モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2014年07月

グレン・エルギン 1995 18Yo / デュワー・ラトレイ

今回のデュワー・ラトレイのニューリリースは7種。そのうち2000年代が3種。いやいや、驚きましたが、そんな時代になったのですな。今回はこちらのグレン・エルギンを選びました。

ジェイズ・バーとしては定番感のあるオルトモアは今回は見送りました。期待してた方がいらしたら、すみません。

R0022812_1


それにしても、安定のデュワー・ラトレイでありますな。確かに、ちょいと若目な印象はありますが、仕上がりは上出来です。コストパフォーマンスの悪くないウイスキーを仕入れられたかな、と。

まぁ、ちょいと前まで84辺りのグレン・エルギンを、ちょいちょい飲んでいられた時代も懐かしく思いますが、比較するなら、それらに比べしっかりアルコール度数のあるウイスキーでありますな。

R0022807_1


84辺りのグレン・エルギンに物足りなさを感じていたような方には、是非とも試してみていただきたいウイスキーであります。

メタリック系フルーティ。リンゴ、葡萄。生姜とハチミツ。グレン・エルギン的なアルミニュームっぽさ。口に含んで、薄いハチミツとバニラ。ジンジャー系スパイシー。この熟成にして、穀物系に勝るフルーティな甘さ。

R0022799_1

グレン・エルギン 1995 18Yo
デュワー・ラトレイ
Bourbon Hogshead , Cask No.1650 , 288bottles , 57.9%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

カリラ 2004 - 2014 / G&M エクスクルーシヴ・ラベル

先日は若い女の子と恋愛の話をしていて「なるほど」と腑に落ちたところがあったので、今夜はそんな話を少し。つまり、ウイスキーも同じということ。

彼女にはもうすぐ付き合い始めて一年になるという彼氏がいて、最近は「何だかツマラナイ」のだそうだ。彼女との細かいやり取りは省くけれど、要約するなら「昔に比べるとテンションが上がらない」ということなのだろう。

R0022796_1


彼女は「あの頃は…」と繰り返すばかりで、ほとんどは「彼氏がしてくれたこと」の話ばかり。話からその彼氏の誠実さや気が利く態度が思われて、「どんな彼氏なの?」と質問してみたところ、その答えが要領を得ない。

彼女は彼氏の身長と体重、血液型と星座について答えてくれたけど、「B型だから◯◯」とか、「獅子座(だったかな)だから△△」とか、僕が訊きたかったのはそんなことではないのだ。

付き合い始めたきっかけについて訊ねると、彼女の友達の紹介ということだった。彼女が言うには、「私のリクエストにはピッタリだったんですよ」とのことだ。血液型と星座についてもリクエストしたのか訊いてみたかったけど、それは控えた。

話を続けるうちに、僕は彼女の彼氏に対する理解度の低さに驚いた。彼女は彼氏にほとんど関心がないのではないかとさえ思えた。

恋愛関係に限らず、人と人に付き合いが生まれれば、その両者の間にはたくさんのできごとが発生する。自分と相手を挟む形でできごとがあり、僕ならば自分がそのできごとをどう感じたのかと同時に、相手もそれをどう受け止めたのかが気なる。

彼女はそれをまったく気にしない。彼女が気にするのは「彼氏が私に何をしてくれるのか」なのであって、彼氏そのものではないようなのだ。要するに「最近ツマラナイ」のは、「彼氏が何にもしてくれない」からのようだ。

僕は段々要領がつかめて来て、つまり、彼女は「どうしたら自分を好きになってもらえるか?」ばかり考えて、「どのように自分は彼氏を好きなのか?」に関心がない。そういうことなのだろう。

「どうしたら自分を好きになってもらえるか?」を考え実行し、その反応が良好ならテンションが上がるし、「彼氏が何にもしてくれない」なら「最近ツマラナイ」となってしまう。

相手に興味と関心がないまま進む恋愛に僕は心底驚いたが、いや、むしろ、僕はそれを恋愛とは思えない。

R0022794_1


思えば長らく、僕はウイスキーに恋をして来て、毎日ウイスキーのことばかり考えている。目の前にウイスキーがあれば、自分がどのようにそのウイスキーを好きになれるかを考える。

ただ、残念なことにウイスキーが僕を好きになることはないだろう。
永遠に片思いであることが確定した相手に恋をしている。

人とウイスキーのカップリングを考えるのが僕の仕事だ。あなたの話を聴いて最適なパートナーを紹介できたら嬉しい。

確かに最近は、アイドルのようなウイスキーが出て来るけれど、それがあなたに最適なパートナーなのかは分からない。ましてや、あなたがそのウイスキーに関心を持たないなら、なおさら分からない。

