米国ナースプラクティショナー(DNP)になるために

アメリカナースプラクティショナー(NP)&看護学修士号(MSN)取得、全米統一NP Certification(認定証)試験合格。今年から公衆衛生学+看護博士課程(DNP)のプログラムに進学することを決意しました。

カテゴリ: 多様な分野の研究関連記事

以前誤ってAmerican Association of Critical Care Nurseの

メンバーに加入しかけたことがあります。

急いで このクリティカルケア団体といえる組織の事務の人に連絡をして

「あなたの団体が素晴らしいことはわかっているのですが

 申し訳ないけど、今はまだメンバーとして加入をしたり

   この団体の提供している試験を受ける予定は立てられないから

   今回の加入は見越してもらって、保留にしてもらえないでしょうか?」と伝えたら、

「いいわよ~。でもね、この団体はとてもいいものだから、

 是非また入会を検討して、将来的には試験も受けてみてね」と

あっけらかんと快くキャンセルをしてくれて助かりました。

そして1週間以内の間に、無事に返金もしてくれて

思わず ホッ。ありがたやぁ。


それからの出来事。

不思議なことに、その後もこの団体のジャーナルが定期的に送られてくるのです。

会員申し込みはすぐさまキャンセルした上、支払っていないはずなんだけどなぁ。

きっと今回はフライングで郵送してくれたのかな?なんて呑気に考えていたら

今日もまた郵送されてくるではないですか。

銀行口座をいても引き落とされていない。

え?特別サービスかな?

そんなことを思いながら 本当に驚きつつも

嬉しくてついしっかりと興味のあるものを読んでしまったのでした。苦笑

一体何が起こっているのか。

将来、入会した瞬間にごっそりと請求されたりして。

それとも学生会員になりかけた このプロモーションで

将来的な会員を引き留める作戦?!

