モルト侍

池袋のショット・バー、ジェイズバーのバーテンダーが、大好きなシングル・モルトを斬る。

セカイチBLT

問題◆\飢鮗堡表

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
問題2問題も好評継続中であるが、前回の問題△療え合わせと正解者を発表したい。

今回は1杯のシングル・モルトを皆様に飲んでいただいた。選択肢の中から自分が何を飲んだのかを当てていただこうというのが企画の趣旨である。解答者の皆様に飲んでいただいたの(つまり正解)は、選択肢Aのディスティラリー・コレクションのカリラ。

選択肢はA〜Fまでの6つ。
A)ディスティラリー・コレクション カリラ 1990年蒸留 15年熟成
B)イチローズ・モルト ハートのクイーン 1985年蒸留 22年熟成
C)ブラッカダー・ロウカスク グレンダラン 1993年 12年熟成
D)ジャンボワイエ カリラ 1995年蒸留 15年熟成
E)ダンカン・テイラー ダラス・デュ 1981年蒸留 26年熟成
F)ザ・ウィスキー・ソサエティ クライネリッシュ 1992年蒸留 15年熟成

正解はA)であった。

さて、過去のブラインド・テイスティングにおいて、侍は忍者に散々な目に遭わされて来た。イヂワルな忍者に辛酸をなめさせられて来たのである。そのような辛い思いを皆様にはしていただくまいと、そう考えて侍は問題を作るのである。よろしいか皆様。侍はイジワルな忍者と違って「優しい」のである。

問題にチャレンジした方のほとんどが、第一印象で「カリラかな?」と言った今回の問題△任△襦なのに何故、皆様間違われるのか?よろしいか皆様。侍は忍者と違い「優しい」のである。

直感的に「カリラ」と思ったなら答えはA)かD)しかない。飲み応えを考えてC)と解答した方も多かったが、その気持ちは分からなくない。その旨味のあり方からF)と間違ってしまった方の気持ちも分かる。

前回の問題は「直観が舞い降りて正解を掴む」というタイプの問題ではなかったと思う。解答の選択肢がすべてスプリングバンクであることを考えればなおさら。「ズバリ!これ!」という閃きは生まれ難い。しかし、妥当に推論を重ねて行けば、正解にたどり着き易い問題だったと思う。今回の問題は閃きを大切にして欲しかった。

さて、それでは「カリラ」と閃いた後、もうひとつ重大な決断を迫られるのが今回の問題であった。何しろ、カリラはA)とD)のふたつ。A)がディスティラリー・コレクション。D)がジャンボワイエ。このふたつのうち、どちらにするのか?で迷った方も多いと思うが、簡単に言ってしまおう。ディスティラリー・コレクションの方が「上質」なのである。「エレガント」で「トレビアーン」なのである。「荒削りでない」と感じたなら、A)なのである。

じっとりとした旨味。それがディスティラリー・コレクションの特徴であった。正直なところ、F)のクライネリッシュと間違える方も多いかと思ったが、意外にもF)を選んだ方は1名。

今回の受験者は合計17名。
そのうち、A)かD)と解答した方は8名。
正解であるA)と答えた方は4名。
正解者は、
敦さま (問題,眄飢鬚靴討ります。問題にもチャレンジして下さい)
竹中和宏様
風穴 周様
押売り屋 (コイツも凄い!問題も正解したぞ)

問題まだまだ継続中!

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ズバリ!どれでしょう? 問題

ブログネタ
シングル・モルト に参加中!
ズバリ!3問題:
ジェイズ・バーで提供される、次の一杯のシングル・モルトを飲みなさい。
ゆっくり味わった後、あなたの飲んだシングル・モルトが、選択肢A〜Fのうちどれであるかを答えなさい。

今回は意外に難しいかもしれない。
蒸留所で考えるなら、ボウモアかグレンドロナックかグレン・エルギン。その3つのうちのどれか。あなたなら、どこかの蒸留所は違うと思われるだろうか?それとも、この蒸留所に違いないと思われるだろうか?

同じ蒸留所に対して、違う瓶詰業者のボトリング。選ばれた瓶詰業者のブランドは、「ハート・ブラザーズ・リミテッド」、「クーパーズ・チョイス」、「ウィスキー・ガロア」、「ケルティック・クロス」。

そして、そのすべてはアルコール度数46%。どのブランドも「加水の妙」を体現するボトリングだ。

ところが何とこの価格、
受験料、¥600。
例え、正解がどの選択肢であっても、安い!
しかも、合格者はスタンダード18から2杯、タダで飲めます。

安い!
お買得!
しかも合格者にご褒美!
売切れ必須!
早い者勝ち!
金曜日!
給料日?

くどい!侍。

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第3回 世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング

第3回セカイチBLTさて、読者の皆様には唐突な感は否めないかもしれないが、本日より「第3回 セカイチBLT」を開催すする。

本来なら2月中旬の開催を予定していたのだが、ブラッカダー社のロビンがジェイズ・バーに来店してくれた際のイベント、「ブラッカダー・ロウカスク・ナイト」の準備や後始末やらでいろいろ忙しく、延期させていただいた。今月中にはと思いながらグズグズしていたのだが、何とか3月になる前に間に合わせた。

問題の形式は前回同様、一般的な地域区分の中からひとつづつの蒸留所を選び、それが6つの選択肢となる。問題A,Bのシングル・モルトを飲んでその選択肢から解答を選べということである。

6つの選択肢は以下の通り。
バルブレア(ハイランド)
カーデュ(スペイサイド)
ハイランド・パーク(アイランド)
ブナハーブン(アイラ)
スプリングバンク(キャンベルタウン)
オーヘントッシャン(ローランド)

1回のチャレンジで¥1200。年末から年始にかけてスコッチショップの「ブラインド・テイスティング」に参加した方は半額の¥600でのご奉仕。是非ともチャレンジしていただきたい。大袈裟な話ではない。お気軽にやっていただきたい。2杯で¥1200は安い。¥600ならなおさら。

皆様に朗報である。
今回はその名に恥じぬほど「当り易い」こと間違いない。
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本日開幕

ずらりBLT先日、「詳細は次回に」とお知らせしていた「スコッチショップ 第10回ブラインド・テイスティング」。遂に本日より開幕である。ご存知の通り、ブラインド・テイスティングとは利き酒のこと。A,B,C,D、4種類のシングル・モルトを飲んで、どの銘柄であるかを当てるゲーム。難しく考えることはない。解答はすべて選択式。何も知らなくとも当たってしまう可能性すらある。

