ダルユーイン昨日は失礼をした。少々快復の侍である。一昨日の続きは申し訳ないが、来週に。
本日は皆様にニュー・リリースのお知らせである。

お客さんと話をしながら好みの酒を探っているうち、きっとこれが良かろうと思い、先日また1本封を切ってしまった。30年熟成、1973年蒸留のダルユーイン。ダイレクト・ワイン社のファースト・カスクの商品である。恐らく、ダイレクト・ワイン社のシングル・モルトを仕入れるのは初めてのことである。

初めての出会いである。素直に「初めまして」と言いたいところだが、その前に皆様にご説明をしたいと思う。特にこのラベルについて。向こうだって、侍に会うのは初めてのクセに、どうにも無作法な奴なのである。

写真でもお分かりいただけるように、ラベルの中央に一番大きな文字で「FIRST CASK」とあるが、何もこれはダルユーイン蒸留所の「初めてのカスク」という意味ではない。まして、ジェイズ・バーで仕入れた「初めてのカスク」という意味でもない。同社の持つひとつのブランドだと考えていただくと妥当だろう。

その下、「1973」と蒸留年度。さらにその下、「Speyside Malt Whisky」。ラベルは上下二段仕立てになっており、下のラベルには「CASK no. 14740」、「BOTTLE no.410」。

「おや?」と思われた方もいるかもしれないし、いないかもしれない。そう、このボトル。蒸留所の名が見当たらない。蒸留所名が表記されていないこと自体は、そうそう珍しいことではないと思う方も多いかもしれない。何がしかの制約のもと、蒸留所名を表記できないボトルがあることをご存知の方も多いだろう。

「名を名乗れ!」、と言いたい気持ちを抑えて、蒸留所の名が書かれた場所を探した。この手の瓶詰業者のボトルというのは、自社ブランドを優先的に大きく扱う。どの瓶詰業者も樽を手に入れた蒸留所名よりも、自社名とブランド名を大きな字で表記する。だから、「FIRST CASK」の字よりも小さい字で書いてあってもおかしくはないのだが。「スペイサイド・モルト」と書いてあるのだから、スペイサイド・モルトに間違いはないだろうが。

見つからない。なるほど、何かの理由で蒸留所名を表記することを許されていないのだなと思った。ところが、である。
実はこのボトル、蒸留所名が書かれている。
どこに?と思うだろう。とても小さいので虫眼鏡で拡大してみた。
ダルユーイン 虫眼鏡







ここに、こんな小さな字で。
ダルユーイン拡大小さ過ぎねぇか?
これはまた、非常に珍しい。どうせなら、もう少し大きな扱いにしてあげても良いのではないだろうか。そんな小さな声では分かんないよ。自らの出自がそんなにも恥ずかしいか?
今回、初めての出会いとなったダイレクト・ワイン社であるが、「うちが瓶詰したんだから、蒸留所なんてどこでも良いよ」という彼らの主張なのだろうか。
「横暴か?」。


その味わいについてはまだ何も語っていなかったが、非常に爽やか。涼しげなシングル・モルトである。寒さが本格的になる前に、どうだろう。何はともあれ、うまい。
今日から、金・土・日、3日間のみ¥1,500で、どうだろう。
お一人様、1杯限定でお願いしたい。
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