「自分はこのウイスキーのどこが好きなのだろう?」。
そう思いながら、ウイスキーを愉しんでみて欲しい。

実はフルーティな香り。洋梨とバナナ。穀物の甘味とバニラ。遅れて潮風。鋭さの少ないピート。口に含んで、リンゴと塩味。ホワイトペッパー系スパイシー。くすぶった焚き火系スモーキー。

R0022789_1

カリラ 2004 - 2014
G&M エクスクルーシヴ・ラベル
Refill Bourbon Barrel , Cask No.306469 , 229bottles , 59.3%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ブナハーブン 2007 6Yo / リキッドサン

昨日に引き続き、今夜もニューリリースのリキッドサン。スコッチモルト販売さんからであります。

ラベルはサイケデリックなサイであります。駄洒落が効いてるという訳ではないのでしょうな。サイの腹の真ん中に咲くひまわりが印象的です。

R0022779_1


最近のショート・エイジでピーテッド・タイプのブナハーブンというと、つい先日ご紹介した「BBR信濃屋向け2006」なんてのがありましたが、それぞれキャラクターの違うウイスキーだなと思います。

「BBR信濃屋向け2006」の方が乾いた感じでオイリー。鋭く攻撃的なピートが特徴であります。こちらのリキッドサンは穀物の甘味がしっかり感じられ、僕の中では「塩せんべい系」と分類されるブナハーブンであります。

ピートのニュアンスもウイスキー全体を包み込む膜のように機能していて、その「塩せんべい」を香ばしく感じさせる要因となっている。

個人的には「家飲みにする」ならリキッドサン。「たまにバーで一杯やりたくなる」ならBBR信濃屋向けということでありましょう。リキッドサンの方が程良い度数であるのも家飲み向けであるかと思いますな。

R0022780_1


「BBR信濃屋向け2006」もまだ少し残っているので、気になる方は飲み比べていただけると愉しいと思う。

塩飴。魚市場。少しの土臭さと暖かいピートのニュアンス。潮風の香り。口に含んで、穀物の甘さ。香ばしい塩せんべい。鼻抜けの良いケミカル系ピート。この熟成年数にしてなかなかの奥行き感。時間を掛けてバニラの香り。ペッパー系スパイシーなフィニッシュ。

R0022777_1

ブナハーブン 2007 6Yo
リキッドサン
Refill Hogshead , 51.9%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

アードモア 2000 14Yo / リキッド・サン

前回リリースからラベル・デザインが大幅に変更したリキッド・サンでありますが、まぁ何だか見慣れた感すらあるような気になって来ましたな。今回はタツノオトシゴということでありましょう。

90,91,92あたりのアードモアにはいくらかお世話になった記憶があるが、2000年代のアードモアはもしかしたら初めてかもしれない。記憶にないだけかもしれないが。

今回もワリとお馴染みの感じのヘビリィ・ピーテッドなアードモアであります。

R0022769_1


90年代前半のヘビリィ・ピーテッドなアードモアに対するお客さんの反応は実に様々だったのをよく覚えている。簡単にいうなら、愉しめる人と愉しめない人がいるのだなと、僕は解釈している。

ハイランド・モルトを愉しみたいと思う人には何かがズレているように感じられ、ピーテッド・タイプのウイスキーを愉しみたいと思う人には何かが物足りないと思わせるものがあるのかもしれませんな。

僕はその揺らいだ感じ、何かが歪んだ感じを愉しんではいたけれど。目の前に確実に存在するものを、リアルに感じられないという経験は誰にでもあるかもしれない。

これは、人をそんな気分にさせる効用があるウイスキーかもしれなくて、確かに、わざわざそんな気分にはなりたくない。という人には不評なのかもしれない(笑)。

「ピーティ」と「スモーキー」の違いが自分の中に感覚として落ちているだろうか?

これがまったくスモーキーさのないウイスキーだとは僕は思わないけれど、このウイスキーからスモーキーさを上手く拾えない人がいるようだ。その人はスモーキーさを感じられなかった結果、このウイスキーを「ピーティではない」と判断する可能性がある。

スモーキーな要素満載のウイスキーではないかもしれないが、これはピーティなウイスキーなのであります。何故ならそこにピートを感じるからだ。

一般的なアイラ・モルトを「ピーティだ」と判断する人のすべてが、本当にピートを感じているかどうかさえ、実は誰にも分からない。

R0022770_1


もちろん、そのウイスキーが「スモーキー」に感じるのはピートを焚き込んだことによるものであろうが、それを受け止める人の感覚は「煙たい」なのであります。

スモーキーとは「煙たい」ことであり、ピーティとは「ピートっぽい」ということでありましょう。

アイラ・モルトから磯っぽさを感じることを「ピーティ」という人がいて、あるいは「塩味」を感じることを「ピーティ」という人がいて、もちろん、煙たさを感じることを「ピーティ」という人がいる。

