戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

捕虜にして終了2


ダイソーの百円ゲーム「戦略司令官」第十ラウンド。かなりの敵戦力(赤色)を一網打尽にして終わる。
前の時もめったにないかたちの決着だが、これも非常にめずらしい勝ち方。
いや、ゲームオーバーの時点で討ちもらした敵がこれだけ残っていたのではなく、身動きできない状態に追い込んでから終わらせた。
残念ながら今回、全拠点の制覇はならず一都市だけ敵中に残す結果となったが、状況的にやむを得まい。






全拠点制圧しての終了図はコチラになります 





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像には像で


三月はじめにドイツ国内に設置された「少女像」が日本側の圧力で撤去の危機にさらされてるとの報道。
ネトウヨどもは大喜び、一方で韓国の中央日報は「ドイツ側の代表者は撤去しないと話した」と伝える。
どちらの思いが真相に近いのかわからないままだが。
ひとつだけ確かなことがある。
枢軸時代の落ち度を臆せずに直視してきたドイツ人が、日本政府から戦時中の婦女虐待の件で具合が悪いから晒してくれるなと要請されやすやすと応じるとは思えないということ。

しかし日本の右翼も、こんなかたちで旧軍の無罪を訴えるばかりとは情けない。
本気で「歴史戦」に勝ちたければもっと積極攻勢をとり、他者の否定ではなく自己の肯定に精出しすべきだろう。
すなわち少女像を建てるなと文句を付けるのはやめ、日本兵をたたえる像を世界中に建てまくったらと思うのだが。非難されようと、もうひたすらに。
あ。はじめから設置許可が下りないか。
撤去される心配だけはせずに済むというわけだ、はっはっは!





関連リンク

「ドイツ少女像、日本の撤去圧迫にもその場を固く守っていく」
(中央日報)
http://japanese.joins.com/article/992/226992.html





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幼稚園


幼稚園が安倍内閣を揺さぶっている。
これまでも事あるごとに、大学教授や法学者が総理の主張に異を唱えてはきた。
しかしながら専門家の立場からどう言っても馬の耳に念仏でしかなかった安倍晋三を動転させたのは皮肉にも、幼稚園の理事長の言葉だった。

(続く。現在進行形なので、これ以上のことは書けないね)

それにしても。
前年流行った呪いの言葉「保育園おちた、日本死ね」が、こんなかたちとなって日本しか愛さない自民党を追い込むとはねえ。






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『杉原千畝/ペルソナ・ノン・グラータ』


二年前の劇場公開作『杉原千畝 スギハラチウネ』。ようやく見る。
製作当時、『ペルソナ・ノン・グラータ』というカタカナ題で宣伝されたはずの作品だ。
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/51975894.html
自分はこれを図書館のDVDを借りて視聴したのだが、ケースには題名が『杉原千畝』とあるだけ、『ペルソナ・ノン・グラータ』の表記がまったく消えてる(あやうく借りそこなうところだった)。
『ペルソナ――』じゃやはり、日本人には覚えにくいし、どんな内容かわからないだろうとの配慮か。





さて。
知られるとおりの功績を残した人物を主役にすえたこの映画。
杉原千畝の名前から想起されるような、リトアニア領事という地味な立場の人(ぶっちゃけ僻地勤めの公務員)の地味な善行(ビザに判子を押し続ける)を描いた地味なドラマ(難民の行列が続くだけ)だろうと思ったら面食らう。
炯眼な諜報員の暗躍する物語であり、独ソによる東欧分割、ドイツのソ連侵攻、日米戦の先行きまで予測してのけるという主人公こそ誰あろう、まさに杉原千畝。

嘘かまことか。
杉原千畝の知られなかった諜報外交官(インテリジェンス・オフィサー)としての活動をめぐる新事実を盛り込んだとのことで。一応、ガチな出来事にもとづいているそうな。
そうやって通念を裏切ってみせることが本作品の身上にして製作意図にちがいない。まあ成功したとは言いかねるのだが。

始まりは三十年代の満州国。
シベリア鉄道の客車の中、拳銃を突きつけ追ってくるソ連側の密偵を白系ロシア女性と協力して倒し、難をのがれるという。
のっけから安っぽいスパイものというかマーカンドの『ミスター=モト』を下手なリアリズムで描いた感じで、重みのある実録映画と思い込んだ向きは引くかもしれない。

ついで。
ソ連相手の満州鉄道権益交渉を有利に進める材料に、関東軍と協力、列車を盗もうとしたソ連の部隊を罠にはめ一網打尽とする。
ところが杉原が手を組んだ関東軍将校がとんだ悪役で、捕らえたソ連兵を日本側に協力した者も含めて全員射殺させてしまう。

日本軍のあまりの暴挙に激昂、将校につかみかかる杉原千畝。
「なんだよ、これは! まるで二流の劇画じゃないかよ!」
だが力の差で逆に組み倒され、嘲笑われる。しかも協力者でほのかに想いを寄せていたロシア女性からは仲間を殺されたと恨まれることに……。

