戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

2014年06月

ウィキペディアの「在韓米軍慰安婦問題」について

ウィキペディアの「在韓米軍慰安婦問題」では、ネット右翼の手で「韓国政府が被害者に補償をおこなわず、米国にも謝罪や賠償を求めないのに、旧日本軍慰安婦については日本に謝罪と補償を求め続けている」という意味の記述がされ、それが何か不公平なことだと言いたいようだが、とんでもない勘違いだ。

ちょっと考えればわかると思うが。
日本が植民地だった韓国で大勢の女性を慰安婦として徴集したのはアジアを侵略する皇軍にあてがうためである。
一方、戦後にアメリカ軍が韓国に駐留したのはあの国を占領したり搾取するためではない、韓国軍と協働して朝鮮半島を共産勢力から守るためだった。

つまり日本軍は強盗であり人さらいだが、米軍は国を守るため必要な存在だった。
まず、ここが違う。

大日本帝国は最初に韓国を餌食にし、その後も各地で侵略を繰り広げ、ついに世界を敵にまわし犯罪国家の烙印を押されたが、その大日本帝国を叩きのめした米軍のほうは戦後も国連軍として戦い、韓国を二度も救った。
今日、韓国政府の対応が日本とアメリカとで異なるのは当然だが、そこが日本をアジアの解放者と思いたいネット右翼には不服なのだ。

さらに、「韓国が日本に賠償を求め続けている」という誤り。知られる通り、韓国政府は日韓条約で賠償の請求権を放棄したため、「韓国が賠償を求める」状況は存在しない。しかし個人の身での賠償問題には適用されないので、元慰安婦は各々で訴訟を起こしている。韓国政府はそれを後押しするだけである。





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ユネスコは誰のものぞ

中国が南京事件や従軍慰安婦の資料をユネスコの世界記憶遺産に登録申請したことに対し、日本の菅官房長官が「ユネスコを政治利用するな、申請を取り下げろ」と一方的に抗議しております。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014061100366

申すまでもないですが、菅官房長官の「遺憾である」発言が功を奏したことは一度としてありません。

ところで。
南京事件や慰安婦制度の資料がユネスコの世界記憶遺産にふさわしいか?
それはユネスコが決めることで、登録申請した中国を安倍政権の立場から非難するとはお門違いもはなはだしい。
この件にかぎらず、昔の侵略や今の右傾化を非難されたときのカウンターがあんまりしつこいと、海外の目には「日本の過去の汚点を隠しておきたくて必死で阻止してるんだな」と受け取られる公算が大だ。
(実際、そうした理由に基づく「遺憾である」なわけで)

それにしても。
特攻隊員の遺書を文化遺産としてユネスコに登録申請した国の政府が、隣国に「申請を取り下げろ」と言い立てる神経はそうとうなものだ。
米議会でドゥーリットル日本爆撃を讃える法案が可決されたときには抗議の「こ」の字も出さなかった政府なのに。





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