↓ 前回の【2006年〜2007年】人間椅子日記その4(瘋痴狂〜真夏の夜の夢)



僕が人間椅子のファンになった2000年頃から、当時のことを振り返ろうという記事の5本目である。
今回は2008年から2009年についてだ。

まだまだ今の知名度からすれば、地下に潜っていた時期だ。
しかし、少しずつ光明が見え始めた頃だったように思う。

1つには、20周年の節目にベスト盤が発売されたことによる盛り上がりがあった。
今の人間椅子に繋がる大事な時期の1つだったように、今振り返れば思う。

個人的なことでは、1浪の末に無事大学に合格し、上京を果たしたのが2008年だ。
2008年からのライブは関東での参加となり、行ける本数も増えた。

前置きはこのくらいにして、2008年〜2009年を振り返ろう。


・2008年の出来事と感じていたこと

2008年はアルバムリリースはなかった年だった。
個人的には、東京に出てきたこともあり、参加できるライブ数が増えたために印象に残っている年だ。

一方で、まだスルーしたツアーもあり、気持ち的には少し離れていた年でもある。

・ツアー『春と修羅』(不参加)

3月の前半に合ったツアーだ。
大学の合格発表の直前であり、この時ばかりはライブに行く気持ち的な余裕がなかったために、参加しなかった。

「涅槃桜」「桜の森の満開の下」など、春にちなんで桜ソングが演奏されていたようだ。


・「七月の猟奇歌 〜 ShowBoat 15周年記念」@高円寺ShowBoat

大学生活もあっという間に夏の時期となり、東京に来て初めての人間椅子のライブの機会がやってきた。
この時ばかりは参加しようと心に誓った。

この「七月の猟奇歌」は「ShowBoat 15周年記念」とあるように、高円寺のライブハウスShowBoatの記念ライブだった。
人間椅子の東京でのワンマンは、当時渋谷のO-WESTが多かったので、明らかに小さいハコである。

案の定、チケットは早い段階で…なんと即日ソールドアウトした。
この時期の人間椅子は、チケットが売り切れるということ自体珍しく、会場が小さいとは言え、即日ソールドアウトは大変めでたいことだったと記憶している。

東京の7月と言えば、それはもう暑い。
すし詰めとなったShowBoatでのワンマンは暑かった記憶しかないぐらいだ。

アルバム発売でもなかったので、選曲は「盗人讃歌」「マンドラゴラの花」など、渋い曲も演奏された。
自分としては久しぶりの人間椅子、東京では見る機会も増えることに喜んだ。

2008年7月20日 高円寺Show Boat

no.タイトル
1.爆弾行進曲
2.九相図のスキャット
 MC
3.羅生門
4.青年は荒野を目指す
5.のれそれ
MC
6.盗人讃歌
7.白日夢
8.マンドラゴラの花
MC
9.痴人の愛
10.死神の饗宴
MC
11.黒い太陽
12.悪霊
13.どっとはらい
MC
14.猿の船団
15.賽の河原
16.恐怖!!ふじつぼ人間
17.天国に結ぶ恋
En.1
18.幻色の孤島
19.針の山
En.2
20.地獄風景


・「第5回 人間椅子倶楽部の集い二〇〇八」@高円寺ShowBoat

7月のライブの熱狂も冷めやらぬうち、あっという間に10月。
会場は再び、高円寺ShowBoatで初めて人間椅子倶楽部の集いに参加することができた。

抽選会があることなど、なんとなくいつものライブと異なることに緊張しつつ会場に入った。
当時の集いは、100名ぐらいがキャパのShowBoatがガラガラだった、と言えばその様子は想像できるだろう。

