就職活動に勝つ
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著者は、元ソニー人事部長、、人事コンサルタント、青学大客員教授の中田研一郎氏。青学購買部で発見し早速購入。
まえがきより
「〜〜書店に行っても、就職活動に関するハウツー本が氾濫し、〜〜、働くということの意味、企業で本当に求められている能力など、就職の本質についてつまびらかにしたい」
本文より
「働くこととは、経済的に自律し、仕事の責任を負うことにより、自らのアイデンティティーを確立し、社会の中で自分の居場所を決め、社会との関わりの中で価値を創造すること」
「企業が求める人材は、アイデンティティを確立してセルフマネジメントのできる人間として、不確実な状況下でリスクテイクし、目標にコミットし、挑戦するプロセスに、自分だけでなく、人を巻き込んで動かせる人材」
「企業が採用したいのは、仕事の核を担う人材。優秀な人よりも、仕事ができる人が欲しいわけです。そのために、面接で人間力を見るようになっています」
「コミュニケーション能力の本質は、テーマの本質を見極めた上で、自分の意見を形成し、それをロジックあるいは感性に基づいて論理的に、または感性に訴えて伝えていく力です」
あとがきより
「どのような会社に入ろうとも、どのような職に就こうとも、自らのアイデンティティを確立して困難に挑戦していけば、実は、最初に入った会社、最初に就いた仕事がどうであったかということは、最後にはさほど重要ではなくなる」
著者は本書を通して「自己のアイデンティティを確立すること」を重要なメッセージとして送っています。 就職活動に勝つにはというタイトルの解がここにあります。最初に出会った会社が自分に合っているのかどうか。結論は入ってみないとわからない。与えられた場で自分を磨き作り上げる中で自分のアイデンティティは出来上がっていく。自分に合った会社を探すというスタンスではなく、齟齬とを通して成長していくことが大事なんだと著書は語っているのです。
どの職場でも成長できることはある。レジ打ちだって、お茶くみだって、考えて行動できるかどうかが大事。いまの仕事がうまくいっていない原因はウチ（自分自身）にあることをあらためて気付かせてくれる１冊。
