モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2015年07月

カリラ 1991 24Yo / ケイデンスヘッド スモール・バッチ

信濃屋さんとバー・カリラさん向けの瓶詰めのカリラ。最近はチラホラ出て来る00年台以降のカリラも馬鹿にできないような値段でありまして、「本格派のカリラは出て来ないもんかねぇ」なんてところにこのオファー。

ま、すぐに飛びついたのであります。原酒のスペックもさることながら、樽選定が両者であることを思えばその素性も良いはず。結果として、期待通りの仕上がりでありますな。

個人的には70,80年代のカリラが好みでありまして、かつては随分とBBRさんのお世話になったものであります。ま、今時は望むべくもなくと言った状況でしょうが、こいつを飲んで、ボチボチ90年代が花開くかなと。

R0025807


91年生まれの24歳。そろそろ「若いね」とは言われなくなる年頃でありますな。そんな歳になれば、飲み手の僕らも相手にある種の「佇まいの良さ」を求めるようになる訳であります。

これは説得力を持ったグラマラスなカリラ。もちろん、まだより以上の洗練には至らない。しかし、このハツラツとしたボリューム感はこの年頃であるが故の愉しみだろう。この樽の飲み頃であったのではなかろうか。

ピートスモーク。塩素系フルーティ。目が覚める。下品ではない若さ。もちろん、洗練よりは手前。ハツラツとしてボリューミィ。時間とともに落ち着いてミカン。さらに遅れて小さくバニラ。靴墨。口に含んで、柑橘系フルーティとしっかりした塩。消したタバコの灰っぽさ。ピートとスモークとペッパー系スパイシーの心地良い飲み応え。オイリーとスモーキーとフルーティが折り重なるフィニッシュ。

R0025804

カリラ 1991 24Yo
ケイデンスヘッド スモール・バッチ for Shinanoya & Bar CAOL ILA
Bourbon Hogshead , 210bottles , 52.4%

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ダルモア 1996 18Yo / ザ・モルトマン

季節はすっかり夏になってしまったようだが、こちらはしっかりシェリーであります。濃厚タイプ。これは冬向きなシェリー・カスクであることは明らかかもしれないが、いやいや「夏こそ、カレー」的なウイスキーなのであります。

程良く度数落ちしているが熟成は18年。「洗練を手に入れた」と言うにはもちろん早過ぎる。難癖を付ける方が出て来るであろうことも想像できるが、「粗削りなるが故の説得力を持ったウイスキー」と見た。

R0025824


「間違い探し」を始めたらキリがない。「あばた」を「えくぼ」と感じられるかどうかがポイントであろう。愉しむべきウイスキーではなかろうか。そもそも「間違い探し」の間違いは、誰もが見付けられるように存在するのだから。

僕はこの手のウイスキーをキュートだと思うのであります。「一杯だけ」で十分に説得力のあるウイスキーでありますな。

麩菓子の甘い香り。少しヒネた紹興酒。干し葡萄とオレンジ・ピール。製材した木材と微かに接着剤。口に含んで、苦いプルーンとりんごジュース。少しだけ驚く程度に複雑。濃厚甘口。線香の煙。意外なほど穏やかで短くないフィニッシュ。

R0025812

ダルモア 1996 18Yo
ザ・モルトマン
Pedro Ximenez , Cask No.077 , 326bottles , 47.9%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

バーンサイド 1993 21Yo / キンコー・オリジナル 「レターズ」

さて、キンコーさんからお手紙が着いた方は全国に200人ほどいるはずであります。あなたは「読まずに飲んだ」だろうか?いやいや恥ずかしながら、僕も「読まずに飲んだ」クチであります。

皆さん「やぎさんゆうびん」という童謡をご存知だと思う。
♪ 白ヤギさんからお手紙着いた ♪
というアレであります。

R0025801


それにしても、黒ヤギさんは何故白ヤギさんからの手紙を「読まずに食べた」のだろう?素直に「読んでから食べれば良い」のではないかと子供の頃から思っていた。そんなに腹が減っていたのだろうか?

