April 21, 2015
食道がんへウイルス併用の治療法
岡山大学の藤原俊義教授らは風邪のウイルスの一種を遺伝子操作し、がん細胞に感染したときにだけ増殖してがん細胞を殺すようにした。
正常な細胞は傷つけない
がん細胞だけを破壊するウイルス
と放射線を併用する治療を食道がん患者に実施した臨床研究の中間報告をまとめた。
7人のうち5人でがんが小さくなったり消えたりするなど効果があったという。
抗がん剤による治療や手術が難しい高齢者向けの新しい治療法として実用化を目指す。
53〜92歳の男女7人に対し、放射線治療と並行してウイルスを3回患部に注入した。
5人のがんが小さくなってうち2人はがんが消えたとのこと。
治療途中では発熱やリンパ球の減少といった副作用が出たが、発熱は軽く、放射線治療を中断するとリンパ球は回復したという。
今後は注入するウイルスの量を増やして治療効果が高まるかどうかを調べるという。