米国ナースプラクティショナー(DNP)になるために

アメリカナースプラクティショナー(NP)&看護学修士号(MSN)取得、全米統一NP Certification(認定証)試験合格。今年から公衆衛生学+看護博士課程(DNP)のプログラムに進学することを決意しました。

カテゴリ: 看護シンポジウム(U.S.& Japan)

去年、看護学修士号の卒業論文を完成させた後、

近い将来、その論文を看護学会で発表してみたいと思い

地域レベルの看護学会を見つけて、

通るかわからないけれど、

とりあえず応募してみることにしました。

応募した理由は、

将来的には博士課程に進みたいと思っていたため

(結局、新型コロナの関係もあり、

  すぐに進学することになりましたが)

研究発表の実績がアメリカであった方が

出願には有利なのかと思ったからです。

正直なところ内容は

どこまでの貢献度になるかはわかりませんが、

自分自身のテーマは結構気に入っており

研究過程は決して生半可なものではなかったため

何らかの形で自分のやったことを

残しておきたいと考えていました。

研究形態はシステマティックレビューになります。

様々な看護大学院がある中で

全ての看護修士の論文がシステマティックレビューとは限らず

伝統的ともいえる

1からデータ収集して(Raw Data) を書き上げていく論文形式を

選択肢の1つとして選ぶことのできる大学院もあります。

それゆえに、修士号の卒業論文も

求められるものが多少ことなることが言えます。


私が通っていた大学院の場合、

全てのナースプラクティショナー学生は

どんな専門分野のナースプラクティショナーであれ、

このシステマティックレビューで

書き上げて行くことが課せられていました。


もちろん書式形態は、

以前にも何度も触れたことのある

APAスタイルに則って書いていきます。

こちらのリンクが詳細情報となっております。参考になると思います


いざ、

ダメでもいいと思いながらも応募してみたところ、

返事が頂ける期限内に

何ら連絡がありませんでした。

「やはり駄目だったんだ。。」とやや落胆し、

もう少し努力しておけば良かったのかもしれない、

と後悔しました。

当時の記録はこちら


しかし、凹んでいても始まらないため

次なる機会に向けてやってみようと頭を切り替えて

そのことはもう忘れようと思っていた矢先のこと。

なんと後になってから奇跡的に

「採用決定」との連絡が来ました。


なんと救う神というものがいるのか!

