、「樽の中での変化」と同じように「熟成」と呼ぶのことに大きなためらいを感じてしまう。

もちろん、ボトルの中で変化をすることで、「美味しくなるんだから良いじゃないか」という意見にはまったくその通りだと思う。開封したウィスキーが、結果として僕らにとって都合が良いのなら結構な話だ。飲み過ぎてお腹を壊したという話は良く聴くけれど、それはきっと二日酔いが原因で食中毒によるものではないと思う。

そもそも、ウィスキーに賞味期限はない。法律でも製造日や賞味期限の表示を義務付けられている訳ではなく、省略ができることにになっている。国内のウィスキー・メーカーに問い合わせても、「10年くらいは大丈夫です」と意外なほど暢気な回答だ。もちろん、「早めにお飲み下さい」とは言うけれど。

開封、未開封に関わらず、残っているウィスキーがあったら飲んでみたら良いと思う。ウィスキーほどにアルコール度数の高い酒は、中身の品質が安定している。だから、よほどのことがない限り、腐ってしまっているとは考え難い。ただし、瓶詰した時の品質がそのままなのかと訊かれたら、そのままではないと思う。恐らく、劣化をしている。だけど、ウィスキーの中のあなたが嫌いなものが劣化していたら、結果として、美味しくなっていることもある。もちろん、それらのことは皆様の責任の範疇で試していただきたい。

お腹を壊すとは考え難く、美味しくなっている可能性もあるなら、しばらく放ってあったウィスキーを試してみて欲しい。日本という国が、その賞味期限を表示することを義務付けるほどもないと判断されたウィスキーである。

IMG_5479_1さてさて、それではどこかに「賞味期限」を表示されたウィスキーはないものかと探してみた。実は見つけたのである。もちろん、日本のウィスキーではない。スコットランドのウィスキーでもない。台湾のウィスキーである。そう、先日ご紹介したカヴァランである。ボトルの裏側に表示されていたのだ。残念ながら「賞味期限」とは書かれていない。「保存期限」である。台湾では表示が義務付けられているのだろうか?

「保存期限」の隣に「無限期」とある。
台湾のウィスキー、潔し!

デッドヒートの末、5位陥落。「人気ブログランキング」

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ウィスキーの賞味期限(5)

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先週木曜日の「こちら」の記事の続きです。
ウィスキーの未来のために「人気ブログランキング」の続きです。

グラスの中のウィスキーがたった数十分のうちに変化していくことに、僕が始めて知ったのはいつ頃のことだっただろう?それはまさに、驚くほどの変化で、そしてそれは、確実に僕がウィスキーのトリコになった理由のひとつだ。飲み方の中心がストレートになったのもその頃で、ロックや水割りというスタイルを好まなくなった。冷やすことは香りを愉しむことを疎外してしまう。

「熟成」という言葉を辞書で引くと、「成熟して十分なころあいに達すること」。あるいは、「物質を適当な温度などの条件のもとに長時間置いて、ゆっくりと化学変化を起こさせること」というように説明している。日本語の「熟成」という意味がそうであるなら、グラスの中で起こったその変化を「熟成」と呼ぶことは間違いではないのかもしれない。

いづれにしても、人というのは目の前で驚くようなことが起これば、その事態に納得をしたいと思う生き物のようで、自ら理解することができなければ、誰かに説明をして欲しいと思うのだろう。だけど、「どうして?」、あるいは「何故だろう?」、その素朴な疑問は人の世界を発展させ、進化させてきたことは確かだと思う。

その素朴な疑問に答えを提示してくれたのが科学的なアプローチだ。科学は僕に、地球が太陽の周りを廻っていることを教えてくれたし、ヒトは昔猿だったのだと言われたら、ダーウィンの進化論に懐疑的な立場があることを知りながら、僕はワリと納得をする方だ。この暑い時期に昼間寝る僕らに、欠かせないエアコンの涼しい風も科学のおかげである。

だけど、科学的なアプローチが結果として神様を裏切ってきたことは確かだろう。それまで、神様が説明をして来たことを、科学は違ったやり方で説明をして僕らを納得させてしまったのだ。そして、エアコンの涼しい風も人類が月に行って帰って来るなんてことも、それらはすべて神様のおかげではなく、科学のおかげなのだと思う。

科学者は凄いなと思う。僕が至ることのできない高みに昇っているのだなと、心の底から凄いと思う。誤解のないようにお断りをしておくが、僕は皮肉を言っている訳ではなく、本心からそう思う。ただ、いづれにしても宗教家であれ科学者であれ、「我こそは絶対」と声高に訴える人たちに対して、僕は常に懐疑的なのだ。しかし、話を聴いてみたいとはいつも思っている。

ことごとく、科学は神様のメンツを潰して来たのだろう。しかし、科学がその仕組みを克明に解説できるようになる前から、人は科学の力を借りることなく酒を造り続けて来た。膨大な数の失敗に比して、数少ない成功を再現できることによって酒造りは成り立って来た。それは、現代の科学者が実験室で繰り返す実験と代わりがないのではないだろうか。

科学が発達する以前の酒造りは、その説明を拒んで来ただけのことなのだ。
説明ができないことを「神様のせい」にして来ただけのことなのだ。

熟成庫に樽詰めされたウィスキーは、時間とともに樽の中のウィスキーを揮発させその量を減らして行く。そのことを指して、「天使の分け前」と呼ぶ。ウィスキー造りに関わる話の中で、ちょっとしたロマンチックで微笑ましいエピソードだと思うが、さて、それでは一体、当時の職人さんの中で本当に「天使が熟成庫にやって来て、ウィスキーを飲んで帰って行く」と思っていた人はどのくらいいただろう?

「ウィスキーが減るのは、天使が飲む訳じゃあ、ねぇよな」とは思っていたのではないだろうか。ただ、ウィスキーが減る事実を、科学的なアプローチで説明することができなかっただけなのではないだろうか。もちろん、説明ができなくとも、おいしいウィスキーは造れる。理解可能だがまずいウィスキー。意味不明だが美味しいウィスキー。僕らに大事なのはどちらだろう?

しかし、手探りでウィスキー造りを始めた時代に比べたら、僕らは今、十分に科学の発達した時代に暮らしている。ウィスキーに愉しみを見出した僕らは、ウィスキーの周りに様々な疑問を抱えている。そして、その疑問が解明できた時にも大きな快楽が落ちて来ることを知っている。残念ながら(あるいは当然ながら)、僕らの素朴な疑問に答えを出してくれるのは、神様ではなく科学者なのである。

宗教家でもなく、科学者でもない僕は、努めて経験したことを自分の感覚を頼りに、自分の感覚に従ってお話をして行きたい。

さて、気を取り直して明日からはまた続きを書こうと思う。

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ジェイズ・バー 3杯セット 2100

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さて、世間ではすっかりシングル・モルト・ウィスキーが安い店として定着した様子の池袋のジェイズ・バーである。しかし、ただの安売りの店ではない。侍のポリシーは、「おいしいウィスキーを気軽に飲んで、愉しみを分かち合う」ということである。おいしいウィスキーは用意した。愉しみ方が分からないと言うなら、この侍がそのコツを伝授しよう。「感じる身体」があれば良い。

あとはあなたにとって、おいしいウィスキーを愉しむことが「気軽であるかどうか?」である。あなたがウィスキーを愉しむことを気軽にするために、

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¥4,410(税込)未満という上限を設けてあるので、ジェイズ・バーの棚に並ぶすべてのウィスキーに利用することはできないが、ほとんどのウィスキーに適応されている。気になるウィスキーがあれば、気軽に相談をして欲しい。最近はこんなウィスキーの封を切ったばかりだ。ニューリリースを参考にしていただけるとありがたい。

まずは安いウィスキーに手を出さず。飲みたいけど、高くて飲めない。なんてウィスキーがあったら「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」でご注文を!何より、ご相談して欲しい。「3杯のウィスキーを」と考えるなら、その組み立ては大事だ。入口から入り、出口から気持ち良く出られることを、侍が考えよう。

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ポート・シャルロット 2003 5年

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あれから4年が経つのだなと、昔のことを懐かしく思い出した。

