モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2011年07月

お休みのお知らせ

大変恐縮ですが、休業のお知らせです。

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本日、7月30日(土)は通常通り営業。

明日7月31日(日)はお休みをいただきます。

7月31日(日)は貸切にて、通常のジェイズ・バーの営業をしないこととしました。
急なお知らせで大変恐縮ですが、よろしくお願いします。

7月31日(日)はお休みいたしますが、8月1日(月)は通常通りの営業です。

ご迷惑をお掛けしますが、何卒よろしくお願いします。


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お休みのお知らせ

大変恐縮ですが、休業のお知らせです。

本日、7月28日(木)はお休みをいただきます。

急なお知らせで大変恐縮ですが、よろしくお願いします。
青山あたりをウロウロしてます。

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今週の新入荷

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今週入荷したウイスキーなどご紹介しておきたい。
左から、

ハイランド・パーク 1995 15Yo / アデルフィ
タムナブーリン 1989 21Yo / デュワー・ラトレイ
ラフロイグ 1998 12Yo / 3R オリジナル
ボウモア 1994 16Yo / 3R オリジナル

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今週の新入荷はすべて「3杯セット」対象商品です。現在、アデルフィのハイランド・パーク以外は抜栓済みです。ハイランド・パークは先週入荷の ”very good job!” なエディション・スピリッツがあるのでまずはそちらを。確かに、現状のジェイズ・バーの棚にはハイランド・パークが少ないので、時期を見て抜栓しますね。

3Rオリジナルのラフロイグとボウモア。共に素晴らしい出来です。ラフロイグは最初にドーンと来るバニラ・テイストの甘さの後、スーッと尾を引くフルーティなニュアンスが素晴らしい。個人的にはボウモアがお気に入り、“very very good !” です。非常にたくさんの要素がそれぞれに適度な緊張感を持ち、とてもバランスよく調和している。

真夏の体力が落ちている時に何かフルーツを食べて、それをきっかけに、どれだけ自分がその栄養を必要としていたのか気付かされるようなことがある。自分が欲していた適切なものが身体に入って行く安心感。このボウモアはそんなボウモアです。来たら必ず飲むべし。

タムナブーリンは今後の成長が期待されるウイスキー。1ヶ月後が飲み頃と思います。昨日ご紹介したグレンバーギと少し似たところがあって、「キラキラしたもののほとんどは、(まだ)ソフト・フォーカスの向こう側」。そんな気分にさせるウイスキー。

他のウイスキーの詳細については後日。
(極力)

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グレンバーギ 1988 22Yo / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション

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ウイスキーを飲んでいると時々、目の前にあるキラキラ光るものを愛でているような気分になることがある。例えは、先日ご紹介した「ベンリアック 1976 35Yo / OB for Shonanoya」のようなウイスキーがそういう官能的な体験をさせてくれる。

クリスタルのガラス細工の置物のような、あるいは、高いところにある真夏の太陽に照らされた水平線とか、とにかく見る物を圧倒的にドキドキさせてしまうような仕組みと言ったら良いだろうか。ウイスキーは時々、そういう官能的な体験をさせてくれることがある。

こういうことを随分昔、恐らくは子供の頃に経験したことがあるような気分にはなるのだけれど、具体的にそれを思い出すことができない。例えは、素晴らしいウイスキーを飲む機会に恵まれると、その子供の頃の記憶を取り戻そうと少しだけ必死になってみるのだけれど、宙に差し出した掌は何も掴むことなく空を切る。

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おもちゃの箱の蓋を開けた瞬間の歓喜に近いかもしれないと、そんなことを思ってみるけれど、何だかそれも少しだけ違う気がする。ただ、その蓋を開けてしばらく、何を手に取ってどんな遊びをしようかと思案しているその束の間のドキドキした感覚に近いことは確かかもしれない。

ただ、何か少し違うなと感じてしまうのは、僕が子供の頃に経験したことはもっと生々しいことだったような気がするからだ。あの時、僕の目の前には世界で一番愛しているものがあったのだと思う。今ではそれが、何かは分からないけれど。

僕がウイスキーを飲む理由は何だろうと、自らに問い掛ける時、僕が探し求めているものはそれなのではないかと思うことがある。僕が時々、「透明感のある美人さん」と評するようなウイスキーはそんなキラキラした輝きを持っている。

RIMG0096_1さて、本日ご紹介するグレンバーギは、残念なことに「透明感のある美人さん」には少し及ばない。先ほど例に挙げたベンリアックにもやはり届かない。足りない感じの佇まいを持っている。キラキラしたもののほとんどは、ソフト・フォーカスの向こう側にある。

ある意味、洗練とは反対側にあるウイスキーで、だけど、洗練の反対は素朴でもある。その素朴の背景には上質な素材が存在している。残念なのは上質な素材のすべてはオブラートに包まれて、そして、オブラートから中身が溶け出しても、その味わいはオブラートの味と混ざり合ってしまうように感じること。

熟成を重ね、このウイスキーは洗練を手に入れたのだろうか。
それとも、今、手に持つヴァイタルを削るだけに終わるのだろうか。

素朴に美味しいウイスキーのソフト・フォーカスに勝手に心悩ませる。

RIMG0083_1勢いの弱いフルーツの香り。微かにワックス。あるいはオブラート。缶詰の桃。クルミ。口に含んで、シロップの甘さ。缶詰の缶の匂い。コショウのスパイシーさ。口の中でゆっくり溶けるしっかりしたビスケット。じんわりと甘い。





さて、大変恐縮ですが、明日の

7月28日(木)はお休みをいただきます。

本日、7月27日(水)は営業です。

ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。
今夜は通常通り営業です。

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「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。

ティーニニック 1982 28Yo / エディション・スピリッツ

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なでしこジャパンを優勝に導いたワールド・カップから1週間日程をずらして、「コパ・アメリカ」が日本時間では月曜早朝に終了した。南米の覇者となったのはウルグアイ。昨年のワールド・カップでは4位に終わったものの、その活躍ぶりを印象付けた国であった。現地時間の日曜日、コパ・アメリカのファイナルではパラグアイを相手にきっちりと3−0で勝って見せた。

「パラグアイの健闘虚しく」なんて言い方が、単なる甘言にしか聞こえぬようなウルグアイの完勝といって良いだろう。パラグアイがウルグアイの圧力にやがて屈してしまうことは、観る者の多くに予測できたことだろう。

南米の強豪国と言えば、誰もが頭に浮かべるのはブラジルとアルゼンチンだろう。ただ、今回の結果を見て明らかなのは大国の落日の始まりということだろうか。大国ゆえの落日ということかもしれない。息も絶え絶えに予選を突破した両者だが、早々にベスト8での敗退が決定した。

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大会を通じて特に印象的だったのは、守備の意識の高さだろうか。もちろん、ディフェンスの最大の目的は「ゴールを入れさせない」ことであるが、「シュートを打たせない」とか「パスを通させない」ことを企図しているようには感じなかったことだ。 彼らにとってフット・ボールのディフェンスとは、「相手のボールを奪うこと」であるようにみえた。

