モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2010年12月

今年もお世話になりました。

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今年最後の朝がやって来て、東京は気持の良い晴れ。気持の良い晴れは気温の低さに通じていて、だけど、気温の低さは透明な空気の凛々しさに通じている。今日も大して気温の上がらないまま、日が暮れて日付が変わるように新しい年がやって来る。そして、また日は昇り、来年の最初の朝がやって来て、恐らく東京は気持ちの良い晴れだろう。

クリスマス後の1週間は何だか昔の年末のような毎日だった。バタバタ働く感じが嫌いではない。「お世話になりました」。「来年もよろしく」。一年に一度、挨拶にだけ来た人もいて(笑)、「何だよ!もう来年もよろしくってこと?」。そうそう、それも悪くない。

毎年年末になると、「来年はどんな年になるのだろう」って思いながら、「いやいや、どんな年にしたいかが肝心」と思い直す。不安を拭い去る呪文のようにそう唱える。一日を振り返ると、次の一日が気になり、一週間を振り返ると次の一週間が気になる。ひと月を振り返るなら、次のひと月を思い、一年を振り返るなら次の年のことを思う。

それは振り子のようで、持ち上げて手を離せばその分だけ反対に振れて、
向こうに行ってまた戻って来る。

ライフ・イズ・ビューティフル。
新しい何かが生まれ、大きく育てば良い。

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収斂することだけなく、拡散することについて。
今からそんなことを考えたいと思う。
新しい年のために。

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本日は今年の最終営業日

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今年もあと、手付かずの大晦日を一日残して、今日もあと十数時間で終わるというところまで来た。つまり、残すところあと1日と十数時間。

ここ数年、毎年の年賀状には、その前年にジェイズ・バーでご紹介したウイスキーのうちの、何本かの写真をプリントしてお送りしている。既に投函済みだが、元日に間に合わなかったらごめんなさいっていう感じだな。

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だから、毎年のことだが年末になると、その年に撮った写真を一日中眺めていたりする。もちろん、プリントしたものを観るのではなく、PCの画面でページをめくるようにマウスをカチカチクリックしながら眺めている。愉しかったり、ウンザリしたり、くたびれたり、右手の手首が痛くなったり。何しろ、僕にとっては膨大な枚数の写真だ。

例えば今年は、2万枚に近い枚数の写真を撮った。そのうちのほとんどがウイスキーの写真。どれも見ても人が写っている写真がない。ここ数年、そんな風だ。ただ、どれだけたくさんの写真を撮ったところで、使えるのはほんの数枚。例えば来年は、24枚の写真が年賀状に使われるけれど、それ以外の写真はハードディスクの中にデータとして収まっている。

他にもブログなどに使う写真もあるけれど、ハードディスクのほとんどが、何にも使われることがないデータだ。使う目的がないのだから、結果として有用でないものがたくさんあることは事実。では、それらのすべてが無駄だったのかと言われるなら反論をしたくなる。僕の場合、1枚の使える写真を残すため、その50倍程度の使えない写真が必要なようだ。

ハードディスクの空き容量を喰い尽くして、データの量は増えるけど、だけど、気軽に削除する気にはならない。失敗のその先に満足が待っている。それらの有用ではないデータも、僕の軌跡である。だから、僕は毎年年末にその1年の足跡を辿る作業に没頭することになる。少し面倒くさくて、だけど、悪くない気分。


さてさて、皆様には今年も本当にお世話になりました。本日にて本年の通常営業は最終日となります。どういう訳か、毎年のことながら、クリスマスが過ぎると何となく年末気分のジェイズ・バーである。幾人かの人が「今年もお世話になりました」なんて言いに来てくれて、隣に座った人と「お久しぶりです」なんてことになる。

もちろん僕も「来年もよろしく」。帰り際には「良いお年を!」なんて声を掛けて、そう、そうやって一年が終わって行く。満足した人の背中を見送る、そんな少し力が抜ける感じが好きだ。

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いろんな人と、「今年もお世話になりました」。「来年もよろしく」なんて挨拶を交わせたらいいなと思う12月30日。みんな、是非とも来て。グレンドロナックの特別価格も本日限り

明日もブログはアップします。

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グレン・マレイ 1973 36Yo / TWA ザ・パーフェクト・ドラム for 3R

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IMG_7072_1まだ何本かのパーフェクト・ドラムやプライベート・ストックやらが未開封のまま残っていて、そちらはどうやら、来年以降のご紹介となりそうだ。「ウイスキーは腐らない」というのは、実にありがたいことである。開封するのが愉しみなウイスキーがたくさんあるのは、本当に嬉しいことである。

毎日寒いが、そんな夜にはウイスキーである。

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最近はジェイズ・バーも大物揃いで、日々のウイスキーが霞んでしまいそうだ。よくお客さんと「家で飲むウイスキーは?」みたいな話になるけれど、僕も伝えるのもお恥ずかしいほど安いウイスキーを飲んでいたりして、ブログの原稿を書き上げて、食事を済ませ、ぼんやりと家でウイスキーを飲んでいると、「早く店に行って、あのウイスキー飲みたいなぁ」なんて思うことがある(笑)。

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12月も終盤になって、「あのウイスキー飲みたい」と思う時に頭に思い浮かぶのは一昨日ご紹介した「ダニーヴァイグ(アードベッグ)」と、この「グレン・マレイ 1973 36Yo / TWA ザ・パーフェクト・ドラム for 3R」。まぁ、この2本はまったく異なった仕上がりのウイスキーで、こんな2本が家にあったら幸せだろうなと、そんなアホみたいなことを思う。上の写真のグレン・エルギンも良いね。

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このグレン・マレイにあまり良い評価を与えない人はこの甘さが「モッサリ」したように感じるのだと思う。だけど、こいつを美味いと思う僕のようなタイプは、この甘さが「モリモリ」来る感じが堪らない。ウコンや葛根湯、あるいはショウガの砂糖漬けのようなニュアンスもあって、その辺が好き。

