2015年10月01日

秋季公演まであと一月

 キンモクセイのオレンジ色の小さな花がすっかり落ちて、路地の縁を彩っています。稽古場へ向かう歩道脇のイチョウも、黄色い葉を落とし始めました。秋は少しずつ深まってきているようです。
  「さよならパーティ」本番まであと一月。役者達の目の色にも変化が現れ、芝居の深まりを感じます。
 公演までの間の長くも短い時間の中で、役者としてもより中味を蓄えて、舞台に素敵な花を咲かせたいと思うところです。 ぶーにゃん

manatsuza2008 at 08:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年09月19日

裏の言葉のやりとり

 朝晩涼しくなりました。コオロギの奏でる澄んだ音に、秋の訪れを感じます。稽古場では秋季公演「さよならパーティ」、そして、来年3月に行われるアドベンチャー公演の稽古が始まっています。
 先日、私のアルバイト先の同僚がいつもと違ったカジュアルなスタイルで仕事をしていた。私は、「ジーパンなんて珍しいですね」というと、彼女はちょっとはにかんで「そうかな?よくはいてるよ」と嬉しそうに言った。たったこれだけのことだった。それを思い返すと、私の「珍しいですね」という言葉の裏には、「以外と似合いますね」というニュアンスがあった。それを受けた彼女の「よくはいてるよ」という返事は、「ほめられて嬉しい」と読み取れた。
 会話は言葉が意味するものだけを受け渡ししているのではない。また、中に含まれる感情のやりとりでもない。真夏座の演技術を修練する内にそれと覚えたが、普段の生活の中でそれと気づく瞬間には、一人ほくそ笑んでしまう。
 日々の暮らしの些細な出来事の中にある、こういう発見の瞬間に、私はとても高揚する。そして、何だか得したような気分になる。 ぶーにゃん

manatsuza2008 at 12:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年08月30日

藤の会 本日 開演!! 

 ここ数日、涼しいというより、肌寒く感じられる日が続いております。まだ8月だというのに蝉も鳴かず、ようやく地上へ出てきて成虫となった蝉は、きっと戸惑っているだろうなと思う次第です。
 お待たせいたしました!現代劇センター真夏座のホームページ、リニューアル第一弾ができあがりました。本日の藤の会公演の詳細と、真夏座秋季公演の記事がのっております。
 これから座員の紹介ページなど、様々な記事を掲載する予定ですが、それはもう少々お待ち下さい。現代劇センター真夏座という検索でヒットしない方のために、URLを書いておきますね。 ぶーにゃん
現代劇センター真夏座HP… http://www.manatsuza.com/

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2015年08月15日

残暑お見舞い申し上げます!

 毎日暑い日が続いておりますが、皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。夏だから暑いのは当たり前、元気が良いのは太陽と空き地に生える草花か…。
 この稽古場日記もだいぶ久し振りの更新になります。時折、現代劇センター真夏座のホームページをご覧頂いている方々の中には、心配されている方もいらっしゃるようですが、ただ今ホームページはリニューアル中です。新しいホームページを楽しみに、もう少々お待ち下さいませ。
 稽古場では元気な夏の太陽にも負けず、藤の会12回発表会の稽古が行われています。今年も豊島区立南大塚ホールで、8月30日(日)1時30分、第1部開演です。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
 また、本日より8月23日(日)まで、両国のトランクシアターでスタジオで上演される音楽劇「手紙−貝の火より−」に、羽藤雄次が客演しております。そちらにもぜひ、足を運んで頂けたらと思います。  ぶーにゃん

manatsuza2008 at 15:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年06月28日

意外な人の思わぬ台詞

 先日、細い路地を歩いていると、男性の話し声が聞こえてきた。「俺はね、女性ものの香水をつけるの。だって、男もののコロンて、何だか強い香りで匂いをごまかしているみたいでさ。女性ものは香りが繊細でしょ?」
 それは、小さなビルの建築現場横の空き地で昼休憩をしていた、建築作業員の一人だった。筋肉質で、足首のところが大きく膨らんだニッカポッカをはいたその人は、コンビニ弁当を食べる作業員仲間の中で、ペットボトルのお茶を飲みながら語っていた。私はそのシーンにとても興味を引かれた。立ち止まってその後の展開を見たかった。しかし私は先を急いでいて、それはかなわなかった。
 炎天下で汗を流して働く人たちが、香水や匂いについて気にかけている人も当然いるだろう。けれど、それを人前で語ることは、私が抱く肉体労働者のイメージとかけ離れていた。それでとても気になったのだ。
 やはり私は固定観念にとらわれている。もっと大きく目を見開いて世の中を見れば、まだまだおもしろい発見があるのではないかと思う。 ぶーにゃん