例えばメッシのような相手の強力な攻撃陣に、3,4人の選手が取り囲んでボールを奪いに行くというシーンが多く見られた。実はこれは非常にリスキーなことだ。ひとつのところに味方が多く集まれば、相手により多くのスペースを与えることになる。他の相手選手をケアする味方が少なくなる。もしも、ボールを奪うことに失敗すれば、自ら大きなピンチを招くことになる。

ある意味当たり前のことなのだが、「フット・ボールはボールの奪い合いである」という事実を、まざまざと見せつけられたような気分になった。例えば、子供にフット・ボールをやらせると、ゴールのことなどすっかり忘れて、全員がひとつところに集まってボールの奪い合いを始めてしまう。もちろん、それとはまったく違う大人のフット・ボールのボールの奪い合いではある。

RIMG0045_1TVのスポーツ・ニュースの編集者には頭の痛い大会だったかもしれない。多くの日本人が「何となく期待している」ような、「鮮やかな個人技での得点シーンの積み重ねで、アルゼンチン(あるいはブラジル)が快勝!」というゲームはほとんどなかったと言って良い。画面には繰り返し、メッシの困惑した渋い表情が流れた。単なる「噛ませ犬」で終わってしまった国はひとつもなかったと言って良いだろう。

南米の有力選手のほとんどは、ヨーロッパをその職場としている。選手は凱旋帰国して国のために戦う。一方で、国に残りトレーニングを積み重ね、組織力を高めていった国もある。大会をざっくり眺めるなら、ボールを奪いに行く組織的な守備ができた国がより多くのチャンスを掴み、個人の責任を追及し糾弾することに躍起になっていた国が数あるチャンスを失った。僕にはそのように見えた。

フット・ボールもウイスキーも同じことかもしれない。全体として機能しないなら勝つこともできなければ、まったく魅力的でもない。優勝したウルグアイは個人技に光るものがあり、チームとして連動して機能していた。相手のボールを奪ってゴールに向かう。その美しさがフット・ボールを観る快楽である。その前提には、チームが全体として連携して機能する必要があるのだろう。

ウイスキーも何かの要素が突出していれば、飲むものを驚かせることに成功するかもしれない。しかし、淀みなく流れる快楽を提供することはできないのではないだろうか。僕は組織と個のバランスに優れたウルグアイが優勝したことを嬉しく思ったのである。


RIMG0034_1爽やかな芝生の香り。微かに梅。軽快で友好的。心地良く鼻をくすぐる。時間とともに滑らかで甘く。口に含んでしっかり甘い。ただし、繊細で滑らか。非常に複雑で重層的。ベルギー・ワッフルのような芳ばしさ。官能的なメープル・シロップ。華やかなハチミツ。ハーブ系のスパイシーさ。細かい苦味が好印象なアクセントに。塩バニラアイス。じんわりと口の残る温かさ。クールなだけではウイスキーはつまらない。


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ハイランド・パーク 1989 21Yo / エディション・スピリッツ

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初お披露目のボトラーズ、エディション・スピリッツ社のウイスキーである。同社はある若者によって立ち上げられ、グラスゴーに本拠を構えたとのこと。聴いた話では同社を代表する方の父親は、ある大手ボトラーズの経営者だという。どこのボトラーズか詳細は知らないが、彼の名を知れば「あぁなるほど」と思うことだろう。

僕らのようなウイスキー好きは恵まれた環境と思うかもしれない。そんな家に生まれるというのはどういうことかなと、不謹慎ながら思ってしまうのだが、子供の頃の本人はどうだったのだろうか?まぁ、僕はそんなことを考えてしまうのだな。

家族の話というのは難しい。大人になって子供の頃を振り返れば明らかなのだが、まずは、自分で生まれて来る家庭を選ぶことができない。何しろ「選べなかった」ということにさえ気付かない訳だ。そして、家族というのは家族ごとにまったく違うもの、本当に千差万別なのに、○○くんにも○○ちゃんにも家族がいるから、家族なんてものは自分も○○くんも○○ちゃんも、みんな似たようなものだと勘違いし易いということ。

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「目玉焼きは醤油かソースか?」みたいな違いが、大きな危機のきっかけになることがある。

随分昔の話になるが、友達の結婚式の帰りに泣きながら入って来た女の子がいて、「私はママを一生恨むわ」と訴えている。どうした?と訊くと、披露宴の食事に天ぷらが出て来たのだという。天ぷらには当然のことながら、天つゆがついて来る。テーブルには天ぷらの盛り合わせと、その手前に器に入った天つゆがある。

彼女は天つゆの小鉢が何のためにあるのか分からなかった。どういうことなのかというと、彼女の家では天ぷらは直に醤油かソースをつけて食べていたのだという。それが彼女の家のやり方で、彼女はテーブルの上に醤油かソースがないかを探した。当然のことながら、披露宴のテーブルには醤油もソースもない訳だ。

l給仕の人が言っていた一言がちょっと気になっていた。「お塩をご入用の方は仰ってください」。さて、醤油もソースもないのなら、この天ぷらは塩で食べるとして、果たして、この小鉢は何のためのものか?彼女は大いなる決断を下した。「なるほど、これはスープに違いない!」。僕からも一言申し上げたい。彼女は勇者なのである。だけど、その度胸がどこから生まれて来るのかは分からない。

思い起こせば、彼女は良く「普通」という言葉を口にしていた。「普通はこうするでしょ?」、「そんなことするなんて普通じゃないわ」。彼女が自分のやり方を「普通」と信じて疑わない態度に違和感があったのも確かだが、僕は彼女のそんな言い分が嫌いではなかった。

RIMG0021 (2)大袈裟に言うなら、彼女の言う「普通」は「価値観」や「正義」と置き換えることも可能だ。人は人と関われば、互いの「価値観」や「正義」はぶつかり合うこととなる。そんなにぶつかり合うこともなかろうにと思うことも多かったが、結果として彼女の「普通」は時間とともに変節を遂げた。

大切な人の話を受け入れ、納得がいかないことについては変えようとはしなかった。結果として、それらは彼女のコアな部分になって行ったことだろう。そうやって、彼女は成長していった。何故、彼女が天つゆをスープだと思うのが「普通」だったのかは分からないし、今でも天ぷらにソースをかけているのかはもう知る由もないけれど。

彼女にちょっとした不幸が訪れ易かったのは、それが「普通」のことであると判断したなら、すぐに実行してしまうことだっただろう。実行力とは迂闊さとトレード・オフの関係にあるのかもしれない。披露宴の席で謎めいたものが目の前にあったなら、彼女はもっと周りを見回せば良かったのかもしれない。

さて、テーブルの誰もがまだその天ぷらに手を伸ばしていないうちに、彼女はいの一番に天つゆの小鉢を手に取った。そして、新郎新婦に祝杯を捧げるようにその天つゆを一気に飲み干した。後の彼女の話によれば、「随分しょっぱいから、普通じゃないなとは思ったのよ」とのことだ。

