戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

ライトノベル「天国への遠征」2


ところで。
ぼくには神様に通じる言葉がわからない。どう話しかけたらいいのか。
しかし向こうは、こちらの思うところをたちどころに理解した。
とにかくそういう反応を示し、心の中で生じる小さな疑問にも即答してくる。
さすが神様だ。これじゃ嘘がつけないや。
丸裸にされた気持ちだった。

丸裸といえば……。
映画や宗教画での神様は、奥ゆかしい長衣を身にまとった姿で描かれるのが常だけど。
ありゃあ、嘘だから。現物とまるで違う。
どこがって?
実際の神様は服をつけてない。すっぽんぽん!
しかも恥らう様子もなく、そのまま外に出ようとする。
さすが神様だ、すごいやと感心しているわけにもいかず、一心不乱で押しとどめるのが地上人としてのぼくの立場だ。

「神様、そんな格好で出歩かないでください。ぼく困ります」
 あの部屋の若造は裸の神様と一緒に暮らしてるなんて、町中の噂になったらたまらない。
「困るだと? わしはな、おまえひとりの神様ではないのだよ」
 神様はいかにものたまうといった表情で、ぼくの心に語りかける。
「よいか。困っているのはおまえだけではない。この地上で救いを求める者は、ほかにも大勢おる」

 神様はああ言うが。
 神様の気ままな振る舞いゆえ困った立場に追いやられるのって、考えたらぼくだけじゃないか。
 しかし窮状からの救いを私的な次元にとどめた求め方では効き目が弱いらしい。
 ぼくは立ち居地をひろげて訴えてみた。
「ですから、そのお姿ではみんなも困ります」
 嘘偽りないことだ。

(続く)






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ライトノベル「天国への遠征」1


 ある日、天使が部屋に舞い降りた。助けてほしいと言ってきた。
「天国は地獄に負けました」
 天国が悪魔の軍勢に乗っ取られたのだという。

「なんですって?」
 信じられない思いで、問い返す。
「だって天国でしょ? 悪魔の前に鉄壁ではなかったのですか?」
「天使が腐ると悪魔になるのです。多くの天使が腐っていき、攻撃される前に内側から陥落した状態でした」
 なんだかわからんが、防備の面で重大な手抜かりがあったらしい。

「それでどうするわけです」
「天上のわたしたちは地上に避難しなければなりません。わたしがお願いに来たのはそのためです。状況が好転するまで、ここにあずかって面倒見てほしいのです」
 ぼくはむしろ、歓喜したい気分だった。こんな可愛い天使といっしょに暮らせるなんて、まさに天国が舞い降りてくるようだ。
「受け入れてくださいますね」
「よろこんで」

 ところがである。
 ぼくの家に割り当てられた避難者は――。
 神様その方だった。

「世話になるぞ」
「………………」
一目見て、これじゃ人前に出せないと思った。
神様はそういう姿をしていた。
当分は、家の中でじっとしてもらわねば。神様なら辛抱できるだろう。

(続く)






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カナダが大麻を合法化

カナダが大麻(マリファナ)を合法化。今後は、娯楽のため吸っても罪に問われなくなる。
となると。いままで行き渡った「大麻は身を滅ぼす」との広範な認識、大麻の売買が爆弾でも取引するような忌むべき行為とみなされたのは何故なんだろう?








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ずいぶん以前に書いたこと

盛大にネット右翼と喧嘩したせいで平和主義者と見られるようですが、そして実際に平和主義者なわけですが、ぼくという人間がけっこう好戦的な生き物だというのは断っておきましょう。
すくなくとも、エホバの証人やダライ・ラマのように無抵抗主義をつらぬいてるわけじゃありませんから。

それどころか、ぼくほど効果的な言葉の暴力でネット右翼とか2ちゃんねる系のアラシ野郎どもを叩くことのできるブログ主はないかもしれないのです。
「サヨク=平和主義者=無抵抗=好きに荒らせる」と思ってぼくのところにやってきたバカウヨさんはトラウマをこうむったんじゃないですか?(笑)

もちろん、ぼくのような平和主義者ばかりいるわけじゃありません。

ひたすら非戦主義を唱え、流血を忌み嫌い、みずからの内に好戦性や残虐性、被虐性さえもあることを認められない人。
「左翼」って正直者ばかりじゃない、稀にそんな人がいるんです。

暴力性をさらけ出すのはいけないんだという拒絶的な観念で凝り固まってて。もうゴチゴチの平和主義で自我を抑圧しきってる。戦争や虐殺がおこるのは独裁者が強権で命じたり、悪徳資本がたくらんだからで民衆は純然たる被害者、本性は善良なんだと信じきってるような。
彼らにとっては、戦争映画で興奮したり戦争ゲームで遊ぶことさえも罪悪なのかもしれません。

ぼくとしてはむしろ、そうした好戦的な娯楽ツールは、どんな人間の中にもヒトラーのような、チカチーロのような、独裁者や殺戮者が住んでいて、もちろん状況しだいで自分もそうなり得るんだと自覚させることになり、本人と社会のため有用じゃないかと思うんです。
だって、すべての人が心の内に棲むダースベイダーやジェイソンを認め、コントロールできれば、ほんとうに戦争は起こらないし、刃傷沙汰も減らせますから。

不幸なことに、自分の中にではなく、他人の中に悪魔を見出すような人ばかり多いのが現状です。
それこそ、第二次大戦で懲りたはずの世界でなお戦争がなくならない最大の理由かもしれません。






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ルイーズの娘ジュリーがまた可愛い

ところで。ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン女史は、1780年から一女の母でした。
娘の名前はジュリー。
これがまた、可愛い。
とにかく、可愛い。
もう、よけいな説明いらないくらい。ひたすらに可愛い。



七歳頃のジュリー(1787年)





上の絵と同じ頃(1787年)






九歳ぐらいの頃(1789年)
同年、フランスを大革命の嵐が襲い、このあどけない少女は母親とともに祖国から逃れ、以後は欧州各地を転々とすることになる。





12歳ごろ(1792年)






十代半ばの時期(1795年)






19歳ごろ(1799年)





上の絵の拡大図
やはり母親の面影が色濃い。



で、このジュリーさん。
残念ながら成人後は、あまり幸福な人生は送っていません。
20歳の頃、ルイーズの反対を押し切ってロシア男性と一緒になるのですが、けっして満ち足りた結婚生活とはいえず、やがて39歳で病没するという。
美貌に恵まれても男運に恵まれないところは母親譲りだったようです。
(ただしルイーズのほうは87歳まで長生きしましたけどね)






関連リンク

美女の肖像
(当ブログ)
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/52097044.html


「美魔女としてのルイーズ=ヴィジェ」
(当ブログ)
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/52097310.html





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