人は同じものを見つめているのに、違う言葉を使うことがある。違うものを見つめているのに、同じ言葉を使うことがある。人と人との共感とは危ういものでありますな。

違いを明らかにしようと続ければ喧嘩になることがある。共通する感覚を共有しようと努めれば、やがて仲良くなることがある。

「ピーティ」と「スモーキー」の違いが自分の中に感覚として落ちていないなら、このウイスキーはあなたに何かを気付かせてくれるかもしれない。

爽やかな柑橘の香り。レモン・キャンディ。微かにミントの葉。ついつい「若さ」と表現してしまうような、若いスピリッツのネガティブな印象はほとんどない。ただし、複雑ではない。穀物と大地の香り。口に含んで、麦芽の甘さ。十分に粘度が高い。とろり。墨のような苦さ。焦がしたコショウのようなフィニッシュ。

R0022758_1

アードモア 2000 14Yo
リキッド・サン
Refill Barrel , 50.8%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

アラン 17Yo / OB

ここ2,3年ほど僕の中でもアランの評価がグッと高まっている。15年ほど前、あれほど「裏切られた!」と思わされたアランも、見違えるほどに素敵な洗練を手に入れたのだ。

その成長を素直に喜びたいが、このアランもまた特筆すべき点は多く持たないにしても、美しい滑らかさのあるアランであります。

R0022701_1


アランから滑らかさや華やかさをこれほど十分に見つけられる日が来ることを、僕はまったく想像することができなかった。

既にこれより以上のウイスキーをいくつか排出しているといって良いアラン蒸留所だろう。

こちらは瓶詰総数9000本という数字からも分かるように、ある意味普及版と言っても良いウイスキーだ。それを、この蒸留所の標準化されたウイスキーだと捉えるなら、これはなかなかのウイスキーではないだろうか。

R0022706_1


特段に大騒ぎすることのないウイスキーであることは明らかだが、香りを嗅いで口に含み、落ち着いた笑顔で頷きながら、納得の行くウイスキーであることに間違いはない。

皮付きのライチ。食べ終わったリンゴの芯。オレンジの皮とグラニュー糖。少しばかり雑な印象を伴いつつ涼し気。口に含んで、甘苦い。微かにメタリック。紅茶の茶葉。ブラウンシュガーの香ばしさ。駄菓子的。物足りなくもバランスが良い、穏やかなフィニッシュ。

R0022700_1

アラン 17Yo
OB
9000bottles , 46%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ちょっと懐かしいウイスキー 第2弾 / 本日最終日

じわじわとご好評をいただいている「ちょっと懐かしいウイスキー」企画も今夜が最終日となりました。

ちょっと懐かしい-web


R0022716_2

キャパドニック 1972 - 2010 38Yo / ダンカン・テイラー レアレスト・オブ・ザ・レア
Cask No.7428 , 129bottles , 53.8%


R0022728_1

ストラスアイラ 25Yo / ゴードン&マクファイル
46%


R0022734_1

アードベッグ 2000 – 2008 8Yo / TWE ザ・シングル・モルツ・オブ・スコットランド
Hogshead , Cask Ref.60215 , 163bottles , 62.6%


R0022753_1

グレン・エルギン / OB
43%

以上、4本の中からご来店当日2本まで「3杯セット」対象商品とします。
「3杯セット」について知りたい方はこちらを!

開催当初、一番人気だったアードベッグですが、結局はキャパドニックが一番売れてます。
お急ぎ下さい!

今夜まで、「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ウェストポート 1997 / ウィルソン&モーガン

まぁ、中身は言わずと知れたグレンモーレンジということでよろしいのでありましょう。「言わずもがな」ということは、「言わないで」ということなのかもしれませんが、ラベルには記載がないので「多分それ」ということでご勘弁を。間違っていたらごめんなさい。

一応は「ハイランド・ブレンデッド・モルト・スコッチ・ウイスキー」ということでありまして、単一の蒸留所のシングル・モルトでないことは明らかですが、その主成分は「多分それ」ということでありますな。

R0022695_1


97ウェストポートというと、今年の冬(だったかな)頃出た信濃屋さんのアンタッチャブルズが記憶に新しいが、あれは中々上出来なグレンモーレンジでありましたな。

華やかで美しく、スパイシーだが雑味がなく、好ましいキレ上がりの良さのある、バーボン樽のグレンモーレンジでありました。個人的には標準的な感じの仕上がりだった訳でありますな。

さてさて、こちらはシェリー樽でありまして、飲んでみて「いいね」と思いましたが、個人的には「グレンモーレンジはバーボン樽がしっくり来るのだな」というのが素直な感想。

それは、良し悪しの問題ではなく、自分が求めるのはバーボン樽のグレンモーレンジなのだなと。もちろん、このシェリー樽のグレンモーレンジがダメな訳ではありません。僕の嗜好の問題であります。

