モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

2015年09月

グレンドロナック 2003 11Yo / OB for Whisky Live Tokyou 2015

ウイスキー・ライブとは何であるのか?というのが良く分からないところもあるのだが、「Whisky Live Tokyou 2015」向けの瓶詰めということでありますな。

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甘い紹興酒。焙煎し過ぎて炭化したコーヒー豆。ミルク・チョコレート。微かにシナモン。フルーツの缶詰のシロップ。口に含んで、粉っぽくスパイシー。未熟なフルーツ感。アンズ、桃、リンゴ。オレンジピール。「らしさ」もあり、十分に濃厚で愉しめるが、あえて言うなら熟成年数に応じて単調。複雑なペッパー系スパイシーが長く続くフィニッシュ。
最後は「まとめてくれる感じ」のグレンドロナックでありますな。

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グレンドロナック 2003 11Yo
OB for Whisky Live Tokyou 2015
Oloroso Sherry Puncheon , Cask No.5553 , 662bottles , 57.7%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

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オーヘントッシャン 1994 21Yo / TWA サーカス

コニー・アイランドと言えば、ニューヨークはブルックリンの大都市近郊型リゾートとして有名でありますな。「サーカスはコニー・アイランドで」ということでありましょうか。

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個人的に、これをパッツン系フルーティと呼ぼうと思う。

弾ける柑橘系フルーティがいい感じのウイスキーであります。炭酸を思わせる独特なアルコールの香りのアタック。口に含んで、微かな紙っぽさとスパイシー。ハーブを含むスパイシーな余韻が長く続くオーヘントッシャン。
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オーヘントッシャン 1994 21Yo
TWA サーカス
Refill Hogshead , 216bottles , 54.8%

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エクスクルーシヴ・モルツ10周年 3種

「エクスクルーシヴ・モルツ」でお馴染みのクリエイティヴ・ウイスキー社が、10周年を記念していくつかのウイスキーをリリースしたようであります。

前回「5周年記念」のウイスキーがまだ記憶に新しいが、あれからもう5年も経ったのでありますな。
池袋ジェイズ・バーでの仕入はこの3本。

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どれも「3杯セット」でのご利用が可能であります。

この辺りのヴィンテージとしては「らしい」感じのクライヌリッシュ。花びらっぽいワクシー、洋ナシとバニラ、シナモンとホワイトペッパー系スパイシーなフィニッシュ。

モルティに軸足を置いたグレン・ギリー。芳ばしいカステラの黒い部分。埃っぽい土、濡れたタンス、暖かくクリーミィ、下地の麦の甘さが秀逸。

草っぽさに軸足を置いたグレンタレット。パフューミィで微かにピーティな杏仁豆腐。蜜蝋ワックスと微かなベリー。ゆっくりと香ばしさが表れ、スパイシーなフィニッシュ。

クライヌリッシュ 1997 17Yo
エクスクルーシヴ・モルツ
hogshead , 274bottles , 55.2%

グレン・ギリー 1994 20Yo
エクスクルーシヴ・モルツ
hogshead , 299bottles , 55.8%

グレンタレット 1994 21Yo
エクスクルーシヴ・モルツ
hogshead , 263bottles , 51.6%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

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ブナハーブン 1987 28Yo / TWA & ネクター サーカス

人は探し物があると、実はそれが目の前にあることに気付かない。探し物は常に遠くに、そして、いつだって見つかり難いところにあると思い込んでいる。やがて探すのを諦め、だから探し物は見つからない。

幸福についても同じことが言える。多くの人は自分の中の小さな失敗と不幸を常に不満に思い、自らの持つ幸福に見向きもせず関心もないようだ。

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そうして人は失敗と不幸の専門家になってしまう。問題を取り除けば幸福が訪れると勘違いしてしまう。問題を探し出すことが目的になってしまい、常に問題を追い掛け、幸福を追い掛けることを忘れ、遂に幸福は視野から外れる。

