戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

「君主に頼るな」


米国Twitter本舗やフェイスブックが、ドナルド・トランプのアカウントを凍結したりツイートを削除したのが話題だ。
ほとんどの人はこの挙を当然と捉えたが、不満に感じる者もあった。

世に口害をまき散らす者から拡声器を取り上げるこの措置について、ネトウヨどもは例のごとしで「言論封殺だ」とわめくのだが。
メキシコのロペスオブラドール大統領のように、「検閲であり、メッセージを伝える権利の剥奪」とまともらしい理由から反対意見を表明する人もいる。

さて。自分に言わせると。

問題の根本は。
Twitterやフェイスブックこそ私企業の身で分不相応にも、まるで赤十字やユニセフのように巨大な世界的影響を及ぼすブランドと化したところにある。
ようするに人々は、SNSのプラットホームを国際的に権威をもった公共機構だと錯覚していないか?
上記二社とも、経営に不利益だから虎垢をBANしたにすぎない。それを、あたかも国家が国民に強いる言論規制のように受け取るというのがまずもって不自然だ。

もっとも。当のトランプ自身、Twitterで開設した9000万ものフォロワーによって後押しされるミニ・ブログを政府機関の一部のように思い込んでいたフシがある。
トランプは、自分のアカウントに加え、@POTUS なる大統領専用垢まであたえられ別格的に優遇されていた。合衆国大統領なればこそであるが、今回それをTwitter社の一存で取り上げられたのだ。
トランプの受けた衝撃の度合いは想像を絶しよう。

それにしても。
私企業のサービスに対して一国の指導者が、規約違反を理由に利用を禁じられたことで政治的権限を侵されたかのように憤るとはどういう状況か。
トランプがむきになってTwitter社を非難すればするほど、Twitterというツールの影響力の甚大さを印象付けるだけなのだ。

トランプは沈黙を強いられたわけではない。
言いたいことがあるなら記者会見でも開き、テレビや新聞を通じて国民に伝えればいい。
合衆国大統領なら、それができる身分ではないか。
普通の人のアカウントが馬鹿な運営の選り好みによる冷遇にさらされるのはたまらないが、トランプの場合、Twitter社にそっぽ向かれたとて実害は何もない。

ちょっと不便になるだけだ。
一ツイートごとに何千何万もの「いいね」が付く手応えを失ったら張り合いないかもしれないが。
本来、一国の指導者たる者は、軍艦の艦長同然に孤独の中での服務を強いられる。
つねに支持者からチヤホヤされスポットライトを浴びねば気が済まないというのが間違いであり、トランプは性格的にホワイトハウスのような職場に向いていないのだ。

ようするに。
Twitterやフェイスブックの対応を言論弾圧だとこじつけるのは、お門違いもはなはだしい。





余談ながら(実は、本題)。
トランプは支持者らを裏切った。
暴徒となって議会議事堂に乱入したことを「憎むべき行為」と非難した。
自分が吹き込んだデマを真に受けた群衆をさかんに煽りたて議事堂に向かわせた、つまり暴動の原因をつくったのはトランプ自身だったのに。
この露骨なまでの切り捨てによる責任逃れ。

まこと、「君主に信を置くなかれ」。
聖書の訓戒がこれほどガチとなって示された図もあるまい。

思い当たったが。
Twitterやフェイスブックはその影響力からすれば、まさしく現代の君主(いや、大君主)と言っていい。
そうした「大君主」のひとつであるTwitterの力にもっとも依存していたのが世界最多のフォロワーの上に君臨できたドナルド・トランプその人ではないだろうか。
「君主に信を置くな」とはトランプにも当てはまる警句だったわけだが、彼はそのツールに不用心にも依存症を呈するほどはまり込んだ。

トランプのほうでは、自分こそTwitterの君主だと思い込んでいたらしい。






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無題


暴徒と化した無数のトランプ支持者らによる議事堂討ち入り。
合衆国にとっては、真珠湾奇襲やあの同時多発テロにも比すべき大事件に相違ない。

ただの暴動と違う。
お騒がせトランぺッターズが押し入ったのは、大統領選挙での当選者を認証する最中の連邦議会議事堂である。
アメリカン・デモクラシーの母体が凌辱されたのだ。

