モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2014年05月

グレンドロナック 1990 23Yo / OB Memories of Scotland

これも「人の顔が見える」ウイスキーと言って良いだろう。その顔の数は複数で、このウイスキーは彼らのスコットランドの思い出のうちのひとつのようだ。

さすがにもう、70年代のグレンドロナックは追い掛け切れない時代になってしまったのだろう。少しばかり切ない気持ちにはなるけれど、人生の中にそれらを愉しめた時期があったことを大切にしよう。

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80年代のグレンドロナックにも割高感が伴う時代になっただろうか。71や72のうっとりさせてくれるような体験は望まない方が良いのかもしれない。

各年代を通じて、一定の「らしさ」を堅持していると、多くの人に認識されているのもグレンドロナックではないだろうか。そのウイスキーが熟成を重ねるごとに陶酔感を増して行くとするなら嬉しい限りだ。

まぁ、そんな都合の良い話ばかりではなかろうが、90年代のグレンドロナックの20年後に期待をするのであります。

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さて、このグレンドロナック、実はジェイズ・バーにとっても僕個人にとっても「久し振り」なグレンドロナックなのであります。

あくまでも、個人の嗜好の話でありますが、シェリーと言えばオロロソ好みな傾向がありまして、ペドロヒメネスはウイスキー飲みの立場としても優先順位が低いのですな。

スペックだけを眺めていたら、スルーしていた可能性が高かったかもしれません。

素直に歳を重ねた印象のある仕上がり。この素直さは「甘口」として正当なのではないだろうか。そう、ドギツイ印象がないのですな。シェリーとしては「さらり」とした感じがあるけれど、決して軽口ではない。

優しい柔らかさに裏打ちされた甘口なのだと思う。

イチゴではないベリー。コーヒーキャンディ。熟したビワ。バニラアイスにかけた甘いバルサミコのソース。口に含んで、温かくスパイシー。シナモンとオレンジ・ピール。甘さ控え目な苦いチョコレート。

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グレンドロナック 1990 23Yo
OB Memories of Scotland
Pedro Ximenez Sherry Puncheon , Cask No.2190 , 53.1%

よろしくお願いします。

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カリラ 1995 18Yo / アラサイド プライヴェート・ボトル

今夜ご紹介するのは、川口にあるアラサイドさんの1周年記念ボトル。
まずは、おめでとうございます!

1995ヴィンテージのカリラ。95年と言えば、ジェイズ・バーも1周年だった訳で、何とも懐かし限りでありますが、あの頃は自分の店のプライヴェート・ボトルなんて発想はなかったなぁ。

時代は変わりました。
隔世の感あり、ですな。

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同じような話は以前もしたことがありますが、こいつも「人の顔が見える」ウイスキー。「ふむふむ、なるほど。あの人はコレを選びましたか」なんて思いながら飲むウイスキーも愉しいものであります。

愉しくて素敵なウイスキーを選んでいただいたと思います。

パンと立ち昇る酸味の効いたアルコールの香り。刺激的だが攻撃的に過ぎない。続いて根菜系スモーキー。泥の着いたゴボウ。遅れて、苦いバニラ。微かにケミカルと柑橘系フルーティ。サプリメントのビタミンC。口に含んで、ホワイト・ペッパー系スパイシー。アクっぽい蓮根。牛タンスモーク、塩レモン。

全般的に「玉石混合」というより「粒揃い」な感のあるカリラですが、こいつも粒揃いなひとつだと思う。素直な飲み応えと説得力のあるウイスキー。

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僕の個人的な好みからすれば、フルーティさに軸足を置いたというより、旨味があり土臭いしっかりした飲み応え重視なカリラと思う。

iPodの中の音楽に喩えるまでもなく、人はどうしたって自分のアーカイブだけで事足りてしまう傾向がある。様々な多種多様なモノが溢れて散在しているような、今の世の中ならなおさらのことだろう。

僕らは次第に、新しいモノに触れることを面倒だと思い始めてしまうのかもしれない。

そんな世の中で、「あの人が選んだ」「人の顔が見える」ウイスキーというのは、好みの幅を広げる大切なきっかけになり得るということでありますな。

感謝、感謝。
ありがとうございました。

お客さんにも好評で、アレコレと話の弾むウイスキーであります。

川口のアラサイドさんでも飲めますが、もちろん、池袋のジェイズ・バーでも飲めます(笑)。よろしくね。

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カリラ 1995 18Yo
アラサイド プライヴェート・ボトル
Cask No.9815 , 52%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

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クライヌリッシュ 1989 24Yo / アデルフィ for 信濃屋

平日の早い時間。看板を出してまもない頃、その二人の男はやって来た。僕は氷を割っていて、アイスピックを持ったままその二人を席へと案内した。

一人はジン・トニックを、もう一人は「マッカランをロックで」と注文して、僕はベンリアックOB12年シェリーをお勧めした。

飲み物を出しながら二人の様子を伺うと、年の頃は30過ぎ、ともにサラリーマンだが、恐らくは違う会社だろう。あるいは同じ会社だが、大きな会社の遠く離れた部署の二人ということかもしれない。

二人とも小綺麗なスーツを着て、一人は重たそうな鞄を持っている。もう一人は手ぶら。ともに着ていた上着を丁寧にハンガーに掛けた。

相手との距離を計るような会話の様子を眺めていると、二人が会うのは久し振りで、以前にも数回しか会ったことことがないという程度の関係なのだろう。そして恐らくは、二人を繋ぐキーパーソンが存在する。

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席に付いて程なく、共通の知人の話になり、前回会った時から今日までに何があったか?という近況報告が始まった。

きっかけを作ったのは重たい鞄を持った男。
「そう言えば、前回の時、彼女ができたって言ってたじゃないですか。その後、どうなってます?」

「えぇ、まだ続いてますよ(笑)。でも、半年も経つと相手の嫌な所も見えて来ますよね」

会話の途中、鞄の男にメールが入り、男はその内容を読み上げた。「今まだ新宿だそうです。あと30分くらいかな。丁度良い感じですね」

そう言いながら腕時計を眺めた。

「ところで、相手の嫌な所って何なんですか?」
鞄の男は尋ねた。

「うーん。彼女からしたら、批難されるべき点ではないのかもしれないけれど、すごくキレイ好きなんですよ。几帳面で清潔感があって、彼女の家に行くとものすごく綺麗で、そりゃ感心するんですけどね。でも、ちょっと、細か過ぎるかなぁと」

「なるほど…」と鞄の男が答えた瞬間、二人は共通の何かを思い出したようで、互いを見つめて笑った。

「そう言えば、○○さん。彼女は…?」。

今度は鞄の男が答える番となった。
「実は、別れたんですよ」

「えぇ!じゃ、あの謎は解けないままですか?」

「いえ、解けました」
きっぱりと、鞄の男はそう答えた。

その言葉をきっかけとして、僕はふたりの会話を注意深く聴くようになってしまう。「謎」とは何なのだと。

鞄の男の元彼女には、はかつて重大な謎があり、それは前回の彼らの集まりで大きなトピックになったのだろう。鞄の男はもう一方の(手ぶらの)男にその件を相談したということかもしれない。

しかし、それでも結論は出なかった。手ぶらの男は次に会う機会があれば、話の続きを聴けるはずだと思っただろうし、遂に今夜その話が聴ける訳だ。ついでにカウンターで氷を割る僕も!