IMG_6075_1このウィスキーとは、実は以前、たった一度だけ出会ったことがある。強烈な思い出がある。このウィスキーがまだ、未成熟な少年の頃のことである。2005年のアイラ・フェスティバルに旧知の仲の刺客が参加して来た。刺客はお土産を持って帰り、ジェイズ・バーに来て侍に飲ませた。刺客が連れて帰って来たその未成熟な少年は、侍に強烈な印象を残した。

当時、この少年はおよそ1歳半。あれから5年が経ったのだな。5歳を越えた当時のあの少年は、ウィスキーで言うなら既に青年となりつつあることだろう。

残念なことに、実はまだ、このウィスキーは開封していない。だから、まだ、青年となったであろう彼が、どの程度立派に成長したのかはまだ分からない。ただ、4年前の侍は少年であったこのウィスキーを飲んで「うまい!」と叫んだことは事実だ。そして、その侍の叫びは、将来の成長に期待してのことではなく、その当時の仕上がりに若々しさと瑞々しさを感じて、納得してのことである。

4年前のその少年は、若いウィスキーとして十分に仕上がっていたのである。

IMG_6052_1昨日のジェイズ・バーは2時から以降、まったくお客さんが来なかった。本文とはまったく関係ないが、秩父からチェアリーの横田君が来てくれて以降、誰一人として来なかった。焼肉屋のいないジェイズ・バーはとても静かで、侍はひとり、暇に任せてブログのネタをポツポツとPCに書き綴った。カウンターにはこのポート・シャルロットのボトルが置いてある。

ちょっとしたひらめきがあって、そのことを文章に起こしていたのだが、やはり、傍らのポート・シャルロットは十分に侍の心を惹いた。でも、素直なことを言わせてもらうなら、このラベルがちょっと気に入らない。4年前、君はとても素敵な少年だったね。また会えて、とても嬉しいよ。そう呟いてみたけれど、さて、どんな風に変わっているのだろう?

有体に言ってしまえば、ためらったのだ。
「悪い子になってたら、どうしよう」。
そう思った。

正直に告白すると、実は3本も仕入れてしまった。
「悪い子になってたら、どうしよう」。
笑えねぇな。

さて、まだ封を切っていないこのポート・シャルロットである。
どなたか、侍と一緒に、このウィスキーを飲みませんか?
侍も勇気を出して、このかつての少年の成長振りを見届けたい。
商品なので、タダでは出せないが、お安くしておく。
1杯、¥1,000でどうでしょう?
あなたと一緒に飲む、この侍の顔にご注目いただきたい。

普通なら、¥1,000では出せない商品である。
でも、「悪い子になってたら、どうしよう」って気持ちがあるの。
心配なの。
だから、¥1,000なの。

だけど、「良い子」になってたら、値上がり必須!
一気に強気の侍である!
チャンスは「フェッターケアン」と同じく、1週間!

確かに、「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」に組み込むとお買い得ではなくなる。しかし、間違いなく、「物足りない時の1杯」には最適と思われる。暑気払いにも最適(と思われる)。侍から皆様へ、お中元代わりの1杯である。

だって、昨日暇だったから弱気なの。
「今日も暇だったら、どうしよう」って。
ホントはだから、¥1,000なの。

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ウィスキーの賞味期限(4)

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開封後のウィスキーに大きな変化が表れるのは、恐らく「酸化」が主な原因であると思う。封を開けただけで瓶の中の空気は入れ替わるし、何故、封を開けたのかというと「飲むため」であるのだろうし、あなたの胃の中に収まった分だけボトルの中のウィスキーは減るのである。そして、減ることによって、なおさらウィスキーは変化するのである。

何故なら、飲めば飲むほど、ボトルの中のウィスキーの液面は低下するからである。

IMG_5879_1では何故、ウィスキーの液面が低下すると、ウィスキーに大きな変化が表れるのだろうか?それは、液面が下がるとウィスキーに空気が触れる面積が拡大するからである。瓶詰されたウィスキーは、当初「ほぼ満タン」の状態にある。ウィスキーはボトルの先端まで充填されている状態にある。その時点でウィスキーと空気が触れる面の直径はおよそ3センチ弱ほどである。


IMG_5877_1さてさて、あなたはそのウィスキーを飲みたいと思い、その封を切る訳だ。ウィスキーはあなたの胃の中に入り、飲んだ分だけその液面は低下する。その液面は首から下がり肩に至り、その先の胴体部分に達する。ボトルの形状には何種類かのものがあるが、写真のような一般的なものでおよそ7センチ。「ほぼ満タン」の状態から比べたら、その液面の面積は拡大し5倍以上となる。

ごく一般的に考えて、ウィスキーが腐敗するということはない。ただ、ウィスキーを飲むことで、その液面は低下し、その表面積は拡大する。一杯グラスに注ぐたび、蓋を取りボトルを傾け、ボトルの中の空気は入れ替わることとなる。ウィスキーが新たな空気と触れる機会が多くなる訳だ。それらのことはウィスキーを酸化させ、アルコールを揮発させて行くことだろう。

例え、どんなに昔のウィスキーであっても、購入した「ウィスキーが腐ってしまった」ということは非常に考えづらい。しかし、「品質に変化はないのか?」と言われたなら、「変化はする」と思う、「風味は変わらないのか?」と言われたら、「変化と言うよりも劣化と言ったほうが良いだろう」と思われる。経験からすれば、「高価なウィスキーほど劣化しやすい」とさえ思う。

ただ、しかし、「では、そのウィスキーはまずくなったのだな」と言われたなら、「いやいや、美味しくなることもあるのです」と胸を張って答える。つまり、理由はこういうことだ。「劣化」というのが、何かを失うことだとするならば、

失った方が良いこと、というのはあるのではないだろうか?
それは何も、ウィスキーに限ったことではない。

日頃、ウィスキーを愉しんでいる方ならご存知だと思うが、グラスに注いだウィスキーをゆっくりと時間を掛けて愉しんでると、次第にその香りが変化していくことをご理解のはずだ。その変化こそがウィスキーの持つ展開力であり、当然だが、高価なウィスキーこそ十分な展開力を発揮する。そして、それこそが、まさにウィスキーの愉しみそのものであると言っても過言ではない。

ウィスキーをストレートで飲むあなたは、そのグラスをカウンターの上でグルグルと廻していないだろうか?そのグラスを傾けて、ウィスキーに空気が触れ易いようにしていないだろうか?あなたがまだ無自覚なら、ひと言申し上げておきたい。そう、あなたはウィスキーを酸化させ、揮発させているのだ。だけど、無自覚なまま「グラスをグルグル」していたあなたも、それらのことがウィスキーを美味しくすることなら十分に知っているはずだ。

瓶詰されたボトルの中のウィスキーにも、同じことが起こっている。ゆっくりと時間を掛け、ボトルの中のウィスキーは変化する。あなたのグラスの中は小さな宇宙だ。あなたの神の手は、その小さな宇宙をグルグルと廻す。神の意志はグラスに伝わり、ウィスキーの変化は促進される。神様は美味しいところだけを口にすれば良い。

グラスの中の宇宙の小ささに比べたら、ボトルの中のウィスキーは中くらいの宇宙だ。樽の中のウィスキーはそれよりちょっと大きな宇宙。でも、それでも、せいぜい太陽系くらい。その樽の存在する蒸留所の熟成庫が銀河系。ウィスキー全体でいったら、もっと大きな宇宙だ。ある種の入れ子構造。階層の違う宇宙で、実は同じことが行われている。

ボトルの中でウィスキーは劣化して行くのだと思う。ただ、進化であっても劣化であっても、それは変化であることに代わりはない。何かを失うことが劣化であって、だけど、失われたものが「あなたの嫌いなもの」であるなら、あなたはそのウィスキーを美味しいと思うはずだ。グラスの中の宇宙をあなたはそのように意図して操作している。神であるあなたの手によって。

ポテンシャルの高いウィスキーほど、その展開力を旺盛に発揮する。グラスの中の宇宙に対して、神であるあなたなら十分にご存知のことだろう。ボトルの中のウィスキーのポテンシャルが高ければ、同様のことがボトルの中で行われていてもおかしくはない。

ただ、瓶の中で美味しくなったウィスキーが「瓶内熟成」の結果によるものか?と聴かれたら、僕はいささかその意見に懐疑的だ。いや、素直に言えば否定的である。「熟成」とは、樽の中でウィスキーが進化することだと考えるから。ウィスキーの進化というのは、何かが足されることであると思う。瓶の中で何かが足されるだろうか?

