モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2013年09月

ボウモア 2000 12Yo / 3R ダイナソー

いやいやこいつは秀逸ですな。
コレうまです。

もちろん、「この辺りのヴィンテージ、このレンジでの」という前置きは必要でしょうが、かなり気に入りました。

最初のうち個人的な評価を下すのに躊躇しておりまして、自分でも何を躊躇っているのか分からなかったのですが、飲み進むうちに「なるほど」と感じまして、まぁ今夜はそんな話から始めましょう。

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結論から申し上げますと、ウイスキーとしての仕上がり具合の良さとフルーティさの中に感じた物足りなさ。そのアンビバレントが解決できないまま、自分の中に残っていたということなのでした。

2000年というと、つい先日のことのように感じてしまう自分も愚かだと思いますが、このボウモアも12年熟成ということであります。

当然、長期熟成というほどのものではありません。ただ、このレンジであることを思えば、なかなか仕上がり良く熟していると素直に感じたのですな。

僕は多くの場合、仕上がりの良さのあるボウモアにはフルーティさを期待するのが常でして、まぁ自然にフルーティさを拾いに行く訳ですが、「確かにフルーティ」、「でも、何か足りないなぁ」などと思ってしまった訳です。

で、グラスに鼻を突っ込みまして、よくよく香りを嗅いだのですが、「十分フルーティ」という結論に達するのですな(笑)。自分でも「足りないの?十分なの?」と自分を疑う訳です。

何度か繰り返し嗅ぐうちに「なるほど」と気付きました。

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量としては十分なこのフルーティさは、あえて言うなら質として物足りないのではないかと、そう解釈しました。

まぁ、質として物足りないなんて言い方は自分でも失礼極まりないと思うのですが、正確に言うならこのフルーティさには「未熟感がある」ということであります。

つまり、未熟感のあるフルーティさが十分にある。
ということですな。

で、これもまた説明の難しい話になるのですが、僕らは本物のフルーツの熟して行く様子を、その段階ごとにイメージできるとしても、ウイスキーの中に僕らが感じるフルーティさは、それと同じように段階的に熟して行くものではないのだろうと、まぁ、そんなことを思いました。

ウイスキーの中に感じるフルーティさに「完熟系」と「フレッシュ系」
があるなら、何故それがそうなるのかは「やっぱり分からねぇな」と。

ま、そんなこんなが分からなくとも、美味しいボウモアであります。

水飴の甘さとバニラとスモーキーさが次第にグングンと伸びて来る様子も愉しい。早々に売切れとなりそうなのでお早目に!

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ボウモア 2000 12Yo
3R ダイナソー
Bourbon Barrel , Cask No.800281 , 165bottles , 52.6%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
1杯当り、¥700(税込)です。


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池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

サントリー・エクセレンス・ウイスキー

何だか面白いウイスキーを手に入れた。
可愛い人なのだと思う。
面白いだけでなく、こいつがなかなか美味いのだな(笑)。
詳細は不明。
「京都の近く、山崎蒸留所で作られた」とある。

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どうやら70年代瓶詰めのようだ。それにしては、痛んでない様子なのもよろし。程よく丸い感じは元来のものだろうか。どうやらブレンデッド・ウイスキーのようである。

サントリーのブレンデッド・ウイスキーの最高峰と言ったら今では響きということになるのだろうが、僕はそれを「美しさにアプローチするウイスキー」と考えている。

一方、このウイスキーは「優しさに近付こうとするウイスキー」のように感じた。

美しさというのは、優しさを手放すことで手に入るものだろうか。もちろん、そんなことはないだろう。美しくて優しいものはあるのだから。当たり前だが、優しくなくなれば美しくなるというものではない。

響が美人なら、このウイスキーは可愛い人なのだと思う。そして、このウイスキーを日本に土着したローカルなウイスキーのように思った。なるほどと感じたのは、響というのはやはり世界に向かっているのだなと。

ま、そんなこんなで、またグラスに鼻を突っ込みながら、ニヤニヤしている自分に気付いてしまう訳ですな。

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サントリー・エクセレンス・ウイスキー
43%

「3杯セット」のご利用が可能です。
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マクダフ 1984 27Yo / デュワー・ラトレー for Shinanoya

コイツはよろし。
コレうま!ですな。

自己主張の激しい勢いのあるウイスキーです。ぱつんと弾けるスパイシーさは特徴ですが、「嫌味がない」という範疇に収まっております。

飲み手のテンションを上げてくれるが、疲れさせるところがない。というのは大切なことであります。遠目にボトルを眺めると、褐色の液体にアイボリーの混ざったグレーのラベル。いやいや、ビーチに佇むビキニの女の子を連想してしまいました。

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毎年夏になりますと、僕の中で(勝手に)論争が始まるのですな。
・夏はやっぱり冷やし中華! なのか?
・夏こそカレー! なのか?

