サイエンス

February 07, 2018

 従来、人間の聴覚刺激すなわち
   音波
に対する知覚と反応は、聴覚、すなわち耳と聴覚器官を経由することによってのみ生じると考えられていた。
 
 しかし今回、細胞そのものが聴覚を解することなく音波の刺激に対し
   遺伝子レベル
の応答性を持つ、という驚くべき事実が明らかになった。
 
 音は耳を経由して刺激として受容されるのが常識であった。
 
 これまで常識であったため、それを疑ってかかるような研究そのものがこれまでほとんどなかった。
 特に、細胞そのものが音を認識し応答する性質を持つかどうか、という点に着目した研究などもこれまではなかった。

 京都大学の研究グループはその研究を行った。
 培養細胞に対して直接に音波を当て、遺伝子の解析を行った結果として、細胞の種類によっては、特定の遺伝子群の働きが抑制される現象が見られることが明らかになった。

 ただ、すべての細胞のすべての遺伝子が音に反応するわけではない。
 
 抑制効果を特に生じない細胞もあり、分化の状態などによって応答性が異なるものであるという推測が可能という。

 今回の研究において使用されたのは可聴域の音波20ヘルツから2万ヘルツ(毎秒あたり振動数)の波という。
 
 超音波は直接的に細胞に影響を与えることができる。
 これは今回の研究とはまったく次元の違う問題として既に知られている。
 
 
    

manekinecco at 20:27  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

February 05, 2018

 
 大阪大学大学院医学系研究科と滋賀大学データサイエンス学部の共同研究グループは、遺伝子の発現量やDNAメチル化修飾データを統合する新しい数理解析法を開発した。
 
 食道がん細胞の抗がん剤への効きやすさを左右する新規遺伝子を同定した。

 がん研究から、遺伝子の発現量やDNAメチル化修飾の異常が、がんの形成や進行に影響を及ぼすことが明らかになってきた。
 
 例えば、胃がん細胞では、ピロリ菌感染後にNKX6-1という遺伝子が
   メチル化異常
を起こし、がんの再発につながることが知られている。
 
 このように遺伝子の発現量やメチル化修飾の異常が、がんの悪性度に影響を与えることは分かっていたものの、全遺伝子(約22000遺伝子)の発現量、メチル化修飾量はデータ量が膨大であることから、統合した解析がこれまで困難だった。

 研究グループでは、遺伝子発現量とDNAメチル化データの統合解析を可能にする数理解析法を新規に開発した。
 
 毎年1万人が亡くなる「食道がん」に注目し
   ヒト食道がん細胞データ
を本数理解析法により調べたところ、食道がん特異的に遺伝子発現量が上昇し、メチル化修飾量が減少している新規遺伝子TRAF4を同定することに成功した。
 
 さらにこの遺伝子は、食道がんの抗がん剤への効きやすさを規定する遺伝子であることも明らかにした。

 その他のがんに対しても同様の解析を行うことで、様々ながん腫での抗がん剤の効きやすさを左右する遺伝子を同定できると期待される成果。
 
 
   

manekinecco at 20:29  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

February 04, 2018

 
 京都大学とスイス・チューリッヒ大学の共同研究グループは、ヒトの直立二足歩行の起源を明らかにした。
 
 従来は、チンパンジーやゴリラの行う「ナックルウォーク」と同じものをヒトとチンパンジーとゴリラの共通祖先が起こっていたのがヒトの歩行の起源と考えられていた。
 
 今回の研究で、実はそれが誤りであり、ヒト、チンパンジー、ゴリラの歩行能力は、それぞれ別個に進化したものであることが分かった。

 これまでの研究でヒトとかれらが分かれたのは約1,000万年前であると考えられている。
 さて、ヒトの種としての大きな特徴の一つは
   直立二足歩行
がある。

 仮説の一つに「ナックル歩行仮説」があった。
 類人猿は、いわゆる普通のサル(ニホンザルなど)とは異なり、指の背を地面につく特殊な四足運動をする。
 
 ヒトの祖先もこれを行っていた、そこから直立二足歩行へと進化した、というのがナックル歩行仮説である。

 今回の研究では、大腿骨の骨格形態に着目して行われた。
 
 X線CT(コンピューター断層)データを用いた独自の形態解析手法によって、新生児から生体へと至る骨格の形成過程を調べた。
 
 もしも共通祖先がナックル歩行を行っていたのなら、それにおいて重要な役割を果たす大腿骨の発生には、大きな共通点があるはずであった。
 
 ところが、調べたところそのようなものはなかった。
 従って、ヒトの歩行と類人猿のナックルウォークは同一の起源を持たないと考えられるのである。
 
  
 なお、同時に、チンパンジーとゴリラの間でも、研究前の予測に反して大きな違いがあることが分かり、どうやらチンパンジーとゴリラそれぞれの
   ナックルウォーク
も、別個に発生し進化したものであるらしいことが分かったという。
 
