August 2015

August 31, 2015

 
 筑波大学の江面浩教授らは、受粉せずに果実が大きくなり、かつ高糖度のトマトの新しい育種素材を発見し、その原因遺伝子候補の同定にも成功した。

 市場では高糖度トマトの人気が高まっており、与える水の量を制限して果実内の糖度を濃縮する方法や、糖度向上剤による処理などが開発されてきた。
 
 ただ、従来の高糖度化技術は、特別な栽培技術や設備を必要とするため、経済性と作業性の点で課題が多くあった。

 
 研究では、筑波大学遺伝子実験センターが有するトマト品種「マイクロトム」の大規模変異体集団の中から、旺盛な生育を示す新規の単為結果性(受粉なしで果実が肥大する性質)の変異体を発見した。
 
 さらにその果実は高糖度であることを明らかにした。
 また、その原因遺伝子も同定することに成功した。

 
 研究グループでは、今後、企業が保有する品種との交配や他の果菜類や果樹への研究展開も計画しており、これらの研究開発によって、高品質な果物が普通の価格で生産できるようになることが期待される。
 
 

 
   

manekinecco at 21:26トラックバック(0)新発見  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

August 30, 2015

 
 理化学研究所の
   上口裕之チームリーダー
   平林義雄チームリーダー
らの共同研究グループは、異なる種類の感覚を伝える神経突起を分別してその行き先を制御する新たな脂質を発見した。

 人間が持つ感覚を伝える神経細胞の突起(神経突起)は、後根と呼ばれる束を作っている。
 脊髄へ入るとそれぞれの神経突起は分別されて、異なる部位を通るようになる。

 このように異なる感覚を担う神経突起が分別されて、混線することなくそれぞれの目的地へ投射することで、人間はそれぞれの感覚の違いを認識することができている。


 これまでの研究では、この神経突起の分別を行うタンパク質などは発見されていなかった。

 
 研究では、脊髄を構成する神経細胞以外の細胞(グリア細胞)がホスファチジルグルコシド(PtdGlc)という脂質を産生し、PtdGlcの代謝産物で水溶性の脂質リゾホスファチジルグルコシド(LysoPtdGlc)を細胞外へ放出することを発見した。

 
 実験ではカバーガラス上に培養した感覚神経細胞から伸びる神経突起の先端部の片側にLysoPtdGlcの濃度勾配を作製し、LysoPtdGlcによる神経突起の反発を観察したところ、LysoPtdGlcは痛覚神経突起を反発したが固有感覚神経突起の伸長方向には影響を及ぼさないことがわかった。

 
 生体内でのLysoPtdGlcの働きを検証するため、ADLib法という抗体作製技術でLysoPtdGlcの機能を阻害する抗体を作製した。
 
 この抗体をニワトリ胚の脊髄内に注入してLysoPtdGlcが働かないニワトリ胚を作製した。
 
 このニワトリ胚では、痛覚神経突起が固有感覚神経突起とともに脊髄の後索まで進入して混線してしまうことが明らかになった。

 このことから、痛覚と固有感覚の神経突起の分別にはLysoPtdGlcの働きが必要であることが分かった。

 

 別の実験結果からは、LysoPtdGlcは神経細胞表面のGPR55を介して神経突起を反発することが分かった。
 このほか、GPR55ノックアウトマウスの脊髄では、痛覚神経突起が後根進入部を超えて後索へ入り込んでいることが観察された。

 
 実験結果から、脂質LysoPtdGlcは、神経細胞表面のGタンパク質共役受容体GPR55を介して痛覚神経突起を反発し、これによって痛覚と固有感覚の神経突起が混線することなく別の目的地へ投射できることが明らかになった。

 今回の研究成果により、損傷した神経回路の修復技術の開発や、疼痛・骨疾患・肥満・炎症・がん転移など各種疾患の病態解明と治療法開発に役立つと期待される。
 
 
 
 
    

manekinecco at 21:24トラックバック(0)新発見  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

August 29, 2015

 
 京都大学などのチームは体を構成する大半の組織や臓器の細胞に変化する能力を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)をウシの体細胞から作ることに成功したと19日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。

 
 チームによると、今回のiPS細胞は一つの個体の形成が可能になる「ナイーブ型」と呼ばれるタイプでマウス以外の動物で作製できたのは珍しいという。
 

 チームの今井裕京大教授(生殖生物学)はメディアとの取材で経済価値がある家畜で作製できたのは重要と述べ、将来は希少種・絶滅危惧種の保全や環境に適した家畜の改良などへの応用が期待できると続けた。
 

 
    

manekinecco at 06:54トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

August 28, 2015

 
 東京医科歯科大学の岡澤均教授らのグループは
   過度の食事制限
などによって
   脳の細胞
が栄養不足になると、アルツハイマー病を悪化させる可能性があるとする研究報告を発表した。
 
 
 グループでは、細胞の中で異常なたんぱく質を分解する「オートファジー」と呼ばれる機能に注目し、アルツハイマー病のマウスの脳の内部を特殊な顕微鏡で観察した。
 
 
 その結果、脳の細胞が栄養不足になるとアルツハイマー病によって蓄積する異常なたんぱく質が細胞の中に過剰に取り込まれて分解しきれないまま残り、細胞が死んでしまう現象が確認できた。
 