鞄の男は「何故別れたのか?」から話を始めた。まぁしかし、そんな話はこの際どうでも良い。話を続ける鞄の男の元彼女の謎を要約しておこう。ちなみに僕は、彼らの話に参加していない。

一年ほど付き合って、鞄の男は初めて彼女の家に泊まりに行った。恐らくは前回の飲み会の直前だろう。

ごく普通の一人暮らしの女の子の部屋だったという。青いカーテンで「部屋全体がピンク過ぎないで安心した」と言う。質素だが片付いているという印象。鞄の男は好感を持った。

だけど、「不思議な絵」が壁に掛けてあり、「これ何?」と訊いても返事はなかった。聞こえていなかったのか、聞こえないフリをしたのかは分からない。

キッチンには泥の着いたゴボウが3本置いてあった。料理好きとの話は聴いていたので、「何の料理を作るの?」と訊ねると、「あ、それ、おまじない用」と答えたという。鞄の男は「ふーん」と答えた。

それは金曜の夜のことだった。話の聞き手である「手ぶらの男」の方は、不思議な絵とおまじない用のゴボウの話は初めて聴いた。

金曜の夜が明ければ土曜の朝になる。

土曜の朝、鞄の男は繰り返される「シャカシャカ」という不思議な音とともに目覚めた。音のする方を確認しようと半身を起こすと彼女がキッチンに立っている。彼女は背中を向けて、手に何かを持ち、持ったものを上下に振っている。

「尋常じゃない感じがしたんだ」と鞄の男。彼は少しだけ恐怖を感じた。彼女は髪を振り乱している。ゆっくりと立ち上がり、でも、近付くことはできなかった。

しばらくすると、彼女の手に持つものが分かった。ペットボトル。鞄の男は「なるほど」と思った。捨てる前にペットボトル中を水で洗っているのだな、と。

少し安堵して彼女に近付いた。近寄って後ろから声を掛けた。「おはよう!」。彼女は驚いて振り返った。そして、慌てた様子で、驚いた自分の顔を笑顔で隠した。だけど、両手に持ったペットボトルを頭の上に掲げたまま。

彼女と目を合わせた鞄の男の顔からは、「おはよう!」と言った後の笑顔が消えた。彼女が頭の上に掲げたペットボトルは、ミネラルウォーターのボトルだったのだ。

「何で!?」という言葉を飲み込んだ。ミネラルウォーターのボトルの中身は水ではないだろうか?それを水道水で洗う必要があるのだろうか?

驚いた様子を見て、彼女はペットボトルを胸に抱え直した。キャップを開けて、中の水道水をシンクに捨てた。振り返りながら「朝ご飯できてますよ」と告げて、テーブルに着くよう促した。

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テーブルに座り、その木目を眺めた。彼女は味噌汁を温め直している。「食後に珈琲飲むかしら?」と訊いた後、返事を待たずに珈琲をいれる準備を始めた。彼女の様子を眺め、返事はしなかった。

朝ご飯はおにぎりと味噌汁。少し不思議な気がしたが、かつて、おにぎりが好きだという話をしたかもしれない。質問するのは避けようと思った。何か不思議な圧力が掛かって声が出ない。

おにぎりはふたつ。まず、ふたつ並んだ右側を取った。中身の具は筋子だった。実は一番好きなおにぎりの具で、そんな話を彼女にしたことがあっただろうか?思い出すことができない。彼女を見ると満足そうに穏やかに微笑んでいる。

ふたつ目のおにぎりを手にした。一口かじって噛み砕く前、中身の具を目で確認した。怖かったからだと思う。目で見て驚いた。短く切ったうどんのようなものが、ニュルニュルしてネバネバしている。

良く見るとイカの塩辛だった。おにぎりの具にイカの塩辛というカップリングは初めてだった。ただ、正直に告白するなら、それはとても美味しかった。生まれて初めて「おにぎりの具」ランキングで一位の筋子を越えた。感動的ですらあった。

「美味しい」と伝えようとしたその瞬間、彼女は立ち上がりキッチンに向かい、やかんを火に掛けた。

「来週も来たい」と素直に思った。残りの味噌汁を飲み干して、いなくなるはずのない彼女の背中を目で追った。部屋に珈琲の香りが漂い、自分は今、充実して幸福な時間を過ごしているのではないかと感じた。

ただ、昨夜から続く、一連の不思議なできごとは何なのだろう?

ふと思い出して、壁に掛かる「不思議な絵」を見つめた。彼女は問いかけに答えなかった。聞こえなかったのだろうか。

「おまじない用のゴボウ」とは何だったのだろう。今までも、しれッと冗談を言う彼女ではあったが。キッチンにその姿を探したが、もう見つからない。

一番不可解なのは、先ほどのペットボトル。一体あれは何だったのだろう。何かの儀式だったのだろうか。ただ、儀式を行う彼女の顔を見なかったことは幸運だったかもしれない。

確かに今、自分は充実して幸福を感じているが、この幸福は「不思議な絵」と「おまじない用のゴボウ」と「ペットボトルの儀式」によって守られているのだろうか。あるいは、守られているということは、閉じ込められているということかもしれない。

不安になって玄関を探した。薄暗いその場所の、扉の真ん中の覗き穴から朝陽が差している。昨夜、自分が脱いだ靴が綺麗に揃えて置いてある。

心の中の危機管理責任者が小さな声で「逃げろ」と囁いた。

と、その時突然、目の前に珈琲が現れた。慌てて彼女の顔を見上げると、少し不愉快で怪訝そうな表情をしている。僕の視線の先を追っただろうか。それとも、危機管理責任者の囁きが届いてしまっただろうか。

さて、話の場面を再びジェイズ・バーに戻そう。
話し手は鞄の男、聞き手は手ぶらの男。

手ぶらの男は話の流れを遮ることなく感想を差し込んだ。
「その彼女、良い子だと思うんですけどね」
「実は僕もそう思っているんですよ」
鞄の男もそう答えた。
実は、その場にいたバーテンダーもそう思った。

「でも、何か怖いですよね(笑)」
「そうだったんですよ」
手ぶらの男の問い掛けに、鞄の男も同意して、バーテンダーもその気持ちを理解した。

「で、結局、どういうことだったんですか?ペットボトルは…」
「ハッキリと分かったことは…」

と、その時、鞄の男の携帯電話が鳴った。誰からの電話かを確認し、2回頷いて店の外に出た。階段に電話のやり取りの声が響く。

「そうですか」「分かりました」「こっちに来ます?」「了解です」。
そんな短いやり取り。

僕は不安になった。話の続きは?今までも多くの人の話を聴いて来たが、この話の続きだけはまったく想像ができない。

鞄の男は店に戻るなり、僕を真っ直ぐに見つめた。
「マスター、ご馳走様でした。お会計をして下さい」
爽やかで素敵で、礼儀正しい笑顔。

しかし、これ程の落胆があるだろうか。
憤りすら感じた。
そして、その憤りはすぐに切なさに変わった。

「そうですか」「分かりました」「こっちに来ないんだ?」「了解です」。
それらの言葉のすべてを僕は飲み込んだ。

お会計を済ませ、店を出たふたり。
笑い声が階段にこだましている。

初めて来店したお客さんに、毎回「また来て下さいね」と願う僕であるが、これ程強くそれを願ったことはない。

話の続きが聴けることを切実に望んでいるが、それが叶わないなら、この話の続きを想像できる人の話を聴きたい。

もしも無理なら、せめて「ミネラルウォーターのペットボトルを洗う人」にその意味を問い掛けたい。そしてもしも、その人が「渾身の力を込めて、頭の上まで振りかざして」洗うのなら、その訳を知りたい。

そんなあなたが女子ならば、なおさらそれを知りたい。

さてさて、今夜は久し振りに、バカバカしい長い文章を書いた。
20周年を過ぎても、僕は変わらない。

最後にこのクライヌリッシュについてお話をしておこう。

ハチミツ・レモン・キャンディとホワイト・ペッパー系塩からさ。各種フルーティさも感じられ、構成要素の複雑さを十分に愉しむことができる。ヴァイタリティも十分で、その力強さに圧倒される人もいるだろう。

