戦争を語るブログ

西側の幻想 右側の妄想

米軍の不吉なジンクス


米軍の不吉なジンクス
(「ROOSTER ROOST」より)


「どうも妙なジンクスがあるようだ。
米軍が日本から支援された戦いで、アジア地域では完勝できたものがない。
朝鮮戦争、ヴェトナム戦争、アフガン駐留……。
どれも、一旦は敵を押しやったがあとで手こずり、中途な戦果のまま兵を引かねばならなかった」
「そういえばシベリア出兵のときも、米軍は日本軍と味方同士だったけど、共産ゲリラに勝てませんでしたよね」
「う〜〜む。
過去に米軍が打ち損じた敵は、ソ連赤軍に北朝鮮、中共、ヴェトコン、アルカイダ……共通項はあるか?」
「あ! それって、日本のウヨさんが目の仇にしてるのばかり」
「日本を相手に戦った太平洋戦争では完勝できたのに、何でかな?」



教 訓

「日本の国家主義者に益をもたらすと、米軍は勝てない」

米軍は、日本の右翼に役立つためではない、合衆国と民主主義を守るための組織だという本分を忘れてはならないでしょう。




にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

アフガン増派


Surge for Afghanistan
アフガン増派
オバマ、ついに発令



(AFPBB News)



はい。
待ちに待たされた(?)ホワイトハウスからの新アフガン戦略についての発表です。

内容については、以前から大統領側近などが伝えてきたのと変わりませんでした。

これから半年間で段階的に三万の増派をおこない、それでタリバンを掃討、アフガン国軍を訓練してカルザイ政権に治安維持をまかせられるようになったのち、2011年7月から撤退をはじめるというもの。

出口戦略。
この「退却のための増派」という戦略が、大統領の口からあらかじめ提示される。
勝つことが当たり前であり、勝つ以外の目的での軍事行動など思いもよらなかった米国の歴史で前例のない事態と言わねばなりません。

しかしそれが、アフガニスタン(とイラク)で米軍のおかれた現実なのです。



オバマ大統領、アフガン新戦略を発表


【12月2日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は1日、米ニューヨーク(New York)州ウエストポイント(West Point)の陸軍士官学校(US Military Academy)で演説し、新しいアフガニスタン戦略を発表した。その中で、アフガニスタンに3万人の増派を行い、2011年7月から撤退を開始する方針を示した。

 大統領は「最高司令官として、アフガニスタンへの3万人の増派はわが国の死活的な国益にかなうものだと判断した」と語った。また、増派は軽々しく決定したものではないと強調し、「主導権をとると共に、アフガニスタンからの米軍撤退を可能にするようアフガン側の能力形成に必要な要員だ」と語った。

 さらに、増派費用は300億ドル(約2兆6000億万円)に上ると述べ、財源問題にオープンかつ誠実に取り組み、財政赤字削減のため議会と密接に協力していくと述べた。
(c)AFP


(AFPBB News/2009年12月02日)
http://www.afpbb.com/article/politics/2669951/4984405



(AFPBB News)

これで、アフガンで戦う米軍は十万におよぶことに。
「おい、援軍はまだか〜?」
「いま、出たそうです」




関連リンク

オバマ米大統領、アフガン戦略で命令下す 大規模増派で「出口」模索
(AFPBB News)
http://www.afpbb.com/article/politics/2669662/4967095

オバマ米大統領、新戦略発表を前にアフガン大統領らと電話会談
(AFPBB News)
http://www.afpbb.com/article/politics/2669838/4983143




にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

「みんな、ラムズフェルドのせい」



「みんな、ラムズフェルドのせい」
ビン・ラディン捕えられたのに


2001年のアフガン出兵直後に捕えられたはずのビンラディンを兵力不足で取り逃がしたばかりに、戦いがここまで泥沼化してしまったというお話。
その責任はすべて、増援を拒んだラムズフェルド国防長官(当時)にあるそうで。
いろいろと教訓が得られます。
「ビンラディン容疑者取り逃がし、ラムズフェルド氏に責任」
米上院報告書


【11月30日 AFP】米上院外交委員会は、2001年末に米軍が国際テロ組織アルイカイダ(Al-Qaeda)の指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の捕捉寸前にまで迫りながら、当時のドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)米国防長官が増派要請を却下したために、ビンラディン容疑者を取り逃がす結果となったとする報告書を30日付でまとめた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は近く、米軍攻撃から9年目を迎え依然混乱が続くアフガニスタンに駐留する同軍3万4000人の増派を発表する見込みだが、これを前に民主党のジョン・ケリー(John Kerry)上院議員が委員長を務める外交委がまとめた報告書は、ラムズフェルド前長官を名指しで批判する内容となっている。

「トラボラ再検証:米国がビンラディンの身柄確保に失敗した経緯と、その今日への影響」と題された報告書によると、米軍は2001年12月、ビンラディン容疑者をアフガニスタン東部の山岳地帯トラボラ(Tora Bora)の洞窟まで追い詰めていた。ビンラディン容疑者も死を覚悟し、遺書まで残していたという。

