July 2015

July 31, 2015

 
 名古屋大大学院環境学研究科の波多野文さん=認知心理学専攻=らの研究グループは事件の容疑者の顔について、目撃者が
   部分的特徴
を言葉にすることで記憶が変化してしまう「言語陰蔽(いんぺい)効果」をコンピューターシミュレーションで再現することに成功した。


 誤認逮捕を招く原因として指摘されていた。

  
 ただ、人で行う実験では再現が不安定で、効果を疑問視する向きもあった。


 今回の実験で効果が明確になり、捜査手法の改善を後押しすることが期待される。

 

 実験では、人の記憶の仕組みを模したコンピューターを使った。

 
 32枚の似顔絵を「見せ」、人と同じように画像として全体的に捉える方法と、目鼻口の部分的な特徴を言葉にして捉える方法で、総合的に記憶させた。

 その上で、見たことがない似顔絵を同数加えた64枚について「見たことがあるか」識別させた。


 記憶した32枚は正しく判断し、見たことのないものは70%を「見たことがある」と間違った。

 

 目鼻口の特徴を「証言」した設定で、証言の言葉を強く意識させて引き出した記憶で64枚を識別させた。
 
 覚えたものは間違いがなかったが、見たことがない似顔絵は100%「見たことがある」と回答し、誤認傾向が大幅に高まった。
 
 
 研究グループの北神慎司准教授は、人間は人の顔を覚える際全体を記憶する。
 
 しかし、部分の特徴を言葉にすることで全体像が不明確になったり、記憶を作り替えたりするからだとすることがある。


 事件の捜査では、目撃者に「芸能人のAさんに似ている」など、全体像を証言してもらうなど、記憶を変化させない手法が求められることが重要となる。
 
 

 
  

manekinecco at 20:26トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

July 30, 2015

 
 日本大学歯学部の落合邦康教授らのグループは歯周病の原因となる口の中の細菌が
   インフルエンザウイルス
の感染を助長し、患者の症状を悪化させる可能性があるとする研究報告を発表した。

 
 インフルエンザウイルスは特定の酵素の助けを借りてヒトの細胞に入り込み、内部で増殖することによって感染を広げる。
 
 
 グループでは、口の中にある歯周病菌がこの過程に関わっているのではないかとみて詳しく調べたところ、インフルエンザウイルスに、歯周病菌の一種
   「ジンジバリス菌」
が出す酵素を加えると、ウイルスが細胞に感染しやすくなるのを確認したという。

 
 グループでは、口の中で歯周病菌が増えるとウイルスの細胞への感染を助長し、インフルエンザを悪化させる可能性があるとのこと。
 
   
 
 

   

manekinecco at 20:28トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

July 25, 2015

 
 米国ピッツバーグ大学医学部を含む、英国、フィンランド、南アフリカ、オランダの国際共同研究グループ大腸がんの少ないアフリカの人に、2週間だけ食べものを変えてもらったところ、またたく間に大腸がんになりやすい腸の状態に変わってしまったとオンライン科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ2015年4月28日に報告した。
 

 南アフリカの農村地域では1万人当たり5人未満で、がん化する場合もある大腸ポリープすらめったにない。

 
 一方で、アフリカ系米国人では、大腸がんの発生率は1万人当たり65人と10倍以上もの開きがある。
 
 同じアフリカを起源とするにもかかわらず大幅に異なる。


 西洋ではがんによる死亡で2番目に多いのが大腸がんだ。

 

 アフリカ系米国人の食事はアフリカの食事より動物性のタンパク質と脂質が多く、水溶性の食物繊維が少ないことが、がんリスク増加の原因と考えられる。
 
 
 米国人のほうでは、大腸にある胆汁酸の水準が高まっている。
 
 このほか、大腸の短鎖脂肪酸量が低く、粘膜の増殖性のがんリスクにつながるような検査値が高まっていると分かっている。

 

 大腸がんの少ない日本人がハワイに移住すると、地元民のように大腸がんが多くなるまでに1世代しかかからないと示す研究もある。
 

 