 
    

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February 02, 2018

 
 英国自然史博物館とロンドン大学ユニバーシティー・カレッジの共同研究チームは7日、1万年前に現在の英国に住んでいた古代民族の男性の人骨からDNAを抽出・分析した。
 結果、この民族の肌が浅黒く、目は青かったことが判明したと発表した。
 
 
 1903年に洞穴で人骨が発見されたこの男性は、洞穴のあった英イングランド南西部の地名から
   「チェダーマン(Cheddar Man)」
と呼ばれている。
 
 今回、この人骨を使った初の完全なDNA分析が行われ、この男性の容姿を現代によみがえらせる作業が行われた。

 共同研究チームはチェダーマンの頭蓋骨に2ミリの穴を開け、抽出した骨粉からDNAを分析した。
 これまでの見解ではチェダーマンの目は茶色く、肌は色白だったとみられていた。
 分析の結果、そうした仮説を覆す結果となった。

 自然史博物館の関係者は、「1万年前の古代民族がとても青い目でありながら肌は浅黒いという組み合わせだったことは非常に驚きだ」と述べた。

 今回発表された研究結果は、欧州北部の人々の肌が白くなったのは、これまで考えられていたよりも最近であることを示唆している。

 チェダーマンの部族は氷河期の末期に現在の英国に移動して来たものとみられている。
 そのDNAは現代のスペイン、ハンガリー、ルクセンブルクで見つかった人骨と関連があることが分かっている。
 
 
   

manekinecco at 20:43  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

February 01, 2018

 
 中京大学工学部の野浪亨教授の研究チームは、光触媒活性を向上させる光触媒とアパタイトの複合化方法を開発し、この研究成果について説明会を開催した。

 酸化チタン光触媒は、紫外線のエネルギーを受けると空気中の水分と酸素から活性酸素を合成する物質。
 
 活性酸素は有機物・汚れ・臭いを分解する作用をもつ。
 このため、この触媒は、塗料などの建築材料、化粧品やデオドラント剤など、産業的に広く用いられてきた。
 
 しかし、屋外などの強い紫外線の当たる場所でしかその機能が発揮できないという難点があった。

 今回の研究では、吸着能のある球状多孔質アパタイト(マリモアパタイト:商標登録申請中)に分解能のある酸化チタン光触媒を担持した新しい複合材料を合成した。
 
 蛍光灯程度の弱い紫外線強度でも光触媒活性を示すこと、また、光照射を停止しても光触媒反応が持続することを確認した。
 
 これにより、吸着能と分解能の2つの機能を持つ新規材料の開発に至った。

   
 

manekinecco at 21:08  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 21, 2018

 
 近畿大学医学部の工藤正俊教授らは、切除不能の肝臓がんの
   肝動脈化学塞栓療法(TACE)
   抗がん剤
の併用療法について、国内33施設での医師主導型臨床試験で初めて効果を実証したという。

 いわゆる、がん細胞へ栄養を供給する動脈をふさぐとともに抗がん剤を投与して再発を防ぐことだが、投与開始時期を早め治療中止の判定基準も変更することで、投与期間を従来の2倍近い38・7週間とし、従来の試験ではできなかった有効性確認に成功した。

 研究グループでは、独バイエルが開発した抗がん剤「ソラフェニブ」をTACE施行患者に投与した。
 従来、抗がん剤の投与開始はTACE実施後だったが今回は事前に開始している。
 
 さらに効果がないと判断して治療を中止する基準を、化学療法基準ではなくTACE基準とした。
 投与期間を長期化できた結果、TACE治療部位の血管新生を阻害でき、再発を防げることを実証した。
 
 
   

manekinecco at 21:14  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 18, 2018

