モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2012年11月

ロッホサイド 1981 29Yo / BBR 復刻ラベル

思えば81ロッホサイドが随分ともてはやされた頃がありましたな。最近はすっかり新しいのをお見かけしませんが(笑)…。

こちらは瓶詰めが2011年。ちょっとばかり懐かしいと思う方もいるかもしれません。知人の指摘もあり、とある酒屋さんに在庫を見つけ、少々悩んだ後に仕入れることにしました。

かつて、ジェイズ・バーでは仕入れることのなかったロッホサイド。まぁ、当時は81ロッホサイドも食傷気味ということだったでしょうかね(笑)?

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とは言え、出て来なくなったなら、それはそれで寂しいものですな。時が経ち時代が移り変わり、「あの人は今」みたいなロッホサイドも悪くありませんな。

皆様の覚えもめでたい(?)、カスク・ナンバー777のロッホサイドでございます。パチンコには興味がありませんが、7のゾロ目というのも縁起が良いではありませんか。

81ロッホサイドというと、個人的にはバーボン樽の方が全般的に好みでありまして、本日は紹介するこちらは、どうやらシェリー樽のようでありますな。

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その色合いも淡目ですし、味わいも強烈ではありません。恐らくは、リフィル・シェリーでしょうか。ラベルには記載がありませんので、間違ってたらゴメンなさい。

さてさて、12月も近づいて参りました。今年も残り少なくなりましたね。棚にあると手を延ばしたくなるようなロッホサイドです。


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ロッホサイド 1981 29Yo / BBR 復刻ラベル
Cask No.777 , 56.5%
ワクシーなアンズ。焦げてしまった洋菓子。ブラウンシュガー。ゆっくりと白桃?ゴムっぽい硝煙。レモンをかけたパイナップル。微かに金属。おそらく銅のよう。

口に含んで、金属系スパイシー。バジル。少々目障りにワクシー。グレープフルーツの皮。火を着けたおが屑。次第にスパイシーさを残しつつ甘くなる。飴っぽい甘さ。甘いグレープフルーツ。咳止めシロップ。パイナップル。ハーブを盛り込んだ南国フルーツっぽさ(あくまでも「ぽさ」)。愉しい!フィニッシュに再びのスパイシー。


よろしくお願いします。

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お知らせ

本日の営業についてお知らせします。

11月12日(月)。今夜のジェイズ・バーは通常通り営業いたしますが、店主はお休みをさせていただきます。

2週間前におよそ4ヶ月ぶりにお休みをいただきまして、2週間後にまたお休みをいただくのは何だかくすぐったい感じがします。で、さらに言わせていただくなら、今度の日曜日もお休みをいただきます。もちろん、ジェイズ・バーは営業しておりますのでご安心を。

今度の日曜日、何で休むのかは皆様もご存知の通り(笑)。錦糸町でお会いしましょう。

ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願いします。

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グレンリベット 1973 38Yo / BBR

リーズナブルを辞書で引けば、合理的、納得できる、妥当、それから、価格が手頃。などと出て来ます。常々僕が気になりますのは、「価格が手頃」なのであって、それは必ずしも「低価格」という意味と一致しないということでありますな。

1台50万円のクルマは安いかもしれませんし、1杯50万円の牛丼があるなら、ほとんどの人が高いと思うでしょう。だから、1台50万円のクルマは売れる可能性が高いですし、1杯50万円の牛丼を売り出そうと思う人はそうそういない訳ですな。

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もちろん、1台50万円なら、そのクルマは飛ぶように売れるのかというのなら、そんなことはありません。皆様概ねその中身を吟味して、妥当(つまり、リーズナブル)と判断したら買う訳です。

15000円のウイスキーは高いか安いか?
という問いがあったとしましょう。

日本人のほとんどが、「15000円のウイスキーなんて買ったことがない」と答えるでしょうな(笑)。つまり、「その妥当性について検討したことすらない」という人がほとんどでしょう。そんな人たちは「15000円のウイスキーは高い」と感じるでしょう。

まぁ、僕は時々そんなことをそんな風に考える訳です。「ローカルに生きて、グローバルに考える」という態度を大切にしております。

ローカルな僕はこのウイスキーを価格を妥当と判断し、しかしグローバルに考えるなら、日本人のほとんどがこのウイスキーに興味も関心もないのだろうなと。

そんなことは、悲しいことでも何でもありません。それは、事実として存在すると思われるだけなのです。

まぁ、僕の池袋ローカル歴も20数年を越えまして、もう人生の半分を池袋ローカルで過ごしております。来る日も来る日もお客様にお酒を提供して暮らして来た訳です。

そうなると、「一体自分はこれまで、何杯のお酒をお客様の口元に運んで来たのか?」なんてことを思いますが、そんなこたぁ計算できませんな(笑)。

僕はバーテンダーをグローバルな仕事とは考えません。あくまでもローカルな職業です。街があり、店があり、そこに働く人がする仕事です。

もちろん、グローバルなバーテンダーをリスペクトしますよ。しかし、それは僕が目指す理想とは違います。来た人を見て、話を聴き、その人に最適と思うものを提供する。そのために自分の場所を持つ。来る人のために街に根差す。それが、僕の目指す形です。

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何人かのお客様と、このグレンリベットは妥当だと話をして、そんな(ある意味些細な)ことに共感できて、僕もお客様も嬉しくなれる訳です。

まぁ、誰にバカにされようとも、僕はそのことを大切にして行きますよ(笑)。

さてさて、このグレンリベットを試してみて下さい。
合理的、納得できる、妥当、それから、価格が手頃なんて思ってくれたら嬉しいですな。いやいや、そんなことより「美味しいじゃん」と言ってもらえたなら一番嬉しいです。

「3杯セット」対象商品です。
お気軽に!

