アメリカには一年に一回スーパーボウルというものがあります。
Super Bowlって食べ物やボールのことではなく、
アメリカンフットボールのTOPのチームが戦う
最終戦のことです。
通常2月の上旬にあります。
今年のスーパーボウルで優勝したチームは
フロリダのチーム
Tampa Bay Buccaneers
タンパベイ・バッカニアーズなのですが
実は今回、フロリダのチーム@タンパベイを優勝に導いた
アメフトの選手のことが
看護の世界で悩んでいる新人看護師などの心情と
似ている気がしたのでそのことについて書いてみます。
おそらく日本では
初めて学生から看護の世界に入ると、
どうしても患者さんの命に直結している仕事ゆえに、
角の緊張もする上に、ストレスも多く、
昼夜の逆転した生活ゆえに体内リズムも崩れ、
それに加えて
まだ経験が浅いがゆえに
非常に心身共にストレスフルな職場環境下に置かれると思います。
私も新人の時には、よく先輩方にフォローをしてもらいながら
外科&内科病棟で経験を積ませて頂きましたが
最初はそれなりに苦労の連続でした。
経験不足ゆえに、判断力も劣っており
最初の6か月くらいは学ぶのが楽しい反面
それでも精神的に辛い部分も多々あり
ありがたいことに理解のある先輩が多かったり、
共感できる仲間がいたため、
そうした周囲からのサポートのお陰で
最初の一年を乗り切りことがができたと思っています。
それでも、同じ病棟には
新卒として採用された子の中には心的に病んで、
中には円形脱毛症に悩まされる子もおり、
どんなに彼ら彼女らの相談に乗っても
やはり 非常に心的に辛い とのことで
辞めていく子たちもいました。
いなくなってしまうことは悲しいものの
それでも私は、彼ら彼女らにとっては
それがベストの選択だったのではないか、と感じていました。
自分という大切な人が心を病んでまで
頑張る必要はないと感じたからです。
日本のわずか1つの病院の1つの病棟にいて、
あぁだこぅだ悩んで、
心が病んでいくよりは
潔く次なる道に進むことも
新たな人生の始まりとなり、
おそらくその病んでいる人にとっても
幸せなことなのではないでしょうか。
看護師だって患者さんと同じ人間なのですから。
スーパーウーマン・スーパーマンなんていない訳です。
自分に余裕がない中で
一体どうやって笑顔で他人のケアができるのか、とも感じました。
ただ、個人的な経験ではありますが
激務が続いた時に、身体的にきつくてふらふらしながら勤務した時、
それでも休むことなく頑張っていて良かったと思えたのは
なんと自分がケアするはずの患者さんたちから
逆に声をかけてもらったり、支えてもらったこともあり
看護師って患者さんにしてケアをしてあげている感があるけれど
実は、持ちつもたつなんだな、と実感したことがあります。
話は戻って、
今回、このフロリダのアメフトのチームを優勝に導いた
ロブ・グロンコウスキー
Rob Gronkowski
という選手は
実は2年前に 29歳という若さで 引退を表明したことがあります。
彼の当時の引退を決意した理由は
" I needed to recover. .. I was not in a good place.
Football was bringing me down, and I didn't like it.
I was losing that joy in life.... I could play right now if I wanted to play.
I'm feeling good. Physically, I could do it. Mentally-wise, desired-wise, it's not there...."
1分25秒のインタビューです。もしご関心があれば 00:20 あたりから見てみて下さい。
ESPNのサイトより Gronkowski - Football was bringing me down (espn.com)
でした。
おそらくプロの選手になるくらいであれば
アメリカンフットボールが大好きだったであろうにも関わらず
アメフトが嫌いになり、人生の楽しみも失い、
もし今、試合にでてプレーをしたいと思うならば、
身体的にはすることはできるけれど
でも精神的には、またやりたいという要求はないんだ。。。
と語られていました。
では、なぜこんなにも心が病んでいる状況であった底辺から立ち上がって
今回のスーパーボウルでチームを優勝にまで導かせることができたのか?