何より愉しいのは4種類のシングル・モルトを飲み比べることである。あなたは普段どのようにシングル・モルトを飲んでいるだろう。目の前にグラスを並べ、それぞれを交互に口にして、飲み比べるような経験をお持ちだろうか。それが何と4種類。しかも値段は1,200円である。1杯1,200円のシングル・モルトなら普通に飲んでいないだろうか。繰り返す。4杯で1,200円である。

そんな経験をお持ちでない方は「分かる訳ないだろ」、と思っているかもしれない。そんなあなたに侍からひと言申し上げよう。「あなたは分かる」、しかも「絶対に」。

今回の問題の出題者の名は「忍者」。奴は今回4つの問題を繰り出して来た。挑戦者はその4つのシングル・モルトをグラスに注ぎ飲み比べる訳だが、違うものを飲んで同じ味がすると感じる人はいない。飲み比べればそれぞれ違う味がすることは「誰にでも分かる」、しかも「絶対に」。だから「あなたも分かる」、しかも「絶対に」。

「違う味がすることが分かる」ということが、どのようなことだかお分かりだろうか?つまりそれは「当たる可能性がある」ということである。確かに「感覚として違うことが理解できても、その味がどの蒸留所であるか、知識がなければ当たらないのではないか」。あなたはそう仰るかもしれない。しかし、知識なぞ後から付け加えればよい。ジェイズ・バーにはシングル・モルト関連の書籍もある。それらの書籍にはそれぞれの蒸留所の詳細なテイスティング・ノートが書かれている。こちらを良くお読みいただきたい。忍者はカンニングを禁止していない。

カンニングが許されるのは今回までかもしれない。この記事を忍者が読んだら、次回からカンニングは禁止されるかもしれない。だから、今回がチャンスかもしれない。いや、もしかしたら、焦った忍者は追加のルール変更をして、今回からカンニングを禁止するかもしれない。でも大丈夫。やってもバレない。多分。

どんなに知識があっても、味の違いが分からなければ絶対に当たらない。いや、ちょっと言い過ぎた。絶対に当たらないのではなく、当たる確立は「鉛筆を転がした結果」と一緒だ。

さて、「違う味がすることが分かる」あなたは、知識を後から付け加えることが可能だ。だとすると、「知識があるだけの人」よりも初心者のあなたが正解をより多く出すことができるかもしれない。

4杯飲めて1,200円。
どうだろう。

今回から「初心者枠」を設定。限定3名、12月30日まで。
「初めてのチャレンジなんですが」、と言っていただきたい。侍の詳細なレクチャー付である。
12月30日までは初めての方のために3名分だけ残しておきます。

シングル・モルトを飲む愉しみを、多くの人に知ってもらえますように、人気ブログランキング

忍者と闘う

BLT年の瀬の恒例行事である。忍者がまた4本の手裏剣を繰り出してきた。楽天のスコッチ・ショップ、「ブラインド・テイスティング」である。

いつものように品物が送られて来たのだが、実は忍者の不手際でまだ解答用紙が届いていない。早くも妨害工作である。いきなりの陽動作戦に、皆様、怯んではならない。とはいえ、締め切りはまだ先、年明けの一月である。焦ることもない。早ければ今日明日にでも、遅くとも来週初めにはチャレンジしていただけると思う。

いつもの通り、A,B,C,D4つの問題から答えを探るブラインド・テイスティング。もちろん答えは選択式。しかし今回からちょっと進化を遂げたようだ。複雑になることなく、ひと手間加えて愉しくなりそうだ。詳細は次回にお知らせを。

申し訳ないが本日はこの辺で。
大晦日に向けて一休みしたい気が納まらない侍である。
こんな時こそ飲み過ぎ注意である。

明日は「だから私は嫌われる」の続きを終わらせたい。
よろしいか?人気ブログランキング

ブラインド・テイスティング心得(2)

知らないことを恥じることはない。感じれば良いのだ。あなたが知っていることは、あなたにとって一番に大切なことではない。一番に大切なことはあなたが感じることだ。それは他の人の感じることと違っていても構わない。感想に正解はないのだから。シングル・モルトを飲んで感想を持たない人はいない。飲めば感じる。飲んで感じた後に何かを知りたいと思ったら、知ろうと思えば良いではないか。

舞い降りる。
さて、予定通り話が逸れた。侍のブラインド・テイスティングの続きである。
ブラインド・テイスティングに際して、僕の心はシングル・モルトの森の上空を飛ぶ。ゆっくりと空高く舞い上がり、森全体を見渡せるように高度を保つ。グラスを鼻に近づける。僕の中に第一印象が生まれる。あるいは何かを思い出す。先入観のない分だけその感想は素直だ。その感想を軸におおよそどの辺りに正解があるのか目星を付ける。森と林と木という切り口で考えるなら、森全体を見渡せる高度から林がしっかり見渡せるくらいの高度にまで下がるということである。

一昨日のブラインド・テイスティング。正解はグレンリベット。侍の第一印象はグレン・エルギン。ともにスペイサイド・モルトである。第一印象でグレン・エルギンと思った途端、侍は高度を下げすぎた。森全体を見渡せるほどの高度から、一気にグレン・エルギンの木のそばに舞い降りてしまった。舞い降りてその木の幹に寄りかかり、グラスの中のシングル・モルトと飲み比べ、つくづくこれはグレン・エルギンではないと思った。

香り・味、ともに十分に甘味を感じるのがグレン・エルギン。グラスの中のシングル・モルトは香りほどの十分な甘味がない。よくよく嗅いでみると、先ほどまで甘かった香りは少しづつくぐもって来る印象すらある。しばし、天を仰いだ。どうやら間違ったところに舞い降りたようだ。グラスの中のシングル・モルトはざらっとして「雑に濃い」印象。グレン・エルギンならもう少しはスムーズであるはず。どこかに煙たさすら感じ、ぼんやりと塩味すら感じてしまう。

ここまで来るともう完璧に迷子である。地に舞い降りた侍は、シングル・モルトの森のスペイサイドの林のグレン・エルギンの木の前から、一気にアイランド・モルトの林の方向に全速力で駆け抜けた。ハイランド・パークとスプリングバンクの2本のボトルをカウンターの上に置き、「このうちのどちらかが正解だ」などとほざく体たらくである。