テーブルの空気が固まった。唖然として彼女を見詰める者がいて、別の人は彼女から目を背けた。先ほどの彼女の証言からも明らかなように、一口飲んで彼女はそれがスープではないらしいことに気付いてはいた。さて、皆様には重大なことをお伝えしなければならない。彼女はその披露宴に彼氏と一緒に出席していたのだった。

繊細と言うならちょっとはポジティブに聞こえるだろうか。しかし、直裁的に言ってしまえば気が弱いということ。繊細が何とトレード・オフになるかは興味がないが、つまり、彼女の彼氏は気の弱い男であった。飲み干した小鉢を彼女が静かにテーブルに置いたその時、そっと上目遣いで同席の面々を眺めた後、「ちょっとトイレに…」と席を立った。

彼女がその時感じたのは、切なさだったろうか?あるいは、悔しさだっただろうか?それとも、憤りだっただろうか?結果として、彼女は自分の母親を恨めしく思ったということだ。

誰だって自分の家のやり方を普通だと思いながら大きくなる。大人になって外の世界に飛び出してみれば、かつて普遍性を持っていた我が家のルールが世界標準ではないことに気付かされる。世界を知るとは胸騒ぎの連続で、崩壊と再生の繰り返しなのである。

あの日、世界が崩壊してジェイズ・バーで泣き崩れた彼女であったが、結果として彼氏との関係が壊れることはなかった。いや、本当は僕が知らないところで崩壊して再生しただけなのかもしれない。

その後、めでたく結婚した彼女たちは、計画通りに子供に恵まれて、東京から随分離れた関東地方の小さな都市に暮らしている(はずだ)。もう子供は小学生の高学年になっている。数年前にふらりと現れて、子供の自慢話をして帰った。それきりしばらく会っていないけれど、元気でやっているだろうか。

恐らく、いや間違いなく、今日も彼女は自分の「普通」を振りかざし、彼女の旦那にそれを押し付けて受け入れられていることだろう。ウイスキーの香りを嗅いだことを起点に、時々驚くほど鮮明に過去の記憶のひとコマが脳裏に蘇ることがある。新しいボトラーズのことを思っていたら、似たようなことが起こってしまうこともある。

このハイランド・パークはファースト・フィルのシェリーとのことだ。天つゆほどの濃さはないが、優雅な赤みの差した色合いである。

RIMG0005 (2)ヘザー、ハニー。あめ色に炒めた玉ねぎ。落ち着いた優しく甘い香り。直裁的とは対極の奥ゆかしさ。羽毛のような肌触り。口に含んで、うっすらと広がる。心地良い甘さと微かな塩味。ふわりと浮き立つ印象的な苦味。華やかなめくるめく展開力を期待する向きには不案内だが、ブレずに動じることのない佇まいに惚れる。自ら積極的に穏やかであろうとするこのハイランド・パークを私は支持する。

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「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。

今週は昔のトマーチンで行きましょう

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台風が行ってしまったらとても涼しくなった昨日の東京でした。日射しは夏のようなのに、冷たく乾いた風が吹いて来て、毎日こんな風だったら熱中症も電力不足も心配することはなかろうにと、そんなことを思う夏の日。

何だか出掛けたくなって、ふと思い立ちかっぱ橋に行きました。ちょっと買い物もあったり。美味しいコーヒーを淹れる店を見つけて満足。

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何も76ヴィンテージだけがトマーチンではない。
ちょっと昔のトマーチンで、ラベルは随分擦り切れてしまっているが、中身に問題がある訳ではない。「特級表示」のトマーチンで12年熟成。それを思うなら、使われたトマーチンが76年より以前であることは十分に推察される。

最近はあまり見かけなくなった気がするオフィシャルのトマーチン12年。黒くなったり、赤くなったり、四角くなったり、丸くなったり。個人的には黒ラベルの丸瓶に馴染みが深いが、これはもうちょっと古い時代になるのだな。

RIMG0070_1しっかりと輸入者「宝酒造」のトマーチンで、この頃は高額なウイスキーで手が出なかったなぁ。黒ラベルの丸瓶になってからは安くなったのだな(笑)。

気軽に愉しみましょう。
さてさて、今週はトマーチン・オフィシャル12年
本日金曜から土・日曜日まで3日間。

ハーフ・ショット、¥525

お一人様一日、1杯限りでお願いします。

よろしくお願いします。


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今週の新入荷

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今週入荷したウイスキーなどご紹介しておきたい。
左から、
イチローズ・モルト&グレーン ホワイト・ラベル / ベンチャー・ウイスキー
グレンバーギ 1988 22Yo / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション
ハイランド・パーク 1989 21Yo / エディション・スピリッツ
ティーニニック 1982 28Yo / エディション・スピリッツ
クライヌリッシュ 1990 21Yo / ダグラス・レイン OMC

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今週はイチローさんのホワイト・ラベル以外はどれも「3杯セット」対象商品。既にすべて開封済み。ご来店時にお気軽にオーダーして下さい。

注目はエディション・スピリッツ。「新人さん」登場ですが、かなりやりますよ。同時期リリースのクラガンモアとブラッドノックは飲んでいないので分かりませんが、ハイランド・パークティーニニックはともに ”very good job!” です。落ち着いた親しみ易い優等生です。

イチローさんのホワイト・ラベルも気になっていたウイスキー。「来たね!」というのが素直な感想。到達点は違う場所だが、そのコンセプトはギンコー的なニュアンスのあるブレンデッド。9種のシングル・モルトと2種のグレーンとのことだ。

どうせまた、中身が何かは教えてくれないのだろうが(笑)、そのうちまたアレコレ訊いてみることにしよう。

はっきり言って、非常に甘いウイスキー。夏らしくハイボールで飲むのも悪くないが、味わいしっかりコクのあるソーダ割りに仕上がる。色んな飲み方を試してみたが、ちょっと小さめな氷をロックグラスにたくさん入れて、ガチャガチャ言わせながらロックで飲むのが夏っぽくて良いかも。

縁側の夕涼みに似合いそうだ。
隣で浴衣の女の子がかき氷なんか食べててくれると絵になるなぁ。

他のウイスキーの詳細については後日。
(書けるのか?)