はてさて、日々ウイスキーを扱う立場として、僕はどちらの側に立つべきなのか?と。

まぁ、結論なんてものは出ないのですな。冷やし中華とカレーというのは、夏の食べ物として対極的であるのです。そして、そのどちらにもその存在意義がある。

夏は暑いから「やっぱり冷やし中華」ばかりなのかというと、そんなことはないのですな。じゃあ、冷やし中華はやめて暑いスープのラーメンが良いのかというとそれも嫌だ。

どうせ(せっかく)汗をかくのなら「夏こそカレー!」。スパイシーな辛さで汗をかき、それまでに汗と共に失ったものを取り返せ!ということになるのですな。

涼しさを求めるなら冷やし中華が良いのでしょう。でもね、そればっかりじゃ夏バテしますよ、と。「やっぱり冷やし中華」かもしれませんが、「夏こそカレー!」でもあるのですな。

ん?結論が出たな。
コイツは「夏こそカレー!」的なウイスキー。スパイシーだがくど過ぎない。フルーツと蜂蜜の甘みに気付いたら、この味のトリコになるでしょう(笑)。

飴っぽい蜂蜜。少しケミカルなチョコレート。少量の岩塩。苦いオレンジ・マーマレード。ドライフルーツの苺。熟したバナナを焼いた甘さとその皮の苦味。紅茶とハーブ。構成要素の複雑さから心地良い奥行き感のあるウイスキー。

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マクダフ 1984 27Yo
デュワー・ラトレー for Shinanoya
Sherry , Cask No.3149 , 180bottles , 53.1%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
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グレントファーズ 1992 20Yo / ウイスキー・ブローカー

僕はかつて、「ブラッドノック・フォーラム」のリリースする一連のコストパフォーマンスの高いウイスキーを指して「グッド・ルーザー」と評したことがある。

リーズナブルな価格設定、ミドル・レンジと言っても良かろうと思われる熟成年数、超人気蒸留所を避けようとするかのようなスタンス。

改めて説明は不要かもしれないが、もちろん僕はそのことに好意的である。特別なウイスキーには特別な良さがあるけれど、特別でないウイスキーにもおのおの個人的な喜びはある。

「ブラッドノック・フォーラム」のやり口を僕はそのように感じていたし、それは、今夜ご紹介の「ウイスキー・ブローカー」にも通じるところがあると見ていた。

で、先日、お客さんと話をしていて、知ってはいたのだが、この「ウイスキー・ブローカー」とブラッドノックのつながりを指摘され、なるほどと思った次第である(笑)。

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本来ならグッド・ルーザーというのは「負けっぷりの良さ」のようなことを意味するのだろうけど、新たに僕なりの解釈を付け加えさせていただくなら、それは「能力の高い敗者」ということである。

早々に敗者の烙印を押されては、このグレントファーズも可哀想だが、フット・ボールのチームに喩えて話を続けさせていただこう。

資金力とブランド力に優れたチームAと、そうでないチームBがあったとしましょう。まぁ、概ねチームAが勝利することが予測される訳で、実際に結果もそういうことになりますな。

ところがチームBだって負けてばかりではない。善戦して強者相手に引き分けたり、時には勝利することだってあるのですな。

「もっと美味しいグレントファーズを知ってる」と言われれば、もちろん、僕も反論はしません。むしろ、笑顔で同意することでしょう。

しかし、と、ひと言申し上げたいのですな。

チームAとチームBの選手の年俸の総額を比べてみなさい、と。それを踏まえて、僕はチームBを評価してるのですよ、と。僕の言う「グッド・ルーザー」というのはリスペクトの表明でもあるのですな。

話はフット・ボールに限った話ではありません。資金力とブランド力も大切ですが、人の心に勇気を与えるのはサポーターの力なのですな。

フレッシュな花の香り。バニラ、ホワイト・チョコレート。
りんごと桃のタルト。


グレントファーズ 1992 20Yo
ウイスキー・ブローカー
Hogshead , Cask No.6041 , 253bottles , 50.1%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,100)。
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グレングラッサ 1974 37Yo / OB ザ・マスター・ディスティラーズ・セレクション for North America