先日久々に刺客と闘った時は森全体が見渡せる高度から、ゆっくりとハイランドの林が見える高度まで降りて、そのハイランドの中でも「沿岸部」に位置する辺りの木を十分に観察し、クライネリッシュ、バルブレア、ストラスミル、プルトニーの4本の木に絞るところまではたどり着いた。結果として正解のクライネリッシュを選ぶことはできなかったが、十分に納得の行く勝負にはなったつもりである。

ブラインド・テイスティングはくじ引きではない。間違えても良いのだ。しかし、間違えの意味を知ることが大切である。

日々精進。
だから、人気ブログランキング

ブラインド・テイスティング心得

タイトルを変えたが昨日の記事の続きである。一昨日のブラインド・テイスティングの結果を受けケース・スタディとさせていただきたい。ブラインド・テイスティングにあたる侍の流儀、あるいは心得といったようなものである。

以前、シングル・モルトの森の話をさせていただいた。蒸留所を「木」に例えてみては如何だろうか。地域区分を林と思ってみては如何だろうか。となればそれらの集合体をシングル・モルトの「森」と考えることはできぬか。という提案である。

空に舞い上がれ。
シングル・モルトをわざわざブラインドで飲むというのもおかしな話かもしれない。だけど、先入観のないままシングル・モルトを飲むという行為は、僕らに何か新しい発見をもたらしてくれえる。ボトルの顔を知ることなく飲めば、その液体の味わいだけを評価せざるを得なくなる。そのシングル・モルトのブランド力などブラインド・テイスティングの前で無意味なのだ。

もちろん僕らが判断し評価を下すのは、そのシングル・モルトの「良し悪し」ではない。あくまでも自分の「好き嫌い」である。ありがたいことに僕らはシングル・モルト評論家ではないのだ。無責任で構わない。ゲームであることを考えればなおさら愉しくもある。当たれば嬉しいし、外せば口惜しい。

例えば、目の前の一杯がマッカランであることを知らされて飲む場合、僕は頭の中でシングル・モルトの森の地図を広げて、スペイサイドの林のマッカランの木を指差しながら飲む。「ふむふむ、これがオフィシャルのマッカラン18年物であるなら、この一杯はこの枝のシングル・モルトであるのだな」、と。しかし、それがブラインド・テイスティングである時、僕の心はシングル・モルトの森の上空を飛ぶ。

ブラインド・テイスティングのような形でシングル・モルトを飲むことができれば、気持ちの中にある先入観を排除することは可能になる。しかしどんなに先入観を排除しても「第一印象」までをも排除することは不可能だ。それを口に含む前、香りを嗅いだだけでも、人はそのシングル・モルトに何かを感じてしまう。具体的に甘さを感じたり、塩気を感じたり。レモンやオレンジあるいはクッキーやカステラやバタースコッチやチョコレートや皮製品や咳止めシロップやらをイメージしたりする。思い出が溢れてくることもある。港町の魚市場を歩いていることを思い出したり、キャンプで過ごした夜の焚き火を思い出したり、あるいはとても切ない夜の出来事を思い出したり。だから、「第一印象」を止めることはできない。

むしろ、先入観がない分だけ「第一印象」は溢れるのである。銘柄を知らないのだから、あなたは「著名な人が言っていた感想を採用し、自分の感じたこと」とすることができない。素直にならざるを得ない。つまり、ダルモアを飲んで「トフィーのようですね」とは言えない。

あなたは「ダルモア」というシングル・モルトに、「トフィー」というタグを付けることを教えられている。「トフィー」というタグだけを持って来店したあなたは「ダルモア」をオーダーし、そこに持ってきた「トフィー」というタグを付けたがっている。

ブラインド・テイスティングを前に、時にあなたの知識は無意味だ。気の利いた感想を述べることが目的でシングル・モルトを飲むなら、知識は必要となるかもしれない。しかし、飲んでいるシングル・モルトの銘柄が分からなければ、あなたの知っている知識は必要がなくなる。

ブラインド・テイスティングは知識のない人にこそ愉しい。外しながら知ることができる。
皆様のご支援を賜りたい。人気ブログランキング

頂上決戦

横井君とラーメン屋は同点で並んだ結果、2名の優勝者を生んだ10月の「セカイチBLT」。その2名が師弟関係にあったことが、ふたりに決着を付けさせることとなった。因縁の対決である。前回師匠である横井に大きく差を付け2位となったラーメン屋。今回は何とかふたりで首位に並び面目を保った。

そのままにしておけば面目躍如で済んだのかもしれないが、それもちと面白くない。「対決をしてみぬか」、との問い掛けにふたりは快く応えてくれた。

用意したのは、
アードベック、ブナハーブン、グレンリベット、グレン・エルギン、グレンフィディック、クラガンモア、ハイランド・パーク、タリスカー、スプリングバンク、オーヘントッシャンの10本。すべてオフィシャルのスタンダード品である。この中から1本を選びブラインド・テイスティングをさせようというのである。

勝負は横井とラーメン屋で行うはずであったがどういう訳か鶴ちゃんが飛び入りで参加。
僕が選んだのはクラガンモア。しかし、1回目の勝負は引き分け。両者共に一歩も引かぬ互角の戦いである。

2回目の勝負を行うことになった。僕が選んだのはグレンフィディック。ふたりはその味と香りを確かめ解答を書く。ラーメン屋(そして鶴ちゃん)の解答は「オーヘントッシャン」。一方、横井の解答は「タリスカー」。両者不正解。

2回目の勝負、問題を変更せぬまま2度目の解答を求めた。ラーメン屋の解答は「グレンリベット」。横井の解答は正解である「グレンフィディック」。師匠横井の勝利であった。

お見事!
まだまだ、弟子は師匠に追いつけぬようだ。

さて、話はこれで終わらない。
先日久々の刺客との因縁の対決に気分を良くした侍。ふたりの勝負の後、「ワシにもやらせろ」と手を挙げてしまった。「こんな程度の選択肢に間違えるはずもない」、とまで豪語した。

出題を担当したのは鶴ちゃんが選んだのはグレンリベット。侍の退席中にグラスにシングル・モルトは注がれていた。よろしいか皆様、正解はグレンリベットである。

まずは香りを嗅ぐ。その時点で「直感的に浮かんだ答えはグレン・エルギン!」。しっとりと甘い香りにスペイサイド的なるものを感じた。しかし、ひと口飲んで戸惑いを覚えた。

無様な侍の暴走振りは明日の記事に。
順位も無様か?人気ブログランキング

「セカイチBLT」集計結果分析(4)

