アメリカで生活をしているとアメリカの看護の情報は入ってくるけれど

逆に日本の看護のことや医療の現状などを知る機会から遠のく。

それでもやはり日本人として日本で生まれ育って、

日本でずっと看護師として働いてきたため

日本の看護や医療に関して興味は持ち続けている。

先日、初めて学んだ日本でのナースプラクティショナーの詳細情報を聴講することができ

非常にためになった。

大分県で初のNPの養成が始り、現在では500人近くの方たちが

急性期やプライマリーケアで活躍されている。

アメリカほどの細かな専門性には分かれていないことを知った。

これから精神(メンタルヘルス)の専門や、小児や新生児の専門、

女性の健康(ウィメンズヘルス)の専門なども出て来るのかな?と期待する。

日本の急性期をメインとしたナースプラクティショナーの学校のプログラムは

アメリカのフィジシャンアシスタントのそれと似ている印象を受けた。

一方で、アメリカのナースプラクティショナーの大学院の場合、

臨床や試験もあるものの、

それ以上にかなり看護理論や毎学期ペーパーが多いため、

文献詮索や文章を書く訓練をかなり受ける。

前に一度だけ、電子カルテシステムを学ぶオリエンテーションで

フィジシャンアシスタントの学校に通っている子たちと受ける機会があり、

話したことがある。

彼らは論文を提出する必要はなく、卒業前にグループでプロジェクトがあり、

それを発表し終了すれば修士を取ることができると言っていた。

その代わり、6週間ごとに、手術室や、救命救急病棟、皮膚科、整形外科、内科などの

様々な急性期病院内、外来・クリニックでの実習が

月曜日から金曜日までみっちりあると話していた。

それゆえに、日本のナースプラクティショナーのプログラムは

アメリカのフィジシャンアシスタントの訓練と似ていると感じた。

実技を強化されていて、実践を強化されている印象を受けた。

その方が、きっと臨床を出てから、とても役に立つ学びができるのかと思う。

(日本のナースプラクティショナーの学校に関する修士論文のことはわからないため、記載を控えます)


もちろんアメリカのナースプラクティショナーの実習先でもいろんな実習先で学ぶ機会はある。

通常、実習頻度はフィジシャンアシスタントほど多くはなく、

初期は週に1回、そして2回、最終的には3回となっていく。

プライマリーケアの場合に関しては、急性期病院ではなく、

外来やホームヘルスなどの急性期病院での実習はなかった。

Outpatients と言われる患者層を中心に診てきた。

因みにこの実習のカリキュラムも学校によって変わってくる。

1年目は座学や実技、そして2年目は臨床実習をメインとする学校もある。


ただ、一つ書いておきたいこととして

アメリカの場合、

フィジシャンアシスタントの学校に入学する人たちの中には

全く急性期病院での経験のない人たちもおり、

看護師になるために要求される勉強や実践を受けてきていない人たちもいるため、

(その代わり他の医療職、クリニックで働くメディカルアシスタントや

 施設などで働くナーシングアシスタントなど)

ナースプラクティショナーに入る人たちの背景とは

また違うことを書き留めておきたい。

ただ、ナーシングアシスタントの人たちの中には

急性期病院で働いている人たちも結構いる。

私もボランティアをしていた時には、

このナーシングアシスタントの人たちとよく働いていた。

日本の正看護師がする業務の一部を彼らはしている。

話がずれてしまったのだが、

それゆえに、フィジシャンアシスタントのプログラムは

こうした背景を持たない人たちもいることを考慮して

濃密な臨床強化がなされているのかと予測する。


日本のナースプラクティショナーのことを学ぶ中で面白いなと思ったのは、

アメリカではFamily Nurse Practitioner(家族ナースプラクティショナー)

のことをFNPといい、この専門領域は赤ちゃんから高齢者まで全ての患者さんを対象に診る

プライマリーケアを強化されたナースプラクティショナーのことを指すのだが、

日本でのFNPは某大学を卒業したナースプラクティショナーのことを呼ぶらしい。

国が変わればで、略語の意味も全く違う意味をなすのだと感じた。


日本の友達で看護師を長年続けてきている子たちの中には、

まだまだ日本でのナースプラクティショナーの存在や役割が

わかっていない人たちも多い印象を受ける。

これから本格的に法律化されて、国家資格となったら、

更に認知度は高まるのかと予測する。


うちの母は決して医療者ではないけれど、私の影響を受けて、その存在は知っている。

しかし、ナースプラクティショナーがどう専門看護師や認定看護師と違うのかと訊かれると

私の説明もおぼつかないことに気づかされた。

日本での看護職が更なる活躍の場を広げていけるように、

様々な学校の解説、法律の改正などが着実にされていることを

耳にすることができ、とても嬉しくなった。


私はといえば、今年の残り3ヶ月弱をどうやりくりしようかと

毎日悩みながらも、いろんな状況の変化があるため、それに則って

To Do List を作って、やりべき優先順位を見極めながら

3足、4足の草鞋を履きながらいろいろと奮闘している。

相変わらず毎日勉強はしている。


人生一度きりだから、後悔なく、やれることを毎日コツコツやっている。

学問に王道なし。

Chocolate
いろんな工夫をして、チョコレートが売られていた。



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