R0022693_1


まぁ、そんなあれこれを愉しめるのも「両方飲んだ人の特権」であります。

グレンモーレンジであることを忘れるなら、こいつは中々に飲み易さのある良いウイスキーだと思いますな。シェリー・カスク全般に嫌味っぽいニュアンスを拾いやすい人も、シェリー・カスクによる優しく柔らかい甘さを愉しむことできる。

飲み易さを手に入れることと引き替えに、飲み応えを手放したと評価することは可能だが、僕はこの飲み易さと甘さを好印象と捉えている。

柔らかく膨らみのあるシェリー・カスクの香り。重たいハチミツ。アプリコット。オレンジ・ピール。ナッツとタルト生地。口に含んで、ドライフルーツ。香ばしさのない苦いコーヒー。それを支えるナッティな甘味。バランスの良い飲み応え。

R0022689_1

ウェストポート 1997
ウィルソン&モーガン
Butts , Cask No.3358-59 , 48%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

グレン・エルギン / OB

「ちょっと懐かしいウイスキー」企画からのご紹介です。

個人的にとても懐かしいウイスキー。
本当によくお世話になったウイスキーであります。

かつて、ハイランド・パークとともに「家飲みローテーション」の一翼を担っていたグレン・エルギンであります。

R0022748_1_1


今から振り返るなら、このグレン・エルギンは「愛すべき薄ぼんやり系」ウイスキーの、原体験ではなかっただろうかと考えている。この頃、僕はウイスキーの飲み易さについての考察を繰り返していた。

僕は飲み易いウイスキーが存在することをまったく否定しないが、例えば、「ウイスキーが苦手」という人がいて、その人に「ウイスキーを飲ませたい」と思った場合、多くの人は「飲み易いウイスキーを飲ませれば良いのではないか」と考えるようだ。

飲み易いウイスキーの存在をまったく否定しない僕であるが、「ウイスキーが苦手」な人に「ウイスキーを飲ませたい」なら「飲み易いウイスキーを飲ませれば良い」という考えには同意できない。

肝心なのは「飲めるか / 飲めないか」ではない。「愉しいか / 愉しくないか」なのだから。「飲めなかったウイスキーが飲めるようになりました!」ということと、「乗れなかった自転車に乗れるようになりました!」ということは同じではない。

愉しみながらウイスキーを飲む人が増えることを、僕は心から望んでいる。飲めたからOKということがウイスキーではないはずだ。

もちろん、それまでウイスキーを「飲みづらいだけのもの」と思っていた人が、「それだけではないのだな」と思ってくれることは大歓迎だ。

ウイスキーを飲み易くすることは難しくない。10倍、100倍の水で薄めて行けば良い。それでも飲みづらいなら1000倍の水で薄めれば良いのだけれど、ただ、それが最早ウイスキーではないことは誰にでも明らかだ。

ウイスキーでなくすることによってウイスキーを飲めたとしても、それは、ウイスキーを愉しんでいると呼ぶことはできない。

「ウイスキーが苦手」だと思う人に「ウイスキーを飲ませたい」なら「飲み易いウイスキー」を飲ませても問題は解決しない。「ウイスキーって愉しい(かも)」と思わせるウイスキーが必要なのだ。

その愉しいウイスキーは、必ずしも飲み易いウイスキーではないことがある。あなたの周りにもいないだろうか?ウイスキーを飲むきっかけになったのは、あるアイラ・モルトだったという人が。

R0022753_1


その人がウイスキーを飲み始めるようになったのは、それが美味しいと思ったからなのだ。そうやって人は「またウイスキーを飲んでみたい」と思うようになる。愉しくないことを、人はもう一度しようとは思わない。それは、ウイスキーに限った話ではない。

ウイスキーに限って話を進めるなら、飲み易くともウイスキーらしさを感じさせてくれる必要があると思っている。ウイスキーらしくなくすことによって飲み易さを手に入れることに成功しても、それは本末転倒ということだろう。

このグレン・エルギンは飲み易いウイスキーの部類に入るだろう。

話は変わるが、世の中には「オールド・スタイル」なウイスキー好きが存在すると僕は考えている。そして、僕自身そんな「オールド・スタイル」なウイスキー・ファン(だった)と自覚している。

かつて、このグレン・エルギンのようなウイスキーは、その「オールド・スタイル」なウイスキー飲みには不評だなと感じることが多かった。僕はそれを「飲み応えが足りない」と思われているのだなと判断していた。

つまり、「ウイスキーらしさに欠ける」ということだろう。確かに、僕自身このグレン・エルギンを「飲み応えが足りない」部類に入れることは間違いがない。あえて言うなら温(ぬる)さのあるウイスキーであるとも思う。

ただ、その温さが適温になることがある。熱い風呂が好みな人も、そればかりでは疲れてしまうことがある。しかし、僕はこのグレン・エルギンを「ウイスキーらしさに欠ける」とは思わない。