そうそう、一昨日ご紹介した「ダニーヴァイグ(アードベッグ)」だが、お客さんにはすこぶる評判が良い。入荷前に「クリスマスに届くから、入荷したら飲んで!」とお客さんに言い過ぎたからだろうか(笑)?まぁ、とにかく結構な勢いで売れている。「3杯セット」の対象商品だということもあるけれど、「まずはアードベッグと、あとは何でも良いから2杯下さい」みたいな注文をする方が続出している。

他のウイスキーのこともちょっと考えてあげて欲しいとは思うけど、人気者の性だね。

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「なくなりそうだから、あんまり紹介しないで!」って思っているジェイズ・バーのお客さんがいるならご安心を。本日もう1本、追加発注しました。

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グレンドロナック 1971 39Yo / OB for K6 & キャンベルタウンロッホ

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IMG_6896_1恐らくこれが、いやいや間違いなく、今年最後の「大物」の入荷である。2010年のクライマックスを飾るに相応しいウイスキーと言って良いだろう。バタバタした一年はこのようにして少しづつ片付いて行くのだろう。あとは目白か八重洲に、ふらりと顔を出すだろうか。どこの酒屋さんも12月はギリギリまで営業していただけるのがありがたい。

「複雑で素直」というのはその言葉の使い方に矛盾があるだろうか?だけど、このウイスキーを飲んで率直に思うのはそういう感想だ。封を切ったばかり、まだ開いていない状態なのでそう感じるのだろうか。「複雑」なのは確かで、「素直」の部分を言い換えるなら、「ネガティブな要素を感じない」と申し上げるべきなのだろうか。

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大袈裟に過ぎない。あるいは、華美に過ぎない。つまり、ゴージャスではあるが下品に過ぎないということ。飲み手の気持ちを振り向かせるべく、人をイラつかせることがない。

昨日入荷して、昨日封を切ったばかり。今のところ、十分に愉しいのは焙煎したナッツをすり潰したような芳ばしく甘い香り。ピーナツのようでアーモンドのようで、あるいは少しクルミのような印象があり、カカオっぽい甘い香りも漂う。これから、フルーティなニュアンスも展開するだろうから、それがまた愉しみ。

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年の瀬にありがたいウイスキーだと思う。
一年の終わりに、自分のためにこういうウイスキーを飲んだら良い。
ほんの少しの量で、十分に愉しめる。
目的は酩酊ではないのだから。

今年いっぱい、ハーフショットで¥1,890。


さて、本日はこの場を借りて今年最後の営業のご案内を。

ジェイズ・バー、年内の営業は12月30日(木)まで


年始は1月4日(火)からとなります。

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アードベッグ 1996 14Yo / シルバー・シール

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IMG_6753_1DUNYVAIG(ダニーヴァイグ)との表記があり、蒸留所名は伏せてあるが中身はアードベッグ。実は非常に心待ちにしていたアイラ・モルト。クリスマス・イブより順次出荷とのことで、25日の夜に届いた。先日のポート・エレンと同様に、本日のアードベッグも信濃屋さんから届いた。年の瀬にどちらも素晴らしいアイラ・モルトだ。

ポート・エレンのこの価格は立派だと思う。アードベッグもシルバー・シールであることを思えば高くはないのだろうか。いやいや、年末でこちらの感覚が麻痺しているのか(笑)。今年は最後の3ヶ月、随分とウイスキーを仕入れ過ぎた。同じ思いの方も少なくなかろうかと思う。このアードベッグもポート・エレンも信濃屋さんにまだ残っている。

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先日のウイスキー・フェスティバルでお披露目されたそうだ。僕もサンプルをいただけなかったら仕入を躊躇したかもしれない。何しろ、アレもコレも手が回らない…。しかし、結局発注をして入荷を心待ちにしていたということだ(笑)。

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このアードベッグは美味い。
ちょっと薄口でカッコイイ印象なのだ。冷静な佇まいの人に触れようとしてドキドキしてしまう。そんな、ウイスキーだと思う。このウイスキーはキュートではなくクールだ。まだまだ開き切っていない様子で、これからが愉しみ。涼しい顔をしているが、旺盛な展開力を持っているだろう。

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このアードベッグを飲んで、「なるほど」と納得したことがある。きっと、アードベッグが好きな人は、こういうアードベッグに惚れてしまうんだろうなと。

詳細は後日。3杯セット対象商品です。

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。


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タムデュ 1989 20Yo / ダグラス・レイン オールド&レア

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さて、クリスマス・イブのジェイズ・バーである。

忙しかったり、忙しくなかったり。予定があったり、なかったり、ダブル・ブッキングだったり。慌ただしい人も多いかと思うが、そうでない人だっているだろう。さて、クリスマス・イブのジェイズ・バーは至って普通のジェイズ・バーだ。特別なことはない。ただちょっと、GM・ケルティックのリンクウッドがお買い得なくらいだ。他はいつもの通り。

「どこへ行っても、クリスマスばっかりでウンザリだぜ!」って人がいたらジェイズ・バーに来ると良い。クリスマスってことを忘れて普通の店で、しかも、金曜なのに混んでない(多分ね:笑)。こんな日にジェイズ・バーにひとりで来るのは、勇気がいることでも、恥ずかしいことでもない。こんな日には、来店時に「普通に飲みに来ました」とわざわざ言ってくれると、ちょっと気が利いた感じがして良いと思う。

あなたの隣にも「普通に飲みに来た人」がいると思う。
もちろん、多分ひとりでね。

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ちょっと前の試飲会でいただいて、ちょっと気に入った。現在のジェイズ・バーの棚の構成からも、手薄なポジションであったので仕入れたタムデュ。イヤラシイところのないシェリー樽。20年熟成で「オールド&レア」っていうのも納得がいく。

