January 21, 2018

 
 近畿大学医学部の工藤正俊教授らは、切除不能の肝臓がんの
   肝動脈化学塞栓療法(TACE)
   抗がん剤
の併用療法について、国内33施設での医師主導型臨床試験で初めて効果を実証したという。

 いわゆる、がん細胞へ栄養を供給する動脈をふさぐとともに抗がん剤を投与して再発を防ぐことだが、投与開始時期を早め治療中止の判定基準も変更することで、投与期間を従来の2倍近い38・7週間とし、従来の試験ではできなかった有効性確認に成功した。

 研究グループでは、独バイエルが開発した抗がん剤「ソラフェニブ」をTACE施行患者に投与した。
 従来、抗がん剤の投与開始はTACE実施後だったが今回は事前に開始している。
 
 さらに効果がないと判断して治療を中止する基準を、化学療法基準ではなくTACE基準とした。
 投与期間を長期化できた結果、TACE治療部位の血管新生を阻害でき、再発を防げることを実証した。
 
 
   

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January 18, 2018

 
 住幸(新潟市)は、箸の先端5センチメートル部分の表面を凹凸状とし、亜鉛や鉄分を付着させた箸を開発した。

 調味料に箸を浸すとこれらの成分が徐々に溶出し、食事しながら手軽に摂取できるという。
 今後、ドラッグストアでの販売に向けて開発と製造の提携先を探索し、健康補助につながる商品として早期実用化を目指す。

 木製と樹脂製の場合は塗装工程の最終段階で箔(はく)状にして巻き付けるか、微粒子状にして亜鉛や鉄を付着させる。
 
 付着量は1膳につき約2グラム。 
 
   

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January 17, 2018

 
 東北大学大学院医学系研究科眼科学分野の
   中澤徹教授、西口康二准教授、志賀由己浩医師
らのグループは、緑内障患者における遺伝要因と臨床的特徴の関係を明らかにした。

 日本での失明原因第一位となっている緑内障は、視神経が障害を受けることで視野が狭くなる眼疾患。
 ただ、どのように緑内障が発症するかは明らかでない点が多い。
 そのリスク要因の一つとしては遺伝的な要因が挙げられている。

 これまで日本人緑内障患者の遺伝要因の大部分は解明されていなかった。

 研究グループは、緑内障患者の遺伝要因を探るため
   東北メディカル・メガバンク機構
の成果に基づいて作られた日本人の遺伝解析ツールである「ジャポニカアレイ」を用いて、565人の緑内障患者と1,104人の健常者の遺伝情報を解析した。

 結果、欧米において緑内障との関連が報告されている
   3つの遺伝子領域
について、日本人緑内障患者でも強い相関が見られた。
 
 そこで、新たに607人の緑内障患者と455人の健常者を解析した。
 結果、これら3つの遺伝子領域が緑内障に関与していることを再確認できたという。

 加えて、これら3つの遺伝子領域が、それぞれ異なる臨床的特徴に関連していることも明らかになった。
 
 1つ目の遺伝子領域では眼圧と血流、2つ目の遺伝子領域では網膜神経線維層の厚さと血流、3つ目の遺伝子領域では視神経乳頭の形状と視野について相関が見られたという。

 今後、緑内障の病態解明と個別化医療の一助となる可能性が期待される。
 
    

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January 16, 2018

 
 フランスのパスツール研究所などのグループは食品に含まれる
   乳酸菌
が作り出す物質が腸内で
   免疫細胞を活性化させる仕組み
を、マウスを使った実験で初めて解明したと発表した。

 研究は、フランスのパスツール研究所が大手食品会社の「明治」と共同で行ったもの。

 グループでは、乳製品に含まれる「OLL1073R−1」と呼ばれる乳酸菌が作り出す物質「多糖類」に注目した。
 
 そして、この多糖類をマウスに1週間投与したところ、腸内で免疫反応を担うT細胞の量が、水だけを飲ませたマウスと比べておよそ2倍から4倍に増えていた。

 これまで乳酸菌が腸内で免疫活動に影響を及ぼすことは知られていた。
 ただ、乳酸菌が分泌するどの多糖類が免疫細胞の受容体と反応し、活性化させているのが明らかになったのはこれが初めて。
 