感想に正解はない。
ブラインド・テイスティングを機会にアンケートを取らせていただいている。「セカイチBLT」の企画は今後も続けさせていただく予定であるが、このアンケートも合わせて続けていこうと思う。同じシングル・モルトを違う人が飲めば、その感じ方は同じではない。一杯のシングル・モルトは人によって違う切り口で捉えられるのだ。1本の木であっても切り口を変えれば、その断面は違う風に見える。

当たり前だが感想に正解はない。人と違う感想を持つことは間違いではない。だから、勝手なことを言えばいいじゃないか。僕はそう思う。一杯のシングル・モルトを目の前に、あなたの知っていることなど意味はない。あなたがそれを好きかどうか、ただそれだけ。好きなら好きなりに、嫌いなら嫌いなりに、あなたの中に感想はあるはずだ。

感想に正解はない。あるのは、同じような感想を持つ「多数派」である。「多数派」ができあがり、多数決を取るなら、その「多数派」の感想は採択され「一般的な感想」になるのだろうけど、それがあなたの感想と違っていても、あなたがおかしい訳ではない。あなたが少数派なだけだ。あなたが同じシングル・モルトを他の人と違う切り口を持って捉えているだけのことだ。

あなたが素直に味わおうと思い、他の人と違う感想を持ったとしてもおかしなことではないのだ。「他の人と違う感想を言いたい」、というへそ曲がりでなければ、それはおかしなことではない。反対することを目的として「反対」と言いたいのでなければ、いいじゃないか。大切なのは常に同じ切り口を持とうとすることである。いつも変わらぬ態度でシングル・モルトと接しているなら、シングル・モルトは僕らの気持ちに応えてくれるはずだ。

ブラインド・テイスティングに正解はある。
残念だがブラインド・テイスティングには正解がある。それはゲームだから、当たれば嬉しいし、はずれれば悔しい。当たり易くするためには、まず自分の感想を持つことが大事だ。もしもあなたが、他に人と違う感想を持つ「少数派」で、だけど常にその切り口の変わらない人なら、ブラインド・テイスティングは当たり易くなる。あなたは他の人と違う切り口で同じものを見ているからだ。

ブラインド・テイスティングが愉しいのは先入観をまったく排除できることだ。ボトルの顔を見ないでシングル・モルトを飲めば先入観はなくなる。ブランドの権威を借りることなく素直に好き嫌いを判断することができる。飲んでいるシングル・モルトの銘柄を知っていると、人はどうしても自分の感想にある種のバイアスを掛けてしまう。例えばダルモアを飲んでいれば、「トフィーのようですね」。なんて言いたくなってしまう。例えばあなたが「トフィー」を食べたことがなくても。マイケル・ジャクソンの本にそう書いてあったということを知っていただけのことで。

目を瞑って飲んでごらん。
ブラインドなんだから。
浮かんでくるし、思い出すから。

「分析」とは趣旨が違ってしまった記事だけど、人気ブログランキング

「セカイチBLT」集計結果分析(2)

塩味がないのなら
問題A,Bの「どちらに塩味を感じるか?」とのアンケートに、全解答者22名のうち6名が「どちらでもない」と答えた。例えば、「濃さ」や「柔らかさ」や「甘味」についての質問に「どちらでもない」と答えた解答者は0名。「塩味」に関する質問に6名(27%)もの解答者が「どちらえもない」と答えているこの事実は他に比べ際立っている。

「どちらでもない」が際立って多いだけではない。問題A,B(オーヘントッシャンとグレンギリー)の「どちらに塩味を感じるか?」との質問にA(オーヘントッシャン)と答えた解答者が6名、B(グレンギリー)と答えた解答者が10名、「どちらでもない」が6名なのである。

では、実際の塩味の差はどの程度なのだろう。あくまでも僕の感覚であるが、例えばこの質問に「どちらでもない」という選択肢がなければ(つまりA,Bどちらかに必ず決めなければならないなら)、僕もA(グレンギリー)と答えたのではないかという程度の塩味の差なのである。

さて、この塩味に関するアンケート結果を見る限り、全般的に解答者は問題A,Bの「塩味の差」を的確に感じていたのではないかと思われる。つまり「A,Bの間に塩味に関する明確な差はなく、さらにそのどちらにも塩味自体がほとんどない」ということである。

沿岸部を排除できるのでは?
問題A,Bのそのどちらにも塩味自体がほとんどなく、ダシの要因も感じず、つまり海の影響をほとんど受けていないと考えるなら、選択肢の中からアイランド(島)・モルトやスペイサイドおよびハイランドの沿岸部の蒸留所を排除することが可能と考えられないだろうか。もう一度6つの選択肢を確認しておきたい。

1.グレンギリー(ハイランド)
2.ダラスデュ(スペイサイド)
3.ジュラ(アイランド)
4.ブルイックラディ(アイラ)
5.スプリングバンク(キャンベルタウン)
6.オーヘントッシャン(ローランド)
である。

この選択肢のうち塩味を含め海の影響を受けていることが妥当であると考えられる蒸留所は、3.ジュラ(アイランド)、4.ブルイックラディ(アイラ)、5.スプリングバンク(キャンベルタウン)、ではないだろうか。

問題A,Bについて、それぞれを味わい香りを愉しんだ後、ともに海の影響を受けていない蒸留所であると判断するなら、選択肢のうちから明らかに沿岸部の蒸留所である3.ジュラ、4.ブルイックラディ、5.スプリングバンクの3つを排除しても良かったのではないだろうか。

挑戦者の皆様の解答を集計していて僕は嬉しくも驚くことになる。
問題Aに挑戦者がどのように解答したのかは昨日記事にした。その結果を見れば明らかだが、解答を3.ジュラ、4.ブルイックラディ、5.スプリングバンクのうちのどれかとした挑戦者は22名中7名。正解であるオーヘントッシャンを解答欄に記入した人こそ5名と少ないが、「3.ジュラ、4.ブルイックラディ、5.スプリングバンクではない(つまり沿岸部の蒸留所ではない)」と解答した人が15名もいたのだ。挑戦者の多くはそのことを理解している。

日頃から「ダシ」という言葉を使ってシングル・モルトの中に存在する海の影響について語ることの多い僕であるが、そのことはブラインド・テイスティングにも良い影響を与えているのかもしれない。それを思い非常に嬉しくなった。