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タリスカー 1993 17Yo / ハート・ブラザーズ ファイネスト・コレクション

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台風の夜にウイスキーを飲んでいる。詳細な予報を知らないが、まだ比較的静かな様子だが、絶え間なく雨は降り続いている。見上げた夜空の雲の動きの速さから、大きな台風の胸騒ぎを思う。

雨降りの夜ならば足元を見詰めるよりも、夜空を見上げて星降る夜を思い出そう。見上げた夜空は雲に覆われているけれど、影だって燃えている。

1993年12月蒸留の17年熟成のタリスカー。
ジェイズ・バーと同じ、17歳のウイスキーだ。

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多くの人にとって、17年という期間を長期熟成とは呼ばないのと同じように、17年程度の営業期間では老舗というにはおこがましいだろう。このタリスカーもジェイズ・バーも、それほど変わらない。93年の12月といったら、僕は随分と重苦しい毎日を過ごしていた頃だろう。その当時、僕は勤めていた店を辞めることを決意して、だけどまだ、次のことを決められないでいた時期だった。

17年経って、また同じようなことを繰り返した。辞めることを決意して、それから次のことを決めた。僕はまた、次のお店を始められる幸運に恵まれたけれど、決まるまでは落ち着かない毎日を過ごすことになる。17年前も今も大して進歩はなかっただろうか。

決まっていないのと、イメージができていないことは同じではない。決まってはいなくとも、追いかけるべき良いイメージというものがある。だけど、そこに辿り着けるかどうかは分からない。だって、まだ何も決まっていないのだから。今でもまだ、すべてが決まった訳ではない。ただひとつ明らかなことは、どこに行きたいのか分からないなら、どこかに流されるしかないということ。

もちろん、その良し悪しは分からない。行きたいと思ったところに辿り着いても、それが不幸の始まりということもあるだろう。どこに行くのか分からないまま流されたところが、幸せということがある。ならば、すべては幸運次第ということだろうか。ただひとつ、僕が思うのは、次の店でまた愉しくやりたいということだ。

このタリスカーはどうだろう?僕が毎日を悶々として暮らしていた頃にスコットランドに生まれて、それからの17年は退屈だっただろうか。ここ(ジェイズ・バー)には流されて来たのだろうか。あるいは、自分(タリスカー)の意思?ウイスキーに人格などないのは知っている。命の水とは言うけれど。

RIMG0050_1ウイスキーを飲んでいると思うことがある。
同じ時代に生まれたことが奇跡であると。

それでも出会うことがなかったかもしれないけれど、結局僕らは何かに導かれるように出会うことになった。僕らが出会えたのは、同じ時代に生まれて同じ時代を生きていたからに他ならない。お互いにたかだか17年程度のことかもしれない。しかし、僕らの間には、元来大きな隔たりがあったはずだ。巨大な未知の時間がそこにはあったはずだ。

ある意味、退屈だったかもしれない時間。あるいは、重苦しいほどの時間。そんなことをものともせずに、僕らはウイスキーと出会うことになる。同じ時代に生まれたこと、そのものが奇跡である。

RIMG0036_1乾き過ぎていないドライ・フルーツ。枝付きの干しぶどう。微かにゴム。全般的に落ち着いた印象の香り。ファースト・フィルのシェリーにしてバランス良し。華やかさとは対極の力強さ。口に含んで、厚みのあるボディ。焦げたトーストの苦味。コショウのようにスパイシー。下地に奥行き感のある甘さ。熱を冷ましてしっとりとオイリーなマドレーヌ、あるいはフィナンシェのよう。


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「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。

飲み過ぎてしまうということ

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ちょうど一日前のことになる訳だ。ワールドカップをTV観戦しながら僕はビールを飲んでいた。思えば昨日は何とも落ち着かない日だったな。ワクワクというよりソワソワ。そんな風に一日を過ごした。普通の人なら一日の始まる時間だろうか。だけど、僕にとっては仕事が終わる時間からゲームが始まった。

いくつかの偶然の積み重なりが、僕らに幸運をもたらすことがある。
僕は彼女たちに最後は幸運が訪れることを祈ってゲームを見つめた。

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人生もフットボールも偶然の積み重なりだろうか。あるいは、その組み合わせだろうか。いづれにしても、それらの積み重なりと組み合わさりはその結果を確定させてしまう。だとするなら、それは偶然ではなく必然だろうか。「ちょっとしたこと」が、何かを決定的に確定してしまう。人生もフットボールも変わらない。

すべてのことは始まりから終わりに向かう。それを道に例えるなら、始まりから終わりに向かい道はいくつも枝分かれしている。どの道を選ぶかで、その結果は大きく変わる。道はひとつしか選べないし、あるいは、選ぶことができない道もある。

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来た道を思い返してみる。その始まりから「現在」を辿って来たなら、恐ろしいほどたくさんの通らなかった道があったことを推し量れる。だけど、「現在」から始まりまでを過去にさかのぼるなら、道は一本しかない。どんな時も僕らは、「現在」という結果を受け入れるべきなのだろうか。それが、フットボールなら受け入れることであろう。

IMG_2931_1日本代表はワールドカップで優勝した。
それが結果である。

フットボールはひとつしかないボールを奪い合うゲームだ。奪ったボールを相手のゴールに叩き込む。その数の多い方が勝者となる。僕らの人生に比べれば実にシンプルなルールだが、単純であっても簡単にはならない。ただ、その危うげでもどかしい有り様は、実のところ人生のようだ。

だからこそ、ゴールの瞬間には圧倒的なカタルシスが存在する。それはフットボールの魅力のひとつではあるが、僕らに人生にフットボールのゴールの数ほどたくさんの圧倒的なカタルシスは訪れることはないだろう。誰に注目されることもないゲームを終わらせて、また明日も同じようなゲームを繰り返す。多くの人にとってはそれが人生で、例えば僕も、そんな毎日だ。

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8月31日、僕も17年続いた長いシーズンが終わる。
10月になれば、今度は違うリーグで闘うことになる。

フットボール選手に比べて僕にいくらかの幸福があるとするなら、プレイヤーとして現役でいられる期間が長いことだろう。ありがたいことに僕らの人生は一発勝負のトーナメントではない。だけど、だからこそ当然、日々リーグ戦を闘うタフネスが必要とされる。つまらない失敗でゲームを落としても、また明日定刻にゲームが始まる笛は吹かれる。

ただひとつ明らかなことがあるなら、戦えば負けることもあるけれど、戦わない人には勝利はやって来ないということ。そして、今日のゲームを精一杯戦わないのなら、また明日のゲームも落としてしまうことになるだろうということ。

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昨日は飲み過ぎて、だけど、どんなに飲んでもその日の夕方には僕のゲームは始まってしまう。勝利は祝福されるべきで、勝者はリスペクトされるべきだろう。僕は祝福に参加したく、そして、日本の代表に敬意を表したかった。

残念なことに、昨日は宿題のテイスティングをこなすことができず、本日のブログはウイスキーのことを書けない。そういう意味で昨日の僕の仕事は敗戦であった(笑)。

日本代表の彼女たちにおめでとうと言いたい。アメリカは恐ろしいほどに強いチームであった。だけど、彼女たちのフットボールはそのチームに勝つことができた。たくさんの人が見つめる中で、彼女たちはそのことを証明したのだ。

最後にひとつだけ。
敗戦したアメリカの選手の礼儀正しさに清々しい気分になったことを付け加えさせていただきたい。

ありがとう、なでしこ。

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閉店まで44







凄いよ。

これはホントに凄いよ。
ワールド・カップで優勝だよ。

生きているうちに、こんなことが起きるなんて、本当に素晴らしい。
ありがとう!!!

世界で一番なんだ。
世界のすべての人が祝福するタイトルなんだよ。

今日は飲むから、ごめん。

で、今日は何でも¥735(税込)。

3杯セットも無制限。

飲んで。

二日酔いだったら、ごめんね。

日本のサッカーは世界で一番。
今日の日本は世界一。
チャンピオンなんだよ。

NADESHIKO!