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グレンリベット 1973 38Yo
BBR
47.6%

熟したオレンジとハチミツの香り。第一印象からグレンリベットらしさを思わせる。少し落ち着いて、穏やかなミント。何かの花びら。口に含んで、適切な重たさ。みかんの皮。その苦味。上白糖の甘さ。ねっとりしている。微かに桃。カラメルソースのように思わせながら、次第にメープル。苦味とクリーミィがバランスした程よく長いフィニッシュ。

オルトモア 1992 20Yo / ウイスキー・ブローカー

最近どういう訳か、仲間内でオルトモアに対する評価が高い。まぁ、分からなくもない。共にウイスキー好きなので、会って話をすれば、「(最近の)あれ飲んだ?これ飲んだ?」みたいな話になる。

で、「あれは良かった。これも良かった。そうそう、例のあれはどうでした?」ってやり取りが始まる。つまり、それは「最近話題のウイスキーについて」って話であります。

で、「最近話題ウイスキー」の話も一段落すると、「最近家で何飲んでるの?」ってなことになりますな(笑)。そうなると、蒸留所の知名度など関係なく、「安くて美味しかった」ウイスキーの話になるのでしょう。

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まぁ、そんな時に良く出て来るのがオルトモアであるなと。
家飲みには皆様実利を取るようですな(笑)。

家飲みはもっぱらアイラという方も少なくないですが、家飲みスペイサイド派の方には、最近はオルトモアの評判がよろしいようでと思っております。

何でしょう、正確に説明するのは難しいかと思いますが、この手のウイスキーを僕は「スペイサイド王道派」と呼んでおりまして(あくまでも「個人的に」です)、いくらかウイスキーを飲んで来た方の休憩所みたいなものなのだろうなと思う訳であります。

オルトモアに限らず、バルメニック、グレン・マレイ、マクダフ、クレイゲラキ、ミルトンダフなんてのがありますな。

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そのほとんどが、有名ブレンデッド・ウイスキーの原酒に使われ、生産量も少なくない。結果、知名度が高くないがコストパフォーマンスが高いということになるのかもしれません。

僕の思う「スペイサイド王道派」にはインペリアルやグレン・キースなども入るのですが、何しろ最近は随分と知名度が上がってしまいましたな(笑)。そうなると、なかなかお買い得という訳には行きません。

まぁ、「貧乏を楽しむ」みたいなところがあって、それは悪いことではありませんよ。平時に標準的なウイスキーを愉しみ、特別な時にキラキラしたウイスキーを体験する。素敵なことではありませんか。

それは、蒸留所の名前から、あるいはそのスペックからウイスキーを追い掛けて行くという態度とは異なります。もちろん、そのスペックからウイスキーを追い掛けるという態度のすべてを否定する訳ではありません。僕自身、十分にそれを愉しんでますからね(笑)。

ただ、このオルトモアのようなウイスキーを愉しむ時、そこには穏やかな時間が存在します。その穏やかな時間に本当に必要なのは、ウイスキーよりも人なのだろうなと、そんなことを思う次第。

さてさて、話が横に逸れましたかね。僕の思う「スペイサイド王道派」ウイスキーの中で、オルトモアの立ち位置というのは、柑橘・白桃・クリーミィであります。オルトモア全般をそんな風に思っているということで、それはオルとモアに期待することでもある訳です。

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まぁ、本日も話が長くなりました。ここまで話が長くなると、このオルトモアに対する期待も高くなると思いますが、まず謝ります。そんなに期待はしないで下さい(笑)。

価格を考えれば上出来。というレベルです。例えば、少し前にジェイズ・バーでもリリースした、TWEの92オルトモアの方が僕は素直に好きでした。まだ少し残っているデュワー・ラトレー82なんかは僕はとても好きなウイスキーです。

「オルトモア、悪くないかも」と、皆様にそんな風に思っていただければと願うばかりであります、

りんごの香りのセメダイン。酸味の強いハチミツ。硬い白桃。ロッテ・グリーンガム。コショウっぽくスパイシー。明確なキャラクターを持っているがやや平板。伸びはあるが直線的、少しばかり穏やかさに欠ける。爽やかなフルーツ・クリーム。オレンジ・ピール。いくつかのハーブ。手応えのあるそこそこ長めなフィニッシュ。

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オルトモア 1992 20Yo
ウイスキー・ブローカー
Bourbon Barrel , Cask No.3592 , 210bottles , 51.3%


よろしくお願いします。

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ボウモア 1995 16Yo / モルツ・オブ・スコットランド

コレうま、です。

サンプルをいただきまして、香りを嗅いで口に含み、5秒後に手を挙げて「コレ下さい」と言ってましたね(笑)。

95ヴィンテージのボウモアです。相変わらずのシェリー樽。抜栓して1週間ほど。3分の1くらいなくなってます。つくづく思うのは、こいつはなかなか上等な樽の中で熟成されたんだろうな、ということ。

ここ最近は90年代のボウモアというと、93,94,95ヴィンテージが話題に上がることが多いですな。個人的には後半も悪くないと思っておりますが、93,94,95辺りは皆様注目の領域ということでしょうか。