ブラインド・テイスティングに強くなれる店、ジェイズ・バーである。
何卒よろしくお願いしたい。「人気ブログランキング」

「セカイチBLT」集計結果分析

第二回 セカイチBLT 正解好評のうちに終了した「第二回 世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」であるが、今回も皆様の解答からなかなか興味深い分析をすることが可能ではないかと思われる。優勝の岩井優樹君と横井清隆君には賛辞を送りたいが、両名の師弟対決はまだ終わっていない。結果は改めてご報告させていただく。

世界で一番当たり易い!?
まずは皆様にひと言お断りを申し上げたい。参戦者の皆様には「難しい」と言われることの多いこの企画であるが、これ以上当たり易いブラインド・テイスティングは世の中に存在しない。確かにブラインド・テイスティングというゲーム自体がそう簡単ではないと思うが、少なくともこの侍はイヂワルはしない。その点ではかつての悪代官や忍者とは一線を画していると胸を張って言いたい。いたずらに混乱を来たすような問題作りはしていないつもりである。

「そもそも」ということで言わせていただくが、ブラインド・テイスティングはくじ引きではないのだ。当たったら嬉しくて、外れたら残念。というだけものではない。もちろん当たったら嬉しいに違いないが、外れたらその意味と理由を知って納得が心に落ちれば良いのではないだろうか。ハズレに意味があればその失敗は次回に繋がる。誤解の積み重ねの向こう側に理解はあるのだ。

しょっぱいか?
正解がオーヘントッシャンである問題Aであるが、選択肢の中から最多の解答を得たのは実は問題Bの正解であるグレンギリー。では、問題Aに皆さんはどう答えていたのだろうか。

1.グレンギリー(ハイランド)・・・・・・・・・・・・・・8名
2.ダラスデュ(スペイサイド)・・・・・・・・・・・・・・2名
3.ジュラ(アイランド)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4名
4.ブルイックラディ(アイラ)・・・・・・・・・・・・・・・2名
5.スプリングバンク(キャンベルタウン)・・・・・・1名
6.オーヘントッシャン(ローランド)・・・・・・・・・・5名

正解であるオーヘントッシャンを何故グレンギリーと間違えたのだろうか。問題Aに感じるドライな部分をグレンギリーのものと捉えたのかもしれない。僕がグレンギリーに感じる「枯れた葉っぱ」のようなニュアンスは問題Aに存在するかもしれない。

実は解答ではなくアンケートの結果と合わせて考えると、解答者のこの分布は若干納得できる部分がある。詳しいアンケート結果については後に改めて考察を加えたいが、アンケートで「どちらに塩味を感じるか?」を聞いている。この問いに6名という多数の解答者が「どちらでもない」と答えているのだ。他のアンケートの問いに「どちらでもない」と答えた解答者はほとんどいない。「どちらでもない」が0名という答えがほとんど。塩味についてのみ6名もの解答者が「どちらでもない」と答えているのだ。

確かに今回の問題A,B(オーヘントッシャンとグレンギリー)はそのどちらもが沿岸部の蒸留所とはいえないだろう。だとすれば、どちらにも塩味やダシの要素は存在しないことは十分にありである。僅かながら問題B(グレンギリー)の方により塩味を感じられると判断することは可能であるが、「どちらに塩味を感じるか?」と聞かれたら、「どちらでもない」と答えることはおかしいことではない。

さて、「もしもどちらにも塩味を感じなかったら」ということで話を進めさせていただくなら、
続きは明日。
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優勝の行方

昨日の結果発表に続き本日は優勝者を発表させていただきたい。
実は今回、同点にて優勝者は2名。岩井優樹君と横井清隆君。共に13点の得点である。3位に12点の越後屋。同点の4位は11点で3人が並ぶ結果となった。

前回優勝の中村晴彦君が14点の高得点であったのからすれば、今回は若干点数が落ちたが、何しろ前回もA,Bふたつの蒸留所名を当てた岩井優樹君(ラーメン屋)が、今回も両方の蒸留所名を当てたのには驚く。この男、確実に成長している。

さて、今回のもうひとりの優勝者、横井清隆君とラーメン屋は実は師弟関係にある。勝手で申し訳ないが、「ご褒美」を巡って師弟対決をしていただこうかと思っている。

3位に入ったのは越後屋。日頃の努力が報われたのは確かだが、今回は全般的に得点が低かったことも3位入賞を後押ししただろう。4位は同点で3人が並んだ。前回優勝の中村晴彦君は踏ん張って何とかこの位置につけた。

詳細は本日より店内に貼り出す。気になる方は是非ご来店を。

詳しい分析の記事は来週となる。今回もアンケートの結果から面白い分析を導き出せると思う。間違いの意味を知ることも重要である。

皆様には侍の後押しを。人気ブログランキング

正解発表

第二回 セカイチBLT 正解「第2回 セカイチBLT」の正解を発表いたします。
問題A:オーヘントッシャン、オフィシャル、熟成年数10年、40度
問題B:グレンギリー、ダンカン・テイラー社、熟成年数16年、53.2度

優勝の栄冠の行方は明日発表させていただくが、問題A,Bの蒸留所をふたつとも正解した解答者は2名。ラーメン屋とラーメン屋が師と仰ぐ横井君。詳細は集計結果を待ちたいが、そのどちらかが優勝となるだろう。

さて、昨日の続きであるが、直感的に「クライネリッシュ」と答え、結果としてそれが正解であったにも関わらず、「ファイナル・アンサー」との刺客の問い掛けに「プルトニー」と答えてしまった侍であった。

最終的にハイランド・モルトであるところまでは絞った。ハイランドの北の方の沿岸部。蒸留所で言えば、クライネリッシュ、バルブレア、ストラスミル、プルトニー。この4つの中に答えはある。刺客にそう伝えた。最後にこの中から解答として選んだのはプルトニー。結果として間違ってしまったが、十分に納得の行く敗戦であった。最初に直感的に閃いた答えがクライネリッシュであったこと。そして、ハイランド沿岸部の蒸留所であることを当てたこと。侍の刀もまだ錆びてはいないようだ。

とはいえ、非常に緊張した。

皆様、刺客の解答が気になりませぬか?
刺客の答えは「問題A:ブルイックラディ」、「問題B:ダラスデュ」。

「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」が世界で一番当たり易いと銘打つ以上、「味わい、感想を持ち、素直に答えを探る」ことで当たり易くしたい、との思いが侍にはある。小賢しい知識に頼ることなく解答できるよう問題を作っているつもりだ。知識の少ないことがハンデにならぬよう注意をしているつもりである。