ウロウロと歩きながらライブが見られるので、とても気楽だったことを覚えている。

ライブの始まりはアルバム『怪人二十面相』の1、2曲目でスタート。
ダウンチューニングの「サバス・スラッシュ・サバス」から本家「War Pigs」の流れもあった。

カバー曲コーナーでは、鈴木氏が血糊を吐くパフォーマンスがあった。

それぞれのカバーコーナーの後は、ボーカルチェンジコーナーへ。
鈴木さん・ノブさんは様になっているが、和嶋さんはどことなく似合わないのだった。

この当時の集いを思い出すと、ワンマンもレアな曲をたくさんやっており、集いだけがレア曲披露の場でもなかった
この第八回も「あしながぐも」がレアだったが、それ以外は普段のワンマンでも演奏する曲だった。

2008年10月19日 高円寺ShowBoat
no.タイトル
1.怪人二十面相
2.みなしごのシャッフル
 MC
3.東京ボンデージ
4.サバス・スラッシュ・サバス
5.War Pigs(Black Sabbath)
MC
6.God Of Thunder(KISS)…Vo.鈴木
7.哀愁のヨーロッパ(SANTANA)…Vo.和嶋
8.All Night Long(Rainbow)…Vo.ノブ
MC
9.戦慄する木霊…Vo.鈴木
10.心の火事…Vo.ノブ
11エキサイト…Vo.和嶋
抽選会
12.どっとはらい
13.あしながぐも
14.見知らぬ世界
MC
15.村の外れでビッグバン
16.ロックンロール特急
17.あやかしの鼓
En.1
18.人面瘡
19.ダイナマイト


・ツアー「音曲歳暮周り」(不参加)

またしても、ツアーをスルーしてしまった。
大学の飲み会か何かがあったのだろうが、10月も見たからまあ良いか、というぐらいの気持ちだったと思う。

大学生活も大切にしていた時期であり、他のバンドのライブも見に行っていた時期であった。

ちなみに東京は原宿アストロホールが会場だったらしい。
「黄金の夜明け」で始まり、「新生」「暗黒星雲」「莫迦酔狂ひ」などが割とレアだ。

・当時感じていたこと

個人的には、東京に出てきて見られるライブの本数が増えたことは嬉しかった。
人間椅子倶楽部の集いの初参加も、いつも以上にユルいライブで面白かった。

人間椅子を取り巻く状況としては、まだ明るいとは言えなかったように思う。
まだ露出も特に増えている時期ではなかった。

ただ、20周年でベスト盤が発売するにあたり、20年と言う年数は「よくぞここまで」という感慨があった。
20年と言う節目には、業界からのコメントも寄せられるなど、決して大きくはないものの、業界とファンの間では盛り上がりのムードが起こりつつあった。


・2009年の出来事と感じていたこと

この年は、ベスト盤『人間椅子傑作選 二十周年記念ベスト盤』と15th『未来浪漫派』の発売など、リリースも充実していた。
それに伴うインストアイベントもそれぞれ開催され、徐々に人間椅子が活動的になってきた頃である。

個人的には大学で人間椅子のコピーバンドを組み始めるなど、布教活動に勤しんでいた。


・ベストアルバム『人間椅子傑作選 二十周年記念ベスト盤』発売

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2009年1月21日(水) に3枚目のベストアルバム『人間椅子傑作選 二十周年記念ベスト盤』が発売となった。
20年と言う大きな節目であったため、そのお祝いムードがあり、いつも以上の盛り上がりがあった。

目玉は何と言っても、長らくインディーズ盤にしか収録されていなかった「陰獣」の収録だ。
しかも当時はダウンチューニングで演奏されることが圧倒的に多かったため、ダウンチューニング・原曲の歌詞で再録された。

あわせて「猟奇が街にやってくる」も再録され、「鉄格子黙示録」は録音したものの自主規制された歌の部分を含めた完全バージョンで再録された。
書き下ろし新曲として「狂ひ咲き」も収録されている。

ディスクユニオンで購入すると、メッセージDVDが特典としてついていた。
当時はまだYouTubeで流すことが一般的でなかったため、コメント映像は貴重だった。

そこでも語られている通り、人間椅子のデビュー前のレパートリーを思い出して録音することは、メンバー全員にとって大きな刺激となったようだ。
和嶋・鈴木両氏は初期の気持ちを思い出し、ナカジマ氏はむしろ新曲のつもりで演奏したとのことだった。

