戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

2009年12月

「グリーンベレーの唄」はドイツで反戦歌だった

Ballad of the green beret
「グリーンベレーの唄」はドイツで反戦歌だった
国が変われば、歌まで変わる


はい。
最新の話題でなくて恐縮ですが。
それでも、今に通用させられる発見をしたもので。
とりあえず、昔の歌を聴いてください。
六十年代のドイツでのヒット曲です。




(Youtube)

「百人の男と一つの命令」
ハイジ・ブリュール



Hundert Mann und ein Befehl


Irgendwo im fremden Land
ziehen wir durch Stein und Sand.
Fern von zuhaus und vogelfrei,
hundert Mann, und ich bin dabei.

Hundert Mann und ein Befehl
und ein Weg, den keiner will.
Tagein, tagaus,
wer weiß wohin.
Verbranntes Land,
und was ist der Sinn?

Ganz allein in dunkler Nacht
hab' ich oft daran gedacht,
dass weit von hier der Vollmond scheint
und weit von mir ein Mädchen weint.

Und die Welt ist doch so schön,
könnt' ich dich noch einmal sehn.
Nun trennt uns schon ein langes Jahr,
weil ein Befehl unser Schicksal war.

Wahllos schlägt das Schicksal zu,
heute ich und morgen du.
Ich hör' von fern die Krähen schrein
im Morgenrot. Warum muss das sein?

Irgendwo im fremden Land
ziehen wir durch Stein und Sand.
Fern von zuhaus und vogelfrei,
hundert Mann, und ich bin dabei.



軍事マニアや映画好きなら、聴いたことある曲でしょう?
そう、元唄はこれなんです。
日本では、『悲しき戦場』という邦題で知られる歌。




(Youtube)

「グリーン・ベレーのバラード」
バリー・サドラー軍曹



Ballad of the green beret


Fighting soldiers from the sky
Fearless men who jump and die
Men who mean just what they say
The brave men of the Green Beret

Silver wings upon their chest
These are men, America's best
One hundred men we'll test today
But only three win the Green Beret

Trained to live, off nature's land
Trained in combat, hand to hand
Men who fight by night and day
Courage deep, from the Green Beret

Silver wings upon their chest
These are men, America's best
One hundred men we'll test today
But only three win the Green Beret

Back at home a young wife waits
Her Green Beret has met his fate
He has died for those oppressed
Leaving her this last request

Put silver wings on my son's chest
Make him one of America's best
He'll be a man they'll test one day
Have him win the Green Beret



ドイツ版のほうは、アメリカの原曲をアレンジしたもの。
でも直訳じゃなくて、歌の内容まで大きく変えられ、反戦調になっているのです。
したがって、アメリカの歌とドイツの歌では、同じ旋律でぜんぜん別々の内容。
そして、はっきり言ってしまえば、ドイツ版の歌詞のほうが優れているというか深みが違います。

自身がグリーンベレー隊員であるサドラー軍曹が大ヒットさせた原曲は(あちらでは根強い人気なのでしょう。Youtubeでの再生回数100万ほど)、殉職した特殊部隊軍人を悼んだ内容で、若い妻に「俺の息子をグリーンベレーの隊員に育てろ」と言い遺すという感動をそそるようなオチのつけ方ですが。
しかしよく考えたら、道理もへったくれもない。
そうです、息子の人生選択の自由を奪っているのです。

息子だって、一個の人間です。
学者や実業家、スポーツ選手や芸術家になりたがるかもしれない。
あるいは性転換して女性になりたいかもわからない。
それを『巨人の星』の父親みたいに、「グリーンベレー隊員に育てろ」と決め付けるとは何事でしょう。
無茶苦茶でございます。
さらには、若くして夫に先立たれた妻の再婚の自由はどうなのでしょうか?
いろいろ考えるとわからなくなります。

一方、ハイジさんの「替え歌」は、故郷から遠い戦場に送られた兵士たちのなんとも言えない悲痛な思いを謳いあげたもので、そのまま現在のイラクやアフガニスタンにも通用するほどです。

藍より出でて、藍より青し。
ヴェトナム戦争当時、以前の軍国ドイツと民主主義国アメリカの立場がまるで逆転していたのがよくわかります。




他にもいろんなバージョンがあるので、聞きくらべよう


Ballad of the Green Berets - Original Soundtrack
(映画『グリーンベレー』のサウンドトラック)
http://www.youtube.com/watch?v=W8HFfZqsKps

Anita Lindblom - Balladen om den blå baskern
(スウェーデンの女性歌手によるバージョン)
http://www.youtube.com/watch?v=SKIvo9mrHH8

100 Mann & 1 Befehl, Freddy Quinn
(ドイツの男性歌手フレディ・クインの歌をBGMにしたフラッシュ。
歌詞に合わせて画面を構成しているので、歌の意味がわかるでしょう)
http://www.youtube.com/watch?v=S2nNe44S6IA

Hundert Mann und ein Befehl - Blaue Jungs live
(荘重な合唱によるドイツ語版)
http://www.youtube.com/watch?v=EcrivAsy8es#t=1m17s
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米軍、イエメンに報復爆撃?


米軍、イエメンのテロ組織を空爆?
米機爆破テロ未遂の報復


米軍がデルタ機爆弾テロ未遂の報復に、イエメンのアルカイダを爆撃する計画を進めているそうです。
なんで、作戦を実行する前から明らかにしてしまうのでしょう?
「これ以上やるなよ」というアルカイダへの牽制でしょうか。
ほんとうに爆撃するかもしれませんが。



米国、報復爆撃の可能性を検討 爆破テロ未遂で


 【ワシントン共同】米CNNテレビは29日、米デルタ機爆破テロ未遂事件の報復として、米国がイエメン政府と協力し、イエメン国内の国際テロ組織アルカイダの拠点への空爆が可能かどうか検討を進めていると報じた。

 イエメンには爆破テロ未遂事件で犯行声明を出したアルカイダ系勢力「アラビア半島のアルカイダ」が活動しており、テロリストの訓練施設もあるとされる。

 CNNによると、オバマ大統領が爆撃の指示を出した場合の準備として、情報機関や特殊部隊がイエメン政府と協力してテロと関与したとみられる標的の特定を進めている。

 空爆を行う場合には、イエメン政府の同意を得て、爆撃機のほか、巡航ミサイルや無人飛行機などが使われる可能性があるという。


(共同通信/2009年12月30日)
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009123001000211.html