   

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January 15, 2018

 
 東京医科歯科大の赤沢智宏教授のチームは11日
   特殊なたんぱく質
を含む培養液で、骨格筋の幹細胞を培養することに成功したと米科学誌「ステムセル・リポーツ」で発表した。
 
 全身の筋力が低下する難病「筋ジストロフィー」など筋肉に関する病気の創薬や、治療法開発につながる成果。

 骨格筋の幹細胞は、骨格筋を構成する筋線維の表面にあり、体内で筋損傷が起こると、幹細胞が増殖して新しい筋肉へ成長し始める。
 
 これまでは幹細胞を体外へ取り出すとすぐに筋肉に成長してしまううえ、筋肉に成長してから体内に戻しても元の筋肉に根付かなかった。

 体外での幹細胞培養を目指していたチームは、筋線維の表面で幹細胞周辺に多く存在する三つのたんぱく質を特定した。
 
 それらと分子構造が似ているたんぱく質などを使って幹細胞を培養すると、筋肉にならずに幹細胞のまま増殖できた。
 
 この方法で健康な成人から提供された幹細胞を培養し、筋ジストロフィーの症状を持つ免疫不全マウスに移植すると、マウス体内で筋肉の細胞へと成長することを確認できたという。
 
 
   

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January 09, 2018

 
 慶応義塾大学医学部の
   佐藤俊朗准教授
らは、ヒトの正常な腸粘膜から培養した
   分化細胞を生み出す能力のある細胞「組織幹細胞」
をマウス腸管内へ移植し、ヒトの正常大腸上皮をマウスの腸内で再現した。
 
 全遺伝情報(ゲノム)を書き換えるゲノム編集技術によるもの。
 10カ月以上観察でき潰瘍性大腸炎などの腸疾患や大腸がんの治療法開発へ応用が期待される。

 潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性の炎症が起こる疾患で、日本には16万人以上の患者がいる。
 さらに大腸がんによる死亡者も増加傾向にある。

 研究グループwは、ゲノム編集技術により、幹細胞「オルガノイド」に緑色蛍光たんぱく質(GFP)を組み込み、遺伝子改変した腸管上皮オルガノイドを作製した。

 緑色に発光するオルガノイドをマウスの腸管内に移植した。
 マウス内視鏡システムで生着するのを確認した結果、マウス腸内で10カ月以上オルガノイドを観察できた。

 移植したヒトのオルガノイドは、マウスの腸管内でもマウスより大きな上皮構造を構築した。
 なお、産生する粘液のタイプも異なっているなど、ヒトの生体内の現象を再現していた。

 さらに、幹細胞だけが発現する遺伝子「LGR5」に注目した。
 同様に蛍光たんぱくでLGR5を標識化して観察したところ、たった1個のLGR5発現正常幹細胞が子孫細胞を増やしながら、大腸上皮構造を半年以上かけて再構築する様子を観察することができたという。
 
 
   

manekinecco at 19:24サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 08, 2018

 
 慶応大の奥野博庸(ひろのぶ)助教らの研究チームは生まれつき目や耳などに障害がある難病が起こるしくみの一部を解明し、専門誌で報告した。
 
 「チャージ症候群」の患者らから皮膚の細胞を提供してもらった
   iPS細胞
を使って胎児の時にどのように病気になるかを調べた。
  
 目や耳といった感覚器などのもとになる「神経堤(てい)細胞」という細胞に、これをニワトリの胚(はい)に移植して様子を観察して病気のなり立ちを調べた。
 
 患者の症状を改善するための手がかりになる可能性があり、治療薬の開発につなげたいという。

 チャージ症候群の患者は視力や聴力の障害のほか、心臓や神経など様々な臓器や組織で特定の遺伝子がうまく働かないことが原因とされる問題が起きる。

 なお、生まれた時にはすでに障害が生じており、どのようにして病気になるのかよくわかっていなかった。

   

manekinecco at 21:47新発見  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 07, 2018