 西洋型の食事から高食物繊維、低脂肪の伝統的なアフリカの食事にわずか2週間変えただけで、がんリスクにつながる検査値に減少が見られた。

 逆に言えば、大腸がんのリスクを減らそうと思えば、食事については内容を変えると思いのほか早期に成果は出てくるということになる。
 

 
 
 
  

manekinecco at 08:56トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

July 23, 2015

 
 東京大学の後藤由季子教授・古館昌平助教らによる研究グループは、成体神経幹細胞を作りだす特別な幹細胞(起源細胞)が胎生期の大脳に存在することを発見した。

 哺乳類の脳の細胞は大人になってからは二度と再生しないと長年考えられてきた。


 近年、脳の海馬と脳室下帯の少なくとも二つの領域には
   成体神経幹細胞
が存在し、生涯にわたって神経細胞を新生し続けていることが明らかになっている。

 
 研究では、胎生期の神経幹細胞の一部に分裂頻度を低く保った特別な神経幹細胞(起源細胞)群が存在し、その細胞群が成体神経幹細胞になることを発見した。


 成体神経幹細胞の起源細胞とそれ以外の通常の胎生期の幹細胞をFACSと呼ばれる細胞の単離方法によって単離し、遺伝子発現パターンを比較した。
 
 起源細胞ではp57タンパク質の発現が高いことを突き止めた。

 今後は、神経幹細胞を用いた神経変性疾患や精神疾患、脳の損傷などの治療法の開発が加速されることが期待される。
 
 
 
 
   

manekinecco at 06:50トラックバック(0)新発見  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

July 22, 2015

 
 米国ジョンズ・ホプキンス病院の研究グループが「回復迅速化」のプロジェクトで「統合回復経路(インテグレイテッド・リカバリー・パスウェイ、IRP)というアプローチを明らかにした。


 感染症、血栓、その他の重い合併症を防ぎ、回復を早め、コストも押さえるという。
 
 
 いってみれば、「回復迅速化プロジェクト」で手術に当たって経験豊富な医療チームが一貫して決められた意味のある医療行為を守っていくところがポイント。
 
 
 手術前に前もって抗菌薬を使う、回復に鎮痛薬にあまり頼らない、なるべく早い段階でベッドから起こして歩くといったシンプルなステップを取り入れていく。

 手術は費用がかかり有害事象を伴うものだが、結果として、重い合併症を防ぎ、回復を早め、コストも抑えるという。
 

 

 安全に行う取り組みを手術室に入る前から始め、手術後も十分に行うべきであるという考え方がベースにある。
 
 
 手術に関するリスクを予測し、事前に本人に説明して
   ケアのあらゆる機会
を利用して安全性を改善していき、総体的に手術結果を向上させていくとのこと。

 新しい治療や科学を必要としないところがポイント。


 根拠に基づいた実践を徹底的に取り入れていくのが重要となり、あらゆるポイントで本人に説明するのは重要視している。
 

 研究グループでは、このIRPの取り組みを取り入れる前後で入院期間、手術による感染症、泌尿器系の感染症、血栓についての情報を収集した。

 取り入れる前は大腸手術を受けた310人、取りれた後は手術を受けた330人のデータを集めて比較している。
 

 結果として、入院期間は取り入れる前は7日間だったのに対して、取り入れた後では5日間に短縮した。
 
 
 手術による感染症は19%から7%に低下。いわゆるエコノミークラス症候群である「深部静脈血栓」ができた人の割合は3.5%から1.6%に低下した。

 また、泌尿器系の感染症は4%から1.6%に低下した。
 

 
 治療によるコストは1人当たり1万1000ドル、130万円程度から9000ドル、110万円程度まで、2割程度下がった。

  
 
 
 
 

manekinecco at 08:31トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

July 17, 2015

 
ブラック・ホーク戦争
      Black Hawk War


 アメリカ合衆国が1832年にアメリカ合衆国北西部の
   インディアン部族
から領土を奪い、植民地とするために起こした北米植民地戦争のこと。
 
 民族浄化を目的とした殲滅作戦が取られた。
 

 合衆国に領土を奪われたソーク族が、これに反旗を翻して作られた抵抗戦が同じ境遇にあったソーク族、フォックス族およびキカプー族の共感を呼び、各地で戦いを惹き起こした。
 