関連リンク

父からの容疑者情報、CIA以外に流れずと 米機爆破未遂事件
(CNN.co.jp)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200912300014.html

容疑者の搭乗は組織対策の失敗反映とオバマ氏、米機爆破未遂
(CNN.co.jp)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200912300011.html




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エジプト空軍、高いお買物



エジプト空軍、高いお買物
戦闘機24機を32億ドルで



(AFPBB News)

ギザのピラミッド上空を合同で飛行する米国とエジプトの空軍機
(1993年8月撮影、資料写真)



しかし。
24機で32億ドルでは一機あたり一億三千万ドル以上の買い値ではないか。
ブログ主のうろ覚えな知識では、開発当時のF16は先代のF15とくらべ、ほぼ半額一千万ドルくらいで製造できたとおぼしいが、いつの間にそんな高価で取引されるようになったのだろう。

エジプト空軍もエジプト空軍だ。
三十数年前の兵器をよくぞそんな巨額で買い入れたものである。

むろん、F16は名機である。
1982年のレバノン侵攻時に発揮された圧倒的な航空戦力には、世界が驚いた。
イスラエル空軍によるシリア側のミグ戦闘機に対する勇戦ぶりは伝説となっている。

アラブ国家であり、イスラエルに負け続けだったエジプトにはその当時の衝撃が残ったままなのか。



エジプト空軍、F16戦闘機24機を追加調達


【12月30日 AFP】米航空宇宙器機大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)は29日、F16戦闘機24機を32億ドル(約2900億円)でエジプトに販売すると発表した。

 同社によると、米エジプト両政府はこの件について合意しており、来年の早い時期に契約を締結する見通しだという。

 エジプト空軍はF16の保有機数が世界で4番目に多い。今回の調達は現有戦力を補強するもの。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領のもと、米エジプト関係は改善している。(c)AFP


(AFPBB News/2009年12月30日)
http://www.afpbb.com/article/economy/2678489/5101521




関連リンク

F-16 (戦闘機)
(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/F-16_ (戦闘機)




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合作社事件の捜査記録発見

コメントなしの手抜きエントリー。
年末年始はこの態勢でいきますんで

合作社事件の捜査資料が出た!
矛盾点多く、でっちあげの疑い



(朝日新聞)

発見された「合作社事件」の捜査資料=東京都品川区のJR総連資料室



あの合作社事件の捜査資料が出ました。
供述書に矛盾するところが多く、でっち上げの疑いが濃厚だそうです。

そうか。
やはり官憲の工作によるものだったのか。
どうせ、そんなことだろうと思ったんだ。
それで、「合作社事件」って何?



合作社事件の捜査記録発見 矛盾点多くでっちあげの疑い


 旧満州国で起きた思想弾圧事件が、憲兵隊により作り上げられたとみられることが、新しく発見された満州国最高検察庁の資料から分かってきた。「共産主義者が国体変革を目的に結社を組織した」として罪に問われたが、証拠として書かされた容疑者6人の手記には不一致や矛盾点が多く、研究者らは「虚偽の事実を書かされたとしか考えられない。戦争への疑問や批判を封じ込めようと事件が作り上げられた」としている。

 事件は、関東憲兵隊が1941年秋から、旧満州で農協運動をしていた農事合作社の勤務者を中心に日本人五十数人を逮捕したもの。合作社事件と呼ばれる。治安維持法により5人が無期刑になった。主要人物の多くが獄死し、真相の解明が遅れていた。

 関東憲兵隊特高課の下士官が保管していた資料が静岡県で見つかり、昨年10月から、松村高夫慶応大名誉教授らが解読してきた。

 発見されたのは中心人物とされた6人の資料。手記、尋問調書、憲兵隊の意見書、起訴状などがあった。手記は供述書のような形でほぼ同じ構成。結成したとして罪に問われた組織には名前もなく、目的も「党員養成の貯水池」「将来は満州共産党に」「中国共産党の一部」と各人ばらばら。「日本共産党の分散配置方針に基づく」との手記もあったが、同党は当時、活動できない状態だった。話し合ったとして一致するのは合作社の幹部人事など職場のことぐらい。分析した江田憲治京都大教授は「手記には根幹部分で不一致や矛盾が多く、実際に組織や運動が存在したとは到底思えない」と語った。

 日本国内で思想弾圧に使われた治安維持法は、旧満州国でもほぼ同じ内容で施行された。合作社事件は、その後の満鉄調査部事件(42〜43年)の契機になるなど影響を与えた。荻野富士夫小樽商大教授は「治安体制が日本国内にとどまらず広がり、周縁部においてより厳しく運用されていたことを資料はよく示している」と話している。(渡辺延志)


(朝日新聞/2009年12月28日)
http://www.asahi.com/national/update/1227/TKY200912270363.html




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全国の知事さんに聞きました 「米軍基地歓迎」は誰もいませんでした

全国の知事さんに聞きました
「米軍基地、来ていいよ」はゼロ


なんということだろう。
火事が起きたとき、消防車に来てもらうのはわかってるはずなのに、消防車の停まる場所を提供したがるのが誰もいない。

トランプでババ抜きやってるつもりだろうか。



米軍基地受け入れ可能はゼロ 全国知事アンケート


 国内の米軍専用施設の74%が集中する沖縄県の米軍基地の負担軽減などについて共同通信は28日までに、沖縄を除く46都道府県の知事にアンケートを実施した。訓練や施設受け入れについて「十分可能」「条件が整えば可能」とする都道府県はなく、29都県は外交・安全保障政策は「国の専管事項」「国の責任で行うべきだ」などと回答した。

 沖縄の負担軽減が必要と答えたのは15道県あった。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で、鳩山由紀夫首相は日米で合意した名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部以外の移設先を模索する考えを示したが、沖縄からの米軍施設や訓練の国内移設が難しい現状を浮き彫りにした。

 調査は12月上旬から中旬にかけ実施。すべての質問に返答を拒んだ知事も含め、46都道府県知事から文書または口答で回答を得た。

 沖縄の負担軽減を「必要」としたのは北海道、神奈川、佐賀などで、多くは米軍の基地や施設があるか、訓練が行われている道県だった。「沖縄以外の都道府県も米軍の施設・訓練を受け入れるべきだ」と明確に答えたのは静岡、大分、宮崎の3県のみ。青森などは具体的な軽減策として「整理縮小」を挙げた。


(共同通信/2009年12月28日)
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122801000532.html




