July 01, 2015

肥満やがんの裏に体内時計 光を浴びるとリセットされるメカニズムが明らかに

 
 カナダ、マギル大学のルイフェン・カオ氏らの研究グループは体内時計の乱れは健康に悪影響を及ぼす研究成果を明らかにした。
 

 体内時計は私たちの体をおおよそ24時間の周期に保ち、朝起きて夜眠るというリズムを作っている。

 さまざまなホルモン分泌や血圧、体温などの一日の変化もすべて体内時計によって守られている。

 この体内時計がずれた場合、光を浴びることで正しいサイクルへと調節される。


 夜に光を浴びる生活などでリズムが乱れると、眠れなくなったり、食べたものをうまく消費できず肥満になったり、性ホルモンの乱れによりがんになりやすくなったりする。

 こうしたことから、夜シフトで働くと性ホルモンに乱れ、がんを招く原因の一つとされ、さまざまな病気の原因になり得るので、注意を要する。
 

 研究グループは、「eIF4E」と呼ばれる脳の中にあるタンパク質に注目した。

 eIF4Eは、「翻訳開始因子」と呼ばれ、遺伝子を写し取ったRNAから、タンパク質合成を開始させる機能を持つと知られている。


 リン酸塩と結びつく化学変化、「リン酸化」と呼ばれる化学変化でタンパク質の働きがオンなり12時間のサイクルを10時間半に変える。
 
 
 研究グループは、eIF4Eタンパク質のリン酸化を起こさないように遺伝的に操作されたネズミと、そうした遺伝子操作をしていないネズミを比べる実験を実施した。


 
 回し車を備えつけた飼育かごに入れて、ネズミが走った行動の記録と分析を行うことにより、体内時計のリズムの変化を調べた。

 実験室のネズミは通常、部屋が明るい時間と暗い時間のサイクルが12時間で育てられている。
 
 これを10時間半ごとのサイクルに変えたところ、遺伝子操作をしたネズミは体内時計をリセットできず、新しいサイクルに合わせるのが難しくなると分かった。

 研究グループでは、eIF4Eタンパク質の変化によって、体内時計が光のリセット効果にあまり反応しなくなったと推定している。

 この結果より、光による体内時計のリセットは、eIF4Eタンパク質のリン酸化が関係すると結論付けた。

 

 リン酸化されたeIF4Eタンパク質は働きが活発になって、体内時計のリセットに重要なタンパク質の合成を促す。 
 
 
 忙しい現代人にとって、体内時計の乱れは避けられないが、薬等の投与で体内時計の乱れの調整できる日が来るかもしれない。
  
 
 

 
   

manekinecco at 08:33トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

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