これからのフット・ボールの世界で「なでしこ」は標準になる。
世界中の女の子が、日本のサッカーに憧れる。
本当にそんなことが起きてるんだ。

ありがとう。
勇気を。

頑張っているすべての人たちのために。
あなたの周りの頑張っている報われないすべての人のために!!!

今日はすべてのウイスキー価格の上限が¥735!!

飲み過ぎて、遅刻したらごめん。




今週の新入荷

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今週入荷したウイスキーなどご紹介しておきたい。
左から、
ブナハーブン 1979 32Yo / BBR 復刻ラベル
アードモア 1992 18Yo / クリエイティヴ・ウイスキー エクスクルーシヴ・モルツ
余市 15Yo / OB 原酒 樽番号400256

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こうやって並ぶと、何だか余市に「スペシャル・ゲスト感」があって悪くない。今週の3本はどれも「3杯セット」対象商品だが、気になる人はお早めに。何しろ余市だけ500mlだからね。

アードモアを飲んだら何故か牧瀬里穂を思い出して(古いね)、良く考えたらこの香りが「ハイシーL」に似ているからだと思う。薬っぽいレモンなのね。ブナハーブンは良くも悪くも長熟コテコテね。ありがたいことに硫黄系なネガティブな印象はほとんど感じなくて、その代わりにターメリック(カレー風味)です。


さて、申し訳ありませんが、休業のお知らせです。

本日7月14日(木)はお休みをいただきます。

大変恐縮ですが、よろしくお願いします。

新店舗のソファなんかを選んで来ようかと思っております。
それ以外のことも色々あるのですが、それはちょっと言えません(笑)。

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トマーチン 1976 34Yo / リキッド・サン

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最近は1976ヴィンテージのトマーチンが流行っているらしい。あれこれ仕入れてみたが、まぁ、どれもこれも美味しいと思う。「どれもこれも美味しい」なんて言い方も我ながらどうかと思うが(笑)、実のところ本心だ。ただ、美味しいとは言っても、気に入るか、気に入らないかは人それぞれ。

このリキッド・サンのトマーチンに関して言えば、「気に入る/気に入らない」の評判は分かれていると思う。個人的にはとても上出来なウイスキーと思っているが、「気に入らない」人がいて結構驚いている。ただ、気に入らない人も、「美味しいんだけどさ」とは言っている。

「美味しいならいいじゃん」なんて言っても仕方がないのがウイスキーで、まぁ、それも面白いところだなと思う。嗜好品だからね。「美味しい」と評価できて、だけど「気に入らない」って思っちゃって、それでも「嫌いじゃないんだよな」っていうのが面白くないんだろう。本人も。

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真面目なんだけど、気が利かない感じの人。なのね、このトマーチンは。
僕はそんな風に思う。

本人には悪意なんてなくて、でも「ノリが悪い」なんて言われることが多くて傷付いている。口下手で寡黙で誤解もされ易い。だけど、本当は真面目な働き者なんだけど。乱暴じゃないし、誰かコイツの優しいところに触ってあげてくれないかなぁ、なんて僕は思ってしまう。

心無い女の子に「ツマンナイ」なんて言われそうで僕が困惑してしまう。そんなタイプ。「やっぱ、男の人ってちょっとワルイ感じの方がドキドキしちゃう」なんて言う女の子がいたら、「お前の出番じゃないかもな」と肩を抱いて慰めてやりたくなる、そんなトマーチン。

だからこそ言っておきたいのだが、「ちょっとワルイ感じ」の男に騙された女の子の心を癒すのがこのトマーチンである。確かに、ここ最近の76トマーチンの中では華やかさに欠けるかもしれないが、この何事にも動じない佇まいには男の僕も惚れる。長く付き合えばこそ出て来る味わいというものがある。

RIMG0111_1「ふーん」と思った女子の皆様、飲め。
「ワカンナイ」とか言うな。
「でさ…」とか言って話題を変えるな。

昨日の話か?

RIMG0077_1落ち着いて甘い穏やかな香り。油っぽい干しぶどう。ネガティブな印象はないが、強く個性的でもない。口に含んで、乾いた苦味。甘すぎずスパイシー。黒糖。ゆっくりと優しく広がるオイリーさ。ビターなシナモン・チョコレート。ねっとりと心地良く重たい。微かにベリー系。


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明日7月14日(木)はお休みをいただきます。

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お休みのお知らせ

こんな時間に申し訳ありませんが、休業のお知らせです。

7月12日(火)は営業。
7月13日(水)は営業。

7月14日(木)はお休みをいただきます。

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リンクウッド 1989 22Yo / リキッド・サン

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レイ・チャールズの唄を聴いていたら、何だかとても切ない気分になって、どうしてだろうって思っていたら、唄声そのものが泣き声のようなのだなと気付いた。そう、レイ・チャールズは泣くように唄うのだ。けれどもそれは、カナリアの鳴き声を唄に例えるのとは違うことだ。

ジェイズ・バーのカウンターにも泣いている人がいて、話を聴いて、とても辛いことがあったことを理解した。残念なことに僕らが泣く時は、レイ・チャールズのように上手くは行かないものだ。泣いている時は上手く喋ることさえできない。もちろん、泣きながら歌うことなんてできない。

IMG_3532_1


僕は「もう話しなんてしなくていいさ」っていう気分でいたけど、彼はどうやらまだ話をしたい様子だ。ただ、喋ろうとするたび嗚咽が溢れて、言葉はその波に飲み込まれかき消されてしまった。あえて言うなら、無念ということだ。彼は自分の手には持て余すほどの悔しさを抱えて涙を流している。少し落ち着いて、喋り出そうと気持ちが言葉になり始めると、また悔しさが込み上げて言葉にならない。

下地に疑惑があり、あるきっかけを機に猜疑心が大きく厚みを持って膨らむ。ただ、その猜疑心は結果として大切な何かを覆い隠してしまうことになる。隠されていた何かは違う方向へと展開し、思いもよらぬ事態へと発展した。彼の無念は諦めへと変わるだろうか。

IMG_3533_1どんなに複雑なウイスキーも、人生ほどには重層的ではない。
ウイスキーが素晴らしいのは、どんな人生よりも軽やかなところだ。

涙が溢れるなら無理に止めることはない。
止まるまで泣き続ければよい。
どの道、僕らの泣き声は、レイ・チャールズのように聴こえることはないのだから。

IMG_3518_1重たい飴の香り。微かにゴム。柔らかく青い草。レモンかオレンジの皮。バランス良く穏やかで、ネガティブな印象がないが、その存在感自体も少し薄い。自己主張が強過ぎず、飲み手に寄り添うウイスキー。口に含んで、ぼんやりしたシロップ感のある甘さ。しっとり。心地良くハニー・マスタード。とてもさり気ないが、気が付けば意外なほどに複雑。