こういった具合に安手な場面のオンパレードで(これじゃー、『落陽(1992)』だ)、一体どこまで実話なのかが気になるが。
やっぱり、ずいぶん脚色されてるよ、これ。

とはいえ実際の杉原千畝、日本女性と再婚する以前にあるロシア女性と夫婦仲で、劇中で描かれるよりずっと深い間柄の相手がいたりしたというから隅にはおけない。
(映画では現在の遺族に配慮したのか、イリーナという名前で登場する女性はたんに諜報活動での協力者という設定、それも肉体関係があったようには匂わせない)



ロシア女性イリーナ

演じるはポーランド女優のアグニシュカ・グロコウスカ。
この手の日本映画といえば従来はありがちだった、若くて整いすぎた顔で少女っぽい魅力を発散するような、いかにも日本人好みの白人美女とはタイプが違う。

ほどよい年増で生活感を漂わせたところにリアリティがある。二人の関係も、杉原に日本男児としての魅力をアピールさせるようなことはせず、彼女のほうを弟を思いやる姉のような存在に仕立てることでバランスをとってる感じだ。



ともあれ。
この一件で杉原は、ソ連から「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」としてマークされ(元題の由来である)、功績によりモスクワ大使館勤務に昇格だったのが赴任先から入国を拒まれてしまったという次第。
やむなく東京で腐るうち、旧友の妹と馴れ初めとなり所帯を持つことに。イリーナのことはおくびにも出さないで。

そして数年後、代替の職務として、ソ連の動向を探るためソ連と接するバルト海沿いの小国リトアニアの地方都市カウナスに領事館を開設するよう命じられ、一家で赴任。
有名なユダヤ難民救出はそうした諜報活動を主軸とする赴任生活での挿話として描かれるわけで、人助けを前面に立ててヒューマンな感動を押し売りする内容にならなかったところは買っていい。

超大作ではない。アメリカのテレビ映画くらいの金のかけ方。二時間超の映画を二ヶ月で撮影とは、早撮りの部類だろう。
内容も、テレビ洋画にありがちな、悪くない出来栄えだが細部あるいは根本で煮詰まってないという。
監督はチェリン・グラックという人。日米ダブルのアメリカ人でハリウッドで働き、マイケル・ベイ作品等で助監督を務めたというが、正直うまみのない演出をする。突き放して淡々と描いたというんじゃなく、ほんとうにうまみがないのだ。

ヘタクソなわけでもない。手堅くまとまってはいるのだが、魅せる場面はほとんどないし、人物ごとの魅力も際立ってはいない。
いや、予算や日数が足りなかったのは理由にできない。
スピルバーグもあの『シンドラーのリスト』をおなじポーランドで撮影、このくらいのペースで撮りあげているわけで、だから、傑作にならなかったのは、つまり――
(以下略)

『シンドラーのリスト』とくらべるのはやはり酷だろう。
外国人に監督させた意味がなかったかといえば、そうは言い切れない。
監督以外にも撮影に編集という映画の持ち味を決める重要パートをアメリカ人が受け持ったこの作品、すべて日本人にやらせたらもっと見るに耐えぬ出来、やたら湿っぽくもたれる展開となった可能性は高いからだ。

チェリン・グラックの起用はどんな日本の映画作家にまかせるより次善の選択だったかもしれない。
誰も言及しないのだが。白人俳優ばかりの中、日本人つまりアジア人の主演俳優を立てて見せる苦労は並大抵ではなかったと思われる。

主役を演じるのは、唐沢寿明。
若すぎる気もするが、実際に杉原千畝がリトアニアで難民を救ったのはまだ40歳の頃だったわけで、当の杉原こそ身をおいた状況の由々しさの中にあって若すぎたともいえる。
それでも顔で感情表現するだけの唐沢ではやはり風格の不足は否めない。杉原千畝の風格ではない、主役としての風格だ。

さんざんなことを書いてしまった。
けっして貶すべき映画だと言いたいわけではない。
二度見すれば真価がわかるかもしれないが、ただし二度見る気にはなれないのだ。





さて。この映画の歴史認識について。
『シンドラー―』とくらべるのは酷、と書いたが。ドイツ映画の『ジョン・ラーベ』とさえ比較できない気がする。
『ジョン・ラーベ』では、ナチ党員でありながら南京での救民活動に尽くしたラーベ個人の功績がナチ第三帝国の功績と同一視されないよう、ラーベの労苦を描くことでナチが賞賛されないよう、おそろしく気を使っていた。だから映画を見終わった観客が「ナチを見直した、ナチにも良いところがあった」と思うようなことはない。

『杉原千畝』はといえば……。
ファシズム時代、ドイツの盟友としてドイツと同じように侵略主義を推し進めた大日本帝国からいかに差別化して、ユダヤ人を救った杉原千畝の功徳を描いてみせるかはまさに成否を決める鍵だったのだが。

