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(記憶に残る2010年凱旋門賞ワークフォースとのデットヒート、
ロンシャンを沸かせたナカヤマフェスタ

【凱旋門賞への挑戦、周到な準備と行動力】

二ノ宮調教師の、調教師生活のハイライトと呼ぶべき、
二度の凱旋門賞2着。

エルコンドルパサー
では、
前例のない5か月以上にわたる遠征を敢行。
サンクルー大賞を優勝し、
凱旋門賞では現地最強馬モンジューの2着。

これまで、欧州クラシックディスタンスGIで、
3着以内の良績が一度もなかった時期。
エルコンドルパサーのセンセーショナルな活躍は、
日欧の関係者、ファンに、強い衝撃を与えた。


エルコンドルパサーの前例のない遠征の背景には、
師の周到な準備と、並外れた行動力があった。

遠征に際しては、師が英国研修時代に関係を持った
仏国・シャンティ、トニー・クラウト師から、
厩舎の提供、併せ馬の手配など、
全面的なバックアップを受けた他、
日本から連れて行った帯同馬ハッピーウッドマン以外に、
渡邊隆オーナーに依頼し、現地で調教用に競走馬を数頭購入。

二ノ宮師は、5か月間で13回に渡り日仏を往復。
卓越した行動力で、陣頭指揮を執った。



ナカヤマフェスタの遠征の際には、
同馬がまだGI未勝利で、オープン特別を走っていた
4歳5月の段階で「あらゆる可能性を想定し」
オーナーに凱旋門賞登録を依頼。

6月の宝塚記念、稍重のコンディションを勝ち切った内容で、
遠征を決断。

レース後、遠征準備は手際よく進められ、
宝塚記念からわずか1週間後には、
日本から向かう獣医師、調教助手などスタッフのチームを編成し、
茨城県内のホテルで壮行会を実施。

宝塚記念の1か月半後、8月初旬にナカヤマフェスタは、
滞在先の仏国、トニー・クラウト厩舎に降り立った。


このステップの速さ、
準備の周到さと手際の速さこそ、二ノ宮師の真骨頂。

この遠征の際、同じ便での出国を打診され、
共に凱旋門賞に出走したヴィクトワールピサの角居調教師は、
「二ノ宮先生が全て手配してくださった」と、
二ノ宮師の仕事の速さ、用意の周到さに驚き、感謝したという。

「8月にシャンティに移動し、
9月のレースを使い凱旋門賞に向かう」
という、
二ノ宮師がナカヤマフェスタの成功で確立したスタイルは、
オルフェーヴルマカヒキサトノダイヤモンドらが追随し、
凱旋門賞に向かう日本馬のスタンダードとなった。


また、二ノ宮師は、自身の遠征と関係のない場面においても、
時間を見つけては仏国に足を運び、
仏国競馬の観戦、また時にはルーヴル美術館の鑑賞など、
仏国について見聞を深める姿が、
師のtwitterで、たびたび報告されていた。

「仏国を遠征する場所でなく、ホームと思える環境に」
二ノ宮師の用意周到な準備は、
生活、文化などあらゆる面に及んでいた。