間違いなく多くのアメリカ人を怒らせ、危機意識を抱かせる出来事であろう。
そのことは結果に表れている。
トランプに容赦がなくなった。
民主党ばかりか共和党の議員までもが、大統領の罷免を要求。
ホワイトハウスの側近らも次々と辞任を表明し、任期があと半月足らずの大統領のもとから去り始めている。
フェイスブックは、トランプが「民主的に選ばれた政府への暴力を扇動」したことで、アカウントを無期限で凍結。Twitter本舗もトランプのアカウントを一時凍結し、規約違反が続けばさらに永久停止を食らわせると警告を出した。
人々はもはや、合衆国大統領に対する最低限の敬意すらかなぐり捨てている。

アメリカばかりではない。
各国の元首らは相次いで、非難声明を発した。


(続く)






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大統領の反乱


大きく動いた一日だった。
自分らの行動によって、今日が歴史に刻み込まれることとなる。
すくなくとも当事者たちはそう思い込んでいた。

ワシントン。
「不正投票に抗議せよ」とのトランプの呼びかけに応えた支持者らが、連邦議会議事堂に集結。
建物の前でどよめき、盛大に気勢を上げたというのではない。
文字通り、囲みを破って押し入った。
まるで暴徒のように。





ゾンビ映画じゃないよ。
議事堂の壁をよじ登るトランプ支持者たち。
階段使えばいいのにね。




かくしてデモクラシーの聖殿は、叛徒らの手に落ちた。



バイデンの大統領選での勝利を確定させる最後の詰め、選挙人投票を集計中だった連邦議員たちは全員避難した。
そこから先の光景は、百年前のKKK賛美映画『国民の創生』の後半部、議会を占拠した黒人らの無教養や無作法についての侮辱的な描写を思わせる。
一世紀の時を隔て、あの場面を白人至上主義者らが愚劣なパロディーとして自演するかのようだ。







南軍の旗を掲げて歩く、おそらく南部人のトランプ支持者。
アメリカ合衆国の議会議事堂に、南軍の旗!
かつて南部連邦が総力を挙げても遂げられなかった目的をやすやすと……。


(続く)








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インドでは、普通に恐竜が歩き回ってるらしい


実際、YouTubeにこの手の動画をアップするインド人がやたら多い。
いったい、インドで何が起こったのか?





















とにかく、インドでは。
市販の3Dソフトを使った恐竜映画の自主制作が盛んだ。
出来は玉石混交。素人くさいのが多いけど、それなり見られるのもある。
筋はないも同然。
そこら辺を歩いてたらなぜか恐竜と出くわし、ぶっ飛びあがって逃げまわるというのが内容のすべて。
テーマなんてない。ひたすら巨獣に追われるスリルを描きたい。芸術性社会性まるで気にしないところ、実に清々しい。
きっと映画好きが集まって盛り上がりながらの撮影だったのだろう。

しかし昔ならば、狭い仲間内で見せ合って完結してしまう遊びだ。
いまや成果をネットで公表すれば、地上の津々浦々で見てもらえる。一世代前には夢でしか思い描けなかった現状。それがかつて貧困国の代名詞だったインドで実現されるとは。
つくづく、面白い時代となった。同時に、YouTubeの双方向ツールとしての素晴らしさを実感する。

けれども。
大きな疑問であり不満でもあるが。
なんでどれもこれも、恐竜に追いかけられるのが男ばっかりなんだい?






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コロナエイドやれ、コロナエイド


トランプの大統領職への執着は変わらずだが。
日本では菅も森も、まだ東京五輪にこだわってる。

菅首相「新型コロナウイルスの感染拡大防止に世界が団結する必要がある。その象徴として東京オリンピックを開催する」

森喜朗(東京五輪組織委員会会長)
「コロナ後、世界中から振り返られるような五輪式典に」


アホ。バカ。カボチャ。
五輪なんかもう、返上しちゃえ。.
それで。代わりに、世界中からスター選手(大物アーチストも)招いて、壮大なチャリティー競技会を催せばいいんだよ。
収益すべてコロナで被災した人のため使うという前提で、「コロナ・エイド」とか銘打ち。
むろん、無観客試合。テレビとネットの実況配信のみ。
寂しければ、ウイーンフィル新年演奏会みたく、オンライン拍手を導入すればいい。

たしかに世界の記憶に残るだろ。
ノーベル平和賞ものかもしれないな、うん。
とにかく、日本に大勢の人は集めるな。






関連リンク

菅首相「コロナで世界の団結必要、象徴として五輪開催」=年頭所感
(ロイタージャパン)
https://jp.reuters.com/article/suga-newyear-statement-idJPKBN2951EZ


コロナ後、世界中から振り返られるような五輪式典に
(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/news/202012310000300.html






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