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個人的には以下のように思っております。
93 → 美味しいけど、高いね。
94 → 中身も値段も落ち着いててイイね。
95 → 独特のくぐもった感じがあるなぁ。

まぁ、全般的にそんな感じなのであります。もちろん、個別の評価は「また別物」ではありますが。

そんな訳で、僕としては親しみ易い94が「結構好き」なのです。ちょっと贅沢で秀逸な家飲みウイスキーって感じです。で、お察しの通り(笑)、95は全般的に敬遠気味でした。

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もちろん、95のすべてを否定するものではありません。独特の存在感がありますので、愉しみの多いヴィンテージという認識はあります。ただ、多くの方にご理解いただけると思いますが、「愉しみはあっても好みからは少しズレる」ウイスキーというのがありますな(笑)。

僕にとっての95ボウモアというのは、そのような認識でした。その手のウイスキーは常飲はいたしません。つまり、家飲みにはなりません。ただ、愉しい要素はありますので、「どこかのバーで一杯飲めれば良いかな」となる訳です。

しかし、改めて申し上げるまでもなく、ジェイズ・バーもバーでして、そこはお客様に愉しみを提供する場所であります。これまでも、いくつかの95ボウモアを仕入れて参りました。賛否両論ありましたが、愉しみを提供できたことは確かです(笑)。

さてさて、今回の95ボウモアはいかがでしょう。
賛否両論?
いえいえ、賛成票の方が多かろうと思われる95ボウモアです。

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シェリー樽のニュアンスが支配的と思わせる第一印象。炭、石炭、土っぽさ。奥からハチミツとぶどうの甘さ。かすかに靴墨のワクシー。焦がしたもみ殻。いくつかのネガティブなイメージを並べたけど、実際はワクワクしている。

口に含んで、少しオイルっぽい。ナッツの甘さ。すり潰したカシューナッツとそのオイル。鰹節の燻製。ハーブの苦味。暖かい唐辛子。綿菓子(これも燻製にした様子)。タールのようなオレンジマーマレード。米酢を混ぜたオイスターソース。時間を掛けてボウモアらしさを発揮する。甘い煙たさが大きく広がる一癖あるフィニッシュが悪くない。

久し振りにたくさんのイメージを湧かせてくれたボウモア。
愉しみの多いボウモアです。
家飲みには…、しないかな(笑)。
皆様に飲んでいただきたいからね。

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ボウモア 1995 16Yo
モルツ・オブ・スコットランド
Sherry Hogshead , Cask Mos 12018 , 225bottles , 56.8%

さて、本日は水曜日。
今夜のジェイズ・バーはチャージ無料の日です。
気軽にウイスキーが飲める日と覚えておいて下さい。
皆様のご来店をお待ちしております。


「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。

よろしくお願いします。

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バンフ 1975 36Yo / モルツ・オブ・スコットランド

個人的には絶賛レベル。本音を言うなら、私にとって好ましいと思えるウイスキーこそ素晴らしい。「それこそがすべて」と開き直りたくなるじゃないですか(笑)。

飲みながら、いくつか仕入を見送った同ヴィンテージのバンフを思い出して、あれも仕入れておけば良かっただろうかと考える。

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ついつい追いかけたくなるウイスキー。「感じの良い人」なのだな。話は尽きない。時間が過ぎる。ぼちぼち帰りましょうか?と言った後の「じゃ、もう一杯」。

その少しばかり背徳的な快楽なら、誰にでも身に覚えがあるはずだ。

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度数の低さに由来するアタックの弱さについては、多くの人が認めることだろう。もちろん、僕も否定はできない。ただし、そのアタックの弱さはこのウイスキーのウィークポイントではない。

そのアタックの弱さはこのウイスキーの丁寧さを表している。飲み応えのなさを嘆くだけなら、このウイスキーを十分に愉しむことはできないだろう。

この小さな声に耳を傾けたらどうだろう。
大きな声を出す人ばかりが正しいことを言っているとは限らない。

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ウイスキーとは体験である。出会いがなければ人を理解することができないように、会って話をして、初めて少しばかり相手が理解ができるように、ウイスキーも同じことなのだ。

小さな声で素敵なことを語る人がいる。大きな声を出さずとも、その存在感を発揮する人がいる。そのリズムに、その声のトーンに僕は酔いしれる。

軽快で丁寧で滑らかで優しい。もちろん、それは軽薄とは程遠い。皮を剥いたデラウェア。洋ナシと桃。ラングドシャ・クッキー。上質な甘さ。赤い花の花びら。バニラ。ハチミツ。カスタード・クリーム。微かにバジル。紅茶の葉。バター。


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バンフ 1975 36Yo
モルツ・オブ・スコットランド
Bourbon Barrel , Cask Mos 12015 , 165bottles , 43.8%


よろしくお願いします。

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グレングラント 1972 39Yo / TWA NAGOMI for Shinanoya

皆様の好物な72グラントの入荷です。
まぁ、そうアナウンスしてもまったく差し支えないでしょう。

いきなりの柑橘フルーティ全開です。もちろん、現在抜栓5時間後くらいなので、今後の動向にも注目である。オレンジと黄色を基調としたラベルのデザインは意図的なものでしょうな(笑)。

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このウイスキーに素直なヴァイタリティがあることを、僕は嬉しく思う。個人的には若いグレングラントに感じられる、嫌味なほど強烈なヴァイタリティをうるさく思う傾向があるが、さすがに40年近く熟成を重ねれば、無駄なものを削られある種の洗練を手に入れたということだろう。

