戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

2013年02月

みんな石原のせい?

五輪サッカー戦で独島(竹島)領有をアピールした韓国選手に銅メダル授与。
日本が有利なレスリングは公式種目から除外(韓国のテコンドーは残しながら)。
ロンドン大会開会式典での「誤誘導」による日本選手団締め出し事件といい……。
どうもIOCは、石原慎太郎が東京五輪の誘致に失敗した腹いせに「選考は八百長だ」と妄言はいてから、日本に冷たく当たるようになった気がするのだが。
ぼくだけかな?

思うに、IOCには過去への悔恨がある。
1936年のベルリン・オリンピック。諸民族が交わる平和の祭典をナチスの国威発揚にいいように利用された失敗から、石原のようなファシストぶって喜んでる馬鹿者には積年の恨みをもって応じるのではないだろうか。
日本選手団にはいい災難だが、「石原の手下たち」とみなされたのが運の尽きかもしれない。
(実際、子分のように振舞う選手もいた。誰とは言わんけど)

ところで。
韓国選手銅メダル授与の件では日本のネット右翼は相も変わらずお盛んで、狂おしいのが常態だと言わんばかり、聞き飽きた差別用語を頭の中にいる「卑劣な韓国人」へと浴びせかけるようにして騒いでる。
こういう問題を批判する資格があるのは一応まともな見識を持った人間、乙武洋匡氏のような人たちだけかと思うのだが、連中ときたら自分が日本人というだけで怒る資格は十分条件と思っているようだ。
これが韓国とも竹島とも関係ない出来事だったら興味のきの字も示さなかったに違いない。
(実際、ロシア選手がドーピング発覚で銅メダル剥奪された件では、まったく騒がないのだ)

ともあれ、ネット右翼が民族的憎悪むき出しで毒づいても、五輪精神とかけ離れていくばかり。
文句があったら、日本国内でぐだぐだぼやいてないで、IOCに向けて抗議書を送るといいよ。例によって同じ英語の文面のメールを何百何千通も。
慰安婦問題の時みたいに、また逆効果を招くから。

産経新聞の書くことは謎である

『先の大戦中、日本軍はアウンサン将軍にビルマ独立を約束したが、英国を追い出すと約束をほごにし、日本軍が軍政を敷く。当時の日本軍の圧政ぶりを今のミャンマー人も学校で学んでいる。ただ、反日教育を行っていないだけだ。』
(MSN産経ニュース/「親日国」だからといって甘えるな 日本側にいらだち募らせるミャンマー)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130207/asi13020709070002-n2.htm

産経新聞にしてはまともな歴史認識を示すじゃないかと思ったら、最後のほう、付け足しのような皮肉めいた調子で、「ただ、反日教育を行っていないだけだ」とあるのだが、一体どういうことを言っているのか?
やはり産経の書くことは謎である。

ネット右翼だけが韓国を「反日国家」と呼ぶ理由

韓国は反日国家ではなく、一部の人が昔の日本を嫌ってるだけ。若い世代になるほど今の日本の価値を理解している。
ただし。
一部の日本人が昔の日本がした悪い事を正当化する行為に対しては、すべての韓国人からブーイング。これが、2ちゃんねるとかで吹聴される「韓国は反日国家」の実情というわけ。

つまり韓国人は、日本のネット右翼のような人たちが嫌いなのです。

自分的には、あの国の人々からいくら非難されてもこたえません。善意の日本人が標的にされてるんじゃないと知っているから。
実際、韓国から慰安婦や靖国のこと叩かれて、いつも頭にきてるのはバカウヨだけだし。
そう。
韓国は「反日国家」でない、「反バカウヨ国家」なのです。

河野談話と村山談話さえ破棄すれば、もう謝罪せずに済む?

日本のネオナチが悪意をもってしきりに連呼する「日本が何度も頭を下げてるのに、韓国と中国は許さない」という煽り文句は事実とまるで反している。
すこし因果関係についての説明が必要かもしれない。

実際は、日本で右傾化の動き――政治家の靖国参拝、侵略や残虐行為の否定など日帝・枢軸時代の正当化に見える言動――があるたびに、旧被害国である韓国と中国で激しい「反日」ブーイングが沸き起こり、騒ぎを鎮めようと日本政府は表向きだけの「謝罪」を繰り返さなければならなかったのである。

その場合、「今後も、河野談話と村山談話を踏襲し続ける」と誓うのは当然。
そもそもがちゃんと罪を認めておきながら、日本政府の中で政府方針と反することを言ったりやったりする輩をのさばらせたことこそ大問題なのだ。
(本当の話、何故こうした連中がのうのうと処分も受けずにいられるのだろう?)

ようするに、「韓国と中国が何度許しても、日本は口先だけの反省と裏腹にまた悪い道に進みだす」というほうが実情とより近い。この場合、悪い道の果てにあるものは大日本帝国の再来である。
ぼくが他国民だったら、たしかに日本が信用できなくなる状況だろう。

だからといって、ネオナチさん。
「河野談話と村山談話さえなければ日本は謝り続けずに済んだのだ。撤回すればいい」というのでは、まるで本末転倒。
もし河野・村山談話というかたちで償いの意を表明しなかったら、アジア諸国での日本叩きは中韓にとどまらず、ずっと激しく、恒常的なものになっていたに違いない。

それでは、日本は世界の中にいられない。
どんなやり方であれ河野談話と村山談話を否定することによって日本は、「ふたたび悪い道に戻るのではない」とみずからを保身できる最後の拠り所を失ってしまう。
現実に、新安倍政権が両談話の修正をほのめかしただけで、「極右内閣だ」と海外マスコミに叩かれる有様ではないか。

ニューヨークタイムズ社説「日本の歴史を否定する更なる試み」邦訳
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2013/01/new-york-times-editorial-criticizes-abe.html

日本の新内閣:未来に背を向けて(エコノミスト誌記事邦訳)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36873







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