ベスト盤の発売は、人間椅子にとって再出発のような新たな風を運んできたように思えた。


・『人間椅子傑作選』発売記念 インストアイベント@ディスクユニオンお茶の水

2月1日(日)16:00〜 ディスクユニオンお茶の水 ハードロック・ヘヴィーメタル館2F

初めてインストアイベントにも参加することができた。
人間椅子のお三方とライブ以外で、お話しをするなどという機会も初めてなので大変緊張した。

(↓岐阜のラジオ局で和嶋さんを出待ちしたことはあったが)



何を話したのかは全く覚えていないが、当時の若い人間椅子のお三方と、初めて一緒に撮った写真を見ていただこう。
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・ツアー「狂ひ咲き〜二十周年記念ベスト盤発売ツアー〜」@東京 Shibuya O-WEST

ベスト盤も好評の中、発売記念のツアーが敢行された。
ツアー日程は下記の通り。

3月1日(日) 千葉LOOK
3月6日(金) 仙台MACANA
3月7日(土) 青森クォーター
3月11日(水) 博多ドラムBe1
3月12日(木) 岡山Desperado(デスペラード)
3月14日(土) 大阪 ESAKA MUSE
3月15日(日) 名古屋ell.FITS.ALL
3月22日(日) 東京 Shibuya O-WEST

連続でライブをしている日も多くあり、タイトなスケジュールだったようだ。
ちなみに初日の千葉LOOK、最終日東京 Shibuya O-WESTはソールドアウトとなっている。

この時は、確か大学の所属するバンドサークルで代替わりがあり、僕が部長を引き継いだ最初のライブの日だった。
日中のライブだけは参加し、打ち上げを副部長に託し、そそくさとライブに行ったように記憶している。

何としてもこの記念すべきライブは観たいと言う思いがあったのだろう。

セットリストはベスト盤を中心としたヒットメドレーとなった。
いつもならレア曲を入れるところ、渋い選曲は「平成朝ぼらけ」のみとなっている。

この時のメンバーのライブの手応えは大きかったのだろうと思う。
以後ワンマンライブでレア曲三昧ということがなくなった。

そして本編ラストが「針の山」で統一されたのも、このツアーが初めてだ
人間椅子にとっての代表曲を毎回しっかり演奏する、という方針に変わったのがこの時だった。



3月22日(日)  東京 Shibuya O-WEST
no.タイトル
SE鉄格子黙示録オープニング
1.鉄格子黙示録
2.膿物語
3.賽の河原
MC
4.狂ひ咲き
5.平成朝ぼらけ
6.品川心中
MC
7.夜叉ヶ池
MC
8.陰獣
9.相剋の家
MC
10.死神の饗宴
11.どっとはらい
MC
12.猟奇が街にやって来る
13.りんごの泪
MC
14.道程
15.幸福のねじ
16.針の山
En.1
17.人面瘡
18.地獄
En.2
19.地獄風景


・新譜レコーディング告知、「ナカジマノブ博'09」@下北沢CLUB Que

ベスト盤ツアー後は、雑誌掲載や個人活動等の情報はあったものの、しばらくは表に出る活動は少ない状況だった。

7月にはニューアルバムのレコーディングに入ることが、公式ブログでアナウンスされた。

ベスト盤の出た年に新譜も出すというのは、人間椅子にしては活動的だなと思った。
これも20周年記念と言う節目の効果だろうか。

8月には人間椅子倶楽部の会報が、大変久しぶりに届いた。
二十周年記念号として初めてのカラー印刷で、ツアーやレコーディング時の秘蔵写真、ベスト盤発売ツアーの全会場のセットリスト等が載っている。