実は今回の問題を作る際、むしろ知識が多いことが弱点になるように問題を作れぬものかと悩んだ。そして、その結果として「オーヘントッシャン」と「グレンギリー」なのである。どういうことかお分かりだろうか。キーワードは「化粧香」である。

今回の選択肢は、
1.グレンギリー(ハイランド)
2.ダラスデュ(スペイサイド)
3.ジュラ(アイランド)
4.ブルイックラディ(アイラ)
5.スプリングバンク(キャンベルタウン)
6.オーヘントッシャン(ローランド)

もちろん正解である「オーヘントッシャン」と「グレンギリー」は選択肢の中に含まれている。知識の多いものがこの選択肢を見た時どう思うであろうか。

「オーヘントッシャン」と「グレンギリー」が、「化粧香」に特徴のある蒸留所であると言われることをご存知だろうか。「化粧香」とはまさにお化粧の匂い、「パフューミーなモルト」なんて言い方をすることも多いが、石鹸臭いと感じる人もいるし、口紅を塗った女の人とキスをした後の味と感じることも多い。「化粧香」とはまさにそんな香りのことだ。概ね80年代に蒸留された「オーヘントッシャン」と「グレンギリー」、そして「ボウモア」にそういう傾向のシングル・モルトが多いのは確かだ。

上記の様な6つの選択肢があり、そこに「オーヘントッシャン」と「グレンギリー」が含まれ、自分が今まさにブラインド・テイスティングをしようとしているなら、問題にチャレンジする前に何らかの思い込みが発生することはないだろうかと、侍は予測したのだ。

「問題のシングル・モルトを飲んで化粧香を感じなかったら、オーヘントッシャンとグレンギリーは選択肢から外せる」。知識偏重の上級者ならそのように前のめりに予測を立てるのではないかと。「オーヘントッシャン」と「グレンギリー」には化粧香を感じるはずだと思っている上級者はそこに引っ掛かるのではないかと。

刺客は見事に引っ掛かったようだ。
問題Bをダラスデュとしたところはまだ許そう。共に沿岸部とは言えぬ所に存在するハイランド地方の蒸留所、その味わいも似たところが多い。刺客も申したとおり、「グレンギリーにしては旨すぎる」。確かにそうだろう。しかし、オーヘントッシャンをブルイックラディに間違えるとは。

さて皆様、侍は初心者の味方です。
知識偏重の上級者を斬る。
ついでに順位のご確認を、人気blogランキング

第二回 世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング

第二回 セカイチBLT好評開催中の「セカイチBLT」であるが、ぼちぼち完売の見通し。今週末くらいまでは間に合うと思いますが、皆様お急ぎください。2杯で¥1,260でのご提供。

是非ともお気軽に参加していただきたい。これまでも似たようなことは何度も申し上げているが、何より大切なのは「違うシングル・モルトを比べて飲んで、味わいの違いに気付くこと」である。例えば今回の問題AとBを飲んでその違いが分からない人はいない。AとBが同じ味がすると感じる人は絶対にいない。

もしもあなたが「シングル・モルトに興味などなく、知識など何もない」人だったとしても、このふたつを飲み比べて同じ味だと感じることはない。絶対に。あなたにも違いは分かるはずである。違うと感じるのはあなたの感覚によるものだ。確かにどこの蒸留所かを当てることは難しいかもしれない。それは知識によるものでもあるからだ。知らないことを当てるのは難しい。だけど、どんなに知識があっても、違いが分からなければに当たらない。すべての蒸留所の所在地の「住所」を覚えたとしても、味の違いが分からなければ絶対に当たらない。

先ほども申し上げたが、あなたにも違いは分かるはずである。
違いが分かるのであれば、当たる可能性があるということである。
知識など後から補えば良いのだ。飲んでいれば少しづつ積み重なる。

「勉強」に傾き過ぎる必要もない。違いが分かれば、必ず「好き嫌い」が発生する。飲んだ時の印象を「好き嫌い」として覚えておけば良いのだ。「好き」なものはまた飲みたくなるし、「嫌い」なものはあまり飲みたくはないだろう。ただそれだけのことだ。その積み重なりは知恵となる。ちょっとしたコツを申し上げるなら、嫌いなものを忘れないようにしておくことだろう。好きなものは身体が覚えていることもある。

自分が「おいしい」(あるいは「まずい」)と思うのだから、この蒸留所は「○○」なんて当て方もあるのだ。そんな風に素直に考えてくれればよい。素直に考えた人に当たり易いようにこの問題は作られている。そもそも、「おいしい」(あるいは「まずい」)を覚えておくのは、ブラインド・テイスティング対策のためではない。初めて入ったバーで自分の好みを知らないバーテンダーに、自分が好きだと思われるシングル・モルトを注文し易くするためある。

普段はこんなシングル・モルトを好んで飲んでいるということをバーテンダーに告げられたなら、あなたはそのバーで「おいしい」と思うシングル・モルトにめぐり合う可能性が可能性が高くなるはずである。「好き嫌い」を知っておくことはあなたのためでもある。

「良く分からない」。
そんなあなたにこそ、「セカイチBLT」。
記事を読み終えたなら、「人気ブログランキング」

開催

まずは皆様にお詫びを。
先週金曜日、ADSLの回線の調子が悪くブログを更新することができませんでした。
現在は復旧し問題なく繋がっております。
楽しみにしていただいた皆様、ごめんなさい。

お知らせをひとつ。
「セカイチBLT」既に開催しております。
2杯で¥1200。
前回と同様に行います。

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中村晴彦君のご褒美。

たどり着く場所「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」に優勝の中村君に、侍からプレゼントをしたい。

それは、いつでも構わない。できる限り中村君の体調が良い日で、あまり飲み過ぎていない時にジェイズ・バーに来て欲しい。侍は中村君を連れて旅に出ようと思う。シングル・モルトの森の散策にふたりで出かけようと思う。

森の奥深くまで、今まで中村君がたどり着いたことのないような場所まで、迷子にならないようにご案内したい。愉しんでもらいたい。戸惑うこともない。いつものように素直な感想を伝えて欲しい。繰り返すけど、中村君は何かを用意する必要はない。何かを知っている必要もないし、勉強もしなくて良い。いつものように「好き嫌い」を言ってくれれば良い。評論家ではないのだから「良し悪し」を語る必要もない。