なかなか素晴らしい仕上がりです。1972ヴィンテージのグレングラントと言えば、既にそのスペックだけで、皆様にもある種の期待が生まれると思いますが、その意味において裏切られることはない。

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頭の中に既に72グラントのイメージをお持ちなら、恐らくは、その路線に沿った形の仕上がりと感じるでしょう。そして、このウイスキーの持つ固有の個性をどのように愉しめるのか?僕の場合、そんな風に飲みました。

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僕がこのウイスキーに素直なヴァイタリティを感じる要因は、下地に存在する甘さによるもの。その甘さに飴っぽさと蜂蜜っぽさが程良く拮抗していて、そのバランスを愉しんでいる。

その下地の甘さの質はグレングラント(や他のいくつかの蒸留所)に共通するもので、熟成年数が若いうちは「しょうが飴」のように感じるものが多くて、実はその手のグレングラントが苦手(笑)。

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もう少し熟成を重ねれば、その苦手な「しょうが飴」は落ち着きを手に入れ、張りのある素直な飴っぽい甘さとなる。さらに熟成を重ねると飴っぽい甘さと蜂蜜っぽい甘さが拮抗し、やがてそれらは融合する。

融合よりは少し手前、でも、飴っぽさと蜂蜜っぽさの拮抗するバランスを愉しめることを僕は嬉しく思っている。

今まで飲んだいくつかの72グラントを思い出して、「大同小異」という言葉を思い浮かべた。だいたい同じで、細かい違いのある72グラント。そんな意味での大同小異。

誤解しないで欲しいのだが、間違っても「似たり寄ったり」ということが言いたのではない(笑)。単体でこのウイスキーを思うなら素敵なウイスキーと思っている。

そもそも、今までのいくつかの72グラントに良い思い出があるのなら「似たり寄ったり」は悪いことではない。

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だいたい美味しいことが保障されていて、その上で細かな個性の違いを愉しむことができる。結果「なるほど」と、アーカイブの中でこのグレングラントのポジションを確定して行くのである。

僕らウイスキー飲みが政治家に比べて幸福なのは、小異を捨てて大同につく必要などないところだ。

そこに存在する小異がウイスキーの多様性を担保してくれているなら、僕はそのことに感謝をしたい。

各種柑橘系フルーツ。梨のジュース。飴っぽい甘さと蜂蜜っぽい甘さ。弾けるシトラス。リフィル・シェリー的程良い苦味。小悪魔的スパイシー。自己主張のある伸びの良さ。存在感を発揮しつつ透明。シナモンとオレンジピールのフィニッシュ。


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グレングラント 1972 39Yo
TWA NAGOMI for Shinanoya
Refill Hogshead , 113bottles , 54%


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本日は新入荷、一挙に8本ご紹介

11月も半ばになって、今年も残すところ一月半。どうやらウイスキー業界も年末商戦のスタートと言ったところであろうか。酒屋さんもインポーターさん各社も押しの強いウイスキーを出して来る。

年の瀬に近付けば、その動きも本格的になるのだろう。今はまだ11月ということなら前哨戦とも言える。ジェイズ・バーにも入荷済みで、まだ皆様にご紹介していないウイスキーが8本もあって、大変恐縮なのだが、1本づつをご紹介している時間はなさそうだ。

そんな訳で本日は、8本のウイスキーのご案内をさせていただきたい。

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まずは今月のスコッチさんの新商品。
ディスティラリー・コレクションから、ピーテッド・タイプのブナハーブンとリフィル・シェリーのトーモア。知名度は低いがトーモアが面白い。

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ブナハーブン 1989 22Yo
ディスティラリー・コレクション
49.1%

トーモア 1992 20Yo
ディスティラリー・コレクション
55.7%

ミドルクラスの中から「なかなか気の利いたものを選んで来る」というポジションが、すっかり定着した様子のディスティラリー・コレクション。今回も良い仕事をしている。「一癖ある」のではなく、「一捻りしている」。そんな2本。


そして、エクスクルーシヴ・モルツから3本。
グレンドロナック、ブナハーブン、バルミニックである。

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グレンドロナック 1994 17Yo
クリエイティブ・ウイスキー エクスクルーシヴ・モルツ
1st fill Sherry , Cask No.1327 , 311bottles , 56.5%

ブナハーブン 1991 20Yo
クリエイティブ・ウイスキー エクスクルーシヴ・モルツ
Refill Sherry , Cask No.5417 , 222bottles , 46.4%

バルミニック 1988 24Yo
クリエイティブ・ウイスキー エクスクルーシヴ・モルツ
1st fill Sherry , Cask No.1327 , 311bottles , 56.5%


相変わらずと言った感じでコストパフォーマンスに優れたエクスクルーシヴ・モルツである。やはり今回も素晴らしい。特に気に入ったのはブナハーブン。甘く優しいブナハーブンで、DC(ディスティラリー・コレクション)のブナハーブンとの比較が面白いかもしれない。

今まではコストパフォーマンスの良さから「これで良いんじゃないの?」と納得することの多かったエクスクルーシヴ・モルツだが、何だか最近は「これが正解なのではないか?」と思うことも多い。

グレンドロナックに関しては、その魅力が開花するのは少し先かもしれない。しかし、バルミニックに感じるある種の王道感は立派なものだと思う。


さて、最後はモルツ・オブ・スコットランドから2本。
お馴染みの95シェリーのボウモアとバンフ。素直に申し上げて、どちらも素晴らしい。ボウモアの方は95シェリーに何かを感じたことがある方は「是非とも」と言いたい。