瓶の中でウィスキーが美味しくなることがある、という事実は十分に認める。そのような経験は僕自身も十分に経験をしている。しかし、その美味しくなった事実を受けて、それが熟成によるものだとするのは早計ではないだろうか?

続きはまた書く。かも。
来週。かも。
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ウィスキーの賞味期限(3)

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話は少し「ややこしいこと」なるかもしれないので、今日はまず、使う言葉を整理しておこうと思う。基本的に今後、次の言葉は以下のような意味だと思っていただきたい。

「変化」 … そのまま普通に、良くも悪くも「変わること」だと思っていただきたい。
「進化」 … 優れたもの、複雑なものになること。以前の状態から何かが付け足されるイメージ。
「劣化」 … 品質が低下し、劣ってくること。以前の状態から何かが失われるイメージ。
「熟成」 … 基本的に樽の中でウィスキーが進化すること。

「もとの状態」に、良いものが付け足されるなら「進化」と呼ぶし、何かを引いたら「劣化」と呼ぶ。足しても引いても、変わったことを「変化」。非常に大雑把になるが、そのように勝手に決めて話を進めたいと思う。ただ、「熟成」という言葉に関しては、ひとりのシングル・モルト愛好家として謙虚でありたいと思っている。

熟成庫の樽の中でウィスキーは確実に進化を遂げる。ウィスキーを進化させる要因は様々で、恐らくは、まだそのすべてが科学的に解明されている訳ではないだろう。ただ、職人さんは「どうすれば進化するのか?」を知っている。熟成という工程の中で長い時間を掛け、良いウィスキーとなるために、ネガティブに感じられるものが省かれ、ポジティブに感じられるものが付け足される。

飲み易くなることだけが目的ではない。蒸留したてのニュー・ポッドに当初存在していたネガティブな要素も、そのすべてを失ってしまったら、まったく飲み応えの足りないウィスキーになってしまうのかもしれない。大切なのは複雑さであるだろう。熟成の期間にポジティブな要素を十分に取り入れることに成功したウィスキーは、例えネガティブな要素を減らすことに失敗しても、その比率を減らすことになる。

つまり、結果として、複雑で飲み応えがあり、美味しいウィスキーとなるのである。
それが本来の樽の中での熟成ではないだろうか。

侍は職人さんに、素直なリスペクトを持ちたいと常に考える。彼らにとっての「熟成」とは、彼らの管理下で熟成庫において成されることではないだろうか。もしも、そうであるなら、侍はその立場を支持したいと思うのだ。少なくとも、ワインを造る職人さんとは、その立場の違うもだと彼らも考えているだろう。

ウィスキーの品質を「これで決まり!」とした状態で彼らが瓶詰をするのなら、生産者はそれ以上「あまり品質が変わらないように」と思うだろうし、だからこそ、空気に触れないように瓶に詰めて蓋をするのだろう。そして、歯がゆい思いもあるのかもしれないが、その後のことにすべての責任を負うことができない。昔は光を遮るために、「色付きガラス」がボトルの素材として使われることも多かったが、最近は流行ではなくなったようだ。

瓶詰後のウィスキーの「品質に変化はないのか?」と言われたなら、「変化はするでしょう」と答えよう。例えば、「開封していないけれど100年前のウィスキー」の品質に変化はないだろうか?と質問されたなら、あなたはどう答えるだろう。世に存在する万物が、まして、それが人の手によるものならなおさら、時とともに変化しない訳がないと思う。

ことウィスキーに関して、もっと直裁的な言い方をするなら、それは「変化というより劣化」と言った方が正しいかもしれない。だから、瓶詰されたウィスキーは、やがて品質が低下し劣ってくるのがごく普通のことだろう。やはり、瓶詰直後の状態から、少しづつ何かを失って行くイメージがある。未開封のウィスキーにも変化は起こるだろうし、開封後であるならなおさらである。

開封後のウィスキーに大きな変化が表れるのは、恐らく「酸化」が主な原因であると思う。封を開けただけで瓶の中の空気は入れ替わるし、何故、封を開けたのかというと「飲むため」であるのだろうし、あなたの胃の中に収まった分だけボトルの中のウィスキーは減るのである。そして、減ることによって、なおさらウィスキーは変化するのである。

何故なら、飲めば飲むほど、ボトルの中のウィスキーの液面は低下するからである。

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ボウモア キャンベル-2

ウィスキーの賞味期限(2)

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それ以上「あまり品質が変わらないように」という生産者の目論見が、ウィスキーを瓶詰販売させていると言っても良いだろう。ウィスキーが紙パックやペット・ボトルに詰められて、酒屋の棚に並んでいるとするならちょっと興醒めじゃなかろうか。僕らはきっと、「このウィスキーは生産者に大切に扱われていないのだろうな」と思うことだろう。

本来の「熟成」の工程の樽の中のウィスキーは、時間を掛けて様々な要因により進化する。樽から抽出される成分はウィスキーに多大な影響を与えるであろうし、揮発し消失されることでも変化するだろう。樽材を通じて酸素と触れることはウィスキーの酸化を促進し、スピリッツそのものの持つ成分は時間を掛け化学反応を起こすことだろう。

当たり前のことをひとつ申し上げておこう。
ビンの中よりも、樽の中の方が、ウィスキーは進化しやすい。

だからこそ、ウィスキーは樽の中でじっくりと時間を重ね熟成されるのだ。法律上は「3年以上の熟成」が義務付けられているスコッチ・ウィスキーであるが、市場で流通するほとんどの商品は10年以上は熟成された商品だ。そのくらい寝かせないと「商品にはならないだろう」との判断を生産者は持っていることの証である。

ウィスキーをビジネスとして考えるなら、それは「バカバカしいほどの時間」なのかもしれない。違う業界の商売人は、例えば10年という時間を「途方に暮れるほどの長い期間」と思うかもしれない。「国債でも買っとけよ!」と言うだろうか?だけど、ウィスキー業界のビジネスマンは、「熟成」という長い期間を製造工程の一部と考えるしかない。

「途方に暮れるほどの長い期間」がウィスキーに確実に良い影響を与えることを信じるしかない。造れば造るほど、熟成庫に樽は満たされる。非常に残念なシナリオとして、それらの「まだ売ることのできないウィスキー」は不良在庫になる可能性がある。品質として優良な熟成中のウィスキーは、やがて、会計上の不良在庫となることがある。多くの蒸留所はそのように閉鎖されて行く訳だ。

で、ウィスキーの品質を「これで決まり!」とした状態が瓶詰であって、生産者はその後のことにすべての責任を負うことができない。僕らが手にするウィスキーのボトルは、そういう状態なのであると。まぁ、侍はまずそうお断りしておきたい訳だ。

当然だが、アルコール類は揮発性が高いので、冬場のストーブの前には置かないようにとか、窓際の直射日光が当るところには置かないようにとか、そんな程度のことは申し上げておきたい。「最低限の」ではあるが、その程度の心遣いをしていれば、「大体、大丈夫」と答えておこう。「開封して3年経ったウィスキーだったけど、美味しく飲めた」と言われても特に驚きはしない。「しっかりフタを閉めていたおかげです」と答えておこう。

さて、それでは、その3年前のウィスキーの「品質に変化はないのか?」と言われたなら、「変化はしたでしょう」と答えよう。もっと直裁的な言い方をするなら、それは「変化というより劣化」と言った方が正しいかもしれない。ただ、しかし、「では、そのウィスキーはまずくなったのだな」と言われたなら、「いやいや、美味しくなることもあるのです」と答えておこう。

その辺りの事情が、通称「ビン熟」と言われる背景にあるのだと思う。

続きは明日。

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ウィスキーの賞味期限

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「開封したウィスキーって、どのくらい大丈夫なんですか?」とか、「未開封の古いウィスキーって飲めますかね?」なんて質問をされることがある。「大丈夫なのかどうか?」という質問に関してなら、「大体、大丈夫」と答えておこうと思う。経験的に「飲めない」ってことはほとんどないし、心配なら飲んでみれば良いと思うからだ。