タムデュというと、もうひとつ、「エクスクルーシヴ・モルツ」が封を切ったばかり、こちらは1980で29年熟成としっかりした仕上がりのバーボン樽。シェリーとの飲み比べも面白い。

本日のジェイズ・バーのお買い得はリンクウッドだけではない。このタムデュも通常なら3杯セットでご提供できない価格帯だが、しばらく3杯セット対象商品とさせていただく。つまり、「オールド&レア」と「エクスクルーシヴ・モルツ」、ふたつのタムデュ。そして、プラス1杯で3杯セットが完成ということである。もちろん、3杯で¥2100。

僕は皆さんが来るのをジェイズ・バーでのんびり待ってます。

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。


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ポート・エレン 1983 27Yo / 信濃屋オリジナル ザ・チェス・シリーズ エクストラ・エディション 「キャスリング」

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これは旨いと思う。
落ち着いて、しっとりして、
立ち止まって天を仰ぐより、足元を見つめたくなるウイスキー。
今年を振り返りたくなるウイスキー。

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本日は祝日につき、午後6時から営業です。



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2本のケルティック・ラベル リンクウッド

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何だか今年は随分とGMのケルティック・ラベルを追い掛けた。腑に落ちたところもあり、気が済んだところもあり、自分なりに納得している。先月もいくつかのケルティック・ラベルを仕入れて、今月はグレンリベット、モートラック、そして、リンクウッドが2本。これで今年最後のケルティック・ラベルということだろう。いわゆる、隠しアイテムってヤツでそれぞれ本数が少ない。

東京は雨。冷たい雨ではないところが少しありがたい。

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年末のこの時期にぼんやりしている人も、そうそう多くはなかろうが、もしもあなたが、ぼんやりしていたなら、ひと言申し上げておきたい。今日は22日で、明日は皆さんお休みの天皇誕生日。明後日のクリスマス・イブは金曜で、25・26日が土日となる。先ほど手帳を開きながらカレンダーを眺めながら、僕は少し慌てた。

つまり、ぼんやりしていたということになる(笑)。

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クリスマスのこの時期にジェイズ・バーに来ることは、残念なことではないと思うのだが、どうだろう?その昔、「恋人がサンタクロース」という唄があったけれど、恋人にもサンタクロースにも縁遠い人のために、僕がサンタクロースの代わりをして差し上げたいと思っている。残念だが、恋人の代わりにはなれない。

サンタクロースには程遠いと言われたら少々切ないが、あなたが喜んでくれたら嬉しく思う。

実は最近はちょっとぼんやりし過ぎなようで、お恥ずかしい話でもしようかと思ったのだが、コードに引っ掛かりそうなので止めることにした。明日、勇気があれば書くかもしれないが、僕の勇気はアンパンマン次第だ。(?アンパンマンって「元気100倍」だっけ?)

さて、それでは、本日より26日(日)まで、「3杯セット」をご利用の方に限り、

「リンクウッド 1970 40Yo / GM ケルティック・ラベル」2種類。

どちらのウイスキーも、

フル・ショット1杯、¥1680 にてご奉仕します。

ハーフ・ショットではありません。30mlでのご提供です。

「そいつは愉しそうだ」と思ったら、是非ともご来店ください。

IMG_6321_1リンクウッド
1970−2010 / 40Yo
カスク・タイプ リフィル・リメイド・ホグスヘッド
カスクNo.818
ボトルNo. 41/67
アルコール度数 43.5%

IMG_6617_1リンクウッド
1970−2010 / 40Yo
カスク・タイプ リフィル・リメイド・ホグスヘッド
カスクNo.823
ボトルNo. 23/34
アルコール度数 42.6%

よろしくお願いします。

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ジュラ 1989 21Yo / ダグラス・レイン OMC ビッグ・スタンプ

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IMG_6129_1正確に伝えることを億劫で面倒に思って、相手が理解し易い文脈だけで説明をしてしまうと、そこから転げ落ちるように誤解が始まることがある。昨日お客さんと話していたのはそんな話。まぁ、それで良いかと、こちらにはある種の諦めがあり、向こうには期待と要求があり、転がり始めた石は止まるところを知らない。何かにぶつかればそれ以上転がることはないのだろうが、ぶつけられた方はその衝撃のすべてを引き受けることになる。

大概は自分の身体でその石を止める他なく、痛い思いをするのは自分ということになる。
昨日のお客さんの話。

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世の中には説明するのが好きな人と苦手な人がいるようで、僕は前者の方だとの自覚がある。だけど、聴いた話を説明していたら、気分が重くなってしまうこともある。相手を不愉快にさせるのは僕だって本意じゃない。僕は僕が感じたことを伝えたいと思ってしまう。「客観的で正確な事実」にはあんまり興味がないんだ。残念かもしれないけれど。

誰かと一緒にウイスキーを飲んでいると、時々説明が必要なくなる瞬間がやって来て、そんな時はとても素敵な時間だ。僕らがウイスキーで繋がっている時間。思い付いた言葉だけを口にして、相手と何かが通じていると思える感覚。ウイスキーを間に挟んで、僕らは共感することができるはずだ。

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「何がいけないのか、分からない」と、その人はその時にそう言って、「間違いがないのなら嘆くことはない」と僕は言った。答えはあなたのすぐそばにあって、やがてあなたはそれを感じるようになるから。僕が言いたかったのはそういうことだ。

そっと鼻を近づけたなら、しっかりと心を掴むピーティな香り。麦芽の甘さに裏付けられている。ウイスキーが麦を原材料にした蒸留酒であることを思い知る。訴えかける。バニラとハチミツの香り。口に含むと爽やかなレモンとショウガ。恐ろしくスモーキーという訳ではない。驚くほどスパイシーな訳でもない。ただしもちろん、ちょうど良い飲み応え。