 
 中部大などのグループは国の特別天然記念物で絶滅の危機にある野生の
   ニホンライチョウ
の腸内に、餌の高山植物の毒素を分解する特有の細菌が存在することを見つけ、8日の環境省の検討会で報告した。
 
 環境省などは2015年からライチョウの人工飼育に取り組んでいる。 
 ただ、人工飼育のライチョウは腸内細菌の種類が異なり、野生に戻す際の支障になる可能性があることが明らかになった。

 人工飼育のライチョウは、野生種が食べるタデなどの高山植物を与えると下痢を起こす。
 
 グループは生息地の南アルプス・北岳などで採取した野生ライチョウのフンと人工飼育のライチョウのフンに含まれる細菌を比較した。
 
 人工飼育の場合はヒトなど哺乳類の腸内に近い細菌が多かったが、野生種からは新種を含む固有の細菌群が見つかった。

 中には高山植物に含まれる毒素のタンニンやシュウ酸などを分解できる細菌もあった。
 高山植物を食べて生き延びるために必要な細菌の可能性があると見られる。
 
 野生のライチョウは母鳥のフンをひなが食べる。
 こうしたことから、ふ化直後に母鳥の腸内細菌を受け継ぐと考えられる。

 毒素を含むユーカリの葉を食べられるよう、母親のフンから腸内細菌を受け継ぐコアラの生態に似ている。
 

   

manekinecco at 04:41サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 06, 2018

 
 中東のヨルダン川西岸、現代のエルサレムから北東へ約20キロ離れた場所にある
   テル・エッ・スルタン遺跡
は、古代エリコの町があった場所として知られる。
 
 旧約聖書に登場するエリコは、外敵の攻撃を受けて城壁が崩れ去るはるか以前から、豊かな地域で交易の盛んな都市だった。

 この遺跡でイタリアとパレスチナの共同チームは1997年から発掘調査を行っている。
 今回、チームは5000年前の住居跡から驚くべき発見をした。
 
 ナイル川でなければとれない真珠貝の殻が、5枚重なった状態で出土し、そのうち2枚の貝殻に残されていた黒い粉末を分析した結果、酸化マンガンであることがわかった。
 
 これはコールと呼ばれる化粧品の主成分で、古代の人々はアイライナーとして使っていた。

 この粉末がシナイ半島から運ばれと推測される。
 そこでは、かつて古代エジプト人が採掘していたマンガン鉱山の遺跡が見つかっている。
 
   

manekinecco at 06:40よもやまばなし  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 05, 2018

 
 電気通信大学の孫光鎬助教らは、首都大学東京と共同開発した
   感染症のスクリーニング(選別)システム
を使って、デング熱など感染症の患者を90%以上の精度で判別することに成功した。
 
 デング熱は蚊が媒介する感染症で熱帯・亜熱帯地方に多くみられる。
 医療水準が必ずしも高くないこうした地域の
   医療環境の向上
につながると期待される成果。

 開発システムは、マイクロ波レーダーで心拍や呼吸、体温といった生体情報を非接触で計測し、得られたデータを統合的に解析して、判別するもの。
 
 1人当たり約15秒で計測が可能という。
 
 孫助教らは、ベトナムでデング熱が大流行した2017年8月、ベトナム国立熱帯病病院において、1週間で約400例のデング熱患者をスクリーニングした。

 これらの患者のデータと、日本国内で収集した健康者のデータを使って、デング熱などの感染症の罹(り)かん患者を検出する数式を導いた。
 
 この式を使うと、レーダーで生体情報を計測後、数秒で感染症に罹患しているかどうかをその場で高精度に判別できる。

  
    

manekinecco at 19:27サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 04, 2018

 
 テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターとウェイクフォレスト大学の研究結果によると継続的に受ける
   頭部外傷
   頭蓋外傷
は、脳活動を低下させる要因となることが判明した。

 研究チームでは、アメリカン・フットボールの若手選手のヘルメットに
   加速時計を
つけて実験調査を行い、シーズン中に一度でも
   脳震盪の経験
がある選手は脳になんらかの影響を受けるとしている。