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ボウモア 1995 16Yo
モルツ・オブ・スコットランド
Sherry Hogshead , Cask Mos 12018 , 225bottles , 56.8%

バンフ 1975 36Yo
モルツ・オブ・スコットランド
Bourbon Barrel , Cask Mos 12015 , 165bottles , 43.8%

で、バンフは「コレうま」です。つくづく思うのだが、僕はこのようなウイスキーが好きである。実は僕もその一人であるのだが、この度数の低さを少しばかり嘆く方もいるだろう。でもね、それもこのウイスキーの魅力なのだな。

インパクト重視でない分だけ、この上質な甘さを十分に堪能できる。さらりと飲んでしまったことを少しばかり後悔してしまうのは、このウイスキーの丁寧さに由来する。度数の低さを恨むのはお門違いということだろう。


どちらかと言えば、MoS(モルツ・オブ・スコットランド)のウイスキーを見送りがちな傾向にあったが、諸事情もあり見直し時期に来ているかと実感した。


今月もまだまだ入荷予定のウイスキーがあります。
ウイスキーは仕入れれば手に入るのだが、ジェイズ・バーは現在お客様を募集中です(笑)。

本日は水曜日。
今夜のジェイズ・バーはチャージ無料の日です。
気軽にウイスキーが飲める日と覚えておいて下さい。

そうそう、それから今夜はワールド・カップ、アジア最終予選「日本VSオマーン」です。
アウェイです。
キックオフは20:30。

よろしくお願いします。

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お知らせ

本日の営業についてお知らせします。

11月12日(月)。今夜のジェイズ・バーは通常通り営業いたしますが、店主はお休みをさせていただきます。休みの僕に代わりまして、今夜は弟子のじゅんや君が一人でカウンターに立ちます。

今年の2月から新しい弟子を一人取りまして、今夜が彼の「一人仕事」のデビューとなります。ご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、皆様何卒よろしくお願いします。

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ブナハーブン 1968 43Yo / TWA シーライフ

入荷から5日ほど経って、改めて今回入荷したTWAの5本のウイスキーについて書いて行こうと思う。2012年の年末は(まだ早いか?)、色々と思うところの多い年の瀬になりそうだ。

あと2ヶ月ほど、各社大物のリリースが続くだろうから、心して取り組まねばならぬな(笑)。

今回ジェイズ・バーに入荷したTWA関連の5本の中では一番気に入った。素直に美味しい。5本を一挙に抜栓したので、当初はジュラの存在感が際立っていたが、「やっぱりオレったら、こういうのが好きなのね」という結果である。

ブナハーブンと言えば、ご存知アイラ島の蒸留所であるが、「アイラ・モルトが苦手です」という方に黙って差し出しても、「だから、アイラ・モルトが苦手だと言ったじゃないですか!」とは絶対に言われないウイスキーである。絶対は大げさかな。

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特筆すべきはこの滑らかさですね。舌の上から喉にするりと滑って、食道を通り過ぎ胃に落ちた時に、閉じた唇をそっと開けると胃と口蓋が同時にふわりと熱を持つ。

これ、ウイスキーを飲む時の原始的な快楽のひとつですな。
このブナハーブンは何よりその部分が気持ち良い。

まぁ、少しはピートのニュアンスも感じますが、この上質な甘さがすべてのネガティブなニュアンスを打ち消してくれます。ネガティブな意味での磯臭さやアルコール感もありません。

熟成も43年です。若さが嫌味になるなんてことはありません。そもそも若くないのです(笑)。もちろん、だから、フレッシュではありません。

微かに焼き海苔みたいなところがあるかな。全体の印象をひと言でお伝えするとキャラメルコーン。薄塩で落ち着いた蜂蜜感。リンゴのようなフルーティさ。

このウイスキーに、少しだけ物足りなさを感じる人は少なくないと思うう。でも、僕はこの物足りなさを抱えた様子が好き。物足りなさを含めて、それもこのウイスキーを構成する要素のひとつなのだと思う。

個人的にはこの香りと味わいから、リフィル・シェリーであることを探るのは難しい。まぁ、その辺は僕の力不足かな。

このウイスキーに物足りなさを感じたら、恐らくそれは、このウイスキーが苦味の少ないことによるものだろう。苦味は少ないが、子供向けのブナハーブンではない。おとなブナハーブンである。

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ブナハーブン 1968 43Yo
TWA シーライフ
Refill Sherry Butt , 498bottles , 47.0%

よろしくお願いします。

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アイリッシュ・コーヒー、始まりました。

今年も季節になりました。
アイリッシュ・コーヒー、ご用意しております。

少しづつ寒くなりましたね。
温かい飲み物で暖まって下さい。

よろしくお願いします。


アイリッシュ・コーヒー-3



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TWA 一挙に5本、入荷です。

何だか最近は、秋が短くなったという話をよく聞くようになった。夏のピークが過ぎてもジリジリと暑い日が続いて、やっと一息ついたかと思ううちに秋も終わりな様子になる。

この季節、もう既にマフラーを巻いて歩く人もいて、確かに僕も冬が近いことを実感している。「実りの秋」なんて言われる季節だから、十分に充実を味わえる季節のはずなのにと思うなら、少々残念な話ではある。

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紅葉のないまま冬を迎えるようなら寂しさもひとしおということだ。「実りの秋」とは対照的に「冬の時代」なんて言葉もあって、厳しさに身構えねばならない季節もあるのだろう。