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。


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ハイランド・パーク 1977 32Yo / ハート・ブラザーズ(続報)

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先週金曜のハイランド・パークの続報。まぁ、そんなに大げさな話でもない。
小ネタな話。

同じ年の同じ月に生まれた2本のハイランド・パークについては既にお知らせしたとおり。1本は2006年に瓶詰めされ、もう1本は今年の8月に瓶詰めされている。2006年瓶詰の方はアルコール度数が46.0%。2010年瓶詰の方が47.0%。

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お客さんと話をしていて、「47.0%って何だか珍しいですよね」というようなことを言われた。46.0%と並んでいるのだから、なおさら目を引くのかもしれない。40度、43度、46度というと加水されたウイスキーの一般的な数字だ。「プラス1%で47度って、何か意味があるんですかね?」というような話。

今年瓶詰の47.0%の方は、加水されたウイスキーではない。「HART BROTHERS」のロゴの下に、「CASK STRENGTH」と書かれている。もちろん、2006年瓶詰の方には「CASK STRENGTH」の表記はない。

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まぁ、本日はそんな話で、曇り空で気分も曇る。

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
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ハイランド・パーク 1977 32Yo / ハート・ブラザーズ

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IMG_5995_1記憶にある方もいるかもしれないが、少し前にHBLのハイランド・パークをご紹介している。前回のは1977−2006で28年熟成だったが、本日のハイランド・パークは1977−2010で32年熟成。このふたつの熟成年数の違いは瓶詰の時期の違いによるもの。実はともに、1977年11月の蒸留。間違いなく兄弟だが、遠く離れた兄弟ではない。かなり近い関係だ。

本日ご紹介の32年熟成のハイランド・パークを一口飲んで、なるほどと思い出した。やっぱり兄弟。1977年の同じ月に生まれている。世の中には兄弟よりも従兄弟に似ているとか、他人の空似なんてことがあるけれど、このふたりは兄弟だから似ている。そう思う。もちろん、兄弟なりに個性の違いはある。前回のハイランド・パークには薬っぽいピーティさに少し驚かされた。

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今回のハイランド・パークにはちょっとミントのような勢いの良さがある。前回のピーティさに飲み応えを感じたのと同じようなニュアンスを持っている。同じようにコクのあるハチミツのような甘さと塩。同じように柑橘系フルーティ。

僕にはハイランド・パークが好物だという自覚があって、見かけるたびに気になってしまう。どうやら全般的にバーボン樽の方が好きなようで、熟成年数で言うなら20〜30年程度のものに手が伸びてしまう。もちろん、更なる長期熟成には心惹かれるものがあるが、価格的にその程度が身の丈に合っているとの思いもあるのだろう。

北の巨人とも言われるハイランド・パークは、当然のことながら人気蒸留所のひとつだろう。40年近い、あるいはそれ以上の長期熟成となると、なおさら、そこそこのお値段ということになってしまう。20〜30年程度の熟成のものにお買い得感があるのかというと、もちろん、そんなことはないのだが、外さない安心感はあると思う。

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まぁ、時々、ハイランド・パークを悪く言う人はいて、「熟成20〜30年のバーボン樽のハイランド・パークはどれも代わり映えがしない」なんて言い草だ。僕は「安定しているんだよ」と言い返してやるけど。

柑橘系フルーティな香りの前面にハチミツ・ミント。サラサラと綺麗なバニラ。勢いに乗って少々直線的なピート。程度良く刺激的で好印象。大丈夫と頷き、やるなぁと唸る。オレンジというよりミカンに近い。さらりと水のようで、苦味なく後腐れない。水っぽい?いやいや、瑞々しい。酸味の薄いマスカット。気付けば当たり前のように甘く塩味。少しづつ近付いて来たなと思い出す。ハイランド・パークであったなと。

「3杯セット」のご利用が可能です。
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最近仕入れたいくつかのウイスキー

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やはり年末でバタバタしているのだろうか?
やってることはぼんやりなのだが…。

本日の記事の原稿を店に忘れた。同じような記事なら同じように書けるだろうと、キーボードを叩き始めたのだが、何だか虚しくなって止めた。

まぁ、そんな訳で、最近仕入れたウイスキーの写真などご覧いただこうかと思う。大体、開封済み。まだブログの記事にはなってないけど。

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グレンリベット 1965 45Yo / G&M ケルティック・ラベル
51.2%
リフィル・シェリー・ホグスヘッド
#4174

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グレンマレイ 1973 36Yo / TWA パーフェクト・ドラム & 3R
53.1%
バーボン・ホグスヘッド

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グレン・エルギン 1975 35Yo / TWA パーフェクト・ドラム
46.4%
バーボン・ホグスヘッド

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ハイランド・パーク 1977 32Yo / HBL 
47.0%

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グレンアラヒー 1972 38Yo / ダグラス・レイン OMC ビッグ・スタンプ
55.8%

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ジュラ 1989 21Yo / ダグラス・レイン OMC ビッグ・スタンプ
49.3%

本日はこれにて失礼。

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インチガワー 1974 36Yo / TWA アナトミー

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IMG_5621_1このウイスキーには独特の塩っぽさがあって、僕には何となく「細かく砕いた粉っぽい塩」のように感じる。あるいは、漢方薬のようなニュアンスや何かの香料のような。もちろん、他にも多様な要素で構成されたこのウイスキーは、非常に複雑で、僕をとてもドキドキさせる。だけど、その軸に存在しているのは、その独特の塩っぽさと漢方薬のようなニュアンス。