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グレンカダム 1990 20Yo / デュワーラトレー

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まぁやはり、当然のことながら、世間の注目度は低かったのだけれど、メキシコでU17カテゴリー(17歳以下)のワールドカップをやっている。我らが日本からも代表チームを送り出していて、どうやらその愛称が「94ジャパン」なんて呼ばれている。

「ナショナル・チームの…」となるなら、そのくらいの年齢層のフット・ボールを観るのも嫌いではない。この世代から日本の将来を担うようなプレイヤーが現れて来る訳だ。17歳以下のカテゴリーで、だからつまり94年生まれ。そうそう、先日、17周年を迎えたジェイズ・バーも同じ94年生まれ。ちょっとしたシンパシーを感じていたということもある。

なかなか悪くないフット・ボールをしたチームだった。若いチームは冒険を重ねて予選リーグを勝ち進んだ。さてしかし、残念なことに決勝トーナメントで強敵ブラジルに2−3で敗れた。試合終了の笛を吹かれて、わんわん泣いている彼らを見て少しばかり涙腺が緩んだ。

IMG_3451 (2)


僕は彼らの涙に「やり切った清々しさ」と「少しばかりの後悔」を感じた。「もう少しできたのではないだろうか?」と思うような後悔。そのちょっとした差は結果に表れてしまう訳だ。彼らはそのことを、生まれて初めて身をもって感じたかもしれない。

僕が観ていても、やられっ放しというゲーム展開ではなかった。もちろん、相手の方がテクニックも試合運びも優位。かと言って、こちらがゲームの主導権を握る時間がまったくなかった訳ではない。3点目を獲られた後、2点を獲り返して相手を随分と追い詰めて行ったことは確かだ。

17歳の涙は、きっと彼らのこれからの人生の糧になることだろう。

さて、17歳のジェイズ・バーも、試合終了まで後もう2ヶ月を切った。8月31日には試合終了の笛が吹かれる。その時は「やり切った清々しさ」と「少しばかりの後悔」を感じ、「もう少しできたのではないだろうか?」と思うような後悔に包まれているだろうか。そして、いくらかの涙をこぼしているかもしれない。

僕が17歳ではなかったとしても、泣いたっていいでしょ?

IMG_3459 (2)


IMG_3463 (2)当たり前のことのはずではあるのだけれど、すべてには終わりがある。もちろん、そのことは受け入れられないことではない。自分で決めたその日は必ずやって来る。そして、今自分が思っている通り、淋しくて切ない気持ちになるのだろう。ただ、どんなに切ない気持ちになったとしても、感謝の気持ちを忘れないでいられればと願うばかりだ。

IMG_3442 (2)直線的で攻撃的な香りから、次第に穏やかに。青い草の香り。水飴の甘い香り。微かにショウガ。玉ねぎの皮。荒削りで粗野だが素直。シンプルで潔く飾らない佇まいが好印象。口に含んで、勢いの強さは感じても意外なほど柔らかい。うっすらとハチミツ・レモン。芳ばしさの薄いアーモンド・クッキー。ただし、ハラペーニョ風味。とてもスパイシー。

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今週の新入荷

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今週入荷したウイスキーなどご紹介しておきたい。
左から、
ブルイックラディ 1993 17Yo / ハート・ブラザーズ ファイネスト・コレクション
タリスカー 1993 17Yo / ハート・ブラザーズ ファイネスト・コレクション
リンクウッド 1989 22Yo / リキッド・サン・ウイスキー
トマーチン 1976 34Yo / リキッド・サン・ウイスキー

IMG_3483 (2)


リンクウッドトマーチンは既に抜栓済み。確かに、トマーチンは上出来なウイスキーだが、個人的にはリンクウッドの夏っぽい爽やかさを気に入っている。グッドジョブ感があってよろし。

ハート・ブラザーズの2本、ブルイックラディとタリスカーはまだ未開封だが、気軽に声を掛けて欲しい。リクエストがあれば抜栓します。



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ベンリアック 1991 19Yo / ブラッカダー ロウ・カスク

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実は昨日、記事の内容と違うウイスキーの写真を貼り付けておりました。何人かの方にご指摘をいただいて、慌てて修正しました。本当にスミマセン。今はもう、ベンリアックの写真です。

間違って貼り付けてしまったのはグレンカダムの写真で、今日はそちらをご紹介しようかとも思ったのだけれど、折角の(?)ベンリアック続きということで、本日も3連チャンのベンリアックです。

もう、ちょっと前の話になるけれど、来日していたブラッカダー社のロビン・トチェックがジェイズ・バーにふらり遊びに来た。営業前の時間のことで、僕はカウンターの中に入っておしぼりを巻き直していたところだった。入口のドアの向こうに随分と大きな人影が動いて、「デカくて知らないおっさんが店に入って来そうだな」と警戒していたらロビンだった(笑)。

営業前だと入口の電灯を消しているので良く分からなかったのね。

先月はブラッカダー社の新商品もリリースされたり、同社のイベントもあったりでの来日。日本に来るのは知っていたので、まぁ何となく、ふらりと現れそうな予感はしていたが、営業時間前に来るのは反則ね(笑)。再会の挨拶もそこそこに、「ちょっとトイレ貸して」なんて言ってトイレから出て来て、カウンターに座って、ロビンの目の前にあったのがこのベンリアック。

IMG_2965_1


「今回の新商品の中で、これが一番好きだな」と僕が言うと、「オレも」みたいなことをロビンも言ってくれた。僕は「キレイなべっ甲飴みたいな感じがして、そこが良いよ」と言った後、「べっ甲飴って、知ってる?」と聞いてみる。当然だけど(笑)「知らない」と答えるロビン。「ジャパニーズ・トラディショナル・キャンディ」と伝えると、少し納得してくれたようだ。

ウイスキーの香りや味わいを言葉で伝えようとすることはとても難しい。だけど、それでも僕らがそのことを諦めようとしないのは、僕らがウイスキーを通じて誰かと共感することを求めるからだろう。誰だって、心の中に隠しておきたいいくつかのことを抱えているけれど、他人に見せても良い部分では通じ合いたいと思っている。絶対に隠しておきたいなら、すべて閉じていれば良いと思うのが道理ではある。

言葉ですべてを伝えることは不可能だ。そして、言葉が不十分なことなら既に知っているはずだ。だけど、それでも僕らが言葉を使おうとするのは、言葉以外に相手の気持ちを確かめる手段がないと思っているからだろう。だけど、「伝わった?」と訊ねて、「伝わったよ」と答えてもらったとしても、それが嘘かもしれないことを僕らは確かめようがない。本当はそのことまで含めて知っているのに。

言葉は気持ちより確かなもの。僕らはそう思いたいのだろう。本当のことがどうであれ、「真実は言葉の通り」だと思いたいのが人間のようだ。今夜もどこかで、疑い持った誰かが「嘘でも良いから違うと言って!」と訴えている。

言葉を重ねれば重ねるほど、自分の伝えたいことから離れて行ってしまうような不安。たくさんしゃべる人に「だから本当は何が言いたいの?」と聴きたくなるような憤り。そんなことなら多くの人が感じたことがあるはず。ウイスキーを語ろうと思うたび、言葉が出て来ないことがある。