と 正直驚きました。

規模は小さいけれどチャンスが巡ってきた!と思い

浮かれていたのも束の間。


今度は2週間後に別のメールを頂き、

新型コロナの関係で

「残念ながら今回の学会は中止になりました。

 オンラインには移行しません。


 またの応募お待ちしてます。」

とのことで

やはり願いは叶わなかったんだ、と拍子抜けしてしまいました。

その時のエピソード



人生は自分の思い通りになんてならないものなんだ、と

しみじみと痛感しつつ、

少なくとも採用してくれたという過程は

自分で自分を褒めることにしようと

誰とも分かち合えない

無念さを噛みしめておりました。


さて、月日が半年以上経った 先日のこと。

あるメールが届きました。

それは以前諦めていた例の地域レベルの学会長からでした。

なんと去年10月に発表できる機会のあった看護学会が

今年の12月の上旬に開催されるとのことで、

更には

「もし興味があれば、

 以前提出したものは既に審査が通っているから

 あなたの研究を発表してみませんか?」

と丁寧なメールと手紙まで添付されておりました。

既に発表の日時や形態(口頭発表)まで設定されており、

通常口頭発表の場合、

15分程度と思うのですが30分の枠が設けられており

そんなにお時間頂いていいのかな?と

驚きの気持ちでいっぱいです。

PPP


実は今までのアメリカ生活の中で

学会には何度か聴きに行ったことがあるものの、

アメリカの学会で研究発表したことは

一度もありませんでした。

ましてや口頭でやるとなるとは正直ビックリしてます。

ポスター発表を選ぶこともできたのですが

物心ついたせいで、

気づけば口頭発表を希望していたのは

自分の責任であります。苦笑

幸い、この学会は地域規模であるため規模が小さく、

プレッシャーも少ないため

これはいいスピーキングの経験になりそうだ!と思い

今後 始まる博士課程のプログラムの繁忙度が高すぎて、

それどころではなくなってしまう

自分が予測できないため

正直なところ不安もよぎりましたが、

それでもやりたかったことが

後になってから期待していなかった

やらせてもらえるチャンスとなり

すぐにこの依頼を受けることを決意しました。


既に去年の段階で、

論文自体はできあがっているため

今からコツコツと修正し

スライドを作って完成させておけば、

万一、これから始まる学校の授業や試験、

ペーパーなどで多忙であっても

12月の発表ではなんとかなるかと信じております。

しかし、決して生半可にはできないため

少しでも焦りやストレスを軽減させるためにも

事前の準備は不可避となりそうです。


去年は踏んだり蹴ったりで

ある一定の時期は辛いことが続いたものの、

それでも不撓不屈の精神で、

行動して続けておいて良かったと思ってます。

微々たるものであったとしても

しっかり学会に貢献できるように

頂いた機会を活かせたらと思ってます。

人生初のアメリカでの発表。

私にとっては力を振り絞った経験こそ

人生の 宝 だと言えます。




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今回、アメリカのセントラル時間(シカゴやミネソタ州の時間)の

