ギアボックス事情の近況すいません。別にMGSの話ではありませぬ。

おなじくメタルのギアを使うもの。
トランスミッション進化論」がメイン特集の
今回のMFi。
Vol.9以来の最特集でございます。
前回は基礎、今回は最新事情と
主にMT以外の特集。ちょっと悲しいけど。


現在自動車用にある変速機を大きく分けると

●主に日本でドンドン研鑽されていくCVT(無段変速機)
●日米で主流のAT
●ドイツ生まれのDCT(ツインクラッチ式変速機)、AMT(半自動MT)

って感じになります。
今回は日米欧でのそれぞれのトランスミッションのシェア率や
求められる傾向なんかも載っているのでそれを踏まえた上で読むと
結構おもしろいっす。

自分がどういうタイプなのか照らし合わせると、まぁ欧州タイプになるんですが
多くの日本人が本当に何を望んでいるのか、で、この国のクルマ社会の未来が
決まってしまうんじゃないかと思います。


ボクは「(技術とかの)進化がもたらす退化」ってのを危惧する人間で
簡単に例えると
コンビニ弁当みたいな出来合いの食べ物ばっかり食べてると、料理が作れない
人間になるだけでなく、食に対しての意識やありがたみも忘れる
みたいなもんでしょうか。

さすがにすべてを自分でやれる人は早々いるもんじゃないですけど
何でもかんでも便利なものに依存する事から抜けようとしない人は
緩やかな絶滅に向かうと思っとります。
線引きは難しいし、人によってマチマチでしょうけど。

そんなわけでトランスミッションの働き、すなわち
原動機で生み出した力を効率よく路面に伝える機械
生活上のニーズ(クラッチワークからの解放、シフト操作からの解放)に対応して
ATとかCVT、DCTを生み出していったのが現在なので
日本のAT率90%以上、というのが今の日本人の答えなんでしょう。。。

日本人は元来「右へ習え」主義中心なので、クルマ=ATみたいな風土を
買う側も作る側も持っちゃうと、新たな世代はATしか知らないようになるわけで
ホントにそれがいい事なのか、結構疑問だったりします。
免許取る時も楽だからって理由なのかな?

反対にそういったニーズに真摯に取り組むメーカーやサプライヤーの絶え間ない
努力の結晶として、MT並みの機械効率や実燃費を兼ね備えた変速機が
出てくるんでしょう。それ自体はすばらしい、世界に誇れる技術力だと思う。

しかし、そうして機械側がドライバーに対して過保護になりすぎると
ドライバーが何もしなくなっちゃう、何も自覚しなくなっちゃうようになりそうで
怖いんですよ。正直。クルマの白物家電化なんて言われるクルマ販売不振の
背景にもなにか関係してそうで。


そんなボクの考えをちょっと射抜いたのが日産のカーウィングスにある
あなたもエコドライブ」というサービス。非常に期待が持てる。
これが「進化がもたらす退化」を打ち破る新しい方法じゃないかと!

これは平均燃費やその推移などのリアルタイムの情報を表示するだけでなく
結果を車両間で共有しランキング表示したり、音声ガイドで燃費向上に
役立つアドバイスを提供したりして、ドライバーに効率のいい運転を
してもらうという、考えてみれば至ってシンプルなもの。
これまでどんだけ機械側ががんばっても、最終アウトプットであるドライバーで
いくらでも結果が変わってしまったと。ならばドライバー自体を自立させる事が
一番効率自体も、全体の平均もあげられるんじゃないかと。

大局的に見れば、これも過保護ではあるかもしれないけど
ドライバーに自覚を持たせるきっかけになるんであれば
今までのスパイラルからは外れる事ができる(・∀・)!

しかもこれは車種を限定するようなものではないので
出来るだけ全車種全メーカーにでも対応させることで、クルマ社会そのものへ
貢献できるんじゃないか、そう思わずにはいられない。

一人ひとりの心がけ・行動が、一つの歯車(メタルギア)となり
CO2削減への小さいけど確実な一歩となっていくんじゃないでしょうか。

今回はこれだけにマトを絞ってみました。
他にも読み応えグンバツのMFi21冊目でした。

できれば皆正しい運転を覚えて、MT乗ろうよ(^ω^)