抜栓したワインを1ヶ月後に飲もうと思う人もあまりいないと思うが、ウィスキーなら1ヶ月という時間はまったく問題のない時間と思って良いと思う。醸造酒のワインと違い、それが蒸留酒であるウィスキーの良いところだ。ジェイズ・バーのウィスキーも、1年前くらいのものなら普通に売らせていただいている。ウィスキーは貧乏人に優しい酒だ。

ただ、「品質に変化はないのか?」と言われたなら、「変化はする」と答えよう。もっと直裁的な言い方をするなら、それは「変化というより劣化」と言った方が正しいかもしれない。

最近はお客さんから「瓶内熟成」(通称:ビン熟)についての質問をされることも多い。つまり、ウィスキーの製造工程のひとつ、熟成庫の樽の中でウィスキーが本来の「熟成」の工程を終えた後、瓶詰されて市場に流通した後、更にウィスキーは熟成するのか?という質問だ。様々な方が同様の質問に答えていらっしゃる様子で、「侍、お前も答えろ!」という訳だな。

あくまでも個人的な見解、あるいは私見の域を出ないが、この侍も答えておいた方が良いのかなと、最近はそんな気になって来た。いやいや、本当に最近はそんな話が多いのだ。侍が業界の動向に疎いのかもしれないが、巷ではそんな議論が流行っているのだろうか?

当たり前のことからお断りしておくが、通常の製造工程の中の「熟成」と前述したような「ビン熟」はまったく違うものだろう。生産者は瓶詰したウィスキーが、更にボトルの中で「熟成」を重ねることを期待していない。本来の熟成は「樽と時間」によって醸し出されるものだ。生産者は樽がウィスキーに与える影響を十分に心得ている。

一方の「ビン熟」であるが、ウィスキーのボトルの素材はガラスである。その素材にガラスが選ばれている理由は、「ウィスキーに影響を与えないもの」であるからだろう。生産者からすれば、ウィスキーの品質を「これで決まり!」とした状態が瓶詰であって、その後のことにすべての責任を負うことができない。だから、それ以上「あまり品質が変わらないように」、ガラスという素材が選ばれているのであろう。

ただしかし、それ以上「あまり品質が変わらないように」という生産者の目論見は、結果からすれば外してしまっている。何故なら、瓶詰されたウィスキーの品質は、先ほども申し上げた通り、「変化はする」からだ。本来の樽の中での「熟成」には、「良い品質になりますように」(つまり、「美味しくなりますように」)との意図があるが、瓶詰の目的は「あまり品質が変わらないように」なのである。

続きは明日!

今週もデッドヒートな様子の「人気ブログランキング」

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ジェイズ・バー 3杯セット 2100

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さて、世間ではすっかりシングル・モルト・ウィスキーが安い店として定着した様子の池袋のジェイズ・バーである。しかし、ただの安売りの店ではない。侍のポリシーは、「おいしいウィスキーを気軽に飲んで、愉しみを分かち合う」ということである。おいしいウィスキーは用意した。愉しみ方が分からないと言うなら、この侍がそのコツを伝授しよう。「感じる身体」があれば良い。

あとはあなたにとって、おいしいウィスキーを愉しむことが「気軽であるかどうか?」である。あなたがウィスキーを愉しむことを気軽にするために、

ジェイズ・バーではウィスキーの実質値下げに踏み切っている。

「3杯セット」と言っていただけるだけで、あなたはちょっと高額なシングル・モルトを安く愉しむことができる。


3杯セットポスター



3杯セットポスター-2



¥4,410(税込)未満という上限を設けてあるので、ジェイズ・バーの棚に並ぶすべてのウィスキーに利用することはできないが、ほとんどのウィスキーに適応されている。気になるウィスキーがあれば、気軽に相談をして欲しい。最近はこんなウィスキーの封を切ったばかりだ。ニューリリースを参考にしていただけるとありがたい。

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グレン・エルギン 1991 17年 / ブラッカダー ロウ・カスク

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GLEN ELGIN 1991 17Yo /  BLACKADDER RAW CASK

デッドヒートが続く、「人気ブログランキング」

IMG_5703_1久し振りのロビンのウィスキーである。僕が初めて飲んだロウ・カスクのシングル・モルトは「バンフ」であったと思う。その強烈なインパクトに、僕はロビンのウィスキーを「びっくり箱」のようだと思い、心の底から驚いてしまったことを良く覚えている。「やられたな」と本気で思った。こういうシングル・モルトを瓶詰し続けたら、このロウ・カスクというブランドは大きくなるなと、そう思った。

ロビンのウィスキーとも(そして、遅れてロビン本人とも)、随分と長い付き合いになって、最近はロビンの「びっくり箱」の作り方も大方見当が付くようになって来た。初めて驚いた日のように、今はもう同じようにびっくりはしない。封を切って一口飲んで、「ニヤリ」と笑った。そう、「びっくり箱」の仕組みを知った僕は、その箱の開け方なら既に心得ている。

びっくり箱のように、いきなり中身が飛び出して来ることはないけれど、もちろん、中身が愉しみでない訳がない。いつだって、ロビンの作るウィスキーの中身は愉しみだ。「もう騙されはしないさ。だけど、十分に愉しませてもらう」。僕はいつだって、そう呟きながらロビンのウィスキーの封を切る。

「グレン・エルギン、1991、17年、ロビン、ロウ・カスク」。

僕は呪文のようにそう呟いて、シールをナイフで切る。他のウィスキーよりは丁寧に、そして、ゆっくりとコルク栓を廻しながら開ける。最後のひとひねりは、なおさら落ち着いて。

IMG_5810_1一滴をグラスに垂らす。遠くからゆっくりと鼻を近付ける。グラスを振りながら、更に鼻を近付ける。大丈夫。ロビンのびっくり箱の仕組みなら知っているはずさ。でも、知っているはずだったけど、グラスのフチにくっつけた鼻にびっくり箱の中身が当った。ウィスキーの中にバネが入っているんじゃないかと思うくらいに匂い立つ。僕は「うっ」と唸って、「やられた」とひとりごちた。僕の頭の中で、ロビンが僕の方を指差して笑っている。

どうやら僕は、このグレン・エルギンというびっくり箱を開けるのに失敗したようだ。

強烈に匂い立つウィスキー。非常に腹立たしい。グレープフルーツのような香りは、オレンジに変化し次第に干しブドウのように。芳醇にシェリー。ゆっくりと甘く。微かに麦芽の甘味。やがて、大きくココア・パウダーを練り込んだクッキーのよう。チョコレートをまとったオレンジ。思い出して、煙草の煙のようにスモーキー。最後は微かにチョコレート。

人柄というものは、ウィスキーに現れるのだと思う。

ロビンのびっくり箱の作り方はこちらのスコッチモルト販売さんに詳しい。
このグレン・エルギンは信濃屋さんに売っている。

ジェイズ・バーでは1杯、¥1,900で売っている。
「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」なら、あなたのお好きな他の2杯と合わせて、¥2,100なの。

タケちゃん、1ヶ月くらい休んだら?「人気ブログランキング」

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ラスト・チャンス

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さて、夏休みに入ったであろう皆様に侍は訴えたい。本日がラスト・チャンスである。

「何が?」などと、とぼけてはいけない。このウィスキーを飲まずして、この夏を乗り切れるはずがない。このウィスキーを安く飲めるのは、

本日が最後

である。

もしもあなたが、フェッターケアンという蒸留所のウィスキーを飲むのが初めてなら、すべてのフェッターケアンがこのように美味しいものだとは思わない方が良い。この特別に美味しいフェッターケアンは、

今日まで安い。


IMG_5467_1すべての酒がそうであるように、シングル・モルト・ウィスキーもまた嗜好品である。そうであるが故に、すべてのウィスキーの「好き・嫌い」は意見の分かれるところだ。個別のウィスキーに対する「好き・嫌い」はバラツキがあって当然のことであろうし、このフェッターケアンに対しても同様であろう。このフェッターケアンが「嫌い」な人がいることは、まったくおかしなことではない。