このままジャーナルを貰っていいのかきいてみようかな。


さてそろそろ本題に入ります。

私の専門はプライマリーケアではあるものの、

基本的には何の分野でも興味があるため、クリティカルケアも知れるものなら

知りたいため、こうした情報は本当に嬉しくて重宝しております。

学校の課題とは違って自主的に読むため

ゆっくり楽しく読めるのが嬉しいところ。

近年では更に専門性を追求することが増えている医療看護の世界ではありますが

医療の世界、看護の世界って、

どこでどう切るかを白黒つけるのは難しいなと感じることが結構あります。

明らかに 法律上何が看護師にできて、

何が医師にできるかは決まっているけれど

でもそうではないグレーゾーンも存在するわけで。

専門性が重要視されている昨今では

明確化は避けられない現実であるものの、

よくよく深く根を彫ってみると、

患者さんにケアを提供するには

できる限りいろんなことを知っておくことって、大事だなと痛感しております。

もし一緒に働く方たちが、自分とは違う背景や視点、教育を受けて来た人たちを

許容することができることって

個人的には大事なのではないかと思ってます。

もちろんそれを円滑にやることは決して簡単ではないけれど。

どんな経験も無駄にはならないため、

医療者として経験したことは、将来の患者さんのためにもなるでしょうから

こうした専門職用のジャーナルを読めるって

先入観や固定概念を和らいでくれる気がします。

自分の専門領域以外のことも学ぶことの良さ とでもいいましょうか。


さて、今回このジャーナル で目にしたタイトルの一つに

興味をそそったものがいくつかありました。

そのうちの一つが

"Physician and Nurse Research in Intensive Care Units (ICUs)というもの。

Ajcc


そして早速読んでみたのですが、

システマティックレビューの方法で

1人の医師と、1人の看護師の方が共著者として出版している研究でした。

彼らは医師と看護師が協働してクリティカルの研究をしているのが少ないため

50個の医学文献と50個の看護文献を検索してみて、

それらの違いを検討してみたそうです。

この研究論文の目的は

潜在的な他職種間(医師と看護師の)のコラボレーションがなされた

ICUではもちろんのこと、他分野の医療の現場でも

もっとそういった研究が増えたらいいなと思っているとのことです。

この提案はなかなか面白い視点だと思いました。

因みにこの研究の中で書かれているポイントの一つとして

医学文献の多くはQuantitative Research Designといって

定量的な研究デザインが多いけれど

看護の文献ではQualitative Research Designといって

質的な研究デザインが医学のものに比べて多いとのことだった。

そういう傾向になるのはやはり医学の根本的な学問の趣きと

看護という視点からの教育が全人的なものの違いにも影響を受けている気がします。

もちろんこの研究論文の言っているように

看護研究の中でも量的な研究は増えてきているのですが。

個人的に思うのは、看護の良さはやはり病気や治療のみならず、

患者さんやその家族などの社会的な部分や心理的な部分を

看護理論からも学ぶから、統括した視点が訓練されているような気がします。

それを嫌がるナースや看護学生さんたちもいるようですが、

私としては素晴らしい観点だと思っております。

また昔から言われているナイチンゲールの『看護覚え書』ではないけれど

環境、衛生面の大切さも何となく学ぶわけで。

おそらく日本などでもナースプラクティショナーを目指しているひとは

こうした看護以上に医学に関する治療や

クリティカルケアに集中したい方も見受けるなと感じました。

医学がいいとか、看護がすごいと言うよりは、

それぞれのいいところを出していき

協働してやっていくことほど『鬼に金棒』なことはないのかもしれないですね。

それにはやはりお互いが話している内容を理解する必要があるのかと思います。

逆に 理解できても受け入れたくない人もいるかもしれませんが。

その塩梅は本当に難しいかもしれません。

でも何のための医療、ケアなのか。

きっと1人でやれることには限界があるけれど、

2人、3人と集まって、チームになるとより良い何かが生み出されるのかな。


さて、最後に一つ呟きを。

各国の100個に及ぶ文献検索をして書き上げられた

このシステマティックレビューの研究論文では

悲しいことに

アジア圏では

中国、韓国、台湾でのものは選ばれていたのですが

日本のものが 1つも ありませんでした。

もっと日本にも目を向けてくれたら

嬉しいなぁと心から思いました。


長くなりましたが

最後まで読んで下さりありがとうございました。




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今日のCNNの記事でこのような内容があった。

科学者たちが、新たなる人体の一部といえる可能性のある部位を 発見をしたそうである。

このことを発表した研究グループは、オランダの癌治療センター腫瘍外科チームのようである。



最初、画像解析をしている際に、多くの対象者は男性患者さんだった。

そのため、性別による偏りがないようにと、

後日、女性患者さんのデータ収集も加えていったそうである。

科学が発展し、医療も目まぐるしい進歩を遂げていても

未開な医療の部分があることを知る現実。

しかし、この記事にもある通り

「まだまだ人体に関することは学ぶことが多い」

「テクノロジーの恩恵を受け、こうした未曾有な人体の発見ができている。」

と楽観的なコメントが見られた。

今ある常識が、明日の非常識となり得ることを証明している気がする。


この研究論文を発表したグループは、今回の発見が、

特に 咽頭がんや舌癌を含めた頭頸部の腫瘍を抱える患者さんたちへの

今後の臨床での意義を見出すだろうと語っていた。

というのも、放射性治療を行う際に、唾液腺への被爆のダメージが出ることで

口喝や嚥下困難などにも おそらく関わるからだとのこと。

医療の世界では、常に勉強をつづけながら研鑽していく必要があることが

改めて感じられる記事だった。

もし、この発見が確定されたら、今後の解剖学の教科書にも

新たな情報が載せられるのかもしれない。

医療の世界って終わりがなくて常に勉強していく必要があるのだと感じる。

知らないことを知ることができる喜びがあるのだろう。


さて、現実に戻って後半戦の勉強と書類作成とパワーポイントの準備をやっていこう!



