STDグレンフィディック2さて、何となく始まった「スタンダード18」である。
一番の目玉は「2杯で¥1000」。お客様には不案内なまま、現在でもこの企画は続行中である。安さが魅力のこの企画であるが、安いだけではない。なのでぼちぼち、この企画の意図について説明をさせてもらいたいと思う。

シングル・モルトは愉しい酒である。
だからこの企画は「シングル・モルトの愉しみ方が良く分からない」という方に向けて用意されている。もちろん、「まずは、そういう方に向けて」用意されているだけで、「その愉しみを十分に知る人」も「知りつつある人」も大歓迎である。2杯で¥1000のお買い得感を愉しんでもらうだけでも結構。

初めてシングル・モルトを飲むあなたが、「何から飲んで良いのか分からない」。そう思うことはまったく不思議なことではない。単一の蒸留所で作られたウィスキーをシングル・モルトと呼ぶことを前提に考えれば、その蒸留所の数だけでも軽く100を超える程度に存在する。それだけで、もう何から試して良いのかお手上げではないだろうか。その上蒸留所から樽を譲り受けて、独自のブランドで瓶詰することを生業とする業者までいるのがスコッチ・ウィスキー業界であるのだから、なおさら分かり難い。

初めてシングル・モルトを飲むあなたは、やがて気付くだろう。「蒸留所ごとに個性がある」と言われるシングル・モルトの個性の最小単位が「樽」にあるのではないかということに。しかし、僕なりに素直に言わせてもあるなら、「蒸留所ごとにある一定の傾向を持っていて、樽ごとにそれぞれ個性がある」のがシングル・モルトだと思う。だから、蒸留所のその一定の傾向を知ることは大切なことであると思う。

さて、僕はその意図について説明せねばなるまい。蒸留所ごとの一定の傾向を知ることが大切であると、先ほど申し上げたばかりだ。では、何故それが大切なのかを説明せねばなるまい。「何となく」とか「ぼんやりと」とか、そんな程度で全然構わない。だけど、それを知ることはきっとあなたを愉しくさせるのではないかと、僕はそう思っている。

あなたは自分で選べるようになる。
あなたは目的と意図を持って次の1杯を自らオーダーできるようになる。「何から飲んだら良いのか分からない」あなたが、「何を飲んだら良いのか分かるようなる」。僕が今回このような企画を用意させてもらったのはそんな意図がある。

初めてシングル・モルトを飲むあなたには、僕の言う愉しみがまだ良く分からないかもしれない。だけど、「何から飲んだら良いのか分からない」あなたに、「次に飲んでみたい何か」が生まれるのである。「誰かが薦めるから飲んでみようかなと思う何か」ではなく、あなた自身がその味わいを想像し、その愉しみを目論んで、目的と意図を持って次の1杯をオーダーできるようになる。

僕はあなたにそうなって欲しい。
そのことを目的として、僕は今回のこの企画を用意した。
明日に続く。
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