さらに付録として「人間椅子 20年の軌跡」という秘蔵映像満載のDVDがついていた。
ここに「鉄格子黙示録」のSEも収録され、しばらくライブのオープニングSEに使われた。

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ちなみに今までは、和嶋氏がゴブリンやアイアンバタフライなどの楽曲をサンプリングした自作のSEを使っていた。
ライブ収録の際に第三者の曲を用いるのは著作権的に問題があるため、現在は使わなくなったようだ。


話は変わって、個人的なことでは大学2年生にもなり、バンドサークルの先輩方とも仲良くなって、人間椅子が好きな先輩と知り合った。
そこで人間椅子のコピーバンドをしようという話になった。

ベースを担当する先輩は、そこまで人間椅子に詳しくないということで、一度ライブに行こうと言うことになった。
そこでバンドメンバーと、直近の「ナカジマノブ博'09」を見に行った。

人間椅子を対バンで見るのも初めてだったが、家族以外(家族と行くのもすごいことだが)の誰かと人間椅子のライブに行くのも初めてのことだった。
人間椅子に一番詳しいのは自分だったので、「さっきやった曲は◯◯という曲で〜」、とか話して楽しかった。

人間椅子の良さを誰かと共有できたことも、今までにないことで嬉しい瞬間だった。


9月20日(日)  下北沢CLUB Que
no.タイトル
1.鉄格子黙示録
2.爆弾行進曲
 MC
3.狂ひ咲き
4.青い衝動
MC
5.太陽黒点
6.黒猫
MC
7.道程
8.賽の河原
En.
9.恐怖!!ふじつぼ人間
10.人面瘡


・「第六回 人間椅子倶楽部の集い 2009」@高円寺ShowBoat

「ナカジマノブ博'09」の直前に新譜『未来浪漫派』の発売と、人間椅子倶楽部の集いの開催と言う嬉しいニュースがあった。
立て続けのライブ参加となるが、集いは何があっても行かなければならない。

そして、個人的なことでは、この頃に高円寺に引っ越してきた
高円寺ShowBoatは自転車で行ける距離となった。

2回目の参加となった人間椅子倶楽部の集い。
相変わらずのゆったりとライブが見られるのがとても有り難い。

しかし、いつもと違ったのは新譜を発売間近に控えたタイミングであり、否が応にも新曲の演奏への期待だ。
すると、新曲初披露に加えて、ライブ演奏からMVを作ると言うではないか…!

初めて聴く「浪漫派宣言」であったが、人間椅子らしい楽曲に、FC会員のノリはいつものライブのようだった。

また、「水戸華之介&人間椅子」と言う形でブルーハーツのトリビュート盤『ザ・ブルーハーツ トリビュート 25th. Anniversary TRIBUTE』に参加したため、人間椅子のみで「情熱の薔薇」が演奏されたのもレアなことだった。
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この年は「陰獣」で始まり、人間椅子の楽曲の中でも特に好きな「時間を止めた男」、久しぶりの「ED75」「銀河鉄道777」など選曲も素晴らしかった。


10月18日(日)  高円寺ShowBoat
no.タイトル
SE.鉄格子黙示録オープニング
1.陰獣
2.時間を止めた男
 MC
3.ED75
4.暗い日曜日
MC
5.Nothin' To Lose(KISS)…Vo.ノブ
MC
6.おはぎ / 古いチョコレート (Oh!Darling / The Beatles)
MC
7.Wicked World(Black Sabbath)…Vo.鈴木
MC
8.情熱の薔薇(THE BLUE HEARTS)…Vo.全員
MC
9.浪漫派宣言(初披露・MV撮影)
MC
10.輝ける意思(初披露)
抽選会
11銀河鉄道777
12.山椒魚
MC
13.猿の船団
14.発射
15.幸福のねじ
MC
16.桜の森の満開の下
En.1
17.天国に結ぶ恋
18.針の山


・15thオリジナルアルバム『未来浪漫派』発売

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11月4日(水) に15thオリジナルアルバム『未来浪漫派』が発売された。