とは言え、冬と言えばウイスキーの美味しい季節である。ストレートで飲むウイスキーのしみじみとした美味しさが身に染みる。ウイスキー好きは厳しい冬を快適に過ごす術を知っているということだ。

大丈夫、春は必ずやって来る。

さて、昨日はTWAから一挙に5本のウイスキーが入荷。個別のウイスキーの詳細については、後日改めて順次ご案内させていただく。さてさて、そんな訳で総論から申し上げなら、正直に申し上げて、「冬の時代」を感じております。


5本のウイスキーについて、簡単にご紹介しておきましょう。


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レダイグ 2005 7Yo
TWA & ザ・ネクター
EX-Bourbon Hogshead , 289bottles , Heavily Peated , 52.1%

まぁ、レダイグな感じです。どの辺がレダイグらしいかというと、香りを嗅ぐとすぐにパンと「錆びた釘」をイメージするところ(笑)。

では、こういうウイスキーが人気がないかというと、実はそんなことはなくて、「こないだのアレ」とオーダするレアな方が結構いらっしゃる。

塩味に負けず劣らずな麦芽の甘味もあって、煙たさの向こうにうっすらバニラなニュアンスも存在して、7年の若さにしては十分という感じである。


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ジュラ 1988 27Yo
TWA & Bresser & Timmer
EX-Bourbon Hogshead , 251bottles , 50.8%

「これウマ」です。
今回の5本の中で一番のお気に入り。

潮っぽさとピート。個人的にはしっかりとジュラって感じです。穀物系の甘さとりんごに近いフルーティさ。土っぽくクリーム。ネガティブな印象のオイリーさを拾う人もいるだろうかと思われるが、僕にとっては程良く刺激的。


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インチガワー 1980 32Yo
TWA シー・ライフ
Refill Sherry Butt , 456bottles , 52.0%

まだ、抜栓した当日ということもあるでしょうが、少々残念な結果でした。硝煙・硫黄系の香りに(本来なら僕の好物と思われる)フルーティさが覆い隠されている様子です。

十分に甘い蜜のようなニュアンスも感じられて、それは愉しみのひとつになるはずのものなのだけれど、何かに邪魔されている。邪魔をしているのは硝煙・硫黄系の香りだけではなく、建築用のパテや建材、あるいは粘土のようなもの。

ただ、口に含むとおにぎりに巻いた海苔みたいなニュアンスを感じて、実はそこがなかなか愉しい。おにぎりの熱と湿気でじっとりした感じのあの海苔の感じです。

下地にイモっぽいバナナのような甘さを感じて、素朴と言えば素朴だが、高級品とは言えないなというのが素直な感想。

今後この先の仕上がり具合に期待です。


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バルミニック 1979 33Yo
TWA ザ・パーフェクト・ドラム
EX-Bourbon Hogshead , 202bottles , 52.8%

ファースト・インプレッションを正直に申し上げるなら、「居酒屋で山崎を飲んで美味しいなと思った時に近い印象」であった。それは決して素敵な感想ではなかった。

しかし、下地に蜂蜜バナナのような甘さを感じて、恐らくそいつはかなりしっかりした様子だ。つまり、これから十分に甘くなり開いてくれば大きく期待できる。

TWAのウイスキー全般に僕は「エッジの効いた」印象があって、こいつは少々エッジが効き過ぎているのかもしれない。若干の香木系なニュアンスもまだまだ鼻につくかな。現状の甘さに比べ、スパイシーに過ぎると言えるだろう。

ただ、ポテンシャルは高そうだ。恐らくは後々「居酒屋の山崎」と申し上げたことを謝罪することになると思う。


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ブナハーブン 1968 43Yo
TWA シー・ライフ
Refill Sherry Butt , 498bottles , 47.0%

不思議なウイスキーというのが素直な感想。奇を衒ったところがあるかもしれない。甘い香りに誘われて、口に含むと酸っぱく苦いという手厳しい報復を受けてしまった(笑)。

ただ、このウイスキーに咳止めシロップのようなニュアンスを十分に感じて、実はそれは僕の中で朗報だ。この先の時間とともに洗練されて、美味しさと愉しさを手に入れる可能性が十分ある。

雑なスパイシーさもほとんど感じない。その部分は評価して良いだろう。背景に海の存在感のある塩味。みかんとも違う、でも日本の甘めな柑橘類のニュアンス。

オブラートに包んだフルーツ・グミ。何かの花びら。なるほど、微かにワクシーかもしれない。透明感のある軽快な蜂蜜感。こいつは素敵。今後、素直さを手に入れられたなら、僕は確実に評価するだろう。「大好き」と言っている可能性も低くない。


現時点でジュラに対する評価が一番高い。レダイグに関しては、好き嫌いは別にして、現状でそのポテンシャルのほとんどを表していると思う。逆に言えば、これ以上も以下もないだろう。

インチガワー、バルミニック、ブナハーブンの3本はまだまだそのポテンシャルのすべてを見せていない。と思う。だから、今後の展開が愉しみなのだが、インチガワーが一番心配(笑)。

さて、本日は水曜日。
ジェイズ・バーはチャージ無料の夜です。

皆様のご来店を切にお待ち申し上げておりますが、
レダイグとジュラは元来「3杯セット」対象商品。
で、本日水曜日から、木・金・土・日曜日まで5日間、
「まだまだそのポテンシャルのすべてを見せていない」と申し上げた
インチガワー → 「3杯セット」
バルミニック → 1050円(税込)
ブナハーブン → 1050円(税込)
で行きましょう。