キャンディの包み紙のようなワクシィさもほのかに感じて、クライヌリッシュ的であるかもしれない。ただ、構成要素が多彩であることと、それらにまとまりをもたせることは同じではない。

そのような意味において、野暮ったさを感じてしまう可能性のあるクライヌリッシュだろう。82や、ましてや72クライヌリッシュの洗練には遠く及ばない。ただ、その始まり、その萌芽を愉しむことは十分に可能だ。

何人かのお客さんに飲んでいただいて、実は、こいつは「ウイスキーを愉しみ始めて間もない」という方に人気が高い。恐らくは、その構成要素の多彩さに「何かを感じ始めた」飲み手の心に響くのではないかと思っている。

これは、ある特定の飲み手を覚醒させるウイスキーなのかもしれない。

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クライヌリッシュ 1989 24Yo
アデルフィ for 信濃屋
Refill Bourbon Cask , Cask No.3849 , 232bottles , 52.7%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
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今月のスコッチさん

ミルトンダフ 1996 17Yo
SMS ディスティラリー・コレクション
52.2%

オルトモア 1992 21Yo
SMS ディスティラリー・コレクション
49.2%

ボウモア 2002 11Yo
ハート・ブラザーズ
57.6%

k今月のスコッチ


今月はバタバタしていて新入荷のウイスキーを紹介していなかった。定期的にウイスキーは入荷している訳で、怒涛の12連投のウイスキーだけを出していたのではない。

ぼちぼちジェイズ・バーは平常運行。
普段のようにウイスキーを紹介して行きたいが、3本と数が多いので、お知らせだけですな。

僕のコメントは「オルトモアが一番美味しい」です。

3本すべて「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


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ケーデンヘッド スモール・バッチ 2種

すみません。
今夜は軽めなご案内だけにて失礼!

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生木の香りと麦芽の甘さ。ピーティでありフルーティ。旨味も感じながらバニラ。そんな感じのカリラです。こいつはなかなか色が良い。そのポテンシャルを発揮してます。

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カリラ 1991 23Yo
ケーデンヘッド スモール・バッチ
Bourbon Hogshead , 246bottles , 53.3%



目論見にジャスト・フィット!塩・ミント・ハチミツ。素直なボウモア。大きな存在感は発揮しないが適度に各種フルーツ。今後の展開に大きく期待はできないが、まさに抜栓時の「今飲め」というボウモア。

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ボウモア 2000 15Yo
ケーデンヘッド スモール・バッチ
Bourbon Hogshead , 210bottles , 59%

どちらも「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


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エドラダワー 2003 10Yo / LMdW アーティスト・コレクション #3

LMdW(ラ・メゾン・ドゥ・ウイスキー)から「アーティスト・コレクション #3」ということであります。このシリーズの一番の難点は「どちらが表か分からない」ということであります。

「シリーズのコンセプトを大切に」ということなのでありましょうか、このボトルは「アーティストの絵が描かれている側」と、蒸留所名を筆頭にこのウイスキーの「各種情報が書かれている側」と裏表に分かれている。

で、「絵」の側は見事に絵しかありません。絵だけ見ていると、どこの蒸留所のウイスキーだかはまったく分からない。

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ある意味苦肉の策ということでありましょうが、まぁ、皆さんご存知の通り、輸入されたウイスキーというのは輸入業者のシールが「裏側に」貼ってある。

大概は「裏/表」あるいは「前/後」の分かりにくいウイスキーなんてのはありませんから、輸入業者の「シール貼り担当の方」が「こっちが裏側だよね」って側にシールを貼る訳でしょう。

このボトルは「シール貼り担当の方」(という専門職の方がいるとは思えないが)を大いに悩ませたのでしょうな。輸入業者のシールがボトルの底面に貼ってある。

えぇ、ワタクシは「ズルイじゃん!」と叫びましたよ。

「アーティストの絵が描かれている側」でも「各種情報が書かれている側」でも構わないが、どちらかの側にシールが貼ってあったなら、シールの貼ってない側を表である。と非公式ながら表明したと解釈できたであろうに。

何だか逃げられた感じなのであります。

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まぁ、逃げた人は追い掛けない。一枚目の写真は「アーティストの絵が描かれている側」の写真であります。上の写真は「各種情報が書かれている側」。どちら側が表なのか裏なのかは分かりませんが。

さてさて、実はエドラダワーの仕入は何年振りか?という感じのジェイズ・バー店主です。「メゾンさんの」ということでの仕入であったことを素直に打ち明けておきましょう。

驚くかもしれませんが、普通です(笑)。エドラダワーでビックリしたいという方には不向きでしょう。エドラダワーを「独特過ぎる」と思っている方には物足りないと思わせるかもしれません。

熟成10年。しっかりと麦甘い印象で、ほのかにラズベリーっぽいフルーティな印象もあります。素朴ではありますが、若さが鼻に付かないところは好印象。何だか少し、秩父に似たニュアンスを感じ取って、ちょいとだけニンマリしております。

まぁ、「家飲みには不向き」というのが正直な個人的見解でありますな。とは言え、気になるウイスキーでもありましょう。エドラダワー未経験のお客様も多いかと思います。

ジェイズ・バーなら「3杯セット」対象商品です。
お気軽にお試し下さい。

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エドラダワー 2003 10Yo
LMdW アーティスト・コレクション #3
Bourbon Barrel , Cask No.139 , 235bottles , 54.6%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

よろしくお願いします。

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おまけ

怒涛の12連投も昨日でシリーズ終了。
今夜から気持ちを改めて未来へと進んで行きます。

それぞれのバーテンダーに様々な考えがあって、他の人の考えを否定するつもりはまったくないのだけれど、僕はバーを「日常的な空間」にしようと努めている。

それは、秘密でも特別でもなくありふれた場所。ただ、知らない人が同席する可能性があって、最低限の公共性を理解できる人が集まる場所。だから、大人しか集まることができない。

もちろん、新参者は大歓迎。僕の店でも若い人がたくさん育って行ったし、20年前の二十歳の人が、今ではその会社の中堅クラスで働き盛り。そんな人たちの話を聴くのが飲み屋の親父の仕事だと思っている。

日々の営業というのはまさにライブで、だから、役者が揃わないと愉しい夜にはならない。

自分が我慢することでお客様を楽しませることができる。という考え方に僕は賛成しない。相手を愉しませようとするなら、僕が愉しいと思うことをどうやって共感してもらうか。相手が愉しいと思うことにどのように共感するか。それが大事だと思っている。

自分でも相手でも、どちらか一方が明らかに多くの負担を背負うような仕組みは長続きしない。誰も困らない仕組みが一番長続きするのだと、僕はそう考えている。僕はこの仕事をこれからもできるだけ長く続けて行きたいし、20年自分の店のカウンターに立ち続けて来たのは、それを実践できたからだと思っている。

僕は池袋のジェイズ・バーの経営者だけれど、その経営だけを仕事にしていない。僕はやっぱり現場に立つバーテンダーでありたいと、20周年を迎えて改めてそう感じた。

そんな風に考えさせてくれたのも、やっぱり集まってくれるお客さんのおかげで、愉しい役者の揃う夜は僕も愉しい。

例えば昨日は、「アベラワーを褒め称える夜」になって、ロングモーンが霞むくらい(笑)。飲む人には飲む人の思いというものがある。みんなの集まるテーブルに、それぞれがそれぞれのその思いを並べて行って、時々奇跡的なことが起こるのが飲み屋の愉しみなのだと思う。

カウンターのこちら側で、そんな笑顔の並ぶ客席を眺めているのが、僕にとっての至福の時間なのだと、ある意味当たり前のそんなことを思えるのも、支えてくれるお客さんのおかげなのだなぁと、つくづく感謝な夜でした。

本当にありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。

さてさて、12連投を終えたジェイズ・バーだけれど、今夜はおまけの13人目。
今夜はコイツが「3杯セット」。

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エボリューション カスクストレングス 
サマローリ(45周年記念ボトル)

モートラック1957、スプリングバンク1959、ラフロイグ1970、アードベッグ1974、ロングロウ1974、タリスカー1978、マッカラン1980、ポートエレン1981、ラガヴーリン1988、他。

凄いでしょ。
まぁ、究極のブレンデッド・モルトと言って良いでしょう。

今夜だけ、お一人様一杯限り。
「3杯セット」で愉しめます。

注意事項をひとつだけ。
このウイスキーはジェイズ・バーのバーテンダーから「ご案内しません」。
「このウイスキーも「3杯セット」に入ります」とは言いません。

だから、お客さんの方から「サマローリのブレンデッド・モルト」とか、「ブログに出てたアレ」とか言って下さい。そしたら「3杯セット」です!