ただしかし、このウィスキーが複雑であることに、あるいは、重厚な味わいを持つことに、否定的な見解を述べる方はいないであろう。「嫌い」であっても構わない。しかし、「軽いウィスキーですね」とは、誰も言わない。侍が認めて止まないのは、このウィスキーの持つ展開力である。そして、侍がウィスキーを評価する上で、何より着目するのもまた、その展開力である。

仕入れたその日に開封し、既に一週間経った。その僅かな時間にも、このウィスキーは驚くほどの変化を見せている。その背景にあるのは、このウィスキーが持つポテンシャルそのものであろう。カラメル・ソースをかけたプリンのようなニュアンスが随分と前面に出て来ている。そして、侍が当初感じた浅田飴のようなニュアンスは随分と消えた。

あえて言うなら、このフェッターケアンは「好き・嫌い」の判断を越えたところにその特徴がある。嫌いな方にも、ある種の納得が落ちて来るであろう。「あぁ、なるほど、ポテンシャルの高いウィスキーとは、こういうものなのだな」、と。日頃、自らの「感じる身体」に気付いて欲しいと訴える侍である。このフェッターケアンには「感じさせる力」がある。

「フェッターケアン 1975 33年 / ザ・テイスター スコッチ・モルト・セールス」。
このウィスキーを安く飲むコツは、「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」を利用することである。このフェッターケアンは、本来なら高額であるが故に、「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」の上限を超えている。しかし、本日までなら「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」にこのフェッターケアンを組み込むことが可能だ。

このフェッターケアンの他に2種類のシングル・モルトを堪能して、¥2,100(税込、¥2205)である。どうだろう?今日から夏休みの人も、明日から夏休みの人も、既に夏休みの人も、あるいは、そうではない人も、是非ともジェイズ・バーに来ていただきたい。何しろ、このフェッターケアンが安いのも、ジェイズ・バーでは本日限りである。

既にどこにも、在庫はないぞ!

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ベンリアック 12年 シェリー・ウッド / オフィシャル

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IMG_5595_1侍はこのウィスキーに落ち着いた賛辞を送ろう。確かに、「大騒ぎするほどのものではないではないか?」と言われるなら、「まったくその通り」。反論はしない。しかし、侍は真に「妥当である」という意味に置いて、「リーズナブルである」ウィスキーをいつでも全面的に支持したいと思っている。このようなウィスキーはウィスキー愛好家の裾野を広げる可能性があると思うのだ。


IMG_5657_1現在はどの蒸留所も、熟成に使用する樽の確保が困難な様相を呈している様子。バーボン樽に比べたら、シェリー樽の入手はなおさら困難なようだ。シェリー樽熟成をウリにしていた蒸留所さえ、そのスタイルの変更を余儀なくさせられることが少なくないのが現状のよう。そんな中、このベンリアックはすべての熟成期間をシェリー樽に委ねられて瓶詰されている。「シェリー樽フィニッシュ」ではないということ。

赤いラベルに赤いウィスキー。穏やかなフルーティさが前面に出ている。この軽快さは悪くない。とは言え、この価格を思えば十分に飲み応えがある。微かにチョコレート。マーマレードのようなニュアンスがあるが、少々苦味が目立つ。この苦味を「鼻につく」と解釈するか、「適切なアクセント」と受け入れるかは評価の分かれるところ。「好き・嫌い」の分かれ目だろう。

国内には当初、5月に入って来たらしい。しかし、少量の入荷だったらしく、すぐに欠品となった。次回は7月下旬と聴いて手配をしたものが入荷。ところが、実売の在庫を持つ国内の酒屋さんはほとんどないようだ。少量づつしか入荷できない事情があるのだろう。次回の入荷は9月頃と聴いている。

IMG_5643_1品質が悪くならないことを前提に、このようなシングル・モルトは安定して在庫があるようにしていただけないかと思う。侍に言わせるなら、このようなシングル・モルトは、かつて、10年ほど前のマッカラン12年のような存在感を国内市場で放つのではないだろうか。その飲み心地の良さをバーで知り、普段の一杯のために家に置いておきたくなるようなウィスキー。

かつてのマッカランは、そんな役割を十分に機能させていたと思うのだが。

「ベンリアック 12年 シェリー・ウッド」が市場に十分供給されるようになったら、マッカランは喰われるかもしれないと、そんなことを思う侍である。まだまだ、一般にはマイナーな存在のベンリアック蒸留所である。

「踏ん張りどころだ。これからも丁寧なウィスキー造りを心掛けてくれ」。
切に願う侍である。
「日本の酒飲みを裏切らない方が良いぞ」、と。

1杯、¥900。
「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」でちょっと足りないと思った時に最適!

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カヴァラン / オフィシャル

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KAVALAN / OFFICIAL

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IMG_5328_1以前から噂は聴いていたのだが、台湾のウィスキーである。カヴァラン蒸留所のシングル・モルト。漢字で書くと「宜蘭蒸留所」と書くらしい。カタカナで表記する場合は「カバラン」の方が一般的な様子だ。その名を台湾の原住民「カヴァラン族」にちなんだとのこと。親会社は台湾国内で大手コーヒー・チェーンを展開する飲料メーカーとのこと。

ここ数年は台湾でウィスキーが熱いらしい。台湾市場のウィスキーの売上はグンと伸びているらしいのだ。ベースにそのような流れがある中で、この蒸留所はシングル・モルトをリリースすることに成功している。ウィスキーをビジネスと捉えるならば、市場の熱いうちに自社製品を投入できたことをただの幸運と考えることも可能だろう

何しろウィスキーは造り始めてすぐに出来上がる工業製品ではない。造り手からすればまどろっこしいほどの、「熟成」という数年もの製造工程を経て製品となるのがウィスキーだ。しかし、この時期に製品を出せるということは、数年前からウィスキーを造り始めていなければならない。詳細をご報告できずに申し訳ないが、蒸留所の設立は3,4年前とのことだ。

その事実は、「単なるラッキー」ではないかもしれない。彼らは明確な目論見を持ち、綿密な市場予測を立て、この蒸留所を建設したのかもしれない。非常に失礼な言い方をさせていただくなら、このウィスキーは侍が当初思っていたほど「田舎臭くない」のである。少なくとも、成金が余ったカネでトンチンカンな夢を見た結果ではないと思う。

少々ベタな甘さを感じるのは確かだが、ある種の洗練を持っている。先ほど申し上げた「ベタさ」は、台湾市場を考慮した結果であるかもしれない。だとするなら、このウィスキーは目論見を外していないのかもしれない。「こんなウィスキーを造りたい」と思って、こんな仕上がりを持っているのなら、それは、彼らにとってのひとつの成功であろう。

良くも悪くも、イチローさんのウィスキーの方が、余程ドメスティックなウィスキーなのではないだろうか?もちろん、断っておくが、侍はイチローさんのドメスティックであろうとするその姿を支持する。確かに、イチローさんは「和」にこだわろうとしているのではないのかもしれない。それは、「自分」にこだわろうと思った結果なのかもしれないが…。

ただ、結果として、イチローさんのウィスキーを日本的と評することは、結果として可能であると思う。だとするなら、このカラヴァンも十分に「台湾的」であるのかもしれない。先日、このカラヴァンを飲みながらお客さんと話をしたのだが、「紹興酒っぽいニュアンスがあって、中華料理に合うのかもしれない」なんて話をしていた。

侍は結構、納得したのである。
ある種の目論見を持って、この仕上がりにたどり着いたのなら、侍はその事実を驚きを持って迎え入れよう。つまり、感心したのである。「なかなかやるな」。そう思った。ひと言で言えば、「かなり甘口な白州」。侍にはそう感じた。

弱点があるなら、ふたつ。まず、恐らく価格が高い。同価格帯の日本やスコットランドのウィスキーと勝負になるだろうか?そして、様々な条件から、このウィスキーは長期熟成に耐えられるだろうか?