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アメリカに来る前から コーヒーは好きだった。

しかし、頻繁には飲まなかった。

コーヒーよりはお茶派だった。



アメリカに来てから驚いたのは

コーヒーの価格が

日本よりも 安いものが 多々ある ということ。



こんなにも簡単に  どこでも手に入る美味しいコーヒーがあるとは、

と非常に嬉しかったのを覚えている。

学校の本屋にあった、大きなポットに入った コーヒーは

1杯1ドルだった。

看護学科以外の 医療系の大学院もあったため、

皆、睡眠不足気味で

このお買い得な コーヒーはすぐになくなってしまい

本屋で働いているレジの人がしょっちゅうコーヒーを作り直していた。



更には、スタバでもマクドナルドでも

レギュラーコーヒーなら1回だけお代わりが無料で貰える。

もし2杯飲んで、1杯の値段なら節約した気になる。




勉強するにも常にコーヒーは必需品。

かつては 授業中に食べたり、飲んだりすることは

迷惑かつ 礼儀が悪いと思っていたけれど

こちらでは  朝から皆、大きなカップに入った

コーヒーをもって登校してくる。

そして授業中でも飲むのは当たり前。



初めて受けた ナースプラクティショナーの授業の時にも、

フィジカルアセスメントの授業で

循環器のシステムを教えてくれた先生は

自分のオフィスから 淹れたマグカップを持ってきて

コーヒーをすすりながら講義をしていた。



アメリカ留学生活を送る中で、

コーヒーはなくしてはならないものとなった。



さて、今回は

このコーヒーと肝疾患との関連性を

オーストラリアの研究チームが発表したそうである。


ちょっと詳細を調べてみたら

"Estimates of the global reduction in liver disease-related mortality with increased coffee consumption: an analysis of the Global Burden of Disease Dataset" 


(doi は 10.1111/apt.16020)

という研究論文からのもののようである。



著者たちは オーストラリアのオースティン病院の

肝移植専門に携わっていらっしゃる ポールさんたち。

彼らの研究の動機を読んでいると

どうやら低所得、もしくは中流クラスの人たちの中の多くは

ウィルス性肝炎や肝臓がんなどの罹患率が高いため、

格安で購入しやすいコーヒーを飲むことで、

どれだけ肝疾患による死亡が防げるのかを

知りたかったのかな、という印象を持つ。



1日2杯以上コーヒーを飲むと、

年間の肝疾患による死亡者を減らすことができるそうである。

https://www.foxnews.com/health/coffee-may-protect-liver-study


2杯は余裕に飲んでいるので嬉しい報告だと思った。



去年、プライマリーケアの授業で

大学病院の肝疾患専門の医師(Medical Doctor) が 

授業のゲストスピーカーとして来た。



その時に、B型肝炎や C肝炎の話をしていた。

C型肝炎の薬は目まぐるしく進展しているのを学んだ。

しかし、新薬ほどコストは高いことが印象的だった。


もしコーヒーに肝機能を向上させる役割があるのなら

患者さんと話すときにも、

エビデンスに沿ってこの効用を話すことができるのではと思った。








さてさて また勉強に戻ろう。

コーヒーを飲みながら 


このインスタントコーヒーは結構 美味しいらしい。

      


coffee (2)



ではっ 









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フロリダで7.5 億以上の遺伝子組み換えがされた蚊が

2021年から2022年の間に地上に 放されることが決まった。

またテキサスでも

2021年にハリス群という地域で 蚊が放出されることになっている。



この人工的に操作された蚊のことを

OX5034 と言う。


この蚊は、メスの蚊の代理であり、孵化して十分に成長し、

人間を刺して病気を拡散する前に死ぬように遺伝子操作されている。

つまり幼虫の頃に死ぬように作られている。

というのも通常、人の血を吸うのは雌の蚊だからである。



大多数の住民や環境運動を唱える団体の反対を押し切っての決断。

この提案はすでに  フロリダ州からも 連邦政府からも

許可が下りている。


詳しくは こちらのサイト

https://www.cnn.com/2020/08/19/health/gmo-mosquitoes-approved-florida-scn-wellness/index.html


こうした遺伝子組み換えをプログラミングされている蚊が大量に放出されたことで

どのような環境への影響や危険性が出てくるのかを

慎重に分析することはされていない。



この記事によれば

2012年の頃から 

別のオスの蚊  OX513A が開発されており、

この蚊は雌の蚊と雌の蚊は 子孫を残すことができるものの、

その子孫には" Kill" programming 殺害プログラミングが

組み込まれており、

最終的には死に至るように作られている。



それゆえに蚊の数を激減することができ、

パナマやブラジルなどでも この OX513A のフィールド試験は成功している。

例えば、ブラジルに関しては

95%の Aedes Aegypti (黄熱を引き起こす蚊)を減らすことができている。


 