20周年記念 怒涛の12連投

1405怒涛のイベントタイトル


今夜だけ「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

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ロングモーン 1964 – 2000 / ジェイムス・マッカーサー ミレニアム

さてさて、怒涛の12連投も本日が最終日。
つまり、今夜がジェイズ・バー開店20周年記念日ということになります。

1994年から始めた池袋のジェイズ・バーも、あの夜から20年が経ちました。何度も繰り返しますが、何とか生き残れて来られたのも、今までご来店いただいたすべてのお客さんのおかげです。本当に心から感謝です。

20年前のあの夜。準備万端とお客さんを迎え入れ、飲み物を提供し、愉しく時間を過ごしていただき、「ごちそうさま」と帰るお客様のお会計をしようと電卓を叩いたその時、レジ金を一銭も用意していなかったことを思い出し冷や汗を流しました。

あれからちょうど20年が経ちました。
あの夜の教訓を生かし、20年間レジ金を忘れたことのないジェイズ・バー店主です。

今夜が21年目の始まりの夜です。次は25年、30年が区切りの年になるでしょう。40周年のジェイズ・バーのカウンターで、現役バーテンダーとしてお客さんと向かい合っていられたら、それはきっと素敵なことだと思っています。

40周年まで、あと20年。振り返るなら、今までの20年を夢の中のことのように思うことがあります。これからの20年は、しっかりと生きて行きたいと思うのです。最後は自身の寿命との戦いになるのかもしれません。

20年前に生まれた赤ちゃんが、もうお酒が飲めるようになる2014年。0歳から20歳までの大きな成長に比べたら、ジェイズ・バーもまだまだその成長に伸びしろがあるでしょう。そのことに希望を持って、その先へと進んで行きます。

酔うためではなく、愉しむためのウイスキー。
その愉しみを共有するためのウイスキー。
共感することで、人を穏やかにさせるウイスキー。

僕の残りの人生を、それらのことのために費やせたら本望なのかもしれません。

今夜のウイスキーはロングモーン。僕が生まれた1964年の蒸留です。2000年に瓶詰めされて、以来このウイスキーは歳を取っていない。

ミレニアムのシリーズとして、当時ジェイムス・マッカーサーから何種類かのウイスキーがリリースされたのを覚えている。

ヴィンテージは忘れたが、バルブレアやモストウィ、マッカランと1964ヴィンテージのダルモア、ロングモーンが出ていたのを覚えている。

それらのすべてを愉しんだ。どれも個性的な味わいで、でも、中でもダルモアが気に入っていた。メリハリの利いたシェリー・カスクで、その鋭い香りと味わいに痺れてしまったのだ。

実は、当時の僕はこのロングモーンをあまり高く評価していなかった。フィノ・シェリーの熟成で、少しぼんやりした印象があったのだと思う。「温い」と感じたのかもしれない。対照的に気に入った方のダルモアは、とても攻撃的で僕をきりきり舞いさせてくれる様子に心地良さを感じていたのだろう。

僕のこの雑文の長らくの読者の皆様は、普段から僕が言う「愛すべき薄ぼんやり系」なウイスキーをいか程に愛しているかをご存知だと思う。

最近は自分を振り返り、僕が「薄ぼんやり系」ウイスキーを愛し始めたのは2000年を過ぎたあたりからではないかと考えるようになっている。

そして思えば、それはこのロングモーンと出会った以降のことであり、出会った時に、僕はこのロングモーンの良さを正当に評価できていなかったのではないかと、そんな心苦しさを抱えながら生きて来た。

その心苦しさが、僕の嗜好を変えたのかもしれないと、そんなことを思うことがある。
それは今でも謎のままなのである。

同じ年に生まれた僕とこのロングモーンだが、ロングモーンは2000年以降ボトルに詰められ歳を取っていない。僕はあれから14年の歳を重ねた。ロングモーンが変わっていないなら、僕はどのように変化しただろう。

今なら僕は、このロングモーンの良さを理解できるかもしれない。
僕の中にそんな期待がある。

でも、本当はどうなのか分からない。正体の分からないものを目の前にして期待を持つ時、人は裏切られた時の心の痛みを予め回避しようと、もう一方の手に不安を持ちバランスを取ろうとする。今の僕がそうだ。

色々な意味で、様々な人に「開けられないウイスキー」というのがあるだろう。僕にとってはこのロングモーンが最大のそれだった。永らくその問題を抱えて、今夜その問題にケリが付く。

厳かな気持ちになるのはやめよう。
軽快で素直に愉しもうと思う。

お時間のある方にお立会いいただければ嬉しく思う。
だから、「飲んでみて」と思う。
今夜だけ、¥1200。
お一人様、ハーフ・ショット一杯限り。

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ロングモーン 1964 – 2000
ジェイムス・マッカーサー ミレニアム
Fino Sherry , 57.5%

20周年記念 怒涛の12連投

1405怒涛のイベントタイトル


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♬ 明日は会社を休みます ♬

ポート・エレン 1978 – 2002 / プロヴェナンス

正直に告白をしておこうと思う。

今回のこの企画は12本のウイスキーで成り立っている。当然だが、まずは「何を12本選ぶか?」というところから作業は始まる。実は、明日提供する予定のロングモーン1964は5月12日に出すことが最初から決まっていた。

なので、残りは11本ということになるのだけれど、まずは20本程度のウイスキーをカウンターに並べて、そこから15本に絞って、アレを削ってコレは25周年で出そうなんて考えて、結局12本のウイスキーを選んだ訳だ。

で、今度は生き残った12本の「打順」を考えなければならない。もちろん、5月12日はロングモーン1964に決まっている。代表チームの選手選考を行う監督のようで、実に愉しい作業となったのだけれど、難しい作業でもあった。

打順を決めて「良しこれでOK」となった後、写真を撮って腕を組み、カウンターに並んだ12本のウイスキーを眺めながら、このポート・エレンから目が離せなくなった。

改めて12本のウイスキーを並べてみると、実はこのポート・エレンだけ飲んだことがなかった。

人生を生きていれば、人の心には罪責感というものが生まれることがある。人はその罪責感を払拭しようと、自己正当化のロジックをその罪責感に被せる。

閉店後のジェイズ・バーのカウンターに12本のウイスキーを並べ、僕はその前に立ったまま腕を組み直し、改めて「仁王立ち」風なポーズをとってこう呟いた。

「監督が代表選手の素質を知らないまま試合に送り出す訳には行かない」。

飲んでみた。
美味かった。
今夜の試合はコイツが主役。

「飲んでみて」と思う。
今夜だけ、¥1200。
お一人様、ハーフ・ショット一杯限り。

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ポート・エレン 1978 – 2002
プロヴェナンス
62.2%

20周年記念 怒涛の12連投

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池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!


秘密は秘密のままに。

知らなくても良いことというのはあるのだろうか?
秘密のままが良いことというのもあるのだろうか?

