ラッシュ/プライドと友情(原題「RUSH」2013年 米独英合作)
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 話題の「RUSH」を新宿バルト9で見てきました!

予告編


 「バックドラフト」や「アポロ13」のロン・ハワード監督によるF1レース映画。実在のレーサーでありライバル同士であったジェームス・ハントニキ・ラウダの命がけの対決を、1976年のグランプリを舞台に描く。 
「RUSH」を英和辞書で調べると、「突進する」や「急ぐ」という意味です。ラッシュアワーのラッシュです。また、感情の激発、激高といったニュアンスでも使われる言葉でもあり、レースの過熱感と、2人のレーサーの感情入り交じるドラマの2つを象徴する言葉です。


 派手で無鉄砲な運転をし、「壊し屋ハント」の異名を持ったジェームス・ハントを演じたのは、今「マイティー・ソー/ダークワールド」も絶好調のクリス・ヘムズワースです。


「マイティー・ソー」
現在公開中のパート2「ダークワールド」の私の感想はこちらで。



 対する的確かつ冷静なドライビングテクニックとメカニックの知識から「コンピューター」と呼ばれ、大事故から奇跡の復活を遂げたニキ・ラウダを演じるのは、「グッバイ・レーニン」などのドイツ人俳優ダニエル・ブリュールです。


「グッバイ・レーニン」
ごめんなさい。見てません!!


何故かKinKi Kidsが2人の主人公の吹き替えを担当することも、話題となっています。
私は字幕で見たのですが、吹き替えの方はどうなのでしょうか。

ZIP!


私の点数は、9.1点/10
ストーリーもさることながら、ものすごく音が良い映画です。エンジン音、ブレーキ音が腹の底に突き刺さり、ものすごい高揚感と恐怖を感じることが出来ます。3D映画が再ブームとなってから、どうしてもビジュアルにばかり目がいきがちになるようになってしまった昨今ですが、映画は音です!音こそ映画の素晴らしさを引き立てるスパイスなんです!!そして、そこに彩りを加えるのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」の音楽を担当したハンス・ジマー!言うことなし!!
この音の迫力は、映画館でしか味わえません!ぜひ映画館で見ることをお勧めします!




というわけで、さっさと感想へ行きます。ネタバレを含むこともあるかと思いますので、ご注意ください。





 



 

 点数で分かると思いますが、最高です!万人にお薦めできる映画!!
 なんと言っても先ほど言った通り、音が本当にすばらしい!!しつこいですが、これは映画館で見ないと絶対損な映画です。
 2人の主人公がいる映画というと、相棒同士の2人を描く、いわゆるバディものというのが多いですが、これは単純に映画を作りやすいからでしょう。2人はたいてい一緒にいる訳ですから、お話は一本道で良いですし、2人の個性の違いが物語の推進力にもギャグにもドラマにもなります。

バディものというと、簡単に言えば、「リーサル・ウェポン」みたいな映画ですね。

 それが今作のように、ライバル同士両方を主人公とするとなると、突然難易度は高くなります。話の筋は二本を平行しなければならなくなり、下手な人が作るとどちらの主人公も弱くなる上、話の筋も意味が分からなくなりかねません。
 こう言ったタイプの映画と言えば、「ヒート」や「アメリカン・ギャングスター」があります。「ヒート」も「アメリカン・ギャングスター」も、その意味で非常に優れた映画でした。


「ヒート」アル・パチーノ演じる刑事と、ロバート・デ・ニーロ演じるマフィアの戦い。プライベートとなると、マフィアのデ・ニーロの方がまともだと言うところが、また面白い。


「アメリカン・ギャングスター」デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの競演。麻薬王とFBI捜査官の戦い。2人の間に次第に現れる友情のような感覚が「ラッシュ」に近いかも。


 「ラッシュ」は、そのハードルを軽々越えているだけで、ものすごい映画です。

 
 この映画、レースを描いた映画ですが、それだけでなく人生のいろんなことにもつながっていくお話です。勝つためなら死んでもかまわない2人。しかし、だからといって死にたいからやっている訳ではありません。死が怖くない訳でもありません。それでも、自分のプライドと、成し遂げたいことのために命をかけているのです。
 その恐怖を和らげるために、ジェームス・ハントは酒を飲み、セックスをし、ニキ・ラウダは徹底的にレースやメカニックを研究していました。豪放磊落に振る舞っているようで、実はレース前には緊張で嘔吐し、常に貧乏揺すりをするハントと、冷静沈着に見えて、人一倍負けず嫌いで、自信家である顔をのぞかせながら、妻との純愛を突き通すニキ・ラウダ。
 ハントは今に生き、ラウダは未来を見ていたとも言える描かれ方が、とてもドラマチックです。

 やり方や考え方は違えど、勝つことへの執念という意味で2人は非常似ています。
 そして、本当に極限の状態になって、2人はそれぞれに自分にとって本当に大切なものがなにかを、改めて見つめ直してレースを終えるところに、非常に感動しました。

 ジェームス・ハントの選択も、ニキ・ラウダの選択も、それぞれとても勇敢であり、そしてとても臆病であります。
 そして、そんな選択をとれる2人は、まさに憧れの男です。
 
今打ち込んでいることがある人、挑戦しようとしている人、愛するもののいる人全てが、この映画に共感し、考えさせられると思います。

 
 また、2人のライバル関係がなんといっても燃えます!
 
ジェームス・ハントは、ラウダがF1入りしたのをきっかけに登り詰め、ニキ・ラウダは、勝ち続けるハントに負けたくない一心で治療を受けます。
 その末の、あの記者会見でのハントの行動!
 少しベタすぎるとも思いますが、ものすごく燃えるんですよね、ああいうの!

 とにかく、『万人にお勧めする映画』というものは、語ることも特にありません!とりあえず見てください!!

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