それにしても、あの童謡は不思議な歌なのであります。1番の歌詞は皆さんなんとなくご存知なはず。実は2番もあるのだが、1番の黒ヤギさんと白ヤギさんの立場を入れ替えただけという構成になっている。

1番では「白ヤギさんから黒ヤギさんにお手紙が着いて、黒ヤギさんは読まずに食べてしまったので、白ヤギさんに ”さっきの手紙のご用事なぁに” と手紙を書いた」という内容で、2番はその届いた手紙を白ヤギもまた食べてしまい、黒ヤギに手紙を書くハメになる。

この歌を最後まで聴いて、僕は子供の頃に思ったのであります。
「お前ら、何やってんの?」と。

最初に黒ヤギさんが受け取った手紙に「何が書かれていたか?」が気にならないだろうか?初めてこの歌を聴いた時、2番でその謎が明かされるのかと思ったら、「白ヤギ、お前もか!」という内容だった訳であります。

当時の僕の心中をお察しいただけただろうか。この歌に3番はないようだが、もしもあったとしても、黒ヤギはまた読まずに食べて白ヤギに手紙を送り、4番でまた白ヤギも黒ヤギに手紙を送るハメになり、という無限ループに終わると想像するに難しくない。

黒ヤギも白ヤギも「手紙を書いて送り、相手の手紙を待ちそれを食べる」を繰り返す。結果としてそれは「手紙を食べたい時は相手に手紙を書く」という手続き化の話なのでありまして、まるでどこかの国の公共事業のようでありますな。

R0025800


手紙が食べたいだけなら、「今、お前が出そうとしているその手紙を食べれば良いだろ!」と言いたくなるのであります。とは言え、しかし、人はそのようにしてゆっくりと目的と手段を履き違えていくのでありますな。

メールを送るのは「返事が欲しいだけ」で、その内容には興味がないなんて方もいらっしゃるようでありますから、まぁ、黒ヤギや白ヤギと大してレベルは変わらない。

さてさて、「読まずに飲んだ」僕であります。そんな黒ヤギや白ヤギのレベルと変わらない僕は、キンコーさんに感謝をしなければならない。このウイスキーは飲んでも手紙がまだ残っている。

すべて飲み干してしまってもラベルだけは残っているので安心なのであるが、こいつはゆっくりと時間を掛けて愉しんだ方が良いウイスキーでありますな。

甘い柑橘の香り。みかん、りんご、洋ナシ。麦芽の甘さと微かな香ばしさ。少しの木樽のニュアンス。口に含んで、ウッディ。遅れて穀物の甘さと少しのバニラ。スパイシーなアップルパイ。時間を掛けてクリーム。

R0025793

バーンサイド 1993 21Yo
キンコー・オリジナル 「レターズ」

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

キルホーマン 100% アイラ / OB 5thリリース 50%

個人的にOB回帰な傾向にあるのは間違いないのだが、こいつは「コレうま」で良いと思う。

「100% アイラ」の企画でこれまでもリリースがあったが、要するに、
「麦の栽培、製麦、蒸留、熟成、瓶詰のすべての工程をアイラ島で行ったシングルモルト」
ということのようであります。

R0025766


ピートはちょいと控えめで、20ppmとのことでありまして、実はその辺りも気に入ったポイントでありますな。フルーティさが損なわれていないのがOK。

製麦も自社で行うということでありますから、キルホーマンにてフロアモルティング、で、同社のキルンでピートを炊き込むということでありましょう。

恐らくは、その辺りの工程もこのウイスキーに影響を与えていると思われるのであります。厚みや奥行き感として表れていると思うのでありますな。甘さに嫌味がない。

R0025763


最近はキルホーマンがラフロイグに近付いているのではないかと思うことがありまして、実は先日もブラインド・テイスティングで、キルホーマンをラフロイグと間違えたばかり。

よくよく飲み直してみれば、フルーティさ以外はあまり似ていないなぁという次第ではありましたがね(笑)。とは言え、「ラフロイグ的」と感じているなら、僕がキルホーマンを評価し始めているということでありますな。