僕には良く分からないけれど、知ってしまったことは、知るべきことだったのだと思っている。つまり、知るべきことは知らされるようになっているということでもある。

知らなくても良いことならいくらでもあるのかもしれない。ウイスキーなんてのも、そのひとつであるのかもしれない。世界には一度もウイスキーを飲むことなく人生を終える人もいるのだろう。

その人は自分の人生にウイスキーが存在しなかったことが、自分を困窮させたと思うことすらない。

でも、ウイスキーを知ってしまった人にとって、時々ウイスキーは代替品のないものになることがある。知らない人が失踪しても困らないけれど、近しい人がいなくなれば困るのと一緒だ。

知りたいことは知れるようになっている。でもそれは、人は視野の範疇にあるものしか見えないということと同じだ。人は視野のすべてが世界のすべてだと思いながら生きている。そして、多くの場合、人は首を動かすことすらしない。

TVしか見ない人は、TVが世界のすべてだと思ってしまう。ウイスキーしか見なければ、ウイスキーが世界のすべてになってしまうのだろう。僕はそんなことを望まない。

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知りたい人が知るのだろう。
飲みたい人が飲むのだろう。
今夜の秘密のウイスキー。
今夜だけ、¥1600。

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池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

コンパス・ボックス / ザ・スパイス・ツリー

手元にメモがないので困っているのだが、コイツは確か2005年に仕入れたウイスキーだったと思う。

いわゆる「問題作」であります。インナースティーブ製法というちょいと聞き慣れない作り方をされたウイスキー。インナースティーブってのは「樽の中にオーク材を入れて樽香を強める」ことらしい。

ただ、スコッチ・ウイスキー協会から「樽の中に原酒以外のものを入れるな」と怒られ、結局はコンパス・ボックス側が「ごめんなさい」をすることになった。チャレンジャーというのは怒られるものでありますな。

ラベルのデザインの違う現行品も出ていますが、こちらは怒られた方の最初のヤツ。現行品は怒られないように作っているのだろう。

中身はブレンデッド・モルト。メモがないので記憶を手繰るしかないのだが、使用した原酒は4種類。ティーニニックとブローラが使われていたはず。その他の原酒は忘れた(笑)。すべてハイランド、スペイサイド系の原酒だったと思う。

当時もブローラが使われていることにグッと来たのだが、上質なウイスキーという感じはしなかったかな(笑)。結構サルファリィだった記憶がある。

今回のこの企画「怒涛の12連投」の中では一番の小物。でも、こういう問題作を挟むのも愉しいねということでのご紹介。

だから。という訳ではないけれど、今夜はちょっと大サービス。昨日のカーデュと合わせて「3杯セット」の対象商品とします。コイツとカーデュともう一杯。3杯セットで¥2000です。

「飲んでみて」と思う。
今夜は「3杯セット」の対象商品にします。
お一人様、ハーフ・ショット一杯限り。

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コンパス・ボックス 
ザ・スパイス・ツリー

20周年記念 怒涛の12連投

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今夜だけ「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

よろしくお願いします。

カーデュ / OB

今夜はこれです。

買ったのはもう20年近く前のこと。手に入れた時は、もうジェイズ・バーを開店していたので、20年は経っていないけど、90年代の後半にはなっていたかな。

その頃は「良く分からない酒屋」で「良く分からない在庫」のウイスキーを買うのが僕の中で流行っていて、そんな時に買った一本なのだと思う。

昔のメモを読んでみたら、もう潰れてしまった池袋近くの酒屋さんで買ったようだ。

その当時は、「バブルの名残り」みたいなウイスキーが小さな酒屋さんに並んでいた時代で、景気の良い時代に酒屋さんが頑張って仕入れたウイスキーが、何年も棚に残っているなんてことが良くあった時代だった。

バイクでフラフラと色んなところに行ったなぁと。

ロングモーンのOBのトール瓶とか、マッカランのOB25年とかを探していた時代。スプリングバンクのOB21年なんか普通にどこでも売ってたな。

コイツもそんな時代に買ったウイスキーで、なんだか「良く分からない」ので出しそびれていたウイスキー。僕も「良く分からない」ので、訊かれても答えられない(笑)。

当時の流通品(現行品)には結構お世話になったのだけれど、実はあんまり好きではなかったカーデュだなぁ(笑)。それでも、何度か家飲みに買って帰ったってことは、何か魅力を感じていたに違いない。

そんなことを含めて、このウイスキーを飲んで確認したいと思う。

「飲んでみて」と思う。
今夜は「3杯セット」の対象商品にします。
お一人様、ハーフ・ショット一杯限り。

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カーデュ
OB
43%

20周年記念 怒涛の12連投

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今夜だけ「3杯セット」のご利用が可能です。
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池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

「ジョーカーを愉しむ会」(カラー&モノクローム) 本日開催!

肥土伊知郎がサンプルの小瓶を鞄に詰めて、夜の街を歩いていたことをご存知の方はいるだろうか?彼の経歴は苦難と成功の物語にまとめられ、既に多くの方がご存知の通りで、今さら僕が繰り返すこともないだろう。

彼の手によるウイスキーはイチローズ・モルトとして有名で、それを欲しがる者はウイスキー愛好家だけに限らない。イチロー愛好家を生み出しているとも言えるだろう。転売目的の購入者が出て来るような様相を眺めていると、悲しいことではありながら、彼がそのブランディングを十分に確立したことは間違いのないことのようだ。

羽生蒸留所の閉鎖が2004年10月。現在の秩父蒸留所は2008年2月に稼働を始めている。空白の期間が3年と少しあることをご存知でも、羽生蒸留所が2001年以降稼働されていないことを知っている方は少ないかもしれない。

およそ7年の間、肥土伊知郎は何をして過ごしていたのだろう。明らかなのは、羽生のウイスキーと同じように、熟成庫の中でただ動かずじっとしていた訳ではないということだ。しかし、彼が何かを熟成させる期間にはなったのかもしれない。

2014年の今から思えば、2004年に彼がその居場所を失ってから肥土伊知郎は大きく動き始めたのかもしれない。羽生の樽を福島に移動し、自らはサンプルを小瓶に詰めて夜の街を歩き、思えば彼の仕事はウイスキーを「動かすこと」であったのかもしれない。

僕らが初めて出会ったのはその翌年の2005年。
そう、肥土伊知郎は鞄を持ってジェイズ・バーにやって来た。

正直に告白してしまうなら、その頃の僕は肥土伊知郎の活動に懐疑的だったかもしれない。初めて「イチローズ・モルト/カード・シリーズ」に出会ったのは、当時まだ地上一階にあった目白田中屋でのこと。それは、世に出た最初の「カード・シリーズ」であった。

羽生蒸留所の存在は情報として知っていた。しかし僕には、秩父ゴールデンホースの原酒を製造する蒸留所という程度の認識しかなかった。そして、2005年頃には「終わってしまった蒸留所」という認識が追加された。

だけど、もちろん、僕はその認識を改めることになる。

80年代まで、シングル・モルト・ウイスキーというものを、おぼろげながらでも理解していた日本人はどのくらいいただろう?それは、聞き慣れない言葉だったことに間違いはない。「バーボンとウイスキーって何が違うんですか?」。そんなやり取りがなされていた時代のことだ。90年代に入っても大きく状況が変わった訳ではない。

joker

ウイスキーを造るのに必要なものは情熱と時間なのではないかと思うことがある。言い換えるなら、時間の掛かるものを造るのに必要なものは情熱であるということかもしれない。いずれにしても、ウイスキーを造るのに情熱と時間は欠かせない。

自動車や携帯電話が毎日毎日、一日に何台も作られるような同じ世界に、熟成に30年や40年も掛かるウイスキーがある。ウイスキーの熟成期間とはその製造期間にほぼ等しい。30年40年の時間を掛けないと最終製品に仕上がらない製造物が、ウイスキーの他にどれほどあるだろう。

理解のない人から見れば、熟成中のウイスキーは倉庫に積まれた在庫と同じように思うかもしれない。でもそれは、ウイスキー造りに欠かせない製造工程の一部だ。樽に詰められたウイスキーはただそれだけでは最終製品にならない。

蒸留を終え、樽に詰められる。それは、人の手を離れ、自然の力を借りて、長い時間に育まれることだ。そうやってスピリッツはウイスキーとなる。人の情熱によって生み出された魂は、その成熟に時間が掛かる。

1年や2年では、ウイスキーはウイスキーにならない。だけど、10年経った後、売れるかどうかは分からない。それは、蒸留所が生き残れるかどうかの分水嶺でもある。10年後の未来を正確に予測できる人はいるだろうか?10年後、20年後、僕らはウイスキーを飲んでいるのだろうか?

