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教科書を変えよう!署名&拡散のお願い

同性カップルの法的保障のためにできることリスト
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しんぶん赤旗に連載中のエッセイ第4弾(最終回)です(毎週金曜日に掲載)。
今回で終わりだと思うと、ちょっと寂しいですな。また、こういうの書けたらいいですね。

過去のログはこちら
連載 「男性?それとも女性?」 
連載◆オレと「わたし」
連載 身近だからこそ

以下、転載です。
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フクザツな性別 らしさを巡って
ぁ 屬寛搬欧諒ですか?」

(同性愛者は)やっぱり何かが足りない気がする。マイノリティで気の毒ですよ」。これは前都知事だった石原慎太郎氏が放った暴言の一つである。言いたいことはたくさんあるが、ここでは省く。2010年の冬、彼が得意げに差別発言をしていたちょうどその日に、私はある友人たちの結婚式に出席していた。二人は女性同士のカップルだった。

 

式場には、彼女たちの様々な友人が駆けつけた。会社の同僚も、幼なじみも、同性愛者も、異性愛者もいた。「いつもお祝儀を出すばかりで、自分たちも貰う側になりたかったから」と冗談めかして笑う彼女たちはまぶしくて、世界で一番幸せそうに見えた。

 

帰り道に、冒頭の発言をニュースで知って思った。どれだけ政治家がアホな発言をしようが、私たちを止めることなんてできない。性的少数者の存在を認めるべきかなんていうお節介よりもずっと前から、私たちは何が大切なのかを知っている。私たちは愛し合い、共に歩み、語り合い、お互いの幸せを祝福し続けるだろう、きっと、人類の歴史が続くかぎり。

 

というわけで、同性カップルは既に社会の一員として暮らしているのだが、ひとつ大きな課題がある。現在の日本には同性カップルが家族になれる正式な方法がないのだ。パートナーが意識不明に陥った時には、病院での面会権もおぼつかない。共同名義で家を持てないために、パートナーが亡くなったときに「あなたは名義人ではないから」と、住みなれた家も手放さざるをえなかった。そんな怖い話も転がっている。

 

今春、いくつかの自治体で同性カップルの関係を保障する条例案が検討されている。ようやく変化が起きつつあることに大いに期待したい。かつては白人と黒人の結婚だって禁じられていた。いつの時代にも、問われているのは少数者の側ではなく、社会の成熟度なのだ。