 
 ブラック・ホーク酋長が自身の部族の交渉の矢面として立ったため
   「ブラック・ホーク戦争」
と呼ばれている。

 

 インディアン反抗勢力の民族浄化作戦に関わったアメリカ軍は、イリノイ州およびミシガン準州(今日のウィスコンシン州)の民兵であった。
 
 ただ、戦争とは名前がついているが、2か月半の間の戦闘は多く小競り合いの繰り返しから、インディアンに対する民族浄化となった。
 

 
 独立戦争以前から、英仏両国はミシシッピ川の西側へ、原住民インディアンの多くを追いだした。
 ソーク族とフォックス族も、武力で領土を追われたインディアン部族だった。

 
 フォックス戦争の後、五大湖やデトロイト周辺から追い出されたソーク族およびフォックス族はさらに西方にやむなく移動した。
 
 北はウィスコンシン川から南はイリノイ川、またミズーリ川の北に集落を作りこれを領土とした。
 


 ソーク族の中心集落「ソークヌク」は18世紀半ばにはすでに造られていた。
 
 
 ブラック・ホーク酋長は1767年にそこで生まれ、人生の大半を過ごした。
 
 
 独立後、アメリカ合衆国は東部沿岸に沿った入植が主となり五大湖以西への入植は遅れていた。
 


 1804年、インディアナ準州の知事
   ウィリアム・ハリソン
は、その領土を増やすため、ソーク族、フォックス族の酋長達とセントルイスで条約交渉を行い、ミシシッピ川の東の土地を年2,234.50ドル相当の「贈り物」と、毎年1000ドル相当の「贈り物」をするという条件で譲り受けた。
 
 このセントルイス条約は、友好関係と平和を促進する条項も含まれており、交易や保護の保証も記載されたものであった。
 

 インディアンには土地の測量が終り、正式にアメリカ合衆国政府にここが売り渡されるまで、そこに留まってもよいこととしていた。

 

 もともと、インディアンには「土地を売り買いする」という文化は無かったので、白人側の思惑通りに、彼らがこれを理解していたかどうかは疑わしいといわれている。
 
 それから20年は平穏に過ぎたが1828年になって、合衆国はこの地の測量を行い始め、インディアン監理官トーマス・フォーサイスは、インディアンたちに
   「この地から永久に立ち退いて欲しい」
と一方的に要求したことで、「ブラック・ホーク戦争」と白人が呼ぶ紛争が起こった。
 
 
 インディアンは寝耳に水のこの要求に驚き、激怒したことが背景。
 
 
 紛争の究極の要因は土地に関する論争であり、1804年のセントルイス条約に起因していた。

 
 そもそもの紛争の原因は、白人がブラック・ホーク酋長を「指導者」だと誤解したことが要因で白人たちはブラック・ホークと条約を結べば、ソーク族もフォックス族も黙ってこれに従うだろうと考えた。
 
 しかし、インディアンの社会は民主的な合議制であり、その合議の調停者が酋長となっていた。
 酋長のブラック・ホークが白人との交渉役を引き受けただけであった。
  
 
 調停役が白人と交渉事を行ったとしても、部族全体はその方針に何ら拘束されない。
 
 インディアンにとって、それはあくまでブラック・ホークと白人の個人的な取り決めということであった。

 白人の要求は、ブラック・ホークや部族内で論争になった。
 
 
 白人はブラック・ホークを「大指導者」と勘違いしたまま条約を結んだことで全部族の了解を得たつもりでおり、部族の全体会議に何も相談がなかった。
 
 なお、部族を代表する者には土地を売り渡す権限がなかった。

 
 ブラック・ホークやソーク族、フォックス族がイギリス軍と同盟し、アメリカ軍と戦った。
 その後、ブラック・ホークは「1804年条約」を再確認した「1816年5月の条約」に署名したことを彼は後に「知らなかった」と抗議した。
 