望む未来のすべてを手に入れられるかどうかは分からない。ただ、未来を信じた人がウイスキーを造って来た。それもウイスキー造りなのだ。熟成がウイスキーを大きく成長させる。だけど、それは途方もなく長い時間で、だけど、どんな製造業も同じように、出荷されなければ売上にはならない。

財務担当者からしたら、それらが倉庫に積み上げられた不良在庫と同じ意味を持つようになると、その蒸留所はもうウイスキーを造れなくなる。そのようにして、その蒸留所は閉鎖されて行く。その品質として、優良であるかどうかはまったく意味を持たない。

閉鎖した数十年後、その蒸留所のウイスキーが大きな意味を持ち価値を発揮することがある。ウイスキー愛好家として現代を生きる僕らは、その事実の切なさを噛みしめている。

羽生のウイスキーはブレンデッド・ウイスキーの原酒のために造られて来た。その頃はブレンデッド・ウイスキーという認識すら少なかったかもしれない。「ウイスキー」と言えば、ほぼ間違いなくブレンデッド・ウイスキーを指していた。そんな時代の話だ。

残念ながら、そのウイスキーは売れなかった。不良在庫と見なされた原酒は、引き取り手が見つからなければ破棄されると決定された。肥土伊知郎は自ら決意し、原酒を福島に移し、その危機を一旦は回避したけれど、引き取られた先の福島で、彼はその時何を思っただろう。
肥土伊知郎の戦いはそこから始まったのではないだろうか?それは、不良在庫の品質が優良であることを証明する戦いではなかっただろうか?だから、「剥き出しの羽生」を瓶詰して僕らに届けたかったのではないだろうか。

彼はシングル・モルトの羽生をカード・シリーズとしてリリースし始めた。それは、彼の剥き出しの魂(スピリッツ)だったのだと思う。

当時の僕にはそのように思えた。
僕らが初めて出会った2005年のことだ。

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肥土伊知郎が鞄から取り出したウイスキーをグラスに注いで、まず何より感じたのはその太さだ。濃さではない。重たさでもない太さ。僕はその太さに圧倒された。今、その遺伝子は秩父に受け継がれていると感じている。

ゴールデンホースなら飲んだことはあったけれど、そこにその太さを感じたことはなかった。これが羽生蒸留所のシングル・モルトとしての魅力なのだろう。そして、彼が僕らに届けたいのはこの「剥き出しの羽生」なのだろう。僕にはそう伝わった。

どこにもない個性がそこにあった。ブレンデッド・ウイスキーとしては存在し得ない個性。飲み手を圧倒できるウイスキーは間違いなく優良である。僕はしばらく、毎日彼のことを考え、彼がチャレンジする戦いを支援することを決めた。

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肥土伊知郎はどのようにして、羽生のウイスキーを1デッキ・52枚のトランプに喩えることを思いついたのだろう。確かに、僕から見れば、熟成庫を1デッキのトランプに喩え、そこから1枚づつカードを切って行くというアイデアは素敵なものに思えた。

1デッキのトランプは、確かに52枚で一揃いだけれど、その一枚一枚は同じものではない。同じ蒸留所のウイスキーも樽が違えば違う個性を発揮する。肥土伊知郎のそのアイデアは、蒸留所と樽の関係を見事に表していると思った。

一枚一枚のトランプに思いを込めて、肥土伊知郎は次々にカードを切って行った。その始まりの頃、それらのトランプは酒屋の棚に長い期間置かれ、晒されていたままだった。多くの人はその前で一旦足を止め、ボトルを手に取り、しばらく眺めた後、そのウイスキーを棚に戻した。

今では棚に置かれれば、人々はそのウイスキーを争って手に取りレジへと向かうようになった。いや、棚に並ぶことなく売り先が決まってしまうウイスキーになったかもしれない。肥土伊知郎の情熱は僕らの認識を変えた。

肥土伊知郎は旺盛なヴァイタリティを持った人間だろうか?僕はそう思わない。もちろん、他の多くの人に比べて、ヴァイタリティに勝ることは多いと思うけれど、彼を支えて来たのはタフネスではなかったかと、僕はそう思っている。

2005年に僕らが出会ったあの頃、肥土伊知郎はカード・シリーズの未来についてこんな風に語っていた。「先のことは分からない」と断りを入れながらも、「全部で53枚のカードを出したい」と微笑んだ。

一揃いのトランプが合計52枚であると考えていた僕は、肥土伊知郎が「53枚」と言ったことに僅かの時間違和感を覚え、でもすぐ彼の笑顔の意味を理解した。

「なるほど、最後にジョーカーを出すということですね」。
僕はそう答えた。
ただその時、肥土伊知郎が心細い表情をしていたのを今でも良く覚えている。

未来を正確に予測することなど誰にもできない。でもそれは、ウイスキーを造るものだけが受け止めなければならない現実ではない。本当は誰でもが抱えている現実でもある。

嬉しいことに、肥土伊知郎は見事にそのゴールを通過した。だけど、彼がそこに辿り着いたのは、彼がその未来を予測しそれを的中させたからではない。肥土伊知郎は自分の未来を望んだのだ。そして、望んだものを自らの手で掴み取った。

肥土伊知郎もまた先人と同じようにその未来を信じたが、当時の彼の心細さを思えば胸が痛む。結果として望む未来を的中させたが、それは予測することによって手に入れたものではない。信じることによって手に入れたものだ。

何しろ、肥土伊知郎はある意味その「予測」を外している。彼は「シリーズ・全53枚」と僕に言ったのだ。結果としてカード・シリーズは54枚になった。もちろん、僕らにとっては嬉しい誤算だ。エクストラの1枚を愉しむことができた。

ジョーカーは「カラー」と「モノクローム」、2種類をリリースすることになった。

恐らくは、市場の混乱を憂慮してのことだろう。「出せば売れる」という状況はありがたいが、購入希望者が殺到することは明らかだ。より多くの人にジョーカーが行き渡るよう、「カラー」と「モノクローム」2種類のリリースになったのだろう。

羽生蒸留所のシングル・モルトとしてリリースされたカード・シリーズは、伝統的にふたつの樽を用いて、シングル・カスクとして瓶詰めされて来た。しかし、今回その最終章となったジョーカーの「カラー」は複数の樽の原酒を使い、瓶詰総数3,600本。それも配慮の結果だろう。

一方、「モノクローム」の方はシングル・カスクで241本の瓶詰。こちらはミズナラのシングル・カスク。恐らくは、そのうちの多くが海外向けに出荷されていることを思えば、「モノクローム」を手に入れられた人は少ない。

「秩父ウイスキー祭」でその概要が発表されたジョーカーだが、正式リリース前から市場は混乱した。しかし、それは肥土伊知郎の配慮の足りなさの結果ではない。カード・シリーズの人気の高さを示している。