軽いスモーク。リンゴ、洋ナシ、レモン・キャンディの香り。少しの塩素とキャンディの甘い香りの融合。微かにウッディで漂白した割り箸。遅れて遠くからバニラ。口に含んで、しっとりした甘さ。奥行きのある麦感。ゆっくりと広がる甘いピートスモーク。程良く弱いスパイス。ヨード。綺麗なフィニッシュ。

R0025745

キルホーマン 100% アイラ
OB 5thリリース
50%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ラガヴーリン 1998 - 2014 / OB ダブル・マチャード

最近は少しばかり「OB回帰」な傾向にある池袋ジェイズ・バー店主です。

ボトラーズからのリリースの少ないラガヴーリン。先日の2011リミテッド・エディションに触発されての仕入れであります。加水の物足りなさは感じるかもしれませんが、温め、緩めが心地良いラガヴーリンであります。

R0025653


「コレうま」には少し足りない気がしますが、なかなか気に入りました。派手ではありませんが、家飲み最適なウイスキー。ピート、スモークの分量が適切な感じでありますな。

「量」として少ないかもしれないが、その多様性で十分と思わせる構成要素。ラガヴーリンの中に「あって欲しい」と思うものが適切に存在している。

程よいピートとスモーク。粉砂糖をかけたドライフルーツのパイナップル。のど飴。アンズ。微かにハチミツ。灰皿のタバコの吸い殻。焼き魚の焦げ。アスファルトの上のオレンジの皮。口に含んで、灰とオレンジと海水。微かに焼き牡蠣。プルーン。バランス良いシェリー樽のニュアンス。程よい旨味。少しのペッパー系スパイシー。スモーキーさの十分な穏やかだがそこそこ長めなフィニッシュ。

R0025644

ラガヴーリン 1998 - 2014
OB ダブル・マチャード
Bach No.lgv.4/503 , 43%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

キルホーマン 2009 / OB ロッホ・ゴルム

創業10年になるこのキルホーマン蒸留所の滑り出しは、順調だったと言って良いだろう。あくまでも個人的な感覚として、20年前のアランよりはファンの心を上手く掴んだことを覚えている。

いくつかの熟成3年未満のスピリッツをリリースし、それらは概ね歓迎と感謝の気持ちを持って僕らに受け入れられた。それらのスピリッツは若くして「仕上がっている」感があり、僕にとっても評価の低いものではなかった。

R0025545


あれから10年、キルホーマンはその足元を固めたと言って良いのではないだろうか。新しいリリースを心待ちにするファンも増えたと思う。

当時を振り返るなら、僕はほどなくキルホーマンが「面倒を見るまでもなく、支持される蒸留所となるだろう」との判断から、当時の同価格帯のボウモアやカリラやラフロイグなどを積極的に仕入れたものだ。

時代は変わるものでありますな。00年代のボウモアが1万円を超えるようになり、キルホーマンのウイスキー全般が、コストパフォーマンスにおいて見劣りしない時代になって来た。

実は昨日、お客さんから今年のアイラ・フェスのキルホーマンを一杯頂いて、これがなかなかに秀逸だったのであります。

若くしてポジション獲りに成功したキルホーマンでありますが、熟成20年30年のウイスキーはこれから先の話でありまして、ま、そのくらいは長生きしたいかな、と。

磯とピートと干しぶどうの香り。少しの柑橘フルーティ。口に含んで、加水ながら粘度の高さが秀逸。クッキーのような穀物の甘さ。微かにハチミツ。少しの香草。フィニッシュは短め。

R0025542

キルホーマン 2009
OB ロッホ・ゴルム
1st Fill oloroso Sherry Butt , 43%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

タリスカー 2008 6Yo / ハンター・レイン OMC for Shinanoya

ハンター・レインから信濃屋さん向けのOMC。蒸留が2008年でありますから、まぁかなりショート・エイジのタリスカーということになりますな。

ボチボチ夏も近づいて来たようでありまして、「ガツンと一発」喰らいたい方にもなかなか好評であります。

R0025635


よく見れば、OMCのビッグスタンプではないにも関わらず、59.7%と(恐らくは)カスク・ストレングスでの瓶詰めであります。

塩素系の香りからニューポット。ゆっくりと穀物系の香り、微かにバニラ。麦芽糖。磯臭さ。当然ながらピーティで、煙はそんなに目立たない。口に含んでしっかり塩味とペッパー系スパイシー。赤錆。ショウガ。刻んだパセリ。オイリー。フルーティさを探すならグレープフルーツ。

