戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

2010年08月

原爆投下に対するJoe Kilroyの見解

Twitterでの投稿のまとめと増補
「原爆投下に対するJoe Kilroyの見解」
(ROOSTER ROOST)




今のアメリカ人なら、「原子爆弾の投下は必要なかった」と言うこともできる。
われわれは、現在の日本国民全般が、民主主義社会の成員にふさわしく良識があり、平和の価値をよくわきまえ、軍国主義とも排外主義とも縁がなく、そして合衆国に好意的だと知っており、そうした人々の父祖に甚大な惨禍をこうむらせたのを悔やむ心を持つからだ。

だが第二次大戦中の日本は、違っていた。
国民の半数を犠牲にしても敵軍の半分を道連れにするほど理性をなくした人間の集団と思われていた。
そのことは、南洋の各地、サイパンやフィリピン、硫黄島、沖縄で示された戦いぶりからあきらかだった。
当時の日本と今の日本とは、まるで別々の国なのである。

第二次大戦とは、それまでのような国同士の戦争とちがい、ファシズム諸国とその侵略を阻止するため結集した国々からなる国際秩序との闘争だった。
アメリカ合衆国 大英帝国 中華民国 ソヴィエト連邦 オーストラリア ニュージーランド カナダ フランス オランダ フィリピン メキシコ、ブラジル ペルー、ボリビア、エクアドル、エジプト、トルコ イラン、イラク、エチオピア……こうした国々が日本の敵となった。

日本帝国は1931年の満州占領以来、国際社会に背を向けたまま中国への一方的な侵略を続けていた。
そうして蹂躙される中国を思いやった英国と合衆国の対中援助や日本への締め付けが、行き詰った日本の軍国主義者をして英米との開戦に踏み切らせる動因となったのだ。

以上が国際的に共有される日米戦争開幕までの歴史認識である。
日本帝国が「自存自衛」「アジア解放」といったスローガンを掲げたのは南洋資源強奪を正当化するためにすぎない。

やがて、「解放」とは裏腹にアジア太平洋の全域で暴虐を重ねた日本は、数年におよぶ連合諸国との消耗的な闘争に敗れ、無条件降伏を受理する瀬戸際に追い込まれた。
しかし彼らは、戦うのをやめなかった。

連合諸国は、この世界の秩序からも人道からも逸脱したうえ狂気に染まったようにしか見えない国に対し、どのような仕方で大戦の最後の日をもたらすかの選択を迫られた。
日本は、たとえ民族が滅びても連合諸国と戦い続けるよう、国民に呼びかけていたのだ。
アメリカの立場では、さらに何ヶ月も戦争の終結を遅らせ、数十万もの連合軍将兵の血で日本の土を染めるわけにはいかない。

日本政府に和平交渉を進める用意があることはわかっていた。
だが日本は、真珠湾攻撃の前にも「和平交渉」の使節を送ってきたではないか。
そうして、ワシントンでの平和への道を模索する芝居と平行して空母機動部隊がハワイまで隠密裏に遠征をおこない、宣戦布告と同時にアメリカ艦隊を叩き潰すというトリックを成功させたのである。

そのため日本人は信用ならない相手だという認識が行き渡っていた。
当時の日本に許されるのは交渉などではない、一日も早く無条件降伏を受け入れることだけだった。

原爆投下が戦争を終わらせたのではない。
原爆投下にもかかわらず、戦争は終わった。
そのときまでに日本帝国は報復をする余力もないほど交戦諸国から叩きのめされていたからだ。
われわれは日本がそうなるよう戦略を立案し、遂行した。

日本は軍事的にも経済的にも、まったく疲弊しきっていた。
通常の国家ならば、とうの昔に降伏するかイタリアのような政権転覆が起きるはずの状況だった。

だが、日本の大衆は死にいたる国家への奉仕を強制されながら、喜んでそれに従う以外の道を望まないかのように思われたのである。
マッカーサーの予想では、米軍が日本本土への上陸を敢行すれば、敵の首脳に降伏文書への調印を迫るまでに25万人のアメリカ兵の戦死者のほか、さらに多くの日本軍民の犠牲が必要とのことだった。

この期に及んでの新型爆弾の有用性については政府や軍の内部でも賛否が割れたが、すくなくとも行き届いたシビリアンコントロールのもとで最高責任者が決定し、命令が下され、そして実行されたとだけは言えるだろう。

われわれに日本の一般市民がその頭上を核爆発の業火が注がれるに値する罪深い人々でないとわかったのは、かくして戦争が終わり、連合軍将士が日本に進駐した後のことだった。
多くのアメリカ人は、勝者を迎える日本人の態度が戦時中の戦いぶりからは想像も出来ないほど、従順で、礼儀正しく、好意的ですらあるのに驚かされた。

けれども、その同じ日本の民衆、彼らの中から徴用された軍人らが大戦中、連合軍捕虜や占領地の住民をまったく過酷で無慈悲に遇したのもまた事実なのである。

世界はその秩序を受け入れた日本という国をけっして過酷に遇しなかった。
国際社会は、七千万から八千万もの日本人の中から、パリ不戦協定やジュネーブ条約に反する政策をおこない、命令を下した、ごく少数を選び出し、戦争犯罪者として裁きを加えることで日本全体への断罪に替えた。

アメリカは戦後に同盟国となった日本の安全は守ってみせた。
朝鮮戦争とヴェトナム戦争はアジアでの共産主義の拡大を防ぐためアメリカ兵が血を流した戦いだった。
一方、日本人はもはや戦争を戦うことも戦場で死ぬこともなく済んでいるのだ。今日に至るまで。

最後に。
われわれは、日本でも原爆製造計画があったのを知っている。
それは幸いにも諸々の事情から実現しなかったが、もしもアメリカよりも先に製造できたなら日本こそ最初の原爆使用国になったかもしれないのだ。
世界に先駆けた大規模な戦略爆撃を、同じアジアの中国に対しておこなったのが日本だった。




関連リンク

Joe_KIlroy
(Twitter)
http://twitter.com/Joe_KIlroy

原爆投下に対するJoe Kilroyの見解
(ROOSTER ROOST)
http://www.geocities.jp/ondorion/rooster_roost/rooster_roost_ex4.html




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「日本の政権交代は宗教紛争だった」

キルロイの見解
「日本での歴史修正主義の跳梁の実相は
水面下での宗教紛争だった」
(ROOSTER ROOST)


「この十数年、日本の政権与党に憑依して国政を操った政治・宗教的なカルト集団がある。

彼らの目的は国そのものを国民の信仰の対象にすることで、必然的に国内の他宗派と無神論の左翼を目の仇にした。
その宗教的な本性を見抜いた仏教系の政党は、潰されるのを免れようと彼らと手を結んだ。

性急で強引な法制化をおこなった国歌も国旗も、大衆に崇拝を強要する偶像教のシンボルそのもので、本来の愛国心とは縁もゆかりもない。
皇軍が白人からアジアを解放したという作り話はファシズム時代を粉飾した神話にほかならず、そして対米戦を自衛戦争と称える靖国神社こそ彼らの聖地である。

日本人は戦時中を除けば、正直と中庸を尊んだ。
国と民族への欺瞞に満ちた自惚れを教条とするそのカルト集団はまさに、日本の伝統から逸脱していた。
かくして有権者の間に引き起こされた反発が長く続いた与党の支配を終わらせる一因となる。

日本での政変劇の本質は、水面下での宗教紛争だったのだ。」




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