IMG_5717_1これを、何て説明したら良いのだろう。僕はさっきから、ずっとそう考えている。例えば、ワックスで磨かれたグレープフルーツの皮のようだったり、何かの革製品のようにも思えたり、確かに、それらのすべては間違っていないのだけれど。だけど、何だかそのどれもがちょうど良くない。それそのものを説明できていないと思ってしまい、さっきから何度もグラスに鼻を突っ込んでいる。

僕の中には、確実にこれと同じ香りを知っているという確信があって、だから、さっきから引き出しの中をゴソゴソやっているのだけれど見つからない。この引き出しじゃなかったと違う引き出しを探してみたが、いや、この引き出しはさっきもひっくり返して中を探しただろうか。だけど、この香りは良く知っている香りのはずだ。いつの頃だったか、身近にあったはずの匂い。

最近のことでなかったのなら、子どもの頃のことなのだろうか。

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ウイスキーを飲んでいると時々そういうことがある。そして、僕はそういう時に怖くなる。僕は見ない方が良いものを見ようとしているのだろうか?あるいは、思い出してはならない記憶に触ろうとしているのだろうか?ほんの少し背筋がざわっと冷たくなる。恐らく僕は、答えの近くまで来ている。だけど、僕の無意識は僕を答えから遠ざけようとしている。違うだろうか。

僕は本当に答えの近くまで来ていて、そう、もしかしたら、それは僕の真後ろにあるのかもしれない。一気に振り返ったら、僕の目の前に答えが現れるだろうか。だけど、どうだろう。僕はそれを見て、叫び声を上げて気絶をしてしまうかもしれない。振り返ることなく走り抜けるべき夜道というものがあるように。

僕は僕自身が意識的に答えを見つけることを避けているのだろうか。

何かの薬品、あるいは洗剤の香り。ワックスの掛かったグレープフルーツの皮。硬質で挑戦的な印象。ただし、乱暴に過ぎない。だけど、刺激的。細かく砕いた粉ぽい塩。若干のタール。漢方薬。改めて、基本的には柑橘系。ハーブ、スパイスふんだんに。バジルのソースを塗ったピザ生地。これはイライラだろうか、ドキドキだろうか、ワクワクだろうか?戸惑う。最後はバニラ、メープル。乾きながら甘く。

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ボウモア 1995 15Yo / TWA アナトミー

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IMG_5619_1最近はボウモアを美味しいと思うようになって、それは、素晴らしいことだと思う。僕にとってもボウモアにとっても。例えば、あと20年後くらいに、僕らは「やっぱり、90年代のボウモアは良いよね」なんて言っているだろうか。90年代蒸留の、どれもみな熟成30年を超えるようなボウモアがそんな風に評価されていたら、素敵なことだと思う。

長生きするのも悪くないさと、そう思う。それらのことが確かめられるなら。
いくらかの愉しいことのおかげで、毎日が快適になるということがある。

ただ、最近はボウモアを追い掛け過ぎなのかもしれない。飽きることも、ウンザリすることもないのだが、もちろん、残念なこともないのだが、ちょっぴり食傷気味かもしれない。

ふと、昔のお客さんの話を思い出す。「最近、家に帰ると肉じゃがばっかりなんですよ」と、その新婚のお客さんは溜息を吐いた。「確かに、肉じゃがが好きだと言ったけれど」と俯いた。「もちろん、決して不味くはないんです」と。「いや、むしろ、とても美味しいと思うんです」と。「今朝、家を出る時に訊いてみたんです。今夜も肉じゃがなの?って」。「そしたら、彼女が答えたんです」。

「大丈夫、今日のは鶏肉だから」。

「もちろん、その鶏肉の肉じゃがも美味しいと思うんですけど、でも、僕はちょっと違うと思うんですよ」。彼は遠い目でそう呟いた。「大丈夫って言われても…」。僕の目を真っ直ぐに見つめて「大丈夫です。帰ります」と彼は高らかに宣言をして帰った。帰ったままジェイズ・バーには来なくなって、あれからもう10年近く経つだろうか。鶏肉の肉じゃががどのようなものだったのか、気になって仕方がない。

僕はその時、「鶏肉だからって言われても、そういうことじゃないよなぁ」と答えたのだけれど、僕の言葉は店の空気の中に消えるように拡散して、僕の投げた言葉に答えることなく彼はポツリと語った。「彼女は言ったんですよ。今夜は肉じゃがね」って。

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さてさて、ボウモアの話だが、ジェイズ・バーにもいくつかのボウモアがあって、皆さんそれぞれに愉しんでいただいている様子。個人的にいくつかのボウモアを買われている方も多いかと思う。「最近、家に帰ってもボウモアばっかりなんですよ」なんて方もいると思う。そうそう、あなただって「確かに、ボウモアが好きだ」と言ったくちだ。「もちろん、決して不味くはないんです」と。「いや、むしろ、とても美味しいと思うんです」と。

IMG_5666_1あなたは僕に効きたいのかもしれない。「また、ボウモアなの?」って。それなら僕は答えよう。

「大丈夫、今日のは1995だから」。

いや、ホントに、1995年蒸留のボウモアってあんまり見かけないと思うのだが。しかも、シェリー・バット。いつものとはちょっと違うから。

汚れて甘く芳ばしい。アクっぽい黒糖のようなメープル。潮風とサビ。メリハリのあるウイスキー。もちろん勢いがあって、かと言ってエッジが効き過ぎている訳でもない。飲み易さを損なわない程度に飲み応えがある。鈍重なヴァイタリティ。スピードのある疾走感には欠けても、確実に前に進む。焦がしたハチミツ。

IMG_5696_1今夜はボウモアね。

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。


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グレンロッシー 1975 35Yo / TWA アナトミー

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IMG_5616_1一昨日、飲み歩いて携帯電話を失くしてしまったというお客さんとの話の続きで、「酔って失くして後悔したもの」の話をしていた。財布とか鞄とか、まったく人は酔うと大切なものを失くすものだ。コートやジャケットを忘れて帰る人が時々いて、寒くはないのかと心配になる。マフラーやストールは冬の忘れ物の定番。