 
 アルツハイマー病は過度なカロリーの摂取が症状を悪化させるとされていいる。
 
 グループでは逆に過度の食事制限をした場合も症状が悪化する可能性があるとしている。
 
 食べすぎたり、逆に制限しすぎたりせず、腹八分目でバランスよく適度なカロリーを取ることが病気の悪化を防ぐのに有効とみられる。
 
 

 
     
 
 
   

manekinecco at 06:52トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

August 27, 2015

 
 地球温暖化対策に向けて、環境省は植物から製造され、鉄の5倍の強度を持つとされる
   「セルロースナノファイバー」
と呼ばれる次世代の素材を開発する実証事業を来年度から始める方針を固めた。

 
 環境省が実証事業に乗り出すのは「セルロースナノファイバー」と呼ばれる次世代の素材。
 
 
 この素材は木材や稲わらなどから特殊な技術で繊維を取り出したもので、樹脂と混ぜて固めると植物の細かい繊維が複雑に絡み合って、鉄の5倍の強度を持ちながら重さが鉄の5分の1程度と軽いのが特長。
 
 
 環境省では、この素材を自動車の部品や住宅の建材などでの利用を検討している。
 
 製造に伴って温室効果ガスを排出する鉄などの金属を使わないことと、軽量化による燃費の改善が図られる。
 
 この研究が進めば、間伐材や廃材のほか焼酎やジュースの搾りかすなど、植物由来の廃棄物を再利用できる可能性もある。
 
 
 環境省は来年度予算案の概算要求に38億円を盛り込み、来年度以降、自動車メーカーなどと協力して製品の開発や燃費改善の検証を進める。
  
 

  

manekinecco at 06:57トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

August 26, 2015

 
 常陽銀行(本店・水戸市)は、サイバーダイン(つくば市)が開発した「ロボットスーツ『HAL』作業支援用(腰タイプ)」を現金の仕分けや搬送作業を行う部署に導入し、28日から使用を始めた。

 同社とリース契約を結び、2台を導入した。

 同行によると、硬貨や紙幣などを運ぶ際、行員が腰を痛めることがあり
   職場環境の改善
のために導入を決めたという。
 
 
 27日には水戸市の同行本店で、出納課の行員が講習を受け、実際にHALを腰に装着して物を運ぶ作業を試みた。
 
 HALは背中に張った電極から体の動きを感知してモーターが作動し、装着した人は荷物を運ぶ力を最大4割減らすことができる。
 
 
 

  

manekinecco at 06:39トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

August 25, 2015

 
 沖縄科学技術大学院大学(OIST)の
   ミケェエブ准教授
らによる国際的な共同研究グループは、ミツバチの大量死を引き起こす捕食性のダニが大量発生しても特定の地域でミツバチが生存できる要因となった遺伝的な変化を明らかにした。

 
 研究では、1990年代半ばにVarroa destructorと呼ばれる捕食性のダニが大量発生していたニューヨーク・イサカの周辺で、野生のミツバチ群を発見した。

 ミツバチは、ダニが大量発生したにも関わらず、以前と同じように生存していた。

 この要因を明らかにするため、研究グループは、1977年に採集したミツバチ標本のDNAと2010年に同じ森林で採集したミツバチのDNAとを比較し、ミツバチの遺伝的な変化を調査した。

 
 生き残ったミツバチ個体群では、不快や危険なものを避ける忌避避行動の学習を制御するドーパミン受容体に関わる遺伝子で変化がみられた。
 
 先行している研究では、この受容体が、ダニを噛み砕いて体から取り除くためのグルーミング行動に関わっていることが示唆されている。

 
 成長に関わる遺伝子にも多くの変化が生じていた。


 ダニは、ミツバチの幼虫期間に繁殖してその幼虫を捕食するため、ミツバチ側はこれを避けるために進化したと考えられる。
 
 身体的にも変化があり、現在のミツバチは当時の個体よりも小型で、翅の形が変化していた。

 
 また、母親からのみ伝えられるミトコンドリアのDNAも大きく変化しており、古い世代の女王バチの多くが生き残れずに個体群が大きく減少したことを示していた。


 生き残った個体群の細胞核内に存在するゲノムでは、高い遺伝的多様性が維持されていたという。
 高い遺伝的多様性は環境適応に成功する可能性を高めるもの。

 
 ミツバチ個体群は、捕食性のダニの脅威に対する遺伝的抵抗性を獲得したのだと推測される。
 この発見により、さらに強い抵抗力をもつミツバチの育種に用いることができそうな候補遺伝子を特定することができた。


 この事例は自国のミツバチの遺伝的多様性を高い状態に保つことの重要性を教示するもので、今後発生する危機を克服するのに役立つ成果。
 
 
 

  

manekinecco at 06:24トラックバック(0)新発見  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