愉しみについても同じことが言える。あなたの目の前に一杯のウイスキーがあるなら、それが何であるにせよ、あなたに愉しみをもたらすものなはずだ。その一杯にいくらかの不満があったとしても、それが愉しみの始まりであることに間違いはない。

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例えば、その一杯に「物足りなさ」という不満を感じたなら、では、あなたを「満ち足りた気分」にさせてくれるものはどんなものだろう?だからあなたは「満ち足りた気分」について考えなければならない。

ついさっき感じた「物足りなさ」というのは手触りのあるとても具体的な体験だ。非常にイメージがしやすい。一方、まだ体験したことのない「満ち足りた気分」は相対的に抽象度の高いものになる。
もしもあなたが「満ち足りた気分」というのは、「目の前にあるこのウイスキーより、◯◯な感じのウイスキーかもしれない」思ったなら、それを追い掛けて行けば良い。やがてあなたは、それを見付けるだろう。

そしてあなたは、あの時「物足りなさ」を感じた一杯のウイスキーが、すべての始まりだったことに気付くだろう。そしてその時、「物足りなさ」を感じたあの一杯のウイスキーをも含め、すべてが愉しかったことに気付くだろう。

キラキラと美しくエステリー。涼し気なハチミツ。潮風。濃厚な甘さを背景にしたバニラ。時間を掛けて有塩バター。口に含んで、ハチミツとレモンと海水。土煙り。心地良い埃っぽさ。ホワイトペッパー系スパイシー。薄い正油味のジャガイモの煮物。
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ブナハーブン 1987 28Yo
TWA & ネクター サーカス
Refill Hogshead , 166bottles , 55.0%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

グレンゴイン 2000 - 2015 / モルツ・オブ・スコットランド

早速ですが「コレうま」認定させて頂きたい。

最近は2000年代以降の佳酒が増えて来たなぁと実感することが多い。ウイスキーの未来を思うならそれが明るい展望であることは明らかで、とは言えしかし、それは古き良き時代の「終わりの始まり」の証なのでもあります。

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古き者は退場し、新たな者たちがやって来る。あるいは、新しき者たちの登場により、古き者は退場せざるを得なくなる。どちらの解釈を優先することも可能だが、実体として大差はないのでありますな。

過去は既に確定している。それを変えることは誰にも不可能だ。しかし、望みを持つ者は未来を作ることができる。ただ、人は誰も今をしか生きられない。

今を生きる僕たちは、前を見つめて歩んでいる。例えば、ウイスキーがボールであるならば、過去から投げられたボールが僕らの足元に着地して転がる。僕らは足を止めそのボールを拾い上げ、過去を振り返り、その「飛距離」について思いを馳せてしまう。

40年の時を超えて投げられたボールと、15年の飛距離しか持たないボールのその違いについて、あるいはそのありがたさについて思いを馳せてしまう。そして、その飛距離の長さを価値のあるものとしてしまいがちだ。

もちろん、その飛距離の長いボールの「ありがたさ」について僕は否定しない。ただ、そのボールの価値が「ありがたさ」だけではないことは明らかなのでありますな。

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60年代、70年代のボールは既にほとんど投げ尽くされ、僕らの足元に転がる機会は少なくなるだろう。80年代はボールの数そのものが少なかったようだ。いづれにしても、僕もそれらの「ありがたさ」を否定するものではない。

しかし、過去だけを見つめたまま前へと進んで行くのは愚かではないだろうか?その過去は先人が作り上げたもので、既に存在し固定され変えようがない。だけど、2000年に蒸留され、飛距離が30年、40年のウイスキーを僕らはまだこれから愉しむことが可能だ。

僕らが未来を見つめ、今から10年後、20年後のウイスキーの愉しみを望むなら、それは、僕らの手に寄っても作ることが可能なのだと思う。

これは素敵なウイスキー。まだまだうっとりするような熟成感を持つ、僕らを陶酔させる仕上がりには至っていないが、とても上質なシェリー樽で時を過ごし素直なウイスキーに育っている。