よろしくお願いします。

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ボウモア 1994 17Yo / BBR

1994年というと、ジェイズ・バーがオープンした年でもあって、僕がこのヴィンテージのボウモアを、全般的に気に入っている理由はそこかもしれないなんて思ってしまう(笑)。

93ボウモアと言えば一時の大騒ぎも終わった様子で、ボチボチ残りも少なくなって来たということか?95ボウモアはどうやら偏ってシェリー樽が多くリリースされて、その辺りが大好物になってしまった方も少なからずいらっしゃる様子。

さて、間に挟まれた94はいたって平凡ですな。
愛すべき日常的なボウモアが好きであります。

94年と言えば、今から18年も昔のこと。ウイスキーの世界なら、もう既にまったく若造ではありません。僕らもそろそろ大人の振る舞いを期待する程度の熟成年数と言っていいでしょう。

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こいつは落ち着きのあるボウモア。確かに、大きな興奮や感動、驚きは少ないだろう。でも僕は「それで良いよ」と呟く。まだまだ、出番はこれからだよ、と。

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このボウモアとジェイズ・バーは共に94年生まれで、言わば同期だ。身勝手ながら僕はシンパシーを感じてしまう。この程度に美味しいなら十分で、これから20年30年と熟成を重ね円熟を極めて欲しいと思う。

今、これなら、十分。
そして、この熟成年数で手に入れた落ち着きを僕は歓迎する。

その落ち着きは僕が自分の店に求めているものかもしれない。そんなことを考えながらこのボウモアを一口飲んだら、「ジェイズ・バーもまだまだだな(笑)」とこいつは言いやがった。

くぐもったグレープフルーツの皮。焼き魚の皮。鰹節の燻製。そして、バニラ。口に含んで甘い柑橘。しっとりとヨード。甘い塩味。素敵にスパイシー。

いつの日か、この年の5月12日生まれのボウモアとどこかで巡り会えないものかなぁ。

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ボウモア 1994 17Yo
BBR
Cask No.1715 , 53.6%


「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。

よろしくお願いします。

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ロングモーン 30Yo / GM

GMさん。グッジョブ!なウイスキーである。

いわゆる、蒸留所ラベルというやつですな。熟成年数違いや蒸留年の特定された瓶詰めもあったりするが、長らくこの顔付きで酒屋さんの棚に並ぶロングモーン。

かつては中身と値段のバランスに優れた25年ものがあったのだが、どこへ行ってしまったやら。寂しい限りである。家飲み上等ウイスキーに何度か買わせていただいたことがあり、懐かしい思い出だ。

この品質と安心感。さらには、ある程度豊富な在庫とブレない味わいを実現するGMさんに感謝という感じである。驚きより予定調和な快楽を求めるなら、この手のウイスキーは素晴らしい。

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もちろん、低価格という訳ではないけれど、買い易さという点で優れている。探せば見つかるウイスキーだ。

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グラスに注いですぐに香りを嗅ぐと、エステリーでミントなニュアンスが鼻につくかもしれない。でも、心配はいらない。しばらくすれば落ち着いて来る。

ブドウとカラメルの香り。あるいは、アンズ。ブラウン・シュガー。ヴァイタリティ溢れるというウイスキーではない。確かに弱いレベルではあるけれど、ただそれらのすべてが心地良く調和している。

甘さをイメージする言葉がいくつか続いたけど、でも、ギリギリのレベルで華やか。しっとりしている。

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さらに時間が進むと、クリーム・ブリュレのようなニュアンスが出て来る。個人的にはそこが好き。フィニッシュの苦味も適切なアクセントになる。でも、残念ながら少し短めなフィニッシュ。

素早く展開するウイスキー。でもそれは、優れた展開力と説明するには不十分だろう。ある種の物足りなさを感じる人が少なくないと思われるのも確か。

ただ、その物足りなさを嘆くより、そこにあるいくつかの優れたものを愉しむウイスキーであると僕は思う。

僕は長期熟成ロングモーンの、ひとつの基準となるウイスキーだと思っている。だから、時々飲みたくなって、だから、常々変わらないでいてくれたら良いのにと、独り善がりなことを思う。

年末に向けて、あとふたつほど長期熟成のロングモーンをご紹介して行く予定。まぁ、その第一弾としてのGM・30年でした!

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ロングモーン 30Yo
GM
43%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。

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トマーチン 1987 24Yo / セレブレーション・オブ・ザ・カスク

もう既に完売してしまったが、ワールド・ワンダーのトマーチンがなかなか気に入って、こちらも仕入れることにした。ある方からサンプルをいただいて、「なるほど」と飲んで納得。こいつはいいね。

80年代のトマーチンも悪くない。
76ばかりがトマーチンではないのだ。

蜂蜜とホワイト・チョコレート。桃とアンズ。ちょい南国系。少しのバーブとホワイト・ペッパー。

基本路線はワールド・ワンダーと変わらない様子。こちらの方が全般的に苦い印象かな。で、ワールド・ワンダーの方が焦げた印象が強かっただろうか。

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度数はこちらの方が低く、ワールド・ワンダーの方が5度くらい高い。

昨年のリリースでまだ市場には在庫が残っている様子。ワールド・ワンダーを飲み切って、次の何かを探している方には悪くない選択かもしれない。

ただし、ワールド・ワンダーに比べると少しくぐもった印象がある。少し具体的にその印象を説明すると「ボール紙」のようなニュアンス。当然、それは多くの人に少しばかりネガティブな思いをさせるかもしれない。

