2017年09月11日

【映画】「幼な子われらに生まれ」4

モントリオール映画祭で審査員特別賞を受賞したことで話題になった「幼な子われらに生まれ」を見てきました。

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実は軽い浅野忠信アレルギーなのですが、原作が重松清と知って気になって。
 
というわけであらすじ・・・

その前に


ポチっとよろしく(*´∀`人)




再婚した中年サラリーマンの信(浅野忠信)は、2人目の妻・奈苗(田中麗奈)とその子供たちと、平凡でも幸せな家庭を築こうと努力していた。
だが、奈苗の妊娠をきっかけに実の父親に会いたいと言いだした長女が反抗的な態度を取り始め、父親としての信の存在を否定する。
長女を実の父親の沢田(宮藤官九郎)に会わせる信だったが、現在の家族に息苦しさを感じ……。(以上、シネマトゥディより)

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血のつながった家族と血のつながりの無い家族と。
離婚再婚が一昔前に比べて増えた現在、このような問題を抱える家庭が増えてるんだろうなと思いながら鑑賞。
 
残業しない、上司からの誘いも断る、家族のために毎日早く帰宅して、家族との時間を一番に考えるサラリーマン。
仕事よりも家庭を優先する信は、その勤務態度がきっかけでリストラ候補になり子会社の倉庫係に出向となります。
それでも家族のために毎日倉庫係で頑張りますが、再婚相手の連れ子が急に反抗するようになり実の父に会いたいと言い、家を出たいと言い出します。
きっかけは、再婚相手の今嫁との間に子供を授かったこと。

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血のつながりが無いからこそ、頑張って良い父親になろうとしていた信に、これほど屈辱的な事は無かっただろうと思います。
でも、思春期の心の脆い女の子にとって、義理の父親の存在ってとても複雑なんだと思う。
認めないといけないと頭でわかっていても、受け入れられない何かがあって、性的な事に敏感な年頃の女子に、義理の父と自分の母親との間に子供が出来たことは、もしかしたらすごく不潔に思われたのかもしれない。
自分でコントロールできない感情に爆発した娘の気持ちを考えると、すごくしんどいんだろうなと思わずにいられず・・・。
 
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一方で義理の娘と同じぐらいの年ごろの実の娘とは、数ヶ月に1度会って楽しい1日を過ごしてます。
その姿を見ると、やっぱり実子と義理の娘とは違うんだなと、それぞれに対する態度の違いを感じます。
その辺の表情の作り方、柔らかさなど、浅野忠信ってうまいなーって思いました。
 
義理の娘の気持ちが分からないと言いながら、実の娘には「今のお父さんが死ぬことを悲しめない」という告白に「わからなくて当たり前だ」と言ってしまうあたり、矛盾しているけど・・・それが血のつながりのリアルなのかなと感じたり。

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連れ子の妹の方は、まだ幼くて血のつながりとか分からないので、素直に思ったことを受けいれるのが、ちょっと救われました。
きっとそれが人との繋がりの正解なのかもしれないなと。
 
それから、親子の関係と別に、夫婦のあり方についても描かれています。

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今嫁に対する気の使い用、元嫁とのやり取りも見ていて辛かったし、元嫁寺島しのぶが言う「あなたはいつも理由は聞くけど気持ちは聞かない」というセリフは心にズキッと響きました。それが後半のシーンの布石になってるのも良かったな。

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優しいは無関心の延長上にあってはいけないし、心の寛容さも同じく。
当たり前の日常の水面下には、それぞれの家族の思いやりがあってこそ成り立つんだと思います。
 
というわけで星の数は4つ。
 
「私の男」以来、二階堂ふみと同様に浅野忠信アレルギーでしたが、この作品はすごく合ってて良かったです。
 
ハッピーエンドでもなく、落ち着くところに落ち着いたなっていうラストがリアル。
家族のあり方について色々考えさせられます。
再婚家庭のありがちな日常を描いた作品ですが、考えさせられるところがたくさんあって、重松清らしい作品でした。
 


mamitoma at 22:00│Comments(2)劇場版★映画 

この記事へのコメント

1. Posted by takataka   2017年09月20日 15:38
この映画、観たい!観たい!と思っているにも関わらず、時間が合わなくて上映が終わりそうな予感…。
最近は血の繋がりの有無を考えさせられる親子関係の映画を多く観てきましたが、離婚をベースにした親子関係の映画って久しぶりのような気がします。
mamiさん、浅野忠信アレルギーだったんですね⁉︎
知らなかった…(〃ω〃)
2. Posted by mami   2017年09月26日 20:53
takatakaさん>
この作品、結構リアルにある話だろうなと思いながら見てました。
父親の存在ってなんなんだろうなと思います。

浅野さん、二階堂ふみと同様に「私の男」以来二人とも受け付けられなくなりました。

それぐらい私にとってあの映画は衝撃だったって事ですけどね(^^;

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