イベントポスター

僕はお祝いをしたいと思う。最終章のジョーカーを迎え、カード・シリーズは一旦その幕を閉じる。望む未来を手に入れた肥土伊知郎を心から祝福したい。

肥土伊知郎は何を望むだろうか。僕はそのことを考えた。もしも彼が、この市場の混乱を心苦しく思っているなら、彼はより多くの人に彼の手掛けたウイスキーを愉しんで欲しいと思っているはずだ。僕はそう結論した。そう、ウイスキーは体験なのだ。

ジェイズ・バーで「ジョーカーを愉しむ会」を開催しようと思う。「より多くの人に」と配慮した結果、少量の提供で申し訳ないのだが、

・ジョーカー (カラー)
・ジョーカー (モノクローム)
各12.5mlを1杯づつ合計2杯 ¥2,000で提供します。

「カラー」は標準的でメロウな羽生のウイスキーだと思う。このバランスの良さは秀逸。個人的には「イチローズ・モルト 15年」を彷彿とさせる。ただ、それより以上に複雑さと奥行きを増している。

「モノクローム」は羽生のミズナラらしさを前面に押し出した仕上がりだ。時間を掛けて愉しめば、その甘さと苦さの均衡の心地良さに酔うことができる。

カード・シリーズ最終章、「ジョーカー」としての意味を問うなら、僕には間違いなく「モノクローム」の曲者感はその存在意義が大きい。イチローさんはかなり早い段階から、このミズナラのシングル・カスクである「モノクローム」を「ジョーカー」に決めていたのではないだろうか。

「カラー」と「モノクローム」。その言葉の意味の通り対極なのだ。
王道を行く「カラー」。邪道ではなく覇道を目指した「モノクローム」。
僕にはそのような2種類に思えている。

「ジョーカーを愉しむ会」はお祝いの会でもあります。
5月7日、池袋ジェイズ・バーに皆様のたくさんの笑顔が集まりますように。

今夜の「ジョーカーを愉しむ会」は1本のウイスキーをみんなでシェアするという趣旨のイベントです。恐縮ですが、参加人数に制限があります。

現在最終調整中ですが、若干お席に余裕が出る可能性があります。興味がある方がいらっしゃいましたら、本日夕方5時以降に直接ジェイズ・バーにお電話を下さい。
ジェイズ・バーのFacebookページ

お電話をいただいた時点で余裕があればご案内いたします。
5時より前のご予約は受け付けませんのでご了承ください。

ご参加予定の皆様、愉しみましょう!


最後に「おまけ」について。

一区切りとなったカード・シリーズ。これからはますます秩父のウイスキーにも注目が集まることでしょう。以下の秩父のウイスキー(ではないものもありますが)をハーフ・ショット¥500にてご提供します。

・秩父 ザ・ファースト
・秩父 オン・ザ・ウェイ
・秩父 2008 ジェイズ・バー・オーナーズ・カスク #206
・秩父 ニュー・ボーン(4種)

#206 他では飲めません!
その他にも何かご用意しようかと思います。

よろしくお願いします。

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ブナハーブン 1970 – 2008 38Yo / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション

ブナハーブン愛好家というのは目立って存在していないように見えて、実は少なくないのではないかと思っている。まぁ、僕のそのひとり。

とは言え、残念なことに一番ではないのだ。多くの人はブナハーブンよりもボウモアが好き、あるいは、アードベッグ、ラフロイグ、カリラと言ったところだろうか。

ただ、2番手か3番手までをその範疇に入れるなら、かなり支持率は高いのではないかと思う。だから、「中選挙区なら必ず当選する」ブナハーブンというポジションに付けている。

ブナハーブンが「お目当て」でバーに行くということもあまり多くはないと思うし、ついでに飲んで「このブナハーブン美味いじゃないですか!」ということが時々起るブナハーブンである。

昔はそんなことを少し不憫に思ったものだけれど、最近はそんな認識もブナハーブンらしさなのではないかと思い始めている。

これもそんなブナハーブン。程よく度数落ちしていて40.2%。飲みながらひとりニヤニヤしてしまうこと請け合いのウイスキーなのであります。

「飲んでみて」と思う。
今夜は「3杯セット」の対象商品にします。
お一人様、ハーフ・ショット一杯限り。

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ブナハーブン 1970 – 2008 38Yo
ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション
Cask No.4075 , 213bottles , 40.2%

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グレン・グラント 1980 -2009 28Yo / ブラッドノック・フォーラム

かつて僕はこのブラッドノック・フォーラムのウイスキー全般のその栄誉を讃え、「グッド・ルーザー」と名付けたことがあったが、そこには彼らをディスカウントする意図は微塵もない。

ウイスキーを「買って飲む」我々ウイスキー愛好家からすれば、「価格と満足」を念頭に置くのは当然のこと。ならば、一番に重きを置くべきポイントは「納得」ではなかろうか、と。

ブラッドノック・フォーラムのウイスキーに「値段よりワンランク上の満足を与えよう」とする心意気を感じ、僕は彼らを大きく評価していたのであります。

まぁ、最近はすっかり見掛けなくなったブラッドノック・フォーラムでありますが、次世代のアレがその遺志を継いだということでありましょう。

ブラッドノック・フォーラムがまだ華々しく活躍していた頃(いや、そんなに華々しくなかったか?)、僕にはひとつ愉しみにしていたことがあって、それは、「ブラッドノック・フォーラムから、70年代のシングル・モルトが出て来ないものか?」、と待っていた。

遂にその願いは叶うことなく(僕が知らないだけでホントは叶っていたのかもしれないが)、ならば、このグレン・グラントが最古のヴィンテージということになるのかな。72インバーゴードンなんてのはあったけど。

さて、1980ヴィンテージのグレン・グラントであります。僕の中で、グレン・グラントは長期熟成にしてその真価を発揮する蒸留所との認識がある。結果として、ショート・エイジのグレン・グラントにはあまり目が行かなくなりました。

コイツは29年熟成にして、まだまだ元気良くスパイシー。モルティ&ナッティ。ブリュレ。うっすら桃。そんなウイスキーだったと記憶している。多分。

瓶詰は2009年。もう5年も前のことですな。
気楽に飲める長期熟成の逸品と言って良いでしょう。

「飲んでみて」と思う。
今夜は「3杯セット」の対象商品にします。
お一人様、ハーフ・ショット一杯限り。

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グレン・グラント 1980 -2009 28Yo
ブラッドノック・フォーラム
Hogshead , Cask No.20293 , 206bottles , 52.3%

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ストラスミル 1975 – 2011 36Yo / DL OMC

こういうのが好物だなと素直に言えるタイプのウイスキー。

僕の個人的な好みの範疇に置いて、少々線が細いことは大きく欠点にならない。この長期熟成のある程度度数落ちしたウイスキーは好みのタイプのウイスキーであります。

今回いくつかご用意させていただいたウイスキーの中から比べると、そんなに「昔の」感はないけれど、それでももう3年前の瓶詰のウイスキー。

かつてジェイズ・バーでも仕入れたウイスキーであって、覚えている方は覚えているのかもしれない。フローラルで華やかで美しくフルーティな繊細なウイスキーだったと記憶している。

この手のウイスキーは「凡庸な美人」と評されることが多いと思う。多くの人は凡庸であることを難点に思うけれど、僕には美人であることが魅力的だ。

大概は嫌われることのないウイスキーで、でも、だから、インパクトに欠けて記憶から消されてしまうことが多いウイスキーかもしれない。でも、僕は好きだよ。

邪魔をしないウイスキーというのは「見向きもされない」ことがある。嫌われない代わりに好かれないことがある。僕はいつもそのことが気の毒に思えて、こういうウイスキーを好きになってしまうことが多い。