この温さは加水とフルーティさによって手に入れたものだと僕は解釈している。そして、「オールド・スタイル」なウイスキー飲みは、頑迷にその温さに否定的であるかもしれない。江戸っ子が「ヌルい風呂になんか入れるか!」ということなのである。

僕自身、このグレン・エルギンを「薄ぼんやり」と判断することは十分に可能で、だけど、僕はこの「薄ぼんやり」を心から愛している。飲み応えに欠けても、この適温が心地良い。

今から思うなら、あの頃の僕は「薄ぼんやり」系ウイスキーに否定的な「オールド・スタイル」なウイスキー飲みを否定しようとしていたに過ぎないかもしれない。いくらかの反省を込めてそう思う。

ただ、その温さの中にも十分にウイスキーらしさを感じることは可能で、そのウイスキーらしさを見つけては愉しんでいたものだ。

身の回りのすべての物事を疑ってかかるという態度は、時に必要なことであるかもしれない。タフに人生を生きようと思うなら、実は自明と思われることなど少ないことを知るのは悪くない。それは、人が感謝を知ることでもある。

懐疑的であることと否定的であることは同じではない。あるいは、客観的であることと否定的であることも同じではない。冷静であろうと望む人が、繰り返し否定的なだけであることがある。それは、僕に言わせれば、ただ冷たいだけだ。温さを否定する人は、その温かさに気付かない。

僕の思う「愛すべき薄ぼんやり系」ウイスキーは、これまで冷たくあしらわれていたのではないかと思うことがある。僕には長らく彼らのために戦って来たという自負があって、ありがたいことに最近はその理解者も増えていると感じている。

そのようにウイスキー愛好家の裾野が広がっているなら、僕には嬉しい限りだ。

R0022743_1

グレン・エルギン
OB
43%

7月14日(月)まで、「ちょっと懐かしいウイスキー」という企画を開催中です。

期間中は「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

アードベッグ 2000 - 2008 8Yo / TWE ザ・シングル・モルツ・オブ・スコットランド

「ちょっと懐かしいウイスキー」企画からのご紹介です。

2008年瓶詰ということは今から6年前。
日本では秩父に新しい蒸留所が生まれた年であります。

当時はまだまだ蒸留所名が表記されたアードベッグが普通にリリースされるような時代で、この頃いくつかのショート・エイジのアードベッグが出て来たのを覚えている。

R0022734_1


オフィシャルのスタンダード品が10年熟成であることを思えば、「それより短い熟成年数なのに」と品質に懐疑的なお客さんが何人かいたけれど、それぞれ飲めば納得なアードベッグで、どれも悪くない印象だった。

この「TWE ザ・シングル・モルツ・オブ・スコットランド」から、そして「インプレッシヴ・カスク」からもいくつかのショート・エイジのアードベッグが出て来て、その大半は飲んでいるはずだ。

ただ、中でもコイツが一番のお気に入りで、その時慌てて追加オーダーをした。何しろ、国内入荷が非常に少数だったのですな。

あの頃くらいから、「シングル・カスク」という概念が世のウイスキー好きにも定着して行ったのではないだろうか。つまり、「シングル・カスク」とは「一樽もの」ということであり、「一樽分瓶詰して、売切って終わり」ということでありますな。

R0022736_1


「好きなウイスキーとの出会いも一期一会」という認識は、そうやってゆっくりと定着して行ったのではないだろうか。ただ、当時はまだ、「美味しい!と思ったらすぐに酒屋に走れ」ということで、もう一本同じものを手に入れることができたのどかな時代でもありましたかな。

お酒もインターネットな時代がますます進んでおりまして、販売開始、即完売、なんてことも起こり得るような時代になりました。

思えばあの頃に、いくつかのショート・エイジのアードベッグを飲んで、やはりつくづく、改めてこの蒸留所のポテンシャルの高さを自らのウイスキー史の中に刻んで行ったのではないかと、今の僕は振り返るのですな。

この複雑さを愉しんで欲しいと思う。
やはり、僕にとってこのアードベッグという蒸留所はクールなのですな。

塩素、クレゾール、鋭いピート。缶詰のパイナップルの香り。革製品と靴墨。全般的にクールな印象。口に含んで、しっかりした飲み応え。塩味のオレンジ・マーマレード。炭火で焼いた魚。ホワイト・ペッパー系スパイシーと凝縮した旨味。木炭系スモーキーなフィニッシュ。

R0022731_1

アードベッグ 2000 - 2008 8Yo
TWE ザ・シングル・モルツ・オブ・スコットランド
Hogshead , Cask No.60213 , 163bottles , 62.6%

7月14日(月)まで、「ちょっと懐かしいウイスキー」という企画を開催中です。
期間中は「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ボウモア 2002 11Yo / TWA & 3R アート・ワーク