今のところ、暴走した気配のないこのウィスキーの今後を、侍はしばらく見届けたいと思う。

1杯、¥800です。

降格の危機。
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ロイヤル・ロッホナガー セレクテッド・リザーヴ / オフィシャル

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ROYAL LOCHNAGAR SELECTED RESERVE 

IMG_5408_1ニュー・リリースと言うよりは再々々入荷くらいであろうか?ジェイズ・バーの棚には既に、定番として今年の正月から存在し続けている。およそ7ヶ月で4本目だから、なかなか良いペースで皆様に愛されているようだ。自分の好きなウィスキーが、多くの人に好まれるのは嬉しい限り。ただし、彼女を一番に愛しているのはこの侍だけと、皆様には申し上げておきたい。

万人受けをするこのシングル・モルトには、当然のことながらその理由がある。華やかで凛々しく、穏やかで調和が取れている。それはこのシングル・モルトの特徴であり、そのまま長所である。誰にも嫌われないようでありながら、まったく平凡ではない。優等生でありながら、しっかりとその個性を確立している。

さて、話は突然変わるが、侍の夏休みが確定した。毎年のことだが、ジェイズ・バーにお盆休みはない。ジェイズ・バーは毎日営業している。侍もお盆に休みはない。毎日出勤している。お盆休みを利用して、東京方面に遊びに来ようと思っている方は、是非ともジェイズ・バーにお越しください。あなたの話を聴き、あなたの好みを知り、あなたのために侍は3杯のウィスキーを選ぼう。

もちろん、「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」を利用して、このロイヤル・ロッホナガー セレクテッド・リザーヴを愉しんでいただくことが可能だ。自分が一体どんなウィスキーを好きなのかが分からない方は、それを少しだけ知ることができると思う。少なくとも「現在のあなたの方向性」だけは知っていただけるようにと思いながら、侍は3杯のウィスキーを選ばせてもらおう。

もちろん、これが飲みたいという3杯があるのなら、素直にそれを注文していただいて構わない。だけど、あなたには野球の監督になったような気分になって欲しい。数あるウィスキーの中からいくつかを選んで、その飲む順番を決めるということは、監督が試合の打順を決めるようなことだと思うから。

あなた好みのチームを作れば良いのだ。先発出場選手の組み方で、試合はまったく違ったものになる。試合がひとつの物語であるように、飲む順番を変えるだけでストーリーはまったく違うものになる。それほど重要なことで、なおかつ、そんなに愉しいことはない。打順を組み替えるだけで、それまでまったく機能しなかった選手が活躍することがあるのだ。

例えば、「3杯で」と考えるなら、3人の選手で1得点できれば良いのだ。シングル・ヒット3本だって1得点は可能だし、長短打合わせて2得点もできるだろう。もちろん、ホームラン3本で3得点も可能だが、いささか大味に過ぎるかもしれない。何しろジェイズ・バーでは、「年俸の高い選手を3人まで」定額で使うことができるのだから。

「3人の選手で1得点」。僕は将来、あなたがどんなバーに行っても、そんな風に采配を振るえるような監督になって欲しいと思っている。それは、「その先の」シングル・モルトの愉しみだと思っている。「ホームラン3本で3得点」では、大味な上に効率が悪い。当然のことだけれども、優秀な選手は年俸も高い。あなたが、「お会計」の時にびっくりしなければ良いけれど。

もしも、塁上に走者がふたり溜まっているなら、そんな時にこのロイヤル・ロッホナガー セレクテッド・リザーヴはちょうど良い。かなりの高確率でホームランを打ってくれるだろうし、長打はほぼ確実だ。非常に残念な場合、シングル・ヒットということもあるかもしれないが、間違ってもアウトにはならない。

1杯、¥2,600です。

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ロホナガー SR-3

ジェイズ・バー 3杯セット 2100

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ジェイズ・バーではウィスキーの実質値下げに踏み切っている。

たくさんの人が、「おいしいウィスキーを気軽に飲んで、愉しみを分かち合う」ためにご用意した、ウィスキーの飲み方の新しいスタイル。「3杯セット」と言っていただけるだけで、あなたはちょっと高額なシングル・モルトを安く愉しむことができる。


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¥4,410(税込)未満という上限を設けてあるので、ジェイズ・バーの棚に並ぶすべてのウィスキーに利用することはできないが、ほとんどのウィスキーに適応されている。気になるウィスキーがあれば、気軽に相談をして欲しい。最近はこんなウィスキーの封を切ったばかりだ。ニューリリースを参考にしていただけるとありがたい。

言うまでもないが、今のお買い得はこちらのフェッターケアン
なくなる前に、飲みに来ていただきたい。
「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」の適応は今度の木曜日まで!

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フェッターケアン 1975 33年 / ザ・テイスター スコッチ・モルト・セールス

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FETTERCAIRN 1975 33Yo / THE TASTER  SCOTCH MALT SALES

IMG_5457_1昨日入荷したばかり、スコッチモルト販売の新商品である。営業に来た刺客は持って来たサンプルをグラスに注ぐ。その時点で侍は唸った。刺客によれば、「渾身の」フェッターケアンであるとのことだ。その点、侍も大いに認めよう。そして、ハッキリと申し上げよう。今年、スコッチモルト販売が扱った、他のウィスキーのどれよりもデキがよろしい。確かに、こいつは凄い。

このウィスキーはあなたに、大いなる満足を与えるはずだ。しかし、たったひとつ弱点があるとするなら、このウィスキーは「うるさ過ぎる」かもしれない。この濃厚で複雑で重層的な味わいは、ドキドキを通り越してあなたをクラクラさせる可能性が十分にある。侍はふと、テレビのアニメ番組を思い出した。「テレビを見るときには、部屋を明るくしてできるだけ離れてみてください」。

このフェッターケアンの美味さについては、この侍が請け負おう。
ただしかし、この濃厚さにあなたはぶっ飛んでしまうかもしれない。

同社の「ザ・テイスター」ブランドでの瓶詰は今回で3回目となろうか?モルト・ウィスキーに精通した愛好家に、数あるサンプルの中からテイスティングと選定を依頼し、選ばれた樽のウィスキーをボトリングするという意図のブランドである。今回の選定人は「ザ・ウィスキー・フェア」で有名なドイツのカーステン・エールリヒ氏とのこと。

IMG_5467_1グラスに鼻を近付けた瞬間から濃厚で複雑。数種類のドライ・フルーツを溶かして混ぜたように重層的。芳ばしくローストしたアーモンド。苦味の効いたクルミ。カシューナッツのオイリーさと甘味。溶け合うようにハチミツの甘味。濃厚なフルーティさが終わることなく香り続ける。口に含んだ時の苦味と相互補完的。驚くほどの展開力。本来そこにあるはずの、紅茶のような苦味をしっかりと打ち消す。思い出したように浅田飴。分かり易く前面に出てくることは少ないが、全体の骨格をしっかりと支えるハチミツの甘味。長く続く余韻に繊細なフルーティさと、再び現れる浅田飴。

こんなウィスキーこそ、気軽に飲んでいただきたい侍であるが、実に困ったことになってしまった。この「1975 33年 ザ・テイスター」のフェッターケアン。
1杯、¥4,200(税込¥4,410)。
つまり、「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」の上限を超えてしまっている。

なので、
来週木曜日までの一週間だけ、このフェッターケアンを「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」の中の1杯に組み込んでも良いこととする。

期限は一週間である。
お早めに飲みに来ていただきたい。
一週間でなくなっても、次の仕入れができないかもしれない。
恐らくは、こちらも早々に売り切れだろう。

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グレン・キース 1990 19年 / セレブレーション・オブ・ザ・カスク

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GLEN KEITH 1990 19Yo / CELEBRATION OF THE CASK

IMG_5365_1なかなか色気のあるボトルだと思う。小さめなラベルには、ちょっぴり枯れた印象を持たせる処理が施してある。わざわざシミの着いたラベル。必要最低限のことが、小さな文字で書き連ねられている。誘われるままに、手に取ってじっくりと眺めてしまうだろう。手に取れば、封を切ってその中身を確かめたくなるだろう。

さてさて、侍は確かめたその中身についてお話をしよう。

グレン・キースを仕入れることが、随分と久しいことのような気がする。最近のオフィシャルものはは人気のないウィスキーになってしまっただろうか?個人的には好きなオフィシャルもののひとつではあった。ひと言で言うなら「涼しげな麦芽の甘味」。そんな特徴を持ったウィスキーであったと思う。洋ナシのように瑞々しいと言うには少々足りない感じ。熟した林檎と言うには、甘味も酸味も足りない感じ。あえて言えば、その中間。グレンフィディックよりちょっと乾いた印象。全般的にはそんな印象のあるグレン・キースではある。

人気(というよりは知名度?)の点で、グレンフィディックには及ばなかったということだろうか?酒屋の棚に並ぶことのめっきり少なくなったグレン・キースである。残念なことに、その安さでもグレンフィディックに敵うことがなかった。敗因は知名度と価格だっただろうか?

