アイリーク112どうやら、関東地方も梅雨が明けたらしい。八月になる前に何とか間に合った。これから本格的な夏の到来か。やはり夏は夏。煮え切らない気分で冷夏を過ごすよりは、思い切り暑い日も恋しい。

冬の定番「アイリッシュ・コーヒー」は既にジェイズ・バーに定着しているが、夏は「モヒート」。豪快に、そして大雑把にがぁーっと飲んでいただきたいカクテルだ。日中の水分を控え目に行動していただければなお美味しい。

しかし、モルト売りの侍として何とも切ないのは、「寒い冬の方がシングル・モルトはうまい」という事実だ。いやもちろん、夏だってシングル・モルトはうまいし、夏だって飲む。だけど胃に落ちる酒の暖かさにありがたみを感じてしまうのはやはり冬だ。冬に飲むシングル・モルトのうまさには独特の「しみじみ感」がある気がしてならない。

だから、夏になるたび、「どうにかならぬものか」と思い続けてきたのは確かだ。
キーワードは3つ。「夏の爽やか」、「しみじみ」、「シングル・モルト」。

話は変わるが、僕は「ストレート以外の飲み方」でシングル・モルトを飲むことを否定しない。世のシングル・モルト原理主義者が提唱する「シングル・モルトはストレートで飲むべし」、というスタンスに僕は自ら進んで同調しない。もちろん「シングル・モルトが分かりたい」と思っている方には、ストレートで飲むことを是非ともお勧めしたいが、「シングル・モルトを愉しみたい」という方に無理強いをすることはない。好きなように飲んでいただければ結構。「分かることも愉しみのひとつ」との思いが浮かび上がれば、その人は勝手にストレートでの注文をするようになる。

実際僕も結構「水割り派」なのである。大好きなシングル・モルトをゴクゴク飲める感覚は何とも言えない。何しろ僕の「ウィスキー初体験」は、「スナック明美」のママさんの作ってくれた「スーパーニッカの水割り」なのだ。確かに水で割ることで、大きくそのバランスを崩してしまうシングル・モルトが存在するのも事実だろう。水で割るのが「勿体無い」と思うシングル・モルトもある。だから僕は「水割りに負けない」シングル・モルトが好きだ。

「水割り推奨派」とも言える僕であるが、実はほんの少し「アンチ・ロック派」であったりする。人のことを悪く言うつもりはない。しかし、あくまでも僕は、ということを言わせていただけるなら、「オン・ザ・ロックは2分で飲む」のである。普段ストレートで飲む感覚のウィスキーを、「冷たくして飲んでみたい」と思った時の「オン・ザ・ロック」なのである。空気の乾燥した冬、暖房で温まった身体に「冷たいものが欲しい」と思うことはあるだろう。茹だるほどの暑い夏ならなおさら。冷たいウィスキーがうまいと思うことはある。

でもね、オン・ザ・ロックを30分もかけて飲んではいけない(と思う)。もう、氷はドロドロに融けてしまっているではないですか。おまけに何ですか、あなたのその右手の人差し指は。グラスに突っ込んでグルグルと掻き混ぜましたね。あなたのそのショッパイ人差し指は、あなたのグレンリベットをより沿岸部の味わいへと変えてしまうでしょう。

だから、「オン・ザ・ロックは2分で飲む」のである。
30分もかけてオン・ザ・ロックを飲むのであれば、その氷の融け具合が心地良いというのなら、「濃い目の水割りを一杯」とオーダーすれば良い。

さて、話を戻そう。キーワードは「夏の爽やか」、「しみじみ」、「シングル・モルト」、である。
本日も前置きが長過ぎた。話を早めに切り上げよう。「水割り推奨派」であり「アンチ・ロック派」の僕が、3つのキーワードを実現するために辿り着いた結論は、アイリーク12年のソーダ割りである。うまい。

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