戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

2006年10月

通州事件

ネット右翼がよく引き合いに出す通州事件ですが。
なんで、あの程度の出来事を南京事件への免罪符に使いたがるかわからない。
ヨットでの事故を豪華客船が遭難した大惨事みたいに言い張るようだ。

まあ結局、他に中国人による日本人への大々的な残虐行為が見当たらないからでしょうが、それにしても無理がありすぎだ。
中国人が日本国内で暴動を起こし、大量の日本人を惨殺したのならともかく、
(日本人が日本国内で暴動を起こし、当時は同胞だった朝鮮からの移住者を惨殺した実例ならありますが)
日本軍国主義の大陸進出に便乗し、傀儡政府のもとで一旗上げようとした出稼ぎ者が被害に遭ったわけじゃないですか。
彼らは本来、そこに居なくてもよい人達だったわけで。

ウヨク側は殺し方の残酷さをしきりに強調しますが、そんなことになったのも、もともと通州のある冀東防共自治政府そのものが、満州国のような、侵略を隠塗する傀儡政権であったのに加え、友軍であるはずの日本軍から誤爆を受け、守備兵が激怒していたこと、通州が悪名高い麻薬売買の拠点で現地の人から怨まれてたなど、伏線となる事情が重なっていたからでしょう?

とにかくネット右翼といえば、むきになって通州での邦人数百名殺戮の非道ぶりを言い立てるのが相場のようです。
おそらく連中の本音は、「通州事件の虐殺被害者三十万人」とかしたい気分なんじゃないかと思いますよ(笑

ただ通州事件の場合、範囲も期間もはるかに長大だった南京事件と異なり、小さな町での一日だけの惨事であり、資料的事実もはっきりしているため、大本営から受け継いだ伝統である、ウヨクお得意の数字の水増しができない。
それで「数より質」とばかり、殺し方の残酷さをやたら強調して伝え、中国人への嫌悪感を植え付けようと必死になるのではないでしょうか。

いずれにせよ、そうまでして日本の罪を減殺させたがるウヨク側のいやらしさを植え付けるだけの結果に終わっています。
ある意味、ネット右翼が通州事件で騒ぎ立てるのは南京論争以上に気違いじみてます。

南京事件否定論、その本質

問題の本質は、虐殺があったか無かったかというより、あの時、あの場に日本軍がいたことに集約されるのではないでしょうか。

結局のところ南京論争というのは、ポーランドに攻めこんだドイツ軍がワルシャワで虐殺をしたか、しなかったかという程度の些事を論じ合うことでしかありません。
それで仮に、ワルシャワで虐殺が起きなかったと証明されればドイツのポーランド侵攻がすべて正当化され、ドイツの罪も免除されるかといえば、無論そんなことはない。

でも、それと同様の実に馬鹿げた「議論」を重ねていき、なんとか南京事件を否定することで中国への侵略の罪そのものをもみ消そうというのが日本の歴史修正主義者なんです。

所詮、徒労なわけですが、彼らは徒労と思わない。
本当に気違いじみています。
いらっしゃ〜い!

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