2002ヴィンテージのボウモアというと、最近ならハート・ブラザーズが記憶に新しい。

2002ヴィンテージのボウモアの特徴などについても思うところがない訳でもないが、2000年以降の中では少々フルーティな側面が強いかもしれない。ただ、その辺りのボウモアを沢山飲んだ訳でもないので、これからぼんやりとヴィンテージ観ができてくるのかもしれない。

R0022686_1


最近は3Rからのリリースがボウモアに片寄りがちと思うが(笑)、これはなかなかデキの良いボウモアだと思う。

思えば昔から、何かと気になるボウモアであった。毎度「お騒がせ」な時代もあったりしたものだが、長らくアイラの女王として君臨して来たのには、それなりの訳があるということだろう。

2014年の今、いくつかの年代のボウモアを飲み比べてみても、やはりそれぞれにキュートなのだ。

R0022685_1


個性的であることの素晴らしさのすべてを否定しないが、それは横並び意識の中から生まれるものではないだろう。このようなボウモアを飲んでいるとそう思う。ある種の枠組みから外れることが個性なら、個性を生み出す教育などというものはないのだろう。

柑橘フルーツ、パイナップルの香り。鋭いスモーク。サプリメントのビタミンC。口に含んで、磯っぽさ。ペッパー系スパイシー。香ばしい穀物の甘さ。焼き魚の皮の焦げた様子。力強いフィニッシュ。

R0022676_1

ボウモア 2002 11Yo
TWA & 3R アート・ワーク
Refill Hogshead , 322bottles , 57.8%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

オスロスク 1989 24Yo / ケイデンヘッド スモール・バッチ

今回のリリースのケイデンヘッドからトマーチン、ディーンストーン、オスロスクを仕入れて、実はこいつが一番気に入っている。

「ウイスキーらしさ」というものをどう捉えるのか?ということには人それぞれ考えも意見もあると思うが、必ずしもそれは「飲み易さ」と同じものではないと思う。

R0022655_1


僕らがウイスキーを飲んでいて「美味しい」と感じる時、そこには必ず理由があると僕は考えている。ただ、僕がウイスキーを飲み始めた頃もそうだったように、何故それを美味しいと感じるのか?その理由を明確に説明することなどできなかった。

「美味しい」というのはひらめきのようなものであって、考察と検証の結果ではない。飲んだ瞬間に舞い降りて来る感覚である。「何故それを美味しいと感じるのか?」というのはその感覚を受けての検証結果でしかない。

僕は長らく、あなたが「美味しい」と感じるウイスキーの、あなたが「美味しい」と感じる理由を探そうと努めて来た。いくつかのウイスキーを飲んでもらい、推論を積み重ね、その理由を探し当てることが僕の仕事だと自負している。

「そのウイスキーが美味しい理由」ではなく、「そのウイスキーをあなたが美味しいと感じる理由」を僕は見つけたい。

R0022657_1


これは「ウイスキーらしさ」を持った美味しいウイスキーなのだと思う。僕自身はこのウイスキーをそのように解釈していて、その結果「あの人に飲ませたい」と判断する。

そして、「その人」が来た時に、僕らは互いの「ウイスキーらしさ」のようなものについて意見を交換し、僕はありがたいことに自身の「ウイスキーらしさ」に関わる考察を深めて行くのであります。

赤サビ系スパイシーな香り。焼き魚。揚げパン。小豆の甘さ。口に含んで、少量だが明らかに塩味。心地良い苦味のあるスパイシー。底の固いしっかりした印象。軸のブレない太さ。硬くて甘いお菓子。煮詰めたベリーの苦味。

R0022652_1

オスロスク 1989 24Yo
ケイデンヘッド スモール・バッチ
Butts , 1140bottles , 57.5%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ディーンストン 1994 19Yo / ケイデンヘッド スモール・バッチ

出て来るたびに「リリースの少ない南ハイランド・モルト」が売り文句になるディーンストンであります。

これまでも「なかなかやるじゃん」的なディーンストンもいくつか体験しておりまして、更には先日のトマーチンに続いて94ヴィンテージということもあり、ちょいと期待しての仕入れということであります。

気になったのは瓶詰総数の多さ。
シングル・カスクではないということでありましょうか。

R0022662_1


一言で申し上げるなら、スパイシー&フルーティなディーンストンであります。

こういうのを飲んでいると、ウイスキーというより美味しいスピリッツ的な感じがするのですな。それもまた、愉しい体験な訳であります。

スパイス、ハーブ、フルーツな要素が複雑で多彩。チリチリする感じと甘味がカオスな様子。何か「田舎風素朴なお菓子」的であり、ただそれは日本のものではない感じ。

(食べたことはないと思うが)何故か東欧諸国の何処かの感じなのであります(笑)。相変わらず、勝手ではありますが。

リンゴと柑橘系フルーツの香り。菜種油。少しワクシーな酸っぱいハチミツ。ハーブ。口に含んで、心地良い切れ上がり。クローブ。その他のハーブ。爽やかな苦味。

R0022659_1

ディーンストン 1994 19Yo
ケイデンヘッド スモール・バッチ
Butts , 846bottles , 56.4%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

