2005年07月12日

末端価格の罠

TVのニュースで麻薬や拳銃の不法所持者が逮捕されると「末端価格で10億円相当のコカイン(拳銃)を押収」などと耳にします。
このようなニュースを聞くと随分たくさんコカインを押収したんだなー…と思ってしまい勝ちですが、実際はそれほどない事が多いことをご存知ですか?

そもそも末端価格とは「商品が消費者に渡る段階での最終的な価格のこと」で、
我々一般消費者の身の回りで売っている商品の値段は全て末端価格ということになります。
しかし麻薬や拳銃などの違法商品に定価や希望小売価格が表示されているはずもなく、為替市場のようにレートがコンピュータで管理されているワケもありません。

では警察はどのような方法で末端価格を決定しているかと言うと…

これまた単純で逮捕した麻薬不法所持者や売人から直接価格を聞くんです。
で、統計を取ってその平均をはじき出し末端価格を決定します。

ここまで聞くと案外まともに末端価格を決めてるんだなと思ってしまいますが、ここに裏があるんです。

例えば、警察はある売人を麻薬不法所持で逮捕し、容疑者の自宅から大量の麻薬を押収しました。
そこで警察は、押収された麻薬の末端価格を計算するためにある仮定を設定します。

その仮定とは…

押収した麻薬は「極上の品物」「高く買ってくれる最高のお客様」「残らず売り切れ完売御礼またよろしくたのんまっせ」

こうして算出した末端価格をマスコミに発表をするワケです。
で、マスコミは警察の発表通りにニュースや新聞で報じ、我々市民の耳に入ってきます。
一種の情報操作とも取れる行為ですな。

なぜ警察はこんなことをして大げさに報道するのかと言うと、
自分たちの手柄を大げさに見せたいという捜査官たちの思惑と、
末端価格を意図的に釣り上げて違法商品の流通を抑えるという警察組織の思惑が合致しているからだったりします。

利害の一致ってヤツみたいですが、何とも面白いものですねぇ…


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この記事へのコメント
芸能人のヒミツ教えちゃいます♪
Posted by ありさ at 2006年04月06日 09:05