いやいや、グレン・キースを過去の遺物として葬り去ろうという意図はない。シーヴァス・シーガルの原酒としてはつとに有名である。ただし、オフィシャルもののリリースが始まったのが、90年代中頃であったと記憶する。

IMG_5391_1そんな関係のせいか、ボトラーズものの瓶詰も頻繁に出回ることはないようだ。オフィシャルものでさえ出回っていないような状況なら、近年のウィスキー愛好家にはあまり縁のない蒸留所であるかもしれない。とは言え、低品質な故に不人気蒸留所となっている訳ではない。そもそものポテンシャルが低くはないことだけは、この侍が保証しよう。あとはあなたの「好き・嫌い」である。

草っぽい印象。繊細に花のよう。微かにクリーミーだが、どこかドライでツンとした冷たい美人。口に含み、ゆっくりと麦芽の甘味。ふた口目から少しだけホワイト・チョコレート。次第にバニラ・クッキー。バーボン樽熟成を思わせる。干草のようで、シリアルのよう。乾いた印象を持たせつつ、女性的で繊細で滑らか。切れ味鋭いという訳ではなく、フィニッシュが長い方でもないが、終わり方が適切。残り香が強烈にバニラ。目の前に既にいなくなった彼女の思い出だけが蘇る。

さようなら、そして、ありがとう。
もう会えなくなってしまった彼女に、あなたは会うことができる。

ジェイズ・バーのカウンターに佇んでいる彼女を見かけたら、気軽にこの侍に声を掛けて欲しい。侍が仲介をして、彼女を紹介しよう。皆様には、この侍が彼女のマネージャーになったことをお伝えしておこう。であるから、侍は皆様から仲介手数料をいただくことになった。

1杯、¥2,000である。

お高いと思うなかれ。そんな皆様のために「お得なプラン」をご用意した。
「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」である。
このグレン・キースを含め、他の2杯とご一緒に(つまり、3杯で)、¥2,100!
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キャパドニック 1972 36年 / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション

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CAPERDNICH 1972 36Yo / DUNCAN TAYLOR PEERLESS COLLECTION

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キャパドニック 7422長期熟成のキャパドニックに、あるいは、長期熟成のピアレス・コレクションに、皆様はどんな印象をお持ちだろう。侍の場合、「どちらもマル」である。長期熟成のキャパドニックにはどんな形であれ、フルーティなニュアンスが十分に認められることが多く、長期熟成のピアレス・コレクションにはどんな形であれ、瓶詰のタイミングを誤っていないだろう安心感がある。

キャパドニックの長期熟成でピアレス・コレクションであるなら、とりあえずは「買いだな」と判断を下す。実は、今年の5月に同じヴィンテージ、同じ熟成年数でピアレス・コレクションのキャパドニックをリリースした。あっという間に売切れるであるだろうことが予想された。結果として、予想通りに売り切れたのであるが、樽違いのキャパドニックが出るとのことで仕入れておいた。

キャパドニック 7422-2前回が「カスクNo.7419」、今回が「カスクNo.7422」。3つ違いである。長い時間の中、このふたつの樽は同じような場所で、同じように時を刻んで来たのかもしれない。前回の「カスクNo.7419」に非常に高い評価を下していた侍である。今回の「カスクNo.7422」が、前回の「カスクNo.7419」の仕上がりから大きくブレることはあるまい。そう判断した。

前回の「カスクNo.7419」に比べると、若干凛々しい印象があるかもしれない。飲み手に確実な説得力と安心感と満足を与えるところに違いはない。グラスから立ち昇る香りの微粒子に鼻をくぐらせながら、あなたはきっとニヤリとしているはずだ。

良く冷えた瑞々しい複数のフルーツを連想させる香り。熟したオレンジのようで、少し硬めな桃のようで、薄く切ったパイナップルのよう。口に含むと果肉のねっとりした果実。十分過ぎない程度に抑制の効いた甘味。背景に嫌味ではないスパイシー。このウィスキーの凛々しさを形成している。最後はグレープフルーツのワタ。微かに線香。イメージしたほとんどのものが手に入る快楽。

実は開封して3週間ほど経つだろうか。お知らせが遅れたが、諸事情で「ニュー・リリース」の記事を書いて来なかったツケである。ただし、おかげで今が飲み頃。今が飲み頃であることも予定通り。

予定調和をなぞるような愉しさに、大いに満足の侍である。

1杯、¥2,600です。

おかげ様で、現在3位!「人気ブログランキング」
感謝です。

昨日の一件については失礼をしました。「人気ブログランキング」
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キャパドニック 7422-3

3杯の物語

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一日に何杯かのウィスキーを愉しみたいと思うのなら、そこに、ちょっとしたストーリーを描いてみると、その愉しさは大きくなると思う。物語はいくつかのエピソードと、その背景にある世界観で成り立っている。一日に何杯かのウィスキーを飲むのなら、その一杯づつはエピソードであり、そのエピソードの繋がりは、あなたにある種の物語性を訴えるだろう。

大きな意味でシングル・モルトをひとつの森のように捉えるなら、地域区分を「林」に、各蒸留所を「木」のように見立てることも可能だ。さて、あなたはどのように森へ入り、どのようなルートを辿って家路に着くのだろう。そこに目論見を持ち、その散策コースを予定して森へ入るなら、その冒険はひとつの物語になるかもしれない。そしてあなたは、その背景にその物語の世界観を感じるかもしれない。

例えば、「大トロが喰いたい」と思って寿司屋に行っても、大トロを20カンだけ喰って「ご馳走さま」と言って帰ってもあまり愉しくはないのではないだろうか?ということ。こんな時期ならシンコを喰いたいとも思うだろうし、イカも〆た鯖だって喰いたくなるだろう。大トロが喰いたいと思ったなら赤身と比べてみるのも愉しいかもしれない。煮上がりの穴子なんか喰えたら幸せだろうなと…。

要するに、その組み立てが肝心であると思う。

ウィスキーも同じなのではないだろうかと、僕はそう思う。このブログの「ニュー・リリース」のカテゴリーの中には、ジェイズ・バーで最近紹介したウィスキーが並んでいる。例えばその中に、あなたが飲みたいと思うウィスキーがあったなら、それを3杯飲んで帰るより、その一杯を軸に他の数杯のウィスキー。そこには物語が生れる可能性がある。

その安さがウリの「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」であるが、本当は、いくつかのウィスキーを飲んで、そこに物語を感じて欲しいというのが僕の真意でもある。ちょっとしたコツさえ覚えれば、あなたは容易にストーリーを組み立てられるようになるだろうし、そうなれば、あなたはどんなバーに行ってもその店のバーテンダーに話を聴いて、自分の物語を愉しめるようになるだろう。

ここ最近、「ニュー・リリース」で3本のボウモアをご紹介した。例えば、この3つのエピソードを使って物語を組み立ててみよう。「森と林と木」という喩えからすれば、ボウモアの木を「ぐるりと一回り」という散策コースで、ドキドキするような冒険物語にはならないだろうとあなたは思うかもしれない。しかし、「そんなことはない」と申し上げたい。これだけキャラクターの違うボウモアなら、「見る角度の違いで、一本の木がこんなにも違って見えるのか」ということに、あなたはきっと驚きを隠せないだろう。

犬小屋僕ならば、一杯目を「ボウモア 1994 14年 / (atcfオリジナル・ボトル)」とするだろう。この3本の中で一番に切れ上がりの良さ、シャープな説得力に特徴を持ったボウモアだ。一番に塩味を感じるボウモアでもある。この一杯であなたの身体は目覚め、「感じる身体」はしっかりと準備が整い、ボウモアを愉しむ心構えが生れるだろう。



ボウモア1982 DT二杯目は「ボウモア 1982 26年 / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション」とするだろう。ある意味、この悩ましさがこのボウモアの特徴だ。3杯で「物語」、その一杯づつを「エピソード」とするなら、このエピソードはあなたの予定調和を揺さぶり続けるかもしれない。あなたの物語は、主人公にとっての難問を抱え続けたまま、次のエピソードへと突入する訳だ。