一年を通じての定番はやっぱり傘だろう。持って来て、雨が止んで、忘れて帰る。返却期限の過ぎたレンタルDVDならレンタル屋さんに返してあげたことがある。だけど、さすがにエロDVD15枚を忘れた人は取りに来なかったなぁ(笑)。一番驚いたのは靴。夏の暑い頃だったから、寒さが堪えるってことはなかったと思うけど。

失くしてしまって一番恥ずかしいものは?もちろん、エロDVDよりも恥ずかしものがある。記憶である。それでは、一番残念だったものは?思い出であると言っておこう。

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さて、先週の金曜日、今年最後のTWAの荷物が届いたなどと言ってしまったが、実はまだ、入荷していないTWAの商品があった。最後と言いながら、明日はまた、グレンマレイが入荷予定。しかも、数え直してみたら、明日入荷予定のグレンマレイで今年40本目のTWAのウイスキーだった。

IMG_5636_1砂糖漬けにした美味しいショウガ。グラスに注いで時間を掛けることなく拡散するバニラ。草っぽい新鮮なレモン。木の実?引き籠りがちでなお、存在感のある漢方薬の香り。恐らく、本人でさえ持て余すほどのヴァイタリティ。とても素晴らしい。ハチミツ・レモン。木の香り。乾いたマーマレード。素晴らしい。

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いくつかのTWA・アナトミー

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何本かのTWA(ザ・ウイスキー・エージェンシー)のウイスキーが入荷して、多分これが今年最後ということになるだろう。去年の暮れくらいから、今年はTWAを追い掛けてみようかと決めていたので、今年最後の荷物が着いたのだなと、何だかひとり納得している。大雑把に数えても、恐らく、20本を超えるくらいのTWAのシングル・モルトを扱って来たはずだ。

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毎年この時期になると、「今年一番のウイスキー」みたいな話になる。アレが良かった。コレが良かった。「いやいや、あんなのもあったじゃん」。みたいな話。

実のところ、それは「今年一番のウイスキー」が何かを決めるための話ではないのだと思う。ウイスキー好き同士が「今年どんなウイスキーを飲んだっけ?」と振り返るための話だ。結局のところ、話が始まると、どちらがたくさん今年飲んだウイスキーの銘柄を挙げられるか?みたいなことを競うことにもなるだから(笑)。思い出されたウイスキーを懐かしく思う。つい最近のことなのに。

TWAに関しては3つのウイスキーが強く心に残っている。フラワーのインチガワー、パーフェクト・ドラムのラフロイグ、そして、プライベート・ストックのクライヌリッシュ。美味しいだけでなく、どれもびっくりしたウイスキー。

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さてさて、今回のTWAのシリーズ名は「アナトミー」とのこと。解剖学的な見地からウイスキーを眺めようという試みだろうか。もっと、おどろおどろしいラベル・デザインになるのではないかと思っていたのだが、そこそこ大人しい目な程度で良かったと思う。

3本のウイスキーが並んでいる。もちろん、TWAのアナトミー。左からインチガワー、グレンロッシー、ボウモア。インチガワーは青年あるいは壮年期の男性の全身。グレンロッシーが老年期の男性の横顔。ボウモアが子宮の中の胎児ということなのだろう。この年齢的な特徴はそれぞれのウイスキーの傾向を表していると思う。

IMG_5717_1インチガワーにはきりっとした勢いがあり成熟していると言える。もちろん大人であるが、まだ老練というには少し早い印象。グレンロッシーは十分に飲み手を納得させる熟練の域に達したウイスキー。賢者のような饒舌に過ぎない説得力というものを持っている。ボウモアは未発達な存在であるが、ポテンシャルの高さを感じさせる。若い分だけ可能性を保持しているということか。

IMG_5636_1ちなみにインチガワーは36年熟成、グレンロッシーは35年、ボウモアは15年ということだ。数字だけを見れば、35年のグレンロッシーを賢者に見立て、36年のインチガワーを働き盛りの壮年期の男とすることに違和感を持つだろうか?ただ、その違和感は飲めば解消されることは間違いない。その判断の正しさに納得するだろう。ウイスキーも人間の人柄と変わらない。時が過ぎただけでは成熟へと向かわないことがある。

今回のシリーズが「アナトミー」とされていることは先ほどお伝えしたばかり、さて、解剖学と銘打ってリリースされたシングル・モルトであるなら、その形態と構造を明らかにせよということなのだろうか(笑)。ひとつ言えるのは、過剰に化粧を施した様子のウイスキーではなさそうだということ。しっかりした骨格に適切な筋肉の付いた身体つきのそれぞれのウイスキー。

IMG_5666_1例えば、蝶の標本を見て、僕はその全体のバランスや色合いや柄の美しさに何かを感じてしまう方だ。その触覚の形や翅の枚数や足の本数、あるいは独特のストロー状の口の形状に何かを思うところが少ない。感想ではなく所見や見解を述べよと言われるのが苦手である。

ただ、どうだろう。この3本のウイスキーはそれぞれにシンプルな構造をしているのかもしれない。それぞれの蒸留所の形態と構造を理解するには最適な素材ということなのだろうか。

詳細は後日。

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タムデュ 1980 29Yo / クリエイティヴ・ウイスキー エクスクルーシヴ・モルツ(2)

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IMG_5189_1今朝の東京は少し寒いようだ。鈍色というには明るくなり過ぎただろうか。その向こうに青さを感じさせる薄い曇り空。冬らしさを感じさせなかった12月の東京も、帳尻を合わせるように年の瀬に向かおうとしている。キーボードを叩く両手を見つめれば、まさに水仕事をする手といった荒れようだ。気休めに塗るハンドクリームが春まで続く。