その一つの要因はトム・ブレイディの存在があります。
彼は経験豊富な43歳という年齢的にはチームの中でも上の方だと思うのですが
このトムとは 以前にも同じチームでもあったのですが
お互いフロリダのチーム@タンパベイ・バッニッカーズへ移籍し
再度、共にプレーをすることができたのも
彼の精神的な健康が向上した要因だといえそうです。
また2019年から1年間ブランクを開けて
アメフト選手としてのポジションから
あえて離れてみたのも
逆に復帰するエネルギーとなったのかもしれませんね。
きっとロブは自分が心的に病んでいることが
しっかりわかっていたからこそ
あえて大好きなアメリカンフットボールの選手の役割から
一度離れる勇気をもって決行し、
それが吉と出たのではないかと予測します。
こうした決断って勇気がいるかもしれませんが
長い人生の中では非常に大切なことだと思います。
だからこそ、新人看護師さんの中でも
もし彼のように、
もし心が病んでいる時には、
頑張る以上に、自分というものを見つめ直して
その場にもう少し残るのも選択肢の一つだとは思いますが、
一旦引いてみると、
このアメフト選手のロブのように、
再起動できることもあるのかなと感じます。
それは " 諦める "とはまた違ったものだと思います。
世の中には様々な仕事、チャンス、人との出会いがあるもの。
日本以外にも様々な世界があり、国連加盟国だけでも193カ国だと
外務省のホームページに書かれてあります
世界の国数|外務省 (mofa.go.jp)
そう考えてみたら、自分の居場所や
やっていることって
ちっぽけなものだなと感じることも多々あります。
もちろん、無責任かつ自分勝手に自分の利益ばかりを追求し、
相手に被害や多大な迷惑を与えるとかでなければ
まずは
自分を大事にする
ことも人生を有意義にする鍵なのかと感じています。
私も、自分が本気でやりたいものがあり、
挑戦的なものであればあるほど
困難も多々あり、
眠れなくなるくらいストレスフルなこともあり
心が病みそうになることもありますが
それでもアメフト選手のロブが選択した引退との大きな違いは
おそらく辛い中にも、
どこか 楽しい Joy と思える部分があり、
自分で決断してやりたいと思ったブレない初心があるから
行動ができているのかと思います。
彼はインタビューの中でJoy がなくなったと
話されていましたので。
心が病んでいる時は、頑張るというよりは
一旦時間をおいて冷静に自分をみつめて
復帰するのもあり、辞めるのもあり、全く違う道を行くのもありだと思います。
そんなことを今回のスーパーボウルの勝利チームの選手から
教えてもらった気がします。
Super Bowlって食べ物やボールのことではなく、
アメリカンフットボールのTOPのチームが戦う
最終戦のことです。
通常2月の上旬にあります。
今年のスーパーボウルで優勝したチームは
フロリダのチーム
Tampa Bay Buccaneers
タンパベイ・バッカニアーズなのですが
実は今回、フロリダのチーム@タンパベイを優勝に導いた
アメフトの選手のことが
看護の世界で悩んでいる新人看護師などの心情と
似ている気がしたのでそのことについて書いてみます。
おそらく日本では
初めて学生から看護の世界に入ると、
どうしても患者さんの命に直結している仕事ゆえに、
角の緊張もする上に、ストレスも多く、
昼夜の逆転した生活ゆえに体内リズムも崩れ、
それに加えて
まだ経験が浅いがゆえに
非常に心身共にストレスフルな職場環境下に置かれると思います。
私も新人の時には、よく先輩方にフォローをしてもらいながら
外科&内科病棟で経験を積ませて頂きましたが
最初はそれなりに苦労の連続でした。
経験不足ゆえに、判断力も劣っており
最初の6か月くらいは学ぶのが楽しい反面
それでも精神的に辛い部分も多々あり
ありがたいことに理解のある先輩が多かったり、
共感できる仲間がいたため、
そうした周囲からのサポートのお陰で
最初の一年を乗り切りことがができたと思っています。
それでも、同じ病棟には
新卒として採用された子の中には心的に病んで、
中には円形脱毛症に悩まされる子もおり、
どんなに彼ら彼女らの相談に乗っても
やはり 非常に心的に辛い とのことで
辞めていく子たちもいました。
いなくなってしまうことは悲しいものの
それでも私は、彼ら彼女らにとっては
それがベストの選択だったのではないか、と感じていました。
自分という大切な人が心を病んでまで
頑張る必要はないと感じたからです。
日本のわずか1つの病院の1つの病棟にいて、
あぁだこぅだ悩んで、
心が病んでいくよりは
潔く次なる道に進むことも
新たな人生の始まりとなり、
おそらくその病んでいる人にとっても
幸せなことなのではないでしょうか。
看護師だって患者さんと同じ人間なのですから。
スーパーウーマン・スーパーマンなんていない訳です。
自分に余裕がない中で
一体どうやって笑顔で他人のケアができるのか、とも感じました。
ただ、個人的な経験ではありますが
激務が続いた時に、身体的にきつくてふらふらしながら勤務した時、
それでも休むことなく頑張っていて良かったと思えたのは
なんと自分がケアするはずの患者さんたちから
逆に声をかけてもらったり、支えてもらったこともあり
看護師って患者さんにしてケアをしてあげている感があるけれど
実は、持ちつもたつなんだな、と実感したことがあります。
話は戻って、
今回、このフロリダのアメフトのチームを優勝に導いた
ロブ・グロンコウスキー
Rob Gronkowski
という選手は
実は2年前に 29歳という若さで 引退を表明したことがあります。
彼の当時の引退を決意した理由は
" I needed to recover. .. I was not in a good place.