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ヒトラーの生家めぐるゴタゴタ


ヒトラーの生家めぐるゴタゴタ



(共同通信)

いまも残るヒトラーの生家。ごく普通の建物だ



ヒトラー生家、地元に波紋 利用法めぐりオーストリア


 【ウィーン共同】オーストリア・ブラウナウにあるナチス総統ヒトラーの生家をめぐり、近く予定される入居団体退去後の利用法が決まらず、波紋が広がっている。博物館や資料館にするとのアイデアがある一方、市民からは「戦争の話はもう十分」との声も出ている。

 ヒトラーは税関吏の息子として、ドイツ国境に接するブラウナウ中心部の3階建て民家で生まれ、約3年間を過ごした。ナチスは第2次大戦前に家を買収し、戦争中は図書館などに利用。敗戦間際に爆破しようとしたが、米軍に阻まれた。

 現在は個人所有で、市などが借り上げて実質的に管理し、約30年前から身体障害者らの団体が入居。ヒトラーの誕生日の4月20日に左右両派が家の前でデモを行うこともあり、地元にとっては「今も神経質な場所」(市民)だ。

 地元メディアが団体退去を伝えると、家が極右団体に渡る可能性もささやかれた。しかし、所有する地元女性に売却の意思はなく、市側が管理を続けることが確認された。

 ブラウナウの市長は「購入は財政的に不可能」として「政府が買い取るか、平和資料館などにするのが望ましい」と表明。ある女性市民は「あの家がある限り、トラブルの懸念は消えない」と話した。


(共同通信/2009年12月26日)
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122601000086.html




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日中歴史共同研究、一定の成果


日中歴史共同研究、一定の成果


この手の共同研究では、本当に一致する結論は出せないかもしれない。
それでも、合意を出そうとすることに意味がある。



「南京で大虐殺」認定 規模は今後の課題 
日中共同研究


 日中両政府が進めてきた有識者による初の日中歴史共同研究の報告書の内容が明らかになった。1937年の南京大虐殺は「大規模な虐殺行為」との認識では一致したが、犠牲者数は今後の研究課題とした。一方、日本の途上国援助(ODA)が中国の発展に貢献したと評価。共同研究の日中両座長は「相互理解を促進する第一歩」と位置づけている。

 報告書は「古代・中近世史」「近現代史」の2部構成で、同じテーマに関する日中双方の論文を収録している。

 近現代史の「総論」によると、日中全面戦争の発端となった37年の盧溝橋事件について、日本側は事件の「偶然性」を、中国側は事件発生の「必然性と計画性」を重視。毒ガス兵器の使用や市民への無差別爆撃など、日本軍の中国での侵略の傷跡が今も残っているとの考えで一致した。

 南京大虐殺については「大規模な虐殺行為であることを認めこれを討論した」と明記。ただ、規模、原因、背景などについては「深く追究する必要がある」とした。

 虐殺の規模をめぐっては、中国の大虐殺記念館が「30万人」と表示。日本の研究者の間では「数万〜20万人」などの諸説があり、虐殺そのものを否定する研究者もいる。日本政府は「多くの非戦闘員の殺害や略奪行為などがあったことは否定できない」としつつも、犠牲者数について「諸説あり、政府として正しい数を認定することは困難」との見解を示している。

 戦後の歴史については、日中双方が、日本が新憲法のもとで平和国家として歩んだことを肯定的に評価。靖国神社参拝問題や日本の歴史教科書問題などについては、今後研究する必要があるとした。

 共同研究は、小泉純一郎首相(当時)が靖国神社に参拝し、日中関係が悪化したことを踏まえ、2006年10月に安倍晋三首相(同)が中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席と合意。日中それぞれ10人の有識者による委員会が設けられ、座長は日本側が北岡伸一・東大教授、中国側が歩平・社会科学院近代史研究所長が務めた。両政府は研究を継続することで合意している。(東岡徹)


(朝日新聞/2009年12月24日)
http://www.asahi.com/national/update/1223/TKY200912230377.html




関連リンク

日中歴史研、報告書1月に延期 南京犠牲者数で対立
(共同通信)
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122401000870.html




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無人機情報、ゲリラに報筒抜け

くるよ 殺しにくるよ 無人機が画像を送信しているよ
来るなら、逃げねば!
無人機、情報筒抜け 市販ソフトでゲリラが攻撃予知




か っ こ い い む じ ん き。
でも、行くと逃げられる



はい。
イラクやアフガンの上空で活躍し、敵情を確かめたり軍事施設を爆撃したりゲリラの幹部をやっつけたり結婚式場を誤爆したり、大戦果をあげる無人機ですが、不都合な真実があたらしく判明しました。
なんと、無人偵察機の送信する地上を写した画像が敵側に筒抜けになってたという。

わずか数千円で買えるPCソフト。
それで敵どもは、来るべき米軍の攻撃を警戒したり避難できたりするそうです。

そのわりには軍の発表では成果をあげてる気もしますが、攻撃を予知されなければもっと達成できたということでしょうか。
ともあれ、軍事技術の結晶が市販の安物ソフトに侮られようでは米軍はアフガンで決勝などできないわけで、いきおい対応を講じねばなりません。
とはいえ無数の無人機を有する米軍のこと、送信映像の全面的な暗号化には時間と手間がかかるらしい。
米国防省高官によれば、「とっくに対策は済んでいる。映像が傍受されても作戦に支障をきたすことはなかった」そうですが。

それより、こうした事実をわざわざ公表する国防省の狙いはどこにあるのでしょう。
すくなくとも、無人の高みから無警告で獲物に襲いかかるような後ろめたさを抱く必要などなかったと思わせたいのでしょうか。



米軍無人機:イラクなどの武装勢力が伝送映像を傍受…米紙


 【ワシントン大治朋子】イラクやアフガニスタンの武装勢力が、米軍の無人偵察機が地上の米軍施設に送るビデオ映像を傍受していたことが17日、明らかになった。米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じた。米軍は「武装勢力に傍受の技術はない」として、映像データを暗号化していなかったという。

 武装勢力が使用しているのは、インターネットで26ドル(約2300円)で販売されているソフトウエア。衛星通信を使い、本来はインターネットなどを通じて他者がダウンロードした音楽やビデオ、写真を傍受する。米軍が無人偵察機から送る暗号化されていないデータも、リアルタイムで傍受可能という。

