結果好評のうちに終了した「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」であるが、一応本日を以って関連の記事は終わりとする。とはいえ、きっとまた思い出して書くだろうが。

いきなり話がそれるが、「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」というのも長過ぎるので、書き易く言い易いタイトルにしようと思う。勝手だが「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」には今後「セカイチBLT」という略称を使わせていただく。

それでは本題に入ろう。
今回の優勝者は中村晴彦君。喰い下がるラーメン屋を抑え、15点満点中14点の高得点で堂々の1位である。何しろ、あのラーメン屋をいい気にさせずに済んだことが嬉しい。僕からも感謝の気持ちを送りたい。何よりおめでとうございます。

シングル・モルト高級志向の方は少なからずいないこともないのがジェイズ・バーであるが、シングル・モルト上級者などほとんどいないと思われるのがジェイズ・バーである。上級者などいらない。しかし、愉しみ方だけは一流であって欲しい。僕の願いはそこにある。

さて、優勝の中村君ももちろん上級者ではない。さらにシングル・モルトに関して強烈な上昇志向がある訳ではなく、いくつかある愉しみのひとつとしてのシングル・モルト。そんな風に飲むのが中村君のスタイルのように思われる。20代後半。都内で働き一人暮らしのサラリーマン。(異論はあるだろうが)背の高い好青年風。それが中村君である。

中村君の人柄について語るのは本筋ではない。話を戻そう。
知識としてのシングル・モルトなどいらない。飲んで何を思ったのか。それを聞かせて欲しい。僕は常々皆様にそう申し上げている。つまり、シングル・モルトを愉しむのに、「好き嫌い」より以上に大切なことなどないのだ。広告や宣伝でどんなにその「おいしさ」が伝えられようとも、偉い人がどんなに「好きだ」と言おうとも、自分の中にある「好き嫌い」を大切にすることが肝心なのではないだろうか。シングル・モルトが嗜好品である以上、結局はそこに辿り着く。それは僕の変わらぬ持論である。

つまり、愉しみ方としての一流とは「自分(の好き嫌い)を知ること」に他ならない。

そんな意味においても、中村君はまだ一流とは言えない。そして、必死になって一流になろうともしない。だけど、ごく普通の生活者の視点で日常的にシングル・モルトを愉しんでいる。仕事帰りに、くだらん話をしながら、ちょっと一杯飲んで帰ろうかという時に、それがシングル・モルトであったら嬉しい。それ以上でもなく、それ以下でもなく、中村君はそんな風にシングル・モルトを愉しんでくれているようにみえる。そんな人が増えてくれることを僕は心から望んでいる。

そして、そんな人が1位になれるのが「セカイチBLT」であって欲しいのだ。そういう意味で中村君の優勝を実は僕はとても喜んでいる。「第1回 セカイチBLT」は「そんな人」が優勝したのだ。我が意を得たり。嬉しい限りである。

本日の記事の書き出しとは話が違うが、本来の「中村君の答え」は来週に。
「セカイチBLT」優勝のコツをお伝えする。

思い出したが、「恥ずかしい人の答え」については記事にしない。
たぶん。
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