今時は「これぞ、タリスカーのハウススタイル」と認識されるであろうウイスキーでありましょう。

熟成6年のウイスキーに文句を言うつもりはありませんが、あえて言うなら「足りない」タリスカーであります。大人になった「成熟のタリスカー」が持つものをほとんど身に付けていないが、「あぁなるほど、子供の頃からタリスカーはタリスカーなのね」と感じさせてくれるタリスカーでありますな。

R0025624

タリスカー 2008 6Yo
ハンター・レイン OMC for Shinanoya
Refill Hogshead , Cask No.HL REF 10869 , 227bottles , 59.7%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

コーヴァル シングル・バレル・ウイスキー / バーボン & ミレット

恐らく、ここでアメリカのウイスキーを紹介するのは初めてだと思う。国内の代理店さんもこれで決まったようで、カタカナ表記は「コーヴァル」ということで統一されて行くのでしょうな。

世界的なマイクロ・ディスティラリーの潮流が蠢き始めている。それは誰にも止められないようでありますな。アメリカにおいては爆発的な勢いのようでありまして、スコットランド、日本でもその流れを感じるのであります。

アメリカと言えば消費大国。物量の国でありますな。大量生産、大量消費、大量廃棄の国というイメージがあります。カネは使うがモノは愛さない。僕には漠然とそんなイメージがありました。

R0025617


そんな国のウイスキーの世界でマイクロ・ディスティラリーの潮流があると。ふーむ、こいつは時代も変わりつつあるなぁと。ま、数年前からそんな話に少しばかり興味があったのであります。

心を込めて丁寧に作る。そうすると素敵なモノが出来上がる。モノに執着するのが日本人でありまして、素敵なモノを作るのに苦労はいとわない。で、その後に効率を考える。技術革新をして行く。仕事をラクにして行く。

まぁ個人的な考えですが、それが概ねモノ造り大国日本ではないですかね、と。

R0025613


アメリカの悪口は言いませんが(笑)、でも、色々話を聴けば、どうやらアメリカに情熱を持ってウイスキー造りを始めた人たちが随分と増えているようだと。まぁ、ここ数年、そういう認識であったのでありますな。

ウイスキーの世界に生きていると、スコットランドに比べアメリカは遠い。情報だけでなく、モノもなかなか入って来ない。

で、今回モノが入って来ることになりまして、では買ってみるかなと。

どちらも上々な仕上りでありますな。インポーターさんのテイスティング・コメントに概ね同意します。滑らかさと飲み応えのバランスも悪くない。ただし、熟成感においてはまだまだ足りませんな(笑)。

熟成感というところにフォーカスするなら、それは単に「時間の問題」なのかもしれません。いやいや「やっぱり時間だけじゃないんだよ」ということになるのかもしれません。
ま、いづれにしても今後気になる愉しみがひとつ増えたかな、と。

R0025609

コーヴァル
シングル・バレル・ウイスキー / バーボン
47%
コーヴァル
シングル・バレル・ウイスキー / ミレット
40%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ラフロイグ 25Yo OB / 2013エディション

ここ数日、本格的な梅雨といった風情の天気が続いております。憂鬱な気分にもなりますが、一年を通じて考えてみれば恵みの雨でもありますな。降らなければ降らないで困るのも僕ら日本人なのであります。

さてさて、今夜は美味しいラフロイグのご案内。昨夜からフライングでご提供させていただきましたが、うっとりするほどフルーティなラフロイグであります。

20150710OL


2013年版のオフィシャル25年。逆算するなら80年代の原酒ということになるのでしょう。2015年の現在、見掛けることのなくなりつつあるラフロイグの80年代原酒ということになりますな。