「欠点がない」ことが欠点になってしまうことがあって、でも、僕はこのような「人に寄り添ってくれる」ウイスキーを見つめてしまうことがある。

「飲んでみて」と思う。
今夜は「3杯セット」の対象商品にします。
お一人様、ハーフ・ショット一杯限り。

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ストラスミル 1975 – 2011 36Yo / DL OMC
Refill Hogshead , Dl Ref.7186 , 367bottles , 44.1%

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カリラ 1983 – 2002 19Yo / BBR

BBRのカリラが全般的に好きだ。僕の中にはそんな自覚がある。

カリラには突飛なものを求めない。まとまりの良さを求める。僕の好みを当てに来るようなBBRを素晴らしいと思うが、BBRが僕のために瓶詰をしている訳ではないことは間違いないようだ(笑)。

かつて、一度お世話になったこのカリラ。
個人的に少し懐かしい。

こんなウイスキーが普通であった時代があった気がする。特に「目を見張る」ほどではないが美味しいカリラだと思う。

「飲んでみて」と思う。
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カリラ 1983 – 2002 19Yo
BBR
46%

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ボウモア 1993 – 2010 / TWA ザ・パーフェクト・ドラム

一時期世間を騒がせたパーフェクト・ドラムの93ボウモア。
今思えばあの頃の騒ぎも懐かしい限り(笑)。

こういうウイスキーが愉しいのは、あの頃と今の自分に何か違いを見出せるかというところ。当時何となく「掴んだような気になっていた」93ボウモアの特徴を、今でも同じように感じられるのだろうか?ということ。

「なるほど!」と思うのか、「うーむ」と唸ってしまうのか。飲んでみるまで分かりませんな。僕自身の嗜好が変わったり、感覚が変わったり、もちろんウイスキー自体もボトルの中で変化をしているかもしれない。

「なるほど!」なのか、「うーむ」なのかは分からないけれど、大概は「なるほど!」と「うーむ」の両方であることが多い。でも多分コイツは「ビックリ!」ではないと思う。

ただ、当時のトレンドではあったから、今よりは感覚が研ぎ澄まされていたとも思うけど、それは、小さな違いに大騒ぎをしていただけのことなのかもしれない。

最近じゃすっかり93に限らず94辺りのボウモアも見掛けなくなりました。僕自身93ボウモアは久し振りかな。

この頃のパーフェクト・ドラムはラベルに短いテイスティング・メモが記されていたんだな。
burning flowers + fruits at an indoor-pool だってさ。

「飲んでみて」と思う。
今夜は「3杯セット」の対象商品にします。
お一人様、ハーフ・ショット一杯限り。

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ボウモア 1993 – 2010 / TWA ザ・パーフェクト・ドラム
Bourbon Hogshead , 220bottles , 53.8%

20周年記念 怒涛の12連投

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バルヴェニー タン1401 / OB バッチ8

まぁ、「今、話題の」ウイスキーだといっても良いだろうか。

このウイスキーを軽口と考えることは間違ってはいないだろう。もっと重厚なウイスキーを知っているという意見には反論できない。

ただ、軽快であっても軽薄ではない。ここにあるのは洗練であり、それを下地にした美しさがある。それを愉しんでいると、僕はうっとりして少し眩暈を覚える。

「飲んでみて」と思う。

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バルヴェニー タン1401
OB バッチ8

20周年記念 怒涛の12連投

1405怒涛のイベントタイトル


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池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

怒涛の12連投

「僕はどうしてウイスキーを好きになったのだろう?」と、昔何度か考えたことがあって、でも結局その答えを見つけられることはなく、今ではそんなことを考えるのは諦めた。

ウイスキーを飲み始めた頃や好きになり始めた頃、あるいはのめり込んで行った時期などを思い出すことができても、「どうして?」好きになったかは分からない。「気付いたらそうなっていた」としか答えられない。

人生を振り返るなら「必要だったから」と答えることは可能だ。ウイスキーは確かに、僕を癒し支えてくれたし、僕の足りない何かを埋めてくれたことも事実だと思っている。

そうやって、僕の中に入って来たウイスキーは、ゆっくりと僕の一部になり、今やその一部はとても重要な意味を持つようになってしまった。

「どうして?」必要だったのかも分からない。「気付いたら」としか答えられない。でもそれは、「僕の中のウイスキー」がそうであるように、「あなたの中の何か」も同じことだと思う。

ウイスキーは体験なのだと思う。確かにウイスキーは強い刺激を持った飲み物で、だから、少しづつ口に含めば良いのだと思う。その刺激は僕のイメージの起点になって、僕はそのイメージが様々に形を変えて膨らんで行くのを愉しんでいる。

ウイスキーはそういう愉しみ方のできる飲み物だと思っている。いつも言っていることだけれど、それは、知識を必要としない飲み方だ。複数以上のウイスキーを試してみれば、その香りと味の違いは誰でもが感じること。

「分かる」必要はないと思う。
「感じる」ことができるならウイスキーは愉しくなるはずだ。

「ウイスキーが苦手」と答える人のほとんどはウイスキーを飲んだことがない。飲んだことがなければ好きになるはずもないのに。それは永遠のパラドックスなのだろうか?

「飲んだウイスキーが苦手だった」ということならあると思うけど、例えば、一種類のウイスキーしか飲んだことがない人でも「ウイスキーが苦手」と答える。すべてのウイスキーを一括りにされてしまったら、それは少し悲しいことのように思う。

「たくさんのウイスキーを経験して欲しい」という思いが、僕にウイスキーを仕入れさせているのだろうと、最近はつくづくそう思うようになった。ただ、追い掛けたってキリがないのは最初から分かっている。だから、飲もうと思う。そう、ウイスキーは体験なのだ。

ポテンシャルの高いウイスキーが人を覚醒させることがある。人生を変えると言っても良いかもしれない。その愉しさは圧倒的なことがある。たくさんの種類のウイスキーを飲むことは、飲み手を確実に成長させて行く。

ウイスキーを提供して、お客さんとその愉しみを共有する。それはやはり、僕が目指す世界なのだと思う。だから、あなたを目覚めさせるかもしれないウイスキーを飲んでもらおうと思う。

5月1日から20周年記念日の5月12日まで、毎日一本づつ次々とウイスキーを開けて行こう。その日に開けたウイスキーは特別価格。深夜12時を過ぎて、日付を跨いでジェイズ・バーにいたお客さんはその前日のウイスキーと合わせて両方が特別価格。

1405怒涛のイベントタイトル


5月1日(木)
バルヴェニー タン
5月2日(金)
ボウモア 1993 - 2010 16Yo / TWA ザ・パーフェクト・ドラム
5月3日(土)
カリラ 1983 - 2002 19Yo / BBR
5月4日(日)
ストラスミル 1975 -2011 36Yo / DL OMC
5月5日(月)
グレン・グラント 1980 - 2009 / ブラッドノック・フォーラム
5月6日(火)
ブナハーブン 1970 - 2008 / ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション
5月7日(水)
イチローズ・モルト 「ジョーカーを愉しむ会」 イベント開催日 ←クリック!
5月8日(木)
カーデュ 12Yo / OB
5月9日(金)
コンパス・ボックス ザ・スパイス・ツリー
5月10日(土)
秘密のウイスキー
5月11日(日)
ポートエレン 1978 - 2001 / プロヴェナンス
5月12日(月) 20周年記念日です!
ロングモーン 1964 - 2000 / ジェイムス・マッカーサー ミレニアム

用意したのは手持ちの在庫の中でも比較的レアな12本。
上記の日程で深夜12時を過ぎたら開封します。

普段と変わらないジェイズ・バーで、いつもよりちょっと贅沢なウイスキーを。開催期間は12日間。どこか一日でも来れそうならご来店下さい。毎日夕方にその日のウイスキーをご案内します。

それでは今夜も午後6時から、ジェイズ・バーでお待ちしております。
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