素直な感想として「凄いな」と思う。
正直な感想として「圧倒して来るなぁ」と思った。

信濃屋さんの73グレングラッサに触発されて、最近はグレングラッサが気になっておりまして、何人かの方の「コレいいよ」との推しもあり仕入れです。

北米向けの瓶詰めで、容量が750ml。
まぁ、ちょいと得した気分でありますな(笑)。

いやいや、こいつはしっかりしたグレングラッサ。普段から、いわゆる「薄ぼんやり系」ウイスキーに評価の甘い僕ですが、太めなアタックが特徴と言って良いでしょう。

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僕に言わせると「ボール支配率を上げて、グイグイ攻め込んで来るタイプ」の対戦相手といった感じですな。グラスに注いで圧倒されてしまいまして、当初は防戦一方って感じでありましたな。

ちょいとばかり舐めてかかってましたかね。「こいつは失礼!」とばかり、こちらも気合を入れて向き合ってみました。「参ったね」となれば、一呼吸置いて対戦相手の分析ですな。

なるほど、こいつはチームとして高度に組織化されていますが、それは、個の能力の低さを補うための組織化ではなく、個の能力の高いもの同士の連携と融合ということですな。

迂闊にボールを奪いに行っても裏に抜けられるだけ、間合いを取って構えていてもズルズルと後退するだけ。素直に参りました(笑)。こんなウイスキーは対戦するのではなく、観客席に身を置いた方が愉しいでしょう。

ここまでタレントの豊富なチームも珍しいですな。

樽のニュアンスは強目に出ています。ひとつだけ悪口を言っておきましょう(悔しいからね:笑)。その部分を指して「漂白した割り箸」のようにネガティブに感じる方もいるかもしれません。

ただ、「全体の中の部分」として、そのことを捉えると「チームの構成要素」として必要なメンバーなのですな。それは重要な攻撃用員として機能しているのです。

もちろんシェリー。ラズベリー・チョコレート。キノコ・クリーム。バナナ牛乳。ドライフルーツのアンズ。紅茶の茶葉。バルサミコ・ソース。

何しろ圧倒されまして、最初のうち気付かなかったのですが、南国系のニュアンスも感じます。ホント、驚くほど複雑ですな。

最後にちょっと気付いたことを一点。

常々思っていることがありまして、どうやらウイスキーを愉しむ人達にはふたつのタイプがあるのではないかと。「主に口で愉しむタイプ」と「主に鼻で愉しむタイプ」。

で、こいつは「主に口で愉しむタイプ」の方に好評なのではないかと、そんなことを思ったのですな。


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グレングラッサ 1974 37Yo
OB ザ・マスター・ディスティラーズ・セレクション for North America
Sherry Cask , 470bottles , 56.0%

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ロッホサイド 1981-2009 28Yo / ブラッカダー ロウ・カスク

こいつはちょいと懐かしいウイスキー。

81ロッホサイドと言えば、ちょっとしたブームがありましたな。今じゃ、すっかりお目に掛かることが少なくなりましたが、世間様と同様、81年生まれのロッホサイドは「大体美味しい」との認識が僕にもあるのですな。

ヴィンテージと蒸留所を絡めて「ん、1981のロッホサイドって良いかも」と初めて思わせてくれたのが、ブラッカダーのロッホサイドでありまして(81/26年のヤツですがね)、ロビンには感謝感謝なのでありますな。

個別の銘柄に飲み手が何を求めるか?なんてのは、まぁ、人それぞれでありまして、何かを見つけて喜んだり、探し物が見つからずに落胆したり、人生同様ウイスキーも「悲喜こもごも」であります。

で、僕の場合、81ロッホサイドに求めるのは「メリハリの効いたフルーティさ」でありますな。

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本日ご紹介しているのは2009年瓶詰めのロッホサイドでありまして、当然のことながら4年前にも飲んでいるのであります。当時の記憶を探ってみますと、「(他の81ロッホサイドに比べ)スパイシーでエッジが効いた感じ」が特徴だと思っていたのですな。

81ロッホサイドに「メリハリの効いたフルーティさ」を求める僕としては、好みなタイプであったことを覚えていた訳であります。

で、かれこれ4年ぶりの再会ということになったのですな。こういうのって、ちょいとばかりドキドキするのです。「あの子は変わってしまっているかしら…?」ということですな。

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抜栓して香りを書いで、まぁちょいと驚きましたね。4年前はあまり感じられなかったミントのニュアンスがドーンと来ました。しかし、驚きながらも、じわじわと納得してしまいました。

4年前もミントは感じた記憶がありますが、今回のこのモリモリ感には驚いたのです。ただ、4年前にも感じたエッジが効いた印象は、このミントも含めたものだったのだろうと改めて認識したのですな。