一年がもう終わろうとしているのだな。

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来年はもっとたくさん積み重ねられる年にしようと思う。
積み上げたものに満足できるようにしたい。

最近はウイスキーを飲む愉しみのひとつが、同じ時代に出会えた奇跡なのだと思えるようになった。グラスに鼻を突っ込みながら、その奇跡に感謝することがある。僕らの出会いの背景には、いくつかの(あるいは、多くの)偶然が織り込まれている。いくつかの(あるいは、そのうちのたったひとつの)偶然が重なり合うことがなかったら、僕らはきっと出会うことがなかった。

ウイスキーも人も同じことだ。

パイナップル。軽くミント。エステリーなバニラ。とりあえず爽やか。ゆっくりと次第に落ち着き花っぽいハチミツ。綺麗なショウガ。甘い葛根湯。口の中で消えるようになくなる。どこへ消えたのだろう?果肉のしっかりしたグレープフルーツの印象。勢いがある。シャープな切れ上がり。甘過ぎないフルーツ。アップルパイ。少しのシナモン。


「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。


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タムデュ 1980 29Yo / クリエイティヴ・ウイスキー エクスクルーシヴ・モルツ

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IMG_5189_1若い頃に分からなかったことが、歳を重ねて理解できるようになることがある。恐らく、誰にでもあることで、もちろん、僕にもあること。ただ、誰かが分かっていることを僕が知らなかったり、僕が知っていることを誰かは分かっていなかったり。分かることも分からないことも、人それぞれ。分かっていた方が良いのかもしれないし、実は知らなくても良いことばかりなのかもしれない。

まぁ、ぼんやりしていても先へ進んでしまうのが人生だ。取り返しの付かないことがあったり、もちろん、まだ間に合うこともたくさんある。若い頃に分からなかったことが、歳を重ねて理解できるようになるのは、「取り返しが付かない」ことを理解せざるを得ないからかもしれない。後悔ばかりの人生と嘆いても仕方がないけれど。

今思えば、若い頃はいろんなことをすっ飛ばして生きていたのだろう。
歳を重ねて、僕は時々足を止めて考えるようになった。

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立ち止まって考えるようになると、気付くことが多くなる。だから、若い頃に分からなかったことも、歳を重ねて理解できるようになったのだろう。早い話が若い頃は、分かりたくないことや受け入れたくないことが、たくさんあったということかもしれない。愚かかもしれないし、だけど、悪い話でもない。若さの話だ。そういうものだろう。

今日は火曜日で(実際に皆さんがこの記事を読むのは水曜だが)、毎週早めに出勤している。池袋のツタヤは火曜日が半額デーだから(笑)。だけど何だか、借りてきたDVDを観る気にもならず、「先にテイスティング・ノートでもやっつけるか」とカウンターに座って、月曜に開けたばかりのこのタムデュを飲んでいる。

飲みながら筆が進まない。つまり、仕事が進まなくて、でも、何だか諦めている。「これはやる気の問題だろうか?」と自分に問い掛けてみるが、特に自分を奮い立たせる気持ちにもならない。あぁなるほどと、僕は自分で了解をする訳だ。「ウイスキーが飲みたかっただけなのね」と。若い頃に分からなかったことが、歳を重ねて理解できるようになることがある。

10年前の僕は、仕事に取り掛からない自分を許せなかっただろうか。
良いじゃないか。なかなか面白いタムデュだ。
みんなも飲んでみると良い。

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こうやって、このカウンターの端っこの席に座って、僕は一体どのくらいのウイスキーのテイスティング・ノートを付けてきたのだろう。目の前のボトルの並ぶ棚の風景も随分と変わった。もちろん、これからも変わって行く。半年前、一年前、五年前、それはまったく違った装いで、僕に違う景色を見せてくれていた。もちろん、あの頃と同じ景色に戻ることはない。

一度手に入れて、もう二度と手に入ることのなかったウイスキーたち。その名前も、あるいは記憶にさえなくなっているものもあるだろうか。少しだけ申し訳ない気持になるけれど、どこかのバーで見かけたらきっと声を掛けるよ。顔を見たら思い出すから。そんなウイスキーたちが、目の前の棚に並んでいたことがあった。もう二度と同じ風景に戻ることはないけれど。

それはまるで、季節ごとに違う種類の草木が芽吹き、咲いては枯れ、新陳代謝を繰り返す森のようだ。草木や花だけが生きているのではない。森そのもの、その全体が生きている。だから、バックバーに並ぶウイスキーたちも、それ全体がひとつの生態系だ。適者生存、人気のないウイスキーはいつか市場から消えてなくなる運命にある。


さて、続きは明日とさせていただこう。

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グレン・グラント 1970 40Yo / インプレッシヴ・カスク プラチナ

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IMG_4979_1華々しくも同シリーズ・プラチナの第二弾として登場したグレン・グラント。第一弾がグレンリベットで、実は昨日、その第三弾のグレンロセスの案内が届いたばかり。そのどれもが40年熟成だが、どうやらグレンロセスだけが60年代のウイスキーの様子。インプレッシヴ・カスク・プラチナの年末リリースは、一応打ち止めということだろうか?