買った時のことを何となくだが覚えている。

夕方から大学でサークルの話し合いがあったため、昼に急いでディスクユニオンに予約したCDを取りに行った。
どうしてもすぐに聴きたいため、いったん自宅に戻って携帯プレーヤーに音源を入れて、そのまま大学に向かった。

初めて聴いたのは大学に向かう道中だった。
その時に聴いた1曲目「太陽の没落」の感触も覚えており、今までと違う感じだ、と思った。

サウンドが明るく、健康的な感じがしたのだ。
『瘋痴狂』のように単に音像が明るいのとも違う、溌剌とした音だったのだ。

僕の中で、この時も”マスヒロ・ロス”と言うのか、まだ新しい人間椅子にしっくり来ない感じが残っていた。

前作『真夏の夜の夢』までは、人間椅子自身も新しいバンドのあり方を模索していたように思えたが、この作品でははっきりと新しい人間椅子はこの路線だ、と言う方向を示しているように感じた。

マスヒロ期の人間椅子は、どことなく不健康な暗さがあった。
そう感じさせる要因の多くは、和嶋氏の苦悩にあったようである。

しかし、この『未来浪漫派』は、そこから吹っ切れて、健康的でありながらダークな音楽、と言う新しい形を示している。

後になって和嶋氏のコラムや『屈折くん』などを読み、この変化を冷静に捉えることができた。
しかし当時を思い返せば、いよいよ昔の人間椅子とは違うものになったことに対して、複雑な思いもあった。

またこの時期辺りから、鈴木氏が絶不調期に入ったことも、昔の人間椅子との違いを感じさせた。

今までは鈴木氏が1曲目を飾ることが多く、”人間椅子らしいロック”を作ってきたのは鈴木氏だという認識があった。
今作は鈴木氏の曲は少なく、「冥土喫茶」「月下に捧ぐ舞踏曲」を除いて軽めの楽曲が多くなっている

あまり『未来浪漫派』の良い部分を書いていないが、やはり和嶋氏の復活は重要な要素である。
特に「深淵」はヘビーでありながら、苦しみの中にあればこその喜び、という前向きなメッセージも聴けば聴くほど心に沁みるのだ。




・『未来浪漫派』発売インストアイベント、人間椅子コピーバンド初ライブ

11月8日(日) ディスクユニオンお茶の水HR&HM館 ※サイン会&4ショット撮影会

発売のすぐ後にインストアイベントがあった。
今ではタワーレコードでのミニライブを選ぶことが多いのだが、この当時は「私物へのサイン」ができたので参加した。

と言うのも、ぜひ僕のSG(和嶋氏と同じタイプのギター)のボディにサインを入れてほしかったからだ。
前回の『人間椅子傑作選』の時に、楽器を持ち込んでいる人を見かけて、自分も入れてもらおうと思い至った。

そしてサイン会当日、無事にサインを入れてもらうことができた。

和嶋氏は「ギブソンのSGだ!」と嬉しそうに僕のギターを見てくれた。
一方で、鈴木氏は「もったいないなー」としきりに言っていたのを覚えている。

あれから、10年近くライブで使い続けた現在のギターの写真だ。
ちょうど鈴木氏の「鈴」の辺りに体が当たるため、文字がかすれてしまっている。

「もったいない」と言っていた鈴木氏の情念がそうさせたのだろうか。
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そして、4ショット写真も撮ってもらった。
この時のナカジマ氏は着物姿である。

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11月後半には、初めて人間椅子のコピーバンドで学園祭のライブに出ることができた。
やっぱりバンドで人間椅子の楽曲をコピーできたことはとても嬉しかった。