僕は中村君の知っていることになんて興味はない。僕が知りたいのは中村君が「どう思ったか」、それだけ。

僕はいつものように目の前に2杯のシングル・モルトを差し出して、「どっちが好き?」って聞くから、中村君はそれに答えてくれれば良い。そしてできれば、その理由も教えてくれたら嬉しい。そしたら、次の1杯を僕は選ぶ。そしてまた僕は聞くよ、「どっちが好き?」。

何度かそれを繰り返すと、何処かにたどり着いてるよ。少し遠回りをするだろうけど。だから少し疲れるかもしれない。でも、それはきっと中村君の好きな場所だよ。どこを入口にして森に入って行くか、まだ決めていないけど。

スペイサイドの林はじっくり回るよ。イジワルかもしれないけどアイラの林も少しだけ。最近はアイランドの林にも興味があるみたいだね。

もしかしたら、最後には中村君でさえ意外と思う木の前で、僕はその歩みを止めるかもしれない。でもね、その木のとても上の方にきれいな花が咲いているんだ。それを見せてあげようと思う。


中村君ばかりズルイ。と皆さんは思うかもしれない。
でも大丈夫。中村君はいつ来るか分からないけど、もしもその当日、あなたが隣に居合わせたら、中村君に出した最後の一杯を半額で提供します。僕が中村君をどこに連れて行くか、見ていて欲しい。
ぼちぼちお願いしたい。人気ブログランキング
ピアレス2本

中村晴彦君の答え(3)

さて、問題Aに素直に取り組み、見事に正解であるミルバーンに辿り着いた中村君である。それでは、正解がハイランド・パークである問題Bに、彼はどのように挑んで行ったのであろうか。

アンケートの結果から察するに、彼は今回のハイランド・パークをミルバーンに比べ、より柔らかく地味な薄味で、甘味は少ないがより塩味を感じるシングル・モルトと捉えていたようだ。僕の立場からこの結果に考察を付け加えさせていただくことは「後出しジャンケン」に他ならないが、彼の持つこの感想は非常に妥当なものと思われる。ハイランド・パークはミルバーンに比べ「より柔らかく地味な薄味で、甘味は少ないがより塩味を感じるシングル・モルト」。正解がそれぞれハイランド・パークとミルバーンであることを知らされていたなら、なおさらそう思うのではないだろうか。

ふたつのシングル・モルトを飲み比べその距離感を彼はつかんだ。アンケートに答え、どちらがより甘いか、どちらがより濃いか、どちらがより柔らかいか、どちらがよりしょっぱいか、そしてどちらがより華やかか。彼はそのひとつひとつを自分の中に落とし込んで行った。結果としてその違い、その差異こそが、シングル・モルトの森の中での2本の木の距離となる。

問題Aはミルバーン。それがスペイサイドの林の1本の木であるとすると、その距離感はぼんやりとつかんだ。「であるなら、問題Bはハイランド・モルトではないだろう」、くらいのことは察しがついたかもしれない。問題AからBまでの距離はそんなに近くはない。

彼がシングル・モルト上級者でなかったことは幸いだったかもしれない。問題Aからある程度の距離があるのが問題Bだとしても、それはアイラの林に存在する木ではないと思ったかもしれない。上級者でないが故に「アイラ・モルトは全部ピーティ」という思い込みがあったかもしれない。問題Bにはあからさまなピーティなど存在しない。「問題Bはピーティではないからアイラではない」。彼はそう思ったかもしれない。確かにそれはある種の短絡に他ならない。今回の選択肢に挙げたブナハーブン(アイラ)はピーティなシングル・モルトではない。その選択肢はある程度の知識のある飲み手を戸惑わせるかもしれない。しかし、初心者には親切だ。結果として彼は選択肢から「アイラ」を外した。初心者に当たり易いブラインド・テイスティング。それは、僕の狙いでもあった。

ローズバンクという選択肢には彼も悩んだかもしれない。ローズバンクには「柔らかさ」がある。彼は問題Bに「柔らかさ」を感じている。例えるなら、その柔らかさは「しっとりとしたスポンジケーキ」のような柔らかさではなく、「口融けの良いウェハース」のような軽快さでもある。「柔らかさ」を軸に問題Bを理解するなら、答えをローズバンクにすることは妥当であると言えなくもない(事実ローズバンクとの解答は多かった)。しかし、彼は問題Bにより塩味を感じている。さらに問題A(ミルバーン)の方により甘味を感じている。そして、傍らのマイケル・ジャクソンの本に「ローズバンクは甘く花のようであるが、塩味があるとは書かれていない」のである。

さて、その選択肢をもう一度すべて記しておこう。
1. バルブレア(ハイランド)
2. ミルバーン(スペイサイド)
3. ハイランド・パーク(アイランド)
4. ブナハーブン(アイラ)
5. グレン・スコシア(キャンベルタウン)
6. ローズバンク(ローランド)

そして中村君はこう考えた。
問題Aをミルバーンとしたから問題Bはミルバーンではない。その距離感から言って、問題Bはハイランド・モルトであるバルブレアほど近くない。問題Bはピーティではないのでアイラ・モルトであるブナハーブンではない。ローズバンクであるなら、より甘くしかも塩味を感じないはずだ。結果として彼は選択肢からバルブレア(ハイランド)、ミルバーン(スペイサイド)、ブナハーブン(アイラ)、ローズバンク(ローランド)を外した。残るはグレン・スコシアとハイランド・パーク。正直なところ彼が何故グレン・スコシアを外したか、それは僕にも分からない。

最後にブラインド・テイスティングを愉しむコツである。
まずはしっかりと味わう。アンケートに答えながら、その違いを理解する(つまり距離感をつかむ)。そして、カンニングをする(つまりシングル・モルト関連の書籍を読みながら答える)。

中村君は言うのだ。
「すいません。ジャクソンください」。
それで良い。

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中村晴彦君の答え(2)

中村君は素直である。
今回の「セカイチBLT」に彼が優勝をした理由をひと言で簡潔に申し上げるなら、そういうことになると思う。ひと口飲んで、それを味わい香りを嗅いで、頭の中に浮かんだイメージを素直に言葉にした結果から、合理的に推論を組み立て、排除すべき選択肢を切り捨て、正解を絞り込んで行く。中村君本人の思いは「何となく、当たっちゃいました」、ということかもしれない。しかし、僕からすれば彼の所作はそのようにみえる。自然で素直な振る舞いから正解は導き出されるのである。