まぁ、こいつはゆっくりと愉しんで欲しいウイスキーですな。急いで飲んでは、この複雑さを十分には愉しめないかもしれません。

十分に驚くほどフルーティ。レモン、ライム、グレープフルーツ。りんごと白いブドウ。遅れて出てくるパッション・フルーツ。エッジを際立たせるミント。各方面からフレッシュ。紅茶。あるいは枯れ草。おっとりした60年代ロッホサイドと対極をなす軽妙な81ロッホサイドでありますな。

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ロッホサイド 1981-2009 28Yo
ブラッカダー ロウ・カスク
Cask No.617 , 202bottles , 56%

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スペイサイド 1995 17Yo / SMS ディスティラリー・コレクション

さて、昨日のモートラックが「飲み易い」なら、こちらは分かり易いウイスキー。

スペイサイドという名称の蒸留所。何とも壮大な命名であるかもしれない(笑)。スペイサイドの「何処かの」蒸留所ではなく、スペイサイドという「名称の」蒸留所でありますな。

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その昔、「ドラムーイッシュ」という銘柄のシングル・モルトがありまして、まぁ、2000円弱で買えたのかな。随分とお世話になったものです。

ウイスキーを飲んでいると、「一体、僕が今、口に含んでいるものは、単なるウイスキーではなく、ある種の意味や、その周辺にまつわる思い出なのではないだろうか?」とそんなことを思うことがありますな。

様々に想像力を刺激してくれる、その起点となるのがウイスキーなのでしょう。

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甘いウイスキーですが、濃過ぎず、ヘビーに過ぎず、爽やか。
ツンツンした感じは夏向きかもね。

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スペイサイド 1995 17Yo
SMS ディスティラリー・コレクション
Sherry Butt , 56.1%

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モートラック 1998 13Yo / メドゥサイド・ブレンディング ザ・モルトマン

まぁ何とも飲み易いウイスキー。ぼんやりと記憶に浮かんだのは、かつて何処かで飲んだことのあるブレンデッド・ウイスキー。目を閉じて記憶を手繰り寄せても、浮かんだいくつかのイメージに焦点を合わせようとしてもままならない。

記憶にフォーカスするのを諦めて、グラスの中からウイスキーが発するメッセージに耳を傾けてみる。

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焼きたてから少し時間の経ったロールパン。うっすらと心地良いバニラ。口に含んでおとなしい佇まい。飲む人を驚かせようとする意図をまったく感じさせない。

端整?淡麗?

「いえいえ、私は普通なのです」と、このウイスキーは訴える。確かに、その通りなのだ。朴訥とさえ言っていいかもしれない。もちろん、好人物である。

派手ではないだろう。そして、大騒ぎをするようなタイプでもない。ただ僕は、こんな風に伝えたくなってしまった。「あなたのような人も、自分のことをウイスキーらしいと思って良いはずだ」、と。

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こういうウイスキーを飲んでいると、「個性的である」とはどのようなことだろうと考える。誰かを驚かすことを目的として、ただ歪(いびつ)であるものを目の前に差し出され、僕らがそのことだけを至上の喜びと評価するなら、ウイスキーそのものが歪になるのではないだろうかと、そんなことをつらつらと思った。

このウイスキーを誰かが「ツマラナイ」と評価することを僕は否定しない。「(この値段なら)他に欲しいものがある」と判断するなら、もちろんそれを否定しない。

しかし、買うつもりがないならなおさら、どこかで見掛けたら試してみて欲しい。このウイスキーに否定的だった方が「ふーん」と思ってくれたなら、このウイスキーの勝ちなのである。

正直にお伝えするなら、僕もこのウイスキーを飲んで「ふーん」と呟いたクチである。ただ、そのあとに「あぁ…」と思ったのである。

だから、もちろん、大絶賛はしないのでありますな(笑)。

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モートラック 1998 13Yo
メドゥサイド・ブレンディング ザ・モルトマン
American Oak , Cask No.10991 , 46%

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インペリアル 1991 21Yo / BBR 復刻ラベル

こいつは良いね。大騒ぎせず、自らのその立ち位置を明確に主張するインペリアル。そんな気がしますな。とても素敵。

ホワイト・チョコレートを挟んだラングドシャ・クッキー。

ま、一言で説明すると、僕にとってはそんな感じのウイスキーですな。抑えの利いた甘いバニラの香り。「クッキーのようだ」という前提で考えるなら、この口溶けの良さはとても秀逸。