OX5034 はメスの蚊だけが死んでいくプログラミングがなされているものの

オスの蚊は生存し続け、

世代ごとに この遺伝子組み換えを持った子孫を残していくことになる。




環境問題を懸念したグループは

この遺伝子組み換えされたオスの蚊が

環境に拡散されることで

野生の動物たち、他の鳥たちや虫などにも

多大な影響を与えて 絶滅の危機にさらさないかなど、懸念している。




蚊取り線香やモスキートネットの次元ではなく

遺伝子を操作して、蚊の退治をしていくって。。。




すでに遺伝子組み換えの食品はかなり進んでおり

日常でも避けることができないくらい

どこでも手に入るように売っている。

その代表例がトウモロコシや大豆であったり、

中には魚介類 や 肉にまでも 影響を及ぼしている。




研究や科学の進化は素晴らしいとは思うものの、

遺伝子を操っていくという発想は

これからの10年、20年、50年、100年と未来を

大きく変えていく気がしてならない。



アメリカNPの プライマリーケアの授業で、

トラベル医学といって

最近では世界各国に人々が旅行をするため、

それぞれの国に行ってきた人たちの履歴をたずね、

その各地によって特徴的な疾患や治療方法、

とりわけ 抗生物質の処方を どうするべきかの

勉強する機会があった。


試験前のサマリー

tra



その中で、マラリアはもちろん 処方薬 もあるけれど

一番に大事なのは

「モスキートネット」という蚊が入らないように、

網戸のようになっているネットで寝ること、

と言われていたのを思い出した。



一体  将来、何らかの形で、

この遺伝子組み換えの 蚊たち が自然とともに

進化を遂げて、人を指すようになった時に、

新たな奇病を発症させないことを祈るばかりである。









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カリフォルニア大学サンフランシスコ校

(University of California, San Francisco: UCSF)では

新型コロナのワクチンがフェーズ3が無事に終了し

FDA (The Food and Drug Administration) に認可されるまでの間、

コロナにかかるリスクを下げる

経鼻スプレー:Aero Nabs開発。

研究チームはコロナのワクチンの効果が思わしくない人や

ワクチンを受けたくても受けられない事情のある人たちのために

新型コロナに罹らないためのスプレーにもなりえると説明している。




このスプレーは一日一回使用。


詳細は大学のホームページにも記載されている。

‘AeroNabs’ Promise Powerful, Inhalable Protection Against COVID-19


https://www.ucsf.edu/news/2020/08/418241/aeronabs-promise-powerful-inhalable-protection-against-covid-19



とても画期的。


You Tubeでも作用機序がアニメーションで紹介されている。

リンクはこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=WjhbexLtYts




現在、吸入器を使用している呼吸器疾患などの患者さんが

この新薬スプレーを使うことで

どのような 薬物相互作用 や 副作用の可能性があるのか知りたい。


UCSF のグループは、これからこの点鼻スプレーをマーケティングできる

業者を探して広めていきたいそうである。

ちなみにUCSF といえば

ノーベル賞を受賞された 山中伸弥氏 が頭をよぎる。








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ネズミをサンプルとした実験研究で

アルツハイマー型認知症の新型治療薬に

効果が見られたとの 研究報告が出された。


研究 サマリーはこちら。


”A drug candidate previously shown to slow aging in brain cells, successfully reversed memory loss in a mouse model of inherited Alzheimer's disease. The new research also revealed that the drug, CMS121, works by changing how brain cells metabolize fatty molecules known as lipids.”



サイエンスデイリーからの記事。詳細は以下の通り。

https://www.sciencedaily.com/releases/2020/08/200804165119.htm





私たち成人高齢者プライマリーケアーのナースプラクティショナーは

必ずと言っていいほど痴呆症のスクリーニングツールも授業で習う。



その例として MoCA(モカ)Testも大事なスクリーニングの一つ。

https://www.dementiacarecentral.com/montreal-cognitive-assessment-test/

これは診断として使うものではないと教わった。

moca





特に効果のある薬物はないため

Aricept や Namendaなどの 定番な薬を処方しても、

まだまだ効果的な 新薬が必要なことは言われ続けてきた。 



この新しい CMS121により

アルツハイマー型の認知症に貢献できるか楽しみである。

まだこれから人に対する実験となるため、政府が認可するかは経過待ち。



どんな結果になるのだろう。

非常に興味深い。










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