 
 ブラック・ホークはあくまで調停者であり、「部族の全権を委任されたもの」でも「代表」でもないから、白人の求める責任は、全く理不尽なものだった。
 

 ブラック・ホークが米英戦争の前線を離れている間に、ソーク族のケオククが頭角を現し、この2人の関係は対立関係になっていた。

 
 イリノイの入植白人人口は米英戦争の後で一挙に膨れ上がり、1820年には5万人を越えた。
 その後、1830年には15万人に達していた。1825年、13名のソーク族と6名のフォックス族が1804年条約を再確認する新たな同意書に署名した。白人たちはこの「署名」で部族の公認を得たものと解釈し、1828年、アメリカ合衆国政府の連絡窓口であるトマス・フォーサイスは、インディアンたちにミシシッピ川以東の集落を明け渡すよう通告したのである[1]。

ここでも合衆国は大きな思い違いをしていた。13名のソーク族と6名のフォックス族が同意書に署名(X印を書くだけである)したとしても、インディアンにとっては、それは彼らの部族と何の関係もない個人間の同意にすぎないのである。

1830年7月15日、アメリカ合衆国インディアン担当理事ウィリアム・クラークは、ウィスコンシン州プレーリードゥシーンのクロウフォード砦で、ソーク&フォックス族と新たな条約調印を行った[3]。

この条約は「10万7千㎢のソーク族の土地をアメリカ合衆国政府に譲渡させる」というものだった。この条約では、ソーク族およびフォックス族と彼らの伝統的な敵であるスー族との間に「中立地帯」を設けて、今後敵対的な部族間の争いが起こらないようにしていた。

この条約にはケオククが署名(×印を書くだけである)し、1830年11月にはダコタ・スー族に承認された。[4] もちろん、ケオククの同意署名は、部族民すべての同意とは無関係である。「すべてを共有する」という文化を現在でも重んじるインディアンにとって、白人のこの退去命令はまったく理解できなかった。



manekinecco at 21:32トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
 
 O型の人は、他の血液型の人に比べて脳の神経細胞が集まる「灰白質」が大きく、アルツハイマー病にかかりにくい可能性があるかもしれないとの研究が発表された。
 

 英国のシェフィールド大学のアナレナ・ヴェネーリ氏らの研究グループが、脳の専門誌ブレイン・リサーチ・ブレティン誌において2015年6月3日に報告した。
 

 研究グループは、健康な189人を対象として、MRI(磁気共鳴画像装置)スキャンを使って脳の灰白質量を測り、血液型による違いを検証した。
 

 結果、O型の人は運動に関わる小脳後部の灰白質が大きいことが分かった。
 灰白質はアルツハイマー病のような病気を防ぐのに役立つ部分である。
 
 
 一方、A型、B型、AB型の人は記憶に関わる「左海馬」を含む脳側部、脳の中心に近い「辺縁部(へんえんぶ)」の灰白質が小さかった。

 ここはアルツハイマー病による影響をいち早く受ける部分とされる。

 

 研究者によると、他の生物学的メカニズムの関与について、さらなる研究が必要とのこと。O型をめぐっては、マラリアになりにくいという報告がある。
 
 
 
 
    

manekinecco at 21:21トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

July 14, 2015

 
 皮膚がんの予防薬としてのビタミンDの応用を視野に入れてのパイロット研究でビタミンDを高用量で服用した場合、皮膚のタンパク質にどのような変化が現れるのかという検証が行われた。