 だが当時、現地入りしていた米特殊部隊は100人にも満たなかった。このためビンラディン急襲と、パキスタンに通じる退路を防ぐための援軍を要請したが、大量の米軍投入は地元住民の反米感情を高め、米軍の任務遂行を損ねるという理由で、いずれもラムズフェルド前長官と側近のトミー・フランクス(Tommy Franks)中央軍司令官(当時)に却下された。

 報告書では「狙撃部隊から海兵隊や陸軍の最も機動力のある部隊まで、米軍が要する豊富な軍事力はかやの外に置かれ、司令部は空爆と訓練の未熟なアフガニスタンの民兵組織にその役を委ねた」と批判している。

 その結果、ビンラディン容疑者は遺書を書いた2日後の12月16日前後に、護衛らとともにトラボラを支障なく脱出。パキスタン側の部族地域に逃げ込んだ。多くの専門家は、同容疑者は今日もこの部族地域に潜伏しているとみている。

 フランクス元中央軍司令官やディック・チェイニー(Dick Cheney)前副大統領らはこのときの判断を擁護し、ビンラディンの潜伏場所に関する情報はつかめていなかったと語ってきた。

 しかしケリー上院議員は報告書の序文で、新たな証拠や過去の記録、前政権の機密文書などの検証や、関係者への聞き取り調査の結果、ビンラディンのトラボラ潜伏はしっかり把握されていたとし、前政権関係者のこれまでの発言をはねつけた。

 また序文では、2001年9月11日の米同時多発テロ事件から1か月経たずしてアフガニスタンを攻撃した際の目標は明確に、アルカイダの壊滅とビンラディンの捕捉だったが、同年末にこの任務を完遂できなかったことで、ビンラディンがテロリズムの象徴となって、資金や人がひきつけられるきっかけを作り、「アフガニスタン情勢、ひいては国際テロの道筋を変える機会は永遠に失われてしまった。それが今日、米軍や同盟軍を危機に陥れているのみならず、地域全体の不安定化要因となっている」と指摘している。
(c)AFP/Andrew Gully


(AFPBB News/2009年11月30日)
http://www.afpbb.com/article/politics/2669142/4975775




ほ〜ら、援軍ですよ〜♪




にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

ようやく放映、『坂の上の雲』


ようやく放映、『坂の上の雲』



(みんなのエヌ・エチ・ケー)

ご存知、秋山兄弟の好古と真之。
この場面、いろんなブログで使われてるだろうな



ずいぶん待たせられました。
NHKスペシャル大河ドラマ『坂の上の雲』。
第一話がようやく、今夜放映となります。

思えば、いろいろゴタつきましたねえ。
やっと原作権を得たかと思えば、脚本家が自殺したり、NHK自体がスキャンダルに見舞われたり……。
本来なら、2006年にはとっくに放映されてたはずだった。

でも、とうとう完成いたしました。
皮肉にも、こういうドラマには諸手を叩いて喜んだはずの自民党の天下が終わった今頃になって、オンエアされる。


スペシャル大河ドラマ『坂の上の雲』
あらすじ
第一回 少年の国


 260年続いた幕藩体制が倒れ、日本に近代国家が誕生した1868(明治元)年。四国・伊予松山の秋山家に5人目の男児が誕生。名を秋山淳五郎真之と名付けられた。明治維新後、松山藩の財政は底をつき、藩士の生活は困窮を極めていた。とりわけ大勢の子に養育費がかかる秋山家は悲惨だった。しかし、兄の信三郎好古は真之の誕生を誰よりも喜び、何かと面倒をみる。

16歳になった好古は、学費がかからない師範学校への進学を目指し、大阪に旅立つ。その後、上京し陸軍士官学校に入学した好古が帰郷。自らの仕送りで真之を中学に進学させるよう両親に申し出る。

数年後、真之(本木雅弘)の同級生で幼なじみの正岡升(のぼる・後の子規=香川照之)が中学を中退して大学予備門を目指すため上京。真之も東京で学びたいと思い始める。その願いは再び好古(阿部 寛)によってかなえられ、真之は升の通う神田の共立(きょうりゅう)学校に入学する。

ある日、ふたりは英語教師の高橋是清(西田敏行)に誘われ、横浜の外国人居留地に出かける……。


(スペシャルドラマ「坂の上の雲」)
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/outline/


あれ?
原作に、高橋是清が秋山真之を横浜に連れてく場面なんかあったっけ?

