今日は女性の健康・疾患、性感染症などに関する勉強をした。

そして、最近の日本の避妊方法の現状は

どのような状況であるか知識に乏しかったため、

こちらの朝日新聞の情報を読んでみた。

どうやらまだ、日本では男性用のコンドームと、

排卵時期を見て日にちを数える荻野法、

そして膣外射精 の割合もかなり多いことを知った。

アメリカのプライマリーケアNPのクラスを取って

多種多様な避妊法が提供されていることにカルチャーショックを受けた。

こんなにも種類があって用途も違うとは知らなかった。

避妊法のことをContraceptive methods(コントラセプティブ メソーズ)という。

避妊法だけでこんなにも書くことがあるくらい、

アメリカではおそらく重要な医療ケアの一つと言えよう。
book1
コントラセプティブ・テクノロジー(避妊方法)の本

現在使用しているアメリカのNPのBoard Examのテキストでは

男性用のコンドームを使用した際の妊娠率(避妊失敗率)は18%、

荻野法では妊娠率は24%。

つまり、男性用のコンドームを付けても、約5~6人に1人の割合、

そして荻野法では約4人に1人が妊娠する確率があることになる。


NP のプライマリーケアの専攻のコースには

丸々一学期、Women's healthという女性の健康について学ぶ必要がある。

これは思春期から高齢者までの女性の妊娠準備や出産、産後のみならず

性感染症や更年期のことまでに女性に関することを広く学ぶ科目。

この授業の 試験は図書館のパソコンで受けたのだけれど、

制限時間が結構短くて、かつ 事例が1つ必ず出題され、状況説明と共に、

産婦人科の疾患の写真も添付されており、

解答には Differential Diagnosis という考えらえる

診断名を最低3~5つ(試験によって変わる)ワードで打ち込み、

その後、どの診断名が一番確実に考えられるものかを1つだけ選び、

それに対して、処方薬の名前、何ミリグラム、頻度、どのルートで投薬するか、期間、

いつフォローアップして、どんな患者指導をするかを書き上げる。

とにかく丸覚えをする状態だった。


また、この授業の後期には 避妊方法について事細かく学んだ。

例えば、しっかりと避妊をしておらず妊娠の可能性がある際に、

堕胎手術を受けなくても、いち早く 薬を飲むことで

妊娠が成立しないで済むピルが巷で手に入ることも知った。

アメリカでは このピルのことを Morning-After Pill といって

Emergency Contraception 緊急避妊法として使われている。

名前としては "Plan B"  "My Way" " Next choice" という名前で

市販薬として売っており、医師やナースプラクティショナーの処方箋は必要ない。

アメリカの学校によっては無料で配布しており、

自動販売機でも買えるようになっているところもある。



例としては Yale イエール大学がこうした取り組みを2年前にしていたようである。

記事は上記の通り。ちなみに、この学校でも緊急避妊ピルは無料でもらえるそうである。

この効果は 89%だとNP Board Exam の テキストには書かれている。

必ず72時間以内に飲むこと。

もし、副作用として予測されるものの一つに 吐き気があり、

1時間以内に吐いてしまった際には、改めて飲みなおすこと。

制吐薬として市販薬でジメンヒドリナート(Dimenhydrinate)や

メクリジン(Meclizine)なども売っているため、

それと共に飲むと嘔吐を防ぐことができる。 


また、IUD(Intrauterine Device)というのは

アメリカの学生と一緒にいると本当によく聞く上に、

結構使っている子たちが多い。

NP Board Examのテキストでも、

世界で第2位によく使われている避妊方法

The second most commonly used method of contraception in the world と書かれてあった。

このIUDは膣を通して挿入していくT型になったCopper(銅)

もしくは Levonorgestrel(レボノゲストレル)という

女性ホルモン(プロゲステロン)に似たものでできている。

このIUDの妊娠率はわずか0.2~0.8%。

一度挿入したら、銅でできたものであれば10年間入れておくことができる。

その為、もうこれ以上妊娠して出産したくないと思う人には最適。

また、ミレナというプロゲステロンでできているホルモン型の場合には

5年間は挿入したら入れ替えなくても平気。

もし、まだキャリアを積みたくて、妊娠したら困ると思っている人には

ピルを飲まなくても、また男性コンドームを付けなくても

このIUDがあれば妊娠を先送りにすることが確実と言える手段でもある。

しかし、このIUDの欠点もあって、それはSTDという性感染に罹る可能性は避けられない。

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こちらが授業のIUD挿入の実践練習をした時のキット
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模型が IUDと子宮を表している

私の見解としてだが、アメリカでこんなにも性感染が多いのは

おそらくコンドームをする人たちが少ないのではないかと思っている。

というのも、このIUDのみならず、多種多様な避妊法があるからだ。

例えば、インプラントという内腕の皮下に小さな筒状になったものを挿入する方法や

注射を3ヶ月に1回するだけで避妊となるものもあるためである。


妊娠することで女性は身体の負担のみならず、経済的なものなども大きいため、

女性としての 人生の選択を迫られることもあるだろう。

世界には、日本で提供されている限られた避妊法以外にも

多様なものがあることを知っておくことは

女性にとっては キャリア構築や自己の身を守るためにも大事なことなのかもしれない。

それは女性や産婦人科医のみならず、男性も知っておく必要があると思う。


最後にこのアプリはi phone からも使える。

CDC 2
これはCenters for Disease Control and Prevention が出しているもの。

無料でダウンロードができて、もしどのような避妊方法が適しているのかを知りたい際に、

安全面も考えることができる手助けとなるアプリと言える。



例として i phone 用の場合には、こちらのサイトで確認ができる。

授業で先生が教えてくれたものゆえに、信憑性は高いと思う。




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