 昨年12月、米軍が拘束したイスラム系シーア派武装勢力から押収したパソコンに、米軍の無人偵察機の映像が保存されていたことから発覚した。同様の傍受がアフガンでも確認されたという。

 AP通信によると、武装勢力に、無人偵察機の信号を妨害したり、遠隔操作する能力があるかどうかは不明。米国防総省は、映像データの暗号化を進めているが、米軍には少なくとも600の無人偵察機があり、交信する地上施設も数千に上るため、対策には時間がかかるという。

 無人偵察機の中には、ミサイルを搭載した攻撃用の機種があり、米軍は、米兵被害を最小限にするためアフガン戦争で多用している。その回数は、ブッシュ政権時代を上回る。

 無人機による攻撃では、「民間人が殺害された」との指摘が絶えない。武装勢力が無人機の動きを観察し、巧みに拠点を移動して攻撃を事前に回避し、残された民間人が攻撃を受けた可能性もあり、国際人権団体が批判を強めている。


(毎日新聞/2009年12月18日)
http://mainichi.jp/select/world/news/20091218k0000e030043000c.html




関連リンク

無人機ミサイル攻撃、オバマのジレンマ
(ニューズウィーク日本版)
http://newsweekjapan.jp/stories/us/2009/12/post-839.php




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哀れ、罠にはまった田守神閣下


哀れ、罠にはまった田守神閣下
「ハッカビーは田母神に騙されてる」? とんでもない!



(Newsweek)

田母神のニューヨーク講演ツアーを告知するサイト



耳目を疑ったのは一瞬だけだった。

共和党の大物議員マイク・ハッカビーが、あの田守神元空幕長をFOXテレビで自身が司会を務めるトーク番組に出演させ、持論を語らせる……。
到底ありえないはずのことがニューズウィークの記事に出ているではないか。

なぜだろう?
理由を考える数秒のうちには答えが導きだされていた。

アメリカ国民の広範な支持(とりわけ保守層の支持)がなければ命をつなげない共和党の政治家たる者、あの太平洋戦争が日本側の防衛戦争だったという珍説を真に受けるなど絶対にあり得ない。
それは、合衆国が悪魔によって守られると言うはずがないのとおなじほど自明のことだ。

では何故、ハッカビーはこんな「信じられない」真似をするのだろう?
カラクリは単純である。

あきらかにハッカビーとそのスタッフは、田守神を自分の根城におびき寄せ、「悪役レスラー」としての利用を目論んでいる。
(もちろん、ゲストとして表向きの敬意は表しながら)

つまり、FOXテレビという米国民の見守る闘技場の中で、「田守神史観」を向こうにまわした第二の太平洋戦争を繰りひろげ、もちろん巧妙に論破してのける。
(相手が日本の歴史修正主義者ではあまりにも容易いこと)。

これは、イラク、アフガンでの行き詰った戦いを強いられる今のアメリカ人にとって、合衆国のが歴史の上で果たした偉業を追体験させてくれるような痛快このうえない番組となるだろう。
かくして視聴者(=有権者)に溜飲を下げてもらい自分の支持率を高めるという腹積もりだ。

ああ、グラディエーター!
田守神元空幕長はただ、剣闘士の勇武を飾る生贄の虎として招かれるにすぎないのである。



ハッカビーは田母神に騙されている?


 あなたなら、第2次大戦は侵略戦争ではなかったと主張して更迭された日本の元航空幕僚長のディナークルーズに参加して講演を聴きたいと思うだろうか。マイク・ハッカビーはそれを望んでいるようだ。

 08年米大統領選の共和党候補の一人で、次も有力候補と見なされる前アーカンソー州知事のハッカビーは、この合い間を利用してFOXニュースのトーク番組「ハッカビー」の司会を務めている。田母神はこの番組に出演しインタビューを受ける予定だと、田母神の訪米ツアーの企画担当者は言う。

 田母神のニューヨーク講演ツアーは10年3月で、25日には参加費150ドルのディナークルーズ、26日には会員制の社交クラブ、ユニバーシティクラブで140ドルの講演会が予定されている。ツアーを宣伝する田母神のウェブサイトには、ハッカビーの写真とハッカビーの個人サイトへのリンクも掲載されている。

「歴史の重みあるユニバーシティ・クラブで、あなたもその熱き想いを共有してみませんか」と、このサイトは呼びかける。


多くの人が今も英雄視

 いったいどういうことだろう。「田母神俊雄ニューヨーク講演実行委員会」の高崎康裕代表に話を聞くことができた。

 高橋によれば、まだ100%決定したわけではないが、ハッカビーはニューヨークにきて自分の番組向けに田母神をインタビューする予定だという。ディナークルーズと講演会にも出席する予定だ。

 参加者にとっては「ハッカビーに会ういい機会になるかもしれない」と、高橋は言う。「先週マイク・ハッカビーと話したが、彼は田母神に会うのをとても楽しみにしていた」と、誇らしげだった。

 田母神のスキャンダルと講演ツアーの話題を詳しく追いかけている「アームチェア・アジア」というブログによれば、田母神の「厳格で歴史修正主義的な見解は日本の自衛隊では逸脱として受け入れられなかったが、本人は今も熱意にあふれ、多くの人の英雄でもある」

 ハッカビーもその一人なのだろうか? 何度もコメントを求めたが、返事は返ってこなかった。

ジョシュ・ローギン
Reprinted with permission from the Cable, 16/12/2009. ©2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.


(ニューズウィーク日本版/2009年12月16日)
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/12/post-843.php




関連リンク

記事名
(引用元)




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何かと思えば、くだらない

おんどりルース、いつもはこんなふうだが……


今日は、怒った!

キリッ!



何かと思えば、くだらない
(「ROOSTER ROOST」より)



「一ヶ月ルール」だ?
そんなことでギャオギャオ騒ぐんじゃねえよ、金玉のくさったバカウヨども。

まあムキになってるのはいつも通り、日本会議系の政治屋とサンケイとネット右翼だけなんだが。
それにしても。


く だ ら な い !!

わけても、安倍晋三の言い草。
「民主党の暴走は危険水域に入りました。1日も早くこの政権を倒さなければなりません。(メルマガの一文)」だ?