朝9時からシンポジウムに参加してみました。

講演をされた方は合計6人でした。

最初に話をされた方は

スタンフォード・ヘルスケアで働かれている

疼痛コントロールをされている

ナースプラクティショナーの方で

トピックスは大麻(カンナビノイド)を

どのように医療の現場で用いられているのか、

どのような作用・副作用があるのか、

どのような症状のある人に効果的かなどでした。

因みにアメリカの州によっては

クリニシャン(医師やNP)の勧めで医療的に使われることも

レクリエーション(娯楽的)に用いる場合にも

許可されている州もあれば、

医療的なものだけなら可能な州、

そして医療的であれ、娯楽的嗜好のためであっても

禁止な州があることを知りました。

脳神経的な作用や内分泌ホルモン作用にどのような影響を及ぼし、

循環器にもどのような影響を与えるのか、

大麻の歴史や

それに関連した様々な法律などが話されていました。

一つ患者教育として大事なこととして、

錠剤で内服する際には、

たばこのように吸うものとは異なる作用時間であるため、

内服後、1~4時間すると、効果が出て来るため、車の運転は避けること、

とのことでした。

また、アメリカ合衆国の政府は大麻は違法としているため

もし患者さんが合法的な州にいたとして、

その大麻で癌痛コントロールをしていたとして、

荷物の中に入れておくと、

空港で撤収されたり、違法行為とみなされることを

知らせておくように、とのことでした。

薬物作用機序などはナースプラクティショナーの学校の薬理学などで

学んだため、記憶はまだ新しい方ではあるのですが

こうした上記のことは知らなかったため、

いろんなことを知っておくことが大事なのだと感じました。

今でもNPの学校の頃から覚えていた内容として、

大麻には400種類ほどのケミカル化学物質が含まれているということです。

使ったことも、育てたことも、処方する人も今までに見たことがないため

私自身は本と講義だけの知識になるのですが、

講演者曰く、

人によっては、

自分の庭などで育てる人もおり、

大麻栽培の場合、カビが生えたり、バクテリアも発生する上、

身体に害を駆除剤も使用する必要があるため、

そうしたものがついている自分で栽培した大麻を吸うと、

こうしたカビやバクテリアも一緒に吸うことになり、

身体に吸収されるため、

それを避けるためにも、

しっかりとラベルが張られている大麻の製品でないと危険である

と話されていました。

日本では違法であるため

どうしても馴染めない内容ではあるものの

実際、アメリカの在宅医療の実習で患者さんの家に入ったら

異様なにおいがして、それが何かわからず

そのお宅を出た後に

プリセプターが大麻のニオイであることを教えてくれました。

外科医が処方した鎮痛薬がどうしても効かないとのことで

大麻をどこかから旦那さんに購入してきてもらい

まるでタバコのように吸っていたのでした。

ベッドの横には吸い殻があったので。

しかし、患者さんはそのお陰で痛みが緩和されたと笑顔でいたため

さすがアメリカならではだなぁと感じました。


その他の講演者たちは

ミネソタ州にあるメイヨークリニックMayo clinicのナースプラクティショナーの方か

シカゴにあるRush 大学の准教授、かつ精神医療専門のナースプラクティショナー、

ニューヨーク大学医学院の臨床准教授の医師、

そして、先日、プロゴルファーのタイガーウッズが転院された

セレブがよく入院するシーダーズ・サイナイCedars Sinai病院のディレクターの方

でした。

コロナパンデミックが始まってから、何度か

オンラインで学会に参加したことはあるのですが

今回のこのシンポジウムは

100%満足度のある 非常にお勧めできる内容です。

個人的に一番好きだった講演内容&プレゼンテーションは

メイヨークリニックのナースプラクティショナーかつ教育者でもある

Mertenさんのお話でした。

甲状腺機能の話や内服のコントロールの内容、

妊婦さんの時はどう処方するか、

高齢者の甲状腺機能亢進症の場合はどうするか、

橋本病を疑った時に検査する抗体は何かなどなど、

症例ケースのように教えてくれて、

覚え込むというよりも

考えるプロセスを与えてくれて、

去年勉強したナースプラクティショナーの認定試験でも

出題される内容でもあったため

知識が更に深まった感じがします。

もちろん、知っていることもあれば、

知らなかったこともあり、

会場に出かけなくても、

好きな時に水やコーヒーを飲みながら

しっかりメモを取り、

講義が聴けるのって本当にありがたい学びの機会だと感じました。


シンポジウムの最後に、20問のクイズがありました。

きっと講義を50%くらい聴いていたら答えがわかるレベルで

全くひっかけ問題などなく難易度はかなり低い良心的な問題ばかりでした。

その後、アンケートに答えると、

すぐに修了証書がダウンロードできるようになっていました。

これはナースプラクティショナーAANPの認定証Certificateを

更新するのにも使えるそうです。

ただし、このCertificateは有効期限は4年までだそうです。

まだ5年先の更新である私には早すぎたようです。

でも今日学んだことはきっと将来役に立つものだと思うので、

受けてよかったと思っています。

こちらがCertificateです
Pccer

また、今日ライブのシンポジウムに参加できなかった方たちも

1週間後には今日の全ての講義が録画されたものが聴けるように

アップデートされるそうです。

9月上旬までアクセスは可能なため

ご興味のある方は今からでも申し込めると思います。

こちらがリンクになります

https://pcna.net/professional-development/annual-symposium/





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アメリカで生活をしているとアメリカの看護の情報は入ってくるけれど