 
 米国アリゾナ大学がんセンターを中心とした研究グループが、がん予防研究の専門誌キャンサー・プリベンション・リサーチ誌2015年6月号で報告した。
 

 ビタミンD(VD)は、カルシウムの吸収を助け、骨や筋肉を維持する大切なビタミンとされる。
 日光に当たると皮膚で作られる。

 これまでにビタミンDの研究のために行われてきた実験で、ビタミンDのサプリメントが皮膚がんの予防になりそうだと分かっている。


 実際の人間では、ビタミンDと皮膚がんのリスク低下の関係について、いくつか研究は行われているがまだ結論は出ていない。

 
 研究グループでは、ビタミンDを飲むと、皮膚が活性化されて良い影響が見られるのかどうかを調べた。


 ビタミンDは、ビタミンD2とビタミンD3の2種類あるが、今回飲んだのはビタミンD3(コレカルシフェロール)だ。
 

 対象者は、25人dえ全員、血液検査でビタミンD不足と判明した人だ。

 具体的には、血中に「25‐ヒドロキシビタミンD」という形で存在しているビタミンDの測定値が、30ng/mL(ngはナノグラム、ナノは10億分の1)未満だった。

 この人たちは全員、腕に光に当たることが原因で起こる「光線性皮膚炎」を起こしていた。
 
 平均年齢は57.8歳、男性8人女性17人、肥満の指標BMI値の平均は29.7だった。
 BMIは25以上が過体重、30以上だと肥満と判断される。
 
 
 この25人に、高用量のビタミンD(5万単位)を週に2回、8週間から9週間飲み続けてもらったところ、ビタミンDを飲む前と飲んだ後に(1)炎症が起きている部分の皮膚(2)起きていない部分の皮膚(3)良性のあざがある11人からはその部分を一部採取させてもらい、皮膚への効果を検証した。
 

 まず、高用量のビタミンDを服用すると、血中のビタミンD濃度は上昇すると確認できた。
 

 
 皮膚の細胞には、ビタミンDを作用させるために受け止める役割の「ビタミンD受容体(VDR)」がある。
 
 高用量ビタミンDを飲んで受容体の数が増えたかどうか調べた。
 ただ、採取したどの皮膚組織でも、受容体の数にほとんど変化は見られなかった。

 一方で、飲んだビタミンDを、活性型ビタミンDに変える
   酵素「シトクロムP450-24(CYP24)」
は増加していた。

 炎症を起こした皮膚では平均1.9倍近く、炎症を起こしていない皮膚では平均1.3倍ほど増加していた。
 個人差が大きかった。
  
  
 ビタミンDを飲んだ場合の、ビタミンD受容体とCYP24の変化は、個人差が大きいと判明した。
 
 
 
 
     

manekinecco at 21:26トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

July 11, 2015

 
 東京大学の
   田中肇教授
   John Russo特任助教
の研究グループでは、多分散剛体円盤液体において、ガラス転移点に近づくにつれ過冷却液体の中に潜む
   秩序構造のゆらぎ
が発達し、それがダイナミクスの空間的なゆらぎを支配していることを発見した。
 

 融点以下の過冷却液体において温度の低下とともに液体のダイナミクスが急激に低下し、最終的に連続的に固体化するガラス転移現象のメカニズムは、未だに解明されていないという。

  
 研究では、粒子ピン留め法は液体粒子の2体相関(並進秩序の相関長)を取り出しているだけで、ガラス転移に重要な多体的な構造相関を見ることができないことを明らかにした。


 また、粒子のピン留めの効果は、その粒子の周りの粒子の存在確率に2体相関の長さで減衰する振動を与え、その影響が近傍にあるピン留め粒子の作り出す振動と干渉しあった時に、粒子位置に対して幾何学的な拘束が生じるという機構で理解できることや、方向相関の高い領域のダイナミクスは遅く、低い領域のダイナミクスは早いことも発見した。

 これまでの液体に関する乱雑かつ均一という描像を大きく変える新たな視点を提供すると期待されている。
 
 
 
  

manekinecco at 21:32トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

July 08, 2015

 
 京都大学のエマニュエル・マナロ教授らは
   抽象的な図
について考える際に、脳活動が高まることを明らかにした。

 グラフのような、実生活で見えるような情報を表していない「抽象的な図形」を処理する時は、多くの脳活動を要するという行動レベルでの証拠は存在していた。
 
 ただ、脳の中で実際に何が起こっているのかはこれまで明らかになっていなかった。

 

 研究では、学生に、同じ情報を持つ異なった表現(絵/イラスト、数式、表、グラフ)を見せ、脳内活動を計測した。


 結果、最も抽象的なグラフを見ている時に、学生の脳内活動が著しく高くなることが分かった。

 より抽象的な情報ほど脳が処理するのがより難しくなる、ということを示した。

  
 
 

    

manekinecco at 20:36トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
はじめに
当ホームページ内の情報はあくまでも参考情報です。投資にあたっての判断は投資する人の自己責任でお願いします。
当ホームページでは、一切の責任を負いませんでご了承下さい。
記事検索
Publicidad
パーツ提供:ALL外為比較
analisis
  • ライブドアブログ