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1990ヴィンテージのインペリアルというと、ダンカン・テイラーのいわゆる「ピアレス」なんかが印象に深く残っている。最近だと3Rさんの「レディ&ユニコーン」もあったね。

僕の中で、それらは、涼しげでフルーティな印象のインペリアルとなっている。「滑らかで美しい」と思わずそう感じてしまうウイスキーなのですな。

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ここ最近は、いくつかの90年代中頃のインペリアルも出て来たけど、大概はわずかな「フレッシュさ」を背景にした、「勢いのある伸びの良さ」を感じるシトラス系フルーティが好印象なインペリアルでしたな。

1991ヴィンテージというと、ちょっと前のインプレッシヴ・カスクが思い出に残ってるかな。簡単に言うなら、本日のBBR復刻ラベルのインペリアルと似た印象が残っている。

簡単に言うなら、穀物系のニュアンスと甘いバニラが印象的。どちらかというと、(1990に比べ)フルーティなニュアンスは少ない。ま、もちろん、個人的な感想ですがね(笑)。

ついでに言うなら、1990インペリアルと90年代中頃のインペリアルにもフルーティさは(1991に比べ)感じるのですが、少し違った感じのフルーティさのように思うのですな。

1990の方がより上質で複雑で滑らか。90年代中頃より、総合的に「美しさ」がある、として表れているように思う訳ですな。ま、もちろん、すべて個人的な感想であります。

ボンヤリと、1991インペリアルの正体が掴めて来たぞ、と。どこかで1991インペリアルを見つけたら飲んでやろう、と。で、実際飲んでみたら、「すべては単なる思い込みであった」と思わせられる訳だったりするのですな(笑)。

さてさて、グラスに鼻を突っ込みながら、つらつらと、そんなことを思うのでありますな(笑)。そんなことも、ウイスキーの愉しみ。

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インペリアル 1991 21Yo
BBR 復刻ラベル
Cask No.100355 , 52.4%

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グレンタレット 1977 35Yo / for Bar Caruso & Speyside Way

1977年に日本に生まれた男たちのすべてが同じ表情をしていないように、1977年生まれのグレンタレットもそれぞれ違う顔をしている。

ここ最近はどうやら77グレンタレットがちょっとした流行りのようで、いくつかのグレンタレットの違う表情を愉しんで来た。

それらのグレンタレットから似た特徴や共通する傾向を探すことは十分に可能だが、並べて見比べるなら、それぞれに個性的な顔付きをしている。

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日本人としてひとつにカテゴライズすることは妥当ではあっても、それらが一様に均質化されることはないのですな。

ラベルには「悪名高き」と銘打たれ、写真は葉巻をくわえカードを楽しむ男たち。77年生まれの男たちは乱暴者なのかしらと、64年生まれのオジサンはちょいとビビりましたな。

グラスに注ぎ、今までのいくつかの77グレンタレットを思い起こして愉しんでみても、こいつは上質な部類に入るでしょう。悪そうな顔してるけど、かなりいい奴じゃん。

中でもこの滑らかさは特筆すべきで、このウイスキーの人柄の良さを表しておりますな。シリアルな印象とフルーティな印象の間を、振り子が揺れるように愉しませてくれます。

ほんの少し時間を必要とするれませんが、滑らかさの背景にバナナ牛乳が存在しておりますな。まだ少し、青臭いバナナかもしれませんがね。

最近飲んだいくつかの77グレンタレットから、個人的な思い入れを持つようになりまして、それは、「ウェハースっぽさ」と「フルーティさ」であります。

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いくつかの77グレンタレットを飲むうちに、これはウェハースとフルーティのどちらにアプローチしようとするウイスキーなのかと、そんなことを思いながら飲むようになりました。

これはウェハース派だなとか、こちらはフルーティ派だなとか、まぁ、そんな具合であります。ついでに言うなら、ウェハース派にはちょっとした温かさを、フルーティ派には少しの涼しさを感じるようであります。

で、今夜のこのウイスキーにはその中間を感じるのですな。振り子が揺れるように、その間を行ったり来たり。滑らかに揺れる振り子なのでありますな。

熟したパイナップル。リンゴの皮。シリアル。バナナの皮。ゆっくりと豊富な要素は統合されてバニラ・ウェハース。蜂蜜バニラ。バナナ牛乳。口に含んで、初めて微かにスパイシー。少しだけ弾ける。でも、全体としてはとても滑らか。タルト生地。カスタードクリーム。甘いシトラス。

「悪名高き」男たちに感謝であります。

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グレンタレット 1977 35Yo
for Bar Caruso & Speyside Way
Hogshead , 102bottles , 48.0%

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