例えば、15年後、あるいは20年後、僕はグレンゴインの30年、あるいは35年熟成のウイスキーを飲む機会に恵まれるだろう。僕はその時に、間違いなくこのグレンゴインを思い出すことになるのだろう。

未来を見つめ、そのあり方に望みを持ち、先人の作り上げた過去の資産に思いを廻らせ、今を生きて行きたいと思うのであります。

弱いのではなく穏やか。明らかに刺激的過ぎる香りの立ち方ではない。麩菓子。隣の席のブラウニー。ゆっくりと時間を掛けてシトラス系フルーティなニュアンス。少しのジャムっぽさ。オレンジ・マーマレード。微かに赤サビ。遅れてカカオ。口に含んで、しっとり軽快。いくつかのスパイスとハーブ。「シェリー酒の蒸留酒」を思わせる風味。下地に穀物の甘さ。適切な粘度。ホットなスパイシーさと奥行き感はないが丁寧な甘さが絡まる長いフィニッシュ。

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グレンゴイン 2000 - 2015
モルツ・オブ・スコットランド
Sherry Butt , Cask MoS 15012 , 482bottles , 52.9%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

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グレン・キース 1973 42Yo / ケイデン・ヘッド シングル・カスク

ゴールド・ラベルのケイデン・ヘッド、中身は70年代のグレン・キースであります。

どうやら世の中はシルバー・ウィークということでありましょうか。池袋ジェイズ・バーはまったく関係ありません。通常通り無休で営業しております。毎日営業です。

お時間のある方には池袋ジェイズ・バーにお集まりいただきたく、
今夜9月19日(土)より、9月23日(水)の連休が終わるまで、
期間中お一人様一杯限り、ハーフ・ショット 1900円にてご提供いたします。

お待ちしております。

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グレン・キース 1973 42Yo ケイデン・ヘッド シングル・カスク
Bourbon Hogshead , 180bottles , 45.8%

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アイリッシュ 1988 26Yo / TWA ザ・パーフェクト・ドラム

最近流行りの「蒸留所が分かりません」でお馴染みのアイリッシュ・ウイスキーであります。シングル・カスクのシングル・モルトということで間違いはなさそうであります。

こいつはかなり素晴らしい。
素直に高評価を与えたいと思うのであります。

僕はそれを「南国の目覚め」と呼んでいるが、ウイスキーを好ましく思うようになった人が、いくらかウイスキーを飲むようになって、原材料が麦であるウイスキーに圧倒的なフルーティさを感じ再覚醒してしまう瞬間がある。

最初の覚醒は静かにやって来る。あなたはまだ右も左も分からない。ただ、世界が思ったより以上に広いことを知ってしまった。それでもあなたはウイスキーを愉しんでいる。

「星の数ほど」とはよく言ったもので、男たちにとっての女性がそうであるように、飲み手にとってのウイスキーもその選択肢は数限りなく存在する。

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僕が世界中のすべての女性と出会うことができないように、すべての飲み手もまた世界中のすべてのウイスキーを試してみることを諦めざるを得ない。

コンプリートを目的としてウイスキーを愉しむことは不可能だ。むしろ、それを諦めたところからその愉しみは始まる。ただし、それは不幸なことではない。「すべて」を諦めた瞬間、「今」の目の前の出会いを大切にできるから。

そして、その大切な出会いは突然訪れる。その時あなたはこう叫んでいるはずだ。「世界がどんなに広くとも、僕はこの人を愛し続けます!」と。

それが2度目の覚醒、つまり再覚醒であり、それがどのようなタイプのウイスキーであるかは人それぞれ。ただ、最近は、いわゆる南国系フルーティなウイスキーによって再覚醒が起きることが多く、僕はそれを「南国の目覚め」と呼んでいる。