最近のリリースは00年代も多くリリースされるようになりまして、どうやら90年代の原酒も大切に使うようになったということでありましょうか。

思い起こせば90年代の当時、ラフロイグの10年なんてのは随分とお世話になったものであります。いやいや、ありがたいものを戴いていた訳でありますな。当時はそれこそ「何となく飲んでいた」のかもしれません。

「何となく」飲んでいながらも、身に付くものというのはある訳で、当時の僕はラフロイグからはっきりとフルーツのニュアンスを拾い始め、ラフロイグは「どれを飲んでもマスカットのように感じるな」と、それこそ「何となく」思っていたものでありました。

あれから20年。綾小路きみまろが語る熟練の夫婦のように、時が経てば態度も変わるものであります。当時と違い、今ラフロイグの目の前で、真摯な気持ちで向き合う自分を少し不思議に思うのであります。

まぁ、飲んでみて下され。池袋ジェイズ・バーのカウンターで、ラフロイグの思い出なんてことを互いに語れればと思います。

ラフロイグ 25Yo
OB 2013エディション
45.1%

今夜から7月12日(日)まで、
期間中、お一人様一杯限り。
ハーフショット2500円にてのご提供です。

迷わず飲めよ
 飲めばわかるさ

売切御免!

よろしくお願いします。

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

アラン 1996 20Yo/ ケイデンヘッド シングル・カスク

ケイデンヘッドのゴールド・ラベル、「シングル・カスク」のアランであります。

ラベルが金色なのにはワケがあるのでしょうな。今回はつくづくそのことに納得をしたのであります。このアラン、「コレうま」であります。

アランwch


ヴィンテージは1996、熟成は18年のアラン。創業20年のアランではありますが、確かに、飛び抜けて高スペックなウイスキーでもなさそうであります。まぁ、似たようなスペックのアランなら、これまで何度か飲んだことあるかな、と。

これは、アランとして素晴らしい。目を閉じて思いを馳せるなら、これは未来を少しばかり先取りしたアランなのではないだろうか。当然ながら、まだ飲んだことはないが、熟成25年のアランはこのようになっているのではないか、と思わせる何かがここにある。

もちろんそれは、僕の単なる希望に過ぎないが、そのことに素直な期待を持っても構わないのではないか?と思いを馳せてしまうのであります。何故なら、期待には未来を変える力があるから。

創業20年の蒸留所にとって、熟成30年のウイスキーは未体験の領域だ。世界中のすべての人に等しく未体験なのであります。まだ誰も体験をしていない。

それをいいことに勝手なことを言わせていただくなら、長期熟成アランにこれから先、素敵なウイスキーが生まれて来るのではないかと、そんなことを思うのであります。

ご存知の通り、僕は近年アランに対する評価を改め、それを高いものとして来た。ただそれは、あくまでも「いいじゃん」というものであったが、ここからはそれが「あ、素敵」に変わったのであります。

高評価の核になっているのが熟成感。滑らかで、艶やかで、華やか。僕の中ではこれまでのアランに未体験なものでありました。

華やかでフルーティなハチミツ。リンゴ果汁的フルーティ。洋ナシのシロップ。微かにベリー。奥からバニラ。あんず飴。口に含んで、麦芽の甘さ。らしいオイリーさとスモーク。つくづくフルーティ。ハニー・マスタード。リンゴの苦味を感じるフィニッシュ。

アラン 1996 20Yo
ケイデンヘッド / シングル・カスク
Bourbon Hogshead , 192bottles , 50.9%

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

ストラスアイラ 1995 19Yo / シーヴァス・ブラザーズ カスク・ストレングス・エディション

ウイスキーはブームなのだろうか?例えば、20年前に比べると、多くの人々の興味や関心が集まっていることを、僕は嬉しく思うのだけれど。

気になるのは、これからそれらの人々が、どのくらい深くウイスキーにコミットしてくれるだろうかということ。そして、願わくばウイスキーを大切に扱って欲しいということ。

上がれば下がるし、下がれば上がる。それはウイスキーに限ったことではなく、何事もそうだろう。現在ウイスキーが「上がっている」なら、そのうち「下がる」時代も来るだろう。