manatsuza2008 at 10:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年06月08日

次の公演に向かって

 関東は今日梅雨入りしました。これから日々、不安定なお天気になるのかと思うと、気分は上向きというわけにはいきません。それでも、色鮮やかな紫陽花が元気に咲き誇っているのを見るにつけ、やっぱりこの季節にもいとおしさを感じてしまいます。
 先日の公演では、たくさんのお客さまが劇場へお越し下さいました。ご来場下さった皆さまへ深く感謝申し上げます。今回は、作者も内容も違う芝居の二本立て公演にもかかわらず、意外に評判は悪くなかったようです。
 後半の「父が帰る家」は、人によって感想が大きく違っていて、これは非常に驚きました。
 稽古場は早くも、次の公演に向かって始動しています。稽古場は休みなく、私たちの芝居を支えてくれて、私たちは稽古場にも感謝です! ぶーにゃん

manatsuza2008 at 17:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年05月24日

いよいよ千秋楽!!

 いつもながら、初日の幕が開くと公演はあっという間に千秋楽を迎える。
 今回は久々の二本立て。長谷川伸シリーズでは、よく、二本立て公演を行っていたが、この度は作者も違う。内容の共通性があるわけでもない。質の違う二つの芝居の上演。お客様がどのように感じるのか、私は少し不安だった。
 しかし、芝居の幕が開くと、それは全くの杞憂だということがわかった。一本目と二本目で、質の違う笑いが客席に溢れている。感想を聞いても、この異色のコラボに不思議な充足感を感じているようだった。
 「花見の茶ばしら」「父が帰る家」は本日千秋楽。14時開演。ぜひ、お越しください!! ぶーにゃん

manatsuza2008 at 09:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年05月21日

「花見の茶ばしら」「父が帰る家」本日初日!!

 ずっと、はまっていたアメリカンドラマがあった。ものがたりだけでなく、一人一人のキャラクターにも傾倒し、その放映を楽しみに見ていた。
 そのドラマでは、スターバックスのような紙コップに入ったコーヒーを飲むシーンがよくある。もちろん、中身は空で、いかにも飲んでいるような演技をしているのだが。ある時、同僚が、差し入れたコーヒーを机に置いた、コトッという小さな乾いた音が、そのコーヒーカップが空であることをバラしてしまった。その時、私の中で魔法がとけて、ものがたりがガラガラと崩れてしまった。
 私たちも、稽古の中で、いくつものウソを潰していく。ほんの小さなウソがものがたりの魔法をといてしまうから。
  さあ、「花見の茶ばしら」「父が帰る家」本日初日!!18:30開演です!!

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2015年05月05日

芝居が熟す時

 大型連休で、世の中は幾分、楽しげな雰囲気に包まれている。陽気も穏やかだし、絶好の行楽日和である。そんな中、稽古場では公演に向けての集中稽古が行われている。芝居の形はできた。これからはさらに熟成して、うまみやスパイスを加えていく作業になる。
 この時期になると、四六時中芝居のことを考えている。朝コーヒーを飲んでいる時も。電車で移動している時も。家に帰ってシャワーを浴びている時も。稽古中だけでなく、劇団の仲間と話をしている時に、思わぬことに気づくことも多い。あるいは電車の中で目にした光景の中に、これか!と思うこともある。
 確かに、それらがすべてうまくいくわけではないが、何かを発見した時の高揚感と、次の稽古でそれをどのように演じようかという期待感は計り知れない。
 一人一人が稽古場へ持ち込んでくるこういったものが、うまくかみ合った時に芝居がより熟していくのだろう。
 「花見の茶ばしら」「父が帰る家」上演初日は今月の21日。ぜひ、ご来場下さい!!
 ぶーにゃん

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2015年04月05日

聴力の不思議

 先日、私の住む団地の、お向かいに住んでいる年配のご夫婦の家から漏れ聞こえてくるテレビの音が、少し大きくなった。同じ頃、この団地を囲むように植えられているケヤキの剪定があり、多くの枝が払われた。季節柄、葉はつけておらず、スカスカになった枝ぶりが寒々しく感じられる。その頃、お向かいの奥さんから、「ケヤキの枝がなくなって、周りの音がうるさくなったわね。感じない?」といわれた。私にはあまり感じられなかったので、ちょっと不思議な気がした。年を重ねれば、耳の聴く力も衰える。イメージとしては、聞こえてくる音のボリュームが全体的に小さく感じられるのだと思っていた。しかし、もしかしたら、いろいろな音がある中で、聞きたい音を抽出する力が少し弱くなり、不必要な音がより気になるのではないのか。考えさせられる出来事だった。
 芝居の中でも、耳の遠いおばあちゃんが、悪口だけはよく聞こえるというシーンがある。そういったシーンのほとんどに、共感の笑いが生まれる。経験的によくわかるからだ。しかし、人間の耳の能力は、その持ち主が考えるより、はるかにすごいのかもしれない。
 ぶーにゃん

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