実は当たり前のことなのだけれど、僕らは自分の経験からしか、香りと味わいについて語ることができない。誰かに借りて来た言葉は、恐らく誰にも説得力を持つことはなく、誰の心に届くこともないだろう。だから、ウイスキーを語ることは自分の香りと味わいの記憶を語ることに他ならない。だから、僕らがウイスキーを語ろうと思う時、それは、自分の人生を語ろうとすることに他ならない。

目の前にウイスキーのグラスがある時、僕は自分が今、自分の人生の先頭に立っているような気分になる。目の前には未知の未来があり、背中の後ろには既知の過去がある。目の前はちょっと先の未来で、目の前にはまだ飲んだことがないウイスキーがある。目の前のウイスキーにに向かい合う時、僕は前を向いて今を生きている自覚を持つことになる。

IMG_2975_1


少し先の未来にあるウイスキー。そして、自分の背中の後ろには今までの僕が感じた食べ物、飲み物の歴史がある。先頭に立った僕は、心地良い風に顔を撫でられているような気分になる。そして、未知のウイスキーを解釈しようと思うなら、既知の経験を利用しようと、僕はいつもそう思う。

グラスに鼻を突っ込んで香りのイメージを頭の中に作る。そして、そっと後ろを振り返る。背中の後ろには、僕の歴史がある。既知の経験がある。ウイスキーから感じて、僕の頭が作り出したそのイメージは、過去に感じたことのある何かの香りに似ているだろうか?

僕はこのベンリアックに感じるいくつかのフルーティな特徴の背景に、甘いべっこう飴のようなニュアンスを思う。日本人ではないロビンにそのことは正確に伝わることはないだろうけど、ロビンならその同じものをバタースコッチに似ていると感じるだろうか。

どのように感じてしまうかは、まさにその人の人生の歴史そのものだ。同じウイスキーを違うように表現して、だけど本当は、同じことを言っていることがある。噛み合っていないようで、実は通じ合っている。だから、ウイスキーは時々、僕らの抱えている噛み合わなさを修正してくれることがある。言葉だけを頼りに「言葉合わせ」のゲームをしていたら、べっこう飴とバタースコッチは永遠に一致することがないけれど。

言葉が違っても、心がひとつになることがある。
言葉は万能ではなく、僕らは言葉以外のところで多くのコミュニケーションをしている。

IMG_2957_1ワックスの掛かったべっ甲飴。しっとりと濡れた様子。久しぶりに扉を開けた物置。口に含んでクリーミー。心地良く口の中でとろけたウェハースのような甘味。滑らか。弾ける苦味。繊細さとは対極な印象の力強さを持っている。



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ベンリアック 1990 20Yo / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション

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昨日に続き本日もベンリアック。実はもう一本ベンリアックがあるのだが、特にベンリアックが流行っているということもないと思う。偶然か必然かは分からないが、重なって出て来ることがあるのは何もウイスキーに限った話ではない。二日続けて交通違反の取り締まりに遭ったことがあって、まぁ、最近の話だ。

言葉というのは難しいなと、先日お客さんと話をしていて思うことがあった。当たり前だけど、すべてのことを言葉で伝えるのは不可能だということ。

彼の不満は明らかで、「あの時はこう言ったじゃないですか!」。あるいは、「そんな話は聞いてません」。まぁ、そういうことだ。彼の不満の矛先は彼の上司に向かっていて、別な言い方をするなら、「言ってることがコロコロ変わるんですよ」ということだ。

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もちろん、そこには同情すべき理不尽もあるだろう。彼の上司の人柄や性格までは僕には言及できないだろうが、確かに、ちょっと変わった人なのかもしれない。ただ、彼が「あの時はこう言ったじゃないですか!」とか、「そんな話は聞いてません」とばかりしか言っていないなら、「もう少し、自分で考えてやってみたら?」と僕も言いたくはなる。

不満の多さは依存心の強さを表していると思うから。
彼だって、命令を忠実にこなす機械になりたい訳ではないと思うし。

僕はひとつ聴いてみた。「その上司の変わらないところって何?」。
彼は即答した。「いや、分かりません。そんなこと考えたことないっす」。

元来、素敵な青年なのだと思う。素直で真面目な働き者だ。自分で考える、考えないは別にしても、「言われた通り」にでも、「とりあえずやってみる」というのは正しいと思う。そのうち上手になるから。

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目的が定まらないのと、手段を変えて行くのとはまったく違うことだ。つまり、「コロコロ変わる」のは目的だろうか?手段だろうか?僕が彼に聴きたかったのはそういうことだ。目的を達成するために違う手段でアプローチをすることは間違ったことではないはずだ。このままでは目的が達成できないと判断した彼の上司は、彼に手段を変えさせようとしたのかもしれない。

IMG_3435_1彼にそう伝えると、「納得行かないっす。でも、考えてみます」。彼はそう返事をしてもう一杯別のベンリアックを飲んだ。僕らはサッカーの「U17−ワールドカップ」の話なんかしながら夜は更けた。

言葉ですべてを伝えることは不可能で、そして、言葉はその対象の全体を説明するのが不得意だ。細部を伝えることはまだ得意かもしれないが、部分を寄せ集めても全体にはならない。

言葉は心を伝えるためにあるのだろうか?
本当は心を隠すために使うものかもしれない。


IMG_3400_1草っぽくフローラル。軽快で華やか。少し濡れた牧草。刺激的に過ぎないところが好印象。朝食の甘いトースト。口に含んで、とても好ましい苦味。もちろん、適切な甘さを下地にして心地良く弾ける。いくつかのフルーティな要素を見つけられるが、シロップ感のある甘さと苦味と渋味が大きく被さる。細部にこだわることなく、その全体を愉しみたいウイスキー。


「3杯セット」のご利用が可能です。
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1杯当り、¥700(税込)です。

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ベンリアック 1976 35Yo / OB for Shonanoya

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例えばそれは、エッシャーのだまし絵を見ているような気分に似ているのだと思う。あり得ないのに本当のように見えるもの。あるいは、本当のように見えても何かが間違っているもの。見せかけの本当の中に上手に織り込まれた嘘を、僕は少しの歪みやねじれのように感じる。もちろん、それを受け入れ了解することを拒んでしまうのだが、さて、もう、そのだまし絵から目が離せない。

ウイスキーを飲んでいると時々同じようなことを体験することがある。
それは、とても上質で官能的な体験だ。
僕はこのウイスキーに最大の賛辞を送りたい。

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ウイスキーは僕らに様々なことを感じさせてくれる。そして、僕らはウイスキーについて語り始める。僕らにウイスキーを語らせてしまう背景にはある種の興奮があるのだろう。その香りや味わいに、これまでの経験の記憶が繋がる。香りや味わいの記憶。食べ物や飲み物の思い出。何かを思い出して、僕らは興奮してしまう。