 
 住幸(新潟市)は、箸の先端5センチメートル部分の表面を凹凸状とし、亜鉛や鉄分を付着させた箸を開発した。

 調味料に箸を浸すとこれらの成分が徐々に溶出し、食事しながら手軽に摂取できるという。
 今後、ドラッグストアでの販売に向けて開発と製造の提携先を探索し、健康補助につながる商品として早期実用化を目指す。

 木製と樹脂製の場合は塗装工程の最終段階で箔(はく)状にして巻き付けるか、微粒子状にして亜鉛や鉄を付着させる。
 
 付着量は1膳につき約2グラム。 
 
   

manekinecco at 21:12  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 17, 2018

 
 東北大学大学院医学系研究科眼科学分野の
   中澤徹教授、西口康二准教授、志賀由己浩医師
らのグループは、緑内障患者における遺伝要因と臨床的特徴の関係を明らかにした。

 日本での失明原因第一位となっている緑内障は、視神経が障害を受けることで視野が狭くなる眼疾患。
 ただ、どのように緑内障が発症するかは明らかでない点が多い。
 そのリスク要因の一つとしては遺伝的な要因が挙げられている。

 これまで日本人緑内障患者の遺伝要因の大部分は解明されていなかった。

 研究グループは、緑内障患者の遺伝要因を探るため
   東北メディカル・メガバンク機構
の成果に基づいて作られた日本人の遺伝解析ツールである「ジャポニカアレイ」を用いて、565人の緑内障患者と1,104人の健常者の遺伝情報を解析した。

 結果、欧米において緑内障との関連が報告されている
   3つの遺伝子領域
について、日本人緑内障患者でも強い相関が見られた。
 
 そこで、新たに607人の緑内障患者と455人の健常者を解析した。
 結果、これら3つの遺伝子領域が緑内障に関与していることを再確認できたという。

 加えて、これら3つの遺伝子領域が、それぞれ異なる臨床的特徴に関連していることも明らかになった。
 
 1つ目の遺伝子領域では眼圧と血流、2つ目の遺伝子領域では網膜神経線維層の厚さと血流、3つ目の遺伝子領域では視神経乳頭の形状と視野について相関が見られたという。

 今後、緑内障の病態解明と個別化医療の一助となる可能性が期待される。
 
    

manekinecco at 21:10  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 16, 2018

 
 フランスのパスツール研究所などのグループは食品に含まれる
   乳酸菌
が作り出す物質が腸内で
   免疫細胞を活性化させる仕組み
を、マウスを使った実験で初めて解明したと発表した。

 研究は、フランスのパスツール研究所が大手食品会社の「明治」と共同で行ったもの。

 グループでは、乳製品に含まれる「OLL1073R−1」と呼ばれる乳酸菌が作り出す物質「多糖類」に注目した。
 
 そして、この多糖類をマウスに1週間投与したところ、腸内で免疫反応を担うT細胞の量が、水だけを飲ませたマウスと比べておよそ2倍から4倍に増えていた。

 これまで乳酸菌が腸内で免疫活動に影響を及ぼすことは知られていた。
 ただ、乳酸菌が分泌するどの多糖類が免疫細胞の受容体と反応し、活性化させているのが明らかになったのはこれが初めて。
 
   

manekinecco at 01:04  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 15, 2018

 
 東京医科歯科大の赤沢智宏教授のチームは11日
   特殊なたんぱく質
を含む培養液で、骨格筋の幹細胞を培養することに成功したと米科学誌「ステムセル・リポーツ」で発表した。
 
 全身の筋力が低下する難病「筋ジストロフィー」など筋肉に関する病気の創薬や、治療法開発につながる成果。

 骨格筋の幹細胞は、骨格筋を構成する筋線維の表面にあり、体内で筋損傷が起こると、幹細胞が増殖して新しい筋肉へ成長し始める。
 
 これまでは幹細胞を体外へ取り出すとすぐに筋肉に成長してしまううえ、筋肉に成長してから体内に戻しても元の筋肉に根付かなかった。

 体外での幹細胞培養を目指していたチームは、筋線維の表面で幹細胞周辺に多く存在する三つのたんぱく質を特定した。
 
 それらと分子構造が似ているたんぱく質などを使って幹細胞を培養すると、筋肉にならずに幹細胞のまま増殖できた。
 
 この方法で健康な成人から提供された幹細胞を培養し、筋ジストロフィーの症状を持つ免疫不全マウスに移植すると、マウス体内で筋肉の細胞へと成長することを確認できたという。
 
 
   

manekinecco at 21:01  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
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