映画では、ヒトラーに心酔し第三帝国と同盟することで日本の立場を有利にしようと策すドイツ大使大島浩の態度を、杉原千畝に手厳しく批判させる。こうしたかたちで主人公を日本軍国主義から遠ざけて見せてはいるけれど。
むしろ作り手は、日本がナチと結んだことでそのユダヤ政策に全体として協力してしまった責任を認めることから逃げてはいないか。

映画では杉原の事績にくわえ、シベリア鉄道でウラジオストックまで達しながら足止めを食らったユダヤ難民に日本への渡航を認める領事館や船会社の善意が描かれるのだが、これではまるで日本国家全体がユダヤ人に味方したと言いつくろって責任逃れするかのようだ。
むろん当時の大日本帝国はナチドイツの味方であり国全体としてはドイツ第三帝国と同調、連合国とは対立する側だった。一部日本人が数千のユダヤ人をかくまった事実ひとつで日本が枢軸陣営に属したのをなかったことにできるだろうか。

これだけ言ったら、切れてしまう人もいるかもしれない。
結局、この映画を称揚するネトウヨの本音はこうだから。





気持ちはわかる。
けれども今のドイツ政府は、百年前トルコで起きたアルメニア人虐殺について、「当時の同盟国として虐殺の事実を知りながら止められなかった」責任を認めているのである。
アジア各地で自国の軍隊がしたことすら誤魔化そうと必死のナントカ政権には頭が痛いだろうが。


アルメニア人虐殺「ドイツにも責任」 独大統領、歴史の罪に言及
http://www.afpbb.com/articles/-/3046354



映画の話に戻ろう。
仮に、『杉原千畝』の製作意図の半分が枢軸時代の日本国家が一端を担ったかもしれないホロコーストの罪からの国民的な責任逃れにあるとすれば、迷走をかさねたあげく最後に大失敗をさらしてしまったと言っていい。

カウナスに進駐したソ連軍のためビザを発給されながら汽車に乗るのが許されず、結果、ドイツ侵攻後に捕えられ家族もろとも収容所送りの憂き目にあう、千畝と親交のあった少年の逸話だ。
この少年は家族を皆殺しにされながらひとり生き延び、終戦間近に乗り込んできた米軍日系人部隊に解放されるのだが、雪に埋まったところを助けてくれた日系兵士を杉原千畝と見間違えるという場面。

日系部隊がダッハウの解放に功をなしたのは事実である。
しかしそれは米軍としての働きであり日本軍によるものではない。日系将兵は杉原千畝とおなじ国の人々ではなく、アメリカ合衆国の市民または市民になろうとした人々だ。
それと言うまでもないことだが、ドイツ軍と戦ったのは日系兵士ばかりではない。
はるかに大人数のドイツ系米国人やイタリア系米国人も米軍に志願したわけで、彼らはひとつに結束してナチズムを粉砕、欧州のユダヤ人を救った(最大の功をなしたのは、この物語では悪役に描かれるソ連軍だが)。
日本はあくまでも、かれら連合国の軍隊が打ち破った敵側の国なのだ。

うつろな意識のユダヤ少年が助けにきた日系兵士の顔を旧知の日本人と混同するというこの場面については、どんな解釈もできるし、おそらく人類愛を根底にすえて描いたものだろう。
だがもしも、アメリカ軍の果たした功績まで日本人の功績のように混同させる意図から仕組んだとしたらとんでもない欺瞞としか言いようがあるまい。

以上、映画『杉原千畝』の歴史認識について。
辛辣なことを書いたつもりはまったくない。すべてはある程度の知識があって、余計なフィルターを通さずに映画を見るなら当然わきあがる疑問ばかり。
本作品は、真に所在する責任を直視させることばかりか、責任と向き合う努力から逃れて誤魔化すことにさえ成功していないのだ。

ネトウヨどもが杉原千畝の功績のほか関東軍将校や東条英機のことまで並べたて、「日本はユダヤ人に親切だった国」と吹聴、まるでネオナチと変わらない自分たちまでイスラエルから感謝された気になるというのは噴飯ものの珍現象だが、願わくば、本作品の製作姿勢がそうした連中に無駄な養分をあたえる結果とならないことを祈りたい。





関連リンク

誇りと恥辱/杉原千畝と安倍晋三
(当ブログ)
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/51987686.html


映画『ジョン・ラーベ 〜南京のシンドラー〜』
(当ブログ)
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/51964643.html





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「首相夫人は私人」


森友学園騒動。
みんな、「首相夫人は私人」とする政府答弁の閣議決定をさも大げさなことのように騒ぐけど。
ここで ヒトより頭がいいトリ先生にご登場ねがいましょう。






そう、仕来たりだから。閣議決定を経なければ政府による答弁として提出できないわけです。
ほんと、どんなくだらない回答の場合でもそうなんです、それが政府答弁書。
(今回の件でお分かりいただけましたよね)







関連リンク

本当の「侵略の定義」の話をしよう/フォーゲル教授の戦争講座
(NAVERまとめ)
https://matome.naver.jp/odai/2142703700057639201





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