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2008年10月15日(水)のち

浅草寺 昭和本堂落慶五十周年『記念大開帳』に来ています。
(会期は本日から11月16日(日)まで。)

東京大空襲によって消失した国宝「浅草寺慶安本堂」(1946年)に代わって、
1958(昭和33)年10月、7年5ヶ月もの年月をかけて落慶した現在の「昭和本堂」が

今年でちょうど50周年を迎える『記念大開帳』です。

記念開帳ちょうちん☆ポスター







ご本尊は628年以来の秘仏。比叡山三世天台座主、慈覚大師円仁台下謹刻のお前立ご本尊を
お参りできるとともにお前立観音様とお手綱で結縁(けちえん)できます。
聖観音総本山の浅草寺には全国からたくさんの信徒が訪れるのだそう。

 ▼9時過ぎぐらいは、まだ人もまばら。

☆記念撮影☆結び目







 ▼(写真左)時間が経つにつれ、参拝者は増えていきます。
 (写真右)結縁(けちえん)風景。

☆行列☆結縁大開帳







 ▼お手綱を辿っていくと、確かに観音様に繋がっていました。
 (写真左から2番目)「志ん橋」の提灯の下にある彫物。

手綱の行方☆志ん橋提灯下彫り物
☆もうすぐ観音様☆観音様へ











 ▼お前立御本尊。
 よくお参りさせていただきました。
 仏像については詳しくないので、写真のみです。

☆お前立御本尊







 ▼(写真左)本堂内と(写真右)本堂前から。
 なにかいつもとはまた違う、荘厳な雰囲気が漂っています。

☆本堂内☆本堂前から









同期間、五重塔特別展示館・伝法院庭園で「大絵馬 寺宝展と庭園拝観」が特別公開されます(拝観料:300円)。
浅草に住んでいても、通常見ることができない貴重な浅草寺の宝物と庭園をぜひこの機会に…と行ってみます。

 ▼本堂から特別公開が行われている五重の塔の特別展示館へ。
 場所は、浅草寺(本堂)とともにピンクのマーカーで囲っています。

☆浅草寺境内マップ






▼浅草奥山風景の茶店の通りを行きますと…。

☆茶店
▼入場時間は午前10時〜午後3時まで(4時閉館)。

☆大絵馬寺宝展と庭園拝観








開館とともに中へ。
館内は写真撮影禁止でした。展示物写真集の販売もないのが残念

それにしても、五重塔の特別展示館は想像以上に広く、
開館して間もないこともあってか、とても静謐な空気が流れていました。
順路に従って進むと、浅草寺の歴史ゾーン(縁起絵巻といった寺宝)から、
奉納願主の依頼によって、当代一流の絵師が筆を取った大絵馬が次々現われ、
その力作に圧倒されるばかりでした…。

 ▼やはり一番の見どころは、寺宝ゾーン。
 看板やチラシの写真にもなっている
 江戸幕府第二代将軍・徳川秀忠公寄進の「蒔絵・神馬」の絵馬。

☆秀忠寄進







写真は一頭しか写っていませんが、双神馬で、その目には純金が嵌め込まれています。
浅草寺を祈祷寺として庇護し、信仰の厚かった徳川将軍家。
秀忠の寄進した絵馬の下には同じように第三代将軍・家光が寄進した双神馬が。
神馬の身体が秀忠寄進のものより少し小さめなところに前将軍への遠慮が表れているとか。
また、なぜか家光寄進の神馬には目の純金が取り外されているのです。
誰が何のために。不思議です。

わたし的には、『浅草寺 幕末三舟(勝海舟・山岡鉄舟・高橋泥舟)』の書額や、
『細工合』1883(明治16)年 が印象に残りました。
『細工合』は、色紙形の黒檀を基盤に木彫・象牙・螺鈿などの細工を21面3段7列に組み合わせた篇額。
とても細やかで可愛らしく、欲しくなってしまいました。特に猫ちゃんの色紙形。
また、源平好きの端くれとしては、高嵩谷(こうすうこく)の「源三位頼政の鵺(ぬえ)退治」、
菊池容斎の「堀川夜討」、長谷川旦雪の「錣引(しころびき)」を興味深く見学しました。

本当に見ごとな作品に囲まれる贅沢なひとときでした。
続いて、隣接する「伝法院庭園」の拝観へ。

☆庭園エリアマップ











寺伝によれば、寛永年間(1624〜44)年に、幕府の作事奉行を勤め、茶人としても有名だった
小堀遠州によって築庭されたといわれています。
広さは約1万平方メートルもあります。
こんなに静寂で緑溢れる庭園があったなんて、本当に新鮮な驚きを覚えました。
浅草寺界隈の喧騒がまるで嘘のようです。


 ▼(写真右)流れに沿う石垣には、文字が刻まれています。寄進者でしょうか。

☆流れ☆石に文字







 ▼(写真左)雨滴石を穿つ
 (写真右)“ジャノヒゲ”マニアとしては、実の色づきがいつも気になります。

☆雨滴石を穿つ☆ジャノヒゲ







 ▼(写真左)浅草寺本坊・伝法院の大書院(おおじょいん)。
 (写真右)お茶接待所(セルフサービス)

☆大書院☆お茶接待所







大書院(おおじょいん)は、1871(明治4)年に再建された浅草寺本坊・伝法院の書院のひとつ。
上の間・中の間・下の間に分かれています。
江戸時代、浅草寺は法親王様のご兼帯寺であり、ご来寺の際には、大書院上の間でご休憩されていました。


伝法院は、浅草寺の本坊で、当山の僧侶や信徒の回向(えこう)・修行道場。
江戸時代には、徳川家の祈願寺だったため、宮様をはじめ将軍の御成(おなり)がたびたびあったといいます。
本堂参拝後は、ここでご休息、浅草奥山の大道芸などをお楽しみになられました。


 ▼(写真中)石棺。
 浅草がご本尊示現以前の古墳時代からすでに豪族が住み、開かれた土地だったことの証。
 (写真右)“ホテイアオイ”ってこんな花が咲くのですね

☆伝法院と石棺☆石棺☆ホテイアオイの花







☆五重塔






回遊式庭園の園内を散策すれば、一歩一歩その景観が異なります。
という解説立札の通り、まさに庭園内のどこを取っても絵になる(写真に撮りたくなる)と思いました。


☆燈篭☆丸窓



 ▼足元の何気ない緑でさえも…。

☆足元






ここは、本当に別天地です。
池には放生(ほうじょう)された鯉や亀などが泳ぎ、木々には野鳥が集まり、
賑わう浅草にあって閑寂としたたたずまいをみせる。
なるほど、江戸から明治までは法親王様のご兼帯寺の秘園ですね。
1日の始まりに、とても贅沢なひとときを過ごしました
素晴らしい庭園…会期中また訪れたいと思いました。静かな開館まもなくがいいですね。


日も高くなり外は賑やかな「奥山おまいりまち」。
いやがおうにも現実に引き戻されます。

 ▼クイズスタンプラリーに参加して、全問正解したので、記念品をいただきました。
 記念のかわいいタオルハンカチ(浅草寺イラスト入)と ご招待券(非売品)。
 これでまた来られます。うれし
 
☆戦利品






記念品は当日300名様限定です。
スタンプラリーは15分ほどですべてのポイントを回れます。

浅草に住んで12年、素晴らしい寺宝を見学し、浅草に豊かな自然を感じる、目から鱗のひとときでした。



<おまけ>

 ▼夜の伝法院通り。今宵は満月です。
 あのお庭から見る月はさぞかし綺麗でしょう…。

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