 研究者たちは脳活動の中心で私たちが目を覚ましているときはもちろん、脳が休止状態にあるときもスイッチが切れていない部分を指す
   デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)
と呼ばれる領域を注目し研究した。
 DMNの変化は、精神疾患の患者や頭蓋に外傷を受けた患者に顕著に表れる。

 研究の焦点は、頭部への衝撃がいかにこのDMNに影響を与えるかに絞って調査した。

 研究チームは、アメリカン・フットボールを日常的に行っている9才から13才までの26人を対象に実験を行った。
 
 ヘルメットには頭部への衝撃と受けた位置を計測する
   ヘッド・インパクト・テレメトリー・システム
と加速時計を設置し、全シーズン後にすべてのデータを分析した。
 
 まず、26人の少年たちをそれぞれ衝撃が大きかったグループと小さかったグループに分け、さらにシーズン中いかなる衝撃も頭部に受けなかった13人の子供たちとの比較を試みた。

 頭部のMRI検査や統計的データ分析を通して、頭部に大きな衝撃を受けた回数が多い少年ほど、DMN領域において機能的変化が見られることが明らかになった。

 さらに、研究チームは平均年齢16.9才の少年20人を対象に、改めて実験を実施した。
 このうち5人は、スポーツ活動において最低1回の脳震盪を起こしている被験者であった。

 その結果、脳震盪を経験した少年はDMNの接続性に著しい低下が認められた。
 これに対し、そうでない子供たちは平均して増加していることがわかった。

 DMNは、「感情」や「記憶」と密接な関係のある領域である。
 頭部になんらかの衝撃を受けた子供たちは、感情面や記憶について影響を受ける可能性があるという推論した。
 
   

manekinecco at 04:38サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 03, 2018

 
 慶應義塾大学理工学部の藤原慶専任講師と土居信英教授らの研究グループは、微生物を模倣した
   脂質二重膜小胞(人工細胞)
を用いて、微生物が行う発酵生産のように少ない量の酵素でも効率的に化学変換が可能であることを実証した。

 微生物が持つ酵素によって発酵食品が作られるが、この発酵生産技術を拡張し、微生物が持つ酵素の種類を変えることで医薬品やバイオ燃料を合成しようとする試みが盛んになっている。

 研究グループではさらに、納豆菌由来の酵素、テキーラ醸造菌の酵素、パン酵母の酵素を組み合わせたもので、乳酸からエタノールの合成にも成功した。
 
 また、人工細胞を微生物に似た形状に変形させることにより、特定の条件下では酵素のみと比較して
   12倍もの合成効率の向上
にも成功した。

 今回の研究では、実用ではなく実証を目的としている。
 このため、乳酸をエタノールに変換するという自然界には起こらない化学変換を材料としている。
 
 人工細胞は、従来の微生物や酵素を用いた手法では実現が困難な有用な化合物の合成に応用されることが期待されている。
 
 エタノールは酒の主成分であり1%を超えると酒類として認定されることから、人工細胞を用いて酒を造れる時代の到来が期待される成果。
 
 
   

manekinecco at 06:19サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 02, 2018

衛 満(えい まん、生没年不詳)
 
 紀元前2世紀に朝鮮半島北部に
   衛氏朝鮮
を建国し、朝鮮史において同時代の歴史書に明記される最初の君主とされる。
 司馬遷によって編纂された中国の歴史書「史記」朝鮮伝では名のみ「満」との記述がある。
 姓を「衛」と記すのは「三国志」裴松之の注で引かれた「魏略」以降のこと。

 「史記」によれば衛満は中国燕の出身で、燕王であった盧綰の部下であったという。
 盧綰は漢朝の高祖の幼馴染であったが、謀反の嫌疑により漢軍の討伐を受けた。
 前195年に盧綰は匈奴に亡命、衛満も東方へ逃れた。
 
 その際に衛満は千戸を率い浿水(現在の鴨緑江)を渡河した。
 さっそく衛満は、我ら亡命者が朝鮮を護ると箕子朝鮮王の準王にとりいり、朝鮮西部に亡命者の自治領を造った。
 