倒してみろよ。
極右の危険水域まで暴走して国民から愛想つかされ、自民党の天下うしなわせた張本人のひとりが寝言いってんじゃねえ。

君が代だ、日の丸だ、靖国だ、大昔の遺物ばかり崇めるのに必死こきやがって。
もう少し、国民の役に立つことを問題にしろ。



社説
天皇会見 政治問題化はおかしい


 中国の習近平国家副主席は、きのうの鳩山由紀夫首相との会談に続き、きょう天皇陛下と会見する。

 それに対し、天皇の政治利用ではないかという強い批判が噴き出してきた。

 外国要人の天皇会見は1カ月前までに申し入れるという慣例を逸脱している−との理由による。

 冷静に考えてみたい。内閣は自らの責任で会見を受け入れた。

 確かに、公式な要請が届いたのは会見まで3週間もない11月26日だった。宮内庁は「ルール違反」として断る意向を伝えたという。

 それでも中国は「ぜひに」と、繰り返して会見を求め、最後は鳩山首相の決断で決まった。

 問題があるとすれば、陛下の健康不安である。公務の負担軽減には内閣も配慮しなければならない。

 だが「1カ月ルール」は絶対条件だろうか。少なくとも内閣の意思より優先するものではない。

 ただ、内閣の意思決定は遅れた。不手際として反省すべきだ。羽毛田信吾宮内庁長官が政府に対する不満を語ったのは異例だろう。

 自民党は「天皇の政治利用だ」と反発している。政府の一部にも「今からでも会見を中止する方がいい」との声が公然と出てきた。

 しかし、首相は「日中関係を発展させる意味があり、判断は間違っていない」と強調している。

 中国の国家指導者が来日して天皇に会う意義は大きい。日本と中国の経済関係は切っても切れないほど深まってきた。政治や文化、国民間の交流も着実に前進している。

 胡錦濤主席も副主席当時に天皇と会見した。有力後継候補の習副主席にも中国が同じ対応を求めてくることは予想できたのではないか。

 天皇と外国賓客の会見は、いわゆる「公的行為」として、自民党政府が長く推進してきた。

 外国訪問と同様、国事行為ではないものの「象徴の行為として、内閣が責任を持つ」と、歴代の内閣や宮内庁幹部が答弁している。

 国事行為に準ずるとみてよい。憲法は国事行為を「国民のために」と明記している。同じ見地で会見に応じた内閣の判断は妥当だろう。

 むしろ、会わない理由をこじつける方が難しいのではないか。

 中国側の強い希望は、天皇を日本の元首と受け止めているためだ。諸外国にそう思わせてきたのは、ほかならぬ自民党政府だった。

 ここは習副主席を歓迎し、天皇会見を日中の親善に役立てていく方が大人の対応と思える。

 ただし、天皇の負担軽減は国民的課題である。1カ月ルール運用の検討もその中に含まれるだろう。


(北海道新聞/2009年12月15日)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/205487.html




関連リンク

「憲法を読み直しなさい」天皇会見で小沢氏反論
(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091214-OYT1T00888.htm




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南京虐殺映画上映会 一度に四つも!


南京虐殺映画を堂々上映 一度に四つも!
南京・史実を守る映画祭



(シネマトゥデイ)



ごめん、もう終わった。



南京虐殺映画4本一挙上映に警察が会場を厳重警備!
新右翼団体鈴木氏が盾になる?


 [シネマトゥデイ映画ニュース] 日本ではなかなか上映されない南京大虐殺事件をテーマにした「南京・史実を守る映画祭」が13日、東京・世田谷区民会館ホールで行われた。日本初公開となる、ジョナサン・リス=マイヤーズが英国人ジャーナリストにふんし、命懸けで中国の戦争孤児を救った実話の映画化『チルドレン・オブ・ファンシー 遙かなる希望の道』(08年、豪・中・独合作)など4作品が上映された。

 また記念シンポジウムも行われ、同映画祭実行委員会の荒川美智代さん、ドキュメンタリー映画『南京・引き裂かれた記憶』の武田倫和監督、新右翼団体「一水会」顧問の鈴木邦男氏が登壇し、約200人の観客が詰め掛けた。

 今回の映画祭は荒川さんたちが「待てど暮らせど公開されないのなら、自分たちで上映するしかない」と企画したもの。いまだ史実をめぐって論争の絶えない題材だけに、この日は万が一に備えて所轄警察署などが会場を警備。しかし抗議や妨害などのトラブルはなく、むしろ「参加したいという方から『当日は覚悟して行きます』という電話をいただいた」(荒川さん)という。

 そのエピソードを聞いた鈴木氏は「最初にこの企画を聞いたときに『命は惜しくないのか?』と思ったけど、4本もまとめて上映してしまうと大丈夫なのかもと思っちゃいますね。そもそも右翼の人たちは第一次情報がないんです。どういう形で抗議活動に出るかというと、週刊新潮と産経新聞の記事。特に週刊新潮で『反日だ』と記事が出ると(右翼は)天の声だと思い、おれたちが動かざる負えないと思ってしまう。でも今日は護衛隊もいるし、客席の前3列は関係者席にしてある。これで(ステージの)左右の階段も取っちゃえば、なかなか(抗議者は)壇上に上がってこれないですよ。僕もかつてやったことがあるからわかるんです」とユーモアを交えて語った。

武田監督も「映画公開のとき、抗議よりも先に警察官が来て下さった(苦笑)。そして『(スクリーン前に飛び出せないよう)席の一列目に客を座らせるな。それと壇上に本を並べておくように』とも指導を頂きました」と公開秘話を明かした。

 まず南京大虐殺事件を語る際、大きな問題として日中間や右派左派で歴史認識の違いがある。武田監督は中国の被害者と元日本軍兵士という両方を取材した体験の中で、「今回、元日本軍兵士はご高齢なので最期に(真実を)語っておきたいと言う人もいたが、一方で、話に熱が入るとまるで青春の1ページとしてすごく楽しそうに語られる。(インタビューアーの)松岡環さんが中国人に対する現在の心境はどうかと水を向けられると『あの時、自分の心は荒んでいた』とは言うけど、そこには中国人のことをシナ人と表現したり、どこかで蔑視が残っているのではないか」と指摘した。