もちろん、それがすべてではないのだし、それは全体の中の一部の話。総合的には佳酒の部類に入る。ただ、個人的な見解として、ワールド・ワンダーに軍配を上げてしまうだろう。

まぁ、強烈に不愉快な印象を与えることなどないのでご安心を(笑)。何の都合かタイミングなのか、時々、この手のコストパフォーマンスの悪くないウイスキーが売れ残っていることがあるなと、そんなことを感慨深く思った。

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結局のところ、ファースト・チョイスになれなかったトマーチンということなのだろう。その時に「他にもっと欲しい何か」があったおかげで、後回しにされて記憶から忘れ去られたウイスキーなのだろう。僕にとってもそういうことだったのだ。

セカンド・チョイスのトマーチンがやって来た。もしもまだ、ワールド・ワンダーの記憶が微かでも残っているのなら、飲んでみて欲しい。

昨夜はこのウイスキーを「コイツ好きだったんですよ」とおっしゃるお客さんがいて、笑顔で飲んで帰った。

僕は嬉しくて、でも少し、このトマーチンに申し訳ない気分になって、こうして思いを綴っている。

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トマーチン 1987 24Yo
セレブレーション・オブ・ザ・カスク
Hogshead , Cask No.490 , 142 bottle , 49.8%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。

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ベンリアック 1983 29Yo / OB Limited Release Batch 9

これ、皆さん好きなんじゃないですかね(笑)?
ホグスヘッドのベンリアックとして非常に素晴らしいと思う。ちょっと涼し気なこのフルーティさを、このウイスキーの一番の魅力だと感じる。

80年代のベンリアックというと、1985の方がリリースされた数は多いようだ。皆さんにもいくつか記憶に残るものがあるだろう。

記憶の中で比べるなら、1985の方が綺麗な乳酸菌飲料系のニュアンスが強かったかもしれない。1983の方が少し濃い口な甘さを感じる。しっかりした蜂蜜感と言ったら良いだろうか。

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これは、口の中で愉しむウイスキーなのだと思う。少しづつ、ゆっくりと、丁寧にこのウイスキーを愉しもうと思って、あまりピンと来ないと不満を感じたら、少々乱暴でも勢い良く口の中に放り込んだら良いかもしれない。

このようなウイスキーは分解し過ぎると、その愉しみまでも粉々に砕いてしまうかもしれない。

「どのようなウイスキーなのだろうか?」という疑問を持った時に、僕らは「その対象を分解することで理解する」という解決方法を採用することがある。

もちろんそれは、解決方法のひとつではあるが、そのすべてではない。

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形作られたすべてのものは、その存在(全体)があることで機能している。その全体の中に、とても興味深い一部がいくつかあっても、その部分を切り取ってしまうと、全体は機能として壊れて失われてしまうことがある。

一杯のウイスキーを目の前にして、その対象を分解することで理解しようとすると、その機能までをも失ってしまうことがある。ウイスキーの機能とは、もちろん、愉しみということである。

先日、ベンリアック1976の記事で、僕がウイスキーを知ろうと思う時に大切にしていることとして、印象と構成と展開という話をさせていただいた。

このようなウイスキーを愉しもうと思う時、そして、もしもうまく愉しめないと思うようなことがあったら、ウイスキーそのもの、その全体の印象をそのまま感じようと思って欲しい。

全体の印象をイメージしようと思う時、僕はこのウイスキーに「フルーツを使ったデザートプレート」を思い浮かべる。いくつかのフルーツを思い浮かべるが、主にパイナップルを使っている。

少し詳しく構成を説明するなら、そのプレートは冷たくて、パイナップルだけじゃなく、桃やザクロやバナナも乗っている。薄く伸ばした蜂蜜のシロップが掛かっていて、小さなミントの葉が飾ってある。ウェハースが添えてあり、その上にはバニラシャーベットが乗っている。と、そんな風になるだろう。

だけど、パイナップルだけを食べても愉しくなくて、蜂蜜のシロップだけを舐めてみても甘いだけで、ミントの葉をかじっただけでは苦いだけかもしれない。一皿そのプレートのすべてを食べて、その愉しみを実感できる。

これはそんなウイスキーではないだろうかと、僕はそんな風に思う。

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たった一口でそのような強烈な印象をもたらしてくれる、ウイスキーという飲み物を僕は素晴らしいと感じてしまう。詳しく構成を説明するなら、先ほどのような文章になるけれど、それらをバラバラに感じようとするなら、愉しみを減らすことになると思う。

このウイスキーを思ったほど好きになれなかったと言う人が何人かいて、そんな人たちの話を僕なりに分析すると、パイナップルとは思うけど、それを缶詰の(缶の匂いのキツイ)パイナップルのように感じたり、デザートプレートではあるけれど、その皿が木製の皿でできているように感じているのではないかと、そんな風に考える。

そうであるなら確かにちょっと残念な話だろう(笑)。「せっかくのデザートが…」ということである。もちろん、それはすべての人が拾ってしまうニュアンスではなく、同じ人でも日によって感じ方が異なることはある。

だけど確かに、このベンリアックには少しウッディなニュアンスがあって、その部分を拾い過ぎれば、そのようにネガティブに感じてしまうところがあるだろう。

しかし、これは多くの人にとって好物なベンリアックであると思われる。

R0016264

ベンリアック 1983 29Yo
OB Limited Release Batch 9
Hogshead , Cask No.291 , 264bottles , 43.1%

よろしくお願いします。

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