R0025520


問題は、そのうち「下がる」ウイスキーも、現在の下限より上なら良いかなということ。

2015年のトレンドとしてウイスキーを追い掛けている人もいるだろう。僕はそのことを否定するつもりはない。それは、事実として受け止めるべきことでもあるだろう。

だけど、できれば、その熱が冷めぬうちに、ウイスキーの愉しみを覚えてもらえればということ。僕は長らく、そういうつもりで仕事をして来ている。

トレンドを追い掛ける人は、次のトレンドが来ればそれに飛びついて行く。それは、致し方あるまい。むしろ、トレンドに関心があり、ウイスキーに興味がない人が立ち去るのなら、僕らには価格の高騰を(少しでも)抑えられるという実利があるかもしれない。

ウイスキーが「今日作って明日出荷できる」ものではないことは明らかで、だから僕らは困っている(笑)。参加者が増えても、今すぐ急激に枠を広げることはできないのがウイスキー。

以前からウイスキーを愉しんでいる人たちは、最近枠からはみ出すことがある自分を実感してしまう。そして、そもそも、その「枠」という認識がない新しい参加者が枠の中にいるのを見て苦々しい思いをすることもあるだろう。

ウイスキー愛好家の仲間として、その気持ちは良く理解できる。

でも、僕らは原理主義に陥るべきではないのだ。自らの無謬性を信じ、正義を名乗り、徒党を組み、排外主義を続けても、新しい参加者をウンザリさせるだけだろう。

「隣人愛」を訴えながら「異教徒を殺せ」という命に従った時代は、中性で終わりにしたのではなかっただろうか。

僕は自分自身、現実主義でいたいと思う。

R0025518


ウイスキーが「今日作って明日出荷できる」ものではないことは明らかで、だから僕らは「生産者の切なさ」を理解すべきなのだ。今日も何処かで誰かがウイスキーを作っている。でも、それは明日出荷できるものではない。

それは、1年後でも2年後でもなく、最低でも5年とかヘタをすると30年後とかのこと。その時代、そのウイスキーは売れているだろうか。現在熟成中のウイスキーが、不良在庫になる可能性があるのもウイスキーなのだ。

個人的にはこれからもウイスキーを飲み続けることだろう。でもそれは、僕の「命ある限り」という条件の下での話。だから、今日も何処かで誰かが作った30年物のウイスキーを僕が飲めるかどうかは分からない。

現実的に考えるなら、僕より若い人たちは僕より長く生きる可能性があることは明らかで、これからのウイスキー愛好家を育てるのも僕の仕事。

僕にはウイスキーに救われたという自覚がある。だから、ウイスキーに恩返しがしたいという気持ちがある。でも結局は、若い世代に恩を送って行くことが大切なのだなと思う。

樽のニュアンスのしっかり出たストラスアイラ。しっかり穀物系。濃いブドウ。焦がしたカラメル。太さはあってもスパイシーに過ぎない。艶っぽい甘さ。確定テイスティング・ノートはもう少し後ほどに。

R0025510

ストラスアイラ 1995 19Yo
シーヴァス・ブラザーズ / カスク・ストレングス・エディション
Batch No.SI 19 013 , 58.9%

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

スキャパ 2000 14Yo / シーヴァス・ブラザーズ カスク・ストレングス・エディション

「やっぱりね」という感じで美味しいウイスキー。以前、このカスク・ストレングス・エディションのもう少し熟成の長いスキャパを飲んだことがあって、そいつがなかなか上出来な印象だったのを覚えている。

スキャパと言えばオークニー島の蒸留所で、オークニー島と言えば「北の巨人」ハイランド・パークの方が「やっぱりね」という感じで有名でありますな。

R0025507


何しろ、あんまり頻繁にリリースのないスキャパ。巨人の影に隠れているようでありますが、飲んでみれば「やっぱりね」というのもスキャパであります。

リリースの少ないスキャパでありますが、近年なかなかの人気者でありまして、お客さんから指名されることも多くなった。

OBなら12,14,16年なんてのがありましたし、G&Mさんの蒸留所ラベルもいくつか出ておりました。何処かの誰かが評判を立てて、以来なかなかの人気者になりましたが、最近は酒屋さんにも在庫が薄い様子。