逆に日本の看護のことや医療の現状などを知る機会から遠のく。

それでもやはり日本人として日本で生まれ育って、

日本でずっと看護師として働いてきたため

日本の看護や医療に関して興味は持ち続けている。

先日、初めて学んだ日本での診療看護師

の詳細情報を聴講することができ

非常にためになった。

大分県で初のNPの養成が始り、現在では500人近くの方たちが

急性期やプライマリーケアで活躍されている。

アメリカほどの細かな専門性には分かれていないことを知った。

これから精神(メンタルヘルス)の専門や、小児や新生児の専門、

女性の健康(ウィメンズヘルス)の専門なども出て来るのかな?と期待する。

日本の急性期をメインとしたナースプラクティショナーの学校のプログラムは

アメリカのフィジシャンアシスタントのそれと似ている印象を受けた。

一方で、アメリカのナースプラクティショナーの大学院の場合、

臨床や試験もあるものの、

それ以上にかなり看護理論や毎学期ペーパーが多いため、

文献詮索や文章を書く訓練をかなり受ける。

前に一度だけ、電子カルテシステムを学ぶオリエンテーションで

フィジシャンアシスタントの学校に通っている子たちと受ける機会があり、

話したことがある。

彼らは論文を提出する必要はなく、卒業前にグループでプロジェクトがあり、

それを発表し終了すれば修士を取ることができると言っていた。

その代わり、6週間ごとに、手術室や、救命救急病棟、皮膚科、整形外科、内科などの

様々な急性期病院内、外来・クリニックでの実習が

月曜日から金曜日までみっちりあると話していた。

それゆえに、日本のナースプラクティショナーのプログラムは

アメリカのフィジシャンアシスタントの訓練と似ていると感じた。

実技を強化されていて、実践を強化されている印象を受けた。

その方が、きっと臨床を出てから、とても役に立つ学びができるのかと思う。

(日本のナースプラクティショナーの学校に関する修士論文のことはわからないため、記載を控えます)


もちろんアメリカのナースプラクティショナーの実習先でもいろんな実習先で学ぶ機会はある。

通常、実習頻度はフィジシャンアシスタントほど多くはなく、

初期は週に1回、そして2回、最終的には3回となっていく。

プライマリーケアの場合に関しては、急性期病院ではなく、

外来やホームヘルスなどの急性期病院での実習はなかった。

Outpatients と言われる患者層を中心に診てきた。

因みにこの実習のカリキュラムも学校によって変わってくる。

1年目は座学や実技、そして2年目は臨床実習をメインとする学校もある。


ただ、一つ書いておきたいこととして

アメリカの場合、

フィジシャンアシスタントの学校に入学する人たちの中には

全く急性期病院での経験のない人たちもおり、

看護師になるために要求される勉強や実践を受けてきていない人たちもいるため、

(その代わり他の医療職、クリニックで働くメディカルアシスタントや

 施設などで働くナーシングアシスタントなど)

ナースプラクティショナーに入る人たちの背景とは

また違うことを書き留めておきたい。

ただ、ナーシングアシスタントの人たちの中には

急性期病院で働いている人たちも結構いる。

私もボランティアをしていた時には、

このナーシングアシスタントの人たちとよく働いていた。

日本の正看護師がする業務の一部を彼らはしている。

話がずれてしまったのだが、

それゆえに、フィジシャンアシスタントのプログラムは

こうした背景を持たない人たちもいることを考慮して

濃密な臨床強化がなされているのかと予測する。


日本のナースプラクティショナーのことを学ぶ中で面白いなと思ったのは、

アメリカではFamily Nurse Practitioner(家族ナースプラクティショナー)

のことをFNPといい、この専門領域は赤ちゃんから高齢者まで全ての患者さんを対象に診る

プライマリーケアを強化されたナースプラクティショナーのことを指すのだが、

日本でのFNPは某大学を卒業したナースプラクティショナーのことを呼ぶらしい。

国が変わればで、略語の意味も全く違う意味をなすのだと感じた。


日本の友達で看護師を長年続けてきている子たちの中には、

まだまだ日本でのナースプラクティショナーの存在や役割が

わかっていない人たちも多い印象を受ける。

これから本格的に法律化されて、国家資格となったら、

更に認知度は高まるのかと予測する。


うちの母は決して医療者ではないけれど、私の影響を受けて、その存在は知っている。

しかし、ナースプラクティショナーがどう専門看護師や認定看護師と違うのかと訊かれると

私の説明もおぼつかないことに気づかされた。

日本での看護職が更なる活躍の場を広げていけるように、

様々な学校の解説、法律の改正などが着実にされていることを

耳にすることができ、とても嬉しくなった。


私はといえば、今年の残り3ヶ月弱をどうやりくりしようかと

毎日悩みながらも、いろんな状況の変化があるため、それに則って

To Do List を作って、やりべき優先順位を見極めながら

3足、4足の草鞋を履きながらいろいろと奮闘している。

相変わらず毎日勉強はしている。


人生一度きりだから、後悔なく、やれることを毎日コツコツやっている。

学問に王道なし。

Chocolate
いろんな工夫をして、チョコレートが売られていた。



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