トマーチン 1994 19Yo / ケイデンヘッド

最近は全般的に高評価の伝えられるケイデンヘッドでありまして、気になっての仕入れです。今回のリリースからは他にもオスロスクとディーンストンが入荷済み。

こちらの「寸胴型丸ボトル」は加水タイプ。オスロスクとディーンストンはカスク・タイプであります。仕入れた3つの中では、まぁ、一番の小物と言っていいでしょうが、あと10年ほどは集中的に90年代のウイスキーに注目して行きたいとの思いもありますので、このトマーチンをチョイスということであります。

R0022671_1


今回のケイデンヘッドのリリースの中で、一番気になる90年代は何か?という質問に自ら答えた結果がコレ、ということでありますな。

気楽にやれるウイスキーとして悪くないというのが正直な印象。もちろん、総合力が低い訳でもない。昨日入荷で、まだそのポテンシャルのすべてを発揮していないと思われるが、家飲みで一本飲み切ったら気に入っているかもしれません。

少なくとも、10年後のコレはなかなか力を着けているのではないだろうか、と思わせるほどには魅力的。

乾いた麦芽の香り。酸味のあるライチ。微かに桃クリーム。ウェハース。口に含んで、程よく金属系スパイシー。薄味の麦芽の甘み。ゆっくりとメントール。サロンパス。

うるさくない夏向きなウイスキーだと思う。
ただ、これは水割りやハイボール向けなウイスキーでもないと思う。
夏の午後、まだ日の高いうちにストレートで飲む気楽なウイスキー。

R0022669_1

トマーチン 1994 19Yo
ケイデンヘッド
46%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

キャパドニック 1972 - 2010 38Yo / ダンカン・テイラー レアレスト・オブ・ザ・レア

僕は全般的に72キャパドニックのようなウイスキーを「愛すべき薄ぼんやり系」と評して慈しんでやまない。

キャパドニックのすべてが「愛すべき薄ぼんやり系」でないことは明らかで、例えば、熟成20年前後のそれならまずまず太めな飲み応えすら感じるだろう。

僕の言う「愛すべき薄ぼんやり系」は、いわゆる「飲み易さ」とは一線を画するとお知り置きいただきたい。

R0022716_2


どんなウイスキーも飲み易くすることは可能だ。例えば、目の前に「飲みづらい」というウイスキーがあったなら、そこに少しづつ水を加えて行けば良い。その飲みづらいウイスキーは、ゆっくりと飲みづらさを手放し、やがては水とほとんど変わらないものになるだろう。

アルコール度数50%のウイスキーは10倍の水で5%ととなり、100倍の水で0.5%となる。その飲み易い(元)ウイスキーは、既にウイスキーとは感じられないだろう。

もちろん、飲み易いウイスキーのすべてを否定しない。その飲み易さはそのウイスキーの特徴であり、乱暴なウイスキーより好ましいと感じることもあるだろう。ただ、飲み易さを「ウイスキーらしさ」を手放すことによって手に入れようとするなら、僕はそれを好ましく思わない。

ありのままの姿で飲み易く、滑らかでウイスキーらしさを失わず美味しいウイスキーがある。「鼻に付かない」ウイスキーと言ったら良いだろうか。もちろん僕は、そのようなウイスキーに対して肯定的である。

ただ、それらの「鼻に付かない」「飲み易い」ウイスキーは、(ほんの少しだけ)「ウイスキーらしさ」を手放すことによって手に入れた結果であると思うことがある。例えば、今回のこの企画の中でご案内するウイスキーなら、グレン・エルギンがそれに当たるかもしれない。

その飲み易さは、「緩さ」あるいは「温さ」に近い。ただ、念のため申し上げておくなら、僕はその「緩さ」と「温さ」をまったく否定しない。

R0022720_1


世に言ういわゆる「飲み易い」ウイスキーとは、「ウイスキーらしさ」を手放し、「温さ」を手に入れることによって飲み易さを実現しているのではないだろうか。

一方、僕の言う「愛すべき薄ぼんやり系」とは、「ウイスキーらしさ」を手放すことなく、「美しさ」を手に入れたウイスキーのこと。親しみ易さの背景に「美しさ」がある。もちろん、それらはあくまでも僕の個人的な解釈に過ぎない。

似たように飲み易さを感じたとしても、温い故の飲み易さと、美しい故の飲み易さは同じではない。

思うに長らく、僕の思う「愛すべき薄ぼんやり系」たちは、「緩い」あるいは「温い」と断罪されて来たのではないかと感じて来た。一時期ちょっとした72キャパドニックのブームがあり、まぁその理由はともあれ、僕の「愛すべき薄ぼんやり系」ウイスキーたちに注目が集まったことを嬉しく思ったものだ。