 その話を受けて鈴木氏は「(武田監督の)映画を見て思ったのは、(元日本軍兵士の)証言者が加害者ではなく、自分も被害者であると思っているんですよね。自分たちはあの戦争で兵にとられ、悪魔的な時代の中で命令されてやったのだと。被害者として安心してしゃべっているから見ていてちょっとムカッとした。息子に母親を強姦させたり、銃弾がもったいないからと一つの建物に人を集めて蒸し焼きにしたとかひどすぎる。さらには、若い兵隊が集まっているんだから(強姦は)当然だろうみたいなことも言っている。それは今の保守派の人たちの理論と同じですよね。その一方で左翼の人たちが、犠牲者は30万〜40万人いたと、一般の人の理解を得るために話を誇大にしますよね。僕はそんなに多くはないと思うけど、例え1万人でも虐殺は虐殺です。でも武田監督の感想を聞いて安心しました。右派も左派もこうしてもっと本音で話し合うべきなんです」と訴えた。

 だが、タブー視されている問題ゆえ、実際に何が起こったのか? こうして公の場で語られる機会もないのが実情だ。すると鈴木氏は「確かに『南京・引き裂かれた記憶』のように、戦争の暗黒面や恥部を見せられるのはキツイですよね。学校の授業でも、(このあたりの)近代史は教えないでしょう。でもそれ以前の歴史はテレビで見ればいい。その分、日清・日露・大東亜戦争をきちんと学んだ方がいいと思う。そして何故、こういうくだらない戦争をやったのか? 二度と起きてはいけない事だと思うので、何度も検証すべきではないかと思うんです」と歴史教育における持論を展開した。



(シネマトゥデイ)

(左から)鈴木邦男氏、武田倫和監督
Photo:Harumi Nakayama



 シンポジウムは、昨年の映画『靖国』を巡る上映中止問題などにも触れ、騒動沈静化に尽力した鈴木氏が「映画を観てから抗議すべき」と改めて呼び掛けるなど、約1時間に渡って熱い討論が続いた。
最後に司会者が「実はシンポジウムを開催するにあたりいろんな方に声をかけたが断られました。なのに、鈴木さんの立場で良く参加して下さいました」と感謝の言葉を述べると、鈴木氏は「僕だって(参加するのは)怖いですよ。右翼にとって僕は裏切り者になりますからね。ヤケになって出てきてます」と苦笑い。
しかし続けて「勇気ある企画を立ち上げてくれた人、そして覚悟をもって参加してくれた観客に皆さんに感謝します。こうやって安全に開催できるノウハウを蓄積し、もし何かあったら僕を呼んでいただき、盾にして下さい。そして、もっともっと健全で自由な議論ができる、自由な日本にしていきたいと思います」と語ると会場から大きな拍手が沸き起こっていた。(取材・文:中山治美) 


(シネマトゥデイ/2009年12月14日)
http://www.cinematoday.jp/page/N0021292




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「はだしのゲン」原画、平和記念館へ


「はだしのゲン」原画、平和記念館へ
作者中沢啓治さん、全作品を寄贈




中沢啓治作「はだしのゲン」の一場面



「はだしのゲン」原画、広島へ
作者が平和記念館に寄贈


 被爆後の広島が舞台の自伝的作品「はだしのゲン」で知られる漫画家、中沢啓治さん(70)=埼玉県所沢市=が、「ゲン」を含む全作品の原画を、故郷・広島市の広島平和記念資料館に寄贈することを決めた。中沢さんは「こつこつ書いてきた作品と、そこに込めた思いを多くの人に見てもらえれば、漫画家冥利(みょうり)に尽きます」と話している。

 寄贈するのは、デビューした1963年以降に発表した58作品の原画をはじめ、映像化された作品のフィルム、紙芝居などで、段ボール箱約30個分に及ぶ。中沢さんは長く自宅で保存してきたが、劣化の恐れが出てきたことから今秋、同館に寄贈を申し出た。大部分の資料は今月5日に広島へ発送した。

 94年から同館に寄託していた「はだしのゲン」の原画2735枚の所有権も同館に移す。白内障に伴う視力の衰えで今年執筆を断念した「はだしのゲン」の続編の未発表原画も追って寄贈するという。




広島平和記念館に寄贈される原画の一枚



 6歳で被爆し、父と姉、弟を亡くした中沢さんは66年、母親の死をきっかけに原爆をテーマにした作品を描き始めた。73年に連載を始めた「はだしのゲン」は単行本の累計発行部数が650万部を超すベストセラーで、10カ国語以上に翻訳されている。

 同館は寄贈された資料類を今後、企画展などで公開する方針だ。担当者は「大変貴重な資料。平和のために有効活用していきたい」と話す。(加戸靖史)


(朝日新聞/2009年12月10日)
http://www.asahi.com/culture/update/1210/OSK200912100075.html



(プロジェクト・ゲン)

「はだしのゲン」は、世界各国語に訳され、出版されている。
これは、英語版の一場面







英語版


フランス語版


韓国語版
(【はだしのゲン「ギギギ」データベース】)
ゲンの母が友子を出産する場面





「はだしのゲン」は、日本人がこうむった原子爆弾の惨害を訴える内容なのに、
バカウヨの間では「反日漫画」として、悪評が高い。
それは、こういった場面があるからだ




戦地での日本兵の鬼畜ぶりを語るゲン




「原爆での広島と長崎の犠牲が戦争を終わらせた」と語るゲン




一人の人間が生涯を通じて、一つの事を訴え続けるのはなまやさしいことではない。
まして、原子爆弾の非人道性を訴えて成果を挙げるというような真似は。

そういう意味で、原爆の地獄図ばかり描き続けた画家の丸木夫妻も敬服すべきだが、中沢啓治の場合、劇画というタイムリーな手段により年少の読者にアピールすることで被爆体験というものを「ポピュラーにした」功績が付け加えられる。

変な言い方をすれば、原爆で殺される人々のお話に漫画のジャンルとしての市民権を獲得させた。
「はだしのゲン」を通じて、広島と長崎の人々の不遇は生きた物語性を得て、日本中の人たちから共有(すくなくとも共感)されるようになったのだ。




「はだしのゲン」が被爆という深刻であるべき題材をあつかったにしては笑いをもよおす場面が多いと非難(というか揶揄)する人もいるようだが、受けた秘訣はそこにこそあったと言えなくもない。
だいいち一から十まで陰惨きわまるものにしたら、かくも広範で息の長い支持は得られなかったであろう。

この漫画家はもともと、「はだしのゲン」以前からギャグを意識せずとも、巧まずして笑わせるもの、笑ってしまうものを描く人だったのだ。
このあたり、自然な可笑しみが全然だせず、不快感ばかり残るような「愛国戦争漫画」で片付いてしまった小林よしのりとの資質の差を物語っている。

読者は漫画を、都合の良いことばかり描かれてるから愛するわけではないのである。





はてなセリフ

「はだしのゲン」はよくパロディのネタにもされる。
根強い人気を保っている証拠だろう




関連リンク

プロジェクト・ゲン
http://homepage2.nifty.com/hadashinogen/

広島平和記念資料館WEB SITE
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/

〜年忘れ!完全保存版!!【はだしのゲン「ギギギ」データベース】〜
http://www.hiroshima-kingdom.com/gen/features_hiroshima/index21.html




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日露戦争、新史料発見


日露戦争、新史料発見
日本、ロシア主戦派の同盟案黙殺



(共同通信)

日露戦争直前に作成されたベゾブラーゾフの署名による日露同盟案



資料ひとつで愛国神経痛で凝り固まった人の史観が矯正されると思えませんが、これでまた、「日露戦争自衛論」に都合の悪い事実が積み上げられたことになります。



日本、ロシア主戦派の同盟案黙殺
日露戦争直前、新史料発見


 日露戦争開戦1カ月前、ロシア側の主戦派の一人と考えられていた政治家が戦争を回避しようと日露同盟案を準備しているとの情報を得ながら、日本政府が黙殺していたことを示す新史料を、和田春樹東大名誉教授が7日までに発見した。日露戦争についてはこれまで、作家司馬遼太郎氏が小説「坂の上の雲」で論じた「追いつめられた日本の防衛戦」とする見方も根強く、日露戦争前史を見直す貴重な発見と言えそうだ。

 和田名誉教授はロシア国立歴史文書館(サンクトペテルブルク)で、皇帝から信頼された大臣待遇の主戦派政治家ベゾブラーゾフの署名がある1904年1月10日付の同盟案全文を発見。同盟案は「ロシアが遼東半島を越えて、朝鮮半島、中国深部に拡大することはまったく不必要であるばかりか、ロシアを弱化させるだけだろう」と分析、「ロシアと日本はそれぞれ満州と朝鮮に国策開発会社をつくり、ロシアは満州、日本は朝鮮の天然資源を開発する」ことなどを提案していた。

 ベゾブラーゾフが日露同盟案を準備していることを駐露公使が日本の外務省に最初に打電したのは同月1日。12日には詳細に報告していた。外務省が駐韓公使館に参考情報として転電した電文を、和田名誉教授は韓国国史編さん委員会刊行の「駐韓日本公使館記録」の中から見つけた。

 当時の小村寿太郎外相は日露同盟案の情報を得ながら、同月8日、桂太郎首相や陸海軍両大臣らと協議して開戦の方針を固めた。12日の御前会議を経て、同年2月、ロシアに宣戦布告した。


(共同通信/2009年12月7日)
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120701000184.html




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(引用元)




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開戦直後、陸軍中将が「日本は負ける」と批判

ニッポンは
負けてしまう

開戦直後、陸軍中将が多くの部下の前で演説


そういうことがあったそうです。

とはいえ、たった二人の証言からなる話なので、こんなものが事実では具合が悪いと考える人たちはいろいろ突っ込みいれてくるかもしれませんね。
「ノモンハン事件は当時、勝ち戦と喧伝されてたはずだから、日本軍の近代化が遅れた例として出されるのはヘンじゃないか?」とか。

まあ細部はどうあれ、伝えられる平林師団長の言葉の通り、日本軍が惨敗したという大事実は動かしようがないのですが。



陸軍中将が太平洋戦争を批判
平林師団長、将校40人の前で演説


 太平洋戦争開戦から間もない昭和16(1941)年12月末、中国・徐州に進駐していた陸軍第17師団の師団長だった平林盛人中将が部下の将校を集め、痛烈に開戦を批判する演説をしていたことが、元部下2人の証言で明らかになった。将校らは「他言無用」と申し合わせ、発言は表面化しなかったという。8日で開戦から68年。平林の危惧(きぐ)した通り、日本は戦争の泥沼に入り込み、日本人だけで300万人以上の命が失われた。

 平林の発言を証言したのは、元副官で蓮光寺住職の平谷典樹さん(94)=兵庫県太子町=と、元主計将校で飯野海運元社長の風早英雄さん(97)=東京都目黒区。中でも平谷さんは、起居を共にする一番の側近だった。

 2人の元将校の証言によると、平林の発言があったのは、掃討作戦などから徐州の師団本部に戻ってほどない昭和16年12月29日の将校昼食会の席。40人ほどの将校が出席し、食事を済ませると、平林がいつになく険しい表情で話し始めた。

 「現在の日本の戦力では、対米英軍相手に干戈(かんか)(いくさ)を交えても、絶対に勝てる見込みはない。真珠湾の奇襲で寝込みを襲い、戦果を挙げたかもしれないが、1年足らずで劣勢に追い込まれ、やがて敗戦に至るだろう」

 「装備劣勢の日本軍が近代戦を戦えないことは、先の(ソ連に惨敗した)ノモンハン戦で立証済みである」

 「泥沼化している中国戦線を未解決のまま米英軍を相手に戦う余力は、今の日本にはない。負け戦と分かっている戦争は、絶対にやってはならない」

 平林はこのように戦争の成り行きを予言。開戦を激しい調子で批判したという。

 さらに当時の東条英機首相について「本来憲兵司令官を最後に予備役に編入せらるべき人物で、陸軍大臣、総理大臣の器ではない。この難局を処理する能力など持っていない」と厳しく指弾した。

 話を聞いたときの衝撃を、平谷さんは「負けるとは考えもしておらず、みんなしゅんとしていました」と振り返る。風早さんは「びっくりしました。この話はなかったことにしようと、皆で話し合いました」と話した。

 平林は東条と気が合わなかったとされ、約1年後、師団長の任を解かれて予備役となった。その後、長野県松本市長となったが、任期途中で再任用され、長野師管区司令官として同県松代町(現長野市)の地下壕(ごう)に首都機能を移す「松代大本営」の建設などに携わり、終戦を迎えた。


◆「良識派」無視し破滅へ

 <解説>海軍大将の山本五十六や陸軍中将の石原莞爾(開戦時は予備役)ら、対米英開戦に反対した軍幹部はいる。しかし開戦直後、部下を前に「聖戦」を真っ向から批判したのは、平林くらいのものだ。

 当時の日本軍は真珠湾奇襲に成功し、東南アジアでも快進撃を続けていた。勝利を伝える国策報道の影響もあり、国民も前線の兵士も、対米英戦争の勝利を信じ切っていた。

 そうした浮かれた気分に冷水を浴びせるような発言は、現在から見ると正当だが、当時としては「不見識」極まりなく、軍の秩序からすれば、到底許されない行為だった。

 平林が発言をした背景には、もともと反りが合わず、無謀な戦争を始めた東条英機首相(当時)への憤怒があったとみられるが、それだけではない。

 平林は参謀本部員当時、米国を研究する米班に所属し、東京外国語学校(現東京外国語大)で英語を学んだ後に1年間、欧米を視察旅行している。こうした経験などから、特に米国の軍事力を熟知しており、勝ち目はないと知っていた。

 平林は陸軍士官学校同期の石原莞爾と親しく、戦線拡大に反対する石原の考えに共鳴していたこともある。

 しかし、平林も石原も東条の手で予備役に退かされ、結局は開戦を止めることも、戦争を早く終わらせることもできなかった。

 「良識派」の声を吸い上げるシステムを持たない国家は、声高に進軍を叫ぶ主戦派に誤導されるまま、破滅への道を進んだ。 (社会部・加古陽治)


 ■現代史家の秦郁彦さんの話…昭和16年の12月29日は「勝った勝った」で浮かれていた時期で、現役の師団長がここまで厳しく対米英開戦を批判するのは異例のこと。人事権を持つ東条首相兼陸相に対する思い切った言動には、びっくりした。平林と同期の石原莞爾が東条批判をしており、石原との交流の影響もあると思う。


 ■平林盛人の三男で、前長野県安曇野市長の伊三郎(いさお)さん(72)の話…父は欧米に滞在した経験があり、妹が米国に移民している。満州国皇帝の愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)の弟溥傑(ふけつ)とも親しく、中国での戦争の拡大を心配していた。だから、こらえ切れなくて激怒して話してしまったのではないか。反対なのに止められないもどかしさもあったと思う。


 【平林盛人(ひらばやし・もりと)】明治20(1887)年、長野県東穂高村(現安曇野市穂高)生まれ。大町中(現大町高校)を出て陸軍士官学校入学(21期)。参謀本部(米班)勤務、第16師団参謀長、満州国最高顧問、憲兵司令官などを経て、第17師団長。昭和18(1943)年、予備役。同19年に松本市長。同20年、長野師管区司令官。戦後は穂高町長となり、退任後、初代碌山美術館長。昭和44(1969)年、81歳で没。


(中日新聞/2009年12月7日)
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009120702000128.html?ref=rank




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やはり原作とは別物だった『坂の上の雲』

やはり原作とは別物だった
『坂の上の雲』
NHKスペシャル大河ドラマ




これ、NHKで配布してるブックカバー。
こちらからダウンロードできます



見ましたよ。
それで、いくつか感想を。

まず、いきなり製作条件での見劣り。
これはやむを得ないでしょう。
あの『坂の上の雲』を堂々たる映像劇にするなどとは、トルストイの『戦争と平和』をTV映画の枠で製作するようなもの。
とりあえず、つくったことに意義があったという妙な採点をしておきましょうか。

それでも、早撮り低予算で定評のある大河ドラマが、「スペシャル」と銘打ち、並みの大河ドラマとくらべ破格の予算と日数を確保したことで、はじめて海外のTV大作『バンド・オブ・ブラザース』や『ホーンブロワー』などに迫ることができたという感じ。
進歩したVFXを駆使することで、昔だったら不可能だったスケール感を表現ならしめたのは時代の恩恵でしょう。

作劇上の姿勢としては、松山ののんびりした風土感より秋山家の貧しさのほうを際立たせていたようです。
もしかしたらNHKは、『おしん』の夢ふたたびを狙ったのかもしれません。
(秋山家の当主が伊東四郎なのでますます、そう思える)
しかし、これは妥当なやり方です。
郷里を、秋山兄弟がいつまでもいたいと思うほど魅力に富んだところに感じさせたら、東京まで行く動機が成り立たず、物語に発展がない。
なんといっても、立身(Stand alone)して貧から脱するというのがこの時代の国家と国民とに共通した衝動だったのですから。

その松山の描き方だけど、原作を読んだときはあまり感じませんでしたが(城下町としての印象が強かった)、ドラマでは海辺の場面をくり返して見せ、日本が海洋国家なのを意識させている。
主人公真之が海軍軍人として身を立てる後年への伏線ともなるみごとな効果です。

さて。
『坂の上の雲』が人気ドラマになるかの分かれ目は、この材料で女性好みのものに仕立てられるかでしょう。

なにせ、原作のほうは日露戦争の全貌をえがく内容。
とりわけ後半部では、主役の秋山兄弟など脇に押しやられ、日露双方の戦略的推移のチェスゲームのような展開になってしまう。
『戦争と平和』とくらべても、女性受けするロマンチシズムは少ないのです。

だから、数少ない女性キャラである子規の妹りつを原作以上に出しゃばらせ、実際からまるでかけ離れたような、現代劇にありがちな勝気で男まさりに性格付けされてます。
上京する真之との別れの場面など、ロマコメでありがちな、気の強いヒロインとガキ大将とのやり取りみたいで笑えてしまう。
間違いなく、司馬遼太郎が夢にも描かなかった設定でしょう。

一方。東京で、秋山好古が寄宿する佐久間家の多美が乗っていた馬から好古に抱えられて降ろされるところ(この描写も原作にはない)。
こちらは、気位の高いお嬢様が下僕のように見下していた男に異性としての魅力を感じてしまうというハーレクイン・ロマンスのような味付け。

今後も、女性キャラをあつかうくだりでは、原作になかった出来事や台詞が付け足されてエピソードを膨らませ、昔からのファンを呆れさせていくことでしょう。
悪いとは申しません。だいたい原作そのものが女性層には冷淡なんだから。

もっとも、女性受けしないからといって案じることはないかも。
この初回放送時、とうてい女性受けするとは思えないボクシング中継の裏番組が40パーセントを超す視聴率を挙げてましたからね。

最後のほう、横浜で真之が「不良外人」に挑むところは安っぽい作劇だったと思います。
安っぽすぎました。
『坂の上の雲』は少年向け劇画か?

あれで真之が外人とやり合ってコテンパンにのされてりゃ、日本と列強との力の差を見せつける演出になりまだしもだったのに。
わざとらしくも「模範外人」など登場させ、そいつに「不良外人」を叱らせるという成り行きがまた、いかにも猿知恵という感じで。
どっちらけましたです。




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