 秦・漢の混乱期以来には中国からの亡命者が逃げ込んでおり中国人は数万人にのぼっていた。
 さらに衛満は燕・斉・趙からの亡命者を誘い亡命者集団の指導者となった。
 
 朝鮮を乗っ取る機会を虎視眈々とうかがい、前漢が攻めてきたと詐称して、準王を護るという口実で、王都に乗りこんだ。
 その時、準王は衛満に応戦したが、抵抗できずに亡ぼされた。

 箕子朝鮮を滅ぼし
   衛氏朝鮮
を建国、王険城(現在の平壌市)を王都とした。
 
 衛満は、前漢皇帝の外臣となった。
 
 漢朝は前191年頃、衛満を遼東太守の外臣とし東方からの異民族の侵入に備えた。
 また、衛満の朝鮮方面における支配圏の拡大を支持した。
 
   

manekinecco at 18:35人物伝  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 01, 2018

 
 理化学研究所、東京医科歯科大学などの共同研究チームは、大規模な解析により
   新しいぜんそく関連遺伝子
と、ぜんそくと自己免疫疾患や炎症性疾患との関係、感染などへの免疫応答の関与などの手がかりを発見した。

 ぜんそくは多因子疾患とされ罹患率や遺伝子要因のぜんそくへの寄与率の推定値は国や人種によって大きく異なる。

 もともと、ぜんそくは環境の違いに左右されやすく、症状も多様なこともあり、これまで20の研究からぜんそくとの関連が認められた遺伝子座はわずか21である。

 現在最大規模となる世界中の多集団(142,000人以上)で大規模ゲノムワイド関連解析を行った結果、人種や環境の違いに左右されにくい、ぜんそくのリスクとなる18遺伝子座と878の一塩基多型(SNP)の包括的なカタログを構築した。
 
 これにより、ぜんそくに関連する5遺伝子座を発見した。
 ぜんそくと花粉症の併発症で示唆されていた2遺伝子座内に、既知のものと異なる新しいぜんそく関連SNPも発見している。
 
 解析により、これらは自己免疫疾患や炎症性疾患の関連SNPと大きく重なることが明らかになった。
 同時に、ぜんそく関連SNPが、免疫関係の制御を担っている可能性も示された。
 
    

manekinecco at 18:46新発見  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

December 31, 2017

 
 世界最古の癌の症例が、エジプトのアスワンにあるエル・ハワの遺跡から発掘された9才の男児と成人女性の2体のミイラから発見された。

 グラナダ大学率いる国際調査チームはCTスキャンの調査を行い、女性には乳癌が、男児には多発性骨髄腫が認められたという。
 
 
   

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December 30, 2017

 
 ドイツの約2億年前の地層から、中生代(約2億5,000万年前〜約6,500万年前)に繁栄した海生爬虫類
   首長竜(プレシオサウルス類)
を発見した。
 これは新属新種として登録され、ラエティコサウルス・メルテンシ(Rhaeticosaurus mertensi)と命名された。
 
 この発見により、首長竜が三畳紀に既に登場しており、三畳紀/ジュラ紀境界(Tr-J境界)の大絶滅(2億156万4,000年前)を生き延びていたことが初めて明らかになった。

 プレシオサウルス類は、今は存在しない海に暮らす爬虫類であり、その多くが長い首を持っていることから、首長竜の通称で知られている。

 ただ、恐竜の中にも首が長いものが存在するため、よくそれらと混同される。
 首長竜と恐竜とは別の系統に属するもの。

 三畳紀には、ジュラ紀へと生き延びることができなかったタラットサウルスの仲間、板歯類など複数の海棲哺乳類が存在していた。

 ラエティコサウルスもそうだが、首長竜はずんぐりした体幹に4枚のひれを持つ。
 外洋で泳ぐことに適した身体を持っていたと考えられている。

 骨組織の解析から首長竜は爬虫類の中にあって特異的に、体温を高く保つ身体機能を有していたことが分かっている。
 
 命名の由来は、化石の発見者であるマイケル・メルテンス氏と、化石の発見された時代区分「レート階」とにちなむもの。
 
    

manekinecco at 06:49サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

December 29, 2017

 
 東京大医科学研究所の河岡義裕教授は米ニューヨークで2016〜17年の冬に約500匹の猫が感染した「ネコインフルエンザウイルス」は、人や他の動物にも感染する可能性があることがわかったと、発表した。
 