さてさて、このキャパドニックであるが、緩くもなければ温くもない。もちろん、美しくあるが力強さもある。線の細い印象はなく、むしろしっかりしている。このキャパドニックに関して言うなら、僕はこれを「愛すべき薄ぼんやり系」と呼ぶことはできない。

桃や梅ジャム、柑橘系など、フルーツ感満載のウイスキー。

R0022710_1

キャパドニック 1972 - 2010 38Yo
ダンカン・テイラー レアレスト・オブ・ザ・レア
Cask No.7428 , 129bottles , 53.8%

期間中は「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ちょっと懐かしいウイスキー 第2弾

めでたいことに昨日で今年の半分が終わることとなりました。本日から2014年の後半戦が始まります。前半を勝ち越せずに過ごしてしまった方も、まだまだ6ヶ月残っております。勝負は諦めるまで終わりません。しっかり過ごしましょう!

後半戦のスタートということは、本日から7月ということでありまして、いやいや、例年のことでありますが、「夏場に客足が落ちる」でお馴染みのジェイズ・バー店主です。

夏だって美味しいウイスキーであります。ウイスキーの美味しさに変わりはありません。確かに、夏にはもっと飲みたい飲み物がある。というご意見には耳を傾けておきましょう。「ビールが飲みたい」「モヒートが飲みたい」「ハイボールが飲みたい」。分かります。でも、それらもジェイズ・バーにはあります。

でも、夏でも変わらず美味しいのがウイスキーです。

ちょっと懐かしい-web


先月から「ちょっと懐かしいウイスキー」という企画をスタートさせまして、皆様にはじんわりとご好評をいただきました。「初めて」だった人も、「久し振り」だった人も、それぞれにそれらのウイスキーを大騒ぎせず愉しんでいただけたと思います。

その第2弾が今夜から始まります。
7月1日(火)から、7月14日(月)まで。

話の弾むウイスキーというのは愉しいものです。「久し振り」な人にはそのウイスキーのそれぞれの思い出があり、「初めて」な人が「久し振り」な人の話に耳を傾け、蒸留された年や瓶詰めされた年を確認しながら、その頃のことを懐かしがっている。

人々の営みとは離れた場所でウイスキーは熟成を重ね、でも、僕らはそんなウイスキーとどこかで出会うことになる。それは、偶然の産物のようでありながら、本当は最初からそう決まっていたことのようなのかもしれない。

あなたに出会いの場を提供するジェイズ・バー店主であります(笑)。

さてさて、今回が第2弾となる「ちょっと懐かしいウイスキー」。前回ご案内の際も不定期開催とお伝えしたが、本人もびっくりの前回から1週間後であります。ま、早い分には問題ないか。

前回は5本のウイスキーをご用意したが、今回は4本。
ただし、大物が1本。

企画の中身について簡単にご説明をしておきましょう。
まずはラインナップから。

R0022716_2

キャパドニック 1972 - 2010 38Yo / ダンカン・テイラー レアレスト・オブ・ザ・レア
Cask No.7428 , 129bottles , 53.8%


R0022728_1

ストラスアイラ 25Yo / ゴードン&マクファイル
46%


R0022734_1

アードベッグ 2000 – 2008 8Yo / TWE ザ・シングル・モルツ・オブ・スコットランド
Hogshead , Cask Ref.60215 , 163bottles , 62.6%


R0022753_1

グレン・エルギン / OB
43%

以上、4本の中からご来店当日2本まで「3杯セット」対象商品とします。
「3杯セット」について知りたい方はこちらを!

「3杯セット」は2杯では完成しませんから(笑)、もう1杯はジェイズ・バーで何か選んで下さい。ジェイズ・バーのバックバーは上段下段と2段に分かれておりまして、下段のシングル・モルトはすべて対象商品。

まぁ、基本的にはアレコレ相談しながら決めるお客さんがほとんどです。ブログやジェイズ・バーのFacebookページで下調べをして飲みたいものを決めて来るって方も多いです。

今回も地味ながら悪くないチョイス。個人的にはこの「地味ながら」ってのがウイスキー選定のポイントです。

とは言え、今回はキャパドニック72がちょいと大物かな。コイツも「3杯セット」対象商品とします。ただし、このキャパドニックに限り、期間中お一人様一杯限りとさせていただきます。ご勘弁を。

さぁ、今年の後半戦を美味しいウイスキーで軽やかに滑り出しましょう!

今夜7月1日(火)から、7月14日(月)まで。
普段のジェイズ・バーと何も変わりません。
特別な料金が発生することもありません。
いつものジェイズ・バーの、いつもの「3杯セット」の内容が濃くなった。そんな企画です。
気軽にお立ち寄りください。

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。


よろしくお願いします。

人気ブログランキング ←こちらをクリック!

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!
ツイッター
Counter
UL5キャッシング
QRコード
QRコード
Archives
  • ライブドアブログ