衣装をどうするか、という話になって、作務衣を買って衣装にしていた。

ちなみにその時は、陰獣、りんごの泪、人面瘡、幸福のねじ、の4曲を演奏した。


・ツアー「未来浪漫派ツアー」@東京 Shibuya O-WEST

2日目〜20周年から21周年へ「月の日」

ツアー日程は下記の通り。
11月13日(金)仙台MACANA(ワンマン)
11月14日(土)青森県六戸町文化ホール(イベント2マン/FM公録)
11月15日(日)青森クォーター(ワンマン)
11月29日(日)千葉LOOK(イベント2マン/LOOK20周年企画)
12月  6日(日)名古屋ell.FITS.ALL(ワンマン)
12月  7日(月)大阪心斎橋 OSAKA MUSE(ワンマン)
12月  9日(水)博多ドラムBe-1(ワンマン)
12月13日(日)東京Shibuya 0-WEST 2DAYS 初日(ワンマン)
       未来浪漫派ツアー〜ファイナル「太陽の日」
12月14日(月)東京Shibuya 0-WEST 2DAYS 2日目(ワンマン/ゲストあり)
       未来浪漫派ツアー〜20周年から21周年へ「月の日」

20周年の1年を締めくくるにふさわしい、ワンマン2Daysが行われた。
ただ、2日連続で行くのもな、と思って何となく2日目に参加することにした。

この日はゲストにみうらじゅんさんが出演することがアナウンスされていた。
あまり今だとないことだが、かつてはワンマンにゲストが出演することは多かったように思う。

さて、驚くのは2日間で全く選曲が被っていないことである。
新譜の曲、そして旧曲も含めて全て異なっており、2日連続で行った人も楽しめるようになっていた。

2日目の「月の日」は新譜の曲は、やや渋めの選曲だった。

みうらじゅんさんとの演奏は、「とんまつりJAPAN」と「斜陽の恋」の2曲。
後者は聴いたことがなかったが、前者は昔から好きな曲でナカジマ氏が加入してのバージョンは貴重だ。

なお、アンコールではこの当時特典にしか収録されていない新曲「悪魔と接吻」も演奏された。

ベスト盤のツアーよりは客入りは少なかったようだが、新譜の売り上げも上々。
21年へと確かな歩みを進めた20周年の締めくくりであった。


12月14日(月)  東京 Shibuya O-WEST
no.タイトル
SE.鉄格子黙示録オープニング
1.塔の中の男
2.至福のロックンロール
3.恐怖!!ふじつぼ人間
MC
4.浪漫派宣言
5.ばっちりいきたい子守唄
6.狂ひ咲き
MC
7.愛の法則
8.月下に捧ぐ舞踏曲
MC
9.とんまつりジャパン(with みうらじゅん)
10.斜陽の恋(with みうらじゅん)
MC
11.冥土喫茶
12.黒猫
13.どっとはらい
MC
14.ロックンロール特急
15.幸福のねじ
16.桜の森の満開の下
En.1
17.悪魔と接吻
18.針の山
En.2
19.地獄風景


・当時感じていたこと

2009年は人間椅子として、表に出る活動が増えた1年だったように思う。
インストアイベントの開催と、アルバムツアーが2本という充実の年だった。

個人的にも人間椅子のコピーバンドを始めたこともあり、人間椅子への熱は取り戻しつつあった。

ただ、現在の快進撃を予見できるような状況ではまだなかった。
バンドとしては、和嶋氏の心境の変化、鈴木氏の不調など、人間椅子の中での変化が見られたことは確かだった。

鈴木さん大丈夫かな、という方がこの時は大きかったのではなかったかと思う。


・まとめと次回に向けて

僕自身、東京に出てきたこともあり、内容は盛りだくさんとなった。
前回の2006年〜2007年に比べると、活動内容も豊富だったように思う。

この当時の人間椅子は、本当に少しずつだが動員を伸ばし、上向いていた。
そして、その勢いを真に感じられるのは次回になるだろう。

次回のタイトルは、【2010年〜2011年】人間椅子日記その6(疾風怒濤〜人間椅子ライブ!ライブ!!〜此岸礼讃)である。
大きな震災の年でもあり、次の2年も思い出深かった。

さらなる飛躍の年となる次回に続く。