R0025500


個人的には圧倒的にハイランド・パーク派なのでありますが、思い起こせば長らくスキャパを軽んじて来なかなぁと少々反省。考えてみれば、「ハイランド・パークの近くにあるが故の」といった軽んじ方であったようだ。

でも、「昔はそんなに美味しいと思わなかったんだけどなぁ」ってのも本音であります(笑)。

華やかなハチミツと浜の磯の香り。リンゴ。オレンジ・マーマレード。とても小さく焚き火の香り。蜜蝋ワックス。遅れて甘いバニラ。ベルギー・ワッフルの香ばしさ。口に含んで、塩ハチミツ。微かにオイリー。芯のあるしなやかさ。炭、あるいは焼き魚の焦げた皮。当然ながら苦く、でも、それを裏打ちするハチミツの甘さ。ペッパー系スパイシーが長く続くフィニッシュ。

R0025498

スキャパ 2000 14Yo
シーヴァス・ブラザーズ / カスク・ストレングス・エディション
Batch No.SC 14 008 , 53.9%

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

イチローズ・モルト ワイン・ウッド・リザーブ for nonjatta

イチローズ・モルトのWWR(ワイン・ウッド・リザーブ)、nonnjattaさん向けの瓶詰めであります。(nonnjattaで検索!)

そもそもWWR(ワイン・ウッド・リザーブ)というのは通常のイチローズ・モルトのラインアップにありまして、情報として流通している商品案内によれば、

「使用している原酒は羽生蒸溜所モルトをキーモルトに、数種のモルトをヴァッティング、フレンチオーク製の赤ワイン樽で後熟したピュアモルトです。」

とのことであります。

R0025673


ロットごとに中身の構成が変わる可能性もありますから、今回のWWRの原酒が何であるのか詳細は知りません。ただ、飲んだところ羽生のニュアンスは感じますな。

カスク・ストレングスなだけあってしっかりした飲み応え、赤い葉っぱのWWRとは一線を画した仕上がりであります。トップ・ノートのカカオ感。口に含んだ時のホットなスパイシーさ。

ひと言で申し上げるなら、赤い葉っぱのWWRよりひと回りグラマラスになったWWRということでしょう。かなり遅れて、バニラとカラメルの香りも出て来る。

現在、本家本元の赤い葉っぱのWWRが諸事情により生産中止状態であることをご存知な方も多いはず。確かに、市場から在庫が枯れているようでありますな。

さてさて、こちらの「WWR for nonnjatta」は瓶詰総数28本でありまして、まさにその諸事情を受けての28本なのであります。詳細は池袋ジェイズ・バーでご説明いたします。

恐らくは酒販店にも並ばない、なのでオークションに出回ることもない「WWR for nonnjatta」。

生産者だけではない、心意気のある人の思いのこもったウイスキー。日本と日本のウイスキーを愛する人が届けてくれた。そのウイスキーを通じて、その心意気までも十分に伝わった。

ウイスキーを通じて僕らは繋がることができる。あなたの目の前のグラスの向こうは世界に通じている。目の前のウイスキーは世界に通じる扉なのだ。扉を開ければ、そこには誰かがいる。そして、その誰かもウイスキーを愛している。

もしもあなたがウイスキーを大切に扱うことができるなら、そして、心意気を持っているなら、そのふたつはやがて、その扉を開ける鍵となるだろう。

難しいことではない。
その人が大切に扱うものを大切にしてあげること。
そうすれば、あなたが大切にしているものを大切に扱ってもらえるだろう。

僕はウイスキーを通じてたくさんの人が繋がる未来を信じている。

誰も困らない仕組み。
それが平和というものだろう。

R0025667

イチローズ・モルト ワイン・ウッド・リザーブ for nonjatta
28bottles , 59.5%

発注・入荷・リリース情報はジェイズ・バーのFacebookページ
池袋でシングル・モルト・ウイスキーを!

R0025681
ツイッター
Counter
UL5キャッシング
QRコード
QRコード
Archives
  • ライブドアブログ