August 24, 2015

 
 福井大学の
   藤沢隆史・特命助教
らのチームは10代で拒食症になった女性では、欲求などを制御する脳の部位が小さくなることを、画像診断装置を使った研究で突き止めた。
 
 「太りたくない」という願望に歯止めをかけられない状態が固定化しているため、精神療法だけではなく、脳に対する治療も必要とみられる成果。
 

 拒食症は、若い女性に多い
   極端な食行動
を引き起こす精神疾患「摂食障害」の一種でカウンセリングなどの精神療法が行われる。
 
 ただ、初診から4〜10年で全快した人は5割に満たないとの報告もあり、治りにくいことで知られる。 
 

 チームでは、初診で拒食症と診断された12〜17歳の女性20人の脳をMRI(磁気共鳴画像装置)で撮影した。
 
 食行動に問題のない11〜16歳の女性14人と比べて異状がないか探った結果、患者の脳の容積は、痩せた影響などで全体的に10%程度少なかった。
 
 なかでも、前頭前野にある「下前頭回」だけは減少率が左で平均19・1%、右で同17・6%と突出していた。

 この部分は、欲求や衝動のコントロール、行動の抑制などをつかさどる。
 
 
 実際に拒食症にかかっていた期間と下前頭回の容積との関係は、はっきりしていない。
 ただ、最年長の17歳に近づくほど容積が小さくなる傾向も見られたという。

 今回の成果を基に、有効な治療法が見つかるかもしれない。
 
 
 
 
   

manekinecco at 06:27トラックバック(0)新発見  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

August 23, 2015

 
 大阪大学の三善英知教授(肝臓病学)と鎌田佳宏准教授(同)らのチームは酒をほとんど飲まない人が発症し、肝硬変や肝臓がんに進む恐れもある
   「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」
を、血液検査で精度よく診断できる新手法を開発したと米医学誌電子版に発表した。
 
 NASHの早期発見と患者の体の負担軽減につながる成果。
 

 NASHは、超音波検査で非アルコール性の脂肪肝とされた人の1割程度を占めるとされる。
 脇腹に針を刺して肝臓組織を一部採取する肝生検で診断するのが一般的検査という。

 しかし、肝生検は入院が必要で患者の体の負担も大きいため、簡便な診断法の開発が求められてきた。
 
 

 NASHの特徴とされる
 ・風船のように異常に膨らんだ肝臓細胞
 ・肝臓組織が炎症で硬くなる線維化
に伴って血中に増えるたんぱく質をそれぞれ特定した。
 
 これらのたんぱく質の量などの違いから、NASHを診断する検査手法を開発した。
 
 
 
 
 

manekinecco at 06:30トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

August 22, 2015

 
 北海道厚真町が発光ダイオード(LED)の光と、音を使ったエゾシカ撃退装置を町内に設置し、一定の効果を上げてきた。
 
 この装置を製造した
   太田精器(北海道奈井江町)
によると、LEDは赤、青、黄、白の4色。短い間隔で点滅する。

 シカの食害に悩む道内の他自治体も、この効果が永続するのかどうか、その動向を注視している。

 光は200メートル先まで届き、併せてライオンの鳴き声や銃声などをスピーカーから大音量で流し、シカを威嚇、畑から遠ざける。


 センサーに反応した監視カメラの撮影や、電子メールによるスマートフォンへの通信機能を備え、北海道日立システムズ(札幌市)が今年5月から販売を始めた。
 
 価格は1台60万円(税抜き)からという。

 

 これまで厚真町ではシカの食害を減らすため、1993年頃からフェンスを設置してきたが、河川や農道の出入り口などフェンスの切れ目からシカが畑に侵入するため、食害に歯止めがかからない状況であった。

 町の農業被害額は、2011年に4087万円となり、その後も年間2000〜3000万円台で推移している。

 
 厚真町は町内の複数農地で実証試験を展開。

 シカの足跡が多かった幌里地区にある2ヘクタールのデントコーン畑では、侵入路にセンサーを設置、装置が作動して被害防除につながった。

 ただ、センサーから離れた場所より侵入したシカに対しては装置は作動せず、防除効果を確認できなかったという。
 
 
 この試験に協力する農家のジャガイモ畑では、2〜3年前からシカの食害で減収が続いていた。
 このため、5ヘクタールの畑の一角に装置を設置したところ、装置に近い場所では被害がかなり少なくなったという。

 
 胆振総合振興局によると、厚真町と安平町、むかわ町で構成される胆振東部3町は、日高山系が背後にあることから、生息するシカの頭数が多いとされる。


 同局は「日高山系に近く、苫東など猟銃による狩猟を禁じるエリアがあり、個体数の増加につながっていると分析し、LEDによる撃退効果を注視している。
 
 
 
 
 

manekinecco at 06:36トラックバック(0)サイエンス  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
はじめに
当ホームページ内の情報はあくまでも参考情報です。投資にあたっての判断は投資する人の自己責任でお願いします。
当ホームページでは、一切の責任を負いませんでご了承下さい。
記事検索
Publicidad
パーツ提供:ALL外為比較
analisis
  • ライブドアブログ