ボウモア キャンベル-2そして、3杯目は「ボウモア 1993 16年 / ウィリアム・ケイデンヘッド」ということになる。このボウモアはあなたを不安にしない。あなたをビックリさせることを目的として存在していない。安心感があり、ただ、あなたはこの美味さに驚くだろう。この一杯をエピソードと考えるなら、「巧さ」がある。このしっかりした飲み応えは物語を締め括るのに最適である。


今朝の一件については、お詫びを申し上げておこう。
焼肉屋と何があったのかについては、ジェイズ・バーでしか話せない。
壮大な物語である。ヒントは串かつである。

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ボウモア1982 DT-2



侍、焼肉屋に騙される。

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こんなはずではなかったと、言っておこう。
焼肉屋と飲んで、こんな時間になった。
侍は騙され、悪いのは焼肉屋である。

眠いので、起きたら続きを書く。

おやすみなさい。

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ボウモア 1982 26年 / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション

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BOWMORE 1982 26Yo / DUNCAN TAYLOR PEERLESS COLLECTION

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ボウモア1982 DTこのボウモアを「十分にパフューミィな80年代のボウモアである」と解釈することに問題はない。ただしかし、「特徴はそれだけかね?」と異議を申し立てたくなる。そこに存在する独特の化粧香は、このボウモアのひとつの側面に過ぎない。それを見つけただけで、「以上終了!」と言うのなら、いささか片手落ちではないだろうか?このボウモアのためにも、「それだけではない」と申し上げておこう。

ふわりとハチミツの香り、続いてベリー系のフルーツの香り、加工され少々薬品臭いクランベリー・ジュース。口に含み、軽く石鹸の香り。微かにフローラル。隣の部屋のトイレの芳香剤。硬質な飴が舌の上で溶けるようなニュアンス。ゆっくりと予定を越えて甘い。複雑で旺盛な展開力を発揮するが、打ち上げに失敗した花火。ある意味、とっ散らかっている。シナリオを裏切られたような心地良さ。飲み干した後、グラスの中はさらに変化する。バニラ牛乳に砂糖と僅かなカカオを混ぜたような香り。

あなたの中に80年代のボウモアに対する予定調和があるのなら、それは心地良く打ち砕かれるかもしれない。ある意味、飲み手を選ぶウィスキーであると思うが、ちょっとしたチャレンジ精神があるのなら十分に愉しめるだろう。この複雑さは「うまい」より以上に「愉しい」。ハッキリ申し上げるなら、侍はこのボウモアを飲んで笑った。

飲み終えて、心揺さぶられるウィスキーだ。恐らくあなたは次の1杯をオーダーした後も、このボウモアのグラスを手元に置いて、何度もその香りを嗅ぎ直すことになるだろう。好きな人も、嫌いな人も、この十分な愉快を愉しめるなら、是非とも飲むことをお薦めしたいボウモアである。この瓶詰は確信犯であり、愉快犯だ。正直に申し上げるなら、侍は「馬鹿にするな!」と怒った(笑)。

1杯、¥2,000である。

「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」なら、このボウモアを含めて、3杯で¥2,100である。

タケちゃんに抜かされそうな、「人気ブログランキング」である。

ボウモア1982 DT-2





「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」

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ジェイズ・バーではウィスキーの実質値下げに踏み切っている。

たくさんの人が、「おいしいウィスキーを気軽に飲んで、愉しみを分かち合う」ためにご用意した、ウィスキーの飲み方の新しいスタイル。
簡単に言ってしまえば次のようなことだ。

3杯セットポスター



3杯セットポスター-2



ジェイズ・バーの棚に並ぶ、すべてのウィスキーをご紹介することはできないが、最近はこんなウィスキーの封を切ったばかりだ。参考にしていただけるとありがたい。

皆様にご賛同いただけるとありがたい。
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「ジェイズ・バー 3杯セット 2100」

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普段ウィスキーにあまり馴染みのない方に、僕は提案をしたいと思う。
自分のことを「ウィスキー初心者」、あるいは「ウィスキーなんて良く分からない」と、そう仰るなら僕の提案をまずは聴いていただけないかと思っている。

ウィスキーは「知識がなければ愉しめないもの」ではなく、「ウィスキー愛好家というのは、特別な言葉を使って、秘密の会合を開いている」と、あなたが思っているのなら、(少なくともジェイズ・バーでは)そんなことはないと申し上げておこう。

既にウィスキーを愉しんでいる方ならご存知の通り、僕らがウィスキーの廻りに集まって来るのは、ウィスキーを飲むことが僕らを十分に愉しませてくれるからだ。もちろん、個別のあるいは特別な個人の事情や理由というものはあるのかもしれない。だけど、どんな人もまず、「ウィスキーが自分を愉しませてくれるから」、ウィスキーの廻りに集まって来る。

あなたはそれを知らないかもしれない。「ウィスキーが自分を愉しませてくれること」に懐疑的かもしれない。だけど、それは当たり前のことで、「愉しんだことがないのなら、愉しいことは分からない」だけだ。そして、「愉しんでみたなら、愉しいことは分かるはず」と、僕は思っている。

ウィスキーを愉しむ最大にしてたったひとつのコツをお教えしよう。
それは、あなたがウィスキーを「感じる身体」を利用すること。
あなたはまだ気付いていないかもしれないが、「感じる身体」はあなたの中にある。

もしも、あなたが「ウィスキーの知識を十分に蓄えてからでないと、ウィスキーは愉しめない」と思っているのなら、「まったくそんなことはない」と申し上げよう。「感じる身体」があるのなら、ウィスキーはあなたを十分に愉しませてくれるだろう。ふたつ目のコツを伝授するなら、あなたの中の「感じる身体」を利用して、「さて、自分はどんなウィスキーが好きなのだろう?」と思いながら飲んでいただければ良い。

そう、あなたは冒険に出るのだ。ウィスキーの森の散策者になれば良い。
広大な森の中に、きっとあなたのお気に入りの場所を見つけられるはずだ。
森の案内は、このモルト侍がやらせてもらおう。
コンパスの代わりに、あなたは「感じる身体」を使えば良い。
あなたはきっと、森の中に心癒される、お気に入りの景色を見つけるだろう。
そして、その場所にまた行きたいと思うようになるだろう。
そして、森の中で散策をする別の人にも出会うことになるだろう。
立ち話をすると良い。
「あなたはどの場所がお気に入りですか?」、と。

あなたと似たような景色が好きな人は、森の中の似たような場所でまた会うことだろう。
「また、お会いしましたね」と、声を掛ければ良い。
そして、その人に尋ねれば良い。
「最近、どこかお気に入りの場所を見つけましたか?」、と。
場所を聴き、その感想を聴き、あなたはその愉しさをイメージできるようになるだろう。
それは、かつてあなたが思っていた、
「ウィスキー愛好家の開く特別な言葉を使った秘密の会合」そのものである。
その場所で出会った人と、あなたは気軽に話ができるようになるだろう。

どんな時も、
おいしいウィスキーを気軽に飲んで、愉しみを分かち合う。
それは僕が目指すポリシーである。

実はその「気軽に」というところが一番大事だと思っている。
そして、「ウィスキーは愉しそうかもしれない」と思ったあなたにも、ひとつ心配があるかもしれない。
そう、ウィスキーの値段のこと。

だけど大丈夫だと思う。何故なら、
ジェイズ・バーではウィスキーの実質値下げに踏み切っている。

簡単に言ってしまえば次のようなことだ。

3杯セットポスター



3杯セットポスター-2



ウィスキーの森の「体験ツアー」のようなものだと思ってもらえたら良いと思う。
ツアーの料金は¥2100。
ジェイズ・バーは入場料(チャージ)が¥500掛かる。
合計して¥2600(税込、¥2730)。
それが「体験ツアー」の総額である。

僕はウィスキーを巡る今の状況を変えたいと願っている。
ウィスキーは気軽に愉しめるものなのだ。
多くの方にそのことを知ってもらいたいと思っている。
そのためにも上へ行きたいと思っている。

だから、「体験ツアー」の趣旨にご賛同の皆様、クリックをよろしくお願いします。
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