第二弾のこのグレン・グラントは太さが魅力だ。濃厚でしっかりとしていて、長期熟成に耐え抜いてなお、力強いウイスキーであることを主張して止まない。ある意味、その点は第一弾のグレンリベットと対照的だと感じた。

実はグレンリベットに対しては、僕の評価をちょっと保留にさせていただこうと思っていた。開けたての第一印象が、「弱い」あるいは「薄い」という、ネガティブな評価に傾き過ぎている気がしたからだ。「いくらなんでも、このグレンリベットを悪く思い過ぎている」と、自分でもそう思った。素直に向き合うなら、「長期熟成の王道のグレンリベット」とも思うのに。

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このグレン・グラントに比べたら、確かに、グレンリベットの方に「弱い」あるいは「薄い」という印象を持つ方は多いと思う。だから、そのグレンリベットを指して「弱い」あるいは「薄い」と評価することは特に問題がなかったとも思う。ただ、それだけでは気が済まなかったのは、「弱くて薄いだけのグレンリベットじゃないだろ?」との思いがあったからだ。

だから、このグレンリベットに対してアレコレ言うことを躊躇った。「ホントは好きなのに、悪く言ってごめんね」と後から謝ることになりそうな予感がしたということでもある(笑)。だって、ホントは好きなんだもの。

さて、態度保留のままライバルである第二弾のグレン・グラントが登場ということだ。

IMG_5015_1誰だって、比べるものがなくて、目の前の大切なものの価値が分からなくなる時がある。ライバルのグレン・グラントが登場してくれたおかげで分かったことがある。僕はやっぱり、グレンリベットが好きだ。「弱くて薄い」って言う人がいるだろうことはまったく否定しないけれど、優しく滑らかで、隣にいてうるさ過ぎない君が好きだよ。

もちろん僕も、このグレン・グラントを十分に評価する。ふたつの優秀なウイスキーがあることが理解できても、圧倒的に好きになってしまうのはどちらかだけということがある。

さて、最後になるが、本日の題目はグレン・グラントである。
このウイスキーをご紹介したい。

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上質で堂々と騒ぎ立てず大人のウイスキーの香り。熟したアンズ、プラム、微かに桃のよう。しっかりしているが優しく穏やかで、人をイライラさせることがまったくない。口に含んでしっとりと甘い。べっこう飴。バナナ。粉薬のような苦さが良いアクセントに。ハーブの香りのする咳止めシロップ。メープル、キャラメル、バニラ。

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キャパドニック 1968 32Yo / HBL ファイネスト・コレクション

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IMG_4880_1さよならはいつだって突然にやって来るものだろうか?こんな歳にもなれば、その予感くらいは持てるようになるものだ。身近な人が去り行くイメージを描こうとするのは、どうしたって辛い作業に他ならない。だけど、いくらか少しは長く生きたと思えるようになって、その辛いことができるようになった。

IMG_4915_1考えたくないことは考えない。
考えないから、だから、さよならは突然やって来る。

だけど、別れの予感が持てるようになったとしても、いつどこで、誰と出会うことになるのかはいまだに予測不可能だ。実は出会いこそ唐突にやって来る。出会いについて一つだけ言えることがあるなら、欲すれば出会いやすくなるし、求めなければ素通りするばかり。本人の気持ちは大切だ。

僕がこのキャパドニックと出会うことができたのも、僕が欲したからだろうか。3R・ライフのキャパドニック以来、60年代のキャパドニックはないものかと思っていた。そんな時に目の前をさらりと通り過ぎようとするこのウイスキーを見つけた。IMG_4929_1
もちろん、僕は慌てて手を伸ばしたが、実は危うく掴み損ねるところだった。手に入ってホッとしている。

このウイスキーが少々曲者なのは、瓶詰めされて既に9年ほどの歳月が流れているところだろうか。9年前と言えば、このHBL(ハート・ブラザーズ)も現行のこのボトル・デザインではないはずなのだが(笑)。いつどこで、こんな化粧を施して来たのだろう。だから、いつどこで、誰と出会うことになるのかは予測不可能ということ。ただ、不思議ではあっても、感謝すべき出会いというものはある。

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柔らかいハチミツとバニラ。ミカンのよう。少しぼんやりとした印象がキュート。温かさが前面に出るウイスキー。剥いたミカンの皮の裏側のスジのような粉っぽさ。口に含んでハーブ。森林のそよ風のようだが、少しスモーキーで意外なほどに飲み応えがある。しっかりとバニラ・クッキー。

「3杯セット」のご利用が可能です。
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おやすみなさい

今日はとても眠いので、

おやすみなさい。

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本日はお休みをいただきます。

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本日12月2日(木)は貸切営業につき、

お休みをさせていただきます。

ご迷惑をお掛けして恐縮ですが、何卒よろしくお願いします。

明日の金曜日は通常通り午後7時より営業をしております。


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キャパドニック 1961 41Yo / 3R ザ・ライフ

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IMG_4277_1先日はこのキャパドニックが「厚みに欠ける」と解釈されかねない言い方をしてしまった。誤解があったなら訂正させていただきたい。もちろん、そのことはネガティブな意味ではない。つまり、「美し過ぎることは罪なのかもしれない」ということ。贅肉をそぎ落とすことと、枯れて軽薄になることは意味が違う。

無駄なものを排除し、美しくなり過ぎたウイスキーだ。美人コンテストで優勝するタイプのウイスキーと言って良いだろう。もちろん、誰もが認める美人に、すべての人が恋をする訳ではないけれど。

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確かに、世の中には「美人が苦手」(笑)という人もいて、そういう人たちからは中傷されやすいタイプかもしれない。曰く、「個性が足りない」、「飲み応えに欠ける」と。ただ、「ヴァイタリティに欠ける」と勘繰る方がいるならご忠告を差し上げたい。まったくそんなことはない。元気なもののすべてが汚れている訳ではない。涼しい顔の人にも大いに活発なことがある。

寒い冬の夜の暖かい部屋で飲みたいウイスキー。

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薄く綺麗で甘いストロベリー。白桃。遠くからバニラ。雑見なく、しっかり甘い香り。大人しく穏やかそうに見えて、実はしっかりしている。十分に太さのある甘さ。口に含んでやっぱり甘い。桃、遅れてパイナップルの渋味。グレープ・フルーツの苦味。涼しげに鼻から抜けるスモーキーさ。舌の上に残る微かなタンニン。ハーブっぽいアク。少しのクルミ。メープル。

よろしくお願いします。

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