もちろん、彼はひとりの力で優勝を勝ち取った訳ではない。彼を助ける存在として傍らにいたのはシングル・モルトの父、マイケル・ジャクソンであった。「モルト・ウィスキー・コンパニオン」を読みながら彼は問題に答えた。

まず、自分が素直な感想を持つことが大切である。素直な感想をマイケル・ジャクソンにぶつけ、中村君はそこから正解を見つけた。アンケートの結果から彼がそれぞれの問題にどんな感想を持ったかを追いかけてみよう。

「どちらに味の濃さを感じますか?」、という質問に対して彼は「A」(ミルバーン)と答えている。そう答えた背景にあるのはミルバーンに存在する複雑さ、またはアルコール度数の高さかと思われる。今回のミルバーンとハイランド・パークを比べた場合、ミルバーンの方により強いインパクトを感じることからも妥当な答えだろう。

「どちらに甘味を感じますか?」、という質問にも「A」と答えている。問題に取り組みながら彼はポツリとつぶやいた。「結局、Aの方が甘いですね」。他の多くの参加者同様、彼もAに存在する塩味には苦しんだかもしれない。しかし、じっくりと味わううち少しづつ大きくなる甘味を彼はその特徴として採用したのだろう。結果としてどちらが甘いかと問われれば、Aが甘いと答えている。

「どちらに華やかさを感じますか?」との質問にも「A」と答えている。複雑な甘味、口の中で広がる感触、嫌味の少ない花のような香りは確かに「華やか」であると思う。しかし、この質問は何人かの参加者を戸惑わせたのかもしれない。他の質問に比べより主観について問われているような思いがあったのだろう。例えば、「どちらが濃いか?」、「どちらが甘いか?」、「どちらがしょっぱいか?」などという質問なら定量的に数値化しその度合いを測れそうな気がするが、「華やかさ」というのはどういうことか、少々面食らってしまった方も多かったのかもしれない。

僕の感想を述べさせてもらうなら、より華やかなのはハイランド・パークではなくミルバーン。反対語に思いを巡らせていただきたい。「濃い」の反対は「薄い」。これは異論がなかろう。「華やか」の反対は「地味」で良いのではないだろうか。今回のハイランド・パークとミルバーンを比べるなら、ハイランド・パークの方がより「地味」であり、ミルバーンの方は「華やか」だ。確かに、「華やか」にはポジティブなイメージが、そして「地味」にはネガティブなイメージが付きまとうかもしれない。しかし、「地味な方が好き」は十分にありだと思うのだが、如何だろう?

アンケートにおもしろい結果が表れている。最初の質問に「どちらが好きか?」を答えていただいた。これこそまさにあなたの主観について尋ねている。この質問に「B」(ハイランド・パーク)と答えた方はどうやら「どちらが華やかか?」という質問に苦しんだようだ。ハイランド・パークが好きと答えた方は8名。その半分が「どちらが華やかか?」と問われ「どちらでもない」と答えている。地味な方が好きな自分に戸惑ってしまったのではないだろうか。

さて、話を戻そう。
より甘く、華やかであるから、正解はスペイサイド・モルトのミルバーン。中村君はマイケル・ジャクソンと相談してそう答えた。まず、自らが素直な感想を持ち、蒸留所の特徴をマイケル・ジャクソンの著作からくみ取り、正解に辿り着く。妥当ではないだろうか。

懲りずに明日に続く。
お願いでござる。人気ブログランキング

中村晴彦君の答え

結果好評のうちに終了した「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」であるが、一応本日を以って関連の記事は終わりとする。とはいえ、きっとまた思い出して書くだろうが。

いきなり話がそれるが、「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」というのも長過ぎるので、書き易く言い易いタイトルにしようと思う。勝手だが「世界で一番当たり易いブラインド・テイスティング」には今後「セカイチBLT」という略称を使わせていただく。

それでは本題に入ろう。
今回の優勝者は中村晴彦君。喰い下がるラーメン屋を抑え、15点満点中14点の高得点で堂々の1位である。何しろ、あのラーメン屋をいい気にさせずに済んだことが嬉しい。僕からも感謝の気持ちを送りたい。何よりおめでとうございます。

シングル・モルト高級志向の方は少なからずいないこともないのがジェイズ・バーであるが、シングル・モルト上級者などほとんどいないと思われるのがジェイズ・バーである。上級者などいらない。しかし、愉しみ方だけは一流であって欲しい。僕の願いはそこにある。

さて、優勝の中村君ももちろん上級者ではない。さらにシングル・モルトに関して強烈な上昇志向がある訳ではなく、いくつかある愉しみのひとつとしてのシングル・モルト。そんな風に飲むのが中村君のスタイルのように思われる。20代後半。都内で働き一人暮らしのサラリーマン。(異論はあるだろうが)背の高い好青年風。それが中村君である。

中村君の人柄について語るのは本筋ではない。話を戻そう。
知識としてのシングル・モルトなどいらない。飲んで何を思ったのか。それを聞かせて欲しい。僕は常々皆様にそう申し上げている。つまり、シングル・モルトを愉しむのに、「好き嫌い」より以上に大切なことなどないのだ。広告や宣伝でどんなにその「おいしさ」が伝えられようとも、偉い人がどんなに「好きだ」と言おうとも、自分の中にある「好き嫌い」を大切にすることが肝心なのではないだろうか。シングル・モルトが嗜好品である以上、結局はそこに辿り着く。それは僕の変わらぬ持論である。

つまり、愉しみ方としての一流とは「自分(の好き嫌い)を知ること」に他ならない。

そんな意味においても、中村君はまだ一流とは言えない。そして、必死になって一流になろうともしない。だけど、ごく普通の生活者の視点で日常的にシングル・モルトを愉しんでいる。仕事帰りに、くだらん話をしながら、ちょっと一杯飲んで帰ろうかという時に、それがシングル・モルトであったら嬉しい。それ以上でもなく、それ以下でもなく、中村君はそんな風にシングル・モルトを愉しんでくれているようにみえる。そんな人が増えてくれることを僕は心から望んでいる。

そして、そんな人が1位になれるのが「セカイチBLT」であって欲しいのだ。そういう意味で中村君の優勝を実は僕はとても喜んでいる。「第1回 セカイチBLT」は「そんな人」が優勝したのだ。我が意を得たり。嬉しい限りである。

本日の記事の書き出しとは話が違うが、本来の「中村君の答え」は来週に。
「セカイチBLT」優勝のコツをお伝えする。

思い出したが、「恥ずかしい人の答え」については記事にしない。
たぶん。
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