グラスの中から桃やオレンジ、チョコレートやバニラ、海草や魚貝類、クリームや油っぽさ、芳ばしさや焦げ臭さ、
クッキーやカステラ、煙の匂いや薬臭さなど、様々なものを感じてしまう。それらは自分の中であるイメージとなり、そのイメージは膨らんで、それらはとてもリアルなもののように感じてしまう。

たくさんの人が様々なことを言って、でも、概ねその感想はある一定の方向に収斂していく。だけれど、時々は自分の感想と違うものを聴くことがある。僕が注意したいと思うのは、感想を言い合うことはひとつだけの正解を突き止めるゲームではないということ。「正誤」ではなく「好き嫌い」こそが一番大事なことだと思う。多様性を認めることがウイスキーの愉しみを担保していると僕は思う。

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オレンジよりもみかんをたくさん食べて来た人は、多くの人がオレンジと語る香りをみかんと言ってしまうことがある。僕はそれを「間違い」とは思わない。自分にとって誰かが違和であるなら、自分もまた誰かにとって違和であるかもしれない。受け入れてもらう。だから、引き受ける。人が関わり合うための前提だと思う。自分の意見は通って当たり前でも、他人の話はまったく聞けないというのでは関係は築けない。

僕らはウイスキーについてたくさんのことを語り始めるけれど、実は僕らを一番興奮させるのは「何だか分からない時」なのである。「何だっけ?」、「この香り、知ってるはずなんだけど」。思わずそう語ってしまう時、誰でもがとても興奮している。そう、「何だか分からない時」だって、あるいは、そんな時だからこそ、僕らは話を聴いて欲しくなる。

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つまり、ウイスキーを飲み慣れない方にとっては新たな発見ということだ。未知との遭遇と言っても良いだろう。誰も気付かなかったものを「自分が見つけた!」と、声も高らかに叫びたいのだ。アマチュア天文家が新しい星を見つけたような歓喜に近いのかもしれない。だけど、そんな時にウイスキーに詳しい方にこんな風に指摘されて肩を落とす。「それは石鹸の香りじゃないですか?」。今は十分にウイスキー愛好家と言えるあなたも、かつてはそんな風だったかもしれない。

思えばウイスキーは不思議な飲み物だ。
僕らの心を捕らえて離さない。

IMG_3366_1当たり前のことから申し上げるなら、ウイスキーの主な原材料は桃でもチョコレートでも昆布でも牛乳でもない。もちろん、石鹸でもない。もちろん、僕は知っている。ウイスキーの中に桃の果汁が原材料として使用されていないことを。しかし、僕は感じてしまう。ウイスキーに桃の香りが存在することを。そうであるにも拘らず、僕らはウイスキーの中にそれらを感じてしまう。それは、僕にとって感性と知性に少しの歪みの生じる瞬間だ。

ウイスキーをデータやスペックで説明することが可能だとしても、その数値はウイスキーそのものではない。そして、属性を挙げてウイスキーを記述することができたとしても、その本質を理解することは難しい。ただ、ウイスキーのすべてを知らなかったとしてもウイスキーを飲むことは可能で、それは十分に愉しい体験となる。

ウイスキーそのものから感じれば良いのだから。「何だか分からない時」には、「何だっけ?」と叫べば良い。その香りは、かつてあなたが経験したことのある何かに似ているのだ。

僕にはそこに何か大きなダイナミズムが存在しているように思える。あるいは、それこそがウイスキーの持つバイタリティなのだろうか?僕に言わせるなら、ウイスキーはウイスキーになろうとしてしまうのだと思う。そして時々、だまし絵のようなウイスキーが現れる。「どうして、このようなウイスキーが出来上がるのだろう?」。「これは本当にウイスキーなのだろうか?」、と。

僕は本当に騙されていないだろうか?信じられないようなウイスキーに出会うことがある。ウイスキーとは思えないようなウイスキー。だけど、そこには何ひとつ嘘がない。

IMG_3379_1ウイスキーの桃ジュース割りがカクテルとして本当に美味しい飲み物になったとしても、それは、ウイスキーとしてはまったく評価されることはないだろう。だけど、原材料にまったく桃を使うことなく造られたウイスキーに、圧倒的な桃の香りを感じてしまうことがある。そして、その強烈さに大きく戸惑ってしまうことがある。ウイスキーから「桃の香りなどするはずがない」というそれまでの通念は、とても簡単に崩壊してしまう。

ウイスキーを飲むことは、やはり、冒険の旅の始まりだ。ウイスキーのグラスの中から、僕らは様々な宝物を見つけることができる。そして、そうであるなら、宝物がたくさん詰まったウイスキーは上質なウイスキーのひとつの形である。このベンリアックがそうであることは、飲んでいただければ多くの人にご賛同いただけるだろう。

ウイスキーは不思議の宝庫だ。そして、その不思議に「何故?」をたくさんぶつけることもまた、ウイスキーを飲む愉しみである。必ずしも、その謎が解明される必要はない。何故なら、僕らは「ウイスキーを解釈したい」という欲望を抱えている。ウイスキーの樽の分だけ謎も存在するということ。つまり、謎はたくさんあった方が良い。手付かずの領域があるのなら、僕らの愉しみも尽きることがないということ。

ウイスキーの世界を征服する野望を捨てたなら、僕らの愉しみは尽きることがない。

よろしくお願いします。

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近況報告など

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さて、何となく近況報告などさせていただければと思っている。色々と気に掛けて下さったり、あるいは、心配に思っていただいている方もいる様子なので、まずは1週間ブログをサボってしまったことをお詫びしたい。すみませんでした。正直に言うなら、普段のようにブログの文章をまとめられるような気分ではない1週間でした。

まぁ、どんな言い訳をしたところで「やる気がなかった」と言われればその通りで、しかもそのご指摘は間違っていない。その気にならなかったのは事実なのだから。

ちょうど季節も変わり目で、気温も変化したり、体温も上がったり下がったり。テンションも下がったままかと思えば急に上がったり。集中力に掛ける1週間でした。

結果として、ぼんやりしてしまったと説明することは可能なのだが、改めて言うほどのことではないのだろうけど、ブログを書くことだけが僕の仕事のすべてではないということ。ブログをアップしなかったからと言って毎日店は営業しているのだし。

それにしてもここのところ、「今日は営業してますよね?」なんていう電話が多かったのも、喜んだら良いのか、悲しむべきことなのか。まぁ、怒りをあらわにするようなことでないのは確かだな。

さて、そんな訳で、ジェイズ・バー新店舗に向けた準備も少しづつ整いつつあります。お店に来ていただいた方には、そろそろお話ができることになるでしょう。このブログでご案内ができるようになるのはもう少し先のことだと思います。


とりあえずは、皆様にも次の良いお話ができるだろうと安心しています。終わりの話ばかり先に進んで、始まる話が動き始めないことに僕も大きく不安でした。

ひと山越えて、ホッとしたら、何だか随分と自分がクタクタに疲れているのに気付いたのかもしれません。ちょっと休みたいなと思っているので、来週あたりお休みをいただこうかと思います。そんな時はお知らせをしますが、そんなことよりウイスキーのことをボチボチ書いて行きましょう(笑)。

よろしくお願いします。

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