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新装版 雲の階段(上) (講談社文庫)
新装版 雲の階段(上) (講談社文庫) [文庫]


離島の診療所で働く相川三郎は、医師免許を持たないながらも所長を手伝い、診療を行っている。
同じ診療所で働く看護師の明子に公私に渡って支えられながら、離島での毎日を過ごしていた。
所長が島外に出かけたある日、観光客の女子大生・亜希子が運ばれてくる。
すぐに手術が必要な亜希子を前にし、躊躇う三郎だったが、やらなければ亜希子は死んでしまう。
三郎は意を決して手術に臨む。

はせひろさんでドラマやるってんで浮かれ上がっていたが、よくよく調べてみるとちょっと好きじゃなさそうな話で、でも気になるからって本を先に読んじゃったけど読んで正解、これはたぶん内容嫌いだわ(笑)。なんかお隣の国でもドラマ化されてるみたいで、検索するとそっちがたくさん出てきてびびった。
そういうわけなので、この間の大奥みたいに録画して1.5倍速もしくは2倍速くらいで観ちゃうことになりそうです。
まぁゴチは観るよ。
以下ネタバレ
医師免許を持たなくてもやっていけたのは、離島の診療所だから。
そこで助けた女子大生は大病院の御令嬢。
それだけならまだよかった。
三郎は明子と恋人のような関係でありながら、亜希子とも関係をもってしまいさぁ大変。
亜希子も乗り気であれよあれよと亜希子と婚約、三郎は亜希子の父が経営する病院で働き始め、挙句院長への道も約束されてしまう。とてつもない出世街道です。医師免許さえあれば、の話ですが。
要は三郎がとんでもなくダメ男なんだな。
ちょっとこれは酷い(笑)。
まぁ流されまくり人生の三郎はいいんだか悪いんだかわからないけど。
行き当たりばったりでも何とかなるって言えばそんなに悪い感じもしないんだけど、結果オーライだからなぁこの場合。
あまりにダメ男のダメっぷり全開なもんで、上下巻読むのはなかなか辛かったぞ。
ただしかし自らが腹を割いて子宮を縫い合わせた相手と交わる官能性っていうのは、言われれば確かに…と思う(笑)。
新装版解説の小島慶子が言ってることなんでねぇ、構わず首を縦に振る勇気は出ないんですが、字面で感じるグロテスク性とちょっと退廃的?な趣は嫌いではないのです。
それをはせひろさんで観られるのならまぁアリだわ。
でもむちゃくちゃに縫い合わせた子宮の顛末が気になっていた私としては、別にそこから何かがあるわけではなかったので拍子抜け。ここをもっと広げての医療ミステリーなのかなぁと思っていたので余計にね。
そして、流され流され流されまくってきて追い詰められた三郎の最終的にとった行動は、国外逃亡。
ええええええーーーーーー!みたいな行動ですが、ある意味三郎が初めて自発的にとった行動ということなので、ちょっとだけ「よくやった!」と思う気持ちも若干…私も流され人生なのでね。
内容としては好きではない部類なんだが、追い詰められ夢でうなされるはせひろさん、精神的にボロボロになって国外逃亡するはせひろさんは大変美しそうなので、それ目当てという意味ではドラマも楽しみでございます。
でもなー、稲森さんとはせひろさん、2人して出ちゃうとそれはもうやっぱり大河ドラマを感じさせてしまうので嫌ですよね。もう少し照姫&容保、八重&尚之助に浸りたいよね。。。
ていうかはせひろさん、こういうのよりミタニン脚本のコメディのが似合うと思うのよね。