それは、ドラマでの歴史の語り方がわからない人の言うこと。
小説と映像劇じゃ、もともと技法が違うのだし、予算や時間の枠もあって何から何まで原作どおりにするわけにはいかないものです。

実際、考証上の文句だったら、いくらだって付けられるでしょう。
(本木雅弘が秋山真之という配役からしてそぐわない気がするし)
大学の先生からも「歴史認識を誤らせる」として、すでに放映前からNHKに意見が寄せられました。
たしかに日露戦争の史的解釈については、立場によっていろんな見方があるはずなので。

でも結局、大多数の視聴者にとって大事なのは「面白いか?」という一点だけ。
ほんとうのところ、この番組って面白いのでしょうか?
それ以前に、どこまで原作の雰囲気が出せてるのでしょう?
(ゾクゾクゾク……ワクワクワク……)

原作の愛読者にはそれぞれ、心の中で温めた『坂の上の雲』の作中世界というものがあることと思います。
ドラマを見れば、そうしたイメージと違う場合が多すぎて、裏切られた思いを味わう人もいるかもしれません。

実はぼくも、心配でたまらないんです。

だから一旦、原作『坂の上の雲』のことは忘れてしまい、頭を空っぽにした状態でドラマと向き合ってみようと思います。
(あー、あんなもんは夢だったんだ)
やはり、放映されるのは司馬遼太郎の小説とは別物でしょうから。




関連リンク

スペシャルドラマ「坂の上の雲」公式サイト
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」 / 坂の上の雲マニアックス
http://www.sakanouenokumo.jp/drama/




にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

ナチ双子伝説


ブラジルの「ナチ双子村」伝説
なお残る死の天使メンゲレの影



(Telegraph)

双生児がやたら生まれるという
話題のブラジル「双子村」




「死の天使」の別名とともにあまりにも名高い、アウシュビッツのナチ戦犯ヨーゼフ・メンゲレ。
医師の身で非情な人体実験を繰り返し、無数の「患者」を殺した男である。
(「医者はみんな、そうだろ」という皮肉はおいといて)

世界の支配者アーリア民族を増やすため「双子の量産」を目論み、研究の生け贄となった幼児は数千におよぶ。
メンゲレは戦後、南米に逃亡し、追手をかわしながら余生のほとんどをブラジルで送った。


さて。時は現在。
ブラジルの奥深く、カンディド・ゴドイという人口七千ほどの小村がある。
住人はおもにドイツ系移民からなるが、出産五件のうち一件は双生児が生まれるという世界平均の十倍にのぼる驚異的な「双子率」で知られている。

今年に入り、この地での双子の高出産率こそメンゲレによる研究が結実した成果だとする説が出て、世界中の耳目を集めることになった。
六十年代、逃亡中のメンゲレとおぼしき男が村を訪ね、妊婦らに双子の誕生を誘発するホルモン剤のようなものを与えていたというのである。

以来、カンディド・ゴドイはこう呼ばれることになる。
ナチ双子村。

しかしブラジルの大学の調査によって、「メンゲレによって双子を多産するように改造された」というのは思い込みにすぎなかったことが判明した。

住民の洗礼記録を精査したところ、 カンディド・ゴドイ村では、メンゲレがブラジルに来るはるか以前、ナチの勃興する前からすでに双子の出生率が異常に高いとわかったのだ。
そして今でも、出生率は高いままだという。

なんのことはない。ただの地域的な気まぐれに過ぎなかったわけである。
それでもなぜ、この地で双生児が多産することになったのだろう?

原因は、カンディド・ゴドイ村の閉鎖的な地域性にあるのではないかとされている。

少人数で定住し、何世代にもわたり孤立した状況での血縁関係が続くと、当初の住民の生物学的特質が遺伝しやすくなるという。
「初期移住者のうち一人か二人に、たまたま双子の生まれやすい遺伝的傾向があったのだろう」というわけだ。

さらに諸説がある。

町の水や食物、空気などに含まれる汚染物質が、双子の出産を誘発しているのではないかという説。
IGFという成長ホルモン由来のタンパク質が関与したという説。
乳製品をよく食べる女性は双子を産みやすくなるとの研究報告もあるという。

つまるところ、実際にはどうしてなのか突き止められてはいない。

なんにせよ、メンゲレという男が実際に関わったという事実が上乗せされたことがスリリングな憶測を呼び、これだけ大きな注目を集めてしまったのである。
ナチズムの悪夢の威力は千年先まで健在なのかもしれない。



この記事の元ネタ
「ナチの双子」伝説、事実無根か

(ナショナルジオグラフィック ニュース/2009年11月26日)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=88341863&expand




(Wikipedia)

ヨーゼフ・メンゲレ
(1940年頃)
「おいで、診てあげる」




関連リンク

ナチスに改造されたブラジルの村 出産5件のうち1件は双子・金髪・碧眼
(Birth of Blues)
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/50767181.html

ヨーゼフ・メンゲレ
(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヨーゼフ・メンゲレ

Nazi angel of death Josef Mengele 'created twin town in Brazil'
(Telegraph)
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/southamerica/brazil/4307262/Nazi-angel-of-death-Josef-Mengele-created-twin-town-in-Brazil.html




にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね
いらっしゃ〜い!

姉妹ブログ

にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ
サイト内検索
powered by Google
QRコード
QRコード
  • livedoor Readerに登録
  • RSS
  • livedoor Blog(ブログ)