  
  

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December 28, 2017

 東京医科歯科大学の野田政樹教授らの研究グループは
   骨粗しょう症の原因
の一つとして、骨を作り出す
   骨芽細胞の運動の低下
が関わっていることを突き止めた。
 
 新たな治療法の開発や、将来的には骨粗しょう症の全容を明らかにする成果。
 
 骨は一度作られたらそのままではなく、古くなった部分は破骨細胞によって壊される。
 そこに骨芽細胞が骨の内部を移動(遊走)してくることによって骨が修復される。
 
 これらの作用のバランスが保たれていればもともとの骨の量が保たれた状態になる。
 逆に言えば修復のスピードが壊されるスピードよりも遅くなってしまうと骨量はどんどん減少していくことになる。
 
 研究グループは骨が壊されて欠けた部分に骨芽細胞が移動してくる遊走に着目した。
 これまで遊走に関連する遺伝子は分かっていたものの、骨粗しょう症との直接の関連は解明されていなかった。

 実験では細胞の形や遊走制御する遺伝子Nckを破壊して、骨の欠損部に移植しました。
 すると正常な細胞と比較して遊走が抑制され、細胞が広がる範囲が狭くなることを確認した。
 
 さらにNckを抑制した動物で骨の状態がどうなるかを調べたところ、骨粗しょう症の症状を示すことも確認することができた。

 こうして骨芽細胞の遊走が骨の維持のために重要で、機能が損なわれれば骨粗しょう症になることが明らかになった。
 
 
   

manekinecco at 19:14新発見  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
 立命館大学スポーツ健康科学部田畑泉教授らの研究グループは
   タバタ・トレーニング
として知られる高強度・短時間・間欠的運動が大腸がん発症の最初の段階である
   前がん細胞
を減少させ、将来の
   大腸がんの発症を予防する仕組み
を解明したと発表した。

 タバタ・トレーニングとは、続けて行えば 50 秒程度で疲労困憊に至るような高強度の運動 20 秒と休息 10 秒を 1 セットとして合計 6〜7 セット行うインターバルトレーニングの一種。
 
 約4分間という短時間で極めて高い運動効果が得られるという。
 
 有酸素性および無酸素性エネルギー供給機構を同時に 最大に向上させられる効率的なトレーニングとして世界のトップアスリートに取り入れられている。

 大腸がんは、正常上皮細胞からがん腫に変化するまでに、がんの初期段階(前がん細胞)と考えられる aberrantcrypt foci (ACF)を経由して腺腫(ポリープ)となることが知られている。

 研究では発がん物質を与えたラットにこのトレーニングを水泳で行った。
 その結果、非トレーニング群と比べて大腸内皮細胞のACF数が半分以下となったことを明らかになった。
 
 これは「ストレス」や「免疫」という観点で一般的にがん予防に有効と考えられているような中等度の運動に加えて、タバタ・トレーニングに大腸がん発症抑制効果があることを示唆しているという。
  
    
 
  

manekinecco at 06:53新発見  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

December 25, 2017

 
 胎児に栄養や酸素を供給する重要な器官である胎盤の
   胎盤幹細胞(TS細胞)
は、自己複製能と胎盤の細胞に分化する能力を持った胎盤由来の特殊な細胞で
   ヒト胎盤
の発生や機能を研究する上で有用なツールとなると期待されている。
 
 これまでにマウスTS細胞の培養法は既に確立されたが、ヒトTS細胞の樹立は困難とされてきた。

 東北大学の岡江寛明助教、有馬隆博教授のグループは、九州大学の佐々木裕之教授、須山幹太教授のグループと共同で、ヒト胎盤の主要な構成細胞である
   トロフォブラスト幹細胞
からヒトTS細胞を樹立することに世界で初めて成功した。

  
   

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