南国系フルーティが最近の流行りであることは僕も認めるが、「かつては存在しなかったもの」でないことはお伝えしておきたい。昔からそれを愉しんできた人たちは存在する。

ボウモアやトマーチン、いくつかのマクダフやロッホサイド、近年のベンリアックの再評価などは記憶に新しいし、思い出せないが他にもいくつもあるだろう。

さて、真実がどこにあるのか?なんてことは僕には分からないし、実はそんなに興味もないのだが、スコッチ側に「万策尽きた」感があり、アイリッシュ方面に「活路を見出した」結果が昨今の南国系フルーティなアイリッシュ・ブームなのではなかろうか。

とは言え、「確かに、南国系フルーティは存在するのだが」と前置きを付けたくなるような「ヘナチョコ系」ウイスキーがあることも確か。もちろん、それらが愉しめないウイスキーではないことはお伝えしておきたい。僕も十分にそれらを堪能させていただいている。

そんな中、目の前にこんな素敵なウイスキーが現れてくれて、僕は心から歓迎をしている。

桃の皮、リンゴ、茹でたトウモロコシの甘い香り。小さく根菜系の苦味。少し遅れて遠くのバニラ。ゆっくりとドライフルーツの甘いマンゴー。オイリーなパイナップル。グァバジュース。多彩にフルーティ。特定の南国感が拾えない場合は時間を掛けてゆっくりと。口に含んでボリューミィ。ウイスキーとしても圧倒的。ビタミンCのタブレット。微かにケミカル。大きく存在する果実味。甘さに裏打ちされた適切な粘度。遅れてウッディなニュアンスにパンチあり。若干の儚さを伴いつつ、切れ上がりの良いフィニッシュ。

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アイリッシュ 1988 26Yo
TWA ザ・パーフェクト・ドラム
Barrel , 201bottles , 50.7%

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バルメナック 1988 26Yo / シグナトリー for TWH

最近は入荷が立て込んでおりまして、ご紹介したいのにできなくてゴメンナサイな感じであります。

バルメナック蒸留所のウイスキーもそうそう出て来るものではないようで、珍しさもあっての入荷であります。

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残暑の中、メロン系フルーティが心地良い逸品であります。
今夜は以上、短かめなご案内であります。

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バルメナック 1988 26Yo
シグナトリー for TWH
Hogshead , Cask No.3236 , 200bottles , 51.8%

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トマーチン 1976 - 2015 / OB for TWH

お久し振りの76トマーチンでありますな。かつては「これでもか!」というほどのリリース・ラッシュが続いた時期がありまして、「まだまだ、出て来る!」くらいの勢いもありましたが、すっかりご無沙汰しておりました。

「お久し振りの」ではありましたが、飲めばやっぱり「お馴染みの」76トマーチンでありました。
グラスに注げばうっとりする。口に含めば納得する。いくつかの思い出が浮かびまして、しばし記憶を追体験したのであります。

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久し振りの76トマーチン。僕がこれまで飲んだものの中で、どれが最長熟であったかを確定するのは難しいが、今回のこのTWHの76トマーチンが僕にとっての最長熟であることに間違いはないだろう。
彼女はとても涼し気だ。ちょっとした過熟感、少しばかり熟成のピークを越えつつあるような様子は伺えるが、従来から僕が彼女を評価してきた凜とした佇まいは健在だ。もちろん、そのしなやかさも失ってはいない。

僕は久し振りの再会に、彼女の中の変わらないものを確認し、時を経て手に入れた変化を愉しんだ。気品のある優しい女の子と過ごす夜は、とても愉しいものになった。

この世の中に、ウイスキーを愉しむことより以上に官能的なできごとはあるだろうか。

さて、久し振りの再会は、僕を大いに愉しませるものにはなったのだが、時を経て彼女が随分と「金の掛かる女」になってしまったことはお知らせしておきたい(笑)。

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トマーチン 1976 -2015
OB for TWH
Cask No.31 , 47%

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「3杯セット」特別枠

さて、76トマーチンの特別価格は昨日で終了。多くの皆様を笑顔にできたことに満足をしております。まぁ、あらかた売ってしまいましたがね(笑)。

近年のウイスキーの高騰ぶりは皆様もご存知の通り。業界も厳しい時代を迎えているようでありますな。

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特に池袋ジェイズ・バーには「3杯セット」という仕組みがありまして、対象商品なら何を飲んでも3種類で\2000(税込\2160)。
詳細はこちら

つまり、「売値は決まっているけれど、仕入値が高くなっている」というのが現状であります(笑)。まぁ笑ってばかりもいられない状況でありますが、「ちょいと前ならこのスペックのウイスキーを3杯セットで出せたのに」なんてこともしばしば。

「ワクワクしないなら、ウイスキー飲んでる意味ないだろ?」というのが持論でありまして、香りや味わいやそこから発生するワクワクを共感できることこそ、バーでウイスキーを愉しむことの醍醐味ではないかと思う訳であります。

選択肢が増えることもワクワクのひとつの要因であります。「アレもコレも飲める」というのは愉しいことではありませんか。で、最近はそれに制約を付けざるを得ない。何だか、働いているこちらがションボリしてしまうのでありますな。

「そんなのは嫌だ」という思いに至りまして、今後「3杯セット•特別枠」という制度を作ろうかと思います。

不定期開催、何を対象商品とするかは店主の気まぐれになりますが、期間は概ね1週間。本来は「3杯セット」の対象商品とならないものを、特別に「3杯セット」でご利用いただけるようにいたします。

さてさて、今回はその初の試みということもありまして、以下3種、すべて「3杯セット」の対象商品とします。

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キャパドニック 1995 19Yo / チール・ナン・ノグ
オーヘントッシャン 1994 21Yo / TWA サーカス
グレンリベット / OB ガーディアンズ チャプター

まぁ、つまり、この3杯を飲んで帰ればお会計は\2160ということであります。

もちろん、この中から1種、あるいは2種を選んで、他は通常の「3杯セット」の対象商品の中から選ぶというのもOKであります。合計で3杯以上ならお買い得。

昨日は、エクスクルーシヴ・モルツ10周年記念のグレンタレットとグレン・ギリーが入荷。こちらはそもそも通常の「3杯セット」の対象商品でありまして、気になる方はどうぞ!

キャパドニック、オーヘントッシャン、グレンリベットのどれかを外して、グレンタレットかグレン・ギリーを入れるなんてこともOKであります。

組合せは自由。もちろん、ご相談に乗ります。あなたをワクワクさせる選択肢を増やす仕組み。「3杯セット・特別枠」であります。

期間は今夜の9月7日(月)から9月11日(金)まで!
今週金曜はS屋のアレが入荷予定で、ソレをコレにしようかな、と。

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

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秩父 2009 OB / MDC for るみん

ご縁がありまして、ということでの仕入れであります。
秩父の青空に舞い上がる龍のラベル。

毎年10月、秩父の空にロケットが打ち上げられるのをご存知だろうか?「龍勢(りゅうせい)祭り」あるいは「ロケット祭り」とも呼ばれる催しのようであります。

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数年前、秩父蒸留所に見学に行った際、偶然にもその「龍勢祭り」の開催日で、蒸留所のゲストルームから何機かのロケットが打ち上がるのを遠目ながら見物させていただいた。

近くで見ればまた違った感想を持ったに違いないが、遠くから眺めるその祭りはロケットを扱うにも関わらず、とてものどかなものに見えたのを覚えている。

いくつかのロケットが打ち上げられ、そのうちのいくつかには仕掛けが施され、いくつかは打ち上げに失敗し、その度に遠くから歓声が聞こえた。

失敗時の歓声は悲鳴に近く、恐らくは、そのロケットの打ち上げに一年の時間と情熱を傾ける人たちがいるのだろうことを思わせた。

ロケットとウイスキーに多くの結び付きを見つけることはできないが、そのふたつが共に存在する街、秩父。その日、ウイスキーの蒸留所から見たロケットは、僕を不思議な気分にさせたことを覚えている。

秩父には真剣に遊び、静かに情熱を燃やす人が多いのかもしれない。その時の僕はそんなことを思っていたのかもしれない。

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さてさて、このウイスキーは見事に空に舞い上がった。そして宙に浮き、いくつもの見事な仕掛けを僕らに見せてくれる。これは素晴らしいウイスキー。

2009年のMDC(モルト・ドリーム・カスク)。昨年瓶詰した我らがウイスキー・カウンシルのMDCが2008年。こちらは今年の瓶詰なので、蒸留年度と瓶詰年度が共に1年づつズレている。つまり、熟成の期間はほぼ同程度と判断して良いだろう。

同じく2009年蒸留の秩父と言えば、エイコーンさんから出た「秩父夜祭り」がかなり僕のお気に入りだったが、このウイスキーはそこを起点にさらに進化したと思わせる仕上がりであります。

ひと言で言えば、はちみつバナナ系フルーティ。これにはかなり驚いた。

2008と2009をニューポットの時点で比べた時、メタリックなニュアンスの強い2008に比べ、2009からより一層のフルーティを手に入れたのではないだろうかとの認識が僕にはある。

エイコーンの「秩父夜祭り」は瓶詰が2013年。そのウイスキーはフルーティになりかけの太目なモルティさが魅力のウイスキーだった。この「MDC for るみん」はそれより2年遅れて瓶詰され、圧倒的なフルーティを身に付けている。

「MDC for るみん」も「我らがウイスキー・カウンシル」も蒸留年度こそ一年違うが、熟成期間はほぼ変わらないだろう。ただ、その一年の蒸留年度の違いは両者に大きな違いをもたらした。

「MDC for るみん」(2009) → はちみつバナナ
「我らがウイスキー・カウンシル」(2008) → バニラ・ウェハース
であります。

2015年の現時点で、これは素晴らしい秩父のウイスキーだ。入荷して一週間も経たずに、既に半分以上売ってしまった。皆様には、お急ぎ頂きたいと申し上げておこう。

エステリーなハチミツ。甘いもみ殻と少しの草っぽさ。草原の小さな白い花。香草。遅れてバニラ。時間を掛けてバナナ。口に含んで、太目にボリューミィ。広がる秩父の存在感。蒸したサツマイモの粉っぽい甘味。時間とともにその粘度を上げる。ジンジャー系スパイシーと微かにコショウ。イモっぽいバナナから、しっかり甘いバナナ。少しのメタリック系スパイシーを残す切れ上がりの良いフィニッシュ。

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秩父 2009
OB MDC for るみん
Bourbon Barrel , 203bottles , 62.1%

「3杯セット」のご利用が可能です。
他の違う銘柄のウイスキーと合計3杯(ハーフ・ショット)で¥2,000(税込¥2,160)。
1杯当り、¥720(税込)です。

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アイル・オブ・ジュラ 1989 - 2005 / サマローリ コールテン

瓶詰がちょうど2005年、10年振りの再開に僕は少し驚かされた。「見違えた」とは、まさにこのような体験で、10年後の彼女の変化を僕は驚きを持って好意的に受け入れたのでありました。

「加水の妙」と言えば良いだろうか。サマローリのウイスキーに同様のことを何度か感じたことがある。

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開封し、10年振りに大きく息を吸い込んだ彼女は、驚くほどフルーティで艶やかなバニラの甘さを放っていた。10年前の彼女が少し鼻に付くオイリーさを放ち、僕に背を向けるような態度だったことを思えば、もちろん好ましい変化だ。

開封前、僕が彼女に期待したのは「塩ワサビ」系の清涼感。残暑に愉しむウイスキーとして悪くないと、そんな風に考えていた。

ところがどうだろう。10年振りの彼女は艶やかなフルーティさをまとっていた。僕は何度も目を閉じて、(さらには驚きを持って)久し振りの再会を愉しんだ。

さてさて、開封して5日が経った。「艶やかに甘くフルーティなウイスキー」とご紹介したお客様にはお詫びをしなければならないかもしれない。

10年振りの再会後、その5日後には彼女はまた変わってしまったようだ。ナッティな甘さとピーティでオイリーなニュアンスが十分に前面に出て来ている。残念ながら、フルーツとバニラは少々後ろに隠れてしまったようであります。

水っぽいビワ。軽く潮風。少しのバニラとカシューナッツ。コーヒー牛乳。微かに赤サビ。口に含んで、穀物とナッツの甘味。背景に塩味。ペッパー系スパイシー。口に広がるオイリーに支えられたスモーキー。度数に比べて重た目なボディ。微かにワクシー。「塩ワサビ」的ニュアンスあり。

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アイル・オブ・ジュラ 1989 -2005
サマローリ コールテン
Cask No.1109 , 360bottles , 45%

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ブローラ 1981 - 2006 / 24Yo ダン・ベーガン

抜栓して一週間ほど経って、程よく仕上がってきた感もあるのでご紹介しておきましょう。

瓶詰が2006年。当時、閉鎖蒸留所としてはポート・エレンの方が人気が高く、皆さん概ねポート・エレンを求めていたような時代だったと認識している。個人的にはブローラの方が、樽の残存数が少ないのではなかろうかと危機感を持っていた。

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いくつかのブローラを仕入れては売り、手持ちの在庫も随分と少なくなってしまった。ただ、そんな中、こいつは暫く市場に在庫があり、複数本買えたブローラだったと記憶している。

国内に何本入ってきたかは僕には分からないが、シェリー・バットで726本の瓶詰でありますな。

程良く度数落ちしていてスルリと飲み易いブローラ。当時からそんな認識がありましたが、瓶詰から9年の時を経て、より一層の洗練を手に入れたようであります。気になる方は「最初の一杯」という選択肢もありですな。

穏やかなベリー感。オレンジピール。焼き海苔。酸っぱいアンズ。隠れた桃。ほのかなピート、微かにフェノール。焦がしたバルサミコ酢。口に含んで、老練なオイリー。バターで焼いたバナナ。煙たさを感じた後のコショウ。いくつかのハーブ。小さなイチゴ。チョコレートでコーティングしたカステラ。

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ブローラ 1981 - 2006 24Yo
ダン・ベーガン
Fino Sherry Butt , Cask No.1524 , 726bottles , 48.3%

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キャパドニック 1995 19Yo / チール・ナン・ノグ

閉鎖蒸留所として人気の高いキャパドニックであります。70,72ヴィンテージの長期熟成ウイスキーでその評判を高めたのはひと昔前。公式には2003年閉鎖ということでありますな。

グレングラントの第二工場として1898年に設立。その3年後、20世紀に入ってすぐにウイスキー不況で操業休止に。長らくその状態は続いたが、1965年に再開。

公式には2003年まで稼働していたことになるはずだが、復活して稼働した期間は半世紀にも満たない。80年代、数々の蒸留所が閉鎖の憂き目にあった時代は通り過ぎても、将来に展望が開けなかったということだろうか。

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70,72ヴィンテージで名を上げたキャパドニックだが、70年代後半から80年代のリリースは極端に少ない。90年代も比較的多く出ているのはこの95ヴィンテージというくらいのものだろう。

その頃、キャパドニック蒸留所には一体どのくらいの生産量があったのだろう。実際のところ、(僕の中の個人的な)キャパドニックのファイナル・ヴィンテージは1995なのであります。

実態として、閉鎖なのか休止なのか良く分からない。でも、設備が撤去されて確定的に終了。蒸留所の最後とはそんなものでありましょうか。切ない限りであります。

68や70,72ヴィンテージのキャパドニックとこのウイスキーが、同じものではないことは明らかだと感じる。それは当然不幸なことではなく、実際のところ事実としてそう感じてしまう。

2025年には1995ヴィンテージのキャパドニックも熟成30年を迎える。2030年には35年。では、その頃に飲むキャパドニックを、僕らがひと昔前愉しんだ70,72ヴィンテージのように感じているだろうか。

それも、誰にも分からない。当然そのように感じられる可能性はあり、また同時に期待もしてしまうが、結果はその時が来るまで分からない。僕らが感じることができるのは、2015年に飲む1995ヴィンテージのキャパドニックなのだ。

ウイスキーを愉しむようになって、僕は遠い未来について想えるようになれたと思う。人は「今を」しか生きられない。だけど、いやだからこそ、今の投資が将来の資産になる。

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それは、人もウイスキーも同じこと。
ウイスキーはそのことを僕に教えてくれた。

今日もどこかで誰かがウイスキーを造っている。造られたばかりの未熟なウイスキーは、今はまだ資産にならない。その真価を発揮するまでどのくらいの時間がかかるだろう。5年、10年、20年、あるいは30年を超えるだろうか?

今日もどこかで誰かがウイスキーを造っている。その人の命は30年後も保証されているだろうか。その人はその30年後のウイスキーを愉しむことができるだろうか。それでも、その人は明日もまたウイスキーを造るのだろう。

「今すぐお金にならない行為」のすべては無駄だろうか?
僕らがウイスキーから学ぶことは、まだまだたくさんあるはずなのだ。

柑橘系のキャンディ。麦わら。美しい生姜。酸味の強いハチミツ。微かに蜜蝋ワックス。口に含んで、予想以上にスパイシー。麦芽の甘み。ペッパー系スパイシー。洋梨の甘さ。生姜の砂糖漬け。ミントとリンゴ。ジンジャーの余韻を残した切れ上がりの良いフィニッシュ。

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キャパドニック 1995 19Yo
チール・ナン・ノグ
52.1%

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ボウモア 1989 24Yo / デュワー・ラトレイ from original Tim Morrison cask stock by Shinanoya

信濃屋89ボウモアと言えば、2年ほど前にリリースされた「テンプテーション」が記憶に新しい。耳たぶのピアスを覚えているだろうか。業界初の3Dラベルでありましたな。

「テンプテーション」をご紹介した時にも申し上げましたが、今回のこのデュワー・ラトレイのボウモアからも「バニラを探せ」と申し上げたい。このウイスキーの愉しみのひとつはバニラであると思うのであります。

もちろん、パフューム好きな方をワクワクさせるものもありますし、これまでボウモアを追い掛けて来た方を満足させるものでもあるでしょう。さらには、要素の多彩さ、展開力の秀逸さを愉しめるウイスキーでもあります。

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とは言え、僕はこのウイスキーの愉しみの軸をバニラだと意識している。
「少し遠くにあるバニラ」なのであります。

要素の多彩さはある種の複雑さにつながる。そして、その複雑さは分かりにくさに通じるところがあるかもしれない。結果として、それは飲み手を困惑させる可能性があるだろう。

もしもあなたが「全体をぼんやりと大掴みに」愉しむタイプなら大きく困惑することはないかもしれない。しかし、あなたが「細部にフォーカスし、そこを起点に」ウイスキーを愉しむタイプなら、その掴み所のなさに戸惑う可能性がある。

もしもあなたが戸惑いを感じたら、まずは「バニラを探せ」と申し上げたい。バニラを軸に(あるいは背景に)、パフュームや磯臭さ、ナッツやハチミツ、柑橘系フルーティとフローラル、パイナップルとバナナ、時間をおいてキャラメル・クリームのようなニュアンスも出て来る。

「テンプテーション」はキュートな女の子だったと思う。だけど彼女は、歌舞伎町のキャバ嬢を卒業して、少し上品な佇まいで僕の目の前に現れてくれた。それが、このボウモアなのではないだろうか。

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ボウモア 1989 24Yo
デュワー・ラトレイ from original Tim Morrison cask stock by Shinanoya
1st Fill Bourbon , Cask No.7920 , 202bottles , 47.4%

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