Football was bringing me down, and I didn't like it.
I was losing that joy in life.... I could play right now if I wanted to play.
I'm feeling good. Physically, I could do it. Mentally-wise, desired-wise, it's not there...."
1分25秒のインタビューです。もしご関心があれば 00:20 あたりから見てみて下さい。
ESPNのサイトより Gronkowski - Football was bringing me down (espn.com)
でした。
おそらくプロの選手になるくらいであれば
アメリカンフットボールが大好きだったであろうにも関わらず
アメフトが嫌いになり、人生の楽しみも失い、
もし今、試合にでてプレーをしたいと思うならば、
身体的にはすることはできるけれど
でも精神的には、またやりたいという要求はないんだ。。。
と語られていました。
では、なぜこんなにも心が病んでいる状況であった底辺から立ち上がって
今回のスーパーボウルでチームを優勝にまで導かせることができたのか?
その一つの要因はトム・ブレイディの存在があります。
彼は経験豊富な43歳という年齢的にはチームの中でも上の方だと思うのですが
このトムとは 以前にも同じチームでもあったのですが
お互いフロリダのチーム@タンパベイ・バッニッカーズへ移籍し
再度、共にプレーをすることができたのも
彼の精神的な健康が向上した要因だといえそうです。
また2019年から1年間ブランクを開けて
アメフト選手としてのポジションから
あえて離れてみたのも
逆に復帰するエネルギーとなったのかもしれませんね。
きっとロブは自分が心的に病んでいることが
しっかりわかっていたからこそ
あえて大好きなアメリカンフットボールの選手の役割から
一度離れる勇気をもって決行し、
それが吉と出たのではないかと予測します。
こうした決断って勇気がいるかもしれませんが
長い人生の中では非常に大切なことだと思います。
だからこそ、新人看護師さんの中でも
もし彼のように、
もし心が病んでいる時には、
頑張る以上に、自分というものを見つめ直して
その場にもう少し残るのも選択肢の一つだとは思いますが、
一旦引いてみると、
このアメフト選手のロブのように、
再起動できることもあるのかなと感じます。
それは " 諦める "とはまた違ったものだと思います。
世の中には様々な仕事、チャンス、人との出会いがあるもの。
日本以外にも様々な世界があり、国連加盟国だけでも193カ国だと
外務省のホームページに書かれてあります
世界の国数|外務省 (mofa.go.jp)
そう考えてみたら、自分の居場所や
やっていることって
ちっぽけなものだなと感じることも多々あります。
もちろん、無責任かつ自分勝手に自分の利益ばかりを追求し、
相手に被害や多大な迷惑を与えるとかでなければ
まずは
自分を大事にする
ことも人生を有意義にする鍵なのかと感じています。
私も、自分が本気でやりたいものがあり、
挑戦的なものであればあるほど
困難も多々あり、
眠れなくなるくらいストレスフルなこともあり
心が病みそうになることもありますが
それでもアメフト選手のロブが選択した引退との大きな違いは
おそらく辛い中にも、
どこか 楽しい Joy と思える部分があり、
自分で決断してやりたいと思ったブレない初心があるから
行動ができているのかと思います。
彼はインタビューの中でJoy がなくなったと
話されていましたので。
心が病んでいる時は、頑張るというよりは
一旦時間をおいて冷静に自分をみつめて
復帰するのもあり、辞めるのもあり、全く違う道を行くのもありだと思います